JP3478692B2 - 光ファイバ接続器 - Google Patents

光ファイバ接続器

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JP3478692B2
JP3478692B2 JP33527196A JP33527196A JP3478692B2 JP 3478692 B2 JP3478692 B2 JP 3478692B2 JP 33527196 A JP33527196 A JP 33527196A JP 33527196 A JP33527196 A JP 33527196A JP 3478692 B2 JP3478692 B2 JP 3478692B2
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glass
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健一郎 大塚
知彦 上田
真二 長沢
雅昭 高谷
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを機械
的に固定して接続する光ファイバ接続器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを接続する方法として、光フ
ァイバを機械的に固定するメカニカルスプライスのほ
か、1対の光ファイバのガラス部を加熱溶融させる融着
接続、光コネクタを用いた接続などがある。融着接続
は、機械的特性および伝送特性の信頼性が高いが、融着
接続設備の規模が大きく、電柱上などの現地で接続する
のがむずかしいという問題がある。一方、光コネクタ
は、あらかじめ光ファイバ心線に光コネクタが取り付け
られている場合には接続が容易であるが、現地で光ファ
イバ心線に光コネクタ取り付けるのはむずかしい。
【0003】架空など作業条件の悪い現地で光ファイバ
を接続するために、小さな設備で接続できることが望ま
れている。この点で、光ファイバを機械的に固定する方
法が好適であるが、高信頼性を有し、かつ安価に製造す
ることのできる光ファイバ接続器がなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、信頼性が高く、安価に製造
できる光ファイバ接続器を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光ファイバ接続器において、光ファイバのガラス部
を位置決めするV溝が形成されたガラス部位置決め部と
前記光ファイバの被覆部を載置する被覆部載置部とその
中間に設けられ前記V溝と連続的につながり前記ガラス
部を前記V溝に案内するための斜行V溝が形成された斜
行案内部を有する下ハウジングと、前記ガラス部を前記
ガラス部位置決め部に押さえ付けるガラス部押圧部と前
記被覆部を押圧する被覆部押圧部とその中間に設けられ
たテーパ部を有する上ハウジングと、前記下ハウジング
と前記上ハウジングを重ね合わせた状態で押圧するバネ
部材を有することを特徴とするものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光ファイバ接続器において、前記被覆部載置部は、前
記被覆部の幅方向の位置ずれを防止するように、窪んだ
溝状に形成されていることを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光ファイバ接続器において、前記ガラス部を
前記ガラス部位置決め部に位置決めした状態で、前記ガ
ラス部の中心軸と前記被覆部中のガラス部の中心軸とが
略一致することを特徴とするものである。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器において、
前記ガラス部位置決め部に前記ガラス部を位置決めし前
記ガラス部押圧部で前記ガラス部を押圧することによ
り、前記ガラス部位置決め部および前記ガラス部押圧部
が変形し、前記下ハウジングおよび前記上ハウジングの
重ね合わせ部分が略一致することを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器において、
重ね合わせた状態の前記下ハウジングの上面および前記
上ハウジングの下面は、前記バネ部材に当接する梁を有
することを特徴とするものである。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器において、
前記梁は、前記ガラス部の直上および直下に設けられて
いることを特徴とするものである。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の光ファイバ接続器において、前記梁は、前記
下ハウジングおよび前記上ハウジングの長手方向の全長
にわたって設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項5ないし
7のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器において、
前記梁は、前記ガラス部の先端の接続固定位置をはさむ
近傍部分および、前記被覆部の端縁部をはさむ近傍部分
において、前記バネ部材に当接する部分から幅方向に広
がる裾部分を有することを特徴とするものである。
【0013】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
8のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器において、
前記下ハウジングおよび前記上ハウジングの各重ね合わ
せ部分の少なくとも一方に、前記重ね合わせ部分の間隙
を開く楔の挿入口を有することを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項10に記載の発明は、請求項1ない
し9のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記楔の挿入口に挿入した楔によって前記下ハウジ
ングと前記上ハウジングとの間に生じる間隙が前記ガラ
ス部の外径より小さいことを特徴とするものである。
【0015】 請求項11に記載の発明は、請求項1な
いし10のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器にお
いて、前記バネ部材は、重ね合わせた状態の前記下ハウ
ジングおよび前記上ハウジングの上下両面を押圧する上
面部および下面部と前記上面部および前記下面部を連結
する連結部を有し、前記上面部および前記下面部の少な
くとも一方に係止爪部を有することを特徴とするもので
ある。
【0016】請求項12に記載の発明は、請求項1ない
し11のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記ガラス部位置決め部はV溝であり、該V溝の角
度は、60度以上90度以下であることを特徴とするも
のである。
【0017】請求項13に記載の発明は、請求項1ない
し12のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記下ハウジングおよび前記上ハウジングの重ね合
わせ部分には、屈折率整合剤を有することを特徴とする
ものである。
【0018】請求項14に記載の発明は、請求項1ない
し13のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記下ハウジングおよび前記上ハウジングは、射出
成形されたプラスチックにより形成されたものであるこ
とを特徴とするものである。
【0019】請求項15に記載の発明は、請求項1ない
し13のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記下ハウジングおよび前記上ハウジングは、液晶
ポリマにより形成されたものであることを特徴とするも
のである。
【0020】請求項16に記載の発明は、請求項1ない
し13のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記下ハウジングおよび前記上ハウジングは、ポリ
フェニレンスルフィドにより形成されたものであること
を特徴とするものである。
【0021】請求項17に記載の発明は、請求項1ない
し13のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記下ハウジングおよび前記上ハウジングは、アル
ミニウムにより形成されたものであることを特徴とする
ものである。
【0022】請求項18に記載の発明は、請求項15ま
たは16に記載の光ファイバ接続器において、前記バネ
部材の光ファイバ把持力は、5kg/cm以上、10k
g/cm以下であることを特徴とするものである。
【0023】請求項19に記載の発明は、請求項17に
記載の光ファイバ接続器において、前記バネ部材の光フ
ァイバ把持力は、2kg/cm以上10kg/cm以下
であることを特徴とするものである。
【0024】請求項20に記載の発明は、請求項1ない
し19のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記バネ部材は、冷間ステンレスであることを特徴
とするものである。
【0025】請求項21に記載の発明は、請求項1ない
し19のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記バネ部材は、ベリリウム銅であることを特徴と
するものである。
【0026】請求項22に記載の発明は、請求項1ない
し21のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器におい
て、前記被覆部押圧部は、粗面であることを特徴とする
ものである。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光ファイバ接続
器の第1の実施の形態の斜視図である。テープ状光ファ
イバ心線が把持される前の状態を示している。図中、1
は下ハウジング、1aはV溝、1bは端部立設部、1c
は中央立設部、2は上ハウジング、2aは梁、2bは切
り欠き、3は板ばね、3aは係止爪部、4は楔挿入穴、
5は楔板、5aは突出部である。この実施の形態は、4
心テープ状光ファイバ心線用の光ファイバ接続器であっ
て、下ハウジング1と上ハウジング2とコの字状の板ば
ね3からなり、部品点数が3点と非常に少なく低コスト
化できるものである。部品を1つにまとめた図示の状態
で保管および運搬が可能である。
【0032】この図では、下ハウジング1と上ハウジン
グ2とが重ね合わされているために見えないが、下ハウ
ジング1の上面に光ファイバ心線のガラス部を位置決め
する4本のV溝があり、上ハウジング2の下面に、光フ
ァイバのガラス部をこのV溝に押さえ付けるガラス部押
圧部がある。板バネ3は、このV溝とガラス部押圧部と
を重ね合わせた状態で下ハウジング1および上ハウジン
グ2を押圧する。なお、ガラス部とは、コーティングを
除去してガラスを露出させたものであるが、本発明でい
うガラス部は、コーティングをしたものも含むものとし
て「ガラス部」という用語を用いている。
【0033】光ファイバ心線の接続作業の手順を簡単に
説明する。光ファイバ心線の端末の被覆を所定の長さに
わたって除去し、ガラス部を露出させる。下ハウジング
1および上ハウジング2の重ね合わせ部分に設けられた
4カ所の楔挿入穴4に楔板5の突出部5aを挿入するこ
とにより、下ハウジング1および上ハウジング2の重ね
合わせ部分の間隙を開くことができる。
【0034】上述した光ファイバ心線の1対をそれぞれ
ホルダに固定し、スライドさせて左右の端部立設部1b
の間から挿入し、両者のガラス部の先端が突き合わされ
たことを確認して楔板5を引き戻し、板ばね3の復元力
により再び下ハウジング1および上ハウジング2が重な
り、光ファイバ心線のガラス部および被覆部が把持固定
される。あらかじめ熱収縮チューブを光ファイバ心線の
一方側に通しておき、光ファイバ心線の接続後、この光
ファイバ接続器にかぶせ熱収縮させて光ファイバ接続器
を保護するようにしてもよい。なお、楔挿入穴4は、下
ハウジング1または上ハウジング2の各重ね合わせ部分
の少なくとも一方に設けてもよい。
【0035】下ハウジング1のV溝1aは、光ファイバ
心線の挿入時にガラス部の先端をこのV溝1aに沿って
上述したガラス部を位置決めするV溝に案内するための
ものであり、ガラス部を位置決めするV溝とは異なる。
端部立設部1bおよび中央立設部1cは、下ハウジング
1と上ハウジング2との位置決めを行なうものである。
【0036】端部立設部1bは、上ハウジング2の長手
方向の端部に当接することにより長手方向の位置決めを
行なうとともに、光ファイバ心線の挿入時に幅方向の大
まかな案内を兼ね、また、この光ファイバ接続具の支持
台ともなっている。中央立設部1cは、上ハウジング2
の切り欠き2bに嵌合し、上ハウジングの長手方向およ
び幅方向の位置決めを行なう。楔挿入穴4は、この例で
は、下ハウジング1および上ハウジング2の重ね合わせ
部分の両側面に設けられた溝によって構成される。
【0037】板ばね3は、下ハウジング1および上ハウ
ジング2の上下両面を押圧する上面部および下面部、下
ハウジング1および上ハウジング2の一方の側面に隣接
して上面部および下面部を連結する連結部からなる。上
面部および下面部にはハウジングが板ばね3から外れる
のを防止するための係止爪部3aを有し、ハンドリング
時に部品がばらけるのを防ぐことができるが、係止爪部
3aがなくても通常は差し支えない。係止爪部をハウジ
ング側に設けて、板ばね3には、それに係合する穴部を
設けてもよい。図示の例では、板ばね3の上面部および
下面部が2カ所で切り欠かれ、3つの部分に分割されて
いる。各部分は、ガラス部の先端の接続固定位置およ
び、光ファイバ心線の被覆部の固定位置に対応する位置
にある。図示の例では、板ばね3は、上ハウジング2の
上面全体を押圧するのではなく、直接的には長手方向に
沿った梁2aを押圧している。図示の状態では見えない
が、下ハウジング1の下面にも同様の梁を有する。
【0038】下ハウジング1におけるガラス部を位置決
めする4本のV溝およびまたは上ハウジング2のガラス
部押圧部には、あらかじめ屈折率整合剤が塗布されて重
ね合わされ、板ばね3で把持され、光ファイバ接続器
は、この状態で保管および運搬される。屈折率整合剤が
あらかじめ塗布されているため、低損失で高反射減衰量
の光ファイバ接続器を得ることができるとともに、下ハ
ウジング1および上ハウジング2の重ね合わせ後に屈折
率整合剤を塗布する場合に比べて塗布作業が確実かつ容
易である。
【0039】図2は、本発明の光ファイバ接続器による
位置決めおよび固定の原理を説明するための第1の模式
的断面図である。図2(A)ないし図2(D)は、接続
作業手順の時系列に沿った断面図である。図中、図1と
同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。1d
はV溝、1eは梁、11はガラス部である。
【0040】図2(A)は、光ファイバ心線の接続前の
状態である。下ハウジング1の上面には、ガラス部を精
密に位置決め、固定するためのV溝1dを有し、上ハウ
ジング2の下面のガラス部を固定するためのガラス部押
圧部と重なり合っている。下ハウジング1および上ハウ
ジング2は、板ばね3によりそれぞれ梁1e,2aを介
して弾性的に把持されている。
【0041】図2(B)は、楔板5の突出部5aの挿入
時の状態である。突出部5aが楔挿入穴4に挿入され
て、下ハウジング1および上ハウジング2の重ね合わせ
部分がこじ開けられ、図示左側を支点として所定角度開
口する。開口によって、下ハウジング1と上ハウジング
2との間に生じる空隙の大きさは、挿入する光ファイバ
のガラス部の外径より小さい値となるように、楔挿入穴
4の高さと楔板5の突出部5aの厚さを設計しておくの
がよい。この状態で一対の光ファイバ心線を紙面垂直方
向の上下両方向から挿入する。
【0042】図2(C)は、光ファイバ心線のガラス部
の挿入状態である。上述した設計にしておけば、光ファ
イバを徐々に挿入して行くときに、V溝1d上において
光ファイバが、溝からこぼれることがない。また、両側
から挿入された光ファイバの先端同士が、衝合して先端
に力が加えられて、光ファイバが踊ったとしても、溝か
らこぼれるような事態になることを防止できる。4心の
ガラス部11は、それぞれ4本のV溝1dに位置決めさ
れるが、ガラス部11の全体がV溝1d内に収納される
のではなく、上部がわずかにV溝1dから突き出すよう
にしてある。
【0043】図2(D)は、接続完了時の状態である。
楔板5の突出部5aが楔挿入穴4から抜き取られ、下ハ
ウジング1および上ハウジング2が再び閉じられて、光
ファイバのガラス部11同士が接続されるとともに、板
ばね3により固定される。このとき、下ハウジング1お
よび上ハウジング2は変形して下ハウジング部1の上面
および上ハウジングの下面は略一致する。ガラス部11
の上部が突き出た部分においては、上ハウジングの押圧
部が若干凹んでガラス部11をV溝の方向に押圧すると
ともに、V溝1dも若干変形する。材質および押圧力の
大きさによっては、弾性変形に塑性変形も加わることに
なる。
【0044】このようにして、光ファイバ心線のガラス
部11は、V溝1dに位置決めされ、上ハウジング2の
下面のガラス部押圧部で押圧されることにより、ガラス
部位置決め部およびガラス部押圧部が変形し、下ハウジ
ング1および上ハウジング2の重ね合わせ部分が略一致
した状態で位置決めされる。したがって、外力の影響を
受けにくく、また、光ファイバ心線のガラス部接続部分
が下ハウジング1および上ハウジング2により密閉され
る。その結果、低接続損失で高信頼性を有する光ファイ
バ接続器となる。
【0045】下ハウジング1の下面および上ハウジング
2の上面に設けられた梁1e,2aは、板バネ3の把持
力を梁に集中させるため、一点荷重で光ファイバ心線の
ガラス部11を把持することができ、光ファイバ心線の
長手方向の引張強度を十分得ることができる。梁1e,
2aは、ガラス部11の直上および直下に設けられてい
るため、光ファイバに直接に力を付与することができ
る。特に、テープ状光ファイバ心線の場合には、ほぼ均
等に力を付与することができる。
【0046】この図は、ガラス部11の断面図である
が、梁1e,2aを下ハウジング1および上ハウジング
2の長手方向の全長にわたって設けることにより、光フ
ァイバ心線の被覆部分においても、被覆部に直接に力を
付与して被覆部を把持することができる。
【0047】図3は、本発明の光ファイバ接続器による
位置決めおよび固定の原理を説明するための第2の模式
的断面図である。図3(A)は正面図、図3(B)は図
3(A)の切断線B−Bにおける断面図、図3(C)は
図3(A)の切断線C−Cにおける断面図である。図
中、図1,図2と同様な部分には同じ符号を付して説明
を省略する。1fは斜行V溝、21は被覆部、22は被
覆部載置部、23は斜行案内部、24はガラス部位置決
め部である。
【0048】図3(A)に示すように、ガラス部11を
V溝1dに位置決めした状態で、被覆部載置部22の平
面部分と被覆部21の下面とが略一致するように、被覆
部載置部22の平面とガラス部位置決め部24の平面と
の間に段差を設ける。図示の例では、斜行案内部23に
おいて下ハウジング1の上面およびV溝を傾斜させてガ
ラス部位置決め部24の側を高くし、光ファイバ心線の
ガラス部11は、被覆部21に覆われた状態から露出し
て真っ直ぐに延長されて曲がらないようにている。
【0049】光ファイバ心線は、そのガラス部11をV
溝1dに位置決めした後に上ハウジングの下面のガラス
部押圧部で押圧して固定するが、固定する際にガラス部
11に曲げが加わった状態で固定されてしまうのを防こ
とができる。その結果、低接続損失で高信頼性の光ファ
イバ接続器を得ることができる。
【0050】光ファイバ心線を図示左側から挿入する際
には、被覆部載置部22のV溝1a、このV溝1aと、
ガラス部位置決め部24のV溝1dをつなぐ斜行案内部
23の斜行V溝1fの案内により、ガラス部11がガラ
ス部位置決め部24のV溝1dに挿入される。この図で
は図示を省略したが、上ハウジング2には、上述した被
覆部載置部22、斜行案内部23、ガラス部位置決め部
24に対応して、被覆部21を押圧する被覆部押圧部、
テーパ部、ガラス部11を押圧するガラス部押圧部を有
し、斜行案内部23とほぼ対向する面に設けられたテー
パ部により、被覆部押圧部とガラス部押圧部との間の段
差を吸収している。
【0051】図4は、図1に示した下ハウジングおよび
上ハウジングの重ね合わせ面を説明するための分解斜視
図である。上ハウジングの重ね合わせ面を裏返した状態
を表わす。図5は、図1に示した下ハウジングの平面図
および正面図および断面図である。図5(A)は平面
図、図5(B)は正面図、図5(C)は断面図である。
図6は、図1に示した上ハウジングの正面図および裏側
から見た平面図および断面図である。図6(A)は正面
図、図6(B)は平面図、図6(C)は断面図である。
図5(C),図6(C)の断面図は、矢印B−Bに沿っ
た断面図である。図1ないし図3と同様な部分には同じ
符号を付して説明を省略する。1g,1hは溝部、2c
は被覆部押圧部、2dはテーパ部、2eはガラス部押圧
部、2f,2gは溝部、31、41は拡大梁部である。
【0052】図4に示されるように、下ハウジング1の
溝部1gおよび上ハウジング2の溝部2fが図1に示し
た楔挿入穴4を形成する。下ハウジング1および上ハウ
ジング2の反対側の側面にも、幅は小さいが溝部1h,
2gが設けられている。下ハウジング1の中央立設部1
cは、両側面の溝1g,1hに設けられ、上ハウジング
2の両側面の溝2f,2gに設けられた切り欠き部2b
に嵌合する。
【0053】図5(A),図6(B)に示された矢印A
−Aは、一対の光ファイバ心線のガラス部の先端同士が
突き合わされ接続固定される位置である。また、矢印B
−Bは、光ファイバ心線の被覆部が位置し、被覆部の端
縁は被覆部載置部22と斜行案内部23の境界付近に位
置する。楔挿入穴4となる溝部1g,2fの位置は、ガ
ラス部の先端の接続固定位置をはさむ近傍部分、およ
び、被覆部の端縁部およびこの近傍部分に設けられてい
る。
【0054】図6(B)に示される上ハウジング2の被
覆部押圧部2cは平面であり、図5(A)に示される被
覆部載置部22に対向する。ガラス部押圧部2eも平面
であり、ガラス部位置決め部24に対向する。テーパ部
2dは、斜行案内部23に対向して傾斜している。テー
パ部2dとガラス部押圧部2eとの境界は、斜行案内部
23とガラス部位置決め部24の境界に比べて、テーパ
部2d側に位置し、長さが短かくなっている。ガラス部
押圧部2eは、被覆部押圧部2cおよびテーパ部2dを
囲む部分と同一平面となっている。なお、ガラス部位置
決め部23も被覆部載置部22および斜行案内部23を
囲む部分と同一平面となっている。
【0055】被覆部載置部22および被覆平面固定部4
1を設けて被覆部を把持することにより、光ファイバの
接続固定後において、光ファイバ心線の引張強度を十分
に得ることができる。図5(C)に示されるように、被
覆部載置部22は、ガラス部位置決め部24の平面に対
して窪んだ溝状になっているため、この側壁により被覆
部の幅方向の位置ずれを防止することができる。特に、
テープ状光ファイバ心線を接続する際に、被覆が位置ず
れして固定されると、大きな伝送損失増を起こしてしま
う。そのため、位置ずれを防止することによって、低接
続損失および、高信頼性の光ファイバ接続器を得ること
ができる。なお、図6(C)に示されるように、被覆部
押圧部2cもガラス部押圧部2eの平面に対して窪んで
溝状になっている。
【0056】図5(B),図5(C)に示されるよう
に、下ハウジング1の梁1eの複数箇所は、拡大梁部3
1となっている。この拡大梁部31は、他の部分の梁1
eの断面形状が、垂直な凸部であるのに対して、図1に
示した板ばね3に当接する部分から幅方向に広がる裾部
分を有する部分である。同様に図6(A),図6(C)
に示すように、上ハウジング2の梁2aにも拡大梁部4
1を有する。これら拡大梁部31,41は、矢印A−A
で示したガラス部の先端の接続固定位置をはさむ近傍部
分および、矢印B−Bで示した被覆部が位置する近傍部
分に設けられている。
【0057】上述したガラス部の先端の接続固定位置お
よび被覆部の端縁部は、特に把持力を与える必要のある
部分であり、単純には、これらの直上または直下に拡大
梁部31を設けることが望ましい。しかし、下ハウジン
グ1および上ハウジング2が射出成形されて製造される
場合には、梁1e,2a、拡大梁部31,41のような
突出部分を設けた裏面側にプラスチックの「ひけ」が生
じ、例えば、ガラス部位置決め部24の表面が凹んで結
果的にV溝1dが深くなるおそれがあり、ガラス部の先
端の接続固定位置および被覆部の端縁部の高さ位置が設
計値からずれるおそれがある。
【0058】したがって、これらの部分を避けて、これ
らに隣接する部分に拡大梁部31,41を設け、ここを
荷重負荷位置とすることにより、ガラス部の先端の接続
固定位置近傍および被覆部の端縁部近傍に大きな把持力
がかかるようにするとともに、梁1e,2a、拡大梁部
31,41の成形がガラス部の先端の接続固定位置およ
び光ファイバ被覆部の端縁部に与える影響を緩和するこ
とができる。
【0059】図7は、図5に示したV溝の拡大断面図で
ある。図7(A)は図5(C)に示した断面図のV溝を
拡大した断面図、図7(B),図7(C)はV溝をさら
に拡大した断面図、図7(D)は図5(A)に示した斜
行案内部における正面断面図である。図中、図1ないし
図3と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0060】図7(A)に示すように、被覆部載置部に
おける案内用のV溝1a,ガラス部位置決め部における
V溝1d、これらを結ぶ傾斜案内部におけるV溝1f
は、溝底が平坦なものでV溝の角度は60度である。図
7(B),図7(C)に示すように、この例では、案内
用のV溝1aの深さは、ガラス部位置決め部のV溝1d
の深さに比べて浅くしてある。案内用のV溝1aが深い
と、光ファイバ心線のガラス部の先端を、案内用のV溝
1aからガラス部位置決め部のV溝1dまで持ち上げな
ければならず、ガラス部の先端に過度の負担がかかる。
なお、図7(D)に示すように、図示の例では、斜行案
内部23における斜行V溝の深さは、ガラス部位置決め
部24におけるV溝1dと同じ深さにしてある。また、
この図では、上ハウジング2の部分的な断面も示してお
り、平面状の被覆部押圧部2cとガラス部押圧部2eの
間に傾斜面のテーパ部2dがある。
【0061】ガラス部位置決め部のV溝1dの角度は、
60度以上90度以下であると好適である。V溝1dの
大きさは、V溝1dにガラス部を位置決めした状態でガ
ラス部の上部が多少突き出るように選定するのがよい。
【0062】図8は、図1に示した板ばねの平面図およ
び断面図である。図8(A)は、平面図、図8(B)は
図8(A)に示した切断線B−Bにおける断面図、図8
(C)は、図8(A)に示した切断線C−Cにおける断
面図である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付
して説明を省略する。
【0063】板ばね3として冷間ステンレスを用いる
と、耐腐食性に優れ、また、弾性変形領域が大きいため
に十分な引張強度を得ることができて好適である。ま
た、ベリリウム銅を用いた場合にも、弾性変形領域が大
きいために十分な引張強度を得ることができる。
【0064】図9は、図1に示した楔板5の平面図およ
び部分断面図である。図中、図1と同様な部分には同じ
符号を付して説明を省略する。図9(A)は平面図、図
9(B)は突出部5aの先端の断面図である。突出部5
aの先端は、図9(A)の平面図に示す角部分および図
9(B)の断面図に示す角部分ともに面取りがされて、
図1に示した楔挿入穴4にスムーズに挿入できるように
されている。楔板5は、図1を参照して説明した光ファ
イバ心線のホルダ等と組になった接続工具に取り付けら
れ、光ファイバ接続器の側にレバーでスライドさせて挿
入するようにすると好適である。
【0065】図10は、本発明の光ファイバ接続器の第
2の実施の形態の説明図である。図10(A)は上ハウ
ジングの下面の平面図、図10(B)は下ハウジングの
上面の平面図である。図中、図1,図4ないし図6と同
様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。この実
施の形態の光ファイバ接続器は、テープ状光ファイバ心
線に代えて、単心の光ファイバ心線に用いる光ファイバ
接続器である。構造は、ほぼテープ状光ファイバ心線と
同様であり、同じ機能を奏する構成要素には同じ符号を
付して対応関係をわかりやすくしている。
【0066】図10(B)に示すように、下ハウジング
1の上面には、図示左側から、被覆部載置部22にV溝
1a、斜行案内部23に斜行V溝1f、ガラス部位置決
め部24にV溝1dがあり、左右対称である。また、図
10(A)に示すように、上ハウジング2の下面には、
図示左側から平面状の被覆部押圧部2c、傾斜面のテー
パ部2d、平面のガラス部押圧部2eがある。テーパ部
2dとガラス部押圧部2eとの境界は、斜行案内部23
とガラス部位置決め部24との境界と同じ位置にある。
【0067】クロスハッチングを施した被覆部押圧部2
cは、粗面に成形してある。条件が同じ場合、単心の光
ファイバ心線は、テープ状光ファイバ心線に比べて、同
じ把持力でも引っ張り強度が小さい。そこでこの実施の
形態では、表面を粗面とすることにより、摩擦抵抗を大
きくなるようにして、十分な引張強度を得るようにして
いる。
【0068】図11は、図10に示したV溝の拡大断面
図である。図中、図5と同様な部分には同じ符号を付し
て説明を省略する。被覆部載置部における案内用のV溝
1a,ガラス部位置決め部におけるV溝1d、これらを
結ぶ傾斜案内部におけるV溝1fは、溝底に平坦部分を
形成した。この例では、案内用のV溝1aの深さは、ガ
ラス部位置決め部のV溝1dの約半分の深さにしてあ
る。図示を省略したが、斜行案内部23における斜行V
溝の深さは、ガラス部位置決め部24におけるV溝1d
と同じ深さにしてある。
【0069】ガラス部位置決め部のV溝1dの角度は、
60度以上90度以下であると好適である。この実施の
形態でも、V溝1dの大きさは、V溝1dにガラス部を
位置決めした状態でガラス部の上部が多少突き出るよう
に選定するのがよい。
【0070】図12は、本発明の第3の実施の形態を説
明するための斜視図である。図中、図1と同様な部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。51は下ハウジン
グ、51aは端部立設部、51bは中央立設部、51c
は中間立設部、52は上ハウジング、52a中間立設部
である。下ハウジング51および上ハウジング52は、
図1等に示した下ハウジング1および上ハウジング2と
ほぼ同様な構造であるが、重ね合わせ面の位置決め構造
を異ならせたものである。
【0071】下ハウジング1の端部側面に設けられた端
部立設部51aと上ハウジング2の側面の端部とが係合
する。また、下ハウジング1の側面の2箇所に設けられ
た中間立設部51cと上ハウジングの側面の2箇所に設
けられた中間立設部52aとが係合する。これらの係合
によって、下ハウジング1と上ハウジング2の重ね合わ
せの長手方向の位置決めがされる。幅方向も、立設部と
相手側のハウジングの側面の溝との係合によって位置決
めされる。
【0072】なお、端部立設部51aを設けなくても中
間立設部51cだけで位置決めすることもできる。端部
立設部51aの高さを低くしたり、なくしてしまえば、
光ファイバ結合器の端部の被覆部載置部およびV溝を視
認しやすくなる。図示された左側の側面と図では見えな
い右側の側面とは左右対称であるが、溝の幅は、図5
(A)に示した溝1gと溝1hの関係と同様に異ならせ
てもよい。
【0073】図13は、本発明の第4の実施の形態を説
明するためのもので、図13(A)は斜視図、図13
(B)は下ハウジングの端部近傍の平面図である。図
中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。1iは開口部、1jは溝部である。この実施の形
態では、単心の光ファイバ同士を接続するものであり、
したがって、第1の実施の形態で説明したガラス部位置
決め部は1本であり、その両側に第1の実施の形態と同
様の被覆部載置部と斜行案内部が設けられている。ま
た、被覆部の断面が円形であることによって、被覆部載
置部もV溝1aで構成してもよい。下ハウジング1の被
覆部載置部の端部側には、図13(B)に示すように、
半円錐台形状の外方に向けて広がる溝部1jが形成され
ている。上ハウジング2の被覆部押圧部にも同様の半円
錐台形状の溝部が形成されており、下ハウジング1と上
ハウジング2を重ねた状態で、2つの半円錐台形状の溝
部が重なって、開口が形成される。この開口は、下ハウ
ジングと上ハウジングの両サイドに設けられた外方に向
けて広がるテーパ状の開口であるから、接続作業におい
て、接続する光ファイバを光ファイバ接続器に両側から
挿入することが容易であり、接続作業のための時間を短
縮できる。
【0074】上述した説明では、本発明の光ファイバ接
続器の構造的な点について説明し、構成材料については
説明しなかった。図1,図12,図13等に示した下ハ
ウジング1,51および上ハウジング2,52として、
線膨張係数の小さなプラスチック材料、または、線膨張
係数の小さな金属を用いることができる。線膨張係数が
小さなプラスチックを用いることにより、温度サイクル
時に収縮、膨張が余りなく、光ファイバに無理な応力が
かからない。線膨張係数が小さな金属を用いることによ
り、光ファイバ心線を塑性変形によりかしめで固定する
ため、十分な引張強度を得ることができ、安定した特性
を得ることができる。
【0075】ガラス部位置決め部24およびガラス部押
圧部2e、厳密には、実際にガラス部と接触する部分お
よびその近傍部分にのみ、線膨張係数の小さな金属を用
い、これ以外の部分は、線膨張係数の小さなプラスチッ
クを用いてもよい。例えば、全体をプラスチックとし、
ガラス部位置決め部24およびガラス部押圧部2eの部
分において、ガラス部が接触する所定幅の区間のみに溝
を形成し、この溝に金属を埋め込んで実現することがで
きる。光ファイバ心線のガラス部を塑性変形によりかし
め、かつ、線膨張係数が小さいプラスチックで周囲を覆
うことにより、長期的信頼性がすぐれた特性のものを得
ることができる。
【0076】プラスチックにより形成される部分は、射
出成形により形成すると好適である。射出成形により、
部品を高精度かつ低コストで製作することが可能とな
る。プラスチック材料としては、液晶ポリマまたはポリ
フェニレンスルフィド(PPS)を用いると好適であ
る。いずれも、線膨張係数が0.5×10-5/℃と小さ
い。金属材料としては、アルミニウムを用いると好適で
ある。線膨張係数は、0.5×10-4/℃と比較的小さ
い。より具体的には、一般用の3000番台のアルミニ
ウムよりも軟らかな1000番台の純アルミを用いると
好適である。
【0077】図14は、ハウジングに液晶ポリマを用い
た場合の引張強度の実験結果を表わす線図である。図
中、横軸は把持力、縦軸は、左側が引張強度、右側がロ
スである。図1に示した構造の4心光ファイバ心線用の
光ファイバ接続器を用い、下ハウジングおよび上ハウジ
ングに液晶ポリマを用いたものである。把持力の大きさ
は、4心のテープ状光ファイバ心線の被覆部およびガラ
ス部を含めた長手方向の単位長さ当たりの押圧力(kg
f/cm)である。引張強度は、接続後の光ファイバ心
線を長手方向に引き抜くのに要する力(kg)である。
ロスは、接続損失(dB)である。
【0078】この線図から、ばね部材による光ファイバ
心線の把持力は、5kg/cm以上10kg/cm以下
が望ましいということがわかる。接続損失が0.1dB
以下、引張強度が5.9N以上を満足している。ポリフ
ェニレンスルフィドを用いた場合も同様である。
【0079】図15は、ハウジングに純アルミを用いた
場合の引張強度の実験結果を表わす線図である。図1に
示した構造の4心光ファイバ心線用の光ファイバ接続器
を用い、下ハウジングおよび上ハウジングに液晶ポリマ
を用いたものである。この線図から、バネ部材による光
ファイバ心線の把持力は、2kg/cm以上10kg/
cm以下が望ましいということがわかる。接続損失が
0.1dB以下、引張強度が5.9Nを満足している。
ガラス部位置決め部およびガラス部押圧部の部分にのみ
純アルミを用い、これ以外の部分に液晶ポリマまたはポ
リフェニレンスルフィドを用いた場合も同様である。
【0080】上述した説明では、光ファイバ接続器を楔
板で開閉する方法を例示したが、必ずしも楔板を用いる
必要はない。例えば、板ばねに開閉用のつまみ部材を固
定的あるいは取り外し可能に取り付け、かつ、板ばねの
上下両面をそれぞれ上下のハウジングに結合することに
より、このつまみ部材で重ね合わせ部の開閉を行なうこ
とができる。また、上述した説明では、ガラス部の位置
決め用およびガラス部の案内用にV溝を用いたが、他の
形状の位置決めまたは案内用の構成を用いてもよい。な
お、テープ状光ファイバ心線として4心のものを例示し
たが、2心あるいは8心のものなど、心数について特に
制約はない。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、下ハウジングと、上ハウジン
グおよびばね部材で光ファイバ接続器が構成できるか
ら、部品点数が非常に少なく低コストを実現することが
できるという効果がある。下ハウジングは、光ファイバ
のガラス部を位置決めするV溝が形成されたガラス部位
置決め部と、前記光ファイバの被覆部を載置する被覆部
載置部と、その中間に設けられ前記V溝と連続的につな
がり前記ガラス部を前記V溝に案内するための斜行V溝
が形成された斜行案内部を有し、上ハウジングは、前記
ガラス部を前記ガラス部位置決め部に押さえ付けるガラ
ス部押圧部と、前記被覆部を押圧する被覆部押圧部と、
その中間に設けられたテーパ部を有することから、光フ
ァイバの接続固定後において、光ファイバ心線の引張強
度を十分に得ることができる。また、前記V溝と連続的
につながり前記ガラス部を前記V溝に案内するための斜
行V溝が形成された斜行案内部は、光ファイバ心線の挿
入時にガラス部の先端をこれに沿ってV溝が形成された
ガラス部位置決め部に案内することができるという効果
がある。
【0082】
【0083】請求項2に記載の発明によれば、被覆部載
置部は、被覆部の幅方向の位置ずれを防止するように、
窪んだ溝状に形成されていることから、被覆部の幅方向
の位置ずれを防止して、低接続損失および高信頼性の光
ファイバ接続器を得ることができるという効果がある。
【0084】請求項3に記載の発明によれば、ガラス部
をガラス部位置決め部に位置決めした状態で、前記光フ
ァイバのガラス部の中心軸と被覆部中のガラス部の中心
軸とが略一致することにより、光ファイバ心線は、その
ガラス部を位置決めされた後に固定される際に、ガラス
部に曲げが加わった状態で固定されてしまうのを防ぐこ
とができ、低接続損失で高信頼性の光ファイバ接続器を
得ることができるという効果がある。
【0085】請求項4に記載の発明によれば、ガラス部
位置決め部にガラス部を位置決めしガラス部押圧部でガ
ラス部を押圧することにより、ガラス部位置決め部およ
びガラス部押圧部が変形し、下ハウジングおよび上ハウ
ジングの重ね合わせ部分が略一致することから、光ファ
イバ心線のガラス部接続部分が下ハウジングおよび上ハ
ウジングにより密閉され、低接続損失で高信頼性を有す
る光ファイバ接続器を得ることができるという効果があ
る。
【0086】請求項5に記載の発明によれば、重ね合わ
せた状態の下ハウジングの上面および上ハウジングの下
面は、バネ部材に当接する梁を有することから、バネ部
材の把持力を梁に集中させ、一点荷重で光ファイバ心線
のガラス部11を把持することができ、光ファイバ心線
の長手方向の引張強度を十分に得ることができるという
効果がある。
【0087】請求項6に記載の発明によれば、梁は、ガ
ラス部の直上および直下に設けられていることから、光
ファイバに直接に力を付与することができるという効果
がある。特に、テープ状光ファイバ心線用の光ファイバ
接続器の場合には、ほぼ均等に力を付与することができ
る。
【0088】請求項7に記載の発明によれば、梁は、下
ハウジングおよび上ハウジングの長手方向の全長にわた
って有することから、光ファイバ心線の被覆部分におい
ても、被覆部に直接に力を付与して被覆部を把持するこ
とができるという効果がある。
【0089】請求項8に記載の発明によれば、梁は、ガ
ラス部の先端の接続固定位置をはさむ近傍部分および、
光ファイバ被覆部の端縁部をはさむ近傍部分において、
バネ部材に当接する部分から幅方向に広がる裾部分を有
することから、ガラス部の先端の接続固定位置近傍およ
び被覆部の端縁部近傍に特に大きな把持力を与えるとと
もに、梁や拡大梁部の成形がガラス部の先端の接続固定
位置および光ファイバ被覆部の端縁部に与える影響を緩
和することができるという効果がある。
【0090】請求項9に記載の発明によれば、下ハウジ
ングおよび上ハウジングの各重ね合わせ部分の少なくと
も一方に、重ね合わせ部分の間隙を開く楔の挿入口を有
することから、光ファイバ接続器自体に間隙を開閉する
部材を備えないにもかかわらず、容易に重ね合わせ部分
の間隙を開くことができるという効果がある。
【0091】請求項10に記載の発明によれば、前記楔
の挿入口に挿入した楔によって前記下ハウジングと前記
上ハウジングとの間に生じる間隙が前記光ファイバのガ
ラス部の外径より小さいことにより、接続作業におい
て、光ファイバを挿入したときに、光ファイバのガラス
部がV溝からこぼれることがなく、光ファイバの挿入を
簡単、かつ、確実にできるという効果がある。
【0092】 請求項11に記載の発明によれば、バネ
部材は、重ね合わせた状態の下ハウジングおよび上ハウ
ジングの上下両面を押圧する上面部および下面部と上面
部および下面部を連結する連結部を有し、上面部および
下面部の少なくとも一方に外れ防止用の係止爪部を有す
ることから、ハンドリング時に部品がばらけるのを防ぐ
ことができるという効果がある。
【0093】請求項12に記載の発明によれば、ガラス
部位置決め部はV溝であり、このV溝の角度は、60度
以上90度以下であることから、ガラス部を精密に位置
決め、固定することができるとともに、V溝にガラス部
を位置決めした状態でガラス部の上部の所定割合を突き
出させて、十分な引張強度を得ることができるという効
果がある。テープ状光ファイバ心線用の光ファイバ接続
器である場合でも、隣接するガラス部のV溝と干渉する
ことがない。
【0094】請求項13に記載の発明によれば、下ハウ
ジングおよび上ハウジングの重ね合わせ部分には、屈折
率整合剤を有することから、低損失で高反射減衰量の光
ファイバ接続器を得ることができるという効果がある。
下ハウジングおよび上ハウジングの重ね合わせ後に屈折
率整合剤を塗布する場合に比べて塗布作業が確実かつ容
易である。
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】請求項14に記載の発明によれば、下ハウ
ジングおよび上ハウジングが、射出成形されたプラスチ
ックにより形成されたものであることから、部品を高精
度かつ低コストで製作することができ低コスト化が実現
されるという効果がある。
【0099】請求項15に記載の発明によれば、下ハウ
ジングおよび上ハウジングが、液晶ポリマにより形成さ
れたものであることから、温度変化による寸法変化の小
さい光ファイバ接続器を得ることができるという効果が
ある。
【0100】請求項16に記載の発明によれば、下ハウ
ジングおよび上ハウジングが、ポリフェニレンスルフィ
ドにより形成されたものであることから、温度変化によ
る寸法変化の小さい光ファイバ接続器を得ることができ
るという効果がある。
【0101】請求項17に記載の発明によれば、下ハウ
ジングおよび上ハウジングが、アルミニウムにより形成
されたものであることから、温度変化による寸法変化の
小さい光ファイバ接続器を得ることができるという効果
がある。
【0102】請求項18に記載の発明によれば、バネ部
材の光ファイバ把持力は、5kg/cm以上、10kg
/cm以下であることから、接続損失が0.1dB以
下、引張強度が5.9N以上を満足することができると
いう効果がある。
【0103】請求項19に記載の発明によれば、バネ部
材の光ファイバ把持力は、2kg/cm以上、10kg
/cm以下であることから、接続損失が0.1dB以
下、引張強度が5.9N以上を満足することができると
いう効果がある。
【0104】請求項20に記載の発明によれば、バネ部
材は、冷間ステンレスであることから、耐腐食性に優
れ、弾性変形領域が大きいために十分な引張強度を得る
ことができるという効果がある。
【0105】請求項21に記載の発明によれば、バネ部
材は、ベリリウム銅であることから、弾性変形領域が大
きいために十分な引張強度を得ることができるという効
果がある。
【0106】請求項22に記載の発明によれば、被覆部
押圧部は、粗面であることから、十分な引張強度を得る
ことができるという効果がある。特に、単心の光ファイ
バ心線用の光ファイバ接続器に用いる場合には、好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ接続器の第1の実施の形態
の斜視図である。
【図2】本発明の光ファイバ接続器による位置決めおよ
び固定の原理を説明するための第1の模式的断面図であ
る。
【図3】本発明の光ファイバ接続器による位置決めおよ
び固定の原理を説明するための第2の模式的断面図であ
る。
【図4】図1に示した下ハウジングおよび上ハウジング
の重ね合わせ面を説明するための分解斜視図である。
【図5】図1に示した下ハウジングの平面図および正面
図および断面図である。
【図6】図1に示した上ハウジングの正面図および裏側
から見た平面図および右側面図である。
【図7】図5に示したV溝の拡大断面図である。
【図8】図1に示した板ばねの平面図および断面図であ
る。
【図9】図1に示した楔板5の平面図および部分断面図
である。
【図10】本発明の光ファイバ接続器の第2の実施の形
態の説明図である。
【図11】図10に示したV溝の拡大断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を説明するための
斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を説明するための
斜視図および部分拡大図である。
【図14】ハウジングに液晶ポリマを用いた場合の引張
強度の実験結果を表わす線図である。
【図15】ハウジングに純アルミを用いた場合の引張強
度の実験結果を表わす線図である。
【符号の説明】
1…下ハウジング、1a…V溝、1b…端部立設部、1
c…中央立設部、1d…V溝、1e…梁、1f…斜行V
溝、1g,1h…溝部、2…上ハウジング、2a…梁、
2b…切り欠き、2c…被覆部押圧部、2d…テーパ
部、2e…ガラス部押圧部、2f,2g…溝部、3…板
ばね、3a…係止爪部、4…楔挿入穴、5…楔板、5a
…突出部、11…ガラス部、21…被覆部、22…被覆
部載置部、23…斜行案内部、24…ガラス部位置決め
部、31、41…拡大梁部、51…下ハウジング、51
a…端部立設部、51b…中央立設部、51c…中間立
設部、52…上ハウジング、52a中間立設部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 知彦 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 長沢 真二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 高谷 雅昭 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−159806(JP,A) 特開 昭52−30447(JP,A) 特開 平9−318836(JP,A) 特開 平8−234037(JP,A) 特開 平5−19131(JP,A) 実開 昭58−188622(JP,U) 実開 平5−71805(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバのガラス部を位置決めするV
    溝が形成されたガラス部位置決め部と前記光ファイバの
    被覆部を載置する被覆部載置部とその中間に設けられ前
    記V溝と連続的につながり前記ガラス部を前記V溝に案
    内するための斜行V溝が形成された斜行案内部を有する
    下ハウジングと、前記ガラス部を前記ガラス部位置決め
    部に押さえ付けるガラス部押圧部と前記被覆部を押圧す
    る被覆部押圧部とその中間に設けられたテーパ部を有す
    る上ハウジングと、前記下ハウジングと前記上ハウジン
    グを重ね合わせた状態で押圧するバネ部材を有すること
    を特徴とする光ファイバ接続器。
  2. 【請求項2】 前記被覆部載置部は、前記被覆部の幅方
    向の位置ずれを防止するように、窪んだ溝状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接
    続器。
  3. 【請求項3】 前記ガラス部を前記ガラス部位置決め部
    に位置決めした状態で、前記ガラス部の中心軸と前記被
    覆部中のガラス部の中心軸とが略一致することを特徴と
    する請求項1または2に記載の光ファイバ接続器。
  4. 【請求項4】 前記ガラス部位置決め部に前記ガラス部
    を位置決めし前記ガラス部押圧部で前記ガラス部を押圧
    することにより、前記ガラス部位置決め部および前記ガ
    ラス部押圧部が変形し、前記下ハウジングおよび前記上
    ハウジングの重ね合わせ部分が略一致することを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイ
    バ接続器。
  5. 【請求項5】 重ね合わせた状態の前記下ハウジングの
    上面および前記上ハウジングの下面は、前記バネ部材に
    当接する梁を有することを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載の光ファイバ接続器。
  6. 【請求項6】 前記梁は、前記ガラス部の直上および直
    下に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の
    光ファイバ接続器。
  7. 【請求項7】 前記梁は、前記下ハウジングおよび前記
    上ハウジングの長手方向の全長にわたって設けられてい
    ることを特徴とする請求項5または6に記載の光ファイ
    バ接続器。
  8. 【請求項8】 前記梁は、前記ガラス部の先端の接続固
    定位置をはさむ近傍部分および、前記被覆部の端縁部を
    はさむ近傍部分において、前記バネ部材に当接する部分
    から幅方向に広がる裾部分を有することを特徴とする請
    求項5ないし7のいずれか1項に記載の光ファイバ接続
    器。
  9. 【請求項9】 前記下ハウジングおよび前記上ハウジン
    グの各重ね合わせ部分の少なくとも一方に、前記重ね合
    わせ部分の間隙を開く楔の挿入口を有することを特徴と
    する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光ファイ
    バ接続器。
  10. 【請求項10】 前記楔の挿入口に挿入した楔によって
    前記下ハウジングと前記上ハウジングとの間に生じる間
    隙が前記ガラス部の外径より小さいことを特徴とする請
    求項1ないし9のいずれか1項に記載の光ファイバ接続
    器。
  11. 【請求項11】 前記バネ部材は、重ね合わせた状態の
    前記下ハウジングおよび前記上ハウジングの上下両面を
    押圧する上面部および下面部と前記上面部および前記下
    面部を連結する連結部を有し、前記上面部および前記下
    面部の少なくとも一方に係止爪部を有することを特徴と
    する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光ファ
    イバ接続器。
  12. 【請求項12】 前記ガラス部位置決め部はV溝であ
    り、該V溝の角度は、60度以上90度以下であること
    を特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載
    の光ファイバ接続器。
  13. 【請求項13】 前記下ハウジングおよび前記上ハウジ
    ングの重ね合わせ部分には、屈折率整合剤を有すること
    を特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載
    の光ファイバ接続器。
  14. 【請求項14】 前記下ハウジングおよび前記上ハウジ
    ングは、射出成形されたプラスチックにより形成された
    ものであることを特徴とする請求項1ないし13のいず
    れか1項に記載の光ファイバ接続器。
  15. 【請求項15】 前記下ハウジングおよび前記上ハウジ
    ングは、液晶ポリマにより形成されたものであることを
    特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の
    光ファイバ接続器。
  16. 【請求項16】 前記下ハウジングおよび前記上ハウジ
    ングは、ポリフェニレンスルフィドにより形成されたも
    のであることを特徴とする請求項1ないし13のいずれ
    か1項に記載の光ファイバ接続器。
  17. 【請求項17】 前記下ハウジングおよび前記上ハウジ
    ングは、アルミニウムにより形成されたものであること
    を特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載
    の光ファイバ接続器。
  18. 【請求項18】 前記バネ部材の光ファイバ把持力は、
    5kg/cm以上、10kg/cm以下であることを特
    徴とする請求項15または16に記載の光ファイバ接続
    器。
  19. 【請求項19】 前記バネ部材の光ファイバ把持力は、
    2kg/cm以上、10kg/cm以下であることを特
    徴とする請求項17に記載の光ファイバ接続器。
  20. 【請求項20】 前記バネ部材は、冷間ステンレスであ
    ることを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項
    に記載の光ファイバ接続器。
  21. 【請求項21】 前記バネ部材は、ベリリウム銅である
    ことを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に
    記載の光ファイバ接続器。
  22. 【請求項22】 前記被覆部押圧部は、粗面であること
    を特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載
    の光ファイバ接続器。
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