JP3476517B2 - プラスチックシ−トの切断方法およびプロッタ - Google Patents
プラスチックシ−トの切断方法およびプロッタInfo
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Description
を超音波振動させたナイフで切断するプラスチックシー
トの切断方法、特に、超音波ホーンの下端に取付けたナ
イフを数値制御プログラムによってプロッタのテーブル
上で走らせ、ナイフを下降させて、超音波振動を加えな
がらナイフでテーブル上のプラスチックシートを切断す
るプラスチックシートの切断方法に関する。
ニ−ルシ−ト、プラスチック板、フィルム等のプラスチ
ックシ−トの一部を切り抜くとともに、切り抜かれた形
状と同一形状を色違いの同一材料または別の材料を切断
して、その切り抜き部(空所)に組込む、いわゆる、象
眼加工がプラスチックシ−トに施されている。
ェット(高圧噴流)、ル−タ−(エンドミル)、ナイフ
によって、プラスチックシ−トが切断されているが、以
下のように、それぞれに利点、欠点がある。
−トが正確、迅速に切断できる。しかし、精密制御が難
しく、ランニングコストも、ナイフでの切断に比較して
高い(20倍程度となる)。また、切断装置が構成的に複
雑化し高価になる。さらに、アクリル樹脂に対しては支
障ないが、塩ビ系のプラスチックシ−トを切断すると、
化学反応によって有害の塩素ガスが生じ、切断可能なプ
ラスチックシ−トが限定される。
も、レ−ザ−による切断と同様に、正確、迅速に切断で
きるが、精密制御が難しく、ランニングコストも高い。
特に、ウォ−タ−ジェットでの切断では、排水処理が容
易でない。
では、切断代は僅かであり問題とならない。しかし、ル
−タ−(エンドミル)による切断では、強度の点から、
ある程度の径が必要となり、ル−タ−の直径相当分だけ
(オフセット)、材料ロスが生じる。また、切削油を供
給する必要があるとともに、切削油、切粉の処理が容易
でない。
に鋭角のナイフを取付け、超音波振動させながらナイフ
を下降させている。この方法では、ランニングコストが
最も安いとともに、薄い刃先のものが使用されてオフセ
ットも生じない。また、切削油は必要とされず、切粉も
ほとんど生じない。
業的に実用化されており、プラスチックシ−トはテ−ブ
ル上に、たとえばバキュ−ムを利用して密着、固定され
る。そして、モ−タのような駆動源によって、ナイフは
テ−ブル上を三次元的に駆動され、下降し横に引かれて
プラスチックシ−トを切断する。
ーでは硬質のプラスチックシートも切断できるのに対し
て、ナイフによる切断は硬質のプラスチックシートに適
さない。
させその刃先をプラスチックシートに押込むとともに、
横に引いて切断しているが、刃先の強度が根本的に不足
する。そのため、切断すべきプラスチックシートが硬く
て大きな抵抗力がナイフに加わると、ナイフが簡単に折
れたり曲がったりする。
超音波振動を加えて切断性能を高めているが、それで
も、半硬質のピ−タイルがようやく2mm/s の速度で切断
できるにすぎない。また、硬質のピ−タイルはナイフを
寄せ付けない。通常、加工速度は、最低でも50mm/sなけ
れば実用化できないとされ、好ましくは、80〜100mm/s
が要求されており、現実とかけはなれている。
タイルも高速で切断できるプラスチックシ−トの切断方
法の提供を目的としている。また、この発明は、半硬質
のピ−タイルも高速で切断できるプロッタの提供を目的
としている。
に、この発明の切断方法によれば、プラスチックシ−ト
を加熱して軟化させ、軟化したプラスチックシ−トを超
音波振動させたナイフで切断している。
熱伝導性の弾性シ−トでそれぞれ覆われたパネルヒ−タ
をテーブル上に配置するとともに、この断熱シ−ト、パ
ネルヒ−タ、弾性シ−トをテーブル上に密着、固定す
る。そして、パネルヒ−タに通電して弾性シ−ト上のプ
ラスチックシ−トを加熱し軟化させてからナイフで切断
する。
ているため、切断の際の抵抗力が従来の方法に比較して
激減し、ナイフが折れたり曲がることもない。従って、
半硬質のピ−タイルは勿論、硬質のピ−タイルもナイフ
によって切断できる。
について詳細に説明する。
シ−ト12は、加熱され軟化されてからナイフ14で切断さ
れる。加熱の程度は、たとえば、プラスチック12の軟化
点付近まで加熱するとよい。しかし、ある程度軟化して
いれば足り、軟化点まで厳密に加熱する必要はない。
付近という不特定な温度でなく、40°とか、常温から20
°加熱するという特定の温度に限定してもよい。加熱温
度を特定の値にすれば、温度制御が容易となる。
し、正確な平坦でなくなるが、ナイフ14による切断で
は、何らの不都合も生じない。なお、プラスチックシ−
ト12は粘着テ−プ、バキュ−ム(負圧)等を利用してテ
−ブルに密着、固定される。
が、切断後、冷えて縮むため、伸び代を考慮してプラス
チックシ−ト12は切断される。たとえば、ナイフ14の位
置は、伸び代0.1 %を考慮して1.001 に補正した値とさ
れ、この補正はコンピュ−タ−サイドで自動的に行われ
る。
に適応し、プラスチックシ−ト12は、プロッタのテ−ブ
ル上で加熱、切断される。図2に示すように、プロッタ
20のテ−ブル22に加熱手段としてのパネルヒ−タ24が装
着され、プラスチックシ−ト12をパネルヒ−タで加熱し
軟化させ、ナイフ14を超音波振動させながらナイフでプ
ラスチックシ−トを切断する。
るのを防止するために、断熱シ−ト26でパネルヒ−タの
下面が覆われる。また、パネルヒ−タ24を保護するとと
もに、プラスチックシ−ト12の過度の加熱を防止するた
めに、パネルヒ−タの上面は熱伝導性の弾性シ−ト28で
覆われる。
−ム(負圧)を利用して、テ−ブル22に密着、固定さ
れ、図示のように、多数の小孔30がテ−ブル22、パネル
ヒ−タ24、断熱シ−ト26に形成される。無論、通気性の
よい材料からテ−ブル22、パネルヒ−タ24、断熱シ−ト
26を成形してもよい。弾性シ−ト28は、一般的に、通気
性に優れているため、小孔を設ける必要はない。
ロ−ラC を介して、電源に接続される。また、テ−ブル
22の下面を封止し、その封止部にコンプレッサ−等の負
圧源V が連通される。
テ−ブル上、具体的には、熱伝導性の弾性シ−ト28にの
せられる。それから、負圧源V が駆動され、プラスチッ
ク12が、弾性シ−ト28、パネルヒ−タ24、断熱シ−ト26
を介して、バキュ−ムによってテ−ブル24に密着、固定
される。そして、コントロ−ラC をオンにして、パネル
ヒ−タ24を加熱する。通常、軟化点が特に高いものを除
いて、パネルヒ−タ24を40°程度に加熱すれば、プラス
チック12はかなり軟化し十分に切断できる。
に説明しないが、ナイフ12は超音波ホ−ン32の下端に取
付けられ、超音波ホ−ンは、スライドレ−ル34上を左右
(たとえば、X 軸方向)に移動されるとともに、スライ
ドレ−ル自体も別のスライドレ−ル上を紙面と直角方向
(Y 軸方向)に移動する。
し、ナイフの刃先はプラスチックシ−ト12を貫いて、弾
性シ−トの上面に僅かに切り込まれ、超音波振動(たと
えば380,000Hz)させながらナイフを横に引けば、プラス
チックシ−トが切断される。
ログラムのもとで、駆動手段(モ−タ)を駆動して、ナ
イフ14のXY軸方向の動き、Z 軸方向の動き(昇降)が制
御され、加熱による伸縮を考慮して自動的に補正された
値のもとで、プラスチックシ−ト12が切断される。
から切断しているため、ナイフ14の受ける抵抗力が少な
く、刃先の折れ、曲がりの生じる虞れがない。そのた
め、高速で移動させながらナイフ14でプラスチック12が
切断できる。
切断速度は2mm/s 程度にすぎない。これに対して、パネ
ルヒ−タを装着したこの発明のプロッタでは、半硬質ピ
−タイルが 200mm/sで切断でき、従来の100 倍という驚
異的な切断速度が得られた。また、従来不可能とされて
いる硬質ピ−タイルも加熱、軟化することによって80mm
/sで切断でき、実用化に必要な最低速度50mm/sを上回
り、硬質ピ−タイルの切断の実用化のめどが立った。
4、断熱シ−ト26をテ−ブルにのせるだけなので、従来
のプロッタがそのまま利用できる。また、プロッタが構
成的に複雑化することもない。
で加熱でき、ランニングコストもパネルヒ−タなしのプ
ロッタでのランニングコストと大差なく、ウォ−タ−ジ
ェット、レ−ザ−での切断に比較すれば、格段に低い。
削油を必要とせず切粉もほとんど生じない。
のであり、この発明を何ら限定するものでなく、この発
明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこ
の発明に含まれることはいうまでもない。
ックを加熱し軟化させてから切断しているため、ナイフ
の受ける抵抗力が少なく、高い加工速度が得られる。そ
して、半硬質のピ−タイルは勿論、従来不可能といわれ
た硬質ピ−タイルも十分な実用速度のもとで切断でき
る。
コストも安く、オフセットも生じない。さらに、切削油
を必要とせず切粉もほとんど生じない。
熱シ−トをプロッタのテ−ブルにのせるだけなので、従
来のプロッタがそのまま利用できる。そして、この発明
のプロッタにおいては、構成的に複雑化することもな
く、プラスチックシ−トが高速で切断できる。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 超音波ホ−ンの下端に取付けられたナイ
フがプロッタのテ−ブル上のプラスチックシ−トの上を
送られ、下降したナイフに超音波振動を加えながらナイ
フでプラスチックシ−トを切断するプロッタによるプラ
スチックシ−トの切断方法において、 下から断熱シ−トで、上から熱伝導性の弾性シ−トでそ
れぞれ覆われたパネルヒ−タをテ−ブル上に配置し、 断熱シ−ト、パネルヒ−タ、弾性シ−トをテ−ブルに密
着、固定し、 パネルヒ−タに通電して弾性シ−ト上のプラスチックシ
−トを加熱し軟化させてからナイフで切断していること
を特徴とするプラスチックシ−トの切断方法。 - 【請求項2】 断熱シ−ト、パネルヒ−タ、弾性シ−ト
がバキュ−ムを利用してテ−ブルに密着、固定されてい
る請求項1記載のプラスチックシ−トの切断方法。 - 【請求項3】 下から断熱シ−トで、上から弾性シ−ト
でそれぞれ覆われたパネルヒ−タと、パネルヒ−タへの
通電状態を制御する制御手段と、パネルヒ−タののせら
れるテ−ブルと、超音波ホ−ンの下端に取付けられ、下
降し送りを加えられて弾性シ−ト上のプラスチックシ−
トを切断するナイフと、超音波ホ−ンとともにナイフを
テ−ブル上で三次元的に移動させる駆動手段とを備えた
プロッタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP28618993A JP3476517B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | プラスチックシ−トの切断方法およびプロッタ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07116995A JPH07116995A (ja) | 1995-05-09 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28618993A Expired - Fee Related JP3476517B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | プラスチックシ−トの切断方法およびプロッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3476517B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101899255B1 (ko) * | 2017-07-18 | 2018-09-14 | 김성수 | 스티커가 구비된 노트 겉표지 |
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JP6008681B2 (ja) * | 2012-10-02 | 2016-10-19 | 株式会社島精機製作所 | 裁断機 |
KR102087128B1 (ko) * | 2018-03-30 | 2020-03-12 | 한국생산기술연구원 | 히터가동부가 구비된 가공장치 및 이를 이용한 제조방법 |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP28618993A patent/JP3476517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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