JP3476592B2 - 地図更新装置 - Google Patents

地図更新装置

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JP3476592B2
JP3476592B2 JP13431295A JP13431295A JP3476592B2 JP 3476592 B2 JP3476592 B2 JP 3476592B2 JP 13431295 A JP13431295 A JP 13431295A JP 13431295 A JP13431295 A JP 13431295A JP 3476592 B2 JP3476592 B2 JP 3476592B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、地図更新装置に係り、
特に、ワークステーション上で地図情報の一部分の面を
切り出して表示し、更新する際に、他からの同一範囲内
の更新要求を排他するための地図システムにおける地図
更新装置に関する。 【0002】詳しくは、地図を更新する場合に、更新範
囲を面で指定し、その範囲に対する他から発行される更
新要求を排他する場合に、更新指定範囲内のすべての線
形要素が更新可能であり、かつ、他からの更新要求に対
する排他範囲を最小にすることが要求される。このた
め、更新指定範囲と排他範囲を一致させる必要がある。 【0003】例えば、ある地点の工事が完了し、当該地
点に対応する地図の部分を更新する場合に、以下のよう
な手順で地図の更新が行われる。 地図内の更新指定範囲を面で指定し、当該範囲を排
他範囲とする。 排他範囲内について地図を更新し、工事完成後の地
図を作成する。 工事完成後の地図作成後、排他を解除する。 【0004】一般に工事は、数時間で終了するものでは
ないため、上記のからまでは1年以上かかるような
ケースも珍しくない。このため、更新指定範囲が広い
と、他の工事区域の工事が完了した場合であっても、そ
の区域に関しては地図を更新できない状態となるため、
排他範囲は最小限に留めておく必要がある。しかし、オ
ペレータの操作性の観点からは、範囲内に含まれる線形
要素全てを更新可能な状態が望ましいので、指定範囲内
の要素は全て排他を発行する必要がある。 【0005】 【従来の技術】図25は、従来の地図更新処理を示す図
である。地図内の更新指定範囲を更新する場合には、ま
ず、ディスプレイ上に、当該地図を読み出して表示し、
オペレータが当該ディスプレイの元図上で直接更新を行
う。同図において、aが最初にディスプレイ上に読み出
された地図の画面であり、bは、更新後の地図であり、
点線で囲まれた範囲cをオペレータがディプレイ上にお
いて直接更新した箇所を示す。 【0006】従来、地図内の更新指定範囲について他か
らの更新要求の排他を行う場合には、以下の2つの方法
がある。第1の方法は、完全包含方法であり、指定範囲
内に完全に含まれている要素のみを排他する方法であ
る。図26は、従来の完全包含方法を説明するための図
である。同図(A)は、更新前を表し、(B)は更新後
を表す。同図において、dで示される枠は、更新指定範
囲であると共に排他範囲である。e,fはそれぞれ更新
対象となる線形要素である。このうち、線形要素eは、
更新指定範囲から一部外部に跨がっている部分がある。
このとき、完全包合方法では、同図(A)に示す更新指
定範囲内に完全に閉じている線形要素fは同図(B)に
示すように、f’のように当該更新指定範囲内dで更新
される。また、線形要素eは、更新指定範囲内dでは閉
じていないため更新されない。従って、排他範囲は、更
新指定範囲dと等しい。 【0007】第2の方法は、部分包含方法であり、指定
範囲内に部分的に含まれている要素を全て更新する方法
である。図27は、従来の部分包含方法を説明するため
の図である。同図(A)は図26の(A)と同様であ
る。(B)は、更新後の状態であり、更新指定範囲dに
おいて閉じていない線形要素eは、部分的に更新指定範
囲d外の部分がある。しかし、部分包含方法によれば、
線形要素eが一部更新指定範囲内に含まれているため、
更新指定範囲dの外部の線形要素についても更新を行う
ものである。従って、排他範囲は、更新指定範囲d外の
線形要素e2 ’が存在する範囲も含む。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記完
全包含方法では、排他範囲が更新指定範囲に完全に含ま
れるため、排他範囲を最小限に留めることができるが、
更新指定範囲内に存在し、かつ更新指定範囲外に跨がる
線分要素については更新できない。つまり、本来図27
の(B)に示すように、図26の(B)において、線分
要素eについて更新する箇所が更新範囲内に存在しても
更新できないという問題がある。 【0009】また、上記部分包含方法は、指定範囲内の
要素が全て更新できるが、排他範囲が更新指定範囲外、
つまり、更新された線分要素(図27において更新指定
範囲dの外部=e2 ’)の部分までを排他範囲とするた
め、排他範囲が更新指定範囲の外部まで広がってしま
い、他者の更新可能となる範囲を狭めてしまうという問
題がある。 【0010】このように、従来は、完全包含方法や部分
包含方法では、更新指定範囲の線形要素を全て更新可能
とし、かつ排他範囲を最小限にするという2つの側面を
充足させることができないという問題がある。本発明
は、上記の点に鑑みなされたもので、オペレータの操作
性の効率を向上させ、かつ他の地図更新業務への影響を
小さくすることが可能な地図更新装置を提供することを
目的とする。 【0011】また、本発明の更なる目的は、更新指定範
囲内の線形要素を全て更新可能とし、かつ排他範囲を最
小限にするという2つの条件を充足することが可能な地
図更新装置を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、画面に表示さ
れた地図情報を構成する線形要素を更新する地図更新装
置であって、地図情報の各線形要素を格納する地図蓄積
手段と更新指定範囲内の線形要素を排他要素として格
納する排他要素蓄積手段と、 更新指定範囲内の線形要素
のうち更新された線形要素を一時的に退避する退避手段
と、 地図蓄積手段より地図情報を読み込んで表示する表
示手段と、 表示手段に表示された地図情報上の更新範囲
を指定する更新範囲指定手段と、 指定された更新範囲に
対する他からの更新要求を排他する排他手段と、 更新範
囲指定手段により指定する範囲が既に排他されていない
かを排他要素蓄積手段の内容を参照することによりチェ
ックする排他判定手段と、 更新範囲指定手段により指定
された更新指定範囲の外部に跨る線形要素の外部に延び
ている線形要素部分を除いた更新指定範囲内の線形要素
のみを退避手段に格納すると共に、該更新指定範囲内の
線形要素を排他要素として排他要素蓄積手段に格納する
線形要素切り出し手段と、 更新指定範囲内における何れ
かの線形要素を更新し、更新した結果を退避手段に格納
する地図更新手段と、 地図更新手段により更新する全て
の線形要素の更新が終了したら、退避手段中の線形要素
の情報を地図蓄積手段に反映させる更新内容反映手段
と、を有する。 【0013】 【0014】 【作用】本発明は、地図情報の一部を更新する際に、更
新指定範囲を決定し、当該更新指定範囲と他からのアク
セスを排他するための排他範囲を同一範囲とすると共
に、更新指定範囲内の線形要素は全て更新可能とするこ
とにより、排他範囲が更新指定範囲以上に広がらないた
め、他の者の更新作業の妨げにならない。また、更新指
定範囲内の線形要素は全て更新できるようになる。 【0015】図1は、本発明の作用を説明するための図
である。同図(A)は、排他発行前を示し、(B)は排
他発行後を示す。aは表示手段に表示されている地図情
報であり、bは、ユーザが指定した更新指定範囲を示
す。(B)において、排他を発行すると、排他されるの
は、更新指定範囲b内の線形要素のみである。つまり、
更新指定範囲の外部に存在する線形要素e及びcの一部
は、更新指定範囲を境にして分断されるため、線形要素
cについては、更新指定範囲内に存在する部分c’のみ
が更新可能な線形要素となる。更新指定範囲内に存在す
る線形要素d’も更新することが可能である。また、更
新指定範囲の外部(線形要素c及び線形要素e)は排他
されないため、他の利用者が更新することが可能とな
る。 【0016】 【実施例】以下、画面と共に、本発明の実施例を詳細に
説明する。図2は、本発明の一実施例の地図システムの
構成を示す。同図に示す地図システムは、地図更新装置
100、地図ファイル200、排他ファイル300及
び、退避ファイル400より構成される。 【0017】地図更新装置100は、地図ファイル20
0の情報を表示する地図表示部110、表示されている
地図データのうち更新すべき範囲を指定する更新範囲切
り出し処理部120、更新範囲内において地図データを
変更する図面更新処理部130及び更新された地図デー
タを地図ファイル200に反映させる更新内容反映処理
部140より構成される。詳細は、図3を用いて後述す
る。 【0018】次に、各ファイルについて説明する。地図
ファイル200は、地図の各線形要素と線形要素毎の経
過点情報を格納する。この地図ファイル200は、地図
表示部110により読み出され、表示されると共に、更
新が完了した時点で更新内容反映処理部140により更
新される。 【0019】地図ファイル200の地図データは、表1
に示すように線形要素毎に一意に付与される線形要素名
及び経過点より構成される。ここで、経過点とは、例え
ば、点a(10,5) 点とb(14,8) の2点からなる座標で
表される線形要素において、点a及び点bを指す。 【0020】 【表1】 【0021】上記表1の地図ファイル200の線形要素
名aは、2点の経過点からなる線形要素であり、線形要
素名bは、3点の経過点からなる線形要素であることを
示す。地図ファイル200の各線形要素を地図表示部1
10に表示する際には、(x,y)の座標情報を用いた
この線分要素の経過点に基づいて表示する。 【0022】排他ファイル300は、更新範囲内の線形
線形要素名を格納し、線形要素毎の排他情報を格納す
る。排他ファイル300は、更新範囲切り出し処理部1
20により更新範囲が決定された時点で排他を行うべき
線形情報が格納される。排他ファイル300は、表2に
示すように、 【0023】 【表2】 【0024】設計図番号と線形線形要素名により構成さ
れる。上記の例では、“範囲1”の線形要素b及び“範
囲2”の線形要素cについて排他されていることを示
す。退避ファイル400は、更新中の更新範囲内の線形
要素を一時的に格納しておき、更新指定範囲内の地図情
報の更新が終了し、更新内容を反映させる際に、更新内
容反映処理部140により読み出される。 【0025】退避ファイル400は、表3に示すよう
に、 【0026】 【表3】 【0027】線形線形要素名、範囲名及び、経過点から
構成される。退避ファイル400は、初期時点では空白
(NULL)であり、更新内容反映処理が終了した時点
でクリアされる。退避ファイル400の内容は、地図フ
ァイル200からコピーされた内容、及びオペレータに
より更新指定範囲内において更新された情報が格納され
る。 【0028】図3は、本発明の一実施例の地図更新装置
の地図表示部を説明するための図である。地図表示部1
10は、地図ファイル200及び退避ファイル400か
ら地図データを読み込むためのファイル読み込み部11
1、ディスプレイ113及び、ファイル読み込み部11
1で読み込まれた情報を表示する制御及び、図面更新処
理部130からオペレータにより入力された地図の変更
情報の表示を制御する表示制御部112より構成され
る。 【0029】地図表示部110は、まず、オペレータが
更新範囲を指定する際に、地図ファイル200の地図デ
ータを読み込んでディスプレイ113に表示する。ま
た、オペレータにより地図データを変更する際に退避フ
ァイル400の情報を読み込んで表示する。 【0030】図4は、本発明の一実施例の地図更新装置
の更新範囲切り出し処理部を説明するための図である。
更新範囲切り出し処理部120は、オペレータが更新す
べき地図の範囲を指定する更新範囲指定部121、更新
範囲指定部121で指定した範囲が、他のシステムの更
新処理に使用されているかをチェックする排他チェック
部122、更新指定範囲として指定した範囲について他
のシステムからの排他が発行されていない場合に、当該
更新指定範囲を切り出す切り出し部123より構成され
る。 【0031】更新範囲指定部121は、ディスプレイ1
13に表示された地図データ上を、オペレータがポイン
ティングデバイスを用いて入力する更新すべき線形要素
が含まれる範囲の指定情報を取得する。このとき、オペ
レータが指定した更新指定範囲が排他されていないかを
排他チェック部122に問い合わせる。 【0032】排他チェック部122は、排他ファイル3
00を参照して、オペレータが指定した更新指定範囲が
排他中であるか否かをチェックする。ここで、当該更新
対象範囲が排他中でなければ、切り出し部123におい
て、更新指定範囲を切り出して、当該更新指定範囲内の
線形要素を退避ファイル400に書き込む。このとき、
当該更新指定範囲を排他範囲として排他ファイル300
に書き込む。また、当該更新指定範囲が排他中であれ
ば、切り出しを中止する。 【0033】また、切り出し部123は、更新指定範囲
に跨がる線形要素を当該更新指定範囲を境として切断
し、線形要素を2つに分割すると共に、地図ファイル2
00に対しても分割された当該線形要素を登録する。さ
らに、排他ファイル300に分割した線形要素を追加書
込みする。 【0034】図5は、本発明の一実施例の線形排他装置
の図面更新処理部を説明するための図である。図面更新
処理部130は、退避ファイル400を読み込んで、デ
ィスプレイ113上に表示する。ここで、オペレータ
は、更新範囲指定部121で指定された更新指定範囲内
に存在する線形要素の変更等をポインティングデバイス
を用いて行う。変更された線形要素の内容をディスプレ
イ113に表示すると共に、変更された線形要素の内容
で退避ファイル400を更新する。 【0035】図6は、本発明の一実施例の線形排他装置
の更新内容反映処理部を説明するための図である。更新
内容反映処理部140は、上記の図面更新処理部130
で更新された退避ファイル400を読み込んで、当該情
報で地図ファイル200を更新する。 【0036】次に、上記の地図更新装置の一連の動作を
説明する。図7、図8は、本発明の一実施例の線形物排
他処理の一連の動作を示すフローチャートである。 ステップ101) まず、地図更新装置100の地図表
示部110は、地図ファイル200を読み込んでディス
プレイ113に表示する。 【0037】ステップ102) オペレータが、ディス
プレイ113上に表示された地図データに対して更新指
定範囲を多角形(四角)で指定する。このとき、複数の
範囲を指定してもよい。 ステップ103) オペレータが指定した更新指定範囲
が排他されていないかを排他ファイル300を参照して
確認する。オペレータが指定した更新指定範囲に対して
既に排他が発行されている場合には、ステップ104に
移行し、排他されていない場合にはステップ105に移
行する。 【0038】ステップ104) 排他が発行されている
場合には、更新指定範囲の切り出しの処理を中止する。 ステップ105) 排他が発行されていない場合に、更
新指定範囲に跨がる線形要素がある場合には、当該線形
要素を切断する。ここで、「線形要素を切断する」と
は、線形線形要素名aの経過点が((xa1, ya1) (xa2,
ya2))であった場合に、更新指定範囲内の線形要素と更
新指定範囲外の線形要素とに分割する。例えば、更新指
定範囲内の線形要素をc,更新指定範囲外の線形要素を
dとする。このとき、線形要素cの経過点を((xc1, y
c1) (xc2, yc2) )とし、線形要素dの経過点を((xd
1, yd1) (xd2, yd2) )とする。そして、線形要素cの
みが更新可能な線形要素となる。 【0039】ステップ106) 上記のステップ105
において切断された線形要素がある場合には、地図ファ
イル200内の線形要素も分割して更新する。 ステップ107) 排他ファイル300にオペレータが
指定した更新指定範囲内の線形要素を追加書込みする。 【0040】ステップ108) 地図ファイル200を
読み込んで、退避ファイル400に更新指定範囲内の線
形要素を書き出す。 ステップ109) オペレータがディスプレイ113に
表示されている地図データについて更新情報を入力す
る。 【0041】ステップ110) オペレータにより入力
された更新情報を座標変換して、退避ファイル400に
反映する。 ステップ111) 当該更新指定範囲に対する更新情報
の入力が全て終了したらステップ112に移行し、ま
だ、入力する更新情報がある場合には、ステップ109
に移行する。 【0042】ステップ112) 退避ファイル400の
内容を地図ファイル200に反映させる。 ステップ113) 退避ファイル400を初期化する。
次に、上記の動作を更に詳細に説明する。 【0043】(1) 図9は、本発明の一実施例の第1
の手続き(地図情報表示)を示す。まず、地図表示部1
10のファイル読み込み部111が地図ファイル200
を読み込む。このとき、地図ファイル200の内容は、
画面上の座標で表される3つの経過点((xa1, ya1) (x
a2, ya2) (xa3, ya3) )を有する線形要素名aと、2つ
の経過点((xb1, yb1) (xb2, yb2))を有する線形要素
名bであるとする。地図表示部110は、これらの地図
ファイル200の内容を読み込んで、図9(B)に示す
ようにディスプレイ113上に表示する(ステップ10
1)。 【0044】(2) 図10は、本発明の一実施例の第
2の手続き(更新指定範囲の指定)を示す。オペレータ
は、更新範囲切り出し部120の更新範囲指定部121
よりディスプレイ113に表示されている地図情報に更
新指定範囲の指定を行う。このとき、図10中、既に、
網掛けされている範囲1として、((xb1, yb1) (xb2,
yb2)))が当該地図データ上に指定されている。排他フ
ァイル300には、図11に示すように“範囲1”につ
いて排他が発行されている。ここで、オペレータは、範
囲2を更新指定範囲として指定する(ステップ10
2)。 【0045】(3) ここで、更新範囲切り出し部12
0の排他チェック部122は、排他ファイル300を参
照して、(2)において、オペレータから指定された範
囲2に対する排他が発行されていないかをチェックす
る。図11の例では、排他が発行されているのは、範囲
1のみであるので、更新指定範囲“範囲2”については
切り出し処理を続行する(ステップ103、No) 。 【0046】(4) 図12は、本発明の一実施例の第
3の手続き(線形要素分割)を示す。更新範囲切り出し
部120の切り出し部123は、オペレータが指定した
更新指定範囲に跨がる線形要素(線形要素名a)につい
て切断する。図12において線形要素(線形要素名a)
は、切り出し部123により2つの線形要素(線形要素
名c,線形要素名d)に分割される。図12の例では、
更新指定範囲外の線形要素名cの経過点は(xc1, yc1)
(xc2, yc2)の2点、更新指定範囲内の線形要素名dの経
過点は、(xd1, yd1) (xd2, yd2) (xd3, yd3) の3点と
なる(ステップ105)。 【0047】(5) 図13は、本発明の一実施例の第
4の手続き(地図ファイル更新)を示す。更新範囲切り
出し部120の切り出し部123は、(4)の処理によ
り分割された線形要素(線形要素名c,線形要素名d)
の内容を地図ファイル200に反映させる。図13にお
いて、更新前の地図ファイル200を読み込み、線形要
素名aの内容が線形要素名c,dとなったので、更新後
の地図ファイル200に示すように、線形要素名aを線
形要素名c,dに分割し、それぞれ経過点を設定する。
なお、線形要素名bについては、変更されていないの
で、そのままである(ステップ106)。 【0048】(6) 図14は、本発明の一実施例の第
5の手続き(更新指定範囲の排他処理)を示す。更新範
囲切り出し部120の切り出し部123は、オペレータ
により指定された更新指定範囲(範囲2)について排他
を行う。このとき、切り出し部123は、更新前の排他
ファイル300を読み出して、範囲2を排他データとし
て排他ファイル300へ追加書込みを行う。図14の例
では、更新前の排他ファイル300には、排他範囲とし
て“範囲1”が格納されている。ここで、オペレータに
より指定された“範囲2”と当該線形要素(線形要素名
d)を排他情報として排他ファイル300に追加する
(ステップ107)。 【0049】(7) 図15は、本発明の一実施例の第
6の手続き(図面データの変更)を示す。更新範囲切り
出し部120の切り出し部123は、(5)で更新され
た地図ファイル200と、更新前の退避ファイル400
を読み込み、地図ファイル200の内容、即ち、更新指
定範囲内の線形要素(線形要素名d)を退避ファイル4
00に書き出す。図15の例では、退避ファイル400
には、線形要素の線形要素名“d”及び範囲名“範囲
2”、経過点“xd1, yd1、xd2, yd2、xd3, yd3”を書込
むことにより更新する(ステップ108)。 【0050】(8) 図16は、本発明の一実施例の第
7の手続き(変更済み線形要素退避)を示す。図面更新
部130は、更新前の退避ファイル400を読み込んで
更新指定範囲(範囲2)の内容をディスプレイ113に
表示する。オペレータが図面更新部130より更新した
い部分についてポインティングデバイスを用いてディス
プレイ113に表示された更新指定範囲(範囲2)にお
ける変更入力を行う。例えば、図16(A)の更新指定
範囲内の線形要素名dの3つの経過点(経過点:(xd1,
yd1)(xd2, yd2)(xd3, yd3))を図16(B)のよ
うに、4つの経過点(xd1, yd1)(xd2, yd2)(xd4, y
d4)(xd5, yd5) に変更する(ステップ109)。 【0051】(9) 図17は、本発明の一実施例の第
8の手続き(退避ファイルへの反映処理)を示す。更新
内容反映処理部140は、更新前の退避ファイル400
(同図(A))を読み込んで、(8)で更新されたディ
スプレイ113上の更新指定範囲(範囲2)の地図デー
タを座標変換して退避ファイル400を更新する。退避
ファイル400は最終的には、更新指定範囲(範囲2)
の変更された線形要素(線形要素名d)の経過点は(xd
1, yd1)(xd2, yd2)(xd4, yd4)(xd5, yd5) となっ
ている(ステップ110)。 【0052】(10) 図18は、本発明の一実施例の
第9の手続き(地図ファイルへの反映処理)を示す。更
新内容反映処理部140は、次に、更新された退避ファ
イル400(図17(B))と、上記の(5)で更新さ
れた地図ファイル200を読み込んで、(9)で更新さ
れた退避ファイル400の内容を地図ファイル200に
反映させる。図18の例では、線形要素(線形要素名
d)の内容が更新されている。 【0053】次に、上記の内容を具体例を用いて説明す
る。 (1) 図19は、本発明の一実施例の更新範囲指定時
の具体例を示す。同図に示すディスプレイ113上の内
容は、地図表示部110が地図ファイル200を読み出
して表示した内容に、更新範囲切り出し部120が排他
ファイル300を読み出して、排他が発行されている
“範囲1”が表示され、さらに、オペレータが更新範囲
切り出し部120の更新範囲指定部121より、更新す
べき“範囲2”を指定した状態である。ここで、排他チ
ェック部122は、排他ファイル300(図11の内
容)を参照して指定した更新指定範囲内に排他発行済み
要素がないかをチェックする。本例では、指定された範
囲2には、排他発行済みの要素がないので、切り出し処
理が可能である。 【0054】(2) 更新指定範囲としてオペレータが
指定した範囲2の座標は、(30,20)(70,2
0)(30,0)(70,0)である。線分要素である
線形要素名aの経過点は、(25,5)(50,5)
(50,15)であり、更新指定範囲(範囲2)外の線
分を有しているため、図20に示すように、線形要素の
線形要素名aを2つの線形要素名c,dに分割する。図
20において、範囲2に含まれる線形要素名dの経過点
は、(30,5)(50,5)(50,15)であり、
範囲2に含まれない線形要素名cの経過点は、(25,
5)(30,5)である。 【0055】(3) 切り出し部123は、このように
分割された線形要素(線形要素名c,d)の情報を図2
0に示すように地図ファイル200に書き込む。 (4) 次に、切り出し部123は、図14に示すよう
にオペレータにより指定された更新指定範囲である範囲
2の内容を排他ファイル300に登録する。 【0056】(5) 切り出し部123は、更新指定範
囲内の内容(線形要素名:d,範囲名:範囲2、経過
点:(30,5)(50,5)(50,15))を退避
ファイル400に格納する。ここで格納される内容は図
22に示す通りである。即ち、退避ファイル400に
は、地図ファイル200の内容のうち、オペレータが指
定した更新指定範囲である“範囲2”内の線形要素(線
形要素名d)の経過点を書き込む。 【0057】(6) 次に、図面更新処理部130は、
図23(A)に示すように、退避ファイル400を読み
込んで、ディスプレイ113上に更新指定範囲を表示す
る。ここで、オペレータにより変更入力が行われ、ディ
プレイ113上の表示は図23(B)に示す内容とな
る。同図23(A)の線形要素名dの経過点(30,
5)(50,5)(50,15)を同図(B)に示すよ
うに経過点を(30,5)(50,5)(50,8)
(65,8)の4点に変更したものである。 【0058】(7) 次に、更新内容反映部140は、
図24(A)に示す退避ファイル400の内容を同図
(B)に示すように更新する。さらに、更新された退避
ファイル400(図24(B))の内容を地図ファイル
200にも図24(C)に示すように反映する。 【0059】上記のような手法により、例えば、工事の
一連の作業においてユーザが行う作業は、まず、工事の
設計図を作成し、当該設計図に沿って工事を行い、工事
完成時に、設計図の内容を地図に反映させる。例えば、
道路新設工事において、工事が完成すると、道路の延長
や新たな道路ができたことになる。このため、既存の地
図データを更新する必要がでてくるため、道路が延長と
なったエリアや新たな道路を含む範囲を更新指定範囲と
して特定する。このとき、当該更新指定範囲について排
他を他のシステムに発行する。更新指定範囲外に跨がる
ような長い道路がある場合には、更新指定範囲内のみの
道路を更新し、一連の更新作業が終了したら、再度更新
指定範囲外となっていた部分を更新指定範囲としてオペ
レータが指定する処理を行うことにより、長い道路にお
いても同様に更新が可能となる。このような方法を取る
ことにより広範な更新指定範囲を設定しなくとも済み、
他のシステムに対して長時間排他する必要がなくなる。 【0060】また、排他中は、他のシステムに対して
は、更新していない地図ファイルのデータを提示してお
き、最終的に退避ファイルを地図ファイルに反映した後
に、最新の地図ファイルを提示すればよい。 【0061】 【発明の効果】上述のように、本発明の地図更新装置に
よれば、更新指定範囲と排他発行範囲を一致させること
が可能であるため、更新指定範囲内に更新できない線形
要素がなくなり、操作性が向上する。 【0062】また、排他範囲が更新指定範囲以上になら
ないため、他の更新作業の妨げにならない。このよう
に、排他範囲の最小化と更新指定範囲内の全線形要素の
更新が可能となるため、設計図作成等の更新業務が容易
に行うことができる。従って、これまで、航測業者等に
年に一度程度、一括して依頼してきた地図の更新業務を
ワークステーション等を用いてユーザ自ら行うことがで
きるため、地図システム運用時に最も費用がかかり、地
図システム普及の妨げとなっていた地図の更新業務をユ
ーザ自体で安価に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の作用を説明するための図である。 【図2】本発明の一実施例の地図システムの構成図であ
る。 【図3】本発明の一実施例の地図更新装置の地図表示部
を説明するための図である。 【図4】本発明の一実施例の地図更新装置の更新範囲の
切り出し処理部を説明するための図である。 【図5】本発明の一実施例の線形排他装置の図面更新処
理部を説明するための図である。 【図6】本発明の一実施例の更新内容反映処理部を説明
するための図である。 【図7】本発明の一実施例の線形物排他処理の一連の動
作を示すフローチャート(その1)である。 【図8】本発明の一実施例の線形物排他処理の一連の動
作を示すフローチャート(その2)である。 【図9】本発明の一実施例の第1の手続きを示す図であ
る。 【図10】本発明の一実施例の第2の手続きを示す図で
ある。 【図11】本発明の一実施例の排他ファイルの具体例を
示す図である。 【図12】本発明の一実施例の第3の手続きを示す図で
ある。 【図13】本発明の一実施例の第4の手続きを示す図で
ある。 【図14】本発明の一実施例の第5の手続きを示す図で
ある。 【図15】本発明の一実施例の第6の手続きを示す図で
ある。 【図16】本発明の一実施例の第7の手続きを示す図で
ある。 【図17】本発明の一実施例の第8の手続きを示す図で
ある。 【図18】本発明の一実施例の第9の手続きを示す図で
ある。 【図19】本発明の一実施例の更新範囲指定時の具体例
を示す図である。 【図20】本発明の一実施例の線形要素分割処理を実施
した場合の例を示す図である。 【図21】本発明の一実施例の地図ファイルに分割され
た線形要素を書き込んだ例を示す図である。 【図22】本発明の一実施例の退避ファイルに更新され
た内容を格納した例を示す図である。 【図23】本発明の一実施例の表示されている地図デー
タを変更する例を示す図である。 【図24】本発明の一実施例の退避ファイル及び地図フ
ァイルへの更新データの反映の例を示す図である。 【図25】従来の地図更新処理を示す図である。 【図26】従来の完全包含方法を説明するための図であ
る。 【図27】従来の部分包含方法を説明するための図であ
る。 【符号の説明】 100 地図更新装置 110 地図表示部 111 ファイル読み込み部 112 表示制御部 113 ディスプレイ 120 更新範囲切り出し処理部 121 更新範囲指定部 122 排他チェック部 123 切り出し部 130 図面更新処理部 140 更新内容反映処理部 200 地図ファイル 300 排他ファイル 400 退避ファイル

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 画面に表示された地図情報を構成する線
    形要素を更新する地図更新装置であって、前記地図情報の各線形要素を格納する地図蓄積手 段と、更新指定範囲内の線形要素を排他要素として格納する排
    他要素蓄積手段と、 前記更新指定範囲内の線形要素のうち更新された線形要
    素を一時的に退避する退避手段と、 前記地図蓄積手段より地図情報を読み込んで表示する表
    示手段と、 前記表示手段に表示された前記地図情報上の更新範囲を
    指定する更新範囲指定手段と、 前記指定された更新範囲に対する他からの更新要求を排
    他する排他手段と、 前記更新範囲指定手段により指定する範囲が既に排他さ
    れていないかを前記排他要素蓄積手段の内容を参照する
    ことによりチェックする排他判定手段と、 前記更新範囲指定手段により指定された更新指定範囲の
    外部に跨る線形要素の外部に延びている線形要素部分を
    除いた更新指定範囲内の線形要素のみを前記退避手段に
    格納すると共に、該更新指定範囲内の線形要素を排他要
    素として前記排他要素蓄積手段に格納する線形要素切り
    出し手段と、 前記更新指定範囲内における何れかの線形要素を更新
    し、更新した結果を前記退避手段に格納する地図更新手
    段と、 前記地図更新手段により更新する全ての線形要素の更新
    が終了したら、前記退避手段中の線形要素の情報を前記
    地図蓄積手段に反映させる更新内容反映手段と、を 有す
    ることを特徴とする地図更新装置。
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