JP3479775B2 - 首折れが可能な桟付きベルトコンベヤの搬送ベルト - Google Patents
首折れが可能な桟付きベルトコンベヤの搬送ベルトInfo
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Description
を行うのに好適な首折れが可能な桟付きベルトコンベヤ
の搬送ベルトに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、農産物の搬送、例えば玉葱や馬鈴
薯等をコンテナに収容する場合などにおいては、現在は
大型のコンテナが一般的に使用されている関係上、所要
の揚程を有し、適宜ピッチで搬送物を保持する桟を有す
るコンベヤが用いられ、また、コンテナ内に放出する
際、農産物に傷を与えないように落差を最小限に押さえ
るべく、コンベヤの先端の放出部は、水平ないしは下向
きになるように構成され(以下「首折れ」と称する)、
その首折れ角度は、センサ−で農産物のレベルを検知
し、自動的に調整されるものが使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この作業に使用されて
いるコンベヤの種類は、桟付きチェ−ンコンベヤ及び桟
付きベルトコンベヤの2種類に大別されるが、従来の方
法においては、次のような問題点が存在していた。 【0004】先ず、桟付きチェ−ンコンベヤの場合につ
いて述べる。これは、搬送方向に向けて配設した一対の
コンベヤチェ−ンを無端状に形成し、その左右のチェ−
ンの相対するアタッチメントに対しスラット又はロッド
で連結、固定して搬送面を形成し、コンベヤの搬送方向
に対し適宜ピッチをもって設けたスラットには、ゴム等
による桟を設けて、搬送物がコンベヤの傾斜により逆流
しないで搬送するように構成され、その先端の放出部は
「首折れ」状態に形成され、コンベヤの戻り側(下側)
は、左右一対のチェ−ンがその下側において、チェ−ン
と対応した位置に設けたスプロケット又はレ−ルで保持
されるので、コンベヤの搬送体は戻り側においても、コ
ンベヤのフレ−ムに対し、下方へのたるみは防止でき
る。 【0005】しかしながら、チェ−ンコンベヤの搬送体
は、前述のごとく左右のチェ−ンに対し、剛性の大きな
鋼製のロッドやスラットをスノコ状に配し、強固に連
結、固定したものであるため、コンベヤへの受入れ時や
搬送途中において、農産物に打撲等の損傷を与える機会
が多いという欠点がある。また、チェ−ンコンベヤは、
運転時において、鋼など高剛性部品類同士のすべりや回
転接触が多いため、多くの騒音が発生する不具合があ
る。 【0006】次に、従来の桟付きベルトコンベヤについ
て述べる。傷の発生しやすい農産物の傾斜搬送には、軟
質のゴムよりなる桟付きのベルトコンベヤが最も適して
いる。ただし、従来の桟付きベルトコンベヤでは、桟の
存在によりベルトの戻り側(下側)を受けることができ
ない。この状態では、桟付きベルトコンベヤは搬送方向
に直線なものしか構成できず、しかもベルトの戻り側は
下方へ大きくたるむことになる。 【0007】この状態で、前記のごとき、コンテナへの
収納作業を行おうとすると、図4にに示すごとく、先ず
直線の上り傾斜の桟付きベルトコンベヤを設け、その先
端の下部に、別の桟付きベルトコンベヤを角度調整自在
に配置しなければならない。これでは構成が非常に複雑
になり、重量も増加して、取り扱いし難いものとなるの
に加えて、コンベヤ間で農産物の受け渡しが行われるの
で、農産物に損傷を与える機会が増大するので好ましく
ない。別の方法としては、桟付きベルトコンベヤの先端
から、シュ−トを使用してコンテナに滑りおろすことも
考えられるが、この方法によれば、滑りおりる速度の調
整は非常に難しく、しかも農産物の損傷の原因ともなる
ので不適切である。 【0008】また、例えば桟の一部を切欠き、そのライ
ンにコンベヤのフレ−ムを介してベルト受ロ−ラを設
け、これでベルトの下面を支える方法が考えられるが、
軟質のベルトでは、保持されない部分は大きく垂れ下が
ってしまい、満足な運転ができない。一方、上記のたれ
下がりを防ぐためゴムの硬度を上げて行けば、今度は農
産物への損傷の問題が浮上してくる。図中、101は第
1桟付きベルトコンベヤ、102は第2桟付きベルトコ
ンベヤ、103はコンテナである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、次のようになるものである。すなわち、農
産物に優しい軟質ゴムによる桟付きベルトコンベヤにお
いて、1本の桟付きベルトで先端部の首折れ機構の構成
を可能とした桟付きベルトを提供しようとするものであ
る。そのため、軟質ゴムの無端の平ベルトの表面側全周
に、適宜間隔をもって搬送方向と直交方向に向けて、傾
斜搬送を可能にするための、軟質ゴムよりなる桟をベル
トの全幅にわたって焼き付けて平ベルトと一体化する
が、それぞれの桟の基部、すなわち、平ベルトと接する
部分に桟の長手方向に1本の溝を設け、その溝に、例え
ばピアノ線など剛性の高い棒状の部材(以下「骨材」と
称する)を埋め込み、その外側はすべてゴムの桟及び平
ベルトで被覆された構成とする。 【0010】この構成により、平ベルトの搬送方向に対
しては、軟質のゴムベルト及び桟であるので自在に屈曲
が可能であるが、搬送方向と直交方向、すなわち、桟の
方向に対してはそれぞれの桟に、前記の骨材が埋め込ま
れているため、大きな剛性を有する。しかも、ベルト及
び桟の外側はすべて軟質ゴムであるので、農産物に当た
っても損傷を与えることはない。 【0011】それぞれの桟には左右対称の位置に切欠き
を設ける。これは、ベルトの戻り側において、ベルトが
垂れ下がらないように受けるロ−ラが通過するためのも
のであり、又、ベルトの蛇行を防止するためにも有効で
ある。切欠きの幅は、傾斜搬送面で搬送する農産物が抜
け落ちない程度に設定し、その数は、ベルトの幅に応じ
て任意に決めることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例にもとづき図面を参照して説明する。1は本発明の首
折れが可能な桟付きベルトコンベヤの搬送ベルト(以下
単に「搬送ベルト1」と云う)である。1Aは軟質ゴム
よりなる無端の平ベルトであり、1Bは平ベルト1Aの
全周の表面側に適宜の間隔で固定した軟質ゴムによる桟
である。それぞれの桟1Bの基部には、例えばピアノ線
などの高剛性の材質よりなる棒状の骨材1Dが埋め込ま
れており、これにより搬送ベルト1の搬送方向と直交す
る方向に対する剛性を高くして、搬送ベルト1の戻り側
での下方からの保持を可能としたものである。 【0013】桟1Bには左右対称の位置に切欠き1Cが
あり、これは搬送ベルト1の戻り側において、搬送ベル
ト1が垂れ下がらないように、下側から受けるロ−ラ2
が通過するために必要であり、その幅は上り傾斜の搬送
面において農産物が抜け落ちない寸法に設定する。切欠
き1Cの数は、搬送ベルト1の幅によって適宜の数に設
定すると良い。 【0014】ロ−ラ2は、ベルトの戻り側(下側)のた
るみを押さえるものであり、フレ−ム5に固定されたブ
ラケット4で保持された軸3に、回転自在に取付けられ
ており、搬送ベルト1の屈曲部及びその他の任意の場所
において搬送ベルト1の下面を保持することができる。
6はコンベヤの搬送面(上面)のベルトの下面を受ける
キャリヤロ−ラであり、7はスカート、8は図示しない
モ−タで駆動されるヘッドプ−リである。 【0015】 【発明の効果】本発明のものは上記の通り構成されてい
るので、次に述べる効果を奏する。すなわち、本発明の
搬送ベルト1によれば、今までチェ−ンコンベヤでしか
構成できなかった首折れ機構が、桟付きベルトコンベヤ
でも構造が複雑になることなく構成できるので、チェ−
ンコンベヤの場合に問題となっていた農産物への打撲
等、損傷の問題や騒音の問題を解決したコンベヤの提供
を可能としたものであり、農産物のコンテナへの搬送、
収納などに多大な貢献をなすものである。このほか、安
価に製造できる、部品点数が少ないので組立が容易であ
る、経済的である、などの効果をも有するものである。
ある。 【図2】本発明の搬送ベルトを装備したコンベヤの先端
部の首折れ部を示す縦断面図である。 【図3】図2のE−E矢視の横断面図である。 【図4】従来の技術による桟付きベルトコンベヤにおけ
る先端部の対応の側面を示す概念図である。 【符号の説明】 1 首折れが可能な桟付きベルトコンベヤの搬送ベルト 1A 平ベルト 1B 桟 1C 切欠き 1D 骨材 2 ロ−ラ 3 軸 4 ブラケット 5 フレ−ム 6 キャリヤロ−ラ 7 スカ−ト 8 ヘッドプ−リ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 無端の平ベルト(1A)の表面側全周
に、適宜の間隔をもって軟質ゴムよりなる桟(1B)
が、平ベルト(1A)の長手方向と直交方向に向けて焼
き付け固定されており、それぞれの桟(1B)の基部
に、ピアノ線などの剛性の高い骨材(1D)が、周囲は
平ベルト(1A)及び桟(1B)で覆われる状態で桟
(1B)の方向に埋め込まれた構成によりコンベヤの幅
方向のみに高い剛性を持たせ、桟(1B)にはベルトの
戻り側の下部を支持するためのロ−ラ(2)が通過する
ための適宜数の切欠き(1C)を設けたことを特徴とす
る首折れが可能な桟付きベルトコンベヤの搬送ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000395354A JP3479775B2 (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | 首折れが可能な桟付きベルトコンベヤの搬送ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000395354A JP3479775B2 (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | 首折れが可能な桟付きベルトコンベヤの搬送ベルト |
Publications (2)
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JP2002193415A JP2002193415A (ja) | 2002-07-10 |
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JP2000395354A Expired - Lifetime JP3479775B2 (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | 首折れが可能な桟付きベルトコンベヤの搬送ベルト |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3479775B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103482298A (zh) * | 2013-09-02 | 2014-01-01 | 胡必胜 | 带侧边防护带的防护型可拉伸传送带 |
CN103482297A (zh) * | 2013-09-02 | 2014-01-01 | 胡必胜 | 一种塑料材料碎片专用传送带 |
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2000
- 2000-12-26 JP JP2000395354A patent/JP3479775B2/ja not_active Expired - Lifetime
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