JP3482368B2 - 声紋に基づいて選曲候補を提示するカラオケ装置 - Google Patents

声紋に基づいて選曲候補を提示するカラオケ装置

Info

Publication number
JP3482368B2
JP3482368B2 JP2000016916A JP2000016916A JP3482368B2 JP 3482368 B2 JP3482368 B2 JP 3482368B2 JP 2000016916 A JP2000016916 A JP 2000016916A JP 2000016916 A JP2000016916 A JP 2000016916A JP 3482368 B2 JP3482368 B2 JP 3482368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voiceprint
karaoke
song
music
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000016916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001209390A (ja
Inventor
浩 三野
伸司 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichikosho Co Ltd
Original Assignee
Daiichikosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichikosho Co Ltd filed Critical Daiichikosho Co Ltd
Priority to JP2000016916A priority Critical patent/JP3482368B2/ja
Publication of JP2001209390A publication Critical patent/JP2001209390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3482368B2 publication Critical patent/JP3482368B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラオケ装置に
おいて選曲候補を提示して選曲予約を受け付けるシステ
ムに関し、特に、マイクロホンから取得した顧客の声紋
データに対応づけて記録しているカラオケ楽曲を選曲候
補として提示して選曲予約を受け付けるシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平9−146563号公報
に開示されているように、顧客の声紋により当該顧客の
個人IDを特定し、歌唱履歴や採点結果などの個人情報
を一元管理しているデータベースに通信回線を通じて接
続し、このデータベースから前記特定した個人IDをキ
ーとして当該顧客の個人情報を検索し、その顧客の選曲
履歴や採点結果を表示するなどの各種サービスを提供す
るようにしたカラオケ装置が知られている。
【0003】一方、本発明者らも、このようなサービス
をより効率よく顧客に提供できるよう、顧客(利用者)
から取得した個人IDにより特定した顧客の声紋データ
や歌唱履歴情報をホスト装置からダウンロードし、マイ
クロホンに入力された顧客の声紋データをダウンロード
しておいた前記各声紋データと照合し、符号した声紋デ
ータに対応づけられている選曲履歴を表示して、この中
から顧客に選曲予約させるようにした通信カラオケ演奏
端末について、特願平10−187443号公報に既に
開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当然のこと
ながらカラオケ装置が装備できる記憶エリアの容量には
上限があり、カラオケ装置が一度に記憶できる前述した
声紋データや歌唱履歴情報の数は限られる。そのため、
一度に大勢の利用者が前記のサービスを利用するような
場合には、前述したアップロードやダウンロードがカラ
オケの利用中に何度も実行されて、カラオケ中に場を白
けさせてしまうおそれがあり、またこれらの通信にかか
る費用もばかにならない。
【0005】もちろん、カラオケ装置のハードウエアを
変更して記憶容量を増大させればこれらの問題は解消さ
れると思われる。しかしながら、カラオケ事業者は、通
常、各地に設置された膨大な数のカラオケ装置を運用管
理しており、これら全てのハードウエアを変更するとな
れば多大な労力とコストが必要となるため、必ずしも現
実的な方策であるとは言えない。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、限られた記憶容量しか保有しないカラオケ
装置において、従来よりも多くの利用者の声紋データに
よる個人同定が可能な、カラオケ装置において選曲候補
を提示して選曲予約を受け付けるシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラオケ
装置は、基本的に、カラオケ演奏時に歌唱用マイクロホ
ンからの音声信号に基づいて歌唱者の声紋データを採取
する第1の声紋検出手段と、第1の声紋検出手段で得ら
れた前記声紋データをいくつかの類型に分類する声紋分
類手段と、前記声紋データを採取したときに演奏されて
いたカラオケ楽曲の楽曲IDを当該声紋データが属する
前記分類に対応づけして声紋/歌唱楽曲記録簿に記録す
る歌唱履歴記録手段と、選曲モード時にマイクロホンか
らの音声信号に基づいて声紋データを採取する第2の声
紋検出手段と、第2の声紋検出手段で得られた前記声紋
データを前記声紋分類手段により分類し、前記声紋/歌
唱楽曲記録簿からの当該声紋データが属する前記分類に
対応づけされて記録されている楽曲ID群を読み出し、
その楽曲ID群に基づいてそれらの曲名などを一覧的に
表示する選曲候補表示手段と、この手段により選曲候補
として表示されている曲名群の中の1つを特定する入力
を受けて該当する楽曲IDを選曲予約リストに加入する
選曲予約受付手段とを備えるものである。
【0008】 第1の発明に係るカラオケ装置は、つぎ
の事項(11)〜(26)により特定されるものであ
る。 (11)声紋検出手段と、音声制御手段と、記録手段
と、主制御手段とを備えるカラオケ装置である。 (12)声紋検出手段は、主制御手段の制御に基づいて
マイクロホンからの音声信号に基づいて声紋データを検
出する。 (13)音声制御手段は、主制御手段の制御に基づいて
カラオケ曲の演奏を行う。 (14)記録手段は、最大N個の分類であって、声紋デ
ータと楽曲IDを対応付けた分類を記憶する。 (15)主制御手段は、カラオケ演奏処理と、演奏時声
紋処理と、選曲モード時声紋処理を行う。 (16)カラオケ演奏処理は、選曲予約リスト中の楽曲
IDに対応するカラオケ曲データを音声制御手段に演奏
させる。 (17)演奏時声紋処理は、カラオケ演奏時に第1処理
〜第5処理を行う。 (18)第1処理は、声紋検出手段に声紋データを検出
させる。 (19)第2処理は、第1処理で検出した声紋データと
類似度の高い声紋データがN個の分類中に存在する場合
には第3処理を行い、存在せず分類の数がN個に満たな
い場合には第4処理を行い、存在せず分類の数がN個存
在する場合には第5処理を行ってから第4処理を行う。 (20)第3処理は、存在した当該分類に演奏中のカラ
オケ楽曲の楽曲IDを対応付けて記録する。 (21)第4処理は、検出した声紋データと演奏中のカ
ラオケ楽曲の楽曲IDを対応付けて新たな分類として記
録する。 (22)第5処理は、各分類間における声紋データの類
似度を判定し、最も類似している2つの声紋データが属
する2つの分類を統合して1つの分類にする。 (23)選曲モード時声紋処理は、選曲モード時におい
て第6処理〜第8処理を行う。 (24)第6処理は、声紋検出手段に声紋データを検出
させる。 (25)第7処理は、第6処理で検出した声紋データと
類似度の高い声紋データを記録する分類を検索し、検出
した分類中の楽曲IDの曲名などを選曲候補として一覧
表示する。 (26)第8処理は、第7処理の選曲候補中から利用者
インターフェースより特定される楽曲IDを選曲予約リ
ストに加入する。
【0009】 第2の発明に係るカラオケ装置は、つぎ
の事項(30)〜(45)により特定されるものであ
る。 (30)声紋検出手段と、音声制御手段と、記録手段
と、主制御手段とを備えるカラオケ装置である。 (31)声紋検出手段は、主制御手段の制御に基づいて
マイクロホンからの音声信号に基づいて声紋データを検
出する。 (32)音声制御手段は、主制御手段の制御に基づいて
カラオケ曲の演奏を行う。 (33)記録手段は、声紋データと最大M個の楽曲ID
を対応付けた分類を記憶する。 (34)主制御手段は、カラオケ演奏処理と、演奏時声
紋処理と、選曲モード時声紋処理を行う。 (35)カラオケ演奏処理は、選曲予約リスト中の楽曲
IDに対応するカラオケ曲データを音声制御手段に演奏
させる。 (36)演奏時声紋処理は、カラオケ演奏時に第1処理
〜第5処理を行う。 (37)第1処理は、声紋検出手段に声紋データを検出
させる。 (38)第2処理は、第1処理で検出した声紋データと
類似度の高い声紋データが分類中に存在する場合には第
3処理を行い、存在しない場合には第5処理を行う。 (39)第3処理は、存在した当該分類のカラオケ楽曲
の楽曲IDがM個に満たない場合には第4処理を、M個
存在する場合には所定の削除アルゴリズムにて楽曲ID
を削除して第4処理を行う。 (40)第4処理は、存在した当該分類に演奏中のカラ
オケ楽曲の楽曲IDを対応付けて記録する。 (41)第5処理は、検出した声紋データと演奏中のカ
ラオケ楽曲の楽曲IDを対応付けて新たな分類として記
録する。 (42)選曲モード時声紋処理は、選曲モード時におい
て第6処理〜第8処理を行う。 (43)第6処理は、声紋検出手段に声紋データを検出
させる。 (44)第7処理は、第6処理で検出した声紋データと
類似度の高い声紋データを記録する分類を検索し、検出
した分類中の楽曲IDの曲名などを選曲候補として一覧
表示する。 (45)第8処理は、第7処理の選曲候補中から利用者
インターフェースより特定される楽曲IDを選曲予約リ
ストに加入する。
【0010】 第2の発明においては、(46)分類中
の楽曲IDは、それに付帯するカウンタ値を有するこ
と、(47)第3処理において、当該分類に楽曲IDが
既に存在した場合には、当該楽曲IDに付帯するカウン
タの値を更新すること、(48)削除アルゴリズムは、
カウンタ値が少ない楽曲IDを優先して削除すること、
を付加することができる。さらに、(49)分類中の楽
曲IDは、それに付帯する記録更新最終日付を有するこ
と、(50)第3の処理において、楽曲IDの記録、更
新時に記録更新最終日付を更新すること、(51)削除
アルゴリズムは、記録更新最終日付の古い楽曲IDを優
先して削除すること、を付加することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】===カラオケ装置=== 図1に本発明の一実施例によるカラオケ装置において選
曲候補を提示して選曲予約を受け付けるシステムの概略
構成を示す。カラオケ装置は、装置全体を統括制御する
CPU・ROM・RAMなどからなるメインコンピュー
タ3を中心として構成され、メインコンピュータ3には
所定のバス5を介して音声制御装置7、映像制御装置
9、ハードディスク11、利用者インタフェース13、
声紋抽出装置15などの各種の周辺装置が接続してい
る。
【0015】音声制御装置7は、歌唱用のマイクロホン
に入力された音声信号、カラオケ伴奏音楽、映像制御装
置9からの音声信号などをスピーカから出力する。映像
制御装置9は、歌詞映像や背景映像などをディスプレイ
に出力する。ハードディスク11には、MIDI符号な
どのデータ形式からなる伴奏音楽データや歌詞映像デー
タ、楽曲名・歌手名などの属性データなどからなるカラ
オケデータ19が楽曲IDに対応づけされて記憶されて
いる。利用者インタフェース13は、操作パネルやリモ
コン装置などの各種操作入力装置から送られてくる操作
入力信号をメインコンピュータ3に伝達する機能を備え
る。声紋抽出装置15は音声制御装置7に接続し、音声
制御装置7から送られてくる入力音声信号に、ベクトル
量子化やHMM(隠れマルコフモデル)などの処理を施
して、後述するデータ成分からなる声紋データを生成
し、この声紋データをメインコンピュータ3に伝達する
機能を備える。
【0016】===カラオケ装置の動作=== 利用者が、操作パネルやリモコン装置により予約操作を
行うと、利用者インタフェース13は前記利用者が指定
したカラオケ楽曲の楽曲IDをメインコンピュータ3に
伝達する。メインコンピュータ3は利用者インタフェー
ス13から伝達された楽曲IDをRAM上に確保された
予約テーブル21に記録する。
【0017】メインコンピュータ3は、予約テーブル2
1に記録されている各楽曲IDに対応するカラオケデー
タ19を順にハードディスク11から読み出して、これ
に含まれる伴奏音楽データに従って音声制御装置7を駆
動してカラオケ伴奏音楽をスピーカに再生出力するとと
もに、前記カラオケデータ19に含まれる歌詞映像デー
タに基づいてカラオケ伴奏音楽に同期させた歌詞映像を
ディスプレイに出力する。また映像制御装置9は、接続
しているDVD装置などの映像再生装置17から送られ
てくる背景映像を前記歌詞映像にスーパーインポーズし
てディスプレイに出力する。
【0018】===声紋からの選曲予約機能=== ところで、このカラオケ装置は前述した通常の選曲予約
機能に加え、マイクロホンに入力された音声入力信号か
ら声紋データを取得して、その声紋データに対応づけさ
れたカラオケ楽曲の一覧をディスプレイに表示し、この
中から利用者に選曲予約させる声紋を利用した選曲予約
モードで動作する機能を備えている。ここで声紋データ
とは、声道の共振周波数に関する特徴量であるフォルマ
ントレベルL、フォルマント中心周波数F、フォルマン
ト帯域幅Wの3つの声紋パラメータで構成されるデータ
である。
【0019】一方、前記の声紋データとカラオケ楽曲と
の対応づけはハードディスク11上のN個のファイルに
記憶管理されている。図2にこのファイルのデータ構造
を示す。各ファイルには1つ、もしくは、2つの声紋デ
ータと、複数の楽曲IDが記録され、さらに楽曲IDに
はこの楽曲IDに対応するカラオケ楽曲が過去に選曲さ
れた回数を示すカウンタと、この楽曲IDに対応するカ
ラオケ楽曲が歌唱された最終日付(当該楽曲IDが当該
ファイルに記録された日もしくは前記カウンタの最終更
新日)を示すデータが付帯している。各ファイルには最
大M個までの楽曲IDを記録することができる。また、
この値Mおよび前述したファイル数Nの値はハードディ
スク11の記憶容量を考慮した適宜な値に設定されてい
る。
【0020】選曲予約モードにおいてカラオケ装置はつ
ぎのように動作する。選曲予約モードを利用する場合、
利用者は利用者インタフェース13に対しこのモードで
の利用を開始するための所定の操作を行う。メインコン
ピュータ3は前記利用開始操作があったことを認知する
と、ディスプレイに所定のメッセージを表示してマイク
ロホンに向かって所定の言葉を発声するよう促す。利用
者がこれに応えてマイクロホンに向かって発声すると、
メインコンピュータ3は声紋抽出装置15を駆動してマ
イクロホンに入力された音声信号から声紋データを取得
する。
【0021】つぎに、メインコンピュータ3は、取得し
た声紋データに一致する声紋データがハードディスク1
1に存在するかどうかを、後述する比較アルゴリズムに
よって調査する。その結果、一致する声紋データが存在
した場合には、その声紋データに対応づけられている楽
曲IDに対応する楽曲名や歌手名をカラオケデータ19
から調べてこれらを記載した一覧リストをディスプレイ
に表示し、利用者にこの中からの選曲予約操作を促す。
メインコンピュータ3は、利用者が操作パネルやリモコ
ン装置を操作して一覧リスト中から楽曲IDを選曲する
と、その楽曲IDを予約テーブル21に記録する。
【0022】===比較アルゴリズム=== 前述した比較アルゴリズムについて詳述する。比較アル
ゴリズムは、ある声紋データa,bのフォルマントレベ
ルをそれぞれLa,Lb、フォルマント中心周波数をそ
れぞれFa,Fb、フォルマント帯域幅をWa,Wbと
した場合、次の式、 R=|La-Lb|+|Fa-Fb|+|Wa-Wb| ( ||は絶対値)で計算される類似度Rを算出し、こ
の値がある値Rcよりも小さければ2つの声紋データ
a,bが同一であると判定する。一方、Rの値がRc以
上である場合には声紋データa,bは同一の声紋データ
では無いと判定する。また、比較アルゴリズムは、類似
の度合いを類似度Rの値により判断し、類似度Rが小さ
いほど2つのデータが類似していると判断する。
【0023】===ファイルの管理=== つぎに、図3のフローチャートとともに前記ファイルに
より声紋データや楽曲IDが記憶管理される様子を説明
する。予約テーブル21に記録されているカラオケ楽曲
の演奏が開始されると、メインコンピュータ3はマイク
ロホンから歌唱者の声紋データを取得して(101〜1
02)、前述した比較アルゴリズムによりここで取得し
た声紋データと前記各ファイルに記録されている声紋デ
ータとを比較する。そして、前記取得した声紋データと
同一の声紋データがいずれかのファイルに既に記録され
ているかどうかを調査する(103)。調査の結果、同
一の声紋データが有った場合には、その声紋データが記
録されているファイルに演奏中のカラオケ楽曲の楽曲I
Dを記録する(104→106→108)。
【0024】この時、その楽曲IDが既にそのファイル
に記録されていた場合には、演奏中の楽曲IDをファイ
ルに記録するのではなく、既に記録されているその楽曲
IDに付帯するカウンタの値を+1する(105)。ま
た、該当のファイルに既にM個の楽曲IDが記録されて
いる場合には、当該ファイルに記録されている各楽曲I
Dのカウンタを調べてカウンタの値が小さく、かつ、最
終日付の最も古い物を特定し、その楽曲IDを削除(該
当する楽曲IDが複数存在する場合には該当するもの全
てを削除する)してから当該ファイルに前記楽曲IDを
新規に記録する(106→107→108)。
【0025】一方、比較アルゴリズムによる比較(10
3)の結果、取得した声紋データに一致する声紋データ
がどのファイルにも存在しなかった場合には、さらにハ
ードディスク11に1つも声紋データの対応づけがされ
ていない未登録ファイルが存在するかどうかを調べる
(110)。ここで未登録ファイルが存在した場合に
は、その未登録ファイル(未登録ファイルが複数存在す
る場合にはそれらのうちのいずれか1つのファイル)に
当該声紋データと演奏中のカラオケ楽曲の楽曲IDを記
録する(112)。一方、未登録ファイルが存在しなか
った場合には、メインコンピュータ3は後述するファイ
ル併合処理を実行して未登録ファイルを作り出した後、
これに前記声紋データおよび演奏中のカラオケ楽曲の楽
曲IDを記録する(111→112)。
【0026】===ファイルの併合処理=== つぎに、前述したファイル併合処理について図3と共に
説明する。この処理において、メインコンピュータ3
は、まず異なる2つのファイルにそれぞれに記録されて
いる声紋データの全ての組み合わせについて類似度Rを
算出する。なお、1つのファイルに2つの声紋データが
記録されている場合には、それぞれについて行う(20
1)。つぎに、算出した類似度Rが一番小さい2つの声
紋データ、すなわち、最も類似している2つの声紋デー
タが記録されている2つのファイルを特定する(20
2)。そして、特定したこれら2つのファイルに記録さ
れている楽曲IDを一方のファイルに転記し、また、転
記元のファイルに記録されている声紋データを転記先の
ファイルに転記する。この時、転記先のファイルに、既
に2つの声紋データが記録されていた場合には、これら
2つのファイルおよび転記元の声紋データの各声紋デー
タの合計3つの声紋データの各声紋データのそれぞれの
組み合わせについて類似度Rを算出して最も類似する2
つの声紋データを特定し、特定した2つの声紋データを
転記先のファイルに記録する(203)。なお、どちら
のファイルを転記元もしくは転記先に設定するかは、例
えば、記録されている楽曲IDの数の少ない方を転記元
に設定するなど、適宜なアルゴリズムに基づいて決定す
る。一方、以上の処理の後、メインコンピュータ3は転
記元のファイルに記録されている声紋データと楽曲ID
とを削除して未登録ファイルに変更する(未登録ファイ
ルを生成する)(204)。
【0027】ところで、以上に説明したファイル併合処
理によれば、ファイルの数を一定数N個に保ったまま声
紋データと歌唱履歴の対応づけを管理することができ
る。またファイルを併合する度に、ファイルに記録され
ている楽曲IDの数は増大していくことになるが、1つ
のファイルに記録されている楽曲IDの数を最大値Mま
でに制限しているため、これらのファイルによるハード
ディスク11の占有量は一定値以下に保たれる。従っ
て、ハードディスク11の効率的な利用が図られ、限ら
れた記憶容量しか有しないカラオケ装置において、多数
の利用者に対応した声紋データによる個人同定が可能と
なる。
【0028】また、このファイル併合処理により1つの
ファイルに複数人の歌唱履歴が混合されることになり、
前述した声紋データによる選曲予約モードでの動作時に
選曲予約の際に自分が歌唱したことの無いカラオケ楽曲
が表示されてしまうことになるが、一般に、似たような
声質の者は似たような選曲をすることが多いため、ファ
イル併合処理によるカラオケの運用上の特に不都合はな
い。また自分と似たような声質の他人が歌唱したカラオ
ケ楽曲が表示されることにより自分の声質に合った新た
なカラオケ楽曲を発見できるなどの効果も期待できる。
【0029】===その他の応用=== ところで、カウンタの最小値の楽曲IDが多数存在する
場合には、選曲された日付の古いものから順に削除する
ようにしてもよい。
【0030】また、比較アルゴリズムはここで説明した
ものに限られるわけではなく、声紋データの同一や類似
を判断できるものであれば他のアルゴリズムであってよ
い。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のシステ
ムによれば、限られた記憶容量しか保有しないカラオケ
装置において、従来よりも多くの利用者の声紋データに
よる個人同定が可能な、カラオケ装置において選曲候補
を提示して選曲予約を受け付けるシステムを構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるカラオケ装置において
選曲候補を提示して選曲予約を受け付けるシステムの概
略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に声紋データや楽曲IDを記
憶管理するファイルのデータ構造を示す図である。
【図3】本発明の一実施例によるファイル併合処理を説
明するフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
3 メインコンピュータ 5 バス 7 音声制御装置 9 映像制御装置 11 ハードディスク 13 利用者インタフェース 15 声紋抽出装置 17 映像再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−146583(JP,A) 特開 平9−212181(JP,A) 特開 平5−35287(JP,A) 特開 平9−16618(JP,A) 特開2000−20078(JP,A) 特開2000−122674(JP,A) 特開2000−47673(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 15/04 302 G10L 15/00 G10L 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 声紋検出手段と、音声制御手段と、記録
    手段と、主制御手段とを備えるカラオケ装置であって、 声紋検出手段は、主制御手段の制御に基づいてマイクロ
    ホンからの音声信号に基づいて声紋データを検出し、 音声制御手段は、主制御手段の制御に基づいてカラオケ
    曲の演奏を行い、 記録手段は、最大N個の分類であって、声紋データと楽
    曲IDを対応付けた分類を記憶し、 主制御手段は、カラオケ演奏処理と、演奏時声紋処理
    と、選曲モード時声紋処理を行い、 カラオケ演奏処理は、選曲予約リスト中の楽曲IDに対
    応するカラオケ曲データを音声制御手段に演奏させ、 演奏時声紋処理は、カラオケ演奏時に第1処理〜第5処
    理を行い、 第1処理は、声紋検出手段に声紋データを検出させ、 第2処理は、第1処理で検出した声紋データと類似度の
    高い声紋データがN個の分類中に存在する場合には第3
    処理を行い、存在せず分類の数がN個に満たない場合に
    は第4処理を行い、存在せず分類の数がN個存在する場
    合には第5処理を行ってから第4処理を行い、 第3処理は、存在した当該分類に演奏中のカラオケ楽曲
    の楽曲IDを対応付けて記録し、 第4処理は、検出した声紋データと演奏中のカラオケ楽
    曲の楽曲IDを対応付けて新たな分類として記録し、 第5処理は、各分類間における声紋データの類似度を判
    定し、最も類似している2つの声紋データが属する2つ
    の分類を統合して1つの分類にし、 選曲モード時声紋処理は、選曲モード時において第6処
    理〜第8処理を行い、 第6処理は、声紋検出手段に声紋データを検出させ、 第7処理は、第6処理で検出した声紋データと類似度の
    高い声紋データを記録する分類を検索し、検出した分類
    中の楽曲IDの曲名などを選曲候補として一覧表示し、 第8処理は、第7処理の選曲候補中から利用者インター
    フェースより特定される楽曲IDを選曲予約リストに加
    入するカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 声紋検出手段と、音声制御手段と、記録
    手段と、主制御手段とを備えるカラオケ装置であって、 声紋検出手段は、主制御手段の制御に基づいてマイクロ
    ホンからの音声信号に基づいて声紋データを検出し、 音声制御手段は、主制御手段の制御に基づいてカラオケ
    曲の演奏を行い、 記録手段は、声紋データと最大M個の楽曲IDを対応付
    けた分類を記憶し、 主制御手段は、カラオケ演奏処理と、演奏時声紋処理
    と、選曲モード時声紋処理を行い、 カラオケ演奏処理は、選曲予約リスト中の楽曲IDに対
    応するカラオケ曲データを音声制御手段に演奏させ、 演奏時声紋処理は、カラオケ演奏時に第1処理〜第5処
    理を行い、 第1処理は、声紋検出手段に声紋データを検出させ、 第2処理は、第1処理で検出した声紋データと類似度の
    高い声紋データが分類中に存在する場合には第3処理を
    行い、存在しない場合には第5処理を行い、 第3処理は、存在した当該分類のカラオケ楽曲の楽曲I
    DがM個に満たない場合には第4処理を、M個存在する
    場合には所定の削除アルゴリズムにて楽曲IDを削除し
    て第4処理を行い、 第4処理は、存在した当該分類に演奏中のカラオケ楽曲
    の楽曲IDを対応付けて記録し、 第5処理は、検出した声紋データと演奏中のカラオケ楽
    曲の楽曲IDを対応付けて新たな分類として記録し、 選曲モード時声紋処理は、選曲モード時において第6処
    理〜第8処理を行い、 第6処理は、声紋検出手段に声紋データを検出させ、 第7処理は、第6処理で検出した声紋データと類似度の
    高い声紋データを記録する分類を検索し、検出した分類
    中の楽曲IDの曲名などを選曲候補として一覧表示し、 第8処理は、第7処理の選曲候補中から利用者インター
    フェースより特定される楽曲IDを選曲予約リストに加
    入するカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 分類中の楽曲IDは、それに付帯するカ
    ウンタ値を有し、 第3処理において、当該分類に楽曲IDが既に存在した
    場合には、当該楽曲IDに付帯するカウンタの値を更新
    するとともに、 削除アルゴリズムは、カウンタ値が少ない楽曲IDを優
    先して削除する請求項2に記載のカラオケ装置。
  4. 【請求項4】 分類中の楽曲IDは、それに付帯する記
    録更新最終日付を有し、 第3の処理において、楽曲IDの記録、更新時に記録更
    新最終日付を更新するとともに、 削除アルゴリズムは、記録更新最終日付の古い楽曲ID
    を優先して削除する請求項2または3に記載のカラオケ
    装置。
  5. 【請求項5】 記録手段は、分類毎に異なるファイルで
    記憶する請求項1〜4のいずれかに記載のカラオケ装
    置。
JP2000016916A 2000-01-26 2000-01-26 声紋に基づいて選曲候補を提示するカラオケ装置 Expired - Lifetime JP3482368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000016916A JP3482368B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 声紋に基づいて選曲候補を提示するカラオケ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000016916A JP3482368B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 声紋に基づいて選曲候補を提示するカラオケ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001209390A JP2001209390A (ja) 2001-08-03
JP3482368B2 true JP3482368B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=18543980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000016916A Expired - Lifetime JP3482368B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 声紋に基づいて選曲候補を提示するカラオケ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3482368B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4492461B2 (ja) * 2005-06-24 2010-06-30 凸版印刷株式会社 カラオケシステム、装置およびプログラム
JP2008164965A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Daiichikosho Co Ltd 歌唱声年齢評価表示機能を備えるカラオケシステム
JP6114634B2 (ja) * 2013-05-31 2017-04-12 株式会社第一興商 利用者別歌唱履歴の更新システム
CN117392986B (zh) * 2023-12-11 2024-05-14 杭州网易云音乐科技有限公司 声纹处理方法、装置、设备、存储介质和程序产品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001209390A (ja) 2001-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100952186B1 (ko) 악곡들을 식별하는 방법
US7522967B2 (en) Audio summary based audio processing
JP4033944B2 (ja) 演奏する楽曲に合わせた推薦楽曲選出機能に特徴を有する通信カラオケシステム
KR100267663B1 (ko) 가라오께장치
US20040128141A1 (en) System and program for reproducing information
KR100893797B1 (ko) 콘텐츠 검색 장치 및 방법과 통신 시스템 및 방법
JP3778134B2 (ja) 楽曲再生装置
JP3422688B2 (ja) 選曲履歴を表示する通信カラオケ演奏端末
JP2007256618A (ja) 検索装置
JP3482368B2 (ja) 声紋に基づいて選曲候補を提示するカラオケ装置
JP2002055695A (ja) 音楽検索システム
JP5427505B2 (ja) 歌声の特徴に基づいて顧客別の歌唱履歴を自動的に作成する通信カラオケシステム
JP2000148167A (ja) メドレー楽曲の編集方法に特徴を有するカラオケ装置および通信カラオケシステム
JP2005115164A (ja) 楽曲検索装置
JP2002189483A (ja) 音声入力式楽曲検索システム
JP2003131674A (ja) 楽曲検索システム
JPH08160975A (ja) カラオケ選曲装置
JPH10124071A (ja) カラオケ装置
JP5377157B2 (ja) 歌声の特徴に基づいて顧客別の歌唱履歴を自動的に作成する通信カラオケシステム
KR20070016750A (ko) 고객 특성이 피드백 반영되는 질의 풀 기반의 유비쿼터스음악 정보 검색 시스템 및 방법
WO2020218075A1 (ja) 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP3602059B2 (ja) 旋律検索式カラオケ演奏予約システム、旋律検索サーバー、カラオケ付属コンピュータ
JPH1124685A (ja) カラオケ装置
JP2019148769A (ja) カラオケ装置
JP7325914B2 (ja) カラオケ装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9