JP7325914B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラオケ装置に関する。
従来、カラオケ装置には、歌唱の巧拙を採点する機能が搭載されている。最近では、歌唱者の歌唱力を向上させるために、歌唱中に歌唱基準になる音高バーと並んで、歌唱者の歌唱ピッチが楽曲の時系列に沿ってディスプレイに表示される。音高バーと歌唱ピッチが同時に表示されることで、歌唱者は上手に歌えたフレーズと上手に歌えなかったフレーズをリアルタイムに認識することができる。しかしながら、再び同じ楽曲を歌唱する場合、上手に歌えなかったフレーズを克服しない限り、同じフレーズで同様な失敗を繰り返す可能性が高い。
そこで、楽曲演奏中に時系列に並んだ多数の微小セグメントをディスプレイに表示し、微小セグメント毎に歌唱音声を評価するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の評価方法は、歌唱音声をサンプリングして歌唱ピッチを計測し、主旋律の基準ピッチに対する歌唱ピッチの誤差情報を所定時間毎に記録する。ディスプレイに表示された微小セグメントを楽曲演奏時間軸上の微小期間と見做して、各微小期間に記録された歌唱ピッチの誤差情報に基づいて各微小セグメントの表示色を変化させている。これにより、楽曲演奏中に上手に歌えなかった箇所が歌唱者に提示される。
特開2004-93601号公報
ところで、歌唱者の中には、楽曲のメロディ(旋律)に含まれる特定のフレーズ(旋律の区切り)を覚え違いしている者もいる。これは、フレーズ内の音符のピッチやタイミング等を、楽曲の本来の歌い方とは異なる歌い方で誤って覚えている状態である。覚え違いをした特定のフレーズが楽曲に頻繁に含まれていると、歌唱力が高くても主旋律の基準ピッチと歌唱ピッチのズレによって評価が低くなる。このような歌唱者に、特定のフレーズを指摘すれば、歌唱者は本来の評価を得ることができる。特許文献1の評価方法は、上手に歌えなかった箇所を歌唱者に提示できるが、覚え違いをした特定のフレーズを歌唱者に気付かせることができない。
本発明の目的は、覚え違いをした特定のフレーズを歌唱者に気付かせて、歌唱者の歌唱評価を効率的に向上させることができるカラオケ装置を提供することである。
上記目的を達成するための主たる発明は、メロディパートの採点用のリファレンスデータ及び伴奏データを含む楽曲データに基づいて演奏するカラオケ装置であって、演奏期間中に歌唱音声信号から歌唱ピッチを時間の経過に伴って逐次取得する取得部と、歌唱ピッチとリファレンスデータの基準ピッチを比較して、歌唱音声を時系列順に採点する採点部と、リファレンスデータに含まれる複数のフレーズを、メロディの類似度に基づいて複数のグループに分類する分類部と、グループ内の各フレーズの演奏期間中の歌唱音声の採点値に基づいて、グループ毎に採点値を算出する算出部と、グループ内の各フレーズの演奏期間中の歌唱ピッチ推移を比較して、当該各フレーズの歌唱ピッチ推移の類似度を判定する判定部と、グループの採点値が所定採点値以下かつ歌唱ピッチ推移の類似度が所定類似度以上の場合に、当該グループに含まれるフレーズを報知する報知部とを備えているカラオケ装置である。
本発明によれば、グループ毎の採点値から歌唱音声の評価が低いフレーズが特定され、グループ内の各フレーズの歌唱ピッチ推移の類似度から歌唱者によって同じ歌い方が繰り返されているフレーズが特定される。同じ歌い方を繰り返して低評価を受けたフレーズが、覚え違いをした特定のフレーズとして歌唱者に対して報知される。よって、覚え違いをした特定のフレーズを歌唱者に気付かせて、歌唱者の歌唱評価を効率的に向上させることができる。
本実施形態のカラオケシステムの構成図である。 本実施形態のカラオケ装置の制御ブロック図である。 本実施形態のリファレンスデータの分割処理の一例を示す図である。 本実施形態の歌唱ピッチの取得処理の一例を示す図である。 本実施形態のカラオケ装置の処理を示すフローチャートである。
図1を参照して、本実施形態のカラオケシステム10について説明する。図1は、本実施形態のカラオケシステム10の構成図である。
図1に示すように、カラオケシステム10は、利用者が予約した楽曲のカラオケ演奏に合わせてカラオケ歌唱を楽しむためのシステムであり、カラオケ装置11と、モニタ12と、スピーカ13と、マイクロフォン14と、リモコン装置15とを備えている。モニタ12は、カラオケ装置11からの映像信号等に基づいて、カラオケ演奏に合わせて背景映像と共に歌詞テロップを表示する。スピーカ13は、カラオケ装置11からの放音信号に基づいて、楽曲の演奏音と共に利用者の歌唱音声を放音する。マイクロフォン14は、利用者の歌唱音声を歌唱音声信号に変換してカラオケ装置11に入力する。
リモコン装置15は、タッチパネルを主体に構成されている。リモコン装置15は、利用者に対する検索メニューや検索結果等の各種情報をタッチパネルに表示すると共に、タッチパネルによって利用者の入力を受け付けている。リモコン装置15とカラオケ装置11は無線通信を介してペアリングされており、リモコン装置15とカラオケ装置11の間で各種情報が相互に送受信される。リモコン装置15は、利用者のタッチ操作に基づいて楽曲を検索する。タッチパネルに表示された転送ボタンのタッチによって、予約候補として絞られた楽曲IDが予約楽曲情報としてカラオケ装置11に送信される。
カラオケ装置11は、リモコン装置15から受信した予約楽曲情報を予約管理テーブルに登録する。カラオケ装置11の記憶部21(図2参照)には、楽曲ID毎に楽曲データ、歌詞テロップデータ、背景映像データ等のカラオケ歌唱に関する各種データが記憶されている。カラオケ装置11は、予約管理テーブルから登録順に予約楽曲情報を読み出し、この予約楽曲情報の楽曲IDに対応する楽曲データ、歌詞テロップデータ、背景映像データを記憶部21から読み出す。楽曲データには、少なくともメロディパートの採点用のリファレンスデータ及び伴奏データが含まれている。
カラオケ装置11がカラオケ演奏を開始すると、伴奏データの再生に同期して、歌詞テロップデータ及び背景映像データに基づいて歌詞テロップと背景映像がモニタ12に表示される。また、カラオケ装置11ではカラオケ演奏の伴奏音信号とマイクロフォン14から入力された歌唱音声信号がミキサによって適切な比率でミキシングされて、このミキシング信号がアンプによって増幅されてスピーカ13から放音される。このように、利用者がカラオケ演奏に合わせて歌唱すると、スピーカ13から演奏音と共に歌唱音声が放音される。歌唱音声はリファレンスデータに基づいて採点される。
図2から図4を参照して、カラオケ装置11の制御ブロックについて説明する。図2は、本実施形態のカラオケ装置11の制御ブロック図である。図3は、本実施形態のリファレンスデータの分割処理の一例を示す図である。図4は、本実施形態の歌唱ピッチの取得処理の一例を示す図である。なお、図2の制御ブロック図には、説明の便宜上、楽曲の演奏処理及び覚え違いフレーズの報知処理に関するブロックのみを図示している。
図2に示すように、カラオケ装置11は、カラオケ演奏処理に加えて、覚え違いをした特定のフレーズを歌唱者に気付かせる報知処理を実施している。カラオケ装置11には、記憶部21と、分割部22と、分類部23と、演奏部24と、取得部25と、採点部26と、算出部27と、特定部28と、判定部29と、報知部30とが設けられている。記憶部21には、予約楽曲情報が登録順に並べられた予約管理テーブルが記憶されている。また、記憶部21には、上記したように、予約管理情報の楽曲ID毎に楽曲データ、歌詞テロップデータ、映像データが記憶されている。
分割部22は、記憶部21から読み出した楽曲データに含まれるリファレンスデータを解析して、リファレンスデータを複数のフレーズに分割する。リファレンスデータの分割は、例えば、特開平8-292762号公報に記載の公知技術を利用して実施することができる。リファレンスデータには楽曲を構成する各音符の基準ピッチ及び音符長情報が含まれている。分割部22は、メロディパートの全区間内又は一部区間内の情報に基づいて当該区間内の平均音符長を算出し、平均音符長に基づいてリファレンスデータを複数のフレーズに分割する。分割された各フレーズにはフレーズ番号が付される。
図3に示す例では、リファレンスデータの1段目の音符列がフレーズ番号1-10に分割され、リファレンスデータの2段目の音符列がフレーズ番号11-19に分割され、リファレンスデータの3段目の音符列がフレーズ番号20-27に分割される。なお、フレーズの区切り目は、平均音符長の定数倍(例えば、2倍)に最も近似した音符の終わりに設定されてもよい。一般的なカラオケ楽曲では、定数が小さく設定されると、リファレンスデータが細かなフレーズに分割される。また、定数が大きく設定されると、リファレンスデータが大きなフレーズに分割される。
分類部23は、リファレンスデータに含まれる複数のフレーズを、メロディの類似度に基づいて複数のグループに分類(グループ分け)する。フレーズの分類は、例えば、特開平8-292762号公報に記載の公知技術を利用して実施することができる。分類部23は、リファレンスデータの各フレーズの先頭から数小節分の基準ピッチを比較する。各フレーズの基準ピッチの音高の一致率が所定割合以上であれば、これらのフレーズが同じグループに分類される。図3に示す例では、フレーズ番号1、2、8、14…がグループAに分類され、フレーズ番号3、18…がグループBに分類され、フレーズ番号4、5…がグループCに分類される。
演奏部24は、楽曲の演奏処理及びモニタ12(図1参照)の表示処理を制御している。演奏部24は、記憶部21から楽曲データ、歌詞テロップデータ、背景映像データを読み出して、楽曲データに含まれる伴奏データを再生し、歌詞テロップ及び背景映像をモニタ12に表示させる。
取得部25は、演奏期間中に歌唱音声信号から歌唱ピッチを時間の経過に伴って逐次取得する。取得部25は、マイクロフォン14(図1参照)から入力される歌唱音声信号を所定時間単位(例えば、20[msec])であるフレーム単位でサンプリングして、歌唱音声信号から歌唱ピッチを時系列に沿って取得する。また、取得部25は、楽曲データに含まれるリファレンスデータのノートオン及びノートオフのイベントデータに基づいて、歌唱ピッチの取得タイミングに同期してリファレンスデータから基準ピッチを取得する。歌唱ピッチと基準ピッチは演奏開始からフレーム単位の経過時間に関連付けて任意の記憶装置に記憶される。
図4に示す例では、所定経過時間(15380[msec])までは非歌唱区間であり、リファレンスデータから基準ピッチが取得されずに、フレーム単位で歌唱音声信号から歌唱ピッチだけが取得されている。所定経過時間にノートオンになり、リファレンスデータから基準ピッチが取得され始める。15360[msec]から15380[msec]までは、基準ピッチとして0[cent]、歌唱ピッチとして5516[cent]、5538[cent]が取得される。15400[msec]以降は、基準ピッチとして5900[cent]、歌唱ピッチとして5555[cent]、5662[cent]、5680[cent]が取得される。
このように、演奏期間中に、基準ピッチと歌唱ピッチがフレーム単位で取得されている。なお、一般に音程の単位であるcent値は相対値で示されるが、本実施形態のcent値は絶対値であり、音階C4(周波数261.626[Hz])が6000[cent]に定義されている。また、基準ピッチが0[cent]の経過時間は非歌唱区間であり、歌唱ピッチが0[cent]の経過時間は歌唱ピッチの未取得区間である。なお、取得部25は、基準ピッチに対する歌唱ピッチの差分をcent値として取得してもよい。
採点部26は、所定のアルゴリズムに基づいて歌唱ピッチと基準ピッチを演奏時系列順に一音ずつ比較して採点する。歌唱音声の採点は、例えば、特開2005-107331号公報に記載の公知技術を利用して実施することができる。歌唱音声信号の歌唱ピッチとリファレンスデータの基準ピッチの差分が求められ、ノートオンからノートオフまで期間に、この差分が所定差分値未満になる発音音高のサンプル(歌唱ピッチ)数の割合が求められる。採点部26は、サンプル数の割合を所定割合(例えば、70[%])と比較して採点する。サンプルとは、歌唱音声信号からフレーム単位(20[msec])でサンプリングされた信号である。
採点部26は、サンプル数が所定割合以上の場合は合格(100点)と判定し、サンプル数が所定割合未満の場合は不合格(0点)と判定する。すなわち、各音符(ノート)で発音音高の大部分が基準ピッチに合っていた場合には合格と判定され、各音符で発音音高の大部分が基準ピッチから外れていた場合には不合格と判定される。音符毎に採点値が記憶されて、時系列に並んだ音符毎に歌唱音声が採点される。なお、採点処理は、ノートオフのイベントデータが生じる度に直前の音符に対して実施されてもよいし、所定の区間毎にその区間に含まれる全ての音符に対して実施されてもよいし、全歌唱区間の演奏が終了した時点で全ての音符に対して実施されてもよい。
算出部27は、楽曲の歌唱区間の演奏終了(後奏の演奏開始等)時に採点処理の終了を検出し、グループ内の各フレーズの演奏期間中の歌唱音声の採点値に基づいてグループ毎に採点値を算出する。具体的には、フレーズ内の複数の音符の採点値が合計され、この音符の合計採点値が音符数で割られた平均値が当該フレーズの採点値として算出される。また、グループ内の複数のフレーズの採点値が合計され、フレーズの合計採点値がフレーズ数で割られた平均値が当該グループの採点値として算出される。
特定部28は、全てのグループの採点値の算出後に、グループの採点値が所定採点値以下になる低採点値グループを特定する。これにより、グループ内の各フレーズの採点値から歌唱音声の評価が低いフレーズが特定される。なお、所定採点値は、予め設定された固定値でもよいし、歌唱音声の採点結果に応じて設定される可変値でもよい。例えば、楽曲全体の採点値の平均値が所定採点値として設定され、楽曲全体の採点値の平均値以下の低採点値グループが特定されてもよい。また、グループ毎の採点値のうち最も低い採点値が所定採点値として設定され、最も採点値の低い低採点値グループが特定されてもよい。
判定部29は、低採点値グループ内の複数のフレーズの演奏期間中の歌唱ピッチ推移を比較して、当該複数のフレーズの間で歌唱ピッチ推移の類似度を判定する。これにより、グループ内の各フレーズの歌唱ピッチ推移の類似度から歌唱者によって同じ歌い方が繰り返されているフレーズが特定される。判定部29は、低採点値グループ内の各フレーズの演奏期間中の歌唱ピッチをフレーム単位(所定時間単位)毎に複数のフレーズの間で比較する。そして、最高ピッチと最低ピッチの差分が所定判定値以下か否かに基づいて各フレーズの歌唱ピッチ推移の類似度が判定される。
例えば、グループAに4つのフレーズが含まれる場合、先ず4つのフレーズの開始サンプルが比較されて最高ピッチと最低ピッチが特定される。最高ピッチと最低ピッチの差分が半音(100[cent])以内であれば類似と判定され、最高ピッチと最低ピッチの差分が半音よりも大きければ否類似と判定される。以降は、各フレーズの4つの終了サンプルまで順次判定が実施される。全てのサンプルの類否判定後に、類似と判定された歌唱ピッチの割合が所定類似度(例えば、80[%])以上であれば、各フレーズのそれぞれの歌唱ピッチ推移が類似していると判定される。
なお、楽曲全体の歌唱音声の採点値に応じて、類否判定用の所定判定値が可変されてもよい。例えば、楽曲全体の歌唱音声の採点値が、高得点閾値未満かつ低得点閾値以上の場合に所定判定値を第1の判定値にし、高得点閾値以上の場合に所定判定値を第1の判定値よりも小さな第2の判定値にし、低得点閾値未満の場合に所定判定値を第1の判定値よりも大きな第3の判定値にしてもよい。歌唱力が通常の歌唱者には第1の判定値(例えば、100[cent])が適用され、歌唱力が高い歌唱者には第2の判定値(例えば、50[cent])が適用され、歌唱力が低い歌唱者には第3の判定値(例えば、150[cent])が適用される。よって、歌唱者の歌唱力に合わせて、同じ歌い方が繰り返されたフレーズが特定される。
報知部30は、低採点値グループの各フレーズの歌唱ピッチ推移が類似している場合、すなわち、グループの採点値が所定採点値以下、かつ歌唱ピッチ推移の類似度が所定類似度以上の場合に、当該グループに含まれるフレーズを歌唱者に報知する。これにより、同じ歌い方を繰り返して低評価を受けたフレーズが、覚え違いをした特定のフレーズとして歌唱者に対して報知される。なお、報知部30は、覚え違いをしたグループの全てのフレーズを歌唱者に報知してもよいし、当該グループの一部のフレーズを歌唱者に報知してもよい。一部のフレーズが歌唱者に報知される場合には、グループ内でフレーズ番号が最も小さなフレーズだけが歌唱者に報知されてもよい。
例えば、報知部30は、歌唱終了後にモニタ12(図1参照)に採点結果と共に特定のフレーズに関する報知メッセージを表示する。モニタ12には、「以下の歌詞のメロディを間違えて覚えている可能性があります。ガイドボーカルを出力して聴き直しますか?(Yes)(No)」といったメッセージの下に、特定のフレーズに対応する歌詞テロップが表示される。特定のフレーズに対応する歌詞テロップは、特定のフレーズの演奏時間に対応する歌詞テロップデータから取得される。報知メッセージの「(Yes)」が選択されると、特定のフレーズに対応するカラオケ演奏とガイドボーカルの出力が、フェードインしながら開始されてフェードアウトしながら終了される。
また、報知部30は、歌唱終了後に特定のフレーズを歌唱者に歌唱させてもよい。特定のフレーズに対応するカラオケ演奏がフェードインしながら開始されてフェードアウトしながら終了され、カラオケ演奏中に特定のフレーズが歌唱者によって歌唱される。歌唱中に歌唱基準となる音高バーと並んで、歌唱者の歌唱ピッチが楽曲の時系列に沿ってモニタ12(図1参照)に表示されてもよい。また、歌唱者が音高バーに倣って正しく歌唱できるまで、歌唱者に繰り返し特定のフレーズを歌唱させてもよい。これにより、歌唱者に覚え違いをしたフレーズを覚え直させて、歌唱評価を効率的に向上させることができる。
また、カラオケ装置11の各部の処理は、プロセッサを用いてソフトウェアによって実現されてもよいし、集積回路等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。プロセッサを用いる場合には、プロセッサがメモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで各種処理が実施される。プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)が使用される。また、メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体によって構成されている。
続いて、図5を参照して、カラオケ装置11の処理動作について説明する。図5は、本実施形態のカラオケ装置11の処理を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートは一例を示すものであり、カラオケ装置11の処理動作はこのフローチャートに限定されない。また、図5では、図2の符号を適宜使用して説明する。
図5に示すように、カラオケ装置11によって予約管理テーブルから登録順に予約楽曲情報が読み出される(ステップS01)。次に、予約楽曲情報に含まれる楽曲IDに基づいて、記憶部21から楽曲データ、歌詞テロップデータ、背景映像データが読み出される(ステップS02)。次に、分割部22によって楽曲データ内のリファレンスデータが複数のフレーズに分割される(ステップS03)。この場合、リファレンスデータの各音符の平均音符長が求められ、この平均音符長に基づいてリファレンスデータが複数のフレーズに分割される。
次に、分類部23によってメロディが類似した複数のフレーズが同じグループに分類される(ステップS04)。この場合、基準ピッチの音高の一致率が所定割合以上の複数のフレーズが同じグループに分類される。次に、演奏部24によって楽曲データ内の伴奏データが再生されてカラオケ演奏が開始される(ステップS05)。演奏が開始されると、取得部25によってマイクロフォン14から入力された歌唱音声信号からフレーム単位で歌唱ピッチが取得され、歌唱ピッチの取得タイミングに同期してリファレンスデータから基準ピッチが取得される(ステップS06)。
カラオケ演奏が終了するまでステップS06の各処理が繰り返される。カラオケ演奏が終了すると(ステップS07でYes)、採点部26によって歌唱音声が採点される(ステップS08)。ここでは、カラオケ演奏の終了時に歌唱音声が採点する構成にしたが、カラオケ演奏中にリアルタイムで音符毎に歌唱音声が採点されてもよい。次に、算出部27によってグループ毎に歌唱音声の採点値が算出される(ステップS09)。この場合、フレーズの採点値としてフレーズ内の各音符の採点値の平均が算出され、グループの採点値としてグループ内の各フレーズの採点値の平均が算出される。
次に、特定部28によって各グループの採点値が所定採点値以下か否かが判定される(ステップS10)。グループの採点値が所定採点値よりも大きな場合(ステップS10でNo)、このグループは低採点値グループではないため処理動作が終了する。グループの採点値が所定採点値以下の場合(ステップS10でYes)、このグループは低採点値グループとして特定される。全てのグループが低採点値グループではない場合には処理が終了し、少なくとも1つのグループが低採点値グループである場合には低採点値グループに対して後続の処理が継続される。
次に、判定部29によって低採点値グループ内の各フレーズの演奏期間中の歌唱ピッチ推移の類似度が所定類似度以上か否かが判定される(ステップS11)。歌唱ピッチ推移の類似度が所定類似度未満の場合(ステップS11でNo)、歌唱者が同じ歌い方を繰り返していないフレーズであり、歌唱者が覚え違いをしていないため処理動作が終了する。歌唱ピッチ推移の類似度が所定類似度以上である場合(ステップS11でYes)、歌唱者が同じ歌い方を繰り返して低評価を受けたフレーズであり、覚え違いをした特定のフレーズとして報知部30によって歌唱者に報知される(ステップS12)。
以上、本実施形態によれば、グループ毎の採点値から歌唱音声の評価が低いフレーズが特定され、グループ内の各フレーズの歌唱ピッチ推移の類似度から歌唱者によって同じ歌い方が繰り返されているフレーズが特定される。同じ歌い方を繰り返して低評価を受けたフレーズが、覚え違いをした特定のフレーズとして歌唱者に対して報知される。よって、覚え違いをした特定のフレーズを歌唱者に気付かせて、歌唱者の歌唱評価を効率的に向上させることができる。
なお、本実施形態では、カラオケ装置11がリファレンスデータを複数のフレーズに分割する分割部22を備えている構成にしたが、この構成に限定されない。事前にリファレンスデータが複数のフレーズに分割されている場合には、カラオケ装置11が分割部22を備えていなくてもよい。
また、本実施形態では、特定部28によって低採点値グループが特定された後に、判定部29によって低採点値グループ内の複数のフレーズの間で歌唱ピッチ推移の類似度が判定される構成にしたが、この構成に限定されない。判定部29によって各グループ内の複数のフレーズの間で歌唱ピッチ推移の類似度が判定された後に、特定部28によって歌唱ピッチ推移の類似度が高いグループの中から低採点値グループが特定されてもよい。
また、本実施形態では、カラオケ装置11がカラオケコマンダである一例について説明したが、カラオケ装置11はネットワークを介してサーバに接続された携帯電話等の携帯機器によって構成されてもよい。
また、上記した本実施形態及び変形例において、カラオケ装置11に対してプログラムをインストールすることによって、カラオケ装置11に覚え違いをした特定のフレーズを歌唱者に報知する機能が追加されてもよい。このプログラムは記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は特に限定されないが、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の非一過性の記憶媒体であってもよい。
また、本実施形態を説明したが、他の実施形態として、上記実施形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方によって実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
11:カラオケ装置
21:記憶部
22:分割部
23:分類部
24:演奏部
25:取得部
26:採点部
27:算出部
28:特定部
29:判定部
30:報知部

Claims (5)

  1. メロディパートの採点用のリファレンスデータ及び伴奏データを含む楽曲データに基づいて演奏するカラオケ装置であって、
    演奏期間中に歌唱音声信号から歌唱ピッチを時間の経過に伴って逐次取得する取得部と、
    歌唱ピッチとリファレンスデータの基準ピッチを比較して、歌唱音声を時系列順に採点する採点部と、
    リファレンスデータに含まれる複数のフレーズを、メロディの類似度に基づいて複数のグループに分類する分類部と、
    グループ内の各フレーズの演奏期間中の歌唱音声の採点値に基づいて、グループ毎に採点値を算出する算出部と、
    グループ内の各フレーズの演奏期間中の歌唱ピッチ推移を比較して、当該各フレーズの歌唱ピッチ推移の類似度を判定する判定部と、
    グループの採点値が所定採点値以下かつ歌唱ピッチ推移の類似度が所定類似度以上の場合に、当該グループに含まれるフレーズを報知する報知部とを備えていることを特徴とするカラオケ装置。
  2. リファレンスデータを解析して複数のフレーズに分割する分割部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
  3. 複数のグループのうちグループの採点値が所定採点値以下になる低採点値グループを特定する特定部を備え、
    前記判定部は、低採点値グループ内の各フレーズの演奏期間中の歌唱ピッチ推移を比較して、当該各フレーズの歌唱ピッチ推移の類似度を判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラオケ装置。
  4. 前記判定部は、各フレーズの演奏期間中の歌唱ピッチを所定時間単位毎に複数のフレーズの間で比較して、最高ピッチと最低ピッチの差分が所定判定値以下か否かに基づいて各フレーズの歌唱ピッチ推移の類似度を判定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカラオケ装置。
  5. 前記判定部は、楽曲全体の歌唱音声の採点値が高得点閾値未満かつ低得点閾値以上の場合に前記所定判定値を第1の判定値にし、楽曲全体の歌唱音声の採点値が前記高得点閾値以上の場合に前記所定判定値を前記第1の判定値よりも小さな第2の判定値にし、楽曲全体の歌唱音声の採点値が前記低得点閾値未満の場合に前記所定判定値を前記第1の判定値よりも大きな第3の判定値にすることを特徴とする請求項4に記載のカラオケ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007121917A (ja) 2005-10-31 2007-05-17 Daiichikosho Co Ltd マルチスタンダード採点を行うカラオケ採点装置

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