JP3479269B2 - 吸収冷凍機 - Google Patents

吸収冷凍機

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JP3479269B2
JP3479269B2 JP2000253473A JP2000253473A JP3479269B2 JP 3479269 B2 JP3479269 B2 JP 3479269B2 JP 2000253473 A JP2000253473 A JP 2000253473A JP 2000253473 A JP2000253473 A JP 2000253473A JP 3479269 B2 JP3479269 B2 JP 3479269B2
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pipe
absorption
high temperature
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邦彦 中島
健一 斉藤
英治 荒井
益臣 大田
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Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収液が吸収器か
ら低温再生器へ汲み上げられ、さらに高温再生器へ汲み
上げられるように接続・配置された、いわゆるリバース
サイクル形、又は吸収液が吸収器から低温再生器及び高
温再生器へ並列に汲み上げられるように接続・配置され
た、いわゆるパラレルサイクル形の蒸気式吸収冷凍機の
改良、詳しくは、リバースフロー又はパラレルフローで
循環する吸収液を濃縮ボイラ及び濃縮器でシリーズフロ
ー又はパラレルフローで濃縮するとともに熱回収するこ
とにより、装置のコンパクト化、省エネルギー化、とく
にポンプ動力の低減、ポンプの耐久性の向上を図るよう
にした吸収冷凍機に関するものである。ここに、吸収冷
凍機には、吸収冷温水機をも含むものとする。
【0002】
【従来の技術】従来から、蒸気式二重効用吸収冷凍機と
して、図11に例示したようなものが知られている。こ
の吸収冷凍機は、吸収液(例えば、臭化リチウム水溶
液)が吸収器aから低温再生器cを経て高温再生器eに
流されるというリバースサイクルを構成している。この
吸収冷凍機における吸収サイクルを説明すると、まず、
吸収器aで多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた
吸収液(稀吸収液)が吸収器aから低温熱交換器bに送
給され、この低温熱交換器bにより加熱された後に低温
再生器cに送給される。前記稀吸収液は、この低温再生
器cにおいて低温再生され、吸収している冷媒の一部を
放出し濃度がその分高くなって中間濃度の吸収液(中間
吸収液)となる。次に、この中間吸収液は、低温再生器
cから高温熱交換器dに送給され、この高温熱交換器d
により加熱された後に高温再生器eに送給される。
【0003】前記中間吸収液は、この高温再生器eにお
いて高温再生され、吸収している冷媒(例えば、水蒸
気)の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の吸
収液(濃吸収液)となる。そして、この濃吸収液が前記
高温熱交換器dの加熱側に対し前記中間吸収液を加熱す
る加熱源として戻され、さらに、低温熱交換器bの加熱
側に対し前記稀吸収液を加熱する加熱源として戻された
後、前記吸収器aに帰還される。この帰還された濃吸収
液は吸収器aにおいて散布され、冷却水により冷却され
ながら再び冷媒蒸気を吸収して前記稀吸収液となる。
【0004】このような蒸気式二重効用吸収冷凍機にお
いては、前記高温再生器eには蒸気ボイラfから高温の
蒸気(スチーム)が加熱源として供給されるようになっ
ており、この蒸気により中間吸収液が加熱されて吸収し
ていた冷媒が放出され、この放出された冷媒蒸気は、低
温再生器cに対しこの低温再生器cでの加熱源として利
用された後、凝縮器gに戻されて凝縮される。凝縮器g
からの冷媒液(例えば、水)は蒸発器hに入り、この凝
縮した冷媒液が冷媒ポンプにより蒸発器hの伝熱管(水
が流通している)に散布されて冷水が得られる。また、
低温再生器cからの吸収液配管iと、高温熱交換器dと
低温熱交換器bとの間の加熱側の吸収液配管jとを接続
するバイパス管kが設けられ、低温再生器cを出て高温
再生器eへ供給される中間濃縮吸収液の一部を、吸収器
aへ戻る濃吸収液配管にバイパスさせるように構成され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
蒸気ボイラfを組み合わせた蒸気式吸収冷凍機において
は、以下のような不都合がある。蒸気ボイラfはそれ自
体が大型であり吸収冷凍機全体の大型化を招くことにな
る。しかも、その蒸気ボイラfを運転させるには吸収冷
凍機の系とは別の系の給水、加熱後の蒸気ドレンの回
収、および薬品の注入等が必要になるなど省エネルギー
の要請に反する上に、それらのための付随設備が必要に
なり装置の大型化を助長している。しかるに、前記蒸気
ボイラfが吸収冷凍機に対し貢献するのは単に加熱源を
供給するという役割をのみ果たすに止まっており、蒸気
ボイラfでの燃焼のための燃料消費に見合う効果を充分
に得ているとは言い難い。その上、法規制上も、取り扱
い者として所定の有資格者や検査等が必要になるという
煩わしさを伴うものとなる。
【0006】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、濃縮器及び溶液濃縮ボイラと吸収
冷凍機とを組み合わせ四重効用形として、ボイラの機能
を充分に活用して冷房出力当たりの燃料消費量の低減及
び省エネルギーを図るとともに、吸収冷凍機全体のコン
パクト化、ポンプ動力の低減、ポンプの耐久性の向上及
び簡易な取扱いを可能とし得る吸収冷凍機を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の吸収冷凍機は、吸収液を吸収器から順に
低温熱交換器、低温再生器、高温熱交換器、高温再生
器、高温熱交換器及び低温熱交換器を経て吸収器に循環
させるように構成され、低温再生器を出て高温再生器へ
供給される中間濃縮吸収液の一部を、吸収器へ戻る濃吸
収液配管にバイパスさせるバイパス管を備えるリバース
サイクルの蒸気式吸収冷凍機において、高温再生器から
高温熱交換器へ戻る吸収液配管に、高温再生器からの吸
収液の少なくとも一部(一部又はすべて)を抽出して後
述の溶液濃縮ボイラに供給する第1供給手段と、第1供
給手段からの吸収液を加熱濃縮する溶液濃縮ボイラとを
直列(シリーズ)に接続し、第1供給手段と溶液濃縮ボ
イラとの間に、高温再生器からの濃吸収液と後述の溶液
濃縮器で加熱濃縮された吸収液とを熱交換する第1付加
熱交換器を設け、さらに、溶液濃縮ボイラと後述の溶液
濃縮器を直列に接続し、第1付加熱交換器からの吸収液
と溶液濃縮ボイラから出る加熱濃縮された吸収液とを熱
交換する第2付加熱交換器を溶液濃縮ボイラと溶液濃縮
器との間に設け、溶液濃縮ボイラで加熱濃縮された吸収
液を第2付加熱交換器の加熱側に戻すように、溶液濃縮
ボイラと第2付加熱交換器とが吸収液配管で接続され、
一方、溶液濃縮ボイラにおいて加熱濃縮された吸収液か
ら蒸発した冷媒蒸気を溶液濃縮器に加熱源として供給す
るように、溶液濃縮ボイラと溶液濃縮器とが冷媒蒸気配
管で接続され、溶液濃縮ボイラで加熱濃縮され第2付加
熱交換器で熱交換された吸収液を、溶液濃縮器に戻すよ
うに、第2付加熱交換器と溶液濃縮器とが吸収液配管で
接続され、一方、溶液濃縮器において吸収液から蒸発し
た冷媒蒸気を高温再生器の加熱源として供給するよう
に、溶液濃縮器と高温再生器とが冷媒蒸気配管で接続さ
れて構成されている(図1参照)。
【0008】また、本発明の吸収冷凍機は、吸収液を吸
収器から順に低温熱交換器、低温再生器、高温熱交換
器、高温再生器、高温熱交換器及び低温熱交換器を経て
吸収器に循環させるように構成され、低温再生器を出て
高温再生器へ供給される中間濃縮吸収液の一部を、吸収
器へ戻る濃吸収液配管にバイパスさせるバイパス管を備
えるリバースサイクルの蒸気式吸収冷凍機において、高
温再生器から高温熱交換器へ戻る吸収液配管に、高温再
生器からの吸収液の少なくとも一部を抽出して後述の溶
液濃縮器及び溶液濃縮ボイラに供給する第1供給手段
と、第1供給手段からの吸収液を並列に加熱濃縮する
うに溶液濃縮器及び溶液濃縮ボイラとを接続し、第1供
給手段と溶液濃縮器及び溶液濃縮ボイラとの間に、高温
再生器からの濃吸収液と後述の溶液濃縮ボイラで加熱濃
縮され後述の第2付加熱交換器で熱交換された吸収液及
び溶液濃縮器で加熱濃縮された吸収液を合流した後の吸
収液とを熱交換する第1付加熱交換器を設け、さらに、
高温再生器からの吸収液と溶液濃縮ボイラから出る加熱
濃縮された吸収液とを熱交換する第2付加熱交換器を設
け、溶液濃縮ボイラで加熱濃縮された吸収液を第2付加
熱交換器の加熱側に戻すように、溶液濃縮ボイラと第2
付加熱交換器とが吸収液配管で接続され、一方、溶液濃
縮ボイラにおいて加熱濃縮された吸収液から蒸発した冷
媒蒸気を溶液濃縮器に加熱源として供給するように、溶
液濃縮ボイラと溶液濃縮器とが冷媒蒸気配管で接続さ
れ、溶液濃縮ボイラで加熱濃縮され第2付加熱交換器で
熱交換された吸収液を、第1付加熱交換器の加熱側に戻
すように、第2付加熱交換器と第1付加熱交換器とが吸
収液配管で接続され、一方、溶液濃縮器において吸収液
から蒸発した冷媒蒸気を高温再生器の加熱源として供給
するように、溶液濃縮器と高温再生器とが冷媒蒸気配管
で接続されたことを特徴としている。
【0009】さらに、本発明の吸収冷凍機は、吸収液を
吸収器から低温熱交換器を経て低温再生器及び高温熱交
換器へ並列に送り、高温熱交換器からの吸収液を高温再
生器へ送り、高温再生器からの吸収液は高温熱交換器を
経て低温再生器からの吸収液と合流して低温熱交換器を
経て吸収器に循環させるように構成され、吸収液が1台
のポンプで低温再生器と高温再生器へ同時に供給される
パラレルサイクルの蒸気式吸収冷凍機において、高温再
生器から高温熱交換器へ戻る吸収液配管に、高温再生器
からの吸収液の少なくとも一部を抽出して後述の溶液濃
縮器及び溶液濃縮ボイラに供給する第1供給手段と、第
1供給手段からの吸収液を並列に加熱濃縮するように
液濃縮器及び溶液濃縮ボイラとを接続し、第1供給手段
と溶液濃縮器及び溶液濃縮ボイラとの間に、高温再生器
からの濃吸収液と後述の溶液濃縮ボイラで加熱濃縮され
後述の第2付加熱交換器で熱交換された吸収液及び溶液
濃縮器で加熱濃縮された吸収液を合流した後の吸収液と
を熱交換する第1付加熱交換器を設け、さらに、高温再
生器からの吸収液と溶液濃縮ボイラから出る加熱濃縮さ
れた吸収液とを熱交換する第2付加熱交換器を設け、溶
液濃縮ボイラで加熱濃縮された吸収液を第2付加熱交換
器の加熱側に戻すように、溶液濃縮ボイラと第2付加熱
交換器とが吸収液配管で接続され、一方、溶液濃縮ボイ
ラにおいて加熱濃縮された吸収液から蒸発した冷媒蒸気
を溶液濃縮器に加熱源として供給するように、溶液濃縮
ボイラと溶液濃縮器とが冷媒蒸気配管で接続され、溶液
濃縮ボイラで加熱濃縮され第2付加熱交換器で熱交換さ
れた吸収液を、第1付加熱交換器の加熱側に戻すよう
に、第2付加熱交換器と第1付加熱交換器とが吸収液配
管で接続され、一方、溶液濃縮器において吸収液から蒸
発した冷媒蒸気を高温再生器の加熱源として供給するよ
うに、溶液濃縮器と高温再生器とが冷媒蒸気配管で接続
されたことを特徴としている。
【0010】ここで、「溶液濃縮ボイラ」としては、燃
料の燃焼により濃吸収液を加熱させる機能、その加熱に
より吸収している冷媒を冷媒蒸気として放出させる機
能、および濃吸収液の加熱の際の内圧に耐えうる機能を
備えるものであればよい。
【0011】上記の吸収冷凍機において、高温熱交換器
の被加熱側の吸収液配管、第1付加熱交換器の被加熱側
の吸収液配管、第2付加熱交換器の被加熱側の吸収液配
管、及び高温再生器の入口吸収液配管と出口吸収液配管
との間の少なくともいずれかにバイパス管を接続し、該
バイパス管に溶液濃縮ボイラから出る排ガスと熱交換さ
せて熱回収する排ガス熱交換器を設けた構成とすること
ができる(図2参照)。すなわち、排ガス熱交換器が単
独又は組み合わされて(同時に)設けられる。この場
合、熱交換器に並列(パラレル)に設けられた排ガス熱
交換器は熱回収器として作用し、高温再生器の入口吸収
液配管と出口吸収液配管との間に設けられた排ガス熱交
換器は補助再生器として作用する。この発明において
は、ボイラからの燃焼排ガスの顕熱を有効に回収するこ
とができ、エネルギーを削減することができる。
【0012】また、これらの吸収冷凍機において、低温
熱交換器の被加熱側の吸収液配管、高温熱交換器の被加
熱側の吸収液配管及び第1付加熱交換器の被加熱側の吸
収液配管の少なくともいずれかにバイパス管を接続し、
該バイパス管に低温再生器、高温再生器又は溶液濃縮器
からの凝縮冷媒と熱交換させる冷媒熱回収器を設けた構
成とすることができる(図3参照)。すなわち、冷媒熱
回収器が単独又は組み合わされて(同時に)熱交換器に
並列(パラレル)に設けられる。この発明では、凝縮冷
媒(冷媒ドレン)の熱を有効に回収してエネルギーを削
減することができる。
【0013】上記の構成において、とくに、高温熱交換
器の被加熱側の吸収液配管にバイパス管を接続し、該バ
イパス管に溶液濃縮ボイラから出る排ガスと熱交換させ
て熱回収する排ガス熱交換器を設け、さらに、低温熱交
換器の被加熱側の吸収液配管にバイパス管を接続し、該
バイパス管に低温再生器からの凝縮冷媒と熱交換させる
冷媒熱回収器を設けた構成、すなわち、高温熱交換器に
並列(パラレル)に排ガス熱交換器を設け、かつ、低温
熱交換器に並列(パラレル)に冷媒熱回収器を設けた構
成とすることが好ましい(図4参照)。この発明では、
ボイラからの燃焼排ガス及び冷媒ドレンの保有熱を有効
に回収することができ、エネルギーを削減することがで
きる。
【0014】また、低温熱交換器の被加熱側の吸収液配
管、高温熱交換器の被加熱側の吸収液配管及び第1付加
熱交換器の被加熱側の吸収液配管の少なくともいずれか
にバイパス管を接続し、該バイパス管に低温再生器、高
温再生器又は溶液濃縮器からの凝縮冷媒と熱交換させる
冷媒熱回収器を設け、溶液濃縮器、高温再生器及び低温
再生器において吸収液と熱交換したそれぞれの凝縮冷媒
を、順に合流させて凝縮冷媒の流れ方向における下位の
冷媒熱回収器に導入するように凝縮冷媒配管で接続し、
最終的に熱交換して合流した凝縮冷媒が凝縮器に導入さ
れるように、最下位の冷媒熱回収器と凝縮器とが合流凝
縮冷媒配管で接続された構成として、凝縮冷媒(冷媒ド
レン)の熱を有効に熱交換し熱回収してエネルギーを削
減できるようにすることができる(図5参照)。
【0015】これらの吸収冷凍機において、吸収器と蒸
発器とを組み合わせたブロックを複数個設け、冷水、冷
却水及び吸収液が複数個のブロックにシリーズ(直列)
に供給されるように、各ブロックが冷水配管、冷却水配
管及び吸収液配管で接続された構成とすることができる
(図6参照)。また、吸収器と蒸発器とを組み合わせた
ブロックを複数個設け、冷水及び吸収液が複数個のブロ
ックにシリーズ(直列)に供給され、冷却水が複数個の
ブロックにパラレル(並列)に供給されるように、各ブ
ロックが冷水配管、吸収液配管及び冷却水配管で接続さ
れた構成とすることができる(図7参照)。
【0016】さらに、冷却水が凝縮器から吸収器へ供給
されるように、凝縮器と吸収器とが冷却水連絡配管で接
続された構成とすることができる(図8参照)。これら
の吸収冷凍機において、溶液濃縮ボイラとして、構造が
簡単で、かつ小型で、取扱いの容易な貫流ボイラを用い
ることが好ましい(図1〜図5、図8〜図10参照)。
【0017】本発明の吸収冷凍機は、前記の如く構成さ
れているので、ボイラに特段の給水設備を設ける必要が
ないとともに、蒸気ドレンの回収も不要となる。また、
そのため薬注設備なども不要となるので、ボイラが小型
化される。その結果、吸収冷凍機にボイラを一体化でき
る。また、ポンプ動力の低減、ポンプの耐久性の向上を
図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を吸収
冷凍機の場合について説明するが、本発明は吸収冷凍機
の場合に限定されるものではなく、吸収冷温水機の場合
にも適用できるものである。図1は本発明の実施の第1
形態による吸収冷凍機を示している。本実施形態は、吸
収器1、ポンプ(稀液ポンプ)2、低温熱交換器3、低
温再生器4、ポンプ(中間液ポンプ)5、高温熱交換器
6、高温再生器7、凝縮器8、蒸発器9、冷媒ポンプ1
0及びこれらの機器を接続する吸収液配管、冷媒配管等
を構成要素とするリバースサイクル式の二重効用吸収冷
凍機に対し、溶液濃縮器30、例えば、溶液濃縮ボイラ
としての貫流ボイラ40、第1供給手段としての第1吸
収液(濃液)ポンプ13、第1付加熱交換器21及び第
2付加熱交換器22を組み合わせて一体化したものであ
る。なお、図1において、実線に付した矢印は吸収液又
は冷媒液の流れ方向を示し、破線に付した矢印は冷媒蒸
気、又は冷媒蒸気と凝縮冷媒(冷媒ドレン)との混合物
の流れ方向を示す。
【0019】吸収液の循環サイクルについて順に説明す
る。まず、吸収器1で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が
薄められた稀吸収液が、稀液ポンプ2によって吸収器1
から低温熱交換器3に送給され、この低温熱交換器3に
より加熱された後に低温再生器4に送給される。そし
て、この稀吸収液は、この低温再生器4において低温再
生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分
高くなって中間濃度の中間吸収液となる。
【0020】次に、この中間濃縮吸収液の大部分は、低
温再生器4から中間吸収液ポンプ5によって高温熱交換
器6に送給され、この高温熱交換器6により加熱された
後に高温再生器7に送給される。この中間濃縮吸収液
は、この高温再生器7において高温再生され、吸収して
いる冷媒の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度
の濃吸収液となる。低温再生器4からの中間濃縮吸収液
の残部は、吸収器1へ戻る濃吸収液配管にバイパス管1
9を経てバイパス供給される。
【0021】高温再生器7からの濃吸収液の一部又は全
部は、第1吸収液ポンプ13により第1付加熱交換器2
1へ送給され、ここで、濃縮器30からの濃吸収液と熱
交換して加熱された後、第2付加熱交換器22へ送給さ
れ、貫流ボイラ40からの濃吸収液と熱交換して加熱さ
れた後、貫流ボイラ40に供給される。貫流ボイラ40
からの濃吸収液は第2付加熱交換器22の加熱側を流過
した後、濃縮器30に導入される。また、高温再生器か
らの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、バイパ
ス管50を経て第1付加熱交換器21からの加熱側の吸
収液配管に合流する。濃縮器30においては、貫流ボイ
ラ40からの冷媒蒸気により吸収液が加熱濃縮される。
このように、高温再生器7からの濃吸収液を貫流ボイラ
40、ついで濃縮器30にシリーズフローで送給するよ
うに構成されているので、リバースフローの場合に比べ
て高温の吸収液を送給するための濃吸収液ポンプを1基
少なくすることができる。
【0022】貫流ボイラ40において、燃料の燃焼熱に
より加熱濃縮された濃吸収液は、第2付加熱交換器22
の加熱側に導入されて第1付加熱交換器21からの濃吸
収液を加熱した後、濃縮器30に導入される。濃縮器3
0からの濃吸収液は、第1付加熱交換器21の加熱側の
吸収液配管に導入される。貫流ボイラ40からの冷媒蒸
気は冷媒蒸気配管18を経て濃縮器30へ導入され、こ
こで吸収液を加熱濃縮させた後、冷媒ドレンは高温再生
器7へ導入される。濃縮器30からの冷媒蒸気は冷媒蒸
気配管17を経て、上記の濃縮器30からの冷媒ドレン
とともに高温再生器7に送られ、ここで吸収液を加熱濃
縮させる。
【0023】高温再生器7からの冷媒蒸気は冷媒蒸気配
管16を経て、高温再生器7からの冷媒ドレンとともに
低温再生器4に送られ、ここで吸収液を加熱濃縮させ
る。低温再生器4からの冷媒蒸気は冷媒蒸気配管15を
経て、低温再生器4からの冷媒ドレンとともに凝縮器に
導入される。
【0024】図2は本発明の実施の第2形態による吸収
冷凍機を示している。本実施形態は、貫流ボイラ40か
ら排出される燃焼排ガスと熱交換する排ガス熱交換器
(熱回収器)26、27、28、補助再生器(排ガス熱
交換器)29を単独に又は同時に(組み合わせて)設
け、高温熱交換器6、第1付加熱交換器21、第2付加
熱交換器22又は高温再生器7へ供給される吸収液の一
部をバイパスさせて、排ガスと熱交換させることによ
り、排ガスの顕熱を熱回収して省エネルギー化を図るよ
うにしたものである。
【0025】本実施形態を詳細に説明すると、高温熱交
換器6の被加熱側の吸収液配管、第1付加熱交換器21
の被加熱側の吸収液配管、第2付加熱交換器22の被加
熱側の吸収液配管、及び高温再生器7の入口吸収液配管
と出口吸収液配管との間に、それぞれバイパス管52、
53、54、55が接続され、これらのバイパス管に貫
流ボイラ40から出る排ガスが導入される排ガス熱交換
器26、27、28、29が設けられている。すなわ
ち、排ガス熱交換器26、27、28は、それぞれ高温
熱交換器6、第1付加熱交換器21、第2付加熱交換器
22にパラレルに設置されて、熱回収器としての役目を
果し、排ガス熱交換器29は補助再生器としての役目を
果す。排ガス熱交換器26、27、28、29は、単独
に、又は組み合わされて設置される。他の構成及び作用
は実施の第1形態の場合と同様である。
【0026】図3は本発明の実施の第3形態による吸収
冷凍機を示している。本実施形態は、低温再生器4、高
温再生器7、濃縮器30からそれぞれ出る凝縮冷媒(冷
媒ドレン)と熱交換する冷媒熱回収器23、24、25
を単独に又は同時に設け、低温熱交換器3、高温熱交換
器6、第1付加熱交換器21へ供給する吸収液の一部を
それぞれバイパスさせて、冷媒ドレンと熱交換させるこ
とにより、冷媒ドレンの保有熱を回収して省エネルギー
化を図るようにしたものである。
【0027】本実施形態を詳細に説明すると、低温熱交
換器3の被加熱側の吸収液配管、高温熱交換器6の被加
熱側の吸収液配管及び第1付加熱交換器21の被加熱側
の吸収液配管に、それぞれバイパス管56、52、53
が接続され、これらのバイパス管に低温再生器4、高温
再生器7又は濃縮器30からの凝縮冷媒が導入される冷
媒熱回収器23、24、25が設けられている。すなわ
ち、冷媒熱回収器23、24、25は、それぞれ低温熱
交換器3、高温熱交換器6、第1付加熱交換器21にパ
ラレルに設置されている。冷媒熱回収器23、24、2
5は、単独に、又は組み合わされて設置される。他の構
成及び作用は実施の第1、2形態の場合と同様である。
【0028】図4は本発明の実施の第4形態による吸収
冷凍機を示している。本実施形態は、高温熱交換器6と
パラレルに排ガス熱交換器26を設けるとともに、低温
熱交換器3とパラレルに冷媒熱回収器23を設けて、貫
流ボイラ40からの燃焼排ガス及び冷媒ドレンの保有熱
を回収することにより、省エネルギー化を図るようにし
たものである。詳しくは、高温熱交換器6の被加熱側の
吸収液配管にバイパス管52を接続し、このバイパス管
52に貫流ボイラ40から出る燃焼排ガスと熱交換させ
て熱回収する排ガス熱交換器26を設け、さらに、低温
熱交換器3の被加熱側の吸収液配管にバイパス管56を
接続し、このバイパス管56に低温再生器4からの凝縮
冷媒と熱交換させる冷媒熱回収器56を設けて構成され
ている。他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同
様である。
【0029】図5は本発明の実施の第5形態による吸収
冷凍機を示している。本実施形態は、低温再生器4、高
温再生器7、濃縮器30からそれぞれ出る凝縮冷媒(冷
媒ドレン)と熱交換する冷媒熱回収器23、24、25
を単独に又は同時に設け、低温熱交換器3、高温熱交換
器6、第1付加熱交換器21へ供給する吸収液の一部を
それぞれバイパスさせて、冷媒ドレンと熱交換させ、吸
収液と熱交換したそれぞれの冷媒ドレンを、順に合流さ
せて下位の冷媒熱回収器に導入し、熱交換して合流した
冷媒ドレンを凝縮器8へ導入して、凝縮冷媒の熱を有効
に熱交換し熱回収することにより、省エネルギー化を図
るようにしたものである。
【0030】本実施形態を詳細に説明すると、低温熱交
換器3の被加熱側の吸収液配管、高温熱交換器6の被加
熱側の吸収液配管及び第1付加熱交換器21の被加熱側
の吸収液配管に、それぞれバイパス管56、52、53
が接続され、これらのバイパス管に低温再生器4、高温
再生器7又は濃縮器30からの凝縮冷媒が導入される冷
媒熱回収器23、24、25が設けられている。すなわ
ち、冷媒熱回収器23、24、25は、それぞれ低温熱
交換器3、高温熱交換器6、第1付加熱交換器21にパ
ラレルに設置されている。そして、濃縮器30、高温再
生器7及び低温再生器4において吸収液と熱交換したそ
れぞれの凝縮冷媒を、順に合流させて凝縮冷媒の流れ方
向における下位の冷媒熱回収器に導入するように、それ
ぞれ凝縮冷媒配管57、58、59で接続し、最終的に
熱交換して合流した凝縮冷媒が凝縮器8に導入されるよ
うに、最下位の冷媒熱回収器23と凝縮器8とが合流凝
縮冷媒配管60で接続されている。冷媒熱回収器23、
24、25は、単独に、又は組み合わされて設置され
る。他の構成及び作用は実施の第1、2形態の場合と同
様である。
【0031】図6は本発明の実施の第6形態による吸収
冷凍機の要部を示している。本実施形態は、吸収器1と
蒸発器9との組合せを複数組、例えば、二組とし、すな
わち吸収器1と蒸発器9を第1吸収器1Aと第1蒸発器
9Aとの組からなる第1ブロックAと、第2吸収器1B
と第2蒸発器9Bとの組からなる第2ブロックBとによ
り構成し、冷水及び冷却水を第2ブロックBから第1ブ
ロックAにシリーズに供給する一方、高濃吸収液を第1
ブロックAから第2ブロックBにシリーズに供給するよ
うに構成したものである。本実施形態はこのように構成
されているので、吸収液1内の圧力、蒸発器9内の圧力
をブロックごとに段階的に変えることが可能になり、吸
収液を広い濃度範囲で利用できるようになるので、稀薄
な濃度領域まで利用できる範囲が広がり、吸収液循環量
の低減、低温熱源の有効利用が図られるという効果が得
られる。他の構成及び作用は実施の第1〜5形態の場合
と同様である。
【0032】図7は本発明の実施の第7形態による吸収
冷凍機の要部を示している。本実施形態は、吸収器1と
蒸発器9との組合せを複数組、例えば、二組とし、すな
わち吸収器1と蒸発器9を第1吸収器1Aと第1蒸発器
9Aとの組からなる第1ブロックAと、第2吸収器1B
と第2蒸発器9Bとの組からなる第2ブロックBとによ
り構成し、冷水を第2ブロックBから第1ブロックAに
シリーズに供給し、高濃吸収液を第1ブロックAから第
2ブロックBにシリーズに供給し、冷却水を第1ブロッ
クA及び第2ブロックBにパラレルに供給するように構
成したものである。本実施形態はこのように構成されて
いるので、吸収液1内の圧力、蒸発器9内の圧力をブロ
ックごとに段階的に変えることが可能になり、吸収液を
広い濃度範囲で利用できるようになるので、稀薄な濃度
領域まで利用できる範囲が広がり、吸収液循環量の低
減、低温熱源の有効利用が図られるという効果が得られ
る。他の構成及び作用は実施の第1〜5形態の場合と同
様である。
【0033】図8は吸収冷凍機の他の構成例を示してい
る。本は、通常とは逆に、冷却水を凝縮器8から吸収
器1に冷却水連絡配管61を介してシリーズに流すよう
に構成したものである。本はこのように構成されてい
るので、凝縮器8へ温度の低い冷却水を先に通すことに
より、凝縮器8の温度、圧力が低下し、それにより低温
再生器4の温度、圧力が下がり、高温再生器7の温度、
圧力が下がりボイラ系の温度、圧力が下げられるので、
吸収液の温度、濃度を低くすることができ低温熱源の有
効利用という効果が得られる。他の構成及び作用は実施
の第1〜7形態の場合と同様である。
【0034】図9は吸収冷凍機の他の構成例を示してい
る。高温再生器7からの濃吸収液の一部又は全部は、第
1吸収液ポンプ13により第1付加熱交換器21へ送給
され、ここで、濃吸収液と熱交換して加熱された後、そ
の一部が第2付加熱交換器22へ送給され、貫流ボイラ
40からの濃吸収液と熱交換して加熱され、ついで貫流
ボイラ40に送給される。第1付加熱交換器21で加熱
された濃吸収液の残部は濃縮器30へ送給され、濃縮器
30からの濃吸収液は、第2付加熱交換器22からの加
熱側の濃吸収液に合流して、第1付加熱交換器21の加
熱側に導入される。このように、高温再生器7からの濃
吸収液を濃縮器30及び貫流ボイラ40にパラレルフロ
ーで送給するように構成されているので、リバースフロ
ーの場合に比べて高温の吸収液を送給するための濃吸収
液ポンプを1基少なくすることができる。他の構成及び
作用は実施の第1〜第形態及び図8の場合と同様であ
る。
【0035】図10は吸収冷凍機の他の構成例を示して
いる。高温再生器7からの濃吸収液の一部又は全部は、
第1吸収液ポンプ13により第1付加熱交換器21へ送
給され、ここで、濃吸収液と熱交換して加熱された後、
その一部が第2付加熱交換器22へ送給され、貫流ボイ
ラ40からの濃吸収液と熱交換して加熱され、ついで貫
流ボイラ40に送給される。第1付加熱交換器21で加
熱された濃吸収液の残部は濃縮器30へ送給され、濃縮
器30からの濃吸収液は、第2付加熱交換器22からの
加熱側の濃吸収液に合流して、第1付加熱交換器21の
加熱側に導入される。さらに、吸収器1からの吸収液は
低温熱交換器3で加熱された後、その一部が高温熱交換
器6で加熱され、ついで高温再生器7に送給されるとと
もに、低温熱交換器3で加熱された吸収液の残部が低温
再生器4に導入される。低温再生器4からの吸収液は、
高温熱交換器6からの加熱側の吸収液に合流した後、低
温熱交換器3に導入される。このように、吸収器からの
吸収液を低温再生器4及び高温再生器7にパラレルフロ
ーで送給するように構成されているので、リバースフロ
ーの場合に比べて、吸収液ポンプを2基少なくすること
ができる。他の構成及び作用は図9の場合と同様であ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 二重効用形吸収冷凍機に対し、溶液濃縮器及び
溶液濃縮ボイラを組み合わせて一体化することにより、
溶液濃縮器及び溶液濃縮ボイラを再生器として四重効用
化させることができ、全体として冷房出力当たりの燃料
消費量の低減を図ることができると同時に、省エネルギ
ー及び省資源を図ることができ、併せて吸収冷凍機全体
のコンパクト化をも図ることができる。 (2) 高温再生器からの濃吸収液を貫流ボイラ、濃縮
器にシリーズフロー又はパラレルフローで送給するよう
に構成されているので、リバースフローの場合に比べ
て、高温の吸収液を送給するための濃吸収液ポンプを1
基少なくすることができ、このため、ポンプ動力の低
減、ポンプの耐久性の向上を図ることができる) 低温熱交換器の被加熱側の吸収液配管、高温熱
交換器の被加熱側の吸収液配管及び第1付加熱交換器の
被加熱側の吸収液配管の少なくともいずれかにバイパス
管を接続し、該バイパス管に低温再生器、高温再生器又
は溶液濃縮器からの凝縮冷媒と熱交換させる冷媒熱回収
器を設け、溶液濃縮器、高温再生器及び低温再生器にお
いて吸収液と熱交換したそれぞれの凝縮冷媒を、順に合
流させて凝縮冷媒の流れ方向における下位の冷媒熱回収
器に導入するように凝縮冷媒配管で接続し、最終的に熱
交換して合流した凝縮冷媒が凝縮器に導入されるよう
に、最下位の冷媒熱回収器と凝縮器とが合流凝縮冷媒配
管で接続された構成とすることにより、凝縮冷媒(冷媒
ドレン)の熱を有効に熱交換し熱回収してエネルギーを
削減することができる。 () 溶液濃縮ボイラとして貫流ボイラを用いる場合
は、吸収冷凍機全体のコンパクト化及び取扱いの簡易化
に加え、吸収液コストの低減をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による吸収冷凍機の概
略構成図である。
【図2】本発明の実施の第2形態による吸収冷凍機の概
略構成図である。
【図3】本発明の実施の第3形態による吸収冷凍機の概
略構成図である。
【図4】本発明の実施の第4形態による吸収冷凍機の概
略構成図である。
【図5】本発明の実施の第5形態による吸収冷凍機の概
略構成図である。
【図6】本発明の実施の第6形態による吸収冷凍機にお
ける要部の概略構成図である。
【図7】本発明の実施の第7形態による吸収冷凍機にお
ける要部の概略構成図である。
【図8】本発明の吸収冷凍機の他の構成例の概略構成図
である。
【図9】本発明の吸収冷凍機の他の構成例における要部
の概略構成図である。
【図10】本発明の吸収冷凍機の他の構成例の概略構成
図である。
【図11】従来の吸収冷凍機の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1、1A、1B 吸収器 2 稀液ポンプ 3 低温熱交換器 4 低温再生器 5 中間液ポンプ 6 高温熱交換器 7 高温再生器 8 凝縮器 9、9A、9B 蒸発器 10 冷媒ポンプ 13 第1吸収液(濃液)ポンプ(第1供給手段) 15、16、17、18 冷媒蒸気配管 19、50、51、52、53、54、55、56 バ
イパス管 21 第1付加熱交換器 22 第2付加熱交換器 23、24、25 冷媒熱回収器 26、27、28 排ガス熱交換器(排ガス熱回収器) 29 排ガス熱交換器(補助再生器) 30 溶液濃縮器 40 貫流ボイラ(溶液濃縮ボイラ) 57、58、59 凝縮冷媒配管 60 合流凝縮冷媒配管 61 冷却水連絡配管
フロントページの続き (72)発明者 大田 益臣 滋賀県草津市青地町1000番地 川重冷熱 工業株式会社 滋賀工場内 (56)参考文献 特開2000−205691(JP,A) 特開 平11−257775(JP,A) 特開2000−154945(JP,A) 特開 昭63−116066(JP,A) 特表 平9−503285(JP,A) 特表 平9−512332(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収液を吸収器から順に低温熱交換器、
    低温再生器、高温熱交換器、高温再生器、高温熱交換器
    及び低温熱交換器を経て吸収器に循環させるように構成
    され、低温再生器を出て高温再生器へ供給される中間濃
    縮吸収液の一部を、吸収器へ戻る濃吸収液配管にバイパ
    スさせるバイパス管を備えるリバースサイクルの蒸気式
    吸収冷凍機において、 高温再生器から高温熱交換器へ戻る吸収液配管に、高温
    再生器からの吸収液の少なくとも一部を抽出して後述の
    溶液濃縮ボイラに供給する第1供給手段と、第1供給手
    段からの吸収液を加熱濃縮する溶液濃縮ボイラとを直列
    に接続し、第1供給手段と溶液濃縮ボイラとの間に、高
    温再生器からの濃吸収液と後述の溶液濃縮器で加熱濃縮
    された吸収液とを熱交換する第1付加熱交換器を設け、
    さらに、溶液濃縮ボイラと後述の溶液濃縮器を直列に接
    続し、第1付加熱交換器からの吸収液と溶液濃縮ボイラ
    から出る加熱濃縮された吸収液とを熱交換する第2付加
    熱交換器を溶液濃縮ボイラと溶液濃縮器との間に設け、 溶液濃縮ボイラで加熱濃縮された吸収液を第2付加熱交
    換器の加熱側に戻すように、溶液濃縮ボイラと第2付加
    熱交換器とが吸収液配管で接続され、一方、溶液濃縮ボ
    イラにおいて加熱濃縮された吸収液から蒸発した冷媒蒸
    気を溶液濃縮器に加熱源として供給するように、溶液濃
    縮ボイラと溶液濃縮器とが冷媒蒸気配管で接続され、 溶液濃縮ボイラで加熱濃縮され第2付加熱交換器で熱交
    換された吸収液を、溶液濃縮器に戻すように、第2付加
    熱交換器と溶液濃縮器とが吸収液配管で接続され、一
    方、溶液濃縮器において吸収液から蒸発した冷媒蒸気を
    高温再生器の加熱源として供給するように、溶液濃縮器
    と高温再生器とが冷媒蒸気配管で接続された吸収冷凍機
    であって、 低温熱交換器の被加熱側の吸収液配管、高温熱交換器の
    被加熱側の吸収液配管及び第1付加熱交換器の被加熱側
    の吸収液配管の少なくともいずれかにバイパス管を接続
    し、該バイパス管に低温再生器、高温再生器又は溶液濃
    縮器からの凝縮冷媒と熱交換させる冷媒熱回収器を設
    け、溶液濃縮器、高温再生器及び低温再生器において吸
    収液と熱交換したそれぞれの凝縮冷媒を、順に合流させ
    て凝縮冷媒の流れ方向における下位の冷媒熱回収器に導
    入するように凝縮冷媒配管で接続し、最終的に熱交換し
    て合流した凝縮冷媒が凝縮器に導入されるように、最下
    位の冷媒熱回収器と凝縮器とが合流凝縮冷媒配管で接続
    されたことを特徴とする吸収冷凍機。
  2. 【請求項2】 吸収器と蒸発器とを組み合わせたブロッ
    クを複数個設け、冷水、冷却水及び吸収液が複数個のブ
    ロックにシリーズに供給されるように、各ブロックが冷
    水配管、冷却水配管及び吸収液配管で接続された請求項
    記載の吸収冷凍機。
  3. 【請求項3】 吸収器と蒸発器とを組み合わせたブロッ
    クを複数個設け、冷水及び吸収液が複数個のブロックに
    シリーズに供給され、冷却水が複数個のブロックにパラ
    レルに供給されるように、各ブロックが冷水配管、吸収
    液配管及び冷却水配管で接続された請求項1又は2記載
    の吸収冷凍機。
  4. 【請求項4】 冷却水が凝縮器から吸収器へ供給される
    ように、凝縮器と吸収器とが冷却水連絡配管で接続され
    た請求項1、2又は3記載の吸収冷凍機。
  5. 【請求項5】 溶液濃縮ボイラが貫流ボイラである請求
    1〜4のいずれかに記載の吸収冷凍機。
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