JP3481135B2 - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP3481135B2
JP3481135B2 JP14784598A JP14784598A JP3481135B2 JP 3481135 B2 JP3481135 B2 JP 3481135B2 JP 14784598 A JP14784598 A JP 14784598A JP 14784598 A JP14784598 A JP 14784598A JP 3481135 B2 JP3481135 B2 JP 3481135B2
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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、食器の洗いおよ
びすすぎを自動的に行う食器洗い機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、洗浄室の底部に溜められた水
を汲み上げてアームへ供給し、アームに配置された複数
のノズルから水を噴射させて、洗浄室内にセットされた
食器を洗浄する食器洗い機が知られている。 【0003】このような食器洗い機の中には、たとえば
特開平7−163506号公報に示されているものがあ
る。この従来の方式では、回転アームに設けられたノズ
ルに逆円錐状の偏向部材を挿入して、水をノズルから椀
状に噴射させるようにされている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式では、洗浄室内の隅々にまで水を行き渡らせる
ことはできるが、ノズルの真上部分には水が噴射されな
いので、アームを回転させても、まんべんなく水を噴射
できているとはいい難い。したがって、洗浄室内の隅々
までまんべんなく水を行き渡らせるものが望まれてい
た。 【0005】この発明は、このような技術的背景のもと
でなされたものであり、食器をより洗いむらなく洗浄す
ることができる食器洗い機を提供することを目的とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の食器洗い機は、洗浄室内に回転自在に
配設された長手のアームを有し、アームに配設された複
数のノズルから水を噴射して、その噴射水によって洗浄
室内にセットされた食器を洗浄する食器洗い機におい
て、複数のノズルのうち所定のノズルは、上記アームの
表面に形成された凹部と、この凹部の底面に形成された
通水孔とを有し、上記凹部には、上記アーム内の流水路
を流れて上記通水孔から噴射される水によって回転さ
れ、この噴射された水を洗浄室内で多方面へ散らすプロ
ペラを回転自在に配置している、ことを特徴とするもの
である。 【0007】請求項1記載の発明によれば、ノズルから
噴射される水は、プロペラによって多方面へ散らされ
る。したがって、洗浄室内の広範囲に水がまんべんなく
行き渡るので、食器洗浄後に洗いむらが生じることはな
い。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】また、プロペラによって水を散らすので、
水の拡散幅が大きい。したがって、よりまんべんなく水
を噴射することができる。また、プロペラの羽根の角度
を変化させることによって水を散らす範囲は自在に変化
できる。また、このノズルにたとえば異物が入り込んだ
場合であっても、プロペラの回転によって異物を取り除
くことができる。さらに、プロペラに回転用の推進力を
与える水を全て洗浄用として用いることができる結果、
水のロスがない。 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、添
付図面を参照して詳細に説明する。 【0019】図1は、この発明の一実施形態にかかる食
器洗い機の内部構成を示す右側から見た側面断面図であ
る。 【0020】この食器洗い機1は、前面に開口を有した
箱状のハウジング11と、ハウジング11の前面開口を
塞ぐことのできる開閉可能な開閉扉12と、ハウジング
11内に区画された洗浄室13とを備えている。洗浄室
13には、ハウジング11の前面開口を介して、被洗浄
物としての食器14を収容して保持するための食器かご
15を出し入れすることができる。なお、図1には、食
器14として茶碗が示されている。また、食器かご15
の下方であって、洗浄室13の底部略中央には、食器か
ご15に収容された食器14に対して水を噴射するアー
ム16が配置されている。さらに、洗浄室13の底部に
は、ヒータ17(図2参照)が配設されている。 【0021】洗浄室13の後面には、給水口18が形成
されている。給水口18には給水管19が接続されてお
り、図外の水道などから給水管19を通って送られてき
た水は、給水口18を介して洗浄室13内に供給され
る。洗浄室13内に供給された水は、洗浄室13の底部
に溜められ、ヒータ17(図2参照)によって加熱され
て温水となる。なお、給水管19の途中には、洗浄室1
3への水の供給を制御する給水弁20が配設されてい
る。給水弁20は、たとえば電磁弁で構成されている。 【0022】洗浄室13の下方には、ポンプ装置23が
備えられている。ポンプ装置23は、第1ポンプ室21
および第2ポンプ室22を内部に区画するハウジング2
3aと、第1ポンプ室21内に回動自在に設けられた洗
浄用インペラ27と、第2ポンプ室22内に回動自在に
設けられた排水用インペラ30と、洗浄用インペラ27
および排水用インペラ30を駆動するためのポンプモー
タ24とを有している。 【0023】また、洗浄室13の底部には、洗浄室13
内の水を集めるための集水部25が形成されている。集
水部25は、接続管26を介して第1ポンプ室21に連
通されている。洗いおよびすすぎ時には、ポンプモータ
24が所定方向に回転駆動されて、第1ポンプ室21内
に設けられた洗浄用インペラ27が回転されることによ
り、集水部25に集められた水がアーム16へ送られ
る。 【0024】アーム16に送られた水は、アーム16の
表面に形成されたノズル41〜48から噴出されて、食
器かご15に収容された食器14に吹きつけられる。ま
た、このときの噴水流の反力によって、アーム16は一
方向(図2の矢印A方向)に回転されて、噴水流は食器
かご15内の食器14にまんべんなく吹き付けられる。
これにより、食器14に付着している汚れが落とされ
て、食器14が洗われる。 【0025】また、集水部25は、接続管29を介して
第2ポンプ室22にも連通されている。洗いまたはすす
ぎが終了すると、ポンプモータ24が上記所定方向と逆
方向に回転駆動されて、第2ポンプ室22内に設けられ
た排水用インペラ30が回転されることにより、集水部
25に集められた水は排水管31を通って機外に排出さ
れる。なお、食器14から落とされた残菜などは、洗浄
室13内の水が集水部25に集められる際に、集水部2
5の上部に設けられたフィルタ28によって捕獲され
る。 【0026】この食器洗い機1は、食器14を乾燥させ
る機能を有しており、ハウジング11の後部には、洗浄
室13内に空気を送り込むための送風ファン32が備え
られている。送風ファン32が駆動されてハウジング1
1の後面に形成された吸気口33から吸い込まれた空気
は、洗浄室13の後面に形成された通気口34から洗浄
室13内に送り込まれる。送り込まれた空気は、ヒータ
17によって加熱されて温風となり、食器14を乾燥さ
せる。 【0027】図2は、上記洗浄室13内を上方から見た
ときの平面図である。また、図3(a)は、アーム16
を上方から見たときの平面図であり、図3(b)は、図
3(a)に示す切断線A−Aで切断したときの断面図で
ある。 【0028】以下では、アームについて詳しく説明す
る。 【0029】図1〜図3を参照して、アーム16は、水
平方向に延びた長尺なものであり、たとえば樹脂によっ
て構成された上部材35および下部材36が組み合わさ
れ、その内部には、アーム16の長尺方向に延びた流水
路38が形成されている。また、アーム16は、洗浄室
13の底部略中央に設けられた円筒形状の給水軸37に
よって、長手方向の略中央で回動自在に支持されてい
る。給水軸37は、第1ポンプ室21の吐出口に接続さ
れており、第1ポンプ室21から送り出された水は、給
水軸37を通って流水路38に導入されるようになって
いる。 【0030】アーム16の表面16aには、複数個(こ
の実施形態では8つ)のノズル41〜48が配置されて
いる。アーム16内の流水路38に流入した水は、これ
らノズル41〜48から噴出される。 【0031】各ノズル41〜48から噴き出される噴水
流について具体的に説明する。 【0032】ノズル41からは、略鉛直上向きに、噴射
水径の小さい直噴水流が発生する。ノズル42には、ア
ーム16の長手方向に長い2つの噴射口49および噴射
口50が形成されており、ノズル42からは、アーム1
6の長手方向に交差する異なる2方向の扇状のシャワー
噴水流が発生する。また、ノズル44、ノズル46およ
びノズル47は、ノズル42と同様の形状に構成されて
おり、アーム16の長手方向に交差する異なる2方向の
扇状のシャワー噴水流が発生する。また、ノズル45か
らは、上方に向けて扇形に広がるシャワー噴水流が発生
する。 【0033】さらに、ノズル48からは、斜め上方へ向
けて、かつ、アーム16の長手方向に交差する方向に直
噴水流が発生する。このノズル48から噴射される水流
の反力によって、アーム16は給水軸37を中心に一方
向A(図2参照)に回転される。つまり、ノズル48に
は、食器14(図1参照)の洗浄機能およびアーム16
を推進回転させる機能が併せ持たれている。したがっ
て、アーム16を回転させるための推進用ノズルを別途
設ける必要がない。 【0034】この実施形態の特徴は、ノズル43の形状
にある。 【0035】ノズル43は、アーム16の表面16aに
形成された凹部51と、この凹部51の底面52に形成
された通水孔53とを有している。アーム16内の流水
路38を流れる水は、この通水孔53を通って、凹部5
1へと注ぎ出される。この凹部51には、プロペラ54
が回転自在に配置されており、このプロペラ54は、ノ
ズル43から噴射される水によって回転される。よっ
て、ノズル43から噴射される水は、プロペラ54によ
って多方面へ散らされる。 【0036】このように、プロペラ54を用いることに
より、プロペラ54に回転用の推進力を与える水を全て
洗浄用として用いることができる結果、水のロスがな
い。また、このノズル43に、異物が入り込んだ場合で
あっても、プロペラ54の回転によって異物を取り除く
ことができる。 【0037】また、プロペラ54によって水を散らすの
で、水の拡散幅が大きい。したがって、よりまんべんな
く水を洗浄室13内に噴射することができる。なお、ビ
ス55によって、プロペラ54のノズル43からの抜け
止めがなされている。 【0038】図4(a)は、プロペラを取り外した状態
でのアームの要部平面図であり、図4(b)は図4
(a)に示す切断線B−Bで切断したときの断面図であ
る。 【0039】ノズル43の凹部51は、上方に向かって
開いた略円錐台形状を有している。また、上記凹部51
の略中央部にはプロペラ54を回転自在に支持(保持、
係止)するための回転軸56が底面52から立ち上げら
れており、この回転軸56の周囲の裏面には上記通水孔
53が形成されている。 【0040】通水孔53は、上記底面52の2ヶ所に略
Cの字状に開口している。 【0041】回転軸56は、上記凹部51の略中央部に
底面52から立ち上げられている。回転軸56の軸心に
は、ビス止めのためのねじ孔57がその上方から形成さ
れている。このねじ孔57は、上記流水路38と連通す
るものではない。次に、図5を用いて、プロペラ54に
ついて説明する。図5(a)は、プロペラの平面図であ
り、図5(b)は、プロペラの側面図である。プロペラ
54は、たとえば樹脂によって形成されており、中心部
を形成するハブ59と、ハブ59の外周縁59bから外
方へ延びる複数枚(この実施形態では4枚)の羽根60
とを備えている。ハブ59は、中空円筒形状を有してい
る。各羽根60は、回転軸56に対して約40°傾いた
状態で、ハブ59から延びている。また、羽根60の下
端60aは、ハブ59の下端59aと面一にされてお
り、羽根60の上端60bは、ハブ59から突出して設
けられている。 【0042】図6は、凹部51にプロペラ54を配置し
た状態での図3(a)に示す切断線C−Cで切断したと
きの断面図である。ビス55は、上記ねじ孔57に固定
されており、ビス55の頭部が回転軸56の上端面を覆
っている。ビス55の頭部は、ハブ59の内径Da(図
5(b)参照)よりも大きくされており、よって、プロ
ペラ54の軸方向の抜け止めが図られている。 【0043】プロペラ54は、中空円筒形状を有したハ
ブ59が回転軸56に嵌め込まれて、凹部51に配置さ
れる。プロペラ54が凹部51に配置された状態で、プ
ロペラ54の上端、つまり羽根60の上端60bが、ア
ーム16の表面16aと略面一となっている。このよう
に、プロペラ54がアーム16の表面16aに形成され
た凹部51に収容されているので、プロペラ54がアー
ム16の上方および側方に出っぱることはない結果、た
とえば食器かご15などにひっかからない。 【0044】また、この実施形態のように、プロペラ5
4の上端がアーム16の表面16aと略面一であれば、
アーム16の重心が大幅にずれることはないので、アー
ム16を支持する軸受等の部材に負担が大きくかからな
い結果、アーム16の耐久性を向上できる。また、アー
ム16の厚みがプロペラ54の部分だけ厚くなるような
ことはない。 【0045】また、ハブ59の内径Da(図5(b)参
照)は、回転軸56の外径Db(図4(b)参照)より
も多少大きくされており、また、ハブ59の厚みWa
(図5(b)参照)は、回転軸56の高さHa(図4
(b)参照)よりも多少大きく設定されている。したが
って、プロペラ54を回転軸56とのがたがない状態
で、かつ、スムーズに回転させることができる。 【0046】ところで、プロペラ54は射出成形によっ
て形成されているので、回転時には、偏心したり、プロ
ペラ54にひずみが生じたりする場合が考えられる。こ
のような場合には、下端60aがハブ59の下端59a
と略面一であるプロペラ54の羽根60が凹部51の底
面52に接触する結果、プロペラ54が回らなくなるお
それがある。そこで、図5および図6に示すように、回
転軸56の根元には、上記凹部51の底面52より一段
高くされた当接部としての当接面58が形成されてお
り、この凹部51に配置されるプロペラ54のハブ59
の下端59aと当接可能となっている。この当接面58
は、回転軸56と同心の円形形状を有しており、径がハ
ブ59の外径より小さくされている。このように、ハブ
59の下端59aが一段高くされた当接面58と当接す
るので、下端60aがハブ59の下端59aと略面一で
あるプロペラ54の羽根60が、周囲部材へ衝突するこ
とを確実に防止できる。 【0047】また、この当接面58がハブ59の外径よ
り小さい径を有する円形状のものであるので、当接面5
8がハブ59の下端59aのうちの一部とだけ当接する
ので、プロペラ54の回転が妨げられることはない。 【0048】また、ハブ59の下端59aが羽根60の
下端60aより下方になるようにプロペラ54が形成さ
れている場合には、プロペラ54の羽根60の周囲部材
への衝突を確実に防止できる。 【0049】この実施形態では、通水孔53を通って、
水が凹部51へ噴き出すと、プロペラ54が水の勢いに
よって回転軸56を中心として回転すると同時に、プロ
ペラ54の羽根60が水を多方面へ散らして、水は噴射
される。したがって、ノズル43から噴射される水は、
プロペラ54によって多方面へ散らされるので、洗浄室
13内の広範囲に水がまんべんなく行き渡る結果、食器
洗浄後に洗いむらが生じることはない。 【0050】なお、この実施形態では、プロペラ54の
各羽根60は、回転軸56に対して約40°傾いた状態
で、ハブ59から延びているものとしたが、羽根60の
角度を変化させることによって、水を散らす範囲を自在
に変化させることができる。 【0051】また、この実施形態の特徴であるノズル4
3は、アーム16のうちどの位置に取り付けられていて
もよい。また、この実施形態の特徴であるノズル43
は、アーム16の8つノズルのうちの1つとしたが、こ
れに限られず、複数個設けられてもよいし、全部のノズ
ルであってもよい。 【0052】図7(a)は、この発明の他の実施形態に
かかるアームの要部を示す平面図であり、図7(b)
は、図7(a)に示す切断線D−Dで切断したときの断
面図である。長尺のアーム16の複数のノズルのうち所
定のノズル61には、噴射水によって回転され、多方面
へ噴射水を噴射する回転体62が配置されており、この
回転体62は、アーム16に対して回転自在に係合して
いる。この回転体62は、中空の円板形状を有し、アー
ム16の表面16a上に形成された凹部63内に配置さ
れており、回転体62の上面62aがアーム16の表面
16aと略面一となっている。 【0053】このように、回転体62がアーム16の表
面16aに形成された凹部51に収容されているので、
回転体62がアーム16の上方および側方に出っぱるこ
とはない結果、たとえば食器かご15などにひっかから
ない。また、この実施形態のように、回転体62の上面
62aがアーム16の表面16aと略面一であれば、ア
ーム16の重心が大幅にずれることはないので、アーム
16を支持する軸受等の部材に負担が大きくかからない
結果、アーム16の耐久性を向上できる。また、アーム
16の厚みが回転体62の部分だけ厚くなるようなこと
はない。 【0054】ノズル61は、アーム16の表面16aに
形成された凹部63と、凹部63の底面64に形成され
た通水孔65とを有している。この凹部63は、長尺の
アーム16のこの位置での幅と略同じ大きさの径の円筒
形状を有している。 【0055】通水孔65は、上記実施形態の通水孔53
と同様、流水路38に連通しており、アーム16内に溜
められた水を凹部63に送るためのものである。通水孔
65は、凹部63の底面64の略中央に略円形形状に形
成されている。 【0056】回転体62は、上面62aに、二つの噴射
口66および67を備えている。この回転体62の底面
62bには、上記通水孔65に対応する略円形の開口6
9が形成されており、通水孔65から凹部63に送り出
された水は、この開口69を通って噴射口66,67へ
と送られる。この回転体62は、開口69の周縁から上
方へ延びた二本の回転軸片70,70と、この二本の回
転軸片70,70をその途中で外方へ突出させて構成さ
れた突起部71,71とによって抜け止めされている。
回転体62は、突起部71,71が凹部63の裏面と係
合することによって、抜け止めが達成された状態で、ア
ーム16に回動自在に支持されている。回転軸片70,
70は、対向する一対のものであり、この一対の回転軸
片70,70が回転体62の回転用の軸となる。 【0057】回転体62の二つの噴射口66,67は、
異なる形状を有しており、そのため、回転体62から
は、異なる2方向の噴水流が発生するようになってい
る。噴射口66からは、上方に向けて扇形に広がるシャ
ワー噴水流が発生し、他方の噴射口67からは、アーム
16の回転方向Aと逆方向の斜め上方に向けて、シャワ
ー噴水流が発生する。このように、噴射口67からAと
逆方向の斜め上方に向けたシャワー噴水流が発生してい
るので、より容易に回転体62を回転させることができ
る。したがって、よりまんべんなく水を行き渡らせるこ
とができる。この実施形態にかかる食器洗い機では、回
転体62が回転しながら、二つの噴射口66,67から
水が噴射するので、多方面へ噴射されることとなる。し
たがって、洗浄室13内の広範囲に水がまんべんなく行
き渡るので、食器洗浄後に洗いむらが生じることはな
い。 【0058】この発明の実施形態の説明は以上の通りで
あるが、この発明は上述の実施形態に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で種々の変
更を施すことが可能である。 【0059】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ノズルか
ら噴射される水は、プロペラによって多方面へ散らされ
る。したがって、洗浄室内の広範囲に水がまんべんなく
行き渡るので、食器洗浄後に洗いむらが生じることはな
い。 【0060】 【0061】 【0062】また、プロペラによって水を散らすので、
水の拡散幅が大きい。したがって、よりまんべんなく水
を噴射することができる。また、プロペラの羽根の角度
を変化させることによって水を散らす範囲は自在に変化
できる。また、このノズルにたとえば異物が入り込んだ
場合であっても、プロペラの回転によって異物を取り除
くことができる。さらに、プロペラに回転用の推進力を
与える水を全て洗浄用として用いることができる結果、
水のロスがない。 【0063】 【0064】
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施形態にかかる食器洗い機の内
部構成を示す右側から見た側面断面図である。 【図2】上記洗浄室内を上方から見たときの平面図であ
る。 【図3】アームを示す図である。 【図4】プロペラを取り外した状態のアームの要部を示
す図である。 【図5】プロペラを示す図である。 【図6】凹部にプロペラを配置した状態での図4(a)
に示す切断線C−Cで切断したときの断面図である。 【図7】この発明の他の実施形態にかかるアームの要部
を示す図である。 【符号の説明】 11 ハウジング 14 食器 16 アーム 17 ヒータ 18 給水口 38 流水路 41〜48,61 ノズル 49,50 噴射口 51,63 凹部 52,64 底面 53,65 通水孔 54 プロペラ 56 回転軸 58 当接面(当接部) 59 ハブ 60 羽根 60a 下端 62 回転体 62a 上面 65 通水孔 66,67 噴射口 70 回転軸片
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−163506(JP,A) 特開 平8−299248(JP,A) 特開 平7−116102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/42 B08B 3/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 洗浄室内に回転自在に配設された長手の
    アームを有し、 アームに配設された複数のノズルから水を噴射して、そ
    の噴射水によって洗浄室内にセットされた食器を洗浄す
    る食器洗い機において、 複数のノズルのうち所定のノズルは、上記アームの表面
    に形成された凹部と、この凹部の底面に形成された通水
    孔とを有し、 上記凹部には、上記アーム内の流水路を流れて上記通水
    孔から噴射される水によって回転され、この噴射された
    水を洗浄室内で多方面へ散らすプロペラを回転自在に配
    置している、 ことを特徴とする食器洗い機。
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