JP3482761B2 - ジアリールカーボネートの製造法 - Google Patents

ジアリールカーボネートの製造法

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JP3482761B2
JP3482761B2 JP07984896A JP7984896A JP3482761B2 JP 3482761 B2 JP3482761 B2 JP 3482761B2 JP 07984896 A JP07984896 A JP 07984896A JP 7984896 A JP7984896 A JP 7984896A JP 3482761 B2 JP3482761 B2 JP 3482761B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネートの製
造原料として有用なジアリールカーボネートを製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアリールカーボネートを製造する方法
としては、ホスゲンと芳香族ヒドロキシ化合物をアルカ
リ存在下で反応させる方法(特開昭62−190146
号公報など)や、ジアルキルカーボネートと芳香族ヒド
ロキシ化合物を触媒存在下でエステル交換反応させる方
法(特公昭56−42577号公報、特公平1−558
8号公報など)がよく知られている。しかしながら、前
者のホスゲンを用いる方法はホスゲン自体が毒性の強い
化合物であることや多量のアルカリを使用することなど
から工業的には必ずしも優れた方法ではない。また、後
者のエステル交換による方法は、この方法に係わる多く
の特許に記載されているように、高活性な触媒を用いる
にも拘わらず反応速度が充分ではなく、これを補うため
に大規模の装置を必要とするなどの問題を有している。
【0003】その他の方法として、ジアリールオキサレ
ートを脱カルボニル反応させてジアリールカーボネート
を生成させる方法が知られているが、この方法は、ジア
リールカーボネートの選択率及び收率が低く、しかも反
応温度が高いために工業的に非常に不利であるという問
題を有している。即ち、シュウ酸ジフェニル(ジフェニ
ルオキサレート)を蒸留フラスコ中で無触媒下で煮沸し
て炭酸ジフェニル(ジフェニルカーボネート)を製造す
る方法(有機合成協会誌,5,報47(1948),7
0)では、無触媒でかつ反応温度が高いためにフェノー
ルや二酸化炭素が副生してジフェニルカーボネートの選
択率及び收率が著しく低下し、逆に反応温度が低いとジ
フェニルカーボネートが殆ど得られないという問題があ
る(比較例1、2参照)。
【0004】更に、ジアルキルオキサレートなどをアル
コラート触媒の存在下に50〜150℃で液相で加熱し
てジアルキルカーボネートを製造する方法も報告されて
いる(USP4544507号公報)。しかし、この公
報記載の実施例によれば、ジフェニルオキサレートをカ
リウムフェノキシド触媒の存在下で加熱しても、主生成
物として得られるものは原料のジフェニルオキサレート
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、毒性の強い
化合物であるホスゲンを用いることなく、容易にジアリ
ールカーボネートを得ることができる方法を提供するこ
とを課題とするものである。即ち、ジアリールオキサレ
ートからジアリールカーボネートを製造する方法におい
て、工業的に好適な低い反応温度でもジアリールカーボ
ネートを高選択率で製造することができ、更に適当な条
件を選択すれば高收率で製造することもできる方法を提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、ジアリ
ールオキサレートを有機リン化合物の存在下で加熱して
脱カルボニル反応させることを特徴とするジアリールカ
ーボネートの製造法によって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、ジアリールカーボネ
ートは次式で示されるジアリールオキサレートの脱カル
ボニル反応によって製造される。
【0008】
【化1】 (式中、Arはアリール基を表す。)
【0009】本発明では、ジアリールオキサレートの脱
カルボニル反応において、触媒として有機リン化合物が
使用される。更に、本発明の脱カルボニル反応において
は、有機リン化合物に加えて、後述するハロゲン化合物
を共存させて反応を行うこともできる。以下、本発明に
ついて詳細に説明する。
【0010】本発明で使用されるジアリールオキサレー
トとしては、アリール基が、 (1)フェニル基、 (2)(a)メチル基、エチル基等の炭素数1〜12の
アルキル基、(b)メトキシ基、エトキシ基等の炭素数
1〜12のアルコキシ基、(c)フッ素原子、塩素原子
等のハロゲン原子、又は(d)ニトロ基などの置換基を
有する置換フェニル基、又は (3)ナフチル基などであるものが挙げられる。
【0011】前記の置換フェニル基は各種異性体を含
む。これら異性体としては、(a)o−(又はm−、p
−)メチルフェニル基、o−(又はm−、p−)エチル
フェニル基等のo−(又はm−、p−)位に炭素数1〜
12のアルキル基を有するアルキル置換フェニル基、
(b)o−(又はm−、p−)メトキシフェニル基、o
−(又はm−、p−)エトキシフェニル基等のo−(又
はm−、p−)位に炭素数1〜12のアルコキシ基を有
するアルコキシ置換フェニル基、(c)o−(又はm
−、p−)フルオロフェニル基、o−(又はm−、p
−)クロロフェニル基等のo−(又はm−、p−)位に
ハロゲン原子を有するハロゲン置換フェニル基、(d)
o−(又はm−、p−)ニトロフェニル基などが挙げら
れる。
【0012】本発明で使用される有機リン化合物として
は、リン原子の原子価が3価又は5価である有機リン化
合物が挙げられる。リン原子の原子価が3価又は5価で
ある有機リン化合物では、少なくとも1個の炭素−リン
(C−P)結合を有する有機リン化合物が好ましいが、
中でも3個以上の炭素−リン(C−P)結合を有する有
機リン化合物が好ましい。
【0013】有機リン化合物としては、例えば次の一般
式で示されるホスホニウム塩、ホスフィン、ホスフィン
ジハライド及びホスフィンオキサイドが好適に挙げられ
る。
【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7
8 、R9 、R10、R11、R12、R13はアリール基、炭
素数1〜16のアルキル基、炭素数7〜22のアラルキ
ル基、炭素数4〜16の複素環基、又はアリールオキシ
基を表し、Xはホスホニウム塩の対イオンを形成しうる
原子又は原子団を表し、Y1 、Y2 はハロゲン原子を表
す。)
【0014】一般式(A)で示されるホスホニウム塩と
しては、R1 、R2 、R3 、R4 がアリール基、アルキ
ル基、アラルキル基、複素環基、又はアリールオキシ基
であるものが挙げられる。また、これらの基は、R1
2 、R2 とR3 、R3 とR 4 、又はR4 とR1 の間で
架橋されてリン原子を含む環を形成していても差し支え
ない。
【0015】R1、R2、R3、R4で表されるアリール
基,アルキル基、アラルキル基、複素環基、アリールオ
キシ基としては次のものが挙げられる。即ち、そのアリ
ール基としては、置換基を有していてもよい、フェニル
基、ナフチル基等のアリール基が挙げられ、そのアルキ
ル基としては、置換基を有していてもよい、メチル基、
エチル基、n−(又はi−)プロピル基、n−(又はi
−、sec−、tert−)ブチル基等の炭素数1〜1
6のアルキル基が挙げられ、そのアラルキル基として
は、置換基を有していてもよい、ベンジル基、フェネチ
ル基、ナフチルメチル基等の炭素数7〜22のアラルキ
ル基が挙げられ、その複素環基としては、置換基を有し
ていてもよい、チエニル基、フリル基、ピリジル基等の
炭素数4〜16の複素環基が挙げられる。また、アリー
ルオキシ基としては、置換基を有していてもよい、フェ
ノキシ基、ナフトキシ基等のアリールオキシ基が挙げら
れる。
【0016】R1 、R2 、R3 、R4 で表されるアリー
ル基、アラルキル基、複素環基、アリールオキシ基は、
その芳香環又は複素環上の任意の位置にアルキル基、ア
ルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ア
ミノ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子などの各種
置換基を1つ以上有していても差し支えない(o、m、
p等の各種異性体を含む)。
【0017】前記の芳香環又は複素環上のアルキル基、
アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリール基、
アミノ基、ハロゲン原子としては次のものが挙げられ
る。即ち、そのアルキル基としては、メチル基,エチル
基、n−(又はi−)プロピル基、n−(又はi−、s
ec−、tert−)ブチル基等の炭素数1〜15、好
ましくは炭素数1〜12のアルキル基が挙げられ、その
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−
(又はi−)プロポキシ基、n−(又はi−、sec
−、tert−)ブトキシ基等の炭素数1〜15、好ま
しくは炭素数1〜12のアルコキシ基が挙げられ、その
アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等の炭素数2〜12、好まし
くは炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基が挙げら
れ、そのアリール基としてはフェニル基等のアリール基
が挙げられ、そのアミノ基としては、N,N−ジメチル
アミノ基等のN,N−ジ置換アミノ基が挙げられ、その
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素等の各原子
が挙げられる。
【0018】R1 、R2 、R3 、R4 は互いに同一であ
っても異なっていてもよい。このようなホスホニウム塩
としては、例えば、R1 、R2 、R3 、R4 の全てがア
リール基であるもの(テトラアリールホスホニウム塩)
や、R1 、R2 、R3 、R4 のうちの3つがアリール基
であって、1つが別の基であるものや、R1 、R2 、R
3 、R4 のうちの2つがアリール基であって、2つが別
の基であるものや、R1 、R2 、R3 、R4 のうちの1
つがアリール基であって、3つが別の基であるものや、
1 、R2 、R3 、R4 のいずれもアリール基でないも
のが挙げられる。これらホスホニウム塩の中では、
1 、R2 、R3 、R4 の全てがアリール基であるも
の、及びR1 、R2 、R3 、R4 の3つがアリール基で
あって1つが複素環基であるものが好ましいが、中でも
1 、R2 、R3 、R4 の全てがアリール基であるもの
が好ましい。
【0019】ホスホニウム塩の対イオンX- としては、
塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等のハロゲンイ
オンや、ハイドロジェンジクロライドイオン、ハイドロ
ジェンジブロマイドイオン、ハイドロジェンジヨーダイ
ドイオン、ハイドロジェンブロマイドクロライドイオン
等のハイドロジェンジハライドイオンや、塩素酸イオ
ン、臭素酸イオン、ヨウ素酸イオン等のハロゲン酸イオ
ンや、過塩素酸イオン、過臭素酸イオン、過ヨウ素酸イ
オン等の過ハロゲン酸イオンや、酢酸イオン、トリフル
オロ酢酸イオン、プロピオン酸イオン等の脂肪族カルボ
ン酸イオンや、安息香酸イオン、α−(又はβ−)ナフ
タレンカルボン酸イオン等の芳香族カルボン酸イオン
や、フェノキサイドイオン等の芳香族ヒドロキシイオン
や、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、リン
酸水素イオン、硼酸イオン、硼酸水素イオン、シアン酸
イオン、チオシアン酸イオン、フルオロボレートイオン
等の無機酸イオンや、テトラメチル硼酸イオン、テトラ
エチル硼酸イオン等の炭素数1〜10のアルキル基を有
するテトラアルキルホウ酸イオンや、テトラフェニル硼
酸イオン、テトラキス−p−フルオロフェニル硼酸イオ
ン等のテトラアリール硼酸イオンや、メチル基、エチル
基、n−(又はi−)プロピル基等の炭素数1〜16の
アルキル基を有するアルキルスルホン酸又はアルキルス
ルフィン酸イオンや、フェニル基、p−トルイル基、p
−ニトロフェニル基等のアリール基を有するアリールス
ルホン酸又はアリールスルフィン酸イオンなどが挙げら
れる。
【0020】これらの対イオンX- の中では、塩素イオ
ン、臭素イオン、ヨウ素イオン等のハロゲンイオンや、
ハイドロジェンジクロライドイオン、ハイドロジェンジ
ブロマイドイオン、ハイドロジェンジヨーダイドイオ
ン、ハイドロジェンブロマイドクロライドイオン等のハ
イドロジェンジハライドイオンが好ましいが、中でも塩
素イオン、ハイドロジェンジクロライドイオンが好まし
い。
【0021】前記のホスホニウム塩として、具体的には
以下のような化合物が挙げられる。R1 、R2 、R3
4 の全てがアリール基であって、X- がハロゲンイオ
ンであるホスホニウム塩としては、例えば、テトラフェ
ニルホスホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニ
ウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムヨーダイ
ド、テトラキス(p−クロロフェニル)ホスホニウムク
ロライド、テトラキス(p−フルオロフェニル)ホスホ
ニウムクロライド、テトラキス(p−トリル)ホスホニ
ウムクロライドや、p−クロロフェニルトリフェニルホ
スホニウムクロライド、p−クロロフェニルトリフェニ
ルホスホニウムブロマイド、p−クロロフェニルトリフ
ェニルホスホニウムヨーダイドや、p−トリルトリフェ
ニルホスホニウムクロライド、p−トリルトリフェニル
ホスホニウムブロマイド、p−トリルトリフェニルホス
ホニウムヨーダイド、m−トリフルオロメチルフェニル
トリフェニルホスホニウムクロライドや、p−ビフェニ
ルトリフェニルホスホニウムクロライドや、m−メトキ
シフェニルトリフェニルホスホニウムクロライド、p−
メトキシフェニルトリフェニルホスホニウムクロライ
ド、p−エトキシフェニルトリフェニルホスホニウムク
ロライド、p−エトキシフェニルトリフェニルホスホニ
ウムブロマイド、p−エトキシフェニルトリフェニルホ
スホニウムヨーダイドや、p−ジメチルアミノフェニル
トリフェニルホスホニウムクロライドや、p−エトキシ
カルボニルフェニルトリフェニルホスホニウムクロライ
ドや、m−シアノフェニルトリフェニルホスホニウムク
ロライドや、1−ナフチルトリフェニルホスホニウムク
ロライド、2−チオフェントリフェニルホスホニウムク
ロライドが挙げられる。これらのホスホニウム塩の中で
はテトラフェニルホスホニウムクロライドが特に好まし
い。
【0022】R1 、R2 、R3 、R4 の全てがアリール
基であって、X- がハイドロジェンジハライドイオンで
あるホスホニウム塩としては、例えば、テトラフェニル
ホスホニウムハイドロジェンジクロライド、テトラフェ
ニルホスホニウムハイドロジェンジブロマイド、テトラ
フェニルホスホニウムハイドロジェンジヨーダイド、テ
トラフェニルホスホニウムハイドロジェンブロマイドク
ロライドが挙げられる。これらのホスホニウム塩の中で
はテトラフェニルホスホニウムハイドロジェンジクロラ
イドが特に好ましい。
【0023】R1 、R2 、R3 、R4 の全てがアリール
基であって、X- が脂肪族カルボン酸イオンであるホス
ホニウム塩としては、例えば、テトラフェニルホスホニ
ウムアセテート、テトラフェニルホスホニウムトリフル
オロアセテート、p−クロロフェニルトリフェニルホス
ホニウムアセテート、p−エトキシフェニルトリフェニ
ルホスホニウムアセテート、p−トリルトリフェニルホ
スホニウムアセテートが挙げられる。
【0024】R1 、R2 、R3 、R4 の全てがアリール
基であって、X- がフルオロボレートイオンであるホス
ホニウム塩としては、例えば、テトラフェニルホスホニ
ウムフルオロボレート、p−クロロフェニルトリフェニ
ルホスホニウムフルオロボレート、p−エトキシフェニ
ルトリフェニルホスホニウムフルオロボレート、p−ト
リルトリフェニルホスホニウムフルオロボレートが挙げ
られる。また、R1 、R2 、R3 、R4 の全てがアリー
ル基であって、X- がチオシアン酸イオン(チオシアナ
イドイオン)であるホスホニウム塩としては、例えば、
テトラフェニルホスホニウムチオシアナイドが挙げられ
る。
【0025】R1 、R2 、R3 、R4 のうちの3つがア
リール基であって、1つがアルキル基で、X- がハロゲ
ンイオンであるホスホニウム塩としては、例えば、メチ
ルトリフェニルホスホニウムクロライド、メチルトリフ
ェニルホスホニウムブロマイド、メチルトリフェニルホ
スホニウムヨーダイド、エチルトリフェニルホスホニウ
ムクロライド、エチルトリフェニルホスホニウムブロマ
イド、エチルトリフェニルホスホニウムヨーダイド、n
−プロピルトリフェニルホスホニウムクロライド、n−
プロピルトリフェニルホスホニウムブロマイド、n−プ
ロピルトリフェニルホスホニウムヨーダイド、i−プロ
ピルトリフェニルホスホニウムクロライド、i−プロピ
ルトリフェニルホスホニウムブロマイド、n−ドデシル
トリフェニルホスホニウムクロライド、n−ドデシルト
リフェニルホスホニウムブロマイド、クロロメチルトリ
フェニルホスホニウムクロライド、メチルトリス(m−
クロロフェニル)ホスホニウムクロライド、メチルトリ
ス(m−クロロフェニル)ホスホニウムブロマイド、エ
チルトリス(m−クロロフェニル)ホスホニウムクロラ
イド、エチルトリス(m−クロロフェニル)ホスホニウ
ムブロマイドが挙げられる。
【0026】更に、R1 、R2 、R3 、R4 のうちの3
つがアリール基であって、1つがアラルキル基で、X-
がハロゲンイオンであるホスホニウム塩としては、例え
ば、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド、p
−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムクロライ
ド、p−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムブ
ロマイド、2,4−ジクロロベンジルトリフェニルホス
ホニウムクロライド、2,4−ジクロロベンジルトリフ
ェニルホスホニウムブロマイド、p−n−ブトキシベン
ジルトリフェニルホスホニウムクロライド、p−n−ブ
トキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロマイド、
2−ナフチルメチルトリフェニルホスホニウムクロライ
ド、2−ナフチルメチルトリフェニルホスホニウムブロ
マイド、9−フルオレニルトリフェニルホスホニウムク
ロライド、9−フルオレニルフェニルトリフェニルホス
ホニウムブロマイド等が挙げられる。
【0027】R1 、R2 、R3 、R4 のうちの3つがア
リール基であって、1つが複素環基で、X- がハロゲン
イオンであるホスホニウム塩としては、例えば、2−チ
オフェントリフェニルホスホニウムクロライドが挙げら
れる。
【0028】R1 、R2 、R3 、R4 のうちの3つがア
リール基であって、1つがアリールオキシ基、X- がハ
ロゲンイオンであるホスホニウム塩としては、例えば、
フェノキシトリフェニルホスホニウムクロライドが挙げ
られる。
【0029】R1 、R2 、R3 、R4 のうちの3つがア
リール基であって、1つがアルキル基で、X- が脂肪族
カルボン酸イオンであるホスホニウム塩としては、例え
ば、メチルトリフェニルホスホニウムアセテート、エチ
ルトリフェニルホスホニウムアセテート、n−プロピル
トリフェニルホスホニウムアセテートが挙げられる。
【0030】R1 、R2 、R3 、R4 のうちの3つがア
リール基であって、1つがアルキル基で、X- がフルオ
ロボレートイオンであるホスホニウム塩としては、例え
ば、メチルトリフェニルホスホニウムフルオロボレー
ト、エチルトリフェニルホスホニウムフルオロボレー
ト、n−プロピルトリフェニルホスホニウムフルオロボ
レートが挙げられる。
【0031】R1 、R2 、R3 、R4 のうちの2つがア
リール基であって、2つが別の基で、対イオンX- がハ
ロゲンイオンであるホスホニウム塩としては、例えば、
ジメチルジフェニルホスホニウムクロライド、ジエチル
ジフェニルホスホニウムクロライド、ジメチルジフェニ
ルホスホニウムブロマイド、ジエチルジフェニルホスホ
ニウムブロマイドが挙げられる。
【0032】R1 、R2 、R3 、R4 のうちの1つがア
リール基であって、3つが別の基で、対イオンX- がハ
ロゲンイオンであるホスホニウム塩としては、例えば、
ジエチルメチルフェニルホスホニウムクロライド、ジエ
チルメチルフェニルホスホニウムブロマイドが挙げられ
る。
【0033】R1 、R2 、R3 、R4 のいずれもアリー
ル基でなく、対イオンX- がハロゲンイオンであるホス
ホニウム塩としては、例えば、テトラ−n−ブチルホス
ホニウムクロライド、テトラ−n−ブチルホスホニウム
ブロマイドが挙げられる。
【0034】以上のホスホニウム塩のうち、市販されて
いないものは公知の方法に準じて容易に合成することが
できる〔Bull.Chem.Soc.Jpn.,5
6,2869(1983)、J.Am.Chem.So
c.,70,737(1948)参照〕。例えば、テト
ラアリールホスホニウムクロライドは、トリアリールホ
スフィンと対応するハロゲン化アリール(ヨード又はブ
ロム化合物)を酢酸パラジウム触媒の存在下で反応させ
て、得られたテトラアリールホスホニウムヨーダイド又
はテトラアリールホスホニウムブロマイドをイオン交換
樹脂(クロル型)を用いてテトラアリールホスホニウム
クロライドに変換する方法により合成される。得られた
テトラアリールホスホニウムクロライドは、乾燥アルゴ
ンガス等の乾燥不活性ガス流通下に80〜200℃で
0.5〜5時間加熱処理され、次いで乾燥塩化水素ガス
流通下にこの温度範囲で0.5〜2時間処理されること
が好ましい。また、市販のテトラアリールホスホニウム
クロライドも同様の処理を行って使用することが好まし
い。
【0035】ハロゲンイオン以外の対イオンを有するテ
トラアリールホスホニウム塩は、上記のようにして得ら
れたテトラアリールホスホニウムクロライドを、対応す
る対イオンを有するアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カ
リウム塩等)又はアンモニウム塩と反応(イオン交換)
させることにより合成される。テトラアリールホスホニ
ウム塩以外のその他のホスホニウム塩も同様の方法によ
り合成される。これらのホスホニウム塩も上記と同様の
処理を行うことが好ましい。
【0036】一般式(B)で示されるホスフィンとして
は、R5、R6、R7が前記のR1、R2、R3、R4と同様
のアリール基、アルキル基、アラルキル基又は複素環基
であるものが挙げられる。また、これらの基は、R5
6、R6とR7、又はR7とR5の間で架橋されてリン原
子を含む環を形成していても差し支えない。
【0037】R5 、R6 、R7 は互いに同一であっても
異なっていてもよい。このようなホスフィンとしては、
例えば、R5 、R6 、R7 の全てがアリール基であるも
の(トリアリールホスフィン)や、R5 、R6 、R7
うちの2つがアリール基であって、1つが別の基である
ものや、R5 、R6 、R7 のうちの1つがアリール基で
あって、2つが別の基であるものや、R5 、R6 、R7
のいずれもアリール基でないものが挙げられる。これら
ホスフィンの中では、R5 、R6 、R7 の全てがアリー
ル基であるものが好ましい。
【0038】前記のホスフィンとして、具体的には以下
のような化合物が挙げられる。R5 、R6 、R7 の全て
がアリール基であるもの(トリアリールホスフィン)と
しては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリス(p
−クロロフェニル)ホスフィン、トリス(p−トリル)
ホスフィン、α−ナフチル(フェニル)−p−メトキシ
フェニルホスフィンが挙げられる。
【0039】R5 、R6 、R7 のうちの2つがアリール
基であって、1つが別の基であるものとしては、例え
ば、メチルジフェニルホスフィン、フェニル(p−メト
キシフェニル)メチルホスフィンが挙げられる。R5
6 、R7 のうちの1つがアリール基であって、2つが
別の基であるものとしては、例えば、ジメチル(フェニ
ル)ホスフィン、エチル(フェニル)n−プロピルホス
フィンが挙げられる。
【0040】R5 、R6 、R7 のいずれもアリール基で
ないホスフィンとしては、例えば、ベンジル(n−ブチ
ル)メチルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィンが
挙げられる。また、R5 、R6 、R7 のいずれかが架橋
されているものとしては、例えば、フェニルビフェニレ
ンホスフィンが挙げられる。
【0041】一般式(C)で示されるホスフィンジハラ
イドとしては、R8 、R9 、R10が前記のR1 、R2
3 、R4 と同様のアリール基、アルキル基、アラルキ
ル基又は複素環基であって、Y1 、Y2 が塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子であるものが挙げ
られる。また、これらの基は、R8 とR9 、R9
10、又はR10とR8 の間で架橋されてリン原子を含む
環を形成していても差し支えない。
【0042】R8 、R9 、R10は互いに同一であっても
異なっていてもよい。このようなホスフィンジハライド
としては、例えば、R8 、R9 、R10の全てがアリール
基であるもの(トリアリールホスフィンジハライド)
や、R8 、R9 、R10のうちの2つがアリール基であっ
て、1つが別の基であるものや、R8 、R9 、R10のう
ちの1つがアリール基であって、2つが別の基であるも
のや、R8 、R9 、R10のいずれもアリール基でないも
のが挙げられる。これらホスフィンジハライドの中で
は、R8 、R9 、R10の全てがアリール基であるものが
好ましい。また、Y1 、Y2 も互いに同一であっても異
なっていてもよい。
【0043】前記のホスフィンジハライドとして、具体
的には、例えば、トリフェニルホスフィンジクロライ
ド、トリフェニルホスフィンジブロマイド、トリフェニ
ルホスフィンジヨーダイドが挙げられる。
【0044】一般式(D)で示されるホスフィンオキサ
イドとしては、R11、R12、R13が前記のR1 、R2
3 、R4 と同様のアリール基、アルキル基、アラルキ
ル基又は複素環基であるものが挙げられる。また、これ
らの基は、R11とR12、R12とR13、又はR13とR11
間で架橋されてリン原子を含む環を形成していても差し
支えない。
【0045】R11、R12、R13は互いに同一であっても
異なっていてもよい。このようなホスフィンオキサイド
としては、例えば、R11、R12、R13の全てがアリール
基であるもの(トリアリールホスフィンオキサイド)
や、R11、R12、R13のうちの2つがアリール基であっ
て、1つが別の基であるものや、R11、R12、R13のう
ちの1つがアリール基であって、2つが別の基であるも
のや、R11、R12、R13のいずれもアリール基でないも
のが挙げられる。これらホスフィンオキサイドの中で
は、R11、R12、R13の全てがアリール基であるものが
好ましい。
【0046】前記のホスフィンオキサイドとして、具体
的には、ホスフィンとして挙げられた化合物のリン原子
が酸化された、以下のような化合物が挙げられる。
11、R12、R13の全てがアリール基であるもの(トリ
アリールホスフィンオキサイド)としては、例えば、ト
リフェニルホスフィンオキサイド、トリス(p−クロロ
フェニル)ホスフィンオキサイド、トリス(p−トリ
ル)ホスフィンオキサイド、α−ナフチル(フェニル)
−p−メトキシフェニルホスフィンオキサイドが挙げら
れる。R11、R12、R13のうちの2つがアリール基であ
って、1つが別の基であるものとしては、例えば、メチ
ルジフェニルホスフィンオキサイド、フェニル(p−メ
トキシフェニル)メチルホスフィンオキサイドが挙げら
れる。R11、R12、R13のうちの1つがアリール基であ
って、2つが別の基であるものとしては、例えば、ジメ
チルフェニルホスフィンオキサイド、エチル(フェニ
ル)n−プロピルホスフィンオキサイドが挙げられる。
11、R12、R13のいずれもアリール基でないものとし
ては、例えば、ベンジル(n−ブチル)メチルホスフィ
ンオキサイド、トリ−t−ブチルホスフィンオキサイド
が挙げられる。また、R11、R12、R13のいずれかが架
橋されているものとしては、例えば、フェニルビフェニ
レンホスフィンオキサイドが挙げられる。
【0047】本発明で使用される有機リン化合物の中で
は、テトラアリールホスホニウムハライド、テトラアリ
ールホスホニウムハイドロジェンジハライド又はトリア
リールホスフィンジハライドが好ましく、特にはテトラ
アリールホスホニウムクロライド、テトラアリールホス
ホニウムハイドロジェンジクロライド又はトリアリール
ホスフィンジクロライドが好ましい。
【0048】本発明では、有機リン化合物は単独でもま
た2種類以上存在させて使用されても差し支えなく、ま
た反応液に溶解及び/又は懸濁させて使用されても差し
支えない。有機リン化合物はジアリールオキサレートに
対して通常0.001〜50モル%、好ましくは0.0
1〜20モル%使用される。
【0049】本発明の脱カルボニル反応においては、有
機リン化合物に加えて、ハロゲン化合物を反応系に共存
させても差し支えない。特に、有機リン化合物として、
ホスフィン又はホスフィンオキサイドが使用される場合
や、ハライド及びハイドロジェンジハライド以外のホス
ホニウム塩が使用される場合や、低濃度のホスホニウム
ハライド又はホスホニウムハイドロジェンジハライドが
使用される場合には、ハロゲン化合物を存在させること
が好ましい。
【0050】本発明で使用されるハロゲン化合物として
は、下記の無機ハロゲン化合物及び/又は有機ハロゲン
化合物が挙げられる。これらのハロゲン化合物の中では
塩素化合物又は臭素化合物が好ましく、中でも塩素化合
物が特に好ましい。なお、ハロゲン化合物は有機リン化
合物に対してモル比(ハロゲン化合物/有機リン化合
物)が通常0.01〜300、好ましくは0.1〜10
0であるように反応系に添加される。また、ハロゲン化
合物は単独で使用されても複数で使用されても差し支え
ない。
【0051】無機ハロゲン化合物としては、塩化アルミ
ニウム、臭化アルミニウム等のアルミニウムのハロゲン
化物や、塩化白金、塩化白金酸、塩化ルテニウム、塩化
パラジウム等の白金族金属のハロゲン化物や、三塩化リ
ン、五塩化リン、オキシ塩化リン、三臭化リン、五臭化
リン、オキシ臭化リン等のリンのハロゲン化物や、塩化
水素、臭化水素等のハロゲン化水素や、塩化チオニル、
塩化スルフリル、二塩化イオウ、二塩化二イオウ等のイ
オウのハロゲン化物や、塩素、臭素等のハロゲン単体な
どが用いられる。
【0052】有機ハロゲン化合物としては、(1)炭素
原子と、(2)塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子
と、(3)水素原子、酸素原子、窒素原子、イオウ原子
及びケイ素原子から選ばれる少なくとも1種の原子とか
ら構成される化合物が挙げられる。
【0053】このような有機ハロゲン化合物としては、
例えば、飽和炭素にハロゲン原子が結合している構造
(C−Hal)、カルボニル炭素にハロゲン原子が結合
している構造(−CO−Hal)、ケイ素原子にハロゲ
ン原子が結合している構造(−C−Si−Hal)、又
はイオウ原子にハロゲン原子が結合している構造(C−
SO2 −Hal)を有する有機ハロゲン化合物が好適に
用いられる。但し、Halは塩素原子、臭素原子等のハ
ロゲン原子を表す。これらの構造は、例えば、一般式
(a)、(b)、(c)、(d)としてそれぞれ表され
る。
【0054】
【化3】 (式中、Halは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子
を表し、n1 は1〜4の整数、n2 は1〜3の整数を表
す。)
【0055】前記の有機ハロゲン化合物としては、例え
ば、以下のような化合物が具体的に挙げられる。一般式
(a)で表されるような、飽和炭素にハロゲン原子が結
合している構造を有する有機ハロゲン化合物としては、
クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、
塩化ブチル、塩化ドデシル等のハロゲン化アルキルや、
塩化ベンジル、ベンゾトリクロリド、塩化トリフェニル
メチル、α−ブロモ−o−キシレン等のハロゲン化アラ
ルキルや、β−クロロプロピオニトリル、γ−クロロブ
チロニトリル等のハロゲン置換脂肪族ニトリルや、クロ
ロ酢酸、ブロモ酢酸、クロロプロピオン酸等のハロゲン
置換脂肪族カルボン酸などが挙げられる。
【0056】一般式(b)で表されるような、カルボニ
ル炭素にハロゲン原子が結合している構造を有する有機
ハロゲン化合物としては、塩化アセチル、塩化オキサリ
ル、塩化プロピオニル、塩化ステアロイル、塩化ベンゾ
イル、2−ナフタレンカルボン酸クロライド、2−チオ
ンフェンカルボン酸クロライド等の酸ハロゲン化物や、
クロログリオキシル酸フェニル等のハロゲノグリオキシ
ル酸アリールや、クロロギ酸フェニル等のハロゲノギ酸
アリールなどが挙げられる。
【0057】一般式(c)で表されるような、ケイ素原
子にハロゲン原子が結合している構造を少なくとも1個
有する有機ハロゲン化合物としては、ジフェニルジクロ
ロシラン、トリフェニルクロロシラン等のハロゲン化シ
ランなどが挙げられる。
【0058】一般式(d)で表されるような、イオウ原
子にハロゲン原子が結合している構造を有する有機ハロ
ゲン化合物としては、p−トルエンスルホン酸クロライ
ド、2−ナフタレンスルホン酸クロライド等のハロゲン
化スルホニルなどが挙げられる。
【0059】ジアリールオキサレートの脱カルボニル反
応は、反応器に、ジアリールオキサレート及び有機リン
化合物を入れ、更に必要に応じて前記ハロゲン化合物を
入れて、100〜450℃、好ましくは160〜450
℃、更に好ましくは180〜400℃、特には180〜
350℃で加熱することによって、バッチ式又は連続式
の液相反応で行われる。このとき、前記反応式に従って
ジアリールオキサレートからジアリールカーボネートが
生成すると共に、一酸化炭素が発生する。反応圧力は、
反応温度がジアリールオキサレートの沸点を越える場合
は加圧とされるが、通常は常圧又は減圧である。なお、
反応器の材質は特に制限されるものではなく、例えば、
ガラス製又はステンレス鋼(SUS)製の反応器を使用
することができる。
【0060】反応に溶媒は特に必要とされないが、必要
に応じて、ジフェニルエーテル、スルホラン、N−メチ
ルピロリドン、ジメチルイミダゾリドン、1,3−ジメ
チル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピ
リミジノン等の溶媒を適宜使用することができる。反応
後、生成したジアリールカーボネートは蒸留等により分
離精製される。
【0061】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。なお、ジアリールオキサレートの転化
率(仕込みジアリールオキサレートに対する消費された
ジアリールオキサレートの割合)、ジアリールカーボネ
ートの選択率(消費されたジアリールオキサレートに対
する生成したジアリールカーボネートの割合)及び收率
(仕込みジアリールオキサレートに対する生成したジア
リールカーボネートの割合)はモル基準(モル%)で求
めた。
【0062】参考例1 〔p−クロロフェニルトリフェニルホスホニウムヨーダ
イドの合成〕 〔Bull.Chem.Soc.Jpn.,56,28
69(1983)に準ずる〕100ml容ナス型フラス
コ中で、トリフェニルホスフィン3.30g(11.4
mmol)とp−クロロヨードベンゼン3.00g(1
2.6mmol)をキシレン40mlに溶解した。この
溶液に酢酸パラジウム30.0mg(0.134mmo
l)を加えて、アルゴン雰囲気下、150℃で9.5時
間攪拌した。攪拌終了後、反応液を室温まで冷却して析
出した固体を吸引濾過により集めた。これをキシレンで
洗浄し、更に130℃で3時間減圧乾燥して、p−クロ
ロフェニルトリフェニルホスホニウムヨーダイド5.4
8gを得た(收率:87%、融点:219〜222
℃)。なお、元素分析値はC:57.84%、H:3.
74%であった(理論値はC:57.57%、H:3.
82%)。
【0063】参考例2 〔p−クロロフェニルトリフェニルホスホニウムクロラ
イドの合成〕 (J.Am.Chem.Soc.,70,737(19
48)に準ずる)50ml容ナス型フラスコ中で、参考
例1で得られたp−クロロフェニルトリフェニルホスホ
ニウムヨーダイド1.00g(2.00mmol)とア
ンバーライトIRA−400(オルガノ社製強塩基性イ
オン交換樹脂、クロル型)10ml(14mg当量)を
イオン交換水20mlと共に室温下で1時間攪拌した。
攪拌終了後、イオン交換樹脂を濾過して除き、イオン交
換樹脂は更に少量のイオン交換水で洗浄した。得られた
濾液と洗液を合わせて25mlとし、これに塩化ナトリ
ウム6.50gを加えて結晶を析出させた。析出した結
晶を吸引濾過により集めて、塩化メチレン50mlに溶
解させた後、不溶物を濾過して除き、濾液にエーテル3
0mlを加えて結晶を析出させた。
【0064】この結晶をエーテルで洗浄した後、乾燥ア
ルゴンガス流通下に、120℃で1時間、150℃で1
時間、180℃で1時間加熱処理し、次いで乾燥塩化水
素ガス流通下に180℃で30分処理した。この処理物
を乾燥アルゴンガス流通下に180℃で1時間加熱処理
し、次いで室温まで冷却して、p−クロロフェニルトリ
フェニルホスホニウムクロライド0.63gを得た(收
率:77%、融点:158〜160℃)。その他の市販
されていないホスホニウムクロライドも同様に対応する
ヨーダイド又はブロマイドから合成して加熱処理と塩化
水素処理を行った。これらホスホニウムクロライドの收
率及び物性を表1に示す。
【0065】参考例3 〔テトラフェニルホスホニウムチオシアナイドの合成〕
50ml容ナス型フラスコ中でテトラフェニルホスホニ
ウムクロライド1gを水10mlに溶解し、これに理論
量のチオシアン酸アンモニウムを溶解した水10mlを
加えて、室温で0.5時間攪拌した。生成した沈殿を濾
過して3回水洗した後、塩化メチレン−エーテル混合溶
媒(容量比1:2)から再沈殿させた。この沈殿を塩化
メチレンで洗浄し、次いで乾燥アルゴンガス流通下に1
60〜200℃で加熱処理して、テトラフェニルホスホ
ニウムチオシアナイド0.88gを得た(收率:83
%、融点:300℃以上)。なお、テトラフェニルホス
ホニウムトリフルオロアセテートは上記と同様にして沈
殿を生成させて濾過した後、水洗することなく、アルゴ
ン流通下に160〜200℃で加熱処理した。結果を表
1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】実施例1 温度計、攪拌機、還流冷却管を備えた50ml容のガラ
ス製フラスコにジフェニルオキサレート6.0g(2
4.8mmol)を入れ、触媒としてテトラフェニルホ
スホニウムクロライド0.093g(0.25mmo
l:ジフェニルオキサレートに対して1モル%)を加え
て255℃まで昇温した後、常圧下、発生する一酸化炭
素を系外へ除去しながら、この温度で3時間脱カルボニ
ル反応を行った。なお、テトラフェニルホスホニウムク
ロライドは参考例2と同様の処理を行って使用した。反
応終了後、反応液を室温まで冷却してガスクロマトグラ
フィーにより分析したところ、ジフェニルオキサレート
の転化率は96.2%で、ジフェニルカーボネートが
5.05g(23.6mmol)生成していた(選択
率:99.0%、收率:95.2%)。
【0068】実施例2〜4 実施例1において、触媒量、ジフェニルオキサレート
量、反応温度及び反応時間を表2に示すように変えたほ
かは、実施例1と同様に脱カルボニル反応を行った。そ
の結果を表2に示す。
【0069】実施例5〜9 実施例1において、触媒の種類及び量を表2に示すよう
に変え、更にジフェニルオキサレート量、反応温度及び
反応時間を表2に示すように変えたほかは、実施例1と
同様に脱カルボニル反応を行った。但し、テトラフェニ
ルホスホニウムブロマイドは市販品をそのまま使用し、
テトラフェニルホスホニウムハイドロジェンジクロライ
ドは公知の方法により合成したものをそのまま使用した
〔Z.anorg.allg.Chem.,551(1
987),179参照〕。その結果を表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】比較例1 実施例1において、ジフェニルオキサレート3.97g
(16.4mmol)を使用し、触媒(テトラフェニル
ホスホニウムクロライド)を加えなかったほかは、実施
例1と同様に脱カルボニル反応を行った。その結果、ジ
フェニルオキサレートの転化率は0%で、ジフェニルカ
ーボネートの生成は認められなかった。
【0072】比較例2 実施例1において、ジフェニルオキサレート5.0g
(20.7mmol)を使用し、反応温度を330℃に
変え、触媒(テトラフェニルホスホニウムクロライド)
を加えなかったほかは、実施例1と同様に脱カルボニル
反応を行った。その結果、ジフェニルオキサレートの転
化率は10.8%で、ジフェニルカーボネートが0.1
8g(0.84mmol)生成していた(選択率:3
7.7%、收率:4.1%)
【0073】比較例3 温度計、攪拌機を備えた内容積90mlのステンレス鋼
製密閉反応器にジフェニルオキサレート5.0g(2
0.7mmol)とテトラヒドロフラン5.0gを入
れ、触媒としてカリウムフェノラート0.5g(3.8
mmol)を加えて、100℃に昇温し、この温度で3
時間脱カルボニル反応を行った。その結果、ジフェニル
オキサレートの転化率は0%で、ジフェニルカーボネー
トの生成は認められなかった。比較例1〜3の結果を表
3に示す。
【0074】
【表3】
【0075】実施例10〜18 実施例1において、触媒の種類及び量を表4に示すよう
に変え、更にジフェニルオキサレート量及び反応温度を
表4に示すように変えたほかは、実施例1と同様に脱カ
ルボニル反応を行った。その結果を表4に示す。
【0076】
【表4】
【0077】実施例19〜24 実施例1において、触媒の種類及び量を表5に示すよう
に変え、更にジフェニルオキサレート量及び反応温度を
表5に示すように変えたほかは、実施例1と同様に脱カ
ルボニル反応を行った。なお、フェノキシトリフェニル
ホスホニウムクロライドは公知の方法により合成したも
のをそのまま使用した〔LiebigsAnn.Che
m.,1975,406参照〕。その結果を表5に示
す。
【0078】実施例25 実施例1において、触媒(テトラフェニルホスホニウム
クロライド)をトリス(p−クロロフェニル)ホスホフ
ィン(1.24mmol)に代えたほかは、実施例1と
同様に脱カルボニル反応を行った。その結果、ジフェニ
ルオキサレートの転化率は99.4%で、ジフェニルカ
ーボネートの選択率が81.6%、收率が81.1%で
あった。
【0079】実施例26 実施例1において、触媒(テトラフェニルホスホニウム
クロライド)をトリフェニルホスフィンジクロライド
(1.24mmol)に代えたほかは、実施例1と同様
に脱カルボニル反応を行った。その結果、ジフェニルオ
キサレートの転化率は98.7%で、ジフェニルカーボ
ネートの選択率が93.0%、收率が91.8%であっ
た。
【0080】実施例27 実施例1において、触媒(テトラフェニルホスホニウム
クロライド)をトリフェニルホスフィンオキサイド
(1.24mmol)に代えたほかは、実施例1と同様
に脱カルボニル反応を行った。なお、このとき使用した
ジフェニルオキサレートには塩素イオンが3000pp
m含有されていた。その結果、ジフェニルオキサレート
の転化率は11.6%で、ジフェニルカーボネートの選
択率が94.0%、收率が10.9%であった。
【0081】
【表5】
【0082】実施例28 実施例1において、触媒(テトラフェニルホスホニウム
クロライド)をトリフェニルホスフィン(1.24mm
ol)に代え、塩化アルミニウム(0.25mmol)
を添加し、更に反応温度を表6に示すように変えたほか
は、実施例1と同様に脱カルボニル反応を行った。その
結果、ジフェニルオキサレートの転化率は91.7%
で、ジフェニルカーボネートの選択率が93.0%、收
率が85.3%であった。
【0083】実施例29〜33 実施例28において、塩化アルミニウムを表6に示す無
機ハロゲン化合物に代え、ジフェニルオキサレート量及
び反応温度を表6に示すように変えたほかは、実施例2
8と同様に脱カルボニル反応を行った。その結果を表6
に示す。
【0084】
【表6】
【0085】実施例34〜47 実施例28において、塩化アルミニウムを表7に示す有
機ハロゲン化合物に代え、ジフェニルオキサレート量及
び反応温度を表7に示すように変えたほかは、実施例2
8と同様に脱カルボニル反応を行った。但し、実施例4
1、43、44では触媒(トリフェニルホスフィン)量
を表7に示すように変えた。その結果を表7に示す。
【0086】
【表7】
【0087】実施例48 実施例1において、触媒(テトラフェニルホスホニウム
クロライド)をトリフェニルホスフィンオキサイド
(1.24mmol)に代え、塩化アルミニウム(0.
50mmol)を添加し、更に反応温度を表8に示すよ
うに変えたほかは、実施例1と同様に脱カルボニル反応
を行った。その結果、ジフェニルオキサレートの転化率
は53.5%で、ジフェニルカーボネートの選択率が9
4.0%、收率が50.3%であった。
【0088】実施例49〜56 実施例48において、塩化アルミニウムを表8に示すハ
ロゲン化合物に代え、ジフェニルオキサレート量及び反
応温度を表8に示すように変えたほかは、実施例48と
同様に脱カルボニル反応を行った。但し、実施例51で
は触媒(トリフェニルホスフィンオキサイド)量を表8
に示すように変えた。その結果を表8に示す。
【0089】
【表8】
【0090】実施例57 実施例1において、触媒(テトラフェニルホスホニウム
クロライド)量を0.02mmolに変え、ジフェニル
オキサレート量、反応温度及び反応時間を表9に示すよ
うに変えたほかは、実施例1と同様に脱カルボニル反応
を行った。その結果、ジフェニルオキサレートの転化率
は84.4%で、ジフェニルカーボネートの選択率が9
9.0%、收率が83.6%であった。
【0091】実施例58〜60 実施例57において、表9に示すハロゲン化合物を添加
したほかは、実施例57と同様に脱カルボニル反応を行
った。その結果を表9に示す。
【0092】実施例61〜68 実施例1において、触媒の種類及び量を表9に示すよう
に変え、必要に応じて表9に示すハロゲン化合物を添加
し、更にジフェニルオキサレート量、反応温度及び反応
時間を表9に示すように変えたほかは、実施例1と同様
に脱カルボニル反応を行った。その結果を表9に示す。
【0093】
【表9】
【0094】実施例69 実施例1において、ジフェニルオキサレートに代えてビ
ス(4−クロロフェニル)オキサレート1.30g
(4.18mmol)を使用し、触媒(テトラフェニル
ホスホニウムクロライド)をビス(4−クロロフェニ
ル)オキサレートに対して5モル%加え、反応時間を2
0分に変えたほかは、実施例1と同様に脱カルボニル反
応を行った。その結果、ビス(4−クロロフェニル)オ
キサレートの転化率は96.5%で、ビス(4−クロロ
フェニル)カーボネートが1.13g(3.99mmo
l)生成していた(選択率:99.0%、收率:95.
5%)。
【0095】
【発明の効果】本発明により、ポリカーボネートの原料
として有用なジアリールカーボネートをジアリールオキ
サレートから高選択率で製造することができ、更に触媒
を選択すれば高收率で製造することもできる。また、本
発明の優れた触媒を用いることにより、公知のジアリー
ルオキサレートを煮沸して脱カルボニル反応させる方法
に比べ、工業的に好適な低い反応温度でジアリールカー
ボネートを高選択率かつ高收率で製造することができ
る。更に、本発明では毒性の強い化合物であるホスゲン
を用いないため、ジアリールカーボネートを安全にしか
も容易に製造することも可能になる。本発明はジアリー
ルオキサレートからジアリールカーボネートを工業的に
製造できる初めての方法であり、非常に有用なものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住田 俊彦 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇 部興産株式会社 宇部研究所内 (72)発明者 西平 圭吾 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇 部興産株式会社 宇部統合事業所内 (72)発明者 田中 秀二 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇 部興産株式会社 宇部統合事業所内 (72)発明者 藤津 悟 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇 部興産株式会社 宇部統合事業所内 (56)参考文献 特開 平8−325207(JP,A) 米国特許4544507(US,A) 特許3206425(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 68/00 - 68/08 C07C 69/96 CA(STN) REGISTRY(STN) CASREACT(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアリールオキサレートを有機リン化合
    物の存在下で加熱して脱カルボニル反応させることを特
    徴とするジアリールカーボネートの製造法。
  2. 【請求項2】 有機リン化合物のリン原子の原子価が3
    価又は5価であることを特徴とする請求項1記載のジア
    リールカーボネートの製造法。
  3. 【請求項3】 有機リン化合物が少なくとも1個の炭素
    −リン(C−P)結合を有する有機リン化合物であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のジアリールカーボネート
    の製造法。
  4. 【請求項4】 有機リン化合物がホスホニウム塩、ホス
    フィン、ホスフィンジハライド又はホスフィンオキサイ
    ドであることを特徴とする請求項1記載のジアリールカ
    ーボネートの製造法。
  5. 【請求項5】 有機リン化合物がテトラアリールホスホ
    ニウム塩、トリアリールホスフィン、トリアリールホス
    フィンジハライド又はトリアリールホスフィンオキサイ
    ドであることを特徴とする請求項1記載のジアリールカ
    ーボネートの製造法。
  6. 【請求項6】 有機リン化合物がテトラアリールホスホ
    ニウムハライド、テトラアリールホスホニウムハイドロ
    ジェンジハライド又はトリアリールホスフィンジハライ
    ドであることを特徴とする請求項1記載のジアリールカ
    ーボネートの製造法。
  7. 【請求項7】 ハロゲン化合物を共存させて脱カルボニ
    ル反応させることを特徴とする請求項1記載のジアリー
    ルカーボネートの製造法。
  8. 【請求項8】 ハロゲン化合物がアルミニウムのハロゲ
    ン化物、白金族金属のハロゲン化物、リンのハロゲン化
    物、イオウのハロゲン化物、ハロゲン化水素及びハロゲ
    ン単体から選ばれる少なくとも1種の無機ハロゲン化合
    物であることを特徴とする請求項7記載のジアリールカ
    ーボネートの製造法。
  9. 【請求項9】 ハロゲン化合物が飽和炭素にハロゲン原
    子が結合している構造(C−Hal)、カルボニル炭素
    にハロゲン原子が結合している構造(−CO−Ha
    l)、ケイ素原子にハロゲン原子が結合している構造
    (C−Si−Hal)又はイオウ原子にハロゲン原子が
    結合している構造(C−SO2 −Hal)を有する有機
    ハロゲン化合物であることを特徴とする請求項7記載の
    ジアリールカーボネートの製造法(但し、Halはハロ
    ゲン原子を表す)。
  10. 【請求項10】 ハロゲンが塩素であることを特徴とす
    る請求項7記載のジアリールカーボネートの製造法。
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