JP3481099B2 - 塩素化塩化ビニル系樹脂及び製造方法 - Google Patents
塩素化塩化ビニル系樹脂及び製造方法Info
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Description
系樹脂及び製造方法に関する。
もいう)は、機械的強度、耐候性、耐薬品性に優れた材
料として、多くの分野に用いられている。しかしなが
ら、耐熱性に劣るため、PVC樹脂を塩素化することに
より耐熱性を向上させた塩素化塩化ビニル系樹脂(以
下、CPVC樹脂ともいう)が開発されている。
な上限温度が60〜70℃付近であるため、熱水に対し
て使用できないのに対し、CPVC樹脂は熱変形温度が
PVC樹脂よりも20〜40℃も高いため、熱水に対し
ても使用可能であり、例えば、耐熱パイプ、耐熱継手、
耐熱バルブ等に好適に使用されている。
が高いため、成形加工性時にゲル化させるには高温と強
い剪断力とを必要とし、成形加工時に分解して着色しや
すいという傾向があった。従って、CPVC樹脂は成形
加工幅が狭く、不充分なゲル化状態で製品化されること
が多く、素材のもつ性能を充分発揮できているとはいえ
なかった。また、これらゲル化性能向上の要求に加え
て、より高い耐熱性も要求されるようになっている。
ば、特開昭49−6080号公報には、イオン性乳化
剤、水溶性金属塩及び水溶性高分子分散剤からなる懸濁
安定剤を使用し、約1μmの基本粒子からなる凝集体で
構成されたPVC樹脂を塩素化する方法が開示されてい
る(樹脂粒子の改良提案)。しかしながら、この方法で
は、成形加工時のゲル化性能は向上しているもののまだ
充分ではなく、また、重合の際に多量のスケールが発生
し、これが重合槽の壁面に付着して除熱効果を阻害する
ため、そのスケール除去作業を必要とするという問題点
があった。
VC樹脂とPVC樹脂とを特定の粘度範囲内になるよう
にブレンドし、高耐熱性を得る方法が開示されている
(樹脂ブレンドによる改良提案)。しかしながら、この
方法では、ビカット値で3〜4℃程度の耐熱性の向上
と、溶融粘度の改善による若干のゲル化性能の向上が期
待できる程度で、我々が目指しているような高い耐熱性
とゲル化性能とを充分に達成するものではなかった。
は、PVC樹脂の塩素化方法として、2段階の工程によ
る塩素化方法(2段階後塩素化法)が開示されている。
この方法は、塩素含有率を70〜75重量%と高くする
ことにより、高い耐熱性をもつCPVC系樹脂を得よう
とするものである(高塩素化方法による改良提案)。し
かしながら、この方法では、塩素含有率に応じて高耐熱
性を期待することはできるものの、高塩素化により予測
されるゲル化性能の悪化を食い止めるための手段が示さ
れていないため、高耐熱性とゲル化性能とを実用レベル
で達成するものではなかった。
際して、塩化ビニル系樹脂粒子の表面状態、内部状態に
同時に着目していないため、得られる塩素化塩化ビニル
系樹脂ではいずれも充分な性能を有しているといえるも
のではなかった。
み、ゲル化性能と耐熱性とに優れた塩素化塩化ビニル系
樹脂及び製造方法を提供することを目的とする。
樹脂を塩素化してなる塩素化塩化ビニル系樹脂であっ
て、上記塩化ビニル系樹脂は、BET比表面積値が、
1.3〜8m2 /gであり、電子分光化学分析による粒
子表面分析において、炭素原子と塩素原子との1S結合
エネルギー値(eV)におけるピーク比〔(塩素原子ピ
ーク)×2/炭素原子ピーク〕が、0.6を超えるもの
であり、上記塩素化後の塩素化塩化ビニル系樹脂は、平
均塩素化度が、66〜72重量%であり、TOF−SI
MS分析における割断粒子内部の塩素濃度(Cin)と粒
子表面の塩素濃度(Csu)との比(Cin/Csu)が、
1.0<(Cin/Csu)≦1.3である粒子からなる塩
素化塩化ビニル系樹脂である。また、本発明の製造方法
は、塩化ビニル系樹脂を塩素化してなる塩素化塩化ビニ
ル系樹脂の製造方法であって、反応温度100〜140
℃、塩素分圧0.5〜3kg/cm2 において、平均塩
素化度が70〜75重量%となるまで塩素化する工程
(1)、及び、その後、金属類似水素化物の存在下に水
懸濁状態において、平均塩素化度が66〜72重量%と
なるように水素置換する工程(2)を含むものである。
以下に本発明を詳述する。
量体単独又は塩化ビニル単量体及び塩化ビニル単量体と
共重合可能な他の単量体の混合物とを公知の方法で重合
してなる樹脂である。上記塩化ビニル単量体と共重合可
能な他の単量体としては特に限定されず、例えば、酢酸
ビニル等のアルキルビニルエステル類;エチレン、プロ
ピレン等のα−モノオレフィン類;塩化ビニリデン;ス
チレン等が挙げられる。これらは単独でも2種以上併用
して用いてもよい。
されず、懸濁重合、塊状重合、乳化重合等の通常知られ
ている方法によって製造されたものを用いることができ
る。
重合器(耐圧オートクレーブ)の形状及び構造としては
特に限定されず、従来より塩化ビニル系樹脂の重合に使
用されているものを用いることができる。攪拌翼として
は特に限定されず、例えば、ファウドラー翼、パドル
翼、タービン翼、ファンタービン翼、ブルマージン翼等
の汎用的に用いられているものが挙げられる。邪魔板
(バッフル)との組み合わせについても特に制限されな
い。
は、1.3〜8m2 /gである。1.3m2 /g未満で
あると、塩化ビニル系樹脂粒子内部に0.1μm以下の
微細孔が少なくなるため、後工程での塩素化速度が遅く
なるだけでなく、塩素化前の塩化ビニル系樹脂粒子自体
の加工性が悪いため得られる塩素化塩化ビニル系樹脂の
加工性も悪くなり、8m2 /gを超えると、塩素化前の
塩化ビニル系樹脂粒子自体の熱安定性が低下するため、
得られる塩素化塩化ビニル系樹脂の加工性が悪くなるの
で、上記範囲に限定される。好ましくは、1.5〜5m
2 /gである。
析(ESCA分析)による粒子表面分析において、炭素
原子と塩素原子との1S結合エネルギー値(eV)にお
けるピーク比[(塩素原子ピーク)×2/炭素原子ピー
ク]が、0.6を超えるものである。0.6以下である
と、塩化ビニル系樹脂粒子表面に分散剤等の添加剤が吸
着していると考えられるため、後工程での塩素化速度が
遅くなるだけでなく、得られる塩素化塩化ビニル系樹脂
の成形加工性に問題を生じるため、上記範囲に限定され
る。好ましくは、0.7を超えるものである。
系樹脂の中には、塩化ビニル系樹脂粒子表面の表皮(以
下、スキンという)の面積が少なく、粒子内部の微細構
造(1次粒子)が露出している粒子(以下、スキンレス
塩化ビニル系樹脂という)が存在する。同じエネルギー
比である場合は、スキンレス塩化ビニル系樹脂を用いる
ことが好ましい。
原子の存在比は、塩素原子:炭素原子=1:2であり
(末端構造、分岐を考慮しないとき)、上記1S結合エ
ネルギー値(eV)におけるピーク比は0〜1の値とな
る。ピーク比が1である場合には、完全に塩化ビニル系
樹脂粒子表面が、完全に塩化ビニル成分のみで覆われて
いることを意味する。
合エネルギー値(eV)におけるピーク比を有する塩化
ビニル系樹脂は、例えば、分散剤として高ケン化度(6
0〜90モル%)若しくは低ケン化度(20〜60モル
%)又はその両方のポリ酢酸ビニル、高級脂肪酸エステ
ル類等を、乳化剤としてアニオン系乳化剤、ノニオン系
乳化剤等を添加して水懸濁重合することにより得ること
ができる。
の塩化ビニル系樹脂を塩素化してなるものである。上記
塩素化後の塩素化塩化ビニル系樹脂は、平均塩素化度
が、66〜72重量%である。66重量%未満である
と、充分な耐熱性の向上が期待できず、72重量%を超
えると、ゲル化性能の悪化を改善することが難しくなる
ため、上記範囲に限定される。好ましくは、67〜70
重量%である。
SIMS分析における割断粒子内部の塩素濃度(Cin)
と粒子表面の塩素濃度(Csu)との比(Cin/Csu)
が、1.0<(Cin/Csu)≦1.3の関係を充たす粒
子からなるものである。1以下であると、粒子表面付近
の塩素濃度が相対的に大きくなるため、塩素化度の上昇
に伴うゲル化性能の悪化を改善することが困難となり、
1.3を超えると、粒子表面の塩素濃度は低いが、不均
一の度合いが大きすぎて熱安定性に劣るため、上記範囲
に限定される。
表面付近が粒子内部よりも塩素濃度が高くなり、割断粒
子内部の塩素濃度(Cin)と粒子表面の塩素濃度
(Csu)との比(Cin/Csu)は、1.0以上とはなら
ず、そのため、塩素化度が高くなると、粒子表面の高塩
素濃度部分により成形性の悪化を招く。上記式の関係を
充たす上記塩素化塩化ビニル系樹脂とは、粒子表面付近
の塩素濃度が粒子内部よりも相対的に低い濃度を有する
ことを意味しており、粒子内部の高塩素濃度部分は、耐
熱性の向上を発現させることができ、粒子表面付近の低
塩素濃度部分は、融着温度を低下させ、塩素化度上昇に
伴う成形性の悪化を防止することができる。
法は、反応温度100〜140℃、塩素分圧0.5〜3
kg/cm2 において、平均塩素化度が70〜75重量
%となるまで塩素化する工程(1)、及び、その後、金
属類似水素化物の存在下に水懸濁状態において、平均塩
素化度が66〜72重量%となるように水素置換する工
程(2)を含むものである。
従来公知の方法を用いることができ、例えば、塩化ビニ
ル系樹脂を懸濁した状態で塩素と接触させる方法等が挙
げられる。塩化ビニル系樹脂を懸濁重合法により調製
し、塩化ビニル系樹脂を懸濁した状態で塩素化する場合
には、懸濁状態によって得られた塩化ビニル系樹脂を水
性媒体から分離せずに、懸濁重合によって得られた懸濁
物そのものの中へ直接塩素を吹き込むことにより塩素化
することができる。
う目的で、アセトン、メチルエチルケトン等の少量のケ
トン類を加えてもよく、更に、必要に応じて、塩酸、ト
リクロロエチレン、四塩化炭素等の少量の塩素系溶剤を
添加してもよい。
応生成物に光を照射して光反応的に塩素化を促進させる
方法、熱により樹脂の結合や塩素を励起させて塩素化を
促進する方法等を用いることができる。
としては、例えば、紫外光線;水銀灯、アーク灯、白熱
電球、蛍光灯、カーボンアーク灯等の可視光線等が挙げ
られる。なかでも、紫外光線が好適に用いられる。熱エ
ネルギーにより塩素化する場合は、加熱方法として、例
えば、反応器壁からの外部ジャケット方式、内部ジャケ
ット方式、スチーム吹き込み方式等が挙げられる。なか
でも、外部ジャケット方式、内部ジャケット方式が好適
に用いられる。
応温度は、100〜140℃である。100℃未満であ
ると、塩素化反応速度が遅く、狙いとする平均塩素化度
に到達するまでに長い時間を要するため非効率的であ
る。140℃を超えると、塩素の樹脂粒子内の拡散係数
は大きくなるが、反応速度大の寄与の方が大きく、結果
として、粒子内部よりも粒子表面で塩素化がおこってし
まう。また、得られる塩素化塩化ビニル系樹脂に着色等
の問題が生じるので、上記範囲に限定される。反応器内
の塩素分圧は、0.5〜3kg/cm2 である。0.5
kg/cm2未満であると、塩素が塩化ビニル系樹脂の
内部に浸透しにくくなり、3kg/cm2 を超えると、
反応速度大の寄与の方が大きくなり、粒子表面での塩素
化がおこり易いため、上記範囲に限定される。
樹脂を平均塩素化度が70〜75重量%となるまで塩素
化反応を行う。70重量%未満であっても、75重量%
を超えても、得られる塩素化塩化ビニル系樹脂の耐熱
性、ゲル化性能が劣化するため、上記範囲に限定され
る。
後、金属類似水素化物の存在下に水懸濁状態において、
平均塩素化度が66〜72重量%となるように水素置換
する工程(2)を含むものである。
れず、例えば、水素化トリブチル錫等が挙げられる。
素置換されるように、水懸濁状態で反応を行う。
化ビニル系樹脂の平均塩素化度は、66〜72重量%で
ある。66%未満であると、得られる塩素化塩化ビニル
系樹脂が耐熱性に乏しくなり、72重量%を超えると、
耐熱性は高くなるが、ゲル化性が悪化し、耐熱成形品の
成形に不利になる。好ましくは、67〜70重量%であ
る。
方法は、塩化ビニル系樹脂の表面状態、内部状態及び塩
素化後の塩素分布状態に着目しているため、ゲル化性能
と耐熱性に優れた塩素化塩化ビニル系樹脂を得ることが
できる。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
に脱イオン水50kg、塩化ビニル単量体に対して、部
分ケン化ポリ酢酸ビニル(平均ケン化度76モル%及び
重合度700)650ppm、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸エステル塩150ppm、並びに、t
−ブチルパーオキシネオデカノエート500ppmを投
入した。次いで、重合器内を45mmHgまで脱気した
後、塩化ビニル単量体33kgを仕込み攪拌を開始し
た。重合器を57℃に昇温して重合を開始し、重合反応
終了までこの温度を保った。
終了し、重合器内の未反応単量体を回収した後、重合体
をスラリー状で系外へ取り出し、脱水乾燥してPVC樹
脂を得た。得られたPVC樹脂のBET比表面積は、
1.9m2 /gであった。また、スキン層の存在程度を
示すESCA分析値は、0.75であった。なお、BE
T比表面積の測定、ESCA分析及びTOF−SIMS
分析は、下記方法により実施した。
イオン水150kgと上記で得たPVC樹脂40kgと
を入れ、攪拌してPVC樹脂を水中に分散させた後、反
応槽を加熱して反応槽内を120℃に保った。次いで、
反応槽内に窒素ガスを吹き込み、槽内を窒素ガス置換し
た。次に、反応槽内に塩素ガスを吹き込み、塩素分圧
1.5kg/cm2 で塩素化反応を行った。反応槽内の
塩酸濃度を測定して塩素化反応の進行状況を確認しなが
ら塩素化反応を続けた。生成したCPVC樹脂の塩素含
有率が71.0重量%に達した時点で、塩素ガスの供給
を停止し、塩素化反応を終了した。
塩素を除去し、得られた樹脂を水で洗浄し脱水処理を行
った。塩酸除去した樹脂の水分量を測り、正味水量が1
50kgになるように塩素化した樹脂と脱イオン水とを
再度反応槽に仕込んだ。反応槽を80℃に加熱した後、
トリブチル錫ハイドライド(TBTH)30kg、アゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)12gを加え、2
時間反応を続けた。反応終了後、得られた樹脂を水で洗
浄し、脱水、乾燥して粉末状のCPVC樹脂を得た。得
られたCPVC樹脂の平均塩素化度は、69.5重量%
で、塩素濃度比Cin/Csuは、1.09であった。得ら
れたPVC樹脂及びCPVC樹脂について、下記の性能
評価を行い、その結果を表1に示した。
Spectroscopy for Chemical
Analysis:電子分光化学分析)でスキャン
し、C1S(炭素)、Cl1s(塩素)、O1s(酸素)の各
ピーク面積より塩素量を基準に粒子表面の塩化ビニル樹
脂成分を定量分析した。 ・使用機器:日本電子社製「JPS−90FX」 ・使用条件:X線源(Mg Kα線)、12kV−15
mA ・スキャン速度:200ms/0.1eV/scan ・パスエネルギー:30eV
0℃で3時間サンプルを真空脱気した後、サンプル重量
を正確に測定した。前処理の終了したサンプルを測定部
(40℃恒温槽)に取り付けて測定を開始した。測定終
了後、吸着等温線の吸着側のデータからBETプロット
を行い、比表面積を算出した。なお、測定装置として比
表面積測定装置「BELSORP 28SA」(日本ベ
ル社製)を使用し、測定ガスとして窒素ガスを使用し
た。
により切断した切断面について、イオンスペクトルによ
るROI測定を行った。トータルイオンカウント(質
量:0〜1000)に対するCIカウント(質量35)
の割合を計算した。 ・使用機器:PHI−EVANS社製「TFS−200
0」 ・一次イオン:69Ga+ ・イオン電圧:15kV ・イオン電流:2μA ・分析時間:10分
脂組成物55gを、回転数40rpmで、温度を150
℃から毎分5℃の昇温速度で上昇させながら混練し、混
練トルクが最大になる時の温度を測定した。なお、樹脂
組成物としては、CPVC樹脂100重量部に対して、
三塩基性硫酸鉛3重量部、二塩基性ステアリン酸鉛1重
量部及びMBS樹脂10重量部からなるものを使用し
た。
に供給してロール表面温度205℃で混練し、混練物を
ロールに巻き付けてから30秒毎に巻き付いたCPVC
樹脂シートを切り返しながら、3分毎に少量のシートを
切り出して、シートの着色度を比較し、黒褐色に変わる
時間で熱安定性を判定した。
ートを、15mm角に切り出して測定用サンプルとし、
JIS K 7206(重り1.0kgf)に準拠して
測定した。
0ppmとしたこと以外は実施例1と同様にして行っ
た。CPVC樹脂の調製は、塩素化反応温度を130
℃、塩素分圧1.0kg/cm2 で平均塩素化度70重
量%まで塩素化反応を行ったこと以外は実施例1と同様
にして行った。最終的に得られたCPVC樹脂の平均塩
素化度は、68.2重量%で、塩素濃度比Cin/C
suは、1.16であった。得られたPVC樹脂及びCP
VC樹脂について、実施例1と同様の性能評価を行い、
結果を表1に示した。
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を用い
て適宜重合し、表1に示したESCA分析値、BET比
表面積となるように調製した。CPVC樹脂の調製は、
実施例1と同様にして実施した。得られたPVC樹脂及
びCPVC樹脂について、実施例1と同様の性能評価を
行い、結果を表1に示した。
CPVC樹脂の調製は、表1に示した平均塩素化度及び
塩素濃度比となるように適宜調製した。得られたPVC
樹脂及びCPVC樹脂について、実施例1と同様の性能
評価を行い、結果を表1に示した。
造方法は、上述の構成からなるので、耐熱性に優れ、ゲ
ル化性能に優れた成形性の容易な塩素化塩化ビニル系樹
脂を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】塩化ビニル系樹脂を塩素化してなる塩素化
塩化ビニル系樹脂であって、前記塩化ビニル系樹脂は、
BET比表面積値が、1.3〜8m2 /gであり、電子
分光化学分析による粒子表面分析において、炭素原子と
塩素原子との1S結合エネルギー値(eV)におけるピ
ーク比〔(塩素原子ピーク)×2/炭素原子ピーク〕
が、0.6を超えるものであり、 前記塩素化後の塩素化塩化ビニル系樹脂は、平均塩素化
度が、66〜72重量%であり、TOF−SIMS分析
における割断粒子内部の塩素濃度(Cin)と粒子表面の
塩素濃度(Csu)との比(Cin/Csu)が、 1.0<(Cin/Csu)≦1.3 である粒子からなることを特徴とする塩素化塩化ビニル
系樹脂。 - 【請求項2】 請求項1記載の塩素化塩化ビニル系樹脂
の製造方法であって、反応温度100〜140℃、塩素
分圧0.5〜3kg/cm2 において、平均塩素化度が
70〜75重量%となるまで塩素化する工程(1)、及
び、その後、金属類似水素化物の存在下に水懸濁状態に
おいて、平均塩素化度が66〜72重量%となるように
水素置換する工程(2)を含むことを特徴とする塩素化
塩化ビニル系樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29100397A JP3481099B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 塩素化塩化ビニル系樹脂及び製造方法 |
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JP29100397A JP3481099B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 塩素化塩化ビニル系樹脂及び製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11124408A JPH11124408A (ja) | 1999-05-11 |
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ID=17763209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29100397A Expired - Lifetime JP3481099B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 塩素化塩化ビニル系樹脂及び製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3481099B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
WO1999067305A1 (fr) * | 1998-06-25 | 1999-12-29 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Resine a base de chlorure de vinyle chlore et articles moules |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP29100397A patent/JP3481099B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JPH11124408A (ja) | 1999-05-11 |
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