JP3478115B2 - 乾式比重形状分離方法 - Google Patents
乾式比重形状分離方法Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、振動篩を用いた
乾式比重形状分離装置により複数種からなるプラスチッ
ク系および固形物系の混合プラスチックの分離、穀物ま
たは石炭の分離、あるいは、混合金属から鉄、アルミニ
ウムおよび真鍮類の分離等を効率良く行うための乾式比
重形状分離方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】混合プラスチックから塩素含有プラスチ
ック{PVC(ポリ塩化ビニル)やPVDC(ポリ塩化
ビニリデン等)}の分離、あるいは、穀物や石炭または
金属等の分離を行う方法として、従来から乾式分離が行
われている。これに使用される設備として、振動篩と上
昇空気流とを組み合わせた乾式比重形状分離装置が知ら
れている。該分離装置は、プラスチックと紙、あるい
は、プラスチックと金属等のように、比較的比重差や形
状差が大きいものの分離については良好な精度を発揮す
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、例えば、一般廃棄物中の廃プラスチックから塩素含
有プラスチック類を分離する場合等のように、比重差の
小さなものの分離については、良好な結果が得られない
といった問題がある。 【0004】例えば、プラスチックにおいては、同じプ
ラスチックであるPE(ポリエチレン)、PET(ポリ
エチレンテレフタレート)と、塩化ビニル、PVCとの
分離などのように、両者の比重が接近したものについて
は分離が不可能である。プラスチック系廃棄物内には、
比重差および形状差の異なる成分が多成分あり、これら
から目的の成分(例えば、PVC)のみを分離するには
従来の装置を多段にし工程数を掛けて作業する必要があ
った。 【0005】従って、この発明の目的は、プラスチッ
ク、あるいは、穀物や石炭または金属等の分離におい
て、比重差が少ないものであっても精度良く分離するこ
とができる乾式比重形状分離方法を提供することにあ
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明者らは、上記問題点
は、プラスチックあるいは金属類等の分離対象物を分離
するに当たり、乾式比重形状分離装置の振動篩と上昇空
気流とを組合せ、振動篩上に複数の邪魔板を設け、振動
篩を振動方向、あるいは、振動方向および振動方向と直
交する水平方向に傾斜し、上昇空気流の噴射を間欠的に
行うことによって解決されることを知見した。この発明
は上述の知見に基づいてなされたものである。 【0007】 【0008】 請求項1記載の発明は、所定の傾斜した
振動方向に振動される振動篩と、前記振動篩の下面から
上昇空気流を噴射する噴射手段と、前記振動篩上に配設
されるとともに前記振動方向に対して平行な方向に延び
る複数の邪魔板とを有する乾式比重形状分離装置を用
い、前記振動篩を、前記振動方向および該振動方向に直
交する方向の両方で、かつ前記振動方向においてはこれ
の傾斜と同じ傾斜になるように傾斜させ、前記振動篩を
前記振動方向に振動させるとともに、前記噴射手段によ
って上昇空気流を噴射させることによって、前記振動篩
上の分離対象物を比重差および形状差によって分離する
乾式比重形状分離方法において、前記上昇空気流の噴射
を間欠的に行うことに特徴を有するものである。 【0009】〔作用〕混合プラスチックからPVC、P
E、PS等の材質ごとのプラスチックが比重差に応じて
分離可能である。混合金属から、鉄、アルミニウム、真
鍮類等が、また、穀物や石炭も分離可能である。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図1は、この発明の方法の
参考例に係る乾式比重形状分離装置を示す。図1に示す
ように、乾式比重形状分離装置1は、底板(振動篩)2
と、底板2の両脇に設けられた2枚の側面板3と、底板
2上に、側面板3、3間にわたり互いに平行に設けられ
た複数の邪魔板(図示せず)とを備えている。邪魔板
は、分離対象物の大きさに応じた(分離対象物の大きさ
の1〜10倍程度)高さを有している。ただし、本参考
例においては邪魔板はなくてもよい。側面板3には、下
部から適量の空気流を流すためのメッシュ状または適当
な大きさの多数の均等な孔(図示せず)が設けられてい
る。 【0011】底板2は、側面板3と同方向に底板2の一
辺2a側に向けて下がるように傾斜している。そして、
底板2は、傾斜の方向と同方向10aに振動するように
なっている。底板2の振動は、揺動運動による動作(振
動コンベアの運動)によって行なわれる。また、振動の
振幅および振動数はそれぞれ調整可能である。 【0012】底板2には、メッシュ状または適当な大き
さの多数の均等な噴射孔(図示せず)が全面に設けられ
ている。底板2の下部には、前記噴射孔のそれぞれに空
気流が供給されるように分岐されて配管された導管7
が、前記噴射孔と接続して設けられている。底板2の下
方にはブロワ5が設けられており、ブロワ5は導管6に
よって導管7に接続されている。ブロワ5の動作により
導管6、7を通って前記噴射孔のそれぞれにほぼ均一の
空気流が供給され、底板2の下面から上方に向けて上昇
空気流4が噴射されるようになっている。 【0013】底板2の下方には、脈動発生器9が設けら
れている。脈動発生器9は導管8によって導管6と7の
接続部に接続されている。脈動発生器9は、上昇空気流
4の噴射を間欠的に行なわせる機能を有している。その
噴射間隔は、脈動発生器9のモータ回転数をインバータ
等で制御することにより調整可能である。 【0014】底板2を振動することにより、分離対象物
中の軽量物は底板2の傾斜の上側の軽量物側11に、一
方、重量物は傾斜の下側の重量物側12とに分離して排
出される。ブロワ5から発生したほぼ均一の空気流は、
底板2の多数の噴射孔から上昇空気流4を脈動発生器9
の作用により間欠的に噴射される。上昇空気流の噴射間
隔、即ち、脈動の周期は、毎分300〜30000回と
する。特に、毎分500〜3000回の範囲内が望まし
い。 【0015】底板2の振動においては、当然ながら、脈
動の周期の整数倍または整数分の1の固有振動が上記範
囲に含まれると同様の効果が期待できる。このように上
昇空気流4の噴射を間欠的に制御することにより、比較
的比重の近いプラスチック同士、例えば、混合プラスチ
ックのPEフィルムとPVCフィルムとが精度良く分離
可能である。また、混合金属においては、銅線、鉄、ア
ルミニウム、真鍮類の分離、建築廃材においては、土砂
とセメント類等との分離、更には、穀物や石炭その他の
分離対象物についても同様に適用できる。 【0016】図2は、この発明の方法の実施の形態に係
る乾式比重形状分離装置を示す。図2において、参考例
を示す図1と実質的に同一または相当部分については、
図1と同じ符号を付する。 【0017】図2に示すように、乾式比重形状分離装置
1は、底板(振動篩)2と、底板2の両脇に設けられた
2枚の側面板3と、底板2上に、側面板3、3間にわた
り互いに平行に設けられた複数の邪魔板(図示せず)と
を備えている。邪魔板は、分離対象物の大きさに応じた
(分離対象物の大きさの1〜10倍程度)高さを有して
いる。 【0018】底板2は、側面板3と同方向に底板2の一
辺2a側に向けて下がるように傾斜している。そして、
底板2は、傾斜上側から下側の一辺2a側に向けてその
幅が徐々に広がる台形形状に形成されている。更に、底
板2は、側面板3と直交する水平方向にも側面板3a側
に向けて下がるように傾斜している。 【0019】このように3次元的な傾斜を持たせた底板
2は、側面板3と直交する水平方向と同方向10bに振
動するようになっている。底板2の振動は揺動運動によ
る動作(振動コンベアの運動)によって行なわれる。振
動の振幅および振動数はそれぞれ調整可能である。 【0020】底板2の下方には、参考例と同様の装置構
成の、ブロワ5、脈動発生器9および導管6〜8が配設
されている。底板2を振動することにより、分離対象物
中の軽量物は側面板3と同方向の傾斜の下側(2a側)
において、振動方向10bの傾斜上側の軽量物側11
に、一方、重量物は振動方向10bの傾斜下側の重量物
側12に、それぞれ分離して排出される。 【0021】本実施の形態においても、参考例と同様に
脈動発生器9によって、上昇空気流4の噴射を間欠的に
行うことにより精度良く分離がなされる。なお、本実施
の形態は、参考例よりも比重差の小さいものの分離に適
している。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下記に示す有用な効果がもたらされる。 【0023】 底板の振動と上昇空気流による乾式比
重形状分離において、上昇空気流の噴射を間欠的に行う
ことにより、混合プラスチックをはじめとして、金属、
建築廃材、穀物および石炭等の種々の分野における比重
差の少ない分離対象物の乾式分離作業効率が向上する。 【0024】 プラスチックにおいて種々の形状の混
合プラスチックから、PVC、PE、PET等を比重差
および形状差によって同時に高効率で分離し回収するこ
とができる。約8wt.%PVCが混入しているプラス
チックゴミからPVCを取り除き、PVC含有率1w
t.%以下の混合プラスチックを得ることができ、廃プ
ラスチックを高炉吹き込み等のリサイクルに利用するこ
とができる。
乾式比重形状分離装置により複数種からなるプラスチッ
ク系および固形物系の混合プラスチックの分離、穀物ま
たは石炭の分離、あるいは、混合金属から鉄、アルミニ
ウムおよび真鍮類の分離等を効率良く行うための乾式比
重形状分離方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】混合プラスチックから塩素含有プラスチ
ック{PVC(ポリ塩化ビニル)やPVDC(ポリ塩化
ビニリデン等)}の分離、あるいは、穀物や石炭または
金属等の分離を行う方法として、従来から乾式分離が行
われている。これに使用される設備として、振動篩と上
昇空気流とを組み合わせた乾式比重形状分離装置が知ら
れている。該分離装置は、プラスチックと紙、あるい
は、プラスチックと金属等のように、比較的比重差や形
状差が大きいものの分離については良好な精度を発揮す
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、例えば、一般廃棄物中の廃プラスチックから塩素含
有プラスチック類を分離する場合等のように、比重差の
小さなものの分離については、良好な結果が得られない
といった問題がある。 【0004】例えば、プラスチックにおいては、同じプ
ラスチックであるPE(ポリエチレン)、PET(ポリ
エチレンテレフタレート)と、塩化ビニル、PVCとの
分離などのように、両者の比重が接近したものについて
は分離が不可能である。プラスチック系廃棄物内には、
比重差および形状差の異なる成分が多成分あり、これら
から目的の成分(例えば、PVC)のみを分離するには
従来の装置を多段にし工程数を掛けて作業する必要があ
った。 【0005】従って、この発明の目的は、プラスチッ
ク、あるいは、穀物や石炭または金属等の分離におい
て、比重差が少ないものであっても精度良く分離するこ
とができる乾式比重形状分離方法を提供することにあ
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明者らは、上記問題点
は、プラスチックあるいは金属類等の分離対象物を分離
するに当たり、乾式比重形状分離装置の振動篩と上昇空
気流とを組合せ、振動篩上に複数の邪魔板を設け、振動
篩を振動方向、あるいは、振動方向および振動方向と直
交する水平方向に傾斜し、上昇空気流の噴射を間欠的に
行うことによって解決されることを知見した。この発明
は上述の知見に基づいてなされたものである。 【0007】 【0008】 請求項1記載の発明は、所定の傾斜した
振動方向に振動される振動篩と、前記振動篩の下面から
上昇空気流を噴射する噴射手段と、前記振動篩上に配設
されるとともに前記振動方向に対して平行な方向に延び
る複数の邪魔板とを有する乾式比重形状分離装置を用
い、前記振動篩を、前記振動方向および該振動方向に直
交する方向の両方で、かつ前記振動方向においてはこれ
の傾斜と同じ傾斜になるように傾斜させ、前記振動篩を
前記振動方向に振動させるとともに、前記噴射手段によ
って上昇空気流を噴射させることによって、前記振動篩
上の分離対象物を比重差および形状差によって分離する
乾式比重形状分離方法において、前記上昇空気流の噴射
を間欠的に行うことに特徴を有するものである。 【0009】〔作用〕混合プラスチックからPVC、P
E、PS等の材質ごとのプラスチックが比重差に応じて
分離可能である。混合金属から、鉄、アルミニウム、真
鍮類等が、また、穀物や石炭も分離可能である。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図1は、この発明の方法の
参考例に係る乾式比重形状分離装置を示す。図1に示す
ように、乾式比重形状分離装置1は、底板(振動篩)2
と、底板2の両脇に設けられた2枚の側面板3と、底板
2上に、側面板3、3間にわたり互いに平行に設けられ
た複数の邪魔板(図示せず)とを備えている。邪魔板
は、分離対象物の大きさに応じた(分離対象物の大きさ
の1〜10倍程度)高さを有している。ただし、本参考
例においては邪魔板はなくてもよい。側面板3には、下
部から適量の空気流を流すためのメッシュ状または適当
な大きさの多数の均等な孔(図示せず)が設けられてい
る。 【0011】底板2は、側面板3と同方向に底板2の一
辺2a側に向けて下がるように傾斜している。そして、
底板2は、傾斜の方向と同方向10aに振動するように
なっている。底板2の振動は、揺動運動による動作(振
動コンベアの運動)によって行なわれる。また、振動の
振幅および振動数はそれぞれ調整可能である。 【0012】底板2には、メッシュ状または適当な大き
さの多数の均等な噴射孔(図示せず)が全面に設けられ
ている。底板2の下部には、前記噴射孔のそれぞれに空
気流が供給されるように分岐されて配管された導管7
が、前記噴射孔と接続して設けられている。底板2の下
方にはブロワ5が設けられており、ブロワ5は導管6に
よって導管7に接続されている。ブロワ5の動作により
導管6、7を通って前記噴射孔のそれぞれにほぼ均一の
空気流が供給され、底板2の下面から上方に向けて上昇
空気流4が噴射されるようになっている。 【0013】底板2の下方には、脈動発生器9が設けら
れている。脈動発生器9は導管8によって導管6と7の
接続部に接続されている。脈動発生器9は、上昇空気流
4の噴射を間欠的に行なわせる機能を有している。その
噴射間隔は、脈動発生器9のモータ回転数をインバータ
等で制御することにより調整可能である。 【0014】底板2を振動することにより、分離対象物
中の軽量物は底板2の傾斜の上側の軽量物側11に、一
方、重量物は傾斜の下側の重量物側12とに分離して排
出される。ブロワ5から発生したほぼ均一の空気流は、
底板2の多数の噴射孔から上昇空気流4を脈動発生器9
の作用により間欠的に噴射される。上昇空気流の噴射間
隔、即ち、脈動の周期は、毎分300〜30000回と
する。特に、毎分500〜3000回の範囲内が望まし
い。 【0015】底板2の振動においては、当然ながら、脈
動の周期の整数倍または整数分の1の固有振動が上記範
囲に含まれると同様の効果が期待できる。このように上
昇空気流4の噴射を間欠的に制御することにより、比較
的比重の近いプラスチック同士、例えば、混合プラスチ
ックのPEフィルムとPVCフィルムとが精度良く分離
可能である。また、混合金属においては、銅線、鉄、ア
ルミニウム、真鍮類の分離、建築廃材においては、土砂
とセメント類等との分離、更には、穀物や石炭その他の
分離対象物についても同様に適用できる。 【0016】図2は、この発明の方法の実施の形態に係
る乾式比重形状分離装置を示す。図2において、参考例
を示す図1と実質的に同一または相当部分については、
図1と同じ符号を付する。 【0017】図2に示すように、乾式比重形状分離装置
1は、底板(振動篩)2と、底板2の両脇に設けられた
2枚の側面板3と、底板2上に、側面板3、3間にわた
り互いに平行に設けられた複数の邪魔板(図示せず)と
を備えている。邪魔板は、分離対象物の大きさに応じた
(分離対象物の大きさの1〜10倍程度)高さを有して
いる。 【0018】底板2は、側面板3と同方向に底板2の一
辺2a側に向けて下がるように傾斜している。そして、
底板2は、傾斜上側から下側の一辺2a側に向けてその
幅が徐々に広がる台形形状に形成されている。更に、底
板2は、側面板3と直交する水平方向にも側面板3a側
に向けて下がるように傾斜している。 【0019】このように3次元的な傾斜を持たせた底板
2は、側面板3と直交する水平方向と同方向10bに振
動するようになっている。底板2の振動は揺動運動によ
る動作(振動コンベアの運動)によって行なわれる。振
動の振幅および振動数はそれぞれ調整可能である。 【0020】底板2の下方には、参考例と同様の装置構
成の、ブロワ5、脈動発生器9および導管6〜8が配設
されている。底板2を振動することにより、分離対象物
中の軽量物は側面板3と同方向の傾斜の下側(2a側)
において、振動方向10bの傾斜上側の軽量物側11
に、一方、重量物は振動方向10bの傾斜下側の重量物
側12に、それぞれ分離して排出される。 【0021】本実施の形態においても、参考例と同様に
脈動発生器9によって、上昇空気流4の噴射を間欠的に
行うことにより精度良く分離がなされる。なお、本実施
の形態は、参考例よりも比重差の小さいものの分離に適
している。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下記に示す有用な効果がもたらされる。 【0023】 底板の振動と上昇空気流による乾式比
重形状分離において、上昇空気流の噴射を間欠的に行う
ことにより、混合プラスチックをはじめとして、金属、
建築廃材、穀物および石炭等の種々の分野における比重
差の少ない分離対象物の乾式分離作業効率が向上する。 【0024】 プラスチックにおいて種々の形状の混
合プラスチックから、PVC、PE、PET等を比重差
および形状差によって同時に高効率で分離し回収するこ
とができる。約8wt.%PVCが混入しているプラス
チックゴミからPVCを取り除き、PVC含有率1w
t.%以下の混合プラスチックを得ることができ、廃プ
ラスチックを高炉吹き込み等のリサイクルに利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法の参考例に係る乾式比重形状分
離装置を示す系統図である。 【図2】この発明の方法の実施の形態に係る乾式比重形
状分離装置を示す系統図である。 【符号の説明】 1:乾式比重形状分離装置 2:底板 2a:底板の一辺 3:側面板 3a:一方側の側面板 4:上昇空気流 5:ブロワ 6〜8:導管 9:脈動発生器 10a、10b:振動方向 11:軽量物排出側 12:重量物排出側
離装置を示す系統図である。 【図2】この発明の方法の実施の形態に係る乾式比重形
状分離装置を示す系統図である。 【符号の説明】 1:乾式比重形状分離装置 2:底板 2a:底板の一辺 3:側面板 3a:一方側の側面板 4:上昇空気流 5:ブロワ 6〜8:導管 9:脈動発生器 10a、10b:振動方向 11:軽量物排出側 12:重量物排出側
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 立福 輝生
東京都千代田区丸の内一丁目1番2号
日本鋼管株式会社内
(56)参考文献 特開 昭60−61051(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B07B 1/00 - 15/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】所定の傾斜した振動方向に振動される振動
篩と、前記振動篩の下面から上昇空気流を噴射する噴射
手段と、前記振動篩上に配設されるとともに前記振動方
向に対して平行な方向に延びる複数の邪魔板とを有する
乾式比重形状分離装置を用い、前記振動篩を、前記振動
方向および該振動方向に直交する方向の両方で、かつ前
記振動方向においてはこれの傾斜と同じ傾斜になるよう
に傾斜させ、前記振動篩を前記振動方向に振動させると
ともに、前記噴射手段によって上昇空気流を噴射させる
ことによって、前記振動篩上の分離対象物を比重差およ
び形状差によって分離する乾式比重形状分離方法におい
て、前記上昇空気流の噴射を間欠的に行うことを特徴と
する乾式比重形状分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5700598A JP3478115B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 乾式比重形状分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5700598A JP3478115B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 乾式比重形状分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253885A JPH11253885A (ja) | 1999-09-21 |
JP3478115B2 true JP3478115B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=13043356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5700598A Expired - Fee Related JP3478115B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 乾式比重形状分離方法 |
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Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN2628165Y (zh) | 2003-05-18 | 2004-07-28 | 唐山市神州机械有限公司 | 复合式干法选煤装置 |
CN101823299B (zh) * | 2010-03-31 | 2013-03-13 | 山东理工大学 | 软包装废塑料混合物分选装置 |
CN102671865B (zh) * | 2011-03-07 | 2015-09-02 | 深圳富泰宏精密工业有限公司 | 塑料金属工件分离机 |
JP5782289B2 (ja) * | 2011-04-26 | 2015-09-24 | Dowaエコシステム株式会社 | 破砕物からのゴム・ウレタン類の選別,除去方法 |
JP6791726B2 (ja) * | 2016-11-10 | 2020-11-25 | Jx金属株式会社 | 処理方法 |
-
1998
- 1998-03-09 JP JP5700598A patent/JP3478115B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11253885A (ja) | 1999-09-21 |
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