JP3484283B2 - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP3484283B2 JP32662895A JP32662895A JP3484283B2 JP 3484283 B2 JP3484283 B2 JP 3484283B2 JP 32662895 A JP32662895 A JP 32662895A JP 32662895 A JP32662895 A JP 32662895A JP 3484283 B2 JP3484283 B2 JP 3484283B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、X線撮影装置に関
し、特に、被検体の胸部等の大視野のX線画像を精度よ
く、かつ、高速に再構成するために好適な技術に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】従来、被検体の3次元CT像を得る方法
としては、X線CT(Computed Tomogr
aphy)装置によって得られた断層像を画像処理によ
ってつなぎ合わせる方法が一般的であるが、X線CT装
置では撮影時間が長くなるという問題があった。 【0003】撮影時間短縮のためには、X線検出器(X
線検出手段)として2次元X線検出器、X線源としてX
線を円錐(コーン)状に放射するX線源を用いて、2次
元X線検出器が検出した被検体の2次元透過像を得て、
被検体の3次元CT像の再構成を行うコーンビームCT
装置が有利である。 【0004】コーンビームCT装置における3次元画像
再構成の代表的なアルゴリズムとしては、文献(1)の
「Practical Cone-Beam Algorithm; L.A.Feldkamp, et
al.; J.Optical Society of America, A/Vol. 1(6), (1
984), pp.612-619」に記載のフェルドカンプの方法が公
知である。 【0005】しかしながら、従来の2次元X線検出器は
被検体を透過したX線を可視光線に変換するために、X
線イメージインテンシファイア(X線I.I.)を用い
ているが、現在、実用化されている、すなわち、十分な
感度を有するX線イメージインテンシファイアのサイズ
は大きなものでも16インチ程度であり、このサイズで
は被検体の全ての部位の透過X線を得ることができない
という問題があった。 【0006】この問題を解決するために、たとえば、文
献(2)の「メディカルイメージングテクノロジー誌、
第13巻、第4号(1995年)559〜562頁」に
記載される3次元X線CT装置では、2次元X線検出器
としてX線イメージインテンシファイアとテレビカメラ
を用いたコーンビームCT装置が示されている。 【0007】文献(2)に記載のコーンビームCT装置
では、X線源の回転軌道面と平行な方向に被検体を移動
しながら撮影を行うことにより、被検体の横断断層面方
向の撮影視野を拡大する手法が示されている。 【0008】図8は、従来の撮影方式を説明するための
図であり、再構成点300を通過するX線ビームによる
被検体8の投影データが検出される領域を、X線発生点
Sの軌跡201および202について示したものであ
る。 【0009】文献(2)に記載のコーンビームCT装置
では、逆投影処理に際し、再構成点300に対し、ある
回転では検出器の視野外に存在するために検出できない
被検体8の投影データを、別の回転で得られる、被検体
8に対して同一の投影角度を持つ投影データで補うとい
う方式が用いられる。 【0010】図8において、X線発生点Sの1回転目の
軌跡201および2回転目の軌跡202に対して、投影
データが検出される区間を太線、検出されない区間を細
線で示してある。 【0011】斜線で示す領域800は、投影データが1
回転目と2回転目で重複して存在する領域である。 【0012】このとき従来では、X線発生点Sの1回転
目の軌跡201に対しては、区間a1、c1およびd1
においては投影データが存在するが、b1においては存
在しないため、不足する投影データをb2で得られる投
影データで代用していた。 【0013】また、X線発生点Sの2回転目の軌跡20
2に対しては、区間a2、b2およびc2においては投
影データが存在するが、d2においては存在しないた
め、不足する投影データをd1で得られる投影データで
代用していた。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。 【0015】2次元X線検出器としてX線イメージイン
テンシファイアとテレビカメラを用いて計測を行う場
合、高感度かつ高解像度の計測が可能となるが、計測視
野はX線イメージインテンシファイアの視野サイズによ
り制限される。 【0016】前記メディカルイメージングテクノロジー
誌に記載の装置では、高感度かつ高解像度のX線イメー
ジインテンシファイアを用いて、被検体の横断断層面方
向の視野を拡大することができるため、大視野高画質の
被検体の3次元CT像を得ることができる。 【0017】ここで、従来のX線CT装置では、3次元
CT像の再構成に際し、従来のX線CT再構成法に用い
られるフィルタリング−逆投影法が用いられるが、被検
体に対して固定した座標系におけるX線源の軌跡を考え
た場合、従来ではX線源の不連続な軌跡に対して、前述
する逆投影処理が行われていた。 【0018】しかしながら、X線発生点Sの不連続な軌
跡に対しては、再構成が正確に行われるための条件が満
たされない、すなわち、従来の逆投影処理は再構成を完
全に行うための数学的条件を満たさないので、数学的に
完全な形で再構成を行うことができず、この結果、再構
成した3次元CT像の画質が劣化してしまうという問題
があった。 【0019】また、従来のX線CT装置では、逆投影時
に逆投影データの重複度を求める演算が必要、すなわ
ち、再構成点300に対して投影データの重複する領域
800を求める必要があるので、再構成を高速に行うこ
とができないという問題があった。 【0020】本発明の目的は、再構成処理における重複
度を求める演算を排除し、被検体の3次元CT像を高速
に得ることが可能な技術を提供することにある。 【0021】本発明の他の目的は、再構成処理により得
られる3次元CT像の画質を向上させることが可能なX
線CT装置を提供することにある。 【0022】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。 【0023】 【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 【0024】(1)X線源と、該X線源に対向するX線
検出手段と、前記X線源と前記X線検出手段とを同一回
転中心の円軌道上で回転移動させる回転手段と、被検体
を前記円軌道面に平行となる方向に移動させる移動手段
と、前記被検体を前記円軌道面に平行な方向に移動させ
ながら、前記被検体を透過するX線透過像を検出して画
像を構成する画像構成手段とを具備するX線撮影装置に
おいて、前記画像構成手段は、前記被検体に固定される
と共に、前記円軌道面と平行となる平面座標系における
前記X線源の描く軌跡の内で、単純閉曲線となる軌跡で
計測された前記被検体を透過するX線透過像を用いて画
像の構成を行う。 【0025】(2)前述する(1)のX線撮影装置にお
いて、前記画像構成手段は、複数個の異なる前記単純閉
曲線の軌跡で計測された前記被検体を透過するX線透過
像を用いて得られた複数枚の構成画像を、1枚の再構成
画像に合成する画像合成手段を具備する。 【0026】(3)前述する(1)あるいは(2)のX
線撮影装置において、前記X線源はX線を該X線源を頂
角とする円錐状に出力する円錐出力X線源からなり、前
記X線検出手段は2次元のX線検出器からなり、前記円
錐出力X線源から出力され、被検体を透過した円錐状の
X線を前記2次元のX線検出器で計測する。 【0027】前述する(1)の手段によれば、X線源の
連続した軌跡に対して逆投影処理を行うことにより、再
構成処理における重複度を求める演算を排除できるの
で、高速に3次元CT像を得ることができる。 【0028】また、X線源の連続した軌跡に対して逆投
影処理を行うことにより、再構成処理における演算の不
完全性を排除できるので、高画質のCT像を得ることが
できる。 【0029】前述する(2)の手段によれば、異なる視
野の画像を複数毎合成することにより、大視野の3次元
CT像を得ることができる。 【0030】前述する(3)の手段によれば、一度の撮
影により、被検体の2次元X線透過像を得ることができ
るので、高速に撮影を行うことができる。 【0031】 【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。 【0032】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。 【0033】図1は、本発明の一実施の形態に係るX線
CT装置の概略構成を示すブロック図であり、1はX線
管(X線源)、2はX線グリッド、3はX線イメージイ
ンテンシファイア(X線I.I.)、4は光学レンズ
系、5はテレビカメラ、6は回転板、7は寝台天板、8
は被検体、9は撮影制御手段、10は回転板回転手段
(回転手段)、11は天板位置変動手段(移動手段)、
12は回転板角度計測手段、13は天板位置計測手段、
14は画像収集処理手段(画像構成手段)、15は画像
表示手段を示す。 【0034】また、図中に示す点線は、X線管から円錐
状に放射されるX線を示す。 【0035】なお、前記各装置および手段は公知のもの
を用いる。 【0036】X線検出器(X線検出手段)はX線グリッ
ド2、X線イメージインテンシファイア3、光学レンズ
系4およびテレビカメラ5からなる。 【0037】また、撮影系は、前記X線検出器、X線管
1および回転板6からなる。 【0038】被検体8は寝台天板7上に位置し、被検体
8の撮影体位は仰臥位を標準とし、被検体8の撮りたい
部位の中心を撮影系の回転中心付近に設定する。 【0039】図1において、X線管1の回転半径Dは7
20mm、回転板6の回転中心oとX線検出器のX線入
力面との距離dは380mm、X線検出器のX線入力面
の直径wは406mmであり、テレビカメラ6は、撮影
素子として高解像度撮像管を使用している。 【0040】寝台天板7は、被検体8を固定すると共
に、被検体8の撮影部位を設定する。 【0041】また、寝台天板7は図示しない床面に対し
て水平に位置し、撮影時には回転板6の回転面に平行な
方向に移動する。 【0042】撮影制御手段9は、X線検出器とX線管1
の対が固定された回転板6を回転板回転手段10により
回転させる回転シーケンス、および寝台天板7を天板位
置変動手段11により移動させる移動シーケンスを規定
する。 【0043】また、撮影制御手段9は、X線管1のX線
発生とX線検出器の撮影動作とを制御する撮影シーケン
スを規定する。 【0044】回転板角度計測手段12は、回転板6の回
転角度データを出力する。 【0045】天板位置計測手段13は、寝台天板7の位
置データを出力する。 【0046】画像収集・処理手段14は、ビデオ信号と
して入力されるテレビカメラ5の出力をA/D変換し、
回転角度データおよび寝台天板位置データと共に、図示
しない内部のフレームメモリに記憶し、各投影像に対し
て画像の幾何学的歪の補正と画像の濃度レベルのシェー
ディング補正とを行った後に、後述する3次元再構成を
行う。 【0047】画像表示手段15は、たとえば、X線CT
装置の図示しない操作卓に設けられた画像表示用の周知
のモニタであり、画像収集処理手段14から出力される
ビデオ信号を、X線CT画像として表示する。 【0048】図2はX線管1(X線発生点S)の被検体
8に対する移動の軌跡を説明するための図であり、XY
座標系は被検体8に固定した絶対座標系、OはXY座標
系の原点、cは寝台天板7の振幅、ベクトルoφはXY
座標系の原点Oからの撮影系の回転中心oの位置、Sは
X線の発生点であるX線管1のXY座標系での位置、Φ
はX線発生点SのX軸に対する回転角、Dは撮影系の回
転中心oとX線発生点Sとの距離、201はX線発生点
Sの1回転目の軌跡、202はX線発生点Sの2回転目
の軌跡を示す。 【0049】なお、回転板6の回転中心、撮影系の回転
中心、後述するxy座標系の原点、および、xyz座標
系の原点は同一であり、oで示す。 【0050】図2において、X線発生点Sの1回転目の
軌跡と2回転目の軌跡とは、X=0もしくはY=0の点
において、交差する。 【0051】本実施の形態の撮影方式においては、回転
板6を被検体8の周りに回転すると同時に、被検体8を
乗せた寝台天板7を回転板6の回転面と平行な方向に移
動しながら撮影を行うが、このときの被検体8の移動
は、XY平面上における回転板6の回転中心o位置の移
動で表現される。 【0052】したがって、被検体8の移動、すなわち、
回転板6の回転中心位置の移動は、次式で示される。 【0053】 【数1】 【0054】なお、詳細については、前述する文献
(2)を参照されたい。 【0055】図3は、X線発生点Sから放射され、再構
成点を通過するX線ビーム(着目ビーム)と、このX線
ビームを表現するためのパラメータとを説明するための
図であり、300は再構成点、301はX線ビーム、u
軸はXY平面の原点Oを通り、X線ビーム301と垂直
に交わる直線(軸)、y軸は回転板6の回転中心oを通
過し、X線発生点Sと回転板6の回転中心oとを結ぶ直
線に垂直に交わる直線(軸)、θはX軸とu軸とがなす
角度、ベクトルuθはu軸方向の単位ベクトル、ベクト
ルxΦはx軸方向の単位ベクトル、ベクトルyΦはy軸
方向の単位ベクトル、ベクトルrはXY座標系の原点O
から再構成点300へのベクトル(X,Y)を示す。 【0056】図3において、再構成点300は、XY座
標系での座標位置(X,Y)の点であり、X線ビーム3
01はX線発生点Sから出力されるX線ビームの内、再
構成点300を透過するX線ビームを示す。 【0057】また、x軸はベクトルoΦで示される回転
板6の回転中心oを原点とすると共に、X線発生点Sと
回転中心oとを結ぶ直線方向を向き、y軸はベクトルo
Φで示される回転板6の回転中心oを原点とすると共
に、x軸と直角をなす方向を向く。 【0058】さらには、ベクトルoΦで示される回転板
6の回転中心oの位置は、図2中に示されたものと同一
であり、一般的にXY座標系でのXY平面上を任意に動
き回るものとして示されている。 【0059】このとき、X線ビーム301による被検体
8のX線透過像の強度を極座標(u,θ)を用いてp
(u,θ)で表現する。 【0060】ただし、uは前記X線ビームとu軸との交
点、θはu軸のX軸に対する偏角を表すものとする。 【0061】このとき、再構成点(X,Y)における被
検体8のX線透過率f(X,Y)は、(u,θ)で表さ
れるX線ビームによるX線透過像の強度をp(u,θ)
とすると、次式で示される周知の逆ラドン変換式で表さ
れる。 【0062】 【数2】 【0063】一方、数2に示すp(u,θ)を、他のパ
ラメータ(y,Φ)を用いてp(y,Φ)で示す場合を
考えると、(u,θ)は(y,Φ)によって、それぞれ
以下のように示される。 【0064】 【数3】 【0065】このとき、X線CT画像の再構成を行う領
域(以下、再構成可能領域と記す)を通過する全てのX
線ビーム301に対して、p(u,θ)とp(y,Φ)
とが1対1に対応する(以下、条件1とする)ならば、
数2に数3を代入することにより、座標変換ができるの
で、数2に示すX線吸収計数f(r)は(y,Φ)を用
いて、次式に示すように表現できる。 【0066】 【数4】 【0067】ただし、 【0068】 【数5】 【0069】である。 【0070】数4はXY平面方向に移動する被検体8に
対する2次元のX線透過像、すなわち、2次元CT像の
再構成式である。 【0071】また、数5において、回転板6の回転中心
の位置を常に原点Oに固定すると、数5は次式となる。 【0072】 【数6】 【0073】このとき数4は前述する文献(1)の「Pr
actical Cone-Beam Algorithm; L.A.Feldkamp, et al.
; J.Optical Society of America, A/Vol. 1(6), (198
4), pp.612-619」の613頁および614頁に記載の2
次元CT像の再構成式(13)〜(16)と等しくな
る。 【0074】したがって、数4に示される被検体移動型
の再構成式は、被検体固定型の従来の2次元CT像の再
構成式の自然な拡張となっていることがわかる。 【0075】図7は数4に示される2次元CT像の再構
成式を3次元に拡張する方法を説明するための図であ
る。 【0076】図7は図3に示される2次元のXY座標系
およびxy座標系に、新たにZ軸、z軸をそれぞれ加
え、3次元のXYZ、xyz座標系に拡張したものであ
る。 【0077】このとき再構成点300の位置は3次元空
間内の座標(X,Y,Z)で表される。 【0078】また、X線発生点Sから放射されて再構成
点300を通過するX線ビーム301による、被検体8
のX線透過像の強度を、p(Φ,y,z)で表現する。 【0079】斜平面700は、X線発生点Sと再構成点
300とを同時に含み、かつyz平面とy軸に平行な直
線で交わる平面である。 【0080】文献(1)に記載されるフェルドカンプの
方法は、斜平面700を近似的にxy平面とみなすこと
で、数4に示される、xy平面上の2次元CT像の再構
成式を3次元に拡張する方法である。 【0081】したがって、斜平面700とz軸との交点
z(Φ)を斜平面700上における回転中心とみなし
て、X線発生点Sと前記の交点z(Φ)とを結ぶ直線を
x’軸とする。 【0082】また、交点z(Φ)から見た再構成点30
0の位置をベクトルρ’Φで表す。 【0083】さらには、X線発生点Sと前記の交点z
(Φ)との距離をD’で表す。 【0084】このとき数4から、斜平面700上におけ
るX線発生点Sの微小な回転δΦ’に対する、X線吸収
係数f(r)への微小な寄与分δf(r)は、次式で示
される。 【0085】 【数7】【0086】ここで、図7より、斜平面上の微小回転角
δΦ’とxy平面上の微小回転角δΦとは、以下の関係
が成り立つ。 【0087】 【数8】 【0088】また、数8と図7とから、以下の関係が成
り立つ。 【0089】 【数9】 【0090】したがって、数8、数9を数7に代入し、
全ての微小回転角について積分を行うと、X線吸収係数
f(r)は次式に示すように表現される。 【0091】 【数10】 【0092】数10はXY平面方向に移動する被検体8
に対する、3次元CT像の再構成式である。 【0093】2次元の場合と同様に、回転板6の回転中
心の位置oを常に原点Oに固定した場合は数6が成り立
ち、このとき、数10は前述する文献(1)の615頁
に記載の3次元CT像の再構成式(28)〜(33)と
等しくなる。 【0094】したがって、数10に示される被検体移動
型の再構成式は、被検体固定型の従来の3次元CT像の
再構成式の自然な拡張となっていることがわかる。 【0095】数10によれば、被検体移動型の3次元C
T像の再構成は、文献(1)に記載される従来の被検体
固定型の3次元CT像の再構成と同様、被検体8の投影
像に対するフィルタリング処理と、フィルタリング処理
後の投影像の逆投影処理という2つのプロセスから構成
されている。 【0096】図4は、p(u,θ)とp(y,Φ)とが
1対1に対応するために、X線発生点Sの軌跡200が
満たす条件を説明するための図であり、400は再構成
可能領域(再構成が有効な領域)、401,402,4
03は直線、ベクトルoΦは回転板6の回転中心oの座
標値を示す。 【0097】図4(A)に示すように、再構成可能領域
400に対して、0≦θ≦2π[rad]の範囲で再構
成可能領域400を通過する任意の直線401を考える
場合、直線401は極座標(u,θ)を用いてp(u,
θ)およびp(−u,θ+π)という形で、常に2種類
に表現される。 【0098】したがって、直線401を(y,Φ)を用
いて常に2種類に表現できれば、p(u,θ)とp
(y,Φ)は1対1に対応することになる。 【0099】まず、回転板6の回転中心oの位置が、常
に、XY座標系(XY座標系)の原点Oに固定される場
合を考えてみる。 【0100】これは、被検体8を固定したまま撮影を行
うことに相当し、このときのX線発生点Sの軌跡201
は図4(B)に示すように、原点Oを中心とする円41
1となるので、再構成可能領域400を通過する直線4
01はこの円411と必ず2点で交わる。 【0101】いま、この2点をそれぞれS1、S2と
し、S1、S2のそれぞれの点に対して、p(u,θ)
およびp(−u,θ+π)を対応づけることにより、円
411上の点S1、S2に対して(y,Φ)が一意に決
まるので、常に、p(u,θ)とp(y,Φ)は1対1
に対応する。 【0102】次に、図4(C)に示すようなX線発生点
Sの一般的な軌跡412に対して、p(u,θ)とp
(y,Φ)が1対1に対応するための条件、すなわち、
条件1を求めると、条件1は「再構成可能領域400を
通過する任意の直線が、X線発生点Sの軌跡412と必
ず2点で交わり、それぞれの交点に対して(y,Φ)が
一意に決まる」という形で言い換えることができる。 【0103】このとき、X線発生点Sの位置はΦのみの
関数であり、軌跡412と直線401とのそれぞれの交
点についてΦが一意に決定されるためには、軌跡412
上のあらゆる点に対してΦが一意にきまる、すなわち、
軌跡412が周知のJordan閉曲線(単純閉曲線、
ジョーダン閉曲線)であることが必要となる。 【0104】たとえば、図4(D)に示すように、X線
発生点Sの軌跡413が不連続の場合、軌跡413と直
線401との交点は常に2点とはならないことからも、
軌跡413はJordan閉曲線である必要がある。 【0105】しかしながら、図4(E)に示すように、
軌跡414がJordan閉曲線であっても、軌跡41
4と直線401との交点が2点とはならず、4点となる
場合も存在するので、軌跡414がJordan閉曲線
であることは、条件1が満たされるための必要条件であ
り、十分条件ではないことが明らかである。 【0106】また、図4(F)はX線発生点Sの軌跡2
00がS0において交差する場合を示したものであり、
図4(F)に示すように、軌跡415が閉曲線をなす区
間を[Φ1,Φ2)(ただし、0≦Φ1<Φ2<2π)
とすることにより、この区間では条件1が満たされるの
で、区間内で再構成を行うことができる。 【0107】図5は、本発明のX線CT装置において、
再構成に用いるX線発生点Sの軌跡を説明するための図
であり、図5(A)および図5(B)にそれぞれ太線で
示されるような、2つのX線発生点Sの軌跡501、5
02に対して再構成を行う。 【0108】軌跡501、502はそれぞれ連続な閉曲
線であるため、前述する条件1が満たされるので、数学
的により完全な形で再構成を行うことができる。 【0109】ここで、図5(A)に示される軌跡501
は、Φの連続区間[0,π)に対する2回転目のX線発
生点Sの軌跡と、Φの連続区間[π,2π)に対する1
回転目のX線発生点Sの軌跡との合成からなる閉曲線で
ある。 【0110】このとき、軌跡501に対して、回転板6
の回転中心oは常にX≧0の範囲内に存在するので、撮
影視野がX軸の正の方向に拡大される。 【0111】このため、軌跡501に対しては、X軸の
正の方向に偏った領域503の内部の領域において再構
成が行われる。 【0112】また、図5(B)に示される軌跡502
は、Φの連続区間[0,π)に対する1回転目のX線発
生点Sの軌跡と、Φの連続区間[π,2π)に対する2
回転目のX線発生点Sの軌跡との合成からなる閉曲線で
ある。 【0113】このとき、軌跡502に対して、回転板6
の回転中心oは常にX≦0の範囲内に存在するので、撮
影視野領域504がX軸の負の方向に拡大される。 【0114】このため、軌跡502に対しては、X軸の
負の方向に偏った領域504の内部の領域において再構
成が行われる。 【0115】したがって、図5(C)に示すように、撮
影視野領域503および撮影視野領域504においてそ
れぞれ再構成された被検体8の再構成像を合成すること
により、X軸方向に拡大された広い領域505において
再構成像を得ることができる。 【0116】また、撮影視野領域503および撮影視野
領域504の重複領域505内に存在する再構成点にお
いては、再構成像が2重に存在するため、これらの平均
値を再構成データとして用いることで、重複領域505
内において再構成画像のS/Nを向上することができ
る。 【0117】さらには、確定したX線発生点Sの軌跡5
01、502に対して再構成を行うことにより、文献
(2)のメディカルイメージングテクノロジー誌に記載
されるような、投影データの重複する領域を求める演算
が不必要となるので、再構成演算を高速に行うことがで
きる。 【0118】図6は、被検体8のX線透過データを収集
してから被検体の3次元CT像を再構成を行うまでの動
作を説明するための図であり、600はA/D変換器、
601,611はシェーディング補正手段、602,6
12は画像幾何学歪補正手段、603,613はフィル
タリング演算手段、604,614は逆投影演算手段、
605は画像合成手段、606は再構成画像格納メモ
リ、607はフレームメモリ、SW1は切替スイッチ、
SWi1(N),SWi2(N)(ただし、Nは0を含む自
然数)は入力側スイッチ、SWo1(N),SWo2(N)
(ただし、Nは0を含む自然数)は出力側スイッチを示
す。 【0119】図6において、600は周知のA/D変換
器であり、TVカメラ5で撮像したX線透過像をデジタ
ル信号に変換する。 【0120】シェーディング補正手段601,611
は、撮影系の特性を補正するための周知の補正手段であ
り、TVカメラ5で撮像されたX線画像のデータ(生デ
ータ)に含まれる誤差、および、プリアンプ部のオフセ
ット電圧を補正することにより、X線検出器の感度ばら
つき等に伴う画像の濃度レベル等の補正を行う。 【0121】画像幾何学歪補正手段602,612は、
X線イメージインテンシファイア3およびTVカメラ5
の光学系等による画像の歪を補正するための周知の手段
であり、たとえば、文献(3)の「医用電子と生体工学
誌、第33回日本ME学会大会論文集、1994、22
2ページ」に記載の方法が代表的である。 【0122】フィルタリング演算手段603,613
は、数10に示される周知のフィルタリング演算手段で
あり、たとえば、画像のボケの回復等を行うコンボリュ
ーション演算を行う。 【0123】逆投影演算手段604,614は、数10
に示される周知の逆投影演算を行うための手段であり、
いわゆる投影データからCT画像を再構成するための演
算を行う。 【0124】画像合成手段605は、周知の画像合成手
段であり、逆投影演算手段604と逆投影演算手段61
4とから出力される再構成画像を合成する。 【0125】再構成画像格納メモリ606は、たとえ
ば、周知の主メモリであり、画像合成手段により合成さ
れた画像データを格納(記憶)しておき、画像表示手段
に出力する。 【0126】つぎに、図1および6に基づいて、本発明
のX線CT装置の動作を説明すると、まず、X線管1か
ら発生されたX線は被検体8を透過し、X線グリッド2
により散乱線が遮蔽され、X線イメージインテンシファ
イア3により可視光線に変換され、光学レンズ系4によ
ってテレビカメラ5に結像される。 【0127】テレビカメラ5は画像をビデオ信号に変換
し、画像収集処理手段14に入力する。 【0128】このとき、テレビカメラ5のCTスキャン
における標準走査モードは毎秒60フレーム、走査数5
25本であるが、毎秒30フレーム、走査線数1050
本による撮影も可能である。 【0129】また、高精細撮影モードとして毎秒7.5
フレーム、走査線数2100本による撮影も可能であ
る。 【0130】CTスキャンにおける標準走査モードで
は、1.25度毎に毎秒60枚の画像を計測し、4.8
秒間に288枚の画像を得る。 【0131】このとき、X線3次元像の表示は、画像の
再構成を行いながらその途中結果を順次表示することも
可能であり、また、画像の再構成が全て終了した後に表
示することも可能である。 【0132】すなわち、テレビカメラ5による撮像は、
X線発生点SのX軸に対する回転角Φに対して、等しい
ステップ角度ΔΦ(デルタΦ)毎に行われる。 【0133】このとき、各回転において撮影を行う回数
を2Nとすると、ΔΦ=π/N[rad(radia
n:ラジアン)]である。 【0134】また、1回転目の撮影時におけるΦの位置
は、Φ=ΔΦ×n(ただしn=0,1,・・・,2N−
1)で表され、以下ではこれらを省略して、Φ1(n)
と表現する。 【0135】また、同様に2回転目の撮影時におけるΦ
の位置をΦ2(n)=ΔΦ×nと表現する。 【0136】このとき、前述するように、2Nの代表的
個数は288であり、このときのΔΦの値は1.25
[度]である。 【0137】いま、それぞれのX線発生点Sの位置Φ1
(n)およびΦ2(n)において、テレビカメラ5で撮
影された被検体8のX線透過像は、A/D変換器600
によりデジタル信号に変換される。 【0138】切替スイッチSW1は、撮影が1回転目で
あるか2回転目であるかによって左右にスイッチし、各
投影データをフレームメモリ607の、1回転目および
2回転目のデータにそれぞれ対応する格納場所に転送す
る。 【0139】また、スイッチSWi1(0)〜SWi1
(2N−1)、および、SWi2(0)〜SWi2(2
N−1)は、それぞれΦ1(0)〜Φ1(2N−1)、
および、Φ2(0)〜Φ2(2N−1)における撮影時
にのみ接続され、各投影データをフレームメモリ607
のそれぞれに対応する格納場所に転送する。 【0140】フレームメモリ607は、各Φ1(n)お
よびΦ2(n)において撮影された投影データを、所定
の格納場所に格納する。 【0141】フレームメモリ607の格納場所Φ1
(0)〜Φ1(N−1)、および、Φ2(N)〜Φ2
(2N−1)に格納された投影データは、X線発生点S
の軌跡502に対して収集された投影データに相当す
る。 【0142】これらはそれぞれスイッチSWo1(0)
〜SWo1(N−1)、および、SWo2(N)〜SW
o2(2N−1)により順次読み出され、シェーディン
グ補正手段611、および、画像幾何学歪補正手段61
2により画像の濃度レベルの補正および幾何学的歪の補
正を行う。 【0143】さらに、フィルタリング演算手段613お
よび逆投影演算手段614により、フィルタリング処理
および逆投影処理をそれぞれ行い、再構成像を得る。 【0144】一方、フレームメモリ607の格納場所Φ
2(0)〜Φ2(N−1)、および、Φ1(N)〜Φ1
(2N−1)に格納された投影データは、X線発生点S
の軌跡501に対して収集された投影データに相当す
る。 【0145】これらの投影データに対しても、前述する
軌跡502と同様の一連の作業によって再構成を行う。 【0146】なお、軌跡501および軌跡502のそれ
ぞれに対する前述する一連の作業は、異なる別の装置に
よって並列に行ってもよいことは言うまでもない。 【0147】また、同一の装置によって順番または交互
に行ってもよいことは言うまでもない。 【0148】軌跡501および軌跡502に対してそれ
ぞれ得られた再構成像は、画像合成手段605により1
つの画像に合成された後に、再構成画像格納メモリ60
6に格納される。 【0149】また、再構成画像格納メモリ606に格納
された再構成像(3次元再構成されたX線3次元像)
は、表示手段15により画像として表示される。 【0150】以上説明したように、本実施の形態のX線
CT装置によれば、被検体8に固定した極座標(u,
θ)を用いて表現したX線透過像の強度(p(u,
θ))を、X線発生点SのX軸に対する回転角Φと、回
転天板6(撮影系)の回転中心oを通り、X線発生点S
と回転中心oとを結ぶx軸と垂直に交わる直線をy軸と
したときに、X線発生点Sと再構成点300とを結ぶ直
線がy軸と交わるときの座標値yとを用いてp(y,
Φ)と表現した場合に、p(u,θ)とp(y,Φ)と
が一対一に対応する(条件1)ように、すなわち、X線
発生点Sの軌跡が単純閉曲線(Jordan閉曲線)と
なるように、X線透視画像を撮影することにより、数学
的により完全な形で画像の再構成を行うことができる。 【0151】すなわち、文献(2)に示されるような、
X線発生点Sの不連続な軌跡に対して(すなわち、p
(u,θ)とp((y,Φ)とが一対一に対応しないよ
うな場合に対して)、断層画像を再構成する必要がない
ので、高画質の断層画像を得ることができる。 【0152】また、文献(2)に示されるような、X線
発生点Sの異なる複数の軌跡に対して、同一の再構成点
に対して等しい投影角度を持つX線ビームの重複度を計
算する必要がなくなるので、断層画像の構成を高速に行
うことができる。 【0153】すなわち、標本数(再構成点300の数)
をn3としたとき、従来のX線CT装置における画像の
再構成では、X線ビームの重複度を求めるためにn4
オーダの計算を行わなければならなかったが、本実施の
形態のX線CT装置における画像の再構成では、このよ
うな計算を行う必要がないので、計算量を減少できる。 【0154】異なる複数個の閉曲線で得られる複数枚の
画像を合成することにより、大視野の断層画像を得るこ
とができる。 【0155】さらには、異なる複数個の閉曲線で得られ
る複数枚の画像に共通する部分を合成することにより、
断層画像のアーチファクトと呼ばれる画像の再構成時に
発生するノイズを減少できるので、高画質の断層画像を
得ることができる。 【0156】なお、本発明はX線透視装置、X線撮影装
置、立体X線撮影装置等にも適用できることは言うまで
もない。 【0157】また、文献(1)のフェルドカンプの3次
元再構成法を一般的に拡張した方法として、文献(4)
の「IEEE,トランザクションズ オン メディカル
イメージング,12巻(1993年)、第13号、4
86−496ページ(A General Cone-Beam Reconstruc
tion Algorithm;Ge Wang,et al.;IEEE Transactionson
Medical Imaging,Vol12,No.13,(1993),pp.486-496)」
に記載のジィ ウェンの方法がある。 【0158】この方法は、X線管1とX線検出器とから
なる撮影系の回転に対し、被検体8を撮影系の回転面と
垂直な方向に動かすことで、被検者8の回転軸方向に対
する視野を拡大するという方法であるが、その再構成ア
ルゴリズムは基本的にフェルドカンプの再構成アルゴリ
ズムを応用したものである。 【0159】したがって、本発明を文献(4)の方法に
適用可能なことは言うまでもない。 【0160】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更しうる
ことはいうまでもない。 【0161】 【発明の効果】本願において開示される発明によって得
られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。 【0162】(1)再構成処理における重複度を求める
演算を排除し、被検体の3次元CT像を高速に得ること
ができる。 【0163】(2)再構成処理により得られる3次元C
T像の画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態に係るX線CT装置の概
略構成を示すブロック図である。 【図2】X線管1の被検体に対する移動の軌跡を説明す
るための図である。 【図3】X線発生点Sから放射され、再構成点を通過す
るX線ビームと、このX線ビームを表現するためのパラ
メータとを説明するための図である。 【図4】p(u,θ)とp(y,Φ)が1対1に対応す
るために、X線発生点Sの軌跡が満たす条件を説明する
ための図である。 【図5】本発明のX線CT装置において、再構成に用い
るX線発生点Sの軌跡を説明するための図である。 【図6】被検体のX線透過データを収集してから被検体
の3次元CT像を再構成を行うまでの動作を説明するた
めの図である。 【図7】2次元CT像の再構成式を3次元に拡張する方
法を説明するための図である。 【図8】従来の撮影方式を説明するための図である。 【符号の説明】 1…X線管、2…X線グリッド、3…X線イメージイン
テンシファイア、4…光学レンズ系、5…テレビカメ
ラ、6…回転板、7…寝台天板、8…被検体、9…撮影
制御手段、10…回転板回転手段、11…天板位置変動
手段、12…回転板角度計測手段、13…天板位置計測
手段、14…画像収集処理手段、15…画像表示手段、
XY座標系…被検体に固定した絶対座標系、O…XY座
標系の原点、c…寝台天板の振幅、ベクトルoφ…撮影
系に固定したxyz座標系の原点である撮影系の回転中
心oの位置(回転板の回転中心oの座標値)、S…X線
の発生点であるX線管のXY座標系での位置、Φ…X線
発生点のX軸に対する回転角、D…撮影系の回転中心o
とX線発生点との距離、201…X線発生点の1回転目
の軌跡、202…X線発生点の2回転目の軌跡、300
…再構成点、301…X線ビーム、θ…X軸とu軸とが
なす角度、uΦ…u軸方向の単位ベクトル、xΦ…x軸
方向の単位ベクトル、yΦ…y軸方向の単位ベクトル、
r…XY座標系の原点から再構成点へのベクトル、40
0…再構成可能領域、401,402,403…直線、
Φ…回転板の回転中心oの座標値、501、502…
連続な閉曲線の軌跡、600…A/D変換器、601,
611…シェーディング補正手段、602,612…画
像幾何学歪補正手段、603,613…フィルタリング
演算手段、604,614…逆投影演算手段、605…
画像合成手段、606…再構成画像格納メモリ、607
…フレームメモリ、SW1…切替スイッチ、SWi1
(N),SWi2(N)…入力側スイッチ、SWo1
(N),SWo2(N)…出力側スイッチ、700…斜平
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−88744(JP,A) 特許3378401(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/03

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 X線源に対向配置されるX線検出手段と
    前記X線源とを被検体の周囲の円軌道上で回転させる回
    転手段と、前記被検体を前記円軌道面に平行な方向に移
    動させる移動手段と、前記X線検出手段により計測され
    た前記被検体を透過したX線透過像から前記被検体の画
    像を再構成する画像構成手段とを有し、前記X線検出手
    段は、前記被検体に固定されると共に前記円軌道面に平
    行な平面座標系における前記X線源の軌跡が単純閉曲線
    となる軌跡で前記被検体を透過した前記X線透過像を、
    前記被検体を前記円軌道面に平行な方向に移動させなが
    計測し、前記画像構成手段は、複数の異なる前記単純
    閉曲線の軌跡で計測された前記X線透過像を用いて得ら
    れた複数の再構成画像を1枚の再構成画像に合成する画
    像合成手段を有することを特徴とするX線撮影装置。
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