JPS584161B2 - 蒸気タ−ビン制御装置 - Google Patents

蒸気タ−ビン制御装置

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JPS584161B2
JPS584161B2 JP51041967A JP4196776A JPS584161B2 JP S584161 B2 JPS584161 B2 JP S584161B2 JP 51041967 A JP51041967 A JP 51041967A JP 4196776 A JP4196776 A JP 4196776A JP S584161 B2 JPS584161 B2 JP S584161B2
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signal
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turbine
steam
circuit
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明石貞一郎
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は蒸気タービン制御装置に関し、特に段落圧力フ
ィードバック( Stage PressureFee
d−back,又はSPF)を内蔵する電気油圧式制御
装置( E! ectro Hydraulic Co
nt rol ,又はEHC)を採用した蒸気タービン
制御装置に適用して好適ならしめたものである。
近年の発電用の大容量蒸気タービンは再熱サイクルを採
用し、電気油圧式制御装置を装備している。
この電気油圧式制御装置は、電気回路によって複雑な制
御演算を行い、その結果きして得た制御信号を油圧回路
を与えて強大な力に変換して油圧サーボモータによって
蒸気弁の開度を加減することによってタービンに流入す
る蒸気流量を加減し、かくしてタービンの速度及び出力
の制御を行う様になされている。
しかるに、電気−油圧一式制御装置においては、タービ
ンの出力に比例した信号としてタービン第1段落圧力又
は再熱蒸気圧力を内部の制御回路にフィードバックし、
これによって所望の出力要求信号に応じた蒸気タービン
出力が得られる様に蒸気弁開度を補正し、かくして段落
圧力フィードバックを利かせる様にすることができる. すなわち大容量タービンの制御弁又は蒸気加減弁( C
ontrol Valve−.又はcv,以下単に蒸気
加減弁という)に対する制御装置においては、タービン
起動時にはタービンに熱的な不均衡が生じないいわゆる
全周噴射が用いられるが、大容量の1つの弁又は複数の
小容量の弁を開けて仕切ノズルの全周から蒸気を流入さ
せるこの全周噴射を行うと、蒸気加減弁を全開度になら
ない限り蒸気の損失が大きいので、複数の弁を順次シー
ケンシャルに開け、それぞれ蒸気加減弁に対応したター
ビン入口蒸気管と仕切ノズルを通してタービンに蒸気を
流入させるいわゆる部分噴射を行っている。
この部分噴射においては、各加減弁の開度制御はタービ
ンの出力要求信号に応じてシーケンシャルに行われ、例
えば出力要求信号が増加した場合には1の弁の開度を増
して行きかつこれが全開になる以前に次の弁の開度を増
して行く。
なお各弁の開度に対する蒸気流量は、一般に開き始めは
変化幅が大きく、開度を増すにつれて次第に減少して行
き、一定の開度に達したら飽和する非線形特性を有して
いる。
従って各弁毎に出力要求信号に比例した流量が得られる
様に弁開度制御を行う様になされている。
しかしこの様なシーケンシャルな弁の開度制御だけでは
、実際の流量と出力要求信号との間に誤差が生ずるを避
け得ない。
特に例えば複数の加減弁のうちの1つの弁をテストのた
め全閑にしたような場合には、その誤差が極端に大きく
なり補正する必要性が大きい。
そこでかかる問題を解決すべく考えられた制御方法が段
落圧力フィードバックで、タービン出力はタービンに流
入する蒸気流量に比例し、かつ蒸気流入量はタービン第
1段落圧力又は再熱圧力に比例することを利用して、こ
れらの圧力をタービンの制御回路にフイードバツクし、
このフィードバック信号と所望の出力要求信号との誤差
がなくなるように弁の開度を修正する。
なおこの様な段落圧力フィードバックによる制御は通常
の条件下におけるタービンの運転時には、有効であるが
、タービンの低出力運転時にはタービン出力に対する第
1段落圧力又は再熱圧力の誤差が大きいので使用しない
方が良い。
従ってタービン制御装置として段落圧力フィードバック
を入切する機能を具えさせ、かくするにつき速かに段落
圧力フィードバックを切離す機能と、制御回路に外乱を
与えないように徐々に大切できる機能とを具えさせるこ
とが行われている。
ところで上述の段落圧力フィードバックによるタービン
制御装置において タービンの第1段落圧力は、蒸気加
減弁のすぐ下流側位置に検出点があり、従ってタービン
流入蒸気量の最も迅速な検出方法である。
しかしこの方法はタービンの高圧段落から2重のケーシ
ングを通じて圧力を検出しなければならない構造上の困
難を生ずる場合があり、このような場合には、高圧ター
ビン出口から再熱器入口までの蒸気管(いわゆるコール
ドリヒートチューブ)から圧力を検出することが行われ
ている。
この検出位置は第1段落より温度、圧力ともに低く、蒸
気の乱れによるノイズも比較的少ない利点がある。
しかるに第1段落圧力にしろ、コールドリヒート部の圧
力にしろこれらの圧力には、過渡的に蒸気加減弁の動作
からの遅れが入るを避け得ない。
この遅れは、第1段落の場合は蒸気加減弁から第1段ノ
ズルまでの容積部分に蒸気が充満して圧力が変化し終る
までに生ずる遅れであり、またコールドリヒート部の場
合は高圧タービン出口から再熱管を経て中圧タービンノ
ズルに至るまでの容積部分に蒸気が充満して圧力が変化
し終るまでの遅れである。
従ってこの圧力を検出して直接タービン制御回路にフィ
ードバックしても、時間遅れをもった全流量信号がフィ
ードバックされるので、蒸気加減弁が適度な開度になっ
ていても、さらにこの弁を動作させて結局行き過ぎを生
じてしまうことになり、続いてその行き過ぎを修正する
動作がなされ、以後これらの動作を繰り返すことになる
かかる繰返し動作が生ずると、蒸気発生源であるボイラ
ーの追従能力を超えて蒸気を流し過ぎたり、止め過ぎた
りするおそれもあるので、蒸気加減弁がこの様な不安定
動作をしないように安定化する必要がある。
従来かかる安定化回路として、主制御回路に進み遅れ補
償回路を挿入する方法が考えられた。
しかしこの制御方法は、調節が非常に困難であり、また
本質的に主制御回路に補償回路を挿入する方式なので、
段落圧力フィードバックを使用しない場合にも主制御回
路に補償回路の構成要素が不使用状態で残されることに
なり、この分主制御回路の信頼性を低下させる結果につ
ながる欠点がある。
このため実際上この安定化回路は実用化されておらず、
現状では、上述の様に制御回路の不安定性による周期的
な振動現象に起因するハンチングが生ずる問題を未解決
のまゝ、段落圧力フィードバックを使用せざるを得ない
実情にある。
かかる従来の蒸気タービン制御装置として第1図のもの
がある。
この制御装置は再熱タービンに適用したもので、スーパ
ーヒータコイル1を通った蒸気は主蒸気止め弁2を介し
て複数の蒸気加減弁3に分配され、各弁3に接続された
リード管4を通って高圧タービン5に導入される。
そして高圧タービン5を出た蒸気は、コールドリヒート
チューブを構成するコンジット6を通った後再熱器7で
過熱され、再熱蒸気止め弁( Reheat Stop
Valve又はRsv)Bと、その下流側に設けられ
たインターセプト弁 ( Intercept Valve又はIV)9とを
通って中圧タービン10に入る。
中圧タービン10を出た蒸気は、低圧タービン11を通
ってコンデンサ12に流れる。
かくして高圧タービン5、中圧タービン10及び低圧タ
ービン11の発生トルクで発電機13を駆動する。
かかる再熱タービンにおいて、蒸気タービン制御装置は
、タービン軸に関連してその回転速度を検出する速度検
出装置14を有し、その検出出力を信号ケーブル15を
介して実速度信号aとして速度制御回路16ヘフィード
バックする。
速度制御回路16は実速度信号aを速度設定信号bと比
較し、その偏差信号をレギュレーション(調定速度整定
率)で割ってその結果を速度偏差信号eとして出力制御
回路17へ与える。
出力制御回路17は速度偏差信号Cを演算したあと、出
力要求信号dを受けてその演算を実行し、その後弁開度
信号e及びfをそれぞれ蒸気加減弁位置決め回路18及
びインターセプト弁位置決め回路19に与え、かくして
蒸気加減弁3及びインターセプト弁9の開度をそれぞれ
調節する。
一方再熱器7の入口側の再熱蒸気圧力を再熱蒸気圧力検
出器20によって検出し、この圧力検出出力を出力制御
回路17へ段落圧力フィードバック信号gとして与える
なおインターセプト弁9は蒸気加減弁3が全閉4したと
きこれに続いて閉じ始めるように、出力制御回路17で
制御演算し、これにより弁開度信号e及びfを出力して
いるので、通常運転時のインターセプト弁9は全開して
いる。
ところで、第1図の再熱タービンの制御系において段落
圧力フィードバックを使用しない場合は第2図に示す如
き動作ブロック線図(FunctionBlock D
iagram)として表わすことができる。
第2図において、実速度信号a及び速度設定信号bを入
力とする速度制御回路16、その出力である速度偏差信
号C及び出力要求dを受ける出力制御回路17、その出
力である弁開度信号eを入力とする蒸気加減弁位置決め
回路18の系は、第1図の場合と同様である。
ここで蒸気加減弁位置決め回路18はサーボ機構でなり
、弁開度信号eと弁位置hとを弁流量/弁開度の非線形
特性H2を介して比較して、その偏差をゲイン回路G2
を介して蒸気加減弁3に与えてこれを駆動し、かくして
弁位置hを定める。
このゲイン回路G2及び非線形特性H2からなる弁位置
決め回路18は蒸気加減弁3の数だけ用意され弁開度信
号eに応じたタービン蒸気流入量が得られるように蒸気
加減弁3をシーケンシャルに開けるようになされており
、従って弁位置hと、蒸気流入量すなわち流量との間に
は蒸気加減弁非線形特性G3の如き誤差が生ずる。
タービンに流入した蒸気流量Jは高圧タービン特性G4
を介して高圧タービントルクkを発生する。
これと共にこの蒸気流量Jは蒸気通路部特性Gの時間遅
れを介し、さらに中圧及び低圧タービン特性G,を介し
て中圧及び低圧タービントルク1を発生する。
従って高圧タービントルクkと、中圧及び低圧タービン
トルク1との和から発電機の負荷トルクmを差し引いた
偏差トルクnに基づいてタービン及び発電機の速度/ト
ルク特性G6を介して速度aが発生される。
また第2図の場合と同様にして、第1図の再熱タービン
の制御系において段落圧力フィードバックを使用した場
合は、第3図に示す如き動作ブロック線図として表わす
ことができる。
第3図の場合、第2図の場合との相違は、流量jに基づ
いて蒸気通路部特性Gを介して発生された段落圧力信号
gを出力制御回路17にフィードバックすることにある
しかるに出力制御回路は17は、出力要求信号dと速度
偏差信号Cとからそれぞれゲイン回路αを介して和を求
め、これらの和から段落圧力フィードバック信号gをゲ
イン回路βを介して差し引いて偏差信号pを得、この偏
差信号pを位相補償回路Hを介して出力制御回路17の
出力である弁開度信号eとして送出する。
なおその他の部分については第2図の場合と同様である
ので対応部分に同一符号を附して示す。
第3図の構成において、位相補償回路Hは、蒸気加減弁
3の動作の安定化を図るものであるが、この第3図の構
成から、段落圧力信号gのフィードバックを行わない第
2図の構成に切換えるようにした場合に、出力制御回路
17の弁開度信号eの出力通路に位相補償回路Hが介挿
されているので、この分主制御回路の信頼性が低下する
ことになるを回避し得ない。
従来の位相補償回路Hの調節動作をラプラス演算子を用
いた函数ブロック線図で示せば、第4図の様に表わし得
る。
すなわち位相補償回路Hは、一般にいう遅れ補償回路(
Lag Network)又は進み補償回路( Le
ad Network)でなり、N秒の進み時定数と、
M秒の遅れ時定数と、ラプラス演算子Sとを用いて1+
MSの形で表わされる。
ここで蒸気通路部特性G以外の特性G2,H2は遅れ時
間のほとんどない迅速な動作を行うので過渡現象として
は無視し得、また非線形特性G3は過渡現象としては理
想的な直線とみなせるので省略している。
また第4図において入力Rは、第3図の速度偏差信号C
及び出力要求dとをまとめて示したもので、ゲイン回路
αを介して、段階圧力フィードバック信号gからゲイン
回路βを介して得られる信号と比較され、その偏差信号
(第3図の偏差信号pに相当する)を位相補償回路Hを
介して弁位置C(第3図の弁位置hに相当する)を得る
ようになされている。
また蒸気通路部特性Gは、蒸気加減弁3の動作から第一
段落圧力又は再熱圧力の遅れ時間TR秒と、ラプラス演
算子Sとで表わせば、一次遅れ特性 一一二L一一で示
される。
この場合の蒸気加減弁3の応答Cは、特性Hからの出力
として が得られる。
(1)式に示す様に蒸気加減弁3の応答は複雑な応答形
態を示すが、これを単純化するためには、位相補償回路
Hの進み時定数N(秒)を1蒸気通路部特性Gの一次遅
れ時定数TR(秒)と一致させれば良く、このとき蒸気
加減弁3の応答は、となる。
なおこの場合、弁位置Cと設定値Hの関係を、段落圧力
フィードバックを使用する場合と、使用しない場合とで
一致させて、切替時の加減弁3のショックを避けるため
α=1+βなる関係を保つ様になされている。
また特性Gの出力である圧力信号pは、フイード回路を
切離しては調節状態が確認できないので切離さないでみ
た場合、 となり、N=TRの調節がどのようになっているかを知
ることはできない。
第4図について上述した様に、第3図の従来の位相補償
回路Hは調節が非常に困難であり、かつ主制御回路の信
頼性を低下させるので、実用化は全くされていないのが
実情である。
そこで現在のところ従来技術として実用されているもの
は、第3図において位相補償回路Hを省略した構成とな
されている。
その作用は第5図に示す如く、蒸気加減弁3の応答Cが
、 となることになる。
ここでβの値は正の値をとるから蒸気加減弁3の動作は
大きく行き過ぎてから戻って来て整定することになる。
このため蒸気通路部の一次遅れ時定数が小さい第1段落
圧力を使用した場合にも、蒸気加減弁3の行き過ぎを更
に補正しようとする動作を繰返す減衰の悪い周期的な振
動を生じてしまう。
以上の点を考慮して本発明は段落圧力フィードバックを
使用しても蒸気加減弁3の動作を安定化でき、かつ安定
化のための回路の調節状態を確認できるようにしたター
ビン制御装置を提案するもので、本発明においては安定
化回路を段落圧力信号のフィードバック部に挿入するこ
とにより段落圧力フィードバック不使用時にも主制御回
路の信頼性を低下させないで済むようにする。
以下図面について本発明の一例を述べるに、タービン制
御装置は第6図の函数ブロック線図に示す如く、特有の
構成の出力制御回路17を有する。
すなわち速度偏差信号Cと出力要求信号dとの和の信号
qを分岐して、その一方の信号q′を段落圧力フィード
バック信号gに基づいて補償回路Hの出力端に得られる
信号と比較し、その偏差信号rをゲイン回路βを介し、
さらにスイッチ回路Wを介して、他方の信号q“と合算
される。
そしてこの合算結果が出力制御回路17の出力信号eと
して送出される。
出力制御回路17の具体的回路としては第7図のものを
適用し得る。
すなわち、第1段落又はコールドヒート管6からの圧力
検出用リード管25に取付けた圧力変換器26によって
圧力を電気信号に変換し、復調回路27及びノイズ除去
フィルタ28を順次介して段落圧力信号gを得る。
この段落圧力信号gは、演算増幅器29と、可変抵抗3
0及び31と、コンデンサ32とで構成された比例プラ
ス微分回路33を介して圧力フィードバック信号として
加算器34に与えられる。
加算器34は圧力フィードバック信号を可変抵抗35を
介して受けてこれと、抵抗36及び37を介して与えら
れる出力要求信号d及び速度偏差信号Cとを、可変抵抗
38を具える演算増幅器39において逆極性をもって加
算比較する。
加算器34の出力偏差信号rは一端を接地した可変抵抗
40において電圧分割される。
この可変抵抗40の摺動子41は可変抵抗器駆動装置4
2によって外部から駆動され、これにより徐々に入り切
りすること、又は任意に設定することができるようにな
されている。
可変抵抗40の摺動子41の出力電圧はスイッチ回路4
3によって入り切りできる接点44を介して、演算増幅
器45と、抵抗46及び47とでなる符号変換器48に
よって極性反転されて出力要求信号d及び速度偏差信号
Cと同じ極性に極性合せする。
この符号変換器48の出力は演算増幅器49、抵抗50
,51 .52及び53からなる加算器54で合算さ
れ、その合算出力が出力制御回路17の出力として送出
される。
なお、接点44は切離した場合に出力側へ信号が出ない
ように出力端を接地に落せるようになされている。
第7図の出力制御回路17は第8図の函数ブロック線図
で示す如く動作する。
なお第8図において使用した符号は、第4図及び第5図
と同様である。
この場合補償回路Hは、微分時定数N(秒)と、ラプラ
ス演算子Sとで表わされる比例プラス微分回路H=1十
NSでなる。
この場合蒸気加減弁3の応答は、 で示される簡易な応答形態が直ちに得られる。
またこの場合、微分時定数N(秒)を蒸気通路1部の一
次遅れ時定数TR(秒)のK倍であるから、N=KTR
と示され、蒸気加減弁3の応答の形態は、(5)式の比
夕(1プラスー次遅れとなり、第9図にK>1の場合を
示し、又第10図にK<1の場合を示す如く、 1+超
の比例応答の後に一次遅れ動作で整定するに到る。
またK=1の場合は第11図に示す如く比例動作きなる
以上の第8図の動作において、ゲイン回路βの出力側の
点X位置で例えば第7図のスイッチ回路43によって切
離した場合の蒸気加減弁3の応答はRとなり、この場合
フィードバック信号Pの応答は、 の比例プラス一次遅れ動作となり、第9図、第10図及
び第11図で示したと同質の応答形態となるので、この
信号Pを設定信号Rの微少ステップ変化に対して調べれ
ば、K=1か、K>1か、K<1かが分り、さらに回路
の微分時定数N[株])から蒸気通路部の一次遅れ時定
数TRが実際には何秒かも分る。
第12図は出力要求信号に対する実出力の静特性を、段
落圧力フィードバックを使用した場合と、使用しない場
合とで比較したものである。
静特性は本来、特性値の変動がおさまった整定後の特性
であるが、従来技術では絶えず値が周期的に変動するの
で、第12図の段落圧力を使用した場合の特性に相当す
る特性は得られない。
しかるに本発明に依れば、その変動を抑えて、安定した
特性値に整定させる調整が可能になり、出力要求信号に
対して実出力を比例させる制御が本来の効果をあげ得る
ことになる。
本発明の効果を確認するため、複数個の蒸気加減弁3の
うちの1個をテストのため一旦全閉させた後ふたたび元
の開度に復帰させ、このとき蒸気加減弁3の駆動操作が
確実に動作するか否かを確認するいわゆる弁テスト時に
段落圧力フィードバックを使用した場合の動特性での効
果を第13図に示す。
この図において、弁テストが開始して1,個の蒸気加減
弁が閉じ、これにより全蒸気流量が減少し、段落圧力が
低下する。
この圧力信号gは出力制御回路17にフィードバックさ
れるが、これは所望の出力要求dより小さいので、これ
を補正するように弁開度信号eを増加させる。
このとき他の蒸気加減弁3が開いて全流量が増加し、フ
ィードバック信号gと、所望の出力要求dとの偏差qが
なくなったとき他の弁は整定する。
弁テストが終了し、全閉した弁を復帰させると、全流量
が増加し、段落圧力gが上昇し、これを補償すべく他の
弁を閉じ、テストした弁が戻って整定する。
この様に本発明に依れば、過渡的な応答の際も他の蒸気
加減弁3の動作として安定した動作を行わせることかで
き、不安定な蒸気加減弁の振動を生ずることはなくなり
、従って実出力もほとんど変動することなく安定したタ
ービンの運転ができる。
第14図は本発明に依る出力制御回路17の他の実施
例を示す。
第14図において第6図との相違点は、速度偏差信号C
及び出力要求信号dはゲイン回路αを介して合算され、
この合算値から補償回路H及びゲイン回路βを順次介し
て得られる段落圧力信号gが差引かれ、その差引信号r
が出力制御回路17の出力信号eとして送出される。
第15図は第14図の実際の回路例で、第7図の対応部
分には同一符号を附して示す如く、連動スイッチ61に
よって連動接点62が閉じている場合には、段落圧力フ
ィードバック信号gが出力制御回路17に接続されず、
出力要求信号d及び速度偏差信号Cが演算増幅器63と
抵抗64及び65とからなる加算器66で合算され、そ
の合算信号が出力制御回路17の出力eとなる。
連動スイッチ61によって連動接点62が開いている場
合には、速成可変抵抗器67及び68(連結軸69でそ
れぞれの回転角度を調節できるように連成された回転形
可変抵抗器のようなものでなる)を駆動装置70によっ
て駆動することによってその入力信号g,d及びCを外
部から徐々に入り切り又は設定できるようになされ、そ
の出力が抵抗71を介して加算回路66に与えられる。
なおこの場合も、接点62が閉じた場合は出力端が接地
電位に落され、かくして出力側へは信号が出ない様にな
されている。
第15図の出力制御回路11は第16図の函数ブロック
図に示す如く動作する。
すなわち設定信号Rは、ゲイン回路αを介して入力され
、特性G及び補償回路H(第8図の場合と同様に比例プ
ラス微分回路でなる)を順次介し、さらにゲイン回路β
を介して得られるフィードバック信号と比較される。
そしてその比較出力が出力制御回路17の出力として送
出される。
しかるに蒸気加減弁3の応答は、 となる。
ところで(7)式において、単にα一l+βとなるよう
に設定すれば、第6図について上述したと全く同一の形
態となり、従って同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図の本発明を適用し得る蒸気タービン制御装置を示
す系統図,第2図及び第3図はその従来の動作ブロック
線図、第4図は第3図の函数ブロック線図、第5図は第
2図の函数ブロック線図、第6図は本発明に依る蒸気タ
ービン制御装置を示す動作ブロック線図、第7図はその
具体的構成を示す接続図、第8図は第7図の動作説明に
供する函数ブロック線図、第9図ないし第13図は本発
明の効果の説明に供する曲線図、第14図は本発明の他
の実施例を示す動作ブロック線図、第15図はその具体
的構成を示す接続図、第16図は第15図の動作説明に
供する函数ブロック線図である。 1・・・スーパーヒータコイル、2・・・主蒸気止め弁
、3・・・制御弁又は蒸気加減弁、5・・・高圧タービ
ン、7・・・再熱器、8・・・再熱蒸気止め弁、9・・
・インターセプト弁、10・・・中圧タービン、11・
・・低圧タービン、12・・・コンデンサ、12・・・
発電機、14・・・速度検出器、16・・・速度制御回
路、17・・・出力制御回路、18・・・蒸気加減弁位
置決め回路、19・・・インターセプト弁位置決め回路
、H・・・補償回路、α,β・・・ゲ゛イン回路、W・
・・スイッチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タービン第1段落圧力又は再熱圧力がタービン出力
    に比例する特性を利用し、これらの圧力を検出して蒸気
    加減弁に対する出力制御回路への段落圧力フィードバッ
    ク信号又は再熱圧力フィードバック信号として用いるこ
    とにより、所一の出力要求信号に応じたタービン出力を
    得るようにしてなる蒸気タービン制御装置において、タ
    ービンの速度偏差信号と上記出力要求信号との和の信号
    を分岐し、当該分岐信号の一方の信号を上記段落圧力フ
    ィードバック信号に基づいて比例プラス微分回路構成の
    補償回路の出力端に得られる信号と比較器によって比較
    し、この比較器の偏差信号をゲイン回路を介しさらにス
    イッチ回路を介して上記分岐信号の他方の信号と加算器
    によって合算し、6の合算結果を上記出力制御回路の出
    力信号として送出することを特徴とする蒸気タービン制
    御装置。 2 タービン第1段落圧力又は再熱圧力がタービン出力
    に比例する特性を利用し、これらの圧力を検出して蒸気
    加減弁に対する出力制御回路への段落圧力フィードバッ
    ク信号又は再熱圧力フイードバック信号として用いるこ
    とにより、所望の出力要求信号に応じたタービン出力を
    得るようにしてなる蒸気タービン制御装置において、タ
    ービンの速度偏差信号及び上記出力要求信号を第1のゲ
    イン回路を介して加算器によって合算し、この合算出力
    から、比例プラス微分回路構成の補償回路及び第2のゲ
    イン回路を順次介して得られる段落圧力信号を比較器に
    よって差引き、当該差引信号を上記出力制御回路の出力
    信号として送出することを特徴とする蒸気タービン制御
    装置。
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