JP3481577B2 - ズボン - Google Patents

ズボン

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズボンに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のズボンは真っ直ぐに立った状態に
合わせて形状、寸法が決定されている。そのため、日常
生活において立った状態、或いは道路を歩いている状態
では何ら問題はないが、階段の昇り降りの際には膝がズ
ボンに当ったり、或いは椅子に腰掛けた際にズボンの後
身頃が下方に引っ張られ、前身頃側が上に上がってきて
ウエスト部分が圧迫されるという問題がある。また、ゴ
ルフのようなスポーツではアドレスの際は前屈みになる
が、通常のズボンだと前屈みの姿勢では腰部が吊れる感
じがするとともに膝を曲げるため膝がズボンに当る感じ
がする。また、スイングする際は膝を曲げた状態で膝を
移動するが、この場合もズボンに膝が当り、引っ掛かっ
た感じがする。更に、パッティングの際にはラインを読
むためにしゃがんだ姿勢をとるが、このようなしゃがみ
込みでは膝の部分および腰の部分が吊れ、しゃがみ込み
難いものである。
【0003】膝の動きを良くするために幾つかの提案が
なされている。例えば、実用新案登録第3016025
号公報においては、膝の箇所にダーツを入れることが提
案されている。また、実開昭59−129817号公報
および実用新案登録第3016017号公報において
は、膝の部分にプリーツを設けることが提案されてい
る。
【0004】また、しゃがみ易くするための提案もされ
ている。例えば、特開2000−154406号公報に
おいては、車椅子での生活する人に合うようなズボンと
して、後身頃の股上を前身頃の股上よりも非常に長く、
10〜25cm長く、設定することが提案されている。ま
た、特開平10−237707号公報においては、ズボ
ンの臀部に大きくふくらみを持たせることが提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した実用新案登録
第3016025号公報に提案のように、膝にダーツを
入れて膝の屈伸を容易にしようとする場合、ダーツを外
側および内股側にそれぞれ形成するので、両足で計4箇
所設けることになる。このため、4箇所にダーツ入れる
工程が製造時に増えるという問題がある。また、膝の箇
所にダーツがあるので、外見上見栄えが悪い。また、ダ
ーツがあるため逆に膝に当りゴロゴロ感があり感触が悪
いという問題がある。
【0006】また、膝の箇所にプリーツを入れるという
提案は、前述したようなダーツを入れるのと同様にプリ
ーツを入れる工程が必要であり、その作業のため製造工
程が増え、生産効率が悪い。そのため生産コストが上が
ってしまうという問題がある。また、ダーツと同様にプ
リーツがあるため、逆にそのプリーツが膝の箇所に当た
り、違和感が生じるという問題がある。
【0007】更に、特開2000−154406号公報
に提案のように、後股上を非常に高くしたものは椅子な
どに腰掛けている場合は着用感に問題はないが、立上が
った状態では後身頃のヒップの箇所に横皺が多数でき、
見た目が悪くなるという問題がある。また、後股上が高
いため、背中の方に後身頃のウエスト部分が上がってき
て着用感が悪いという問題がある。
【0008】また、特開平10−237707号公報の
ように、ズボンの臀部を大きく膨らました場合は、立っ
た状態ではウエスト部が上の方にずり上がってくるとい
う問題があり、またウエスト部が上がらなくても前記公
報の図9および図10に示されように横線が生じたり、
横方向の折目ラインが生じ、後ろから見ると見栄えが悪
いという問題がある。
【0009】
【発明の目的】本発明は、このような従来の問題を解決
し、普通のズボンと見た目も変わらない状態で、着用感
の良いズボンを提供することを目的とする。特に、膝が
曲げ易く或いは前屈みの姿勢がとり易いようなズボンを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、ズボンの前身頃の脇線および内股線を膝付近で外
側に0.5〜2cm膨らませて、膝付近の巾を広げてお
り、前記前身頃の脇線および内股線と後身頃の脇線およ
び内股線とが縫合わせられていることを特徴とするズボ
ンにより前記目的を達成する。
【0011】 また、請求項2記載の発明によれば、
身頃にタックのあるズボンにおいて、後身頃の股上高さ
よりも前身頃の股上高さを5〜9cm低くしたことを特
徴とする請求項1に記載のズボンにより前記目的を達成
する。
【0012】 また、請求項3記載の発明によれば、
身頃にタックのないズボンにおいて、後身頃の股上高さ
よりも前身頃の股上高さを6.5〜9cm低くしたこと
を特徴とする請求項1に記載のズボンにより前記目的を
達成する
【0013】 また、本発明においては、前身頃の脇線
を渡り線の位置で内側にくぼませたり、脇線および内股
線の縫い目に沿って非伸縮のテープを直線状に縫着し
たりすることが好ましい。
【0014】
【実施例】以下、図面に基いて本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明のズボンを製造するための型紙の正面
図であり、(a)は前身頃Aを示し、(b)は後身頃B
を示すものである。図2は前身頃Aにおける脚部を示す
正面図である。図3は縫製され、プレスされた状態のズ
ボンの左足の内股側から見た正面図であり、(a)は第
一実施例の図であり、(b)は第二実施例の図である。
【0015】本発明において、膝の部分にゆとりを持た
せるために次のように型紙を起こしている。すなわち、
ズボンの前身頃Aの脇線1および内股線2において、膝
線3の付近に外側に膨らむ膨み部30を形成している。
【0016】膨み部30の形成について図2に基いて説
明する。先ず、膝線3の位置において脇線1と交叉する
P1の点から外側に向かって巾aをとり、点P2とする。こ
の巾aは約0.5cm〜2.0cm程度が好ましい。また点
P1から上方に巾bをとり、点P3とする。また、点P1から
下方に巾cをとり、点P4とする。巾bおよび巾cは約
0.5cm〜15.0cmに設定するが、巾bと巾cは同じ
長さでもよいし、或いは異なった長さでもよい。脇線1
と点P3、P2、P4とを滑らかな線で繋ぎ直す。このように
して膨み部30を形成する。また、内股線2についても
同じようにして膨み部30を形成する。
【0017】このような膨み部30を形成した前身頃A
を後身頃Bに縫合わす際は、後身頃Bの脇線1および内
股線2が直線状であるので前身頃Aの膨み部30の箇所
も後身頃Bの直線に沿わせて真直ぐになるように縫合わ
せる。なお、膨み部30により前身頃Aの脇線1および
内股線2は修正前のものよりも僅かに長くなるが、その
長くなる長さが僅かであり、一方、後身頃B側の脚部に
おける脇線1および内股線2の方が前身頃Aの脇線1お
よび内股線2よりも傾斜があるため元々僅かに長いの
で、膨み部30の箇所の縁に沿ってそのまま真直ぐにミ
シンを掛けて縫合わせれば、綺麗に縫合わすことができ
る。
【0018】ズボンが仕立上げられた後、クリースライ
ン4および5を形成するようにプレスを掛けるが、この
際、内股縫い目および脇線を直線状にしてプレスを掛け
る。このようにすると、図3に示すように、膨み部分3
0の箇所の布地が余った状態となり、この分が前身頃A
の前膝の部分に移動させられ、膝の部分の膨み部31と
なる。
【0019】このように前身頃A側のクリースライン4
は、膝線3に対応する膝の箇所で外側に膨んだ膨み部3
1となり、この部分が膝のゆとり分となる。一方、後身
頃Bにおけるクリースライン5は従来の通りである。
【0020】図3において、(a)に示した実施例は縫
合わせてプレスを掛けただけのものであるが、(b)に
示した別の実施例においては前身頃Aと後身頃Bのそれ
ぞれの脇線1および内股線2を縫合わせた後、それらの
脇線1および内股線2を直線状態に維持するため、裏側
から非伸縮性テープ20を縫付けたものを示している。
なお図3(b)において、内股側のテープ20は点線で
示されており、裏が見える脇線側の箇所においてはテー
プ20は実線で示されている。このテープ20は非伸縮
性で巾が1.5〜2.0cm位のものがよい。このような
テープ20は、テープ20を縫付ける縫目が表生地に現
われるため、カジュアルなズボンに施すのが適してい
る。図3(b)に示す実施例では非伸縮性テープ20を
裏側から縫付けているが、非伸縮性テープ20を表側に
縫付けて、装飾効果を出すようにしてもよい。
【0021】次に、腰部にゆとりを持たせるため、従来
の型紙からの修正について説明する。図4は前身頃Aに
おける修正点を示している。先ず、股上H1(図1(a)
参照)を浅くするために、ウエスト線8を巾d分だけ下
げる。この巾dは、図示した実施例のように前身頃Aに
タック15、16(図1参照)のある場合は1.0〜
5.0cmで、好ましくは1.0〜3.0cmである。ま
た、ノータックノズボン(図示せず)の場合は、この巾
dは1.0〜3.5cmで、好ましくは1.0〜3.0cm
である。ウエスト線8を下げるため上端の部分をカット
する。このように股上を浅くすることにより、前屈みに
なった場合などのウエスト部の圧迫を取り除ける。
【0022】図4(a)は修正後および修正前を重合わ
した状態で示したものであり、修正前の型紙は一点鎖線
で示されている。図4(b)は小股部分の修正箇所を示
す拡大図であり、図4(c)は脇線側の部分の修正点を
示す拡大図である。図4(d)〜(f)は型紙を修正し
ていく手順を示す工程図であり、(d)は修正前の型紙
を示しており、(e)はウエスト線8および小股線11
を修正した状態を示し、(f)は脇線1の渡り線6の部
分を修正した箇所を示している。
【0023】内股線2側でヒップ線7と前渡り線6を結
ぶ線が小股11であり、そのヒップ線7より上部分が前
中心12である。図4(b)に示すように、小股11の
横方向の巾(小股巾)wを巾eの分だけ狭くする。この
狭くする巾eは1.0cm以下で、0.3〜0.7cm程度
が好ましい。このように修正した状態が図4(e)に示
している。
【0024】次に、脇線1側で渡り線6とぶつかる辺り
の箇所の脇線1を内側にくぼます。図4(c)に拡大し
て示しているように、このくぼます分量fは小股側で狭
めた分量eと同寸法または同程度のものとする。すなわ
ち、0.3〜0.7cm程度である。そして、脇線1にお
ける窪み60は、その上下の脇線1と滑らかに繋ぎ合わ
される。
【0025】このように窪み60を形成したり、或いは
小股巾wを狭くすることにより、前に屈んだり、椅子に
腰掛けた際に足の付け根の部分に生ずる、余った生地に
よる皺の分量を軽減させることができる。
【0026】次に、後身頃B側の型紙の修正点を説明す
る。図5は後身頃Bの修正を説明するための図であり、
(a)はズボンの型紙の後身頃Bの修正前および修正後
を示すものであり、一点鎖線は修正前で、実線は修正後
を示す(なお、修正後におけるダーツは見やすくするた
めに省略している)。図5(b)はヒップ線7の位置付
近における修正前と修正後の状態を拡大して示した拡大
図である。図5(c)〜(f)は型紙の修正手順を示す
説明図である。
【0027】先に説明したように、前身頃Aのウエスト
線の位置がd(図4(a)参照)の巾だけ下げられてい
るので、後身頃Bは前身頃Aと縫合わされる脇線1の長
さ、特に、その上端の点P9を下げる必要がある。また、
単に短くしただけでは腰部にゆとりが出難いので次のよ
うに修正を行う。
【0028】図5(a)において一点鎖線で示した従来
のウエスト線9′の寸法はダーツ分のゆとりを含んだ寸
法であり、第1ダーツ17および第2ダーツ18を一点
鎖線で示した。本発明においては、先ず、脇線1の上端
の点P9をウエスト線9′に沿ってダーツ分だけ後中心点
P10 の方向に移動して、ウエスト線9の寸法を仕上り寸
法とする〔図5(c)参照〕。そしてこの点P9と渡り線
6の位置の脇線1とを滑らかな線で結ぶ。次に、図5
(c)に示すように、渡り線6近傍の脇線1上に点P7お
よび点P8をとる。点P7および点P8の間の距離gは、前身
頃Aの上端をカットした分量dと同一または同程度の分
量、例えば1.0〜3.0cmとする。脇線1における下
側の点P7と後身頃Bの第1ダーツ17の下端の点P5とを
滑らかなカーブで結び、また同様に、その点P5と脇線1
における上側の点P8とを滑らかな線で結ぶ。第1ダーツ
17の最下点P5から第1ダーツ17の中心部分の上端P6
との間の部分をカットする。前記2つの滑らかな線によ
って囲まれ斜線で示した部分19を取除くように、後身
頃Bの上方左側部分を矢印Yの方向に移動させる。この
ようにして移動させた状態を図5(d)に示している。
この図5(d)に示すようにカットした部分が開くの
で、この部分を後第1ダーツ17とする。
【0029】図5(d)に示すように、脇線1の上端の
点P9は下がるが、点P9の下がる量と巾gとは等しくな
い。すなわち、点P5と点P9間の長さと、点P5と点P7間の
長さとの割合により、巾gの長さ分と等しい距離で点P9
が下がるわけではない。そのため、その下がりきらない
分を第2後ダーツ18の位置に前述したのと同様な手順
でダーツをとる。すなわち、図5(e)に示すように、
ヒップ線7の近傍の脇線1上において巾hをとり、第2
ダーツ18の下端点とを結び三角状とする。第2ダーツ
18の中心線に沿ってカットし、巾h分を折畳むように
して前に倒すとカット箇所が広がり、その分がダーツ1
8となる。このようにして点P9を前身頃Aのカット巾d
に相当する分だけ下げる。そして点P9と下方の脇線1と
を滑らかなカーブで繋ぎ、図5(f)に示す形状とす
る。このようにすると図5(b)に示すように、ヒップ
線7の位置辺りでは従来のものよりも僅かに広がった状
態となる。
【0030】本発明におけるダーツ17およびダーツ1
8は、脇線1の上端の点P9の位置を下げるために、後身
頃Bの脇線1側の上部を前方(前身頃側)且つ下方に移
動させたことにより、カット箇所が開いて形成されたも
のである。なお、前述した説明では、カット箇所が従来
のダーツと同じ位置およびダーツの長さ(点P5と点P6間
の距離)であったが、ダーツの位置や長さは多少変更し
てもよい。
【0031】以上のように、後身頃Bではウエスト線9
を前に傾斜させており、ヒップ線7の辺りにゆとりが持
てる。そのため上半身を前に屈め易くなる。また、脇線
1付近の腰部を前述のように一部除去した状態となって
いるので、脇に出る余分な皺も軽減させることができ
る。
【0032】特に、後身頃Bを前述のようにすると共
に、前身頃Aにおいて小股巾を狭くすることおよび脇線
を渡り線6の箇所に窪み部60を形成することにより、
両者の相乗作用で、前屈みになった際に足の付け根付近
生じる前身頃Aおよび後身頃Bの余分な皺を軽減できる
とともに、後身頃Bの腰部の布地が前身頃A側に引張ら
れることが軽減される。
【0033】図6は出来上がったズボンにおける状態を
示すもので、(a)は本発明によるズボンの側面図であ
り、(b)は従来のズボンの側面図である。図1を参照
して前述したように、本発明では前身頃Aの股上高さH1
が従来より短くなり、従って後身頃Bの股上H2と前身頃
Aの股上H1の差が従来よりも大きくなっている。これを
ベルトを付けた状態のもので比べて見ると、前身頃Aと
後身頃Bの股上の差はH3で表せ、従来のズボンにおける
差H3′より大きくなる。
【0034】図1ないし図4に示した実施例では、前身
頃A側にタックが2本あるものを示している。このよう
にタックのあるものでは、図6(b)に示すような従来
のズボンでは、この前身頃Aと後身頃Bの股上の差H3′
は通常、約3.5〜4cmであるが、本発明のズボンにお
いては、図6(a)に見られるようにH3の差は約5.0
〜9.0cmであり、好ましくは6.0〜7.0cmであ
る。
【0035】タックのないズボン、所謂ノータックのズ
ボンでは、従来のものでもタックのあるものに比べて前
身頃Aと後身頃Bの股上の高さの差H3′が大きくて5.
5〜6.0cmであったが、本発明によればノータックの
ズボンの場合は、H3の差が6.5〜9.0cmであり、好
ましくは6.5〜7.5cmである。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、前身頃側の膝の部分の
脇線および内股線を外側に膨ませて、その箇所を後身頃
と真直ぐに縫合わせていることにより、プレスした際に
前クリースライン側に膨み、膝のゆとりの部分となる。
このため膝の屈伸がし易い。
【0037】本発明によれば、製造工程では膝部分のダ
ーツやプリーツなどを入れる工程を必要とせず、従来と
同じ工程で製造できるので縫製し易い。
【0038】また、膝の部分にダーツやプリーツなどが
ないので、膝にゴロゴロと当たる部分がなく、また見た
目もすっきりとしており、普通のズボンのように履くこ
とができ、見栄えもよい。
【0039】本発明によれば、前身頃における股上を浅
くしているので屈み易くなっている。前身頃側の渡り線
の高さにおいて脇線の部分を凹ませたり、小股巾を狭く
したりすることによって、前身頃の渡り線の箇所の巾を
狭くしており、前屈みになった際や腰掛けた際に出る余
分な布地の皺を軽減することができる。
【0040】また、後身頃と前身頃のウエストラインを
滑らかに傾斜させており、後身頃側のヒップ部分もゆと
りが出ているので屈み易くなっている。
【0041】本発明のズボンは、ゴルフズボンのように
前屈みになったり、膝を曲げたりすることの多いものな
どに適している。特に、アドレスやスイング時のように
膝を曲げた状態で前屈みになる場合は、本発明のように
ズボンの膝部にゆとりを持たせると共に、前身頃におけ
る股上を浅くすることにより、膝の屈曲によるズボンの
腰部の生地に対する引張りなくなる。このため、前身頃
における股上を浅くしただけのばあいよりも、より一層
腰部が吊れる感じを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズボンを製造するための型紙の正面図
であり、(a)は前身頃Aを示し、(b)は後身頃Bを
示すものである。
【図2】前身頃Aにおける脚部を示す正面図である。
【図3】縫製され、プレスされた状態のズボンの左足の
内股側から見た正面図であり、(a)は第一実施例の図
であり、(b)は第二実施例の図である。
【図4】前身頃Aにおける修正点を説明するための型紙
の正面図である。(a)は修正後および修正前を重合わ
した状態で示したものであり、修正前の型紙は一点鎖線
で示されている。(b)は小股部分の修正箇所を示す拡
大図であり、(c)は脇線側の部分の修正点を示す拡大
図である。(d)〜(f)は型紙を修正していく手順を
示す工程図であり、(d)は修正前の型紙を示してお
り、(e)はウエスト線および小股線を修正した状態を
示し、(f)は脇線の渡り線の部分を修正した箇所を示
している。
【図5】後身頃Bの修正点を説明するための型紙の正面
図である。(a)はズボンの型紙の後身頃Bの修正前お
よび修正後を示すものであり、一点鎖線は修正前で、実
線は修正後を示す。(b)はヒップ線の位置付近におけ
る修正前と修正後の状態を拡大して示した拡大図であ
る。(c)〜(f)は型紙の修正手順を示す説明図であ
る。
【図6】出来上がったズボンにおける状態を示すもの
で、(a)は本発明によるズボンの側面図であり、
(b)は従来のズボンの側面図である。
【符号の説明】
A 前身頃 B 後身頃 1 脇線 2 内股線 3 膝線 4 前クリースライン 5 後クリースライン 6 渡り線 7 ヒップ線 8 前身頃のウエスト線 9 前身頃のウエスト線 15 タック 16 タック 17 ダーツ 18 ダーツ 20 非伸縮性テープ 30 膨み部 60 窪み部 H1 前身頃の股上 H2 後身頃の股上 H3、H3′ 前身頃と後身頃の股上の差

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ズボンの前身頃の脇線および内股線を膝付
    近で外側に0.5〜2cm膨らませて、膝付近の巾を広
    げており、前記前身頃の脇線および内股線と後身頃の脇
    線および内股線とが縫合わせられていることを特徴とす
    るズボン。
  2. 【請求項2】前身頃にタックのあるズボンにおいて、
    身頃の股上高さよりも前身頃の股上高さを5〜9cm低
    くしたことを特徴とする請求項1に記載のズボン。
  3. 【請求項3】前身頃にタックのないズボンにおいて、
    身頃の股上高さよりも前身頃の股上高さを6.5〜9c
    m低くしたことを特徴とする請求項1に記載のズボン。
  4. 【請求項4】前身頃の脇線を渡り線の位置で内側にくぼ
    ませたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項
    に記載のズボン。
  5. 【請求項5】脇線および内股線の縫い目に沿って非伸縮
    のテープを直線状に縫着したことを特徴とする請求項
    1ないし4の何れか1項に記載のズボン。
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