JP3476959B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

Info

Publication number
JP3476959B2
JP3476959B2 JP11493795A JP11493795A JP3476959B2 JP 3476959 B2 JP3476959 B2 JP 3476959B2 JP 11493795 A JP11493795 A JP 11493795A JP 11493795 A JP11493795 A JP 11493795A JP 3476959 B2 JP3476959 B2 JP 3476959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
valve
control device
cylinder
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11493795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08299265A (ja
Inventor
泰行 二木
祐一 森實
成人 真貝
岳志 滝川
昭 菊池
一郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP11493795A priority Critical patent/JP3476959B2/ja
Publication of JPH08299265A publication Critical patent/JPH08299265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3476959B2 publication Critical patent/JP3476959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、体腔内の汚物や体液等
を内視鏡の吸引チャンネルを通して吸引する吸引操作を
行う吸引制御装置を有する内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に内視鏡の操作部には吸引制御装置
が設けられており、この吸引制御装置を操作して体腔内
の汚物や体液等を吸引チャンネルを通して体腔外に吸引
できるようになっている。 【0003】この種の吸引制御装置としては、例えば特
開平5−49596号公報に開示されているように、内
視鏡操作部に組み付けられる吸引制御装置においてリー
ク孔が形成された吸引ボタンを備え、吸引制御装置の非
操作時には前記リーク孔を介して外気が吸引装置側に吸
引され、吸引時には前記リーク孔を手指で塞ぎ吸引ボタ
ンを同時に押すことによって内視鏡挿入部先端より体腔
内の体液等を吸引できるようにした構成のものが知られ
ている。 【0004】また、特開平6−70880号公報には、
吸引制御装置の弁手段としてゴム等の弾性材からなる弁
体をシリンダ下端部に組み付けて構成したものが開示さ
れている。この公報の吸引制御装置では、前記弁体はド
ーム状の閉塞膜を有し、シリンダに係入して押し込み操
作するピストンによって前記閉塞膜を開閉することで吸
引操作の切換えを行うことが可能になっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平5−49596号公報の構成では、リーク孔を塞い
でいる指が吸引された体液等で汚れたり、体液等が外部
へ飛散するおそれがあるなどの問題点がある。 【0006】また、内視鏡を用いた気管支の検査として
の気管支内視鏡検査には気管支肺胞洗浄という手段があ
り、これはシリンジで体内に生理食塩水等の液体を注入
し、体内の細胞等を含んだ液体を吸引回収して、吸引回
収された液体を検査、診断するものである。この気管支
肺胞洗浄を行う際に、前記特開平6−70880号公報
の構成では、弁体の閉塞膜が開くおそれがあるため吸引
制御装置を取り外してその部分に専用の栓を取り付ける
必要があり、検査に手間やコストがかかる問題点があっ
た。 【0007】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、吸引時に体液等が外部へ飛散するおそれがなく
吸引物による汚染を防止でき、かつ、気管支肺胞洗浄を
行う際に専用の栓に交換する必要なくそのままの状態で
実行することが可能な内視鏡を提供することを目的とし
ている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡は、
内視鏡に設けられた吸引チャンネルに接続可能な接続口
と吸引装置に接続可能な吸引口とを連通する内周面を有
し、前記内周面が前記吸引装置と前記吸引チャンネルと
を連通するための流路の一部を構成するシリンダ部と、
前記流路を開閉するための開閉弁の一部を構成し、所定
の径で形成される開口部と前記開口部から前記吸引装置
により吸引される方向に所定の長さで前記所定の径を有
する摺動部とを形成し、前記シリンダ部の内周面に具備
される略円筒形状の第1の弁部と、前記開閉弁の一部を
構成し、前記開口部から前記摺動部に挿入し前記摺動部
と当接して摺動する前記所定の径と略同一な外径を有す
第2の弁部と、前記第2の弁部を有すると共に、前記
第2の弁部が前記開口部から突出して前記摺動部と離脱
し前記流路を連通する第1の位置と前記摺動部内に挿入
されて前記流路を密閉する第2の位置との間で前記第2
の弁部を前記摺動部に対して摺動して進退させる操作部
を有するピストン部と、を具備したことを特徴とする。 【0009】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1は吸引制御装置を備えた内視鏡の概略構成を示す斜視
図、図2は操作部に組み付けられた状態での吸引制御装
置の構成を示す断面図、図3は操作部から取り外した状
態での吸引制御装置の構成を示す断面図、図4は気管支
肺胞洗浄を行う場合において内視鏡を気管支へ挿入した
状態を示す作用説明図である。 【0010】図1に示すように、体腔内に挿入される細
長の挿入部1の基端部には、使用者が把持する握り部2
が設けられており、この握り部2の後端には、後述する
吸引制御装置等が配設された操作部3が連設されてい
る。また、操作部3の後端には、各種操作スイッチ等が
配設されたスイッチボックス4が連設されている。 【0011】前記操作部3には、挿入部1の先端部側を
湾曲操作するための湾曲レバー5、吸引操作を行う吸引
制御装置6、図示しない画像処理装置(ビデオシステム
センタ)へ信号を送る操作を行う画像制御スイッチ7が
設けられている。また、操作部3の側面部から図示しな
い画像処理装置や光源装置に接続されるユニバーサルコ
ード8が延出して設けられている。 【0012】吸引制御装置6は、操作部3に対して着脱
自在に組み付けられており、操作部3より外部側に突出
状態で保持される突出部6aを有している。突出部6a
の側部には、パイプ状の吸引口金9が突設されており、
この吸引口金9の先端の接続部10には、図示しない吸
引ポンプ等の吸引装置に接続される吸引チューブ11が
連結されている。この吸引制御装置6の操作に伴い、前
記吸引装置の吸引力により挿入部1内に形成された処置
具チャンネル及び吸引チャンネル,吸引チューブ11を
通じて体腔内の体液や汚物等を吸引できるようになって
いる。 【0013】次に図2及び図3に基づいて吸引制御装置
6の詳細構成を説明する。図2は操作部3に組み付けら
れた状態での吸引制御装置6の断面を、図3は操作部3
から取り外した状態での吸引制御装置6の断面をそれぞ
れ示したものである。 【0014】操作部3の内部には、挿入部1内に延設さ
れた吸引チャンネル12と連通した筒状の取付部13が
設けられており、この取付部13に吸引制御装置6のシ
リンダ14が着脱自在に組み付けられるようになってい
る。このとき、吸引制御装置6はシリンダ14のフラン
ジ部15が操作部筐体3aに当接した状態で操作部3に
対して位置決めされる。なお、前記吸引チャンネル12
は、挿入部1内に延設され一端が挿入部先端に開口し他
端が図1に示す処置具挿入口26に開口した処置具チャ
ンネルと連通している。 【0015】シリンダ14は、内部に略円筒状の空間を
有して構成されており、シリンダ14の上端部には外周
側に突出した突出部14aが形成され、中間部のフラン
ジ部15の下端側には取付部13内に挿入される嵌合部
14bが形成されている。この嵌合部14bの下端部に
は、弾性材で構成された弁体16が係合し配設されてい
る。 【0016】弁体16は、円筒形状に形成された内周面
による弁部17を有しており、弁体16の外周面には突
出部によるシール部16aが設けられている。このシー
ル部16aの外径は、シール部16aが当接する取付部
13の嵌合部13aの内径より大きく寸法が設定されて
いる。 【0017】シリンダ14内には、吸引操作用の棒状の
ピストン体18が長手軸方向に移動可能に係入して設け
られており、ピストン体18の下端部には円錐形状の弁
部19が設けられている。このピストン体18の弁部1
9は、弁体16に設けられた弁部17の内径よりも若干
大きな外径を有して形成されている。 【0018】ピストン体18は、シリンダ14の軸方向
に所定ストローク量、すなわち弁部17と弁部19とに
よってシリンダ14内が閉塞する第1の位置と開放する
第2の位置との間だけ進退自在に設けられている。 【0019】また、ピストン体18の上端部にはフラン
ジ部20が設けられており、このフランジ部20の下部
には、非操作時にはピストン体18を前記第1の位置に
保持する付勢手段となる略円筒状のゴムバネ21が組み
付けられている。ゴムバネ21の下端部は、シリンダ1
4上端部の突出部14a下側の外周面に形成されたゴム
バネ固定溝14cに嵌着されている。すなわち、前記ゴ
ムバネ21の両端は、ピストン体18のフランジ部20
とシリンダ14のゴムバネ固定溝14cとにそれぞれ気
密的に嵌合している。 【0020】なお、図2及び図3において、図中一点鎖
線より左側が非操作時を、右側が操作時をそれぞれ示し
ている。 【0021】前記ピストン体18の非操作時には、弁体
16,ゴムバネ21,ピストン体18,シリンダ14の
各部材に囲まれ吸引口金9内の吸引孔と連通される空間
22が形成され、この空間22が連通孔23を介して外
気と連通している。このとき、図2に示すように、ピス
トン体18の弁部19が弁体16の弁部17に圧入され
ているため、空間22と吸引チャンネル12とは遮断さ
れている。また、取付部13に弁体16のシール部16
aが圧入されているため、吸引チャンネル12と外気と
は遮断されている。 【0022】前記連通孔23内側の上下には、それぞれ
1重ずつの環状突起24,25が設けられており、操作
時にはこれらの環状突起24,25が当接して連通孔2
3が閉塞するようになっている。 【0023】また、シリンダ14の突出部14aには、
ゴムバネ固定溝14cの上方にピストン体18の押し込
み操作位置を規制するストッパ部14dが形成されてい
る。そして、このストッパ部14dの上縁部には、切り
欠き溝14eが設けられている。 【0024】次に、本実施例における吸引制御装置6の
作用を説明する。吸引操作の際に、図2の左側の状態
(第1の位置)からピストン体18を押し下げると、弁
体16の弁部17とピストン体18の弁部19とが開放
されて、空間22が吸引チャンネル12と連通する。さ
らにピストン体18を押し込むと、図2の右側に示すよ
うにゴムバネ21の環状突起24,25が密着し、連通
孔23が閉塞して空間22が外気と遮断される。さらに
ピストン体18を押し込むと、ストッパ部14dに突き
当たり、図2の右側の状態(第2の位置)で保持され
る。 【0025】この状態で、吸引口金9に吸引チューブ1
1を介して接続した吸引ポンプ等の吸引装置によって、
体腔内の体液や汚物等を挿入部1の先端より処置具チャ
ンネル,吸引チャンネル12,弁体16の弁部17とピ
ストン体18の弁部19との間,空間22,吸引口金9
を通じて吸引することができる。このとき、環状突起2
4,25の当接によって連通孔23が閉塞されているた
め、常に吸引口金9内,シリンダ14内,及び吸引チャ
ンネル12内の気密が保持される。 【0026】ここで吸引操作を停止するためにピストン
体18を押し込む操作を止めると、ピストン体18はゴ
ムバネ21の弾性復元力により上方に付勢され、押し上
げられる。このとき、ゴムバネ21の環状突起24,2
5が離れて連通孔23が開放され、空間22は外気と連
通孔23を通じて連通し、吸引装置によって外気が連通
孔23,空間22,吸引口金9を通じて吸引される。そ
の後、ピストン体18が第1の位置まで押し上げられ、
ピストン体18の弁部19が弁体16の弁部17を弾性
変形させながら該弁部17に圧入され、空間22と吸引
チャンネル12とが完全に遮断される。 【0027】このとき、ピストン体18の弁部19とシ
リンダ14の弁部17とが弾性力によって押し付けられ
ているため、常にシリンダ14内及び吸引チャンネル1
2内の気密が保持される。 【0028】このように構成された吸引制御装置6によ
り、吸引した体液等が外部に飛散することなく吸引操作
を実行することができる。 【0029】ところで、内視鏡による気管支の検査とし
ての気管支内視鏡検査には気管支肺胞洗浄という手段が
ある。この気管支肺胞洗浄は、気管支・肺胞に内視鏡の
チャンネルを通して生理食塩水を注入し、気管支・肺胞
を洗浄した生理食塩水を回収して、この生理食塩水中の
細胞を検査し、診断するものである。 【0030】具体的には図4に示すように、処置具挿入
口26に装着された処置具栓27にシリンジ28を取り
付け、この状態で挿入部1を気管支内に挿入し、シリン
ジ28を用いてシリンジ28内の生理食塩水等の液体を
処置具チャンネルを通して気管支・肺胞に注入した後、
体内の細胞を含んだ液体を再びシリンジ28内に回収す
る。 【0031】このようにシリンジ28を用いて内視鏡の
処置具チャンネルを介して生理食塩水等を注入・回収を
行う際、非操作時における吸引制御装置6は、弁体16
の弁部17とピストン体18の弁部19,及び弁体16
のシール部16aと取付部13の嵌合部13aがそれぞ
れ確実に密封されている。このため、シリンジ28は挿
入部1先端に開口しているチャンネル開口部にのみ連通
し、吸引制御装置6を取り替える必要がなく、そのまま
の状態でシリンジ28による体内への生理食塩水等の注
入・回収が可能となっている。 【0032】以上説明したように、本実施例の吸引制御
装置によれば、通常の吸引操作時には吸引した体液等が
外部へ飛散するおそれがなく、汚染を防止し確実に吸引
を行うことが可能となる。また、気管支肺胞洗浄を行う
際には吸引制御装置を操作部に組み付けたまま専用の栓
に着け換える必要なく、処置具栓に取り付けたシリンジ
によって体内への生理食塩水等の液体の注入と注入した
液体の回収とを行うことができる。 【0033】次に本発明の第2実施例を説明する。図5
は操作部に組み付けられた状態での吸引制御装置の構成
を示す断面図、図6は操作部から取り外した状態での吸
引制御装置の構成を示す断面図である。なお、図5及び
図6において、図中一点鎖線より左側が非操作時を、右
側が操作時をそれぞれ示している。 【0034】第2実施例の吸引制御装置30は、第1実
施例と同様に操作部3の内部に設けられた取付部13に
吸引制御装置30のシリンダ31が着脱自在に組み付け
られるようになっている。 【0035】シリンダ31は、ポリプロピレンやポリエ
チレン等の比較的軟性の樹脂により内部に略円筒状の空
間を有する形状に成形されて構成されている。シリンダ
31の下端部には、取付部13内に挿入される嵌合部3
1aが形成されており、嵌合部31aの下端部には、内
周側に細径となった弾性変形可能な円筒形状の弁部32
が設けられている。 【0036】弁部32の外周面部には突出部によるシー
ル部31bが設けられており、このシール部31bの外
径は、シール部31bが当接する取付部13の嵌合部1
3aの内径より大きく寸法が設定されている。 【0037】シリンダ31内には、第1実施例と同様に
吸引操作用の棒状のピストン体18が係入して設けられ
ており、ピストン体18の下端部には円錐形状の弁部1
9が設けられている。このピストン体18の弁部19
は、シリンダ31に設けられた弁部32の内径よりも若
干大きな外径を有して形成されている。 【0038】その他の構成は第1実施例と同様であり、
ここでは説明を省略する。 【0039】次に、本実施例における吸引制御装置30
の作用を説明する。吸引操作の際に、図5の左側の状態
(第1の位置)からピストン体18を押し下げると、シ
リンダ31の弁部32とピストン体18の弁部19とが
開放されて、空間22が吸引チャンネル12と連通す
る。さらにピストン体18を押し込むと、ゴムバネ21
の連通孔23が閉塞して空間22が外気と遮断され、図
5の右側の状態(第2の位置)で保持される。 【0040】この状態で、吸引口金9に吸引チューブ1
1を介して接続した吸引ポンプ等の吸引装置によって、
体腔内の体液や汚物等を挿入部1の先端より処置具チャ
ンネル,吸引チャンネル12,シリンダ31の弁部32
とピストン体18の弁部19との間,空間22,吸引口
金9を通じて吸引することができる。 【0041】ここで吸引操作を停止するためにピストン
体18を押し込む操作を止めると、ピストン体18はゴ
ムバネ21の弾性復元力により上方に付勢されて押し上
げられ、ゴムバネ21の連通孔23が開放して空間22
が外気と連通すると共に、ピストン体18の弁部19が
シリンダ31の弁部32を弾性変形させながら該弁部3
2に圧入され、空間22と吸引チャンネル12とが遮断
される。 【0042】このような第2実施例の構成によっても、
第1実施例と同様の作用、効果が得られる。 【0043】第2実施例では第1実施例の効果に加え
て、シリンダに弁体を一体的に設けたため、特開平6−
70880号公報のようにシリンダへゴム等の弁体を組
み付ける必要がなく、より低コストで吸引制御装置を構
成することが可能である。 【0044】以降の実施例において第2実施例の変形例
を説明する。 【0045】図7は第3実施例に係る吸引制御装置の構
成を示す断面図である。第3実施例の吸引制御装置35
は、シリンダ及びピストン体の弁部の構成を変更したも
のである。 【0046】シリンダ36は、ポリプロピレンやポリエ
チレン等の比較的軟性の樹脂により構成され、シリンダ
36の下端部内周部には、第2実施例よりも短い円筒形
状で弾性変形可能な弁部37が設けられている。一方、
ピストン体38の下端部外周部には、円柱形状に突出し
た弁部39が設けられている。 【0047】その他の構成は第2実施例と同様であり、
ここでは説明を省略する。 【0048】吸引操作を停止するためにピストン体38
を押し込む操作を止めると、ピストン体38はゴムバネ
21の弾性復元力により上方に付勢されて押し上げら
れ、ゴムバネ21の連通孔23が開放して空間22が外
気と連通すると共に、ピストン体38の弁部39がシリ
ンダ36の弁部37を弾性変形させながら該弁部37に
圧入され、空間22と吸引チャンネル12とが遮断され
る。 【0049】このような第3実施例の構成によっても、
第2実施例と同様の作用、効果が得られる。 【0050】図8は第4実施例に係る吸引制御装置の構
成を示す断面図である。第4実施例の吸引制御装置40
は、第3実施例におけるシリンダ側の弁部の構成を変更
したものである。 【0051】シリンダ41は、ポリプロピレンやポリエ
チレン等の比較的軟性の樹脂により構成され、シリンダ
41の下端部には、内周面に突出形成された突出部から
なる弾性変形可能な弁部42が設けられている。一方、
第3実施例と同様、ピストン体38の下端部外周部には
円柱形状の弁部39が設けられている。 【0052】その他の構成は第2実施例と同様であり、
ここでは説明を省略する。 【0053】吸引操作を停止するためにピストン体38
を押し込む操作を止めると、ピストン体38はゴムバネ
21の弾性復元力により上方に付勢されて押し上げら
れ、ゴムバネ21の連通孔23が開放して空間22が外
気と連通すると共に、ピストン体38の弁部39がシリ
ンダ41の弁部42を弾性変形させながら該弁部42に
圧入され、空間22と吸引チャンネル12とが遮断され
る。 【0054】このような第4実施例の構成によっても、
第2実施例と同様の作用、効果が得られる。 【0055】図9は第5実施例に係る吸引制御装置の構
成を示す断面図である。第5実施例の吸引制御装置45
は、第3実施例におけるピストン体側の弁部の構成を変
更したものである。 【0056】第3実施例と同様、シリンダ36の下端部
内周部には、弾性変形可能な円筒形状の弁部37が設け
られている。一方、ピストン体46の下端部外周部に
は、円柱形状で、かつ弾性部材からなる弁部47が設け
られている。 【0057】その他の構成は第2実施例と同様であり、
ここでは説明を省略する。 【0058】吸引操作を停止するためにピストン体46
を押し込む操作を止めると、ピストン体46はゴムバネ
21の弾性復元力により上方に付勢されて押し上げら
れ、ゴムバネ21の連通孔23が開放して空間22が外
気と連通すると共に、ピストン体46の弁部47とシリ
ンダ36の弁部37とが弾性変形しながら弁部47が弁
部37に圧入して、空間22と吸引チャンネル12とが
遮断される。 【0059】このような第5実施例の構成によっても、
第2実施例と同様の作用、効果が得られる。 【0060】図10は第6実施例に係る吸引制御装置の
構成を示す断面図である。第6実施例の吸引制御装置5
0は、第2実施例のシリンダ31と第3実施例のピスト
ン体38とを組み合わせたものである。 【0061】シリンダ31の下端部内周部には、弾性変
形可能な円筒形状の弁部32が設けられている。一方、
ピストン体38の下端部外周部には、円柱形状の弁部3
9が設けられている。 【0062】その他の構成は第2実施例と同様であり、
ここでは説明を省略する。 【0063】吸引操作を停止するためにピストン体38
を押し込む操作を止めると、ピストン体38はゴムバネ
21の弾性復元力により上方に付勢されて押し上げら
れ、ゴムバネ21の連通孔23が開放して空間22が外
気と連通すると共に、ピストン体38の弁部39がシリ
ンダ31の弁部32を弾性変形させながら該弁部32に
圧入され、空間22と吸引チャンネル12とが遮断され
る。 【0064】このような第6実施例の構成によっても、
第2実施例と同様の作用、効果が得られる。 【0065】図11は第7実施例に係る吸引制御装置の
構成を示す断面図である。第7実施例の吸引制御装置5
5は、第5実施例におけるシリンダ側の弁部の構成を変
更したものである。 【0066】シリンダ56の下端部には、内周側に円筒
状に突出形成された弁部57が設けられている。一方、
ピストン体46の下端部外周部には、円柱形状で、かつ
弾性部材からなる弁部47が設けられている。 【0067】その他の構成は第2実施例と同様であり、
ここでは説明を省略する。 【0068】吸引操作を停止するためにピストン体46
を押し込む操作を止めると、ピストン体46はゴムバネ
21の弾性復元力により上方に付勢されて押し上げら
れ、ゴムバネ21の連通孔23が開放して空間22が外
気と連通すると共に、ピストン体46の弁部47とシリ
ンダ56の弁部57とが弾性変形しながら弁部47が弁
部57に圧入して、空間22と吸引チャンネル12とが
遮断される。 【0069】このような第7実施例の構成によっても、
第2実施例と同様の作用、効果が得られる。 【0070】図12は第8実施例に係る吸引制御装置の
構成を示す断面図である。第8実施例の吸引制御装置6
0は、第7実施例におけるピストン体側の弁部の構成を
変更したものである。 【0071】第7実施例と同様、シリンダ56の下端部
には、内周側に円筒状に突出形成された弁部57が設け
られている。一方、ピストン体61の下端部外周部に
は、円筒形状に突出した突出部62に弾性部材からなる
リング状の弁部63が係合して配設されている。 【0072】その他の構成は第2実施例と同様であり、
ここでは説明を省略する。 【0073】吸引操作を停止するためにピストン体61
を押し込む操作を止めると、ピストン体61はゴムバネ
21の弾性復元力により上方に付勢されて押し上げら
れ、ゴムバネ21の連通孔23が開放して空間22が外
気と連通すると共に、ピストン体61の弁部63が弾性
変形しながらシリンダ56の弁部57に圧入して、空間
22と吸引チャンネル12とが遮断される。 【0074】このような第8実施例の構成によっても、
第2実施例と同様の作用、効果が得られる。 【0075】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、 (1) 内視鏡に設けられた吸引チャンネルに連通する
開口部と吸引装置に通じる吸引路の吸引口とを有し、前
記開口部と吸引口との間に弁部を備えたシリンダ部と、
前記シリンダ部内において、前記開口部と吸引口の間を
閉塞する第1の位置と前記開口部と吸引口の間を開放す
る第2の位置との間で往復可能に設けられ、前記シリン
ダ部の弁部と係合する該シリンダ部の弁部の内径よりも
大きな外径の弁部を有するピストン部と、前記ピストン
部を前記第1の位置の方向に付勢する付勢手段と備え、
前記シリンダ部の弁部の内面と前記ピストン部の弁部の
外面の少なくとも一方が円筒面であることを特徴とする
内視鏡の吸引制御装置。 【0076】(2) 前記シリンダ部の弁部の内面と前
記ピストン部の弁部の少なくとも一方が弾性体からなる
ことを特徴とする付記1に記載の内視鏡の吸引制御装
置。 【0077】(3) 前記付勢手段において、前記ピス
トン部が第2の位置にあるときに前記吸引口と外気とを
閉塞する閉塞手段を備えたことを特徴とする付記1に記
載の内視鏡の吸引制御装置。 【0078】付記1〜3の構成によれば、吸引操作時及
び非操作時において常に吸引経路内の気密が保持され、
これにより、吸引時に体液等が外部へ飛散するおそれが
なく、かつ、気管支肺胞洗浄を行う際に専用の栓に交換
する必要なくそのままの状態で実行することが可能とな
る。 【0079】(4) 前記シリンダ部は、弾性を有する
樹脂材料により形成され、下端部に薄肉円筒部からなる
弁部を一体的に有してなることを特徴とする付記2に記
載の内視鏡の吸引制御装置。 【0080】付記4のようにシリンダ部に弁部を一体的
に設けて構成することにより、低コストで吸引制御装置
を構成することが可能となる。 【0081】(5) 前記付勢手段は、略円筒形の弾性
部材からなり、両端が前記シリンダ部上端と前記ピスト
ン部上端とにそれぞれ気密的に嵌合し、側壁に少なくと
も1つの連通孔を有しており、前記閉塞手段として前記
連通孔の上下に、前記ピストン部が第2の位置にあると
きに両者が当接する少なくとも一対の突起部を有してな
ることを特徴とする付記3に記載の内視鏡の吸引制御装
置。 【0082】付記5の構成によれば、付勢部材の外径が
大きくなるおそれがなく、小さいサイズで付勢手段の効
果を得ることのできる付勢部材を備えた吸引制御装置を
提供できる。 【0083】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、吸
引時に体液等が外部へ飛散するおそれがなく吸引物によ
る汚染を防止でき、かつ、気管支肺胞洗浄を行う際に専
用の栓に交換する必要なくそのままの状態で実行するこ
とが可能な内視鏡を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】吸引制御装置を備えた内視鏡の概略構成を示す
斜視図 【図2】第1実施例に係る吸引制御装置の操作部に組み
付けられた状態での構成を示す断面図 【図3】第1実施例に係る吸引制御装置の操作部から取
り外した状態での構成を示す断面図 【図4】気管支肺胞洗浄を行う場合において内視鏡を気
管支へ挿入した状態を示す作用説明図 【図5】第2実施例に係る吸引制御装置の操作部に組み
付けられた状態での構成を示す断面図 【図6】第2実施例に係る吸引制御装置の操作部から取
り外した状態での構成を示す断面図 【図7】第3実施例に係る吸引制御装置の構成を示す断
面図 【図8】第4実施例に係る吸引制御装置の構成を示す断
面図 【図9】第5実施例に係る吸引制御装置の構成を示す断
面図 【図10】第6実施例に係る吸引制御装置の構成を示す
断面図 【図11】第7実施例に係る吸引制御装置の構成を示す
断面図 【図12】第8実施例に係る吸引制御装置の構成を示す
断面図 【符号の説明】 1…挿入部 3…操作部 6…吸引制御装置 9…吸引口金 11…吸引チューブ 12…吸引チャンネル 13…取付部 14…シリンダ 16…弁体 17…弁部 18…ピストン体 19…弁部 21…ゴムバネ 22…空間 23…連通孔 26…処置具挿入口 27…処置具栓 28…シリンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝川 岳志 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菊池 昭 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 一郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−161599(JP,A) 特開 昭62−148635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内視鏡に設けられた吸引チャンネルに接
    続可能な接続口と吸引装置に接続可能な吸引口とを連通
    する内周面を有し、前記内周面が前記吸引装置と前記吸
    引チャンネルとを連通するための流路の一部を構成する
    シリンダ部と、前記流路を開閉するための開閉弁の一部を構成し、所定
    の径で形成される開口部と前記開口部から前記吸引装置
    により吸引される方向に所定の長さで前記所定の径を有
    する摺動部とを形成し、前記シリンダ部の内周面に具備
    される略円筒形状の 第1の弁部と、前記開閉弁の一部を構成し、前記開口部から前記摺動部
    に挿入し前記摺動部と当接して摺動する前記所定の径と
    略同一な外径を有する 第2の弁部と、前記第2の弁部を有すると共に、前記第2の弁部が前記
    開口部から突出して前記摺動部と離脱し前記流路を連通
    する第1の位置と前記摺動部内に挿入されて前記流路を
    密閉する第2の位置との間で前記第2の弁部を前記摺動
    部に対して摺動して進退させる操作部を有する ピストン
    部と、 を具備したことを特徴とする内視鏡。
JP11493795A 1995-05-12 1995-05-12 内視鏡 Expired - Fee Related JP3476959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11493795A JP3476959B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11493795A JP3476959B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 内視鏡

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003177294A Division JP2003325442A (ja) 2003-06-20 2003-06-20 内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08299265A JPH08299265A (ja) 1996-11-19
JP3476959B2 true JP3476959B2 (ja) 2003-12-10

Family

ID=14650354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11493795A Expired - Fee Related JP3476959B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3476959B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007252589A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Fujinon Corp 内視鏡の吸引装置
JP2012065766A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Fujifilm Corp 内視鏡の吸引ボタン
JP2013106770A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Fujifilm Corp 内視鏡の吸引管路切り替え装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4761631B2 (ja) * 2001-02-19 2011-08-31 Hoya株式会社 内視鏡
CN102131451B (zh) 2009-03-30 2013-06-05 奥林巴斯医疗株式会社 内窥镜用流体控制装置
ATE556641T1 (de) 2009-03-30 2012-05-15 Olympus Medical Systems Corp Endoskopische fluidsteuerungsvorrichtung
JP5460542B2 (ja) * 2010-09-29 2014-04-02 富士フイルム株式会社 内視鏡の吸引ボタン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007252589A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Fujinon Corp 内視鏡の吸引装置
JP2012065766A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Fujifilm Corp 内視鏡の吸引ボタン
JP2013106770A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Fujifilm Corp 内視鏡の吸引管路切り替え装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08299265A (ja) 1996-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4412531A (en) Suction device for endoscope
JP4783155B2 (ja) 内視鏡の吸引制御装置
JP5404569B2 (ja) 内視鏡の吸引ボタン
JP5552014B2 (ja) 内視鏡の吸引ボタン
JPH0549596A (ja) 内視鏡の吸引制御装置
JP2004141303A (ja) 内視鏡の鉗子栓
JPH08173373A (ja) 内視鏡用管路切り換え装置
JP2007252589A (ja) 内視鏡の吸引装置
JP5602712B2 (ja) 内視鏡の吸引管路切り替え装置
JP3476959B2 (ja) 内視鏡
JPH11235306A (ja) 内視鏡の鉗子栓
EP0069913B1 (en) Endoscope
JP3538254B2 (ja) 内視鏡の管路切換装置
JPH06104099B2 (ja) 内視鏡の吸引制御装置
JP2003325442A (ja) 内視鏡
JPH0434802Y2 (ja)
JPS6351689B2 (ja)
JP3143164B2 (ja) 内視鏡の吸引操作装置
JPH02286145A (ja) 管路切換装置
JP4247606B2 (ja) 内視鏡の鉗子栓
JP4247598B2 (ja) 内視鏡の鉗子栓
JPS63214228A (ja) 内視鏡の吸引制御装置
CN112074224A (zh) 内窥镜用流体控制装置
JP4471087B2 (ja) 内視鏡の鉗子栓
JP3331061B2 (ja) 内視鏡の操作弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030827

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100926

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees