JP3484290B2 - ディスクブレーキ摩耗警報装置 - Google Patents

ディスクブレーキ摩耗警報装置

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JP3484290B2
JP3484290B2 JP07294196A JP7294196A JP3484290B2 JP 3484290 B2 JP3484290 B2 JP 3484290B2 JP 07294196 A JP07294196 A JP 07294196A JP 7294196 A JP7294196 A JP 7294196A JP 3484290 B2 JP3484290 B2 JP 3484290B2
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resonance
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利幸 澁谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のディスクブレ
ーキにおけるブレーキキャリパのライニング摩耗を警報
するための装置に関する。
【0002】
【従来技術】車両のディスクブレーキのブレーキライニ
ングが一定の限度まで摩耗したら、警報を発するものと
して、従来、図7、図8に示すようなものがある。
【0003】車輪と一体に回転するディスクロータ1を
両側から挟みこむようにブレーキキャリパ2が配置され
る。ブレーキキャリパ2にはブレーキライニング3が裏
金4、シム5を介して支持され、一方がブレーキシリン
ダ7に押圧されることにより、他方との間でディスクロ
ータ1を強く挟み付けて制動する。なお、ブレーキキャ
リパ2は制動反力を受けるため車体側に保持されてい
る。
【0004】ブレーキライニング3は使用に伴って次第
に摩耗し、通常は摩耗が所定量に達したら新しいものと
交換される。
【0005】この摩耗量を検出し、所定の摩耗限度に達
したときに警報するため、裏金4の一部に摩耗検出警報
センサ6が取り付けられる。この警報センサ6は、裏金
4とは別体に形成したセンサプレート6aを、裏金4の
端部にビス等8により固定し、センサプレート6aの先
端をディスクロータ1に向けて突出させておき、ブレー
キライニング3の摩耗が所定の限度に達したらディスク
ロータ1と直接的に接触せることにより、このとき発生
する引きずり音に基づいてライニング3の摩耗を警報す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにセ
ンサプレート6aを設ける構成では、その取付けに手間
がかかり、かつ取付けスペースを確保するのに、ブレー
キライニング3の一部に切欠部3aを設ける必要がある
ため、ライニング有効面積を犠牲することもあった。ま
た、警報音はセンサプレート6aの共鳴音として発生す
るが、この共鳴音は共鳴板としてのセンサプレート6a
の面積にも依存し、大きな共鳴音を発生させるにはセン
サプレート6aが大きくなり、それだけ大きな設置スペ
ースも必要となる。
【0007】本発明は、ブレーキライニングを支持する
シムの一部を利用してセンサプレートを形成することに
より、このような問題を解決したディスクブレーキ摩耗
警報装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ディスク
ロータを挟持する少なくとも一対のブレーキライニング
を設け、このブレーキライニングをシム、裏金を介して
ブレーキキャリパに支持するようにしたディスクブレー
キにおいて、シムの側面に矩形の共鳴板部を一体に張り
出し、この共鳴板部の側面からセンサプレートをディス
クロータに向けて切り起こす一方、矩形の共鳴板部の基
部に絞りを形成する。
【0009】第2の発明は、ディスクロータを挟持する
少なくとも一対のブレーキライニングを設け、このブレ
ーキライニングをシム、裏金を介してブレーキキャリパ
に支持するようにしたディスクブレーキにおいて、シム
の側面に矩形の共鳴板部を一体に張り出し、この共鳴板
部の側面からセンサプレートをディスクロータに向けて
切り起こす一方、矩形の共鳴板部の基部に切込を形成す
ると共に切起片を設ける
【0010】
【作用】第1の発明または第2の発明において、シムと
一体に形成したセンサプレートの先端は、ブレーキライ
ニングが所定量だけ摩耗すると、ディスクロータの表面
に接触し、引きずり音を発生する。センサプレートは裏
金とほぼ同じ大きさのシムと一体に形成されるので、大
きな共鳴音となってブレーキライニングの摩耗を警報す
ることができる。また、センサプレート取り付けのため
のスペースが不要となり、それだけブレーキライニング
の有効面積を拡大することができる。
【0011】また、センサプレートの基部には共鳴板部
が設けられるので、共鳴音を共鳴板部の形状に応じて比
較的自由に変更でき、要求に応じた大きさ、音色の警報
音を発することも可能となる。
【0012】
【実施形態】図1は本発明の第1の実施形態を示すもの
で、ディスクロータ1と対峙してブレーキライニング3
を備えるブレーキキャリパ2が設けられ、このうち一方
のブレーキライニング3は、裏金4、シム5を介してブ
レーキシリンダ7に支持される。
【0013】ブレーキライニング3にかかる面圧を一定
に調整したりするためのシム5には、図2にもあるよう
に、ディスクロータ1に向けて一部を切り起こして形成
したセンサプレート10が設けられる。このセンサプレ
ート10は途中をU字状に湾曲させ、その先端の爪部1
0aがディスクロータ1の回転側面と直角となるように
配置される。爪部10aはブレーキライニング3の摩耗
限度に対応する位置まで裏金4の厚さを越えて延びる。
【0014】以上の構成において、制動時におけるディ
スクロータ1との接触に伴ってブレーキライニング3が
次第に摩耗していき、やがて図1の(B)で示すよう
に、摩耗が所定の限界に達すると、センサプレート10
の先端の爪部10aがディスクロータ1と接触し、ディ
スクロータ1の回転に伴う引きずり音を発生する。
【0015】この場合、センサプレート10はシム5と
一体的に形成され、大きな面積をもつため、それに応じ
た大きさの共鳴音を発生し、運転者に確実にブレーキラ
イニング3の摩耗を警報することができる。
【0016】また、センサプレート10はシム5と一体
に形成されるため、その取付けの手間を要せず、さらに
シム5の側面から一体に延び出すので、従来のように、
ブレーキライニング3の一部にセンサプレート取付用の
スペースを確保するための切欠部も不要となり、それだ
けブレーキライニング3の有効面積を拡大することがで
きる。
【0017】次に、図3から図6に示す他の実施形態を
説明すると、これらはいずれも、センサプレート10の
基部に共鳴板部11a、11b、11c、11dを形成
したことにおいて、図1の実施形態と異なる。
【0018】図3では、シム5の一部から矩形の共鳴板
部11aを張り出し、この共鳴板部11aの側面からセ
ンサプレート10を起立させている。これにより、セン
サプレート10が引きずり音を発生するときの、音色や
大きさを変更することができる。
【0019】図4では、共鳴板部11bの基部に絞り1
2を入れ、共鳴作用が起きやすくしてある。
【0020】図5では共鳴板部11cの基部に切込13
を形成し、共鳴板部11cの剛性を変えて音色を変更し
てある。
【0021】さらに図6では、共鳴板部11dの基部に
切込13を形成すると共に切起片14aと14bを設
け、共鳴板部11dにさらに異なった音色、音量の警報
音を発生させられる。
【0022】
【発明の効果】第1の発明または第2の発明によれば、
ブレーキライニングが所定量だけ摩耗してディスクロー
タの表面に接触すると引きずり音を発生するセンサプレ
ートは、裏金とほぼ同じ大きさのシムと一体に形成され
るので、大きな共鳴音となってブレーキライニングの摩
耗を警報することができる。また、センサプレート取り
付けのためのスペースが不要となり、それだけブレーキ
ライニングの有効面積を拡大することができ、かつ取付
け手間も不要となる。
【0023】また、共鳴板部の形状に応じて発生する共
鳴音を自由に変更でき、要求に応じた大きさ、音色の警
報音を発することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す要部の断面図
で、(A)はブレーキライニングが摩耗していないと
き、(B)は摩耗が所定の限度に達したときの様子を示
してある。
【図2】同じくセンサプレートの部分を示す斜視図であ
る。
【図3】第2の実施形態のセンサプレートの部分を示す
斜視図である。
【図4】第3の実施形態のセンサプレートの部分を示す
斜視図である。
【図5】第4の実施形態のセンサプレートの部分を示す
斜視図である。
【図6】第5の実施形態のセンサプレートの部分を示す
斜視図である。
【図7】従来例を示す断面図である。
【図8】同じくそのセンサプレートの部分を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 ディスクロータ 2 ブレーキキャリパ 3 ブレーキライニング 4 裏金 5 シム 10 センサプレート 10a 爪部 11a 共鳴板部 11b 共鳴板部 11c 共鳴板部 11d 共鳴板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 66/00 - 66/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクロータを挟持する少なくとも一対
    のブレーキライニングを設け、このブレーキライニング
    をシム、裏金を介してブレーキキャリパに支持するよう
    にしたディスクブレーキにおいて、シムの側面に矩形の
    共鳴板部を一体に張り出し、この共鳴板部の側面からセ
    ンサプレートをディスクロータに向けて切り起こす一
    方、矩形の共鳴板部の基部に絞りを形成したことを特徴
    とするディスクブレーキ摩耗警報装置。
  2. 【請求項2】ディスクロータを挟持する少なくとも一対
    のブレーキライニングを設け、このブレーキライニング
    をシム、裏金を介してブレーキキャリパに支持するよう
    にしたディスクブレーキにおいて、シムの側面に矩形の
    共鳴板部を一体に張り出し、この共鳴板部の側面からセ
    ンサプレートをディスクロータに向けて切り起こす一
    方、矩形の共鳴板部の基部に切込を形成すると共に切起
    片を設けたことを特徴とするディスクブレーキ摩耗警報
    装置。
JP07294196A 1996-03-27 1996-03-27 ディスクブレーキ摩耗警報装置 Expired - Fee Related JP3484290B2 (ja)

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