JP3477538B2 - タービン制御装置 - Google Patents

タービン制御装置

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JP3477538B2
JP3477538B2 JP28078394A JP28078394A JP3477538B2 JP 3477538 B2 JP3477538 B2 JP 3477538B2 JP 28078394 A JP28078394 A JP 28078394A JP 28078394 A JP28078394 A JP 28078394A JP 3477538 B2 JP3477538 B2 JP 3477538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン制御装置に係
り、特に、火力、原子力発電所などに用いられるタービ
ンの蒸気量を制御するための3コイルサーボ弁を制御対
象として、この制御対象を3重化冗長並列制御するに好
適なタービン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火力、原子力発電所などのプラン
トにおいて、タービンの蒸気量を制御するに際しては、
タービンの蒸気量を制御するためのサーボ弁の制御系を
3重化する構成が採用されている。この場合、サーボ弁
を駆動するためのコイルを単一のコイルとして、3重化
された制御系の各出力信号に従ってコイルを励磁する方
式と、コイルを3コイルとして、各制御系ごとにコイル
を設け、各制御系ごとにコイルを励磁する方式のいずれ
かの方式が採用されている。このような制御系を用いて
サーボ弁の駆動を制御したときに、各制御系の出力にず
れが生じたときには、特開昭63−108403号公報
に記載されているように、各制御系の演算結果の中間値
を基にずれを補正したり、あるいは、各制御系の指令値
のうち中間値を選択し、選択した中間値に従ってサーボ
弁を制御したりすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】制御系を3重化した場
合、各制御系は同一の構成となっているので、各制御系
の制御演算結果は一致すべきであるが、プラントの状態
量や制御系の入力信号の値に誤差が生じると、各制御系
の制御演算結果が一致しないことがある。特に、制御系
に積分的な処理を有するものでは、各制御系間の演算結
果が一致しないことが多い。このため、各制御系の制御
演算結果として、制御指令にずれが生じたときに、各制
御系の制御演算結果の中間値からのずれを補正したり、
各制御系の指令値のうち中間値を選択し、選択した中間
値に従って制御対象を制御する方法等があり、3重化さ
れた演算処理の各々の結果に対し、いずれか1系の演算
信号により制御対象を制御し、かつ、各制御系間の演算
値のずれを補正することで、制御系全体のバランス及び
制御性を確保している。
【0004】しかしながら、制御対象であるサーボ弁を
駆動する多重化されたサーボコイルと各制御系の演算指
令信号を一体一に対応させ、駆動手段であるサーボ弁機
構により平均化制御を実現する多重化制御方式の場合、
各制御系の演算結果のずれを多重化したいずれか1系を
中心に単に補正したときに、その補正量がサーボコイル
へ直接伝達され、制御系全体に外乱を与える可能性があ
る。
【0005】本発明の目的は、特に冗長並列制御におけ
る複数の制御系の演算による制御指令にずれが生じたと
きには制御指令を指定の値にバランスさせることがで
き、かつ安定した制御を可能とするタービン制御装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、タービン制御に関する制御対象の状態量
を検出する複数の状態量検出手段と、制御対象に対する
目標値と各状態量検出手段の検出出力との偏差を算出す
る複数の偏差算出手段と、各偏差算出手段の算出値を零
に抑制するための制御指令を生成する複数の制御指令生
成手段と、各制御指令生成手段の生成による制御指令に
応じた駆動信号を生成する複数の駆動信号生成手段と、
各駆動信号生成手段の生成による駆動信号を受けて制御
対象を駆動する駆動手段とを備え、前記状態量検出手段
と前記偏差算出手段と制御指令生成手段及び駆動信号生
成手段は単一の駆動手段に対して複数の制御系を構成
し、各制御系は、自系の偏差算出手段の算出値と他系の
偏差算出手段の各算出値とを比較して各算出値間に偏差
があるか否かを判定する偏差判定手段と、各偏差算出手
段の算出値を受けてその平均値を算出する平均値算出手
段と、偏差判定手段により肯定の判定結果が得られたと
きにのみ平均値算出手段の算出値により制御指令生成手
段の生成による制御指令を修正する修正手段とを有する
タービン制御装置を構成したものである。
【0007】また本発明は、タービンの蒸気量を制御す
る制御弁と、制御弁の状態量を検出する複数の状態量検
出手段と、制御弁に対する目標値と各状態量検出手段の
検出出力との偏差を算出する複数の偏差算出手段と、各
偏差算出手段の算出値を零に抑制するための制御指令を
生成する複数の制御指令生成手段と、各制御指令生成手
段の生成による制御指令に応じた駆動信号を生成する複
数の駆動コイルと、各駆動コイルの生成による駆動信号
を受けて制御弁を駆動する駆動手段とを備え、前記状態
量検出手段と前記偏差算出手段と制御指令生成手段及び
駆動コイルは単一の駆動手段に対して複数の制御系を構
成し、各制御系は、自系の偏差算出手段の算出値と他系
の偏差算出手段の各算出値とを比較して各算出値間に偏
差があるか否かを判定する偏差判定手段と、各偏差算出
手段の算出値を受けてその平均値を算出する平均値算出
手段と、偏差判定手段により肯定の判定結果が得られた
ときにのみ平均値算出手段の算出値により制御指令生成
手段の生成による制御指令を修正する修正手段とを有す
るタービン制御装置を構成したものである。
【0008】前記各タービン制御装置を構成するに際し
ては、偏差判定手段として、制御対象にたいする制御が
安定した状態になったことを条件に、判定を行なうもの
で構成することができる。
【0009】また各タービン制御装置を構成するに際し
ては、制御系を3重系で構成することを望ましい。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、自系の偏差算出手段の
算出値と他系の偏差算出手段の各算出値とを比較して各
算出値間に偏差があるときには、各制御系の制御指令に
偏差が生じたとして、各偏差算出手段の算出値に従って
その平均値を算出する。そしてこの算出された平均値に
従って各制御系の制御指令を修正すると、各制御系の制
御指令を平均値に従った値に自動的にバランスさせるこ
とができる。このような修正を行なうに際しては、制御
対象に対する制御が安定した状態になったことを条件に
実行することが望ましく、それ以外のときには、各制御
系が独立して制御を実行することが望ましい。そして各
制御系の制御指令が平均値に従って自動的にバランスす
ると、次の制御に移行したときに、各制御系を安定した
状態で作動させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】本実施例は、原子力発電用タービン制御系
のうち圧力制御系に本発明を適用したものであり、その
具体的な内容を図1乃至図4に従って説明する。
【0013】まず、原子力タービン発電プラントの概要
を図3に従って説明する。原子力発電プラントは、再循
環ポンプ20、原子炉21、蒸気配管22、主蒸気止め
弁23、蒸気加減弁24、高圧タービン25、中間蒸気
止め弁26、中・低圧タービン27、復水器28、バイ
パス弁29、発電機Gを備えて構成されている。そして
タービン作動蒸気発生源である原子炉21から発生した
蒸気は蒸気配管22を通り、主蒸気止め弁23、蒸気加
減弁24を経て、高圧タービン25に導かれている。高
圧タービン25に供給された蒸気は高圧タービン25を
駆動したあと、中間蒸気止め弁26を経て中・低圧ター
ビン27へ導かれ、このタービン27を駆動したあと復
水器28に導かれ、いわゆるランキンサイクルを構成す
る。また原子炉21から発生した蒸気のうち余剰の蒸気
がバイパス弁29を介して復水器28に導かれるように
なっている。そして高圧タービン25、中・低圧タービ
ン27の蒸気量を蒸気加減弁24、中間蒸気止め弁26
によて制御するために、圧力制御装置30、速度検出器
31、主蒸気圧力検出器32、弁制御機構33、加減弁
位置検出器34、バイパス弁位置検出器35、速度−負
荷制御装置36、弁駆動装置40が設けられている。
【0014】圧力制御装置30は、図4に示すように、
三系統の制御系として、コントローラ311、312、
313、サーボアンプ321、322、323を備えて
おり、各コントローラ311、312、313には各検
出器32、34、35からの信号が入力されている。さ
らにサーボアンプ321〜323には弁開度検出信号発
生器405からサーボ弁401の弁開度信号が入力され
ている。各コントローラ311〜313は、各検出器3
2、34、35の検出出力に基づいた弁開度指令54を
生成し、この弁開度指令54を各サーボアンプ321〜
323へ出力するようになっている。各サーボアンプ3
21〜323は弁開度指令54と弁開度検出信号との偏
差を増幅し、増幅した信号を弁駆動装置40へ出力する
ようになっている。
【0015】弁駆動装置40は、図4に示すように、3
コイルサーボ弁401を備えており、このサーボ弁40
1にはサーボアンプ321〜323の制御端としてコイ
ルL1、L2、L3を備えている。各コイルL1〜L3
はトルクモータ404の要素として設けられている。こ
のトルクモータ404にはアクチュエータ402から制
御油が供給されている。そして、各コイルL1〜L3に
供給される電流の大きさに応じてノズル406の向きが
調整され、シリンダ407がノズル406の位置に応じ
て駆動され、シリンダ407の駆動に応じて弁が開閉弁
駆動されるようになっている。シリンダ407の位置は
差動トランス400によって検知され、差動トランス4
03の出力が弁開度として、弁開度検出信号発生器40
5から各サーボアンプ321〜323へ出力されるよう
になっている。すなわち弁駆動装置40は、制御弁とし
ての蒸気加減弁24、中間蒸気止め弁26の開度を制御
する駆動手段を構成するようになっている。また各コイ
ルL1〜L3は駆動信号を生成する駆動信号生成手段を
構成するようになっている また、弁駆動装置40の出力は、弁制御機構33に入力
されている。この弁制御機構33は低値優先回路33
a、CV要求位置信号発生器33b、加算器33c、T
BV要求位置信号発生器33dを備えて構成されてい
る。この弁制御機構33は、弁駆動装置40からの信号
と速度−負荷制御装置36からの信号を基に要求位置信
号を生成し、バイパス弁29、蒸気加減弁24、中間蒸
気止め弁26の開度を制御するようになっている。
【0016】一方、コントローラ311〜313は、図
1および図2に示すように、加算器60、61、62、
圧力設定器51、圧力調整器52、比例積分演算器5
3、伝送回路150A、150B、150C、バランス
回路120A、120B、120Cを備えて構成されて
おり、各伝送回路150A〜150Cがそれぞれ伝送ラ
イン160を介して接続されている。なお、コントロー
ラ311〜313はそれぞれ同一の構成であり、以下、
コントローラ311についてのみ説明する。
【0017】コントローラ311は、状態量検出手段と
しての主蒸気圧力検出器32、加減弁位置検出器34、
バイパス弁位置検出器35の検出出力を基に制御指令と
しての弁開度指令54を生成するようになっている。す
なわち、圧力設定器51によって目標値が設定される
と、主蒸気圧力検出器32の検出出力と圧力設定器51
の出力との偏差に応じた信号を加算器60で生成し、こ
の偏差に応じた圧力信号を圧力調整器52から出力する
ようになっている。加減弁位置検出器34の検出出力と
バイパス弁位置検出器35の検出出力は加算器61で加
算され、この加算値が加算器62に入力されている。こ
の加算器62では、圧力設定器52の出力と加算器61
との偏差が算出され、偏差に応じた信号が比例積分演算
器53に入力されている。すなわち加算器62は偏差算
出手段として構成されている。比例積分演算器53は、
比例ゲイン53a、積分器53b、加算器53cを備え
ており、加算器62からの信号を比例積分演算し、加算
器62の出力を零に抑制するための制御指令を生成する
制御指令生成手段として構成されている。すなわち加算
器62の出力信号を積分した信号と比例ゲインPを掛け
た信号とが加算されると、加算された信号が弁開度指令
54として生成される。
【0018】バランス回路120Aは、バランス値選択
回路107、積分出力監視回路108、演算器入力監視
回路109、バランス入/切回路110、スイッチ11
1を備えて構成されている。バランス値選択回路107
は自系の比例積分演算器53の積分出力信号102と他
系の積分出力信号103、104を取り込み、これらの
平均値をバランス値として算出する平均値算出手段とし
て構成されている。このバランス値選択回路107で算
出されたバランス値は、スイッチ111がオンになった
ときに、積分器53bへ出力される。これにより、バラ
ンス値に従って積分器53bの積分出力が強制的に補正
される。積分出力監視回路108は、自系の比例積分演
算器53の積分出力信号102と他系の積分出力信号1
03、104間の偏差量を監視し、各信号間の偏差量が
設定値以内になったときに算出値間に偏差があるとして
肯定の判定結果をバランス入/切回路110へ出力する
偏差判定手段を構成するようになっている。演算器入力
監視回路109は、自系の比例積分演算器53の入力信
号101と他系の演算器入力信号105、106を取り
込み、各制御系の加算器62の出力間に偏差があるとき
には、偏差ありを示す肯定の信号をバランス入/切回路
110へ出力するようになっている。バランス入/切回
路110は、積分出力監視回路108または演算器入力
監視回路109から肯定の信号が出力されたときに、ス
イッチ111をオンするためのオン信号を出力し、それ
以外のときにはオフ信号を出力するようになっている。
【0019】なお、コントローラ311〜313間にお
いては、比例積分演算器53の入出力信号に関する信号
などが伝送回路150A〜150Cを介して相互に送受
信されているとともに、各コントローラが正常か否かを
示す信号が送受信されるようになっている。
【0020】次に、バランス回路120A〜120Cの
動作を図5および図6のフローチャートに従って説明す
る。
【0021】まず、圧力設定器51からの信号と各検出
器32、34、35の検出出力に従った信号が加算器6
2に入力され、加算器62から比例積分演算器53に入
力信号101が入力されると、入力信号101に従った
比例積分演算が実行され、比例積分演算器53から積分
出力信号102が出力され(ステップ500)、この積
分出力信号102が弁開度指令54としてサーボアンプ
321を介して弁駆動装置40へ出力される(ステップ
501)。これにより各制御系が独立にサーボ弁401
を駆動し、シリンダ407が駆動されることになる。そ
してこのとき各コントローラ311〜313間で信号の
授受が行なわれ、各コントローラが正常か否かの判定が
行なわれる(ステップ502〜504)。
【0022】コントローラ312、313が共に正常で
あると判定されたときには、コントローラ311におい
て各制御系の入力信号101、105、106の監視が
実行される(507)。この監視結果により全ての信号
がε%(ほぼ0%)以内か否かを判定し(ステップ51
0)、全ての信号がε%以内でないときには各制御系は
動作状態と判別し、各コントローラの制御を優先させる
ために、自動バランス制御を実行せずに弁駆動を継続す
る。
【0023】一方、ステップ510で全ての信号がε%
以内と判定されたときには、積分出力監視回路108の
処理に移行する(ステップ513)。積分出力監視回路
108の監視により、各コントローラ311〜313か
らの積分出力信号102、103、104間の偏差量が
ε%(ほぼ0%)以内と判定されたときには(ステップ
516)、入力信号がほぼ0%であるので制御状態が一
定状態と判定し、ステップ522の処理に移行する。ス
テップ522では、正常ないずれか1系のコントローラ
の演算値を中心に、他の2系の比例積分演算器53の積
分出力信号102を初期値にセットし、3重系間の演算
出力値の微小偏差(ε%以下の誤差)を零とする。すな
わち、各コントローラの積分入力信号101、105、
106間の偏差及び積分出力信号102、103、10
4間の偏差量がすべてε%以下(ほぼ0%)と制御、演
算結果が一定した状態であり、制御変化とならない微小
誤差を補正するように、3重系間の演算値を一致させ
る。
【0024】一方、ステップ516において、積分出力
信号102、103、104間の偏差量がε%以上であ
ると判定されたときには、入力信号101もほぼ0%で
あり、制御状態としては、一定状態であるにもかかわら
ず弁開度指令54がアンバランス状態であるとして、各
コントローラ311〜313の演算値を一致させるため
の処理を行なう(ステップ519)。すなわちステップ
519では、積分出力信号102を各積分出力信号10
2、103、104の平均値に置き換えるための処理を
行なう。この平均値がバランス値として選択されると、
スイッチ101がオンになり、この平均値に従って積分
器53bの積分値が強制的に修正され、各コントローラ
311〜313の演算値を自動的にバランスするための
処理が実行される。
【0025】このような処理が行なわれると、例えば、
図7に示すように、コントローラ311の弁開度指令5
4が60%で、コントローラ312の弁開度54が50
%で、コントローラ313の弁開度指令54が40%で
あるときには、各弁開度指令の平均値が50%として求
められ、各コントローラの弁開度指令54が50%に自
動的にバランスされる、さらに、このとき、サーボアン
プ321のサーボ電流がαmAで、サーボアンプ322
のサーボ電流が0mAで、サーボアンプ323のサーボ
電流が−αmAのときには、平均値が0mAとして各系
のサーボ電流が0mAに自動的にバランスされる。
【0026】またステップ504でコントローラ313
が異常と判定されたときにはステップ505、508、
511、514、517、520の処理が実行され、積
分出力信号102を積分出力信号102、103の平均
値にバランスさせるための処理が実行される。さらに、
ステップ502でコントローラ312の異常が判定され
たときにはステップ503、506、509、512、
515、518、521の処理が実行され、積分出力信
号102を積分出力信号102、104の平均値に置き
換える処理が実行される。そしてステップ520、52
1においても、算出された平均値に従って積分器53b
の積分値が強制的に修正され、正常な制御系の演算値が
自動的にバランスすることになる。
【0027】前記実施例においては、制御対象に対する
制御が安定した状態になったことを条件に、各制御系の
演算値を自動的にバランスさせる処理を実行するように
したが、このような条件が成立する前は各制御系を独立
した状態で制御することができる。
【0028】また前記実施例においては、サーボアンプ
321〜323に設けられた接点601、602、60
3を切り離すことで、3重系中1台運転(2台は異常に
より切離す。)でも、対応が可能なシステムを構成する
ことができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各制御系の制御演算結果に偏差が生じても、各制御系の
制御指令を生成するための算出値の平均値に従って制御
指令を補正するようにしたため、各制御系の制御指令を
一定の値にバランスさせることができ、制御演算結果が
次の制御動作に悪影響を与えるのを抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】タービン制御装置に適応されたコントローラの
一実施例を示す全体構成図である。
【図2】コントローラの要部構成図である。
【図3】タービン制御装置が適応された原子力発電プラ
ントの全体構成図である。
【図4】制御装置と弁駆動装置のブロック構成図であ
る。
【図5】図1に示すコントローラの作用を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】図1に示すコントローラの作用を説明するため
のフローチャートである。
【図7】コントローラの弁開度指令とサーボ電流との関
係を説明するための特性図である。
【符号の説明】
21 原子炉 24 蒸気加減弁 25 高圧タービン 26 中間蒸気止め弁 27 中・低圧タービン 30 圧力制御装置 32 主蒸気圧力検出器 34 加減弁位置検出器 35 バイパス弁位置検出器 40 弁駆動装置 311、312、313 コントローラ 321、322、323 サーボアンプ 401 3コイルサーボ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 巧 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 飯島 忠彦 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 柳田 貞雄 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (56)参考文献 特開 昭59−208601(JP,A) 特開 昭57−153905(JP,A) 特開 昭52−54804(JP,A) 特開 昭60−187703(JP,A) 特開 昭59−165805(JP,A) 特開 昭62−139905(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 21/00 F01K 13/02 G05B 9/02 G05B 9/03 G05B 11/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン制御に関する制御対象の状態量
    を検出する複数の状態量検出手段と、制御対象に対する
    目標値と各状態量検出手段の検出出力との偏差を算出す
    る複数の偏差算出手段と、各偏差算出手段の算出値を零
    に抑制するための制御指令を生成する複数の制御指令生
    成手段と、各制御指令生成手段の生成による制御指令に
    応じた駆動信号を生成する複数の駆動信号生成手段と、
    各駆動信号生成手段の生成による駆動信号を受けて制御
    対象を駆動する駆動手段とを備え、前記状態量検出手段
    と前記偏差算出手段と制御指令生成手段及び駆動信号生
    成手段は単一の駆動手段に対して複数の制御系を構成
    し、各制御系は、自系の偏差算出手段の算出値と他系の
    偏差算出手段の各算出値とを比較して各算出値間に偏差
    があるか否かを判定する偏差判定手段と、各偏差算出手
    段の算出値を受けてその平均値を算出する平均値算出手
    段と、偏差判定手段により肯定の判定結果が得られたと
    きにのみ平均値算出手段の算出値により制御指令生成手
    段の生成による制御指令を修正する修正手段とを有する
    タービン制御装置。
  2. 【請求項2】 タービン制御に関する制御対象の状態量
    を検出する複数の状態量検出手段と、制御対象に対する
    目標値と各状態量検出手段の検出出力との偏差を算出す
    る複数の偏差算出手段と、各偏差算出手段の算出値を零
    に抑制するための制御指令を生成する複数の制御指令生
    成手段と、各制御指令生成手段の生成による制御指令に
    応じた駆動信号を生成する複数の駆動信号生成手段と、
    各駆動信号生成手段の生成による駆動信号を受けて制御
    対象を駆動する駆動手段とを備え、前記状態量検出手段
    と前記偏差算出手段と制御指令生成手段及び駆動信号生
    成手段は単一の駆動手段に対して複数の制御系を構成
    し、各制御系は、制御対象に対する制御が安定した状態
    になったことを条件に自系の偏差算出手段の算出値と他
    系の各偏差算出手段の算出値とを比較して各算出値間に
    偏差があるか否かを判定する偏差判定手段と、各偏差算
    出手段の算出値を受けてその平均値を算出する平均値算
    出手段と、偏差判定手段により肯定の判定結果が得られ
    たときにのみ平均値算出手段の算出値により制御指令生
    成手段の生成による制御指令を修正する修正手段とを有
    するタービン制御装置。
  3. 【請求項3】 タービンの蒸気量を制御する制御弁と、
    制御弁の状態量を検出する複数の状態量検出手段と、制
    御弁に対する目標値と各状態量検出手段の検出出力との
    偏差を算出する複数の偏差算出手段と、各偏差算出手段
    の算出値を零に抑制するための制御指令を生成する複数
    の制御指令生成手段と、各制御指令生成手段の生成によ
    る制御指令に応じた駆動信号を生成する複数の駆動コイ
    ルと、各駆動コイルの生成による駆動信号を受けて制御
    弁を駆動する駆動手段とを備え、前記状態量検出手段と
    前記偏差算出手段と制御指令生成手段及び駆動コイルは
    単一の駆動手段に対して複数の制御系を構成し、各制御
    系は、自系の偏差算出手段の算出値と他系の偏差算出手
    段の各算出値とを比較して各算出値間に偏差があるか否
    かを判定する偏差判定手段と、各偏差算出手段の算出値
    を受けてその平均値を算出する平均値算出手段と、偏差
    判定手段により肯定の判定結果が得られたときにのみ平
    均値算出手段の算出値により制御指令生成手段の生成に
    よる制御指令を修正する修正手段とを有するタービン制
    御装置。
  4. 【請求項4】 タービンの蒸気量を制御する制御弁と、
    制御弁の状態量を検出する複数の状態量検出手段と、制
    御弁に対する目標値と各状態量検出手段の検出出力との
    偏差を算出する複数の偏差算出手段と、各偏差算出手段
    の算出値を零に抑制するための制御指令を生成する複数
    の制御指令生成手段と、各制御指令生成手段の生成によ
    る制御指令に応じた駆動信号を生成する複数の駆動コイ
    ルと、各駆動コイルの生成による駆動信号を受けて制御
    弁を駆動する駆動手段とを備え、前記状態量検出手段と
    前記偏差算出手段と制御指令生成手段及び駆動コイルは
    単一の駆動手段に対して複数の制御系を構成し、各制御
    系は、制御対象に対する制御が安定した状態になったこ
    とを条件に自系の偏差算出手段の算出値と他系の偏差算
    出手段の各算出値とを比較して各算出値間に偏差がある
    か否かを判定する偏差判定手段と、各偏差算出手段の算
    出値を受けてその平均値を算出する平均値算出手段と、
    偏差判定手段により肯定の判定結果が得られたときにの
    み平均値算出手段の算出値により制御指令生成手段の生
    成による制御指令を修正する修正手段とを有するタービ
    ン制御装置。
  5. 【請求項5】 制御系を3重系で構成して成る請求項
    1、2、3または4記載のタービン制御装置。
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