JP3483498B2 - 免震手摺 - Google Patents

免震手摺

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史朗 宮脇
実 平山
光敏 川崎
英文 河田
祐享 八巻
力夫 長坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免震装置を設けた
建物における、当該建物と建物周囲との間の免震クリア
ランス部に設けられる免震手摺に係り、更に詳しくは、
手摺として前後左右の移動に対応するだけでなく、上下
方向にも対応することの出来る免震手摺に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、免震装置を有する建物と、該建物
の周囲との間の免震クリアランス部において、安全対策
として人等の落下防止用の手摺が設けられている。この
免震手摺の従来例として、図9に示すように、従来例
は、矩形状の枠材10をコンクリート製躯体手摺2,3
にピン支持させて、互いに枠材10,10を若干の間隙
を確保して平行に配設し、躯体手摺2,3の左右方向の
スライドに対して対応するようにした構造である。
【0003】従来例は、図10に示すように、上下方
向に長い平板体11を併設し、これらをピン部材で連結
して、ジャバラ構造にした例である。
【0004】従来例は、図11に示すように、キャス
ターゲート12をコンクリート製躯体手摺2,3間にピ
ン接合した例である。
【0005】従来例は、図12に示すように、柵13
を上下方向に段違いに配設して、コンクリート製躯体手
摺2,3に係合することなく基部4,5から立設して独
立型にしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来例に係る免震手摺は、いずれも2以上の機構を組み
合わせたもので部品点数が多く組立に手間が掛かり、部
品管理にもコストが嵩むことになる。また、従来の免震
手摺は、前後左右方向(X−Y方向)への移動に対して
考慮されているが、上下方向(Z方向)への対応が考慮
されていない。よって、直下型地震の場合には不十分な
手摺となっているという課題がある。本発明に係る免震
手摺は、このような課題を解消するために提案されるも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】免震装置を有する建物に
おいて、当該建物と建物周囲との間の免震クリアランス
部に設けられる免震手摺であって、前記建物側の躯体手
摺と建物周囲側の躯体手摺との間に略水平に架設される
コイルバネ製の手摺と、上下に配設された前記コイルバ
ネ製の手摺の間に係止された竪格子とからなることであ
る。
【0008】前記コイルバネ製の手摺が、その外周部を
チューブで被覆されていること、;前記躯体手摺の側端
面には、コイルバネ製手摺の係止端部が係止される掛着
装置が設けられていること、;前記掛着装置は、対向す
る躯体手摺に向かって開口された開口部に連通されて上
下方向に設けられた溝を有するスライド受けプレート
と、前記スライド受けプレートの溝に嵌合する板状体
と、該板状体に設けられて前記開口部に配設されるコイ
ルバネ掛着用のフック受けとから構成されていること
を含むものである。
【0009】本発明に係る免震手摺によれば、コイルバ
ネ製の手摺とすることで、前後左右方向への揺れに対応
することが出来るばかりでなく、直下型地震におけるZ
方向(上下方向)への変位にも対応することができるよ
うになる。また、手摺構造が、コイルバネ製の手摺と竪
格子とであるので、簡易な構造となり組立易く、かつ、
部品管理コストも低減され、部品収納や運搬においても
場所を取らず取り扱いやすいものとなる。
【0010】前記コイルバネ製の手摺にはチューブが被
覆されていて、当該手摺の錆等からの防護になると共
に、竪格子の引掛け用係止部となり、及び、指等が挟ま
れるのを防止するものである。躯体手摺の側端面に設け
られる掛着装置は、着脱自在であるので、コイルバネ製
の手摺の取付作業や取り外し作業が容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る免震手摺につ
いて図面を参照して説明する。発明の理解容易のため
に、従来例に対応する部分には従来例と同一の符号を付
けて説明する。
【0012】本発明に係る免震手摺Aにおけるコイルバ
ネ製の手摺1は、図1に示すように、免震装置を有する
建物において、当該建物と建物周囲との間の免震クリア
ランス部a(約300から500mm)に設けられる。
そして、前記建物側の基部4上のコンクリート製,金属
製,合成樹脂製,木製等の躯体手摺2と、建物周囲側の
基部5上のコンクリート製,金属製,合成樹脂製,木製
等の躯体手摺3との間に略水平に架設される。
【0013】前記手摺1は、例えば、両端部にフック部
1cを有するコイルバネ1aであって、例えば、その直
径が50mm、その強度がB2規格300kgf/mの
ものである。
【0014】このコイルバネ1aは、例えば、震度3程
度の地震では、手摺の形状に変化無く、震度7〜8の地
震時には機能が維持されるものである。
【0015】このコイルバネ1aの外周面には、そのほ
ぼ全長に亘り、円筒状のチューブ1b、一実施例として
例えば、塩化ビニール製,軟質ポリエチレン製等の合成
樹脂製であり、透明、無色・有色の半透明又は不透明で
あり、外周面に凹凸のあるジャバラ状のもの、が被覆さ
れている。このチューブ1bが設けられるのは、コイル
バネ1aの錆等の保護と、手摺として指等がコイルバネ
に挟まれるのを防止するためである。
【0016】前記コイルバネ製の手摺1は、前記躯体手
摺2,3の間に、上下方向に2カ所において配設され、
当該コイルバネ製の手摺1,1の間に、竪格子6が左右
方向に適宜間隔をおいて、係止されている。
【0017】この竪格子6は、図3乃至図4に示すよう
に、前記手摺1,1間に至る所要の長さであって、直径
が略9mm程度のスチール製の棒状本体6aと、該棒状
本体6aの両端部に設けられた開閉自在なリング状の係
止具6bとから構成されている。
【0018】前記係止具6bは、その基部がピン接合で
あって、両端部にボルト・ナットによる固定手段6cが
設けられている。この係止具6bは、コイルバネ製の手
摺1への取付に当たっては、チューブ1bの凹部に掛着
させるものである。
【0019】前記躯体手摺2,3の側端面には、図5乃
至図6に示すように、コイルバネ製手摺1の係止端部
(フック部)1cが係止されるとともに、上下方向に移
動されて着脱自在な掛着装置7が設けられている。
【0020】前記掛着装置7は、対向する躯体手摺2,
3に向かって開口された開口部7aに連通されて上下方
向に設けられた溝7bを有するスライド受けプレート7
cと、前記スライド受けプレート7cの溝7bに嵌合す
る板状体7dと、該板状体7dの上下2箇所において前
記開口部7aに配設されるコイルバネ掛着用のフック受
7eとから構成されている。
【0021】前記スライド受けプレート7cは、躯体手
摺2,3の側端面の上下2カ所ではつり取って窪みを形
成し、そこに金具8を埋め込んでこの金具8に前記プレ
ート7cに突設させた繋ぎ金物7fを溶接して接続し、
モルタルを充填して固定される。PC手摺として作成す
る場合、予め金具等を埋め込んでおけば設置が容易にな
る。
【0022】以上のようにして形成される免震手摺A
は、躯体手摺2,3の側端面に予めスライド受けプレー
ト7cを固定して、その溝7bに上方から板状体7dを
差し込んで嵌装させ、フック受け部7eにコイルバネ製
の手摺1の係止端部1cを各々係止させて当該手摺1,
1を躯体手摺2,3間に架設する。更に、上下方向に竪
格子6を前記コイルバネ製の手摺1,1間において、左
右方向に適宜間隔で複数箇所に架設する。
【0023】この免震手摺Aにより、図7乃至図8に示
すように、地震時において、前後左右方向への変位に対
応するとともに、直下型地震においてもZ方向(上下方
向)へ変位して対応することが出来るものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る免震
手摺は、免震装置を有する建物において、当該建物と建
物周囲との間の免震クリアランス部に設けられる免震手
摺であって、前記建物側の躯体手摺と建物周囲側の躯体
手摺との間に略水平に架設されるコイルバネ製の手摺
と、上下に配設された前記コイルバネ製の手摺の間に係
止された竪格子とからなるので、コイルバネ製の手摺と
することで、前後左右方向への揺れに対応することが出
来るばかりでなく、直下型地震におけるZ方向(上下方
向)への変位にも対応することができるようになる。ま
た、手摺構造が、コイルバネ製の手摺と竪格子とである
ので、簡易な構造となり組立易く、かつ、部品管理コス
トも低減され、部品収納や運搬においても場所を取らず
取り扱いやすいという優れた効果を奏するものである。
【0025】前記コイルバネ製の手摺が、その外周部を
チューブで被覆されているので、当該手摺の錆等からの
防護になると共に、竪格子の引掛け用係止部となるとい
う優れた効果を奏するものである。
【0026】前記躯体手摺の側端面に設けられる掛着装
置は、着脱自在であるので、コイルバネ製の手摺の取付
作業や取り外し作業が容易となるという優れた効果を奏
するものである。また、取り付け時の多少の誤差は、バ
ネの変形で吸収できるので、施工性も良い。
【0027】前記掛着装置は、対向する躯体手摺に向か
って開口された開口部に連通されて上下方向に設けられ
た溝を有するスライド受けプレートと、前記スライド受
けプレートの溝に嵌合する板状体と、該板状体に設けら
れて前記開口部に配設されるコイルバネ掛着用のフック
受けとから構成されているので、簡易な構成で低コス
トで構成することができるという優れた効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る免震手摺Aの使用状態の説明図で
ある。
【図2】同本発明に係る免震手摺Aの使用状態における
平面図である。
【図3】同本発明に係る免震手摺Aの使用状態における
縦断面図である。
【図4】竪格子6の説明図である。
【図5】同本発明に係る免震手摺の一部斜視図である。
【図6】同本発明に係る免震手摺の一部詳細平面図であ
る。
【図7】同本発明に係る免震手摺Aの使用状態の平面視
した説明図である。
【図8】同本発明に係る免震手摺Aの使用状態の正面視
した説明図である。
【図9】従来例に係る正面図(イ)と、平面図(ロ)
である。
【図10】同従来例に係る正面図(イ)と、平面図
(ロ)である。
【図11】同従来例に係る正面図(イ)と、平面図
(ロ)である。
【図12】同従来例に係る正面図(イ)と、平面図
(ロ)である。
【符号の説明】
1 コイルバネ製の手摺、1a コイルバネ、1b チ
ューブ、1c フック部、2,3 躯体手摺、4,5
基部、6 竪格子、6a 棒状本体、6b 係止具、6
c 固定手段、7 掛着装置、7a 開口部、7b
溝、7c スライド受けプレート、7d 板状体、7e
フック受け部、7f 繋ぎ金物、8 金具。
フロントページの続き (72)発明者 河田 英文 横浜市西区北幸1−11−15 戸田建設株 式会社横浜支店内 (72)発明者 八巻 祐享 横浜市西区北幸1−11−15 戸田建設株 式会社横浜支店内 (72)発明者 長坂 力夫 横浜市西区北幸1−11−15 戸田建設株 式会社横浜支店内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 11/18 E04B 1/62 F16F 15/06 F16F 15/067

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】免震装置を有する建物において、当該建物
    と建物周囲との間の免震クリアランス部に設けられる免
    震手摺であって、 前記建物側の躯体手摺と建物周囲側の躯体手摺との間に
    略水平に架設されるコイルバネ製の手摺と、 上下に配設された前記コイルバネ製の手摺の間に係止さ
    れた竪格子とからなること、 を特徴とする免震手摺。
  2. 【請求項2】コイルバネ製の手摺が、その外周部をチュ
    ーブで被覆されていること、 を特徴とする請求項1に記載の免震手摺。
  3. 【請求項3】躯体手摺の側端面には、コイルバネ製手摺
    の係止端部が係止される掛着装置が設けられているこ
    と、 を特徴とする請求項1または2に記載の免震手摺。
  4. 【請求項4】掛着装置は、対向する躯体手摺に向かって
    開口された開口部に連通されて上下方向に設けられた溝
    を有するスライド受けプレートと、前記スライド受けプ
    レートの溝に嵌合する板状体と、該板状体に設けられて
    前記開口部に配設されるコイルバネ掛着用のフック受け
    とから構成されていること、 を特徴とする請求項3に記載の免震手摺。
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