JP3482920B2 - 電動駐車ブレーキ装置 - Google Patents

電動駐車ブレーキ装置

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JP3482920B2
JP3482920B2 JP28691499A JP28691499A JP3482920B2 JP 3482920 B2 JP3482920 B2 JP 3482920B2 JP 28691499 A JP28691499 A JP 28691499A JP 28691499 A JP28691499 A JP 28691499A JP 3482920 B2 JP3482920 B2 JP 3482920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動駐車ブレーキ
装置に関し、詳しくは、所定の作動条件が成立したとき
に電動駆動手段により駐車ブレーキを作動する電動駐車
ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の駐車ブレーキ装置として
は、外気温が低いときに駐車ブレーキの凍結のおそれが
あると判定して警告するものが提案されている(例え
ば、特開平3−7654号公報など)。この装置では、
駐車ブレーキレバーが引かれたのを検出するパーキング
センサと外気温を検出する外気温センサとを備え、駐車
ブレーキレバーが引かれて駐車ブレーキを作動したとき
の外気温がゼロ℃以下の場合にブザーを鳴らし、駐車ブ
レーキの凍結のおそれを警告している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た駐車ブレーキ装置はマニュアル操作により駐車ブレー
キを作動したり解除するためのものであるから、これを
シフトレバーの操作などに基づいて自動で駐車ブレーキ
を作動したり解除したりする電動駐車ブレーキ装置に適
用することはできない。即ち、警告を発する構成を電動
駐車ブレーキ装置に適用すると、自動で駐車ブレーキを
作動する毎に警告を発する状態を生じる。しかも、警告
を発するのみで駐車ブレーキは自動で作動されるから、
警告が意味をなさなくなってしまう。
【0004】本発明の電動駐車ブレーキ装置は、駐車ブ
レーキの解除を適切に行なうことができない状態を推定
することを目的の一つとする。また、本発明の電動駐車
ブレーキ装置は、駐車ブレーキの解除を適切に行なうこ
とができない状態が推定されたときにその推定された状
態に応じた制御を行なうことを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の電動駐車ブレーキ装置は、上述の目的の少なくと
も一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】 本発明の参考例の電動駐車ブレーキ装置
は、所定の作動条件が成立したときに電動駆動手段によ
り駐車ブレーキを作動する電動駐車ブレーキ装置であっ
て、前記駐車ブレーキの解除を適切に行なうことができ
ない状態を推定する状態推定手段と、前記所定の作動条
件が成立したときに前記駐車ブレーキの作動に前もって
前記状態推定手段により前記駐車ブレーキの解除を適切
に行なうことができない状態が推定されたとき、前記駐
車ブレーキの作動が禁止される状態となるよう前記電動
駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えることを要旨
とする。
【0007】 この本発明の参考例の電動駐車ブレーキ
装置では、駐車ブレーキの作動を行なう所定の作動条件
が成立したときに状態推定手段が駐車ブレーキの解除を
適切に行なうことができない状態を推定したとき、制御
手段は、前記駐車ブレーキの作動が禁止される状態とな
るよう電動駆動手段を駆動制御する。こうすれば、駐車
ブレーキは作動されないから、駐車ブレーキの解除も行
なう必要がなくなり、駐車ブレーキの解除を適切に行な
うことができない状態に対処することができる。
【0008】 また、本発明の参考例の電動駐車ブレー
キ装置において、前記状態推定手段は、凍結により前記
駐車ブレーキの解除を行なうことができない状態を推定
する手段であるものとすることもできる。こうすれば、
凍結により駐車ブレーキの解除を行なうことができない
状態に対処することができる。この態様の本発明の参考
例の電動駐車ブレーキ装置において、前記状態推定手段
は、外気の温度を検出する外気温検出手段を備え、該検
出された外気の温度に基づいて凍結により前記駐車ブレ
ーキの解除を行なうことができない状態を推定する手段
であるものとすることもできる。
【0009】 発明の電動駐車ブレーキ装置は、所定
の作動条件が成立したときに電動駆動手段により駐車ブ
レーキを作動する電動駐車ブレーキ装置であって、電源
の供給不足により前記駐車ブレーキの解除を行なうこと
ができない状態を推定する状態推定手段と、前記所定の
作動条件が成立したときに前記状態推定手段により前記
駐車ブレーキの解除を適切に行なうことができない状態
が推定されたとき、前記駐車ブレーキが通常の作動と異
なる所定の作動状態となるよう前記電動駆動手段を駆動
制御する制御手段とを備えることを要旨とする。本発明
によれば、電源の供給不足により駐車ブレーキの解除を
行なうことができない状態に対処することができる。
発明の電動駐車ブレーキ装置において、前記制御手段
は、前記所定の作動状態として前記駐車ブレーキの作動
が禁止される状態となるよう制御する手段であるものと
することもできる。本発明の電動駐車ブレーキ装置にお
いて、前記状態推定手段は、電源電圧を検出する電圧検
出手段を備え、該検出された電源電圧に基づいて電源の
供給不足により前記駐車ブレーキの解除を行なうことが
できない状態を推定する手段であるものとすることもで
きる。
【0010】また、本発明の電動駐車ブレーキ装置にお
いて、前記状態推定手段により前記駐車ブレーキの解除
を適切に行なうことができない状態が推定されたとき、
該状態の推定を出力する出力手段を備えるものとするこ
ともできる。こうすれば、乗員は、駐車ブレーキの解除
を適切に行なうことができない状態が推定されたことを
迅速に認識することができると共にこの状態に対処して
いることも認識することができる。
【0011】加えて、本発明の電動駐車ブレーキ装置に
おいて、前記駐車ブレーキの作動を指示する指示スイッ
チと、前記指示スイッチが操作されたとき、前記所定の
作動条件の成立と判定する作動条件判定手段とを備える
ものとすることもできる。こうすれば、乗員の操作に基
づいて駐車ブレーキを作動するときにも対応することが
できる。
【0012】また、本発明の電動駐車ブレーキ装置は、
所定の作動条件が成立したときに電動駆動手段により駐
車ブレーキを作動する電動駐車ブレーキ装置であって、
前記電動駆動手段に故障が生じる状態を推定する状態推
定手段と、前記所定の作動条件が成立したときに前記駐
車ブレーキの作動に前もって前記状態推定手段により前
記駐車ブレーキの解除を適切に行なうことができない状
態が推定されたとき、前記駐車ブレーキが通常の作動と
異なる所定の作動状態となるよう前記電動駆動手段を駆
動制御する制御手段とを備えるものである。ここで、前
記状態推定手段は、前記電動駆動手段の温度が高い状態
や、前記電動駆動手段の作動頻度が高い状態などを推定
する手段である。また、前記制御手段は、前記所定の作
動状態として前記駐車ブレーキの作動が禁止される状態
となるよう制御するものとしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
電動駐車ブレーキ装置20の構成の概略を示す構成図で
ある。実施例の電動駐車ブレーキ装置20は、車両の左
右後輪12,14に制動力を作用させる駐車ブレーキユ
ニット22,24と、この駐車ブレーキユニット22,
24に接続されたケーブル26と、このケーブル26を
巻き上げて駐車ブレーキユニット22,24を作動させ
るケーブル巻き上げユニット30と、装置全体をコント
ロールする電子制御ユニット50とを備える。
【0014】図2は、ケーブル巻き上げユニット30の
構成を例示する構成図である。図示するように、ケーブ
ル巻き上げユニット30は、ケーブル巻き上げ機構32
と、このケーブル巻き上げ機構32を駆動する電動機4
2とから構成されており、固定部材47〜49により車
両に取り付け固定されている。電動機42のロータの回
転軸に取り付けられた駆動ギヤ34にはウォームギヤ3
8と同軸の回転数調節ギヤ36が噛合しており、電動機
42を駆動することによりウォームギヤ38が回転する
ようになっている。このウォームギヤ38には、ケーブ
ル26を巻き上げる扇形の巻き上げギヤ40が噛合して
おり、ウォームギヤ38の左右の回転によりケーブル2
6を巻き上げまたは巻き戻しできるようになっている。
電動機42は、印加される電圧のデューティー比を変化
させることによりその回転速度が調節できるようになっ
ている。なお、ケーブル26が巻き上げギヤ40に巻き
上げられると、その張力により駐車ブレーキユニット2
2,24が作動し、左右後輪12,14に制動力が作用
するようになっている。
【0015】電子制御ユニット50は、CPU52を中
心として構成されたマイクロプロセッサとして構成され
ており、処理プログラムを記憶したROM54と、一時
的にデータを記憶するRAM56と、入出力ポート(図
示せず)とを備える。この電子制御ユニット50には、
左右後輪12,14に取り付けられた車輪速センサ6
2,64からの車輪速Vl,Vrやケーブル巻き上げユ
ニット30の電動機42に取り付けられた図示しない電
流計からの電動機42への印加電流,運転席前面のパネ
ルに配置され駐車ブレーキの作動および解除を指示する
操作スイッチ66からのオンオフ信号SW,車両の外部
に取り付けられた外気温センサ68により検出される外
気温T,シフトレバー70のポジションを検出するシフ
トポジションセンサ71からのシフトポジションSP,
アクセルペダル72の踏み込み量を検出するアクセルペ
ダルポジションセンサ73からのアクセルペダルポジシ
ョンAP,ブレーキペダル74の踏み込み量を検出する
ブレーキペダルポジションセンサ75からのブレーキペ
ダルポジションBP,イグニッションスイッチ76から
のイグニッション信号IGなどが入力ポートを介して入
力されている。また、電子制御ユニット50からは、電
動機42への駆動信号やウォーニングランプ78への点
灯信号,ブザー80への出力信号などが出力ポートを介
して出力されている。
【0016】こうして構成された実施例の電動駐車ブレ
ーキ装置20では、車両の状態に応じて駐車ブレーキの
作動および解除を自動的に行なう自動駐車ブレーキ制御
が行なわれている。駐車ブレーキの自動的な作動は、例
えば、シフトレバー70がPポジションかNポジション
の停止ポジションであり、車速が略ゼロであり、且つ、
ブレーキペダル74が踏み込まれてブレーキペダルポジ
ションセンサ75からON信号が出力されているときに
作動条件が成立したとして電子制御ユニット50から電
動機42に駆動信号が出力されて電動機42を駆動する
ことにより行なわれる。また、駐車ブレーキの自動的な
解除は、例えば、シフトレバー70がPポジションやN
ポジション以外の走行ポジションであり、且つ、アクセ
ルペダル72が踏み込まれてアクセルペダルポジション
センサ73からON信号が出力されたときに解除条件が
成立したとして電子制御ユニット50から電動機42に
駆動信号が出力されて電動機42を駆動することにより
行なわれる。
【0017】また、実施例の電動駐車ブレーキ装置20
では、上述した自動駐車ブレーキ制御の他に、操作スイ
ッチ66が操作されたときには、操作スイッチ66の操
作に基づいて駐車ブレーキの作動および解除の制御が行
なわれる。
【0018】次に、実施例の電動駐車ブレーキ装置20
の動作、特に駐車ブレーキを作動する際の動作について
説明する。図3は、実施例の電動駐車ブレーキ装置20
における電子制御ユニット50で実行される駐車ブレー
キ作動制御ルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。このルーチンは、前述の自動駐車ブレーキ制御にお
いて作動条件が成立したときや運転者などの操作者によ
り操作スイッチ66が操作されてオンオフ信号SWがO
Nとされたときに実行される。
【0019】駐車ブレーキ作動制御ルーチンが実行され
ると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、外
気温センサ68により検出される外気温Tを読み込み
(ステップS100)、読み込んだ外気温Tを閾値Tr
efと比較する処理を実行する(ステップS102)。
ここで、閾値Trefは、駐車ブレーキが凍結し、作動
状態にある駐車ブレーキを解除できないおそれがあるか
否かを判定するために設定されるものであり、例えば大
気圧における水の凝固点としてのゼロ℃などとすること
ができる。
【0020】外気温Tが閾値Tref以上のときには、
凍結により駐車ブレーキの解除を適切に行なうことがで
きない状態ではないと推定し、自動駐車ブレーキ制御に
おける作動処理または操作スイッチ66の指示に基づく
作動処理を実行して(ステップS104)、本ルーチン
を終了する。一方、外気温Tが閾値Tref未満のとき
には、凍結により駐車ブレーキの解除を適切に行なうこ
とができない状態であると推定し、自動駐車ブレーキ制
御における作動処理または操作スイッチ66の指示に基
づく作動処理を禁止し(ステップS106)、ウォーニ
ングランプ78を点灯すると共にブザー80を鳴らして
(ステップS108)、駐車ブレーキの作動を禁止して
いる旨を知らしめた後に本ルーチンを終了する。
【0021】以上説明した実施例の電動駐車ブレーキ装
置20によれば、凍結により駐車ブレーキの解除を適切
に行なうことができない状態を推定して、自動駐車ブレ
ーキ制御における作動処理や操作スイッチ66の指示に
基づく作動処理を禁止するから、凍結により駐車ブレー
キの解除が行なうことができない状態を回避することが
できる。しかも、ウォーニングランプ78を点灯すると
共にブザー80を鳴らすから、理由を含めて駐車ブレー
キを作動しなかったことを認識することができる。
【0022】実施例の電動駐車ブレーキ装置20では、
自動駐車ブレーキ制御における作動処理や操作スイッチ
66の指示に基づく駐車ブレーキの作動処理の双方に外
気温に基づく凍結防止処理を適用したが、いずれか一方
の駐車ブレーキの作動処理にのみ適用するものとしても
よい。また、実施例の電動駐車ブレーキ装置20では、
凍結により駐車ブレーキの解除を適切に行なうことがで
きない状態であると推定したときには、駐車ブレーキの
作動処理の禁止と共にウォーニングランプ78を点灯し
たりブザー80を鳴らしたが、ウォーニングランプ78
を点灯してブザー80を鳴らさないものとしたり、逆に
ウォーニングランプ78は点灯しないがブザー80を鳴
らすものとしたり、あるいは、ウォーニングランプ78
も点灯しないしブザー80も鳴らさないものとしてもか
まわない。
【0023】次に、本発明の第2の実施例としての電動
駐車ブレーキ装置20Bについて説明する。図4は、第
2実施例である電動駐車ブレーキ装置20Bの構成の概
略を示す構成図である。図示するように、第2実施例の
電動駐車ブレーキ装置20Bは、外気温センサ68を備
えない点およびケーブル巻き上げユニット30の電動機
42に電力を供給するバッテリ58の蓄電量SOCを検
出する蓄電量センサ59を備える点を除いて第1実施例
の電動駐車ブレーキ装置20と同一の構成をしている。
したがって、第2実施例の電動駐車ブレーキ装置20B
の構成のうち、第2実施例の電動駐車ブレーキ装置20
の構成と同一の構成については同一の符号を付し、その
説明は省略する。
【0024】蓄電量センサ59は、バッテリ58の残存
容量である蓄電量SOCを検出するが、具体的にはバッ
テリ58に流れる電流を積算することにより蓄電量SO
Cを検出するものやバッテリ58を瞬間的にショートさ
せてその抵抗を検出することにより蓄電量SOCを検出
するもの,バッテリ58の電解質の比重を検出しこの比
重から蓄電量SOCを演算するものなどが知られてい
る。実施例では、バッテリ58に流れる電流を積算する
ことにより蓄電量SOCを検出するものとした。
【0025】次に、こうして構成された第2実施例の電
動駐車ブレーキ装置20Bの動作、特に駐車ブレーキを
作動する際の動作について説明する。図5は、第2実施
例の電動駐車ブレーキ装置20Bにおける電子制御ユニ
ット50で実行される駐車ブレーキ作動制御ルーチンの
一例を示すフローチャートである。このルーチンは、第
1実施例で説明した図3の駐車ブレーキ作動制御ルーチ
ンの起動と同様に、自動駐車ブレーキ制御において作動
条件が成立したときや運転者などの操作者により操作ス
イッチ66が操作されてオンオフ信号SWがONとされ
たときに実行される。
【0026】駐車ブレーキ作動制御ルーチンが実行され
ると、第2実施例の電子制御ユニット50のCPU52
は、まず、蓄電量センサ59により検出されるバッテリ
58の蓄電量SOCを読み込み(ステップS200)、
読み込んだ蓄電量SOCを閾値Srefと比較する処理
を実行する(ステップS202)。ここで、閾値Sre
fは、バッテリ58の蓄電量SOCが不足し、作動状態
にある駐車ブレーキを解除できないおそれがあるか否か
を判定するために設定されるものであり、バッテリ58
の容量や特性、駐車ブレーキの解除に必要な電力などに
より定められるものである。
【0027】蓄電量SOCが閾値Sref以上のときに
は、バッテリ58の蓄電量SOCの不足、即ち電動機4
2に供給するための電力の不足により駐車ブレーキの解
除を適切に行なうことができない状態ではないと推定
し、自動駐車ブレーキ制御における作動処理または操作
スイッチ66の指示に基づく作動処理を実行して(ステ
ップS204)、本ルーチンを終了する。一方、蓄電量
SOCが閾値Sref未満のときには、バッテリ58の
蓄電量SOCの不足、即ち電動機42に供給するための
電力の不足により駐車ブレーキの解除を適切に行なうこ
とができない状態であると推定し、自動駐車ブレーキ制
御における作動処理または操作スイッチ66の指示に基
づく作動処理を禁止し(ステップS206)、ウォーニ
ングランプ78を点灯すると共にブザー80を鳴らして
(ステップS208)、駐車ブレーキの作動を禁止して
いる旨を知らしめた後に本ルーチンを終了する。
【0028】以上説明した第2実施例の電動駐車ブレー
キ装置20Bによれば、バッテリ58の蓄電量SOCの
不足、即ち電動機42に供給するための電力の不足によ
り駐車ブレーキの解除を適切に行なうことができない状
態を推定して、自動駐車ブレーキ制御における作動処理
や操作スイッチ66の指示に基づく作動処理を禁止する
から、電動機42に供給するための電力の不足により駐
車ブレーキの解除が行なうことができない状態を回避す
ることができる。しかも、ウォーニングランプ78を点
灯すると共にブザー80を鳴らすから、理由を含めて駐
車ブレーキを作動しなかったことを認識することができ
る。
【0029】第2実施例の電動駐車ブレーキ装置20B
では、自動駐車ブレーキ制御における作動処理や操作ス
イッチ66の指示に基づく駐車ブレーキの作動処理の双
方にバッテリ58の蓄電量SOCに基づく駐車ブレーキ
の作動処理の禁止処理を適用したが、いずれか一方の駐
車ブレーキの作動処理にのみ適用するものとしてもよ
い。また、第2実施例の電動駐車ブレーキ装置20Bで
は、バッテリ58の蓄電量SOCの不足により駐車ブレ
ーキの解除を適切に行なうことができない状態であると
推定したときには、駐車ブレーキの作動処理の禁止と共
にウォーニングランプ78を点灯したりブザー80を鳴
らしたが、ウォーニングランプ78を点灯してブザー8
0を鳴らさないものとしたり、逆にウォーニングランプ
78は点灯しないがブザー80を鳴らすものとしたり、
あるいは、ウォーニングランプ78も点灯しないしブザ
ー80も鳴らさないものとしてもかまわない。
【0030】第2実施例の電動駐車ブレーキ装置20B
では、バッテリ58の蓄電量SOCにより駐車ブレーキ
の解除を適切に行なうことができない状態を推定し、駐
車ブレーキの作動処理を禁止したが、バッテリ58の端
子間電圧により駐車ブレーキの解除を適切に行なうこと
ができない状態を推定し、駐車ブレーキの作動処理を禁
止するものとしてもよい。
【0031】第1実施例の電動駐車ブレーキ装置20で
は、凍結により駐車ブレーキの解除を適切に行なうこと
ができない状態を推定し、第2実施例の電動駐車ブレー
キ装置20Bでは、バッテリ58の蓄電量SOCの不足
により駐車ブレーキの解除を適切に行なうことができな
い状態を推定して、いずれも駐車ブレーキの作動処理を
禁止したが、何らかの理由により駐車ブレーキの解除を
適切に行なうことができない状態を推定し、駐車ブレー
キの作動処理を禁止するものとしてもよい。駐車ブレー
キの解除を適切に行なうことができない状態の推定とし
ては、例えば、ジャッキアップされている状態や電動機
42の温度が高い状態,電動機42の作動頻度が高い状
態などを考えることができる。ジャッキアップされてい
る状態は、車両のメンテナンスがなされている状態であ
るから、適切なメンテナンスを行なうために駐車ブレー
キの作動を禁止するのである。このジャッキアップされ
ている状態の推定は、車高センサからの出力に基づいて
行なうことができる。また、電動機42の温度が高い状
態は、電動機42の焼き付きや配線の断線などの故障が
生じやすいから、駐車ブレーキを作動すると、作動後に
故障が生じ、駐車ブレーキの解除を適切に行なうことが
できない状態を推定できる。この推定は、電動機42に
取り付けられる温度センサからの出力に基づいて行なう
ことができる。さらに、電動機42の作動頻度が高い状
態は、駐車ブレーキの作動と解除とが不必要な場合が多
にも拘わらず作動および解除されている状態である。高
い作動頻度を継続すると、電動機42の焼き付けなどに
よる故障が推測され、これにより駐車ブレーキの解除を
適切に行なうことができない状態が推定できる。この電
動機42の作動頻度が高い状態は、電動機42に印加す
る電流Iの変化やシフトポジションセンサ71からのシ
フトポジションSPの変化に基づいて行なうことができ
る。
【0032】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である電動駐車ブレーキ装
置20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 ケーブル巻き上げユニット30の構成を例示
する構成図である。
【図3】 実施例の電動駐車ブレーキ装置20における
電子制御ユニット50で実行される駐車ブレーキ作動制
御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図4】 第2実施例である電動駐車ブレーキ装置20
Bの構成の概略を示す構成図である。
【図5】 第2実施例の電動駐車ブレーキ装置20Bに
おける電子制御ユニット50で実行される駐車ブレーキ
作動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12,14 後輪、20,20B 電動駐車ブレーキ装
置、22,24 駐車ブレーキユニット、26 ケーブ
ル、30 ケーブル巻き上げユニット、32ケーブル巻
き上げ機構、34 駆動ギヤ、36 回転数調節ギヤ、
38 ウォームギヤ、40 巻き上げギヤ、42 電動
機、50 電子制御ユニット、52CPU、54 RO
M、56 RAM、58 バッテリ、59 蓄電量セン
サ、62,64 車輪速センサ、66 操作スイッチ、
68 外気温センサ、70シフトレバー、71 シフト
ポジションセンサ、72 アクセルペダル、73アクセ
ルペダルポジションセンサ、74 ブレーキペダル、7
5 ブレーキペダルポジションセンサ、76 イグニッ
ションスイッチ、78 ウォーニングランプ、80 ブ
ザー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦馬場 真吾 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−7654(JP,A) 特開 昭62−225444(JP,A) 実開 昭58−180488(JP,U) 実開 昭57−66962(JP,U) 実開 昭56−164861(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 17/22

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作動条件が成立したときに電動駆
    動手段により駐車ブレーキを作動する電動駐車ブレーキ
    装置であって、電源の供給不足により前記駐車ブレーキ
    の解除を行なうことができない状態を推定する状態推定
    手段と、前記所定の作動条件が成立したときに前記状態
    推定手段により前記駐車ブレーキの解除を適切に行なう
    ことができない状態が推定されたとき、前記駐車ブレー
    キが通常の作動と異なる所定の作動状態となるよう前記
    電動駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えることを
    特徴とする電動駐車ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記所定の作動状態と
    して前記駐車ブレーキの作動が禁止される状態となるよ
    う制御する手段である請求項記載の電動駐車ブレーキ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記状態推定手段は、電源電圧を検出す
    る電圧検出手段を備え、該検出された電源電圧に基づい
    て電源の供給不足により前記駐車ブレーキの解除を行な
    うことができない状態を推定する手段である請求項
    載の電動駐車ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 所定の作動条件が成立したときに電動駆
    動手段により駐車ブレーキを作動する電動駐車ブレーキ
    装置であって、前記電動駆動手段に故障が生じる状態を
    推定する状態推定手段と、前記所定の作動条件が成立し
    たときに前記駐車ブレーキの作動に前もって前記状態推
    定手段により前記駐車ブレーキの解除を適切に行なうこ
    とができない状態が推定されたとき、前記駐車ブレーキ
    が通常の作動と異なる所定の作動状態となるよう前記電
    動駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えることを特
    徴とする電動駐車ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記状態推定手段は、前記電動駆動手段
    の温度が高い状態を推定する手段であることを特徴とす
    る請求項記載の電動駐車ブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 前記状態推定手段は、前記電動駆動手段
    の作動頻度が高い状態を推定する手段であることを特徴
    とする請求項記載の電動駐車ブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記所定の作動状態と
    して前記駐車ブレーキの作動が禁止される状態となるよ
    う制御する手段である請求項記載の電動駐車ブレーキ
    装置。
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