JP3476453B1 - クロック信号供給回路 - Google Patents

クロック信号供給回路

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Abstract

【要約】 【課題】 各種条件のばらつきによる動作速度の低下を
抑制し、最悪条件下での性能低下が少ないクロック信号
供給回路を提供する。 【解決手段】 処理時間が一番長い論理回路ブロック1
2の前段のFF21,22には、キャパシタを遅延素子
とする遅延バッファ41,42を介してクロック信号C
LKが供給され、後段のFF23,24には、この論理
回路ブロック12と同様のトランジスタによるバッファ
を遅延素子とする遅延バッファ43,44を介してクロ
ック信号CLKが供給される。動作環境等の変動で論理
回路ブロック12の処理時間が増加し、処理結果のデー
タの出力が遅れると、同じ動作環境等の変動によって、
FF23,24に供給されるクロック信号のタイミング
も遅延する。従って、動作環境等が変動しても、FF2
3は論理回路ブロック12の処理結果を受け取ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、同期方式の半導体論理回路にク
ロック信号を供給するクロック信号供給回路に関するも
のである。
【0003】
【従来の技術】
【0004】CPU(中央処理装置)やDSP(ディジ
タル信号プロセッサ)等のシステムLSI(大規模集積
回路)の論理回路では、共通のクロック信号に同期して
各論理回路ブロックの動作を制御するために、同期回路
が一般的に使用されている。同期回路は、論理回路ブロ
ック間でのデータの受け渡しを、クロック信号に同期し
て行うための複数のFF(フリップフロップ)と、これ
らのFFにクロック信号を供給するクロック信号供給回
路で構成されている。
【0005】図2(a),(b)は、従来の論理回路に
おけるクロック信号供給回路の一部を示す構成図であ
り、同図(a)は回路構成図、及び同図(b)は信号タ
イミング図である。
【0006】このクロック信号供給回路は、図2(a)
に示すように、論理回路ブロックLBの入力側と出力側
に設けられたFF1,2に対して、入力端子3に与えら
れるクロック信号CKを、同一のタイミングで供給する
ための回路である。
【0007】クロック信号供給回路は、入力端子3と、
この入力端子3に接続されたクロック信号線4と、この
クロック信号線4の分岐点4,4からそれぞれ分岐
して、FF1,2の各クロック端子Cにクロック信号C
K1,CK2を供給する遅延バッファ5,6とで構成さ
れている。入力端子3の近くに配置されたFF1には、
分岐点4から4個のバッファ5a〜5dを縦続接続し
て構成された遅延バッファ5を介してクロック信号CK
1が供給され、この入力端子3から離れた箇所に配置さ
れたFF2には、分岐点4から3個のバッファ6a〜
6cを縦続接続して構成された遅延バッファ6を介して
クロック信号CK2が供給されるようになっている。
【0008】各バッファ5a〜5d,6a〜6cは、そ
れぞれインバータを直列に2段接続したもので、1個当
たりのクロック信号の伝搬遅延時間が一定の値となるよ
うに設計されている。そして、クロック信号線4の分岐
点4,4と、各FF1,2のクロック端子Cとの間
に挿入するバッファの数によって、これらのFF1,2
のクロック端子Cにおけるクロック信号CK1,CK2
の位相が、ほぼ等しくなるように調整されている。
【0009】次に動作を説明する。図2(b)に示すよ
うに、入力端子3に与えられたクロック信号CKは、ク
ロック信号線4と遅延バッファ5を介して、所定の遅延
時間の後、クロック信号CK1としてFF1のクロック
端子Cに供給される。同様に、クロック信号CKは、ク
ロック信号線4と遅延バッファ6を介して、所定の遅延
時間の後、クロック信号CK2としてFF2のクロック
端子Cに供給される。これにより、クロック信号CK
1,CK2は、ほぼ同じ位相でFF1,2に供給され
る。
【0010】図示しない前段の論理回路ブロックから、
FF1のデータ端子Dに与えられたデータ信号DT1
は、クロック信号CK1のライズエッジAでこのFF1
に取り込まれ、データ信号DT2として出力端子Qから
出力される。FF1から出力されたデータ信号DT2
は、論理回路ブロックLBに与えられて所定の論理演算
処理が施され、処理時間TPの後、演算結果のデータ信
号DT3が出力される。データ信号DT3は、FF2の
データ端子Dに与えられる。
【0011】FF2に入力されたデータ信号DT3は、
クロック信号CK2の次のライズエッジBでこのFF2
に取り込まれ、データ信号DT4として出力端子Qから
出力される。FF2から出力されたデータ信号DT4
は、図示しない後段の論理回路ブロックに与えられる。
【0012】各論理回路ブロックにおける論理演算処理
は、それぞれクロック信号CKの1サイクルの間に行わ
れ、その演算結果がクロック信号CKに同期して、後段
の論理回路ブロックに与えられる。ここで、クロック信
号CKの周期をTC、論理回路ブロックの処理時間の最
大値をTPとすると、この論理回路における動作の余裕
時間TMは、TC−TPとなる。
【0013】このように、各FF1,2等に同位相のク
ロック信号CK1,CK2等を供給するように、クロッ
ク信号供給回路を構成することによって、個々の論理回
路ブロックの設計が容易になると共に、全体として論理
回路の安定した動作が可能になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】しかしながら、従来のクロック信号供給回
路では、次のような課題があった。各論理回路ブロック
は、一定の周期及び同じ位相で供給されるクロック信号
によってデータ信号の入出力が行われる。従って、各論
理回路ブロックは、規格で定められた動作保証範囲にお
ける最悪条件下でも、その処理時間の最大値TPがクロ
ック信号CKの周期TCより短くなるように、設計する
必要がある。
【0016】論理回路ブロックの動作速度が遅くなる要
因としては、動作温度の上昇及び電源電圧の低下等の動
作環境の変化に加えて、製造プロセスのばらつきによる
影響も無視することができない。製造プロセスの変化に
よる動作速度の低下要因としては、例えば、ゲート酸化
膜の増加、ゲート長の増加、ゲート幅の短縮、チャネル
イオン濃度の低下等がある。そして、論理回路として
は、このような動作速度の低下要因がすべて重なった場
合でも、定められた規格を満たす必要がある。
【0017】しかし、論理回路を構成する各論理回路ブ
ロックの処理内容は異なり、複雑な演算のために処理時
間を多く必要とするクリティカルブロックと、単純な処
理を行う回路とが混在している。このため、クリティカ
ルブロックにおける最悪条件に基づいて動作保証範囲等
の仕様を定めると、その他の論理回路ブロックでは過剰
仕様となるにもかかわらず、クロック信号CKの最大速
度を制限せざるを得なくなる等の課題があった。
【0018】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
を解決し、各種条件のばらつきによる動作速度の低下を
抑制し、最悪条件下での性能低下が少ないクロック信号
供給回路を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
【0020】前記課題を解決するために、本発明の内の
第1の発明は、半導体論理回路を構成する複数の論理回
路ブロック間でデータの受け渡しを行う複数のFFに、
共通のクロック信号を供給するクロック信号供給回路に
おいて、前記複数の論理回路ブロックの内で処理時間が
一番長いクリティカルブロックにデータを渡す第1のF
Fに対して、動作環境または製造プロセスによる遅延時
間の変動が該クリティカルブロックにおける変動よりも
少ない遅延素子によって前記クロック信号を供給する第
1の遅延バッファと、前記クリティカルブロックからデ
ータを受け取る第2のFFに対して、動作環境または製
造プロセスによる遅延時間の変動が該クリティカルブロ
ックにおける変動と同程度の遅延素子によって前記クロ
ック信号を供給する第2の遅延バッファとを備えてい
る。
【0021】第2の発明は、第1の発明における第1の
遅延バッファを、キャパシタを用いた遅延素子を有する
構成にしている。
【0022】第3の発明は、第1の発明における第2の
遅延バッファを、前記クリティカルブロック中のトラン
ジスタのゲート長と同程度のゲート長を有するトランジ
スタによる遅延素子で構成し、第1の遅延バッファを、
前記第2の遅延バッファのトランジスタよりも長いゲー
ト長を有するトランジスタによる遅延素子で構成してい
る。
【0023】第4の発明は、クロック信号供給回路を次
のように構成している。即ち、このクロック信号供給回
路は、半導体論理回路を構成する第1論理回路ブロック
と、前記第1論理回路ブロックと共に前記半導体論理回
路を構成し、該第1論理回路ブロックの処理時間よりも
短い処理時間で処理を行う第2論理回路ブロックと、前
記第1論理回路ブロックへデータを出力する第1ラッチ
回路と、前記第1論理回路ブロックから出力されたデー
タを入力し、前記第2論理回路ブロックへデータを出力
する第2ラッチ回路と、前記第1ラッチ回路及び前記第
2ラッチ回路のそれぞれに設けられたクロック端子を備
えている。
【0024】更に、このクロック信号供給回路は、前記
2つのクロック端子に接続されると共に、クロック信号
が入力されるクロック信号線と、前記クロック信号線と
前記第1ラッチ回路との間に接続され、動作環境または
製造プロセスの変動に伴う処理時間の増減が、前記第1
論理回路ブロックにおける動作環境または製造プロセス
の変動に伴う処理時間の増減よりも小さい遅延素子で構
成された第1遅延バッファと、前記クロック信号線と前
記第2ラッチ回路との間に接続され、動作環境または製
造プロセスの変動に伴う処理時間の増減が、少なくとも
前記第1論理回路ブロックにおける動作環境または製造
プロセスの変動に伴う処理時間の増減とほぼ同程度であ
る遅延素子で構成された第2遅延バッファとを備えてい
る。
【0025】第5の発明では、第4の発明における第1
論理回路ブロックを、前記半導体論理回路を構成する複
数の論理回路ブロックの内で最も処理時間の長い論理ブ
ロックとしている。
【0026】第6の発明では、第4の発明における第1
遅延バッファを、キャパシタからなる遅延素子を含むよ
うに構成している。
【0027】第7の発明では、第4の発明における第2
遅延バッファを、前記第1論理回路ブロックを構成する
トランジスタのゲート長とほぼ同程度のゲート長を有す
るトランジスタからなる遅延素子を含むように構成する
と共に、第1遅延バッファを、前記第1論理回路ブロッ
クを構成するトランジスタのゲート長よりも長いゲート
長を有するトランジスタからなる遅延素子を含むように
構成している。
【0028】第8の発明では、第7の発明における第2
遅延バッファを構成するトランジスタのゲート長を、前
記半導体論理回路を構成するトランジスタのゲート長の
最小寸法とし、第1遅延バッファを構成する遅延素子の
ゲート長を、前記最小寸法のゲートの寸法増減率と、前
記クロック信号の周期と、前記クロック信号線へ該クロ
ック信号が入力されてから前記ラッチ回路のクロック端
子に入力されるまでの時間とに基づいて決定するように
している。
【0029】本発明によれば、以上のようにクロック信
号供給回路を構成したので、次のような作用が行われ
る。
【0030】複数の論理回路ブロックの内で処理時間が
一番長いクリティカルブロックにデータを渡す第1のF
Fに対して、遅延時間の変動が少ない第1の遅延バッフ
ァを介してクロック信号が供給される。一方、クリティ
カルブロックからデータを受け取る第2のFFに対し
て、このクリティカルブロックと同程度の遅延時間の変
動を有する第2の遅延バッファを介してクロック信号が
供給される。これにより、動作環境等の変動によってク
リティカルブロックの処理時間が増加し、その処理結果
のデータの出力タイミングが遅れると、同じ動作環境等
の変動によって、第2のFFに供給されるクロック信号
のタイミングも遅延する。従って、動作環境等が変動し
ても、第2のFFはクリティカルブロックの処理結果を
受け取ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
【0032】(第1の実施形態)
【0033】図1は、本発明の第1の実施形態を示すク
ロック信号供給回路の構成図である。
【0034】このクロック信号供給回路は、論理回路ブ
ロック11,12,13の前後に設けられたFF21,
22,23,24に対して、入力端子30に与えられる
クロック信号CLKを供給するための回路である。
【0035】論理回路ブロック11〜13の内、論理回
路ブロック12は、複雑な演算のために処理時間を多く
必要とし、動作上のクリティカルパスとなるクリティカ
ルブロックである。一方、論理回路ブロック11,13
は、論理回路ブロック12に比べて処理時間の短いブロ
ックである。
【0036】各FF21〜24は、クロック端子Cに与
えられるクロック信号のライズエッジで、データ端子D
に与えれている信号をラッチして、出力端子Dから出力
するものである。FF21の出力側に論理回路ブロック
11の入力側が接続され、この論理回路ブロック11の
出力側が、FF22の入力側に接続されている。同様
に、FF22の出力側に論理回路ブロック12が接続さ
れ、この論理回路ブロック12の出力側が、FF23の
入力側に接続されている。更に、FF23の出力側に論
理回路ブロック13が接続され、この論理回路ブロック
13の出力側が、FF24の入力側に接続されている。
【0037】クロック信号供給回路は、入力端子30
と、この入力端子30に接続されたクロック信号線31
と、このクロック信号線31の分岐点N1,N2,N
3,N4からそれぞれ分岐して、FF21〜24の各ク
ロック端子Cにクロック信号CLK1,CLK2,CL
K3,CLK4を供給する遅延バッファ41,42,4
3,44で構成されている。
【0038】遅延バッファ41は、分岐点N1とFF2
1のクロック端子Cの間を接続するもので、バッファ4
1a,41bとキャパシタ41xで構成されている。分
岐点N1にバッファ41aが接続され、このバッファ4
1aの出力側と接地電位GND間には、遅延素子として
キャパシタ41xが接続されている。更にバッファ41
aの出力側は、波形整形素子を兼ねたバッファ41bを
介してFF21のクロック端子Cに接続されている。
【0039】遅延バッファ42は、分岐点N2とFF2
2のクロック端子Cの間を接続するもので、遅延バッフ
ァ41と同様に、バッファ42a,42bと、遅延素子
としてのキャパシタ42xで構成されている。分岐点N
2にバッファ42aが接続され、このバッファ42aの
出力側と接地電位GND間にはキャパシタ42xが接続
されている。更にバッファ42aの出力側は、バッファ
42bを介してFF22のクロック端子Cに接続されて
いる。
【0040】遅延バッファ43は、分岐点N3とFF2
3のクロック端子Cの間を接続するもので、縦続接続さ
れた3個のバッファ43a,43b,43cで構成され
ている。
【0041】遅延バッファ44は、分岐点N4とFF2
4のクロック端子Cの間を接続するもので、縦続接続さ
れた2個のバッファ44a,44bで構成されている。
【0042】各バッファ41a〜44bは、それぞれイ
ンバータを直列に2段接続したもので、論理回路ブロッ
ク12等を構成する論理素子と同じプロセスで形成され
ている。バッファ41a〜44bにおけるクロック信号
の伝搬時間は、温度上昇に従って増加する特性を有して
おり、例えば、0.16μmルールで設計されたバッフ
ァ1個当たりの伝搬時間は、常温(25℃)で0.5n
s、高温(125℃)で0.7ns程度である。
【0043】各遅延バッファ41〜44におけるクロッ
ク信号の伝搬時間は、これらを構成するバッファの数や
キャパシタの容量によって調整され、常温において各F
F21〜24に供給されるクロック信号CLK1〜CL
K4の位相が等しくなるように設計されている。
【0044】図3(a),(b)は、図1の動作の一例
を示す信号タイミング図であり、同図(a)は標準条件
時の動作を、同図(b)は最悪条件時の動作を示してい
る。以下、この図3(a),(b)を参照しつつ、図1
におけるクリティカルブロックである論理回路ブロック
12を中心とする動作を、(1)標準条件時の動作と、
(2)最悪条件時の動作に分けて説明する。
【0045】(1) 標準条件時の動作動作時の温度が
常温で電源電圧が基準の電圧である標準条件時には、各
遅延バッファ41〜44を介してFF21〜24に供給
されるクロック信号CLK1〜CLK4の位相は、図3
(a)に示すように等しくなる。
【0046】FF22のデータ端子Dに与えられたデー
タ信号は、クロック信号CLK2のライズエッジ2Aで
このFF22に取り込まれ、データ信号DAT1として
出力端子Qから出力される。FF22から出力されたデ
ータ信号DAT1は、論理回路ブロック12に与えられ
て所定の論理演算処理が施され、処理時間TPSの後、
演算結果のデータ信号DAT2が出力される。データ信
号DAT2は、FF23のデータ端子Dに与えられる。
【0047】FF23に入力されたデータ信号DAT2
は、クロック信号CLK3の次のライズエッジ3Bでこ
のFF23に取り込まれ、データ信号DAT3として出
力端子Qから出力される。FF23から出力されたデー
タ信号DAT3は、後段の論理回路ブロック13に与え
られる。
【0048】標準条件時には、クロック信号CLK2,
3の位相差はないので、クロック信号CLK2のライズ
エッジ2Bと、クロック信号CLK3のライズエッジ3
Bは同一タイミングである。従って、論理回路ブロック
12の処理時間TPSが、クロック信号CLKの周期T
Cよりも短ければ、クロック信号CLK3によって、デ
ータ信号DAT2をFF23に取り込むことができる。
【0049】(2) 最悪条件時の動作 動作状態における温度が例えば125℃の高温となり、
電源電圧が動作保証限度の最低電圧に低下するような最
悪条件になると、論理回路ブロック11〜13における
各演算時間は、標準条件時よりも増加する。
【0050】温度上昇による演算時間の増加要因として
は、配線の電子移動度の低下による抵抗の増加、トラン
ジスタのチャネルの電荷移動度の低下によるチャネル抵
抗の増加、及びバッファのドライブ能力の低下等が挙げ
られる。また、電源電圧の低下による演算時間の増加要
因としては、トランジスタのVds(ドレイン・ソース
間電圧)の低下によるドライブ能力の低下と、Vdsに
対する閾値電圧Vthの割合の増加によって、ゲート電
圧が閾値電圧を越えるまでの時間が大きくなること等が
挙げられる。
【0051】このような要因により、最悪条件時におけ
るクリティカルパスである論理回路ブロック12の演算
時間は、図3(b)に示すように、増加分ΔTPが増え
てTPS+ΔTPとなる。
【0052】このような要因は、論理回路ブロック12
と同じプロセスで形成された各遅延バッファ41〜44
中のバッファ41a〜44bにも影響し、最悪条件時に
は、これらのバッファ41a〜44bによるクロック信
号の伝搬時間も論理回路ブロック12の演算時間と同様
に増加する。
【0053】遅延バッファ41〜44の内、遅延バッフ
ァ43,44は、トランジスタによるバッファだけで構
成されているので、トランジスタ特有の遅延時間が発生
する。一方、遅延バッファ41,42は、バッファに加
えてキャパシタを遅延素子として使用しているので、ト
ランジスタ特有の遅延時間の増加が少なくなる。
【0054】これにより、最悪条件時のクロック信号の
遅延時間の増加は、遅延バッファ41,42で小さく、
遅延バッファ43,44で大きくなり、図3(b)に示
すように、クロック信号CLK2に対して、クロック信
号CLK3がΔTCだけ遅れることになる。
【0055】FF22のデータ端子Dに与えられたデー
タ信号は、図3(b)に示すように、クロック信号CL
K2のライズエッジ2CでこのFF22に取り込まれ、
データ信号DAT1として出力端子Qから出力される。
FF22から出力されたデータ信号DAT1は、論理回
路ブロック12に与えられて所定の論理演算処理が施さ
れ、処理時間TPS+ΔTPの後、演算結果のデータ信
号DAT2が出力される。データ信号DAT2は、FF
23のデータ端子Dに与えられる。
【0056】FF23に入力されたデータ信号DAT2
は、クロック信号CLK3の次のライズエッジ3Dでこ
のFF23に取り込まれ、データ信号DAT3として出
力端子Qから出力される。FF23から出力されたデー
タ信号DAT3は、後段の論理回路ブロック13に与え
られる。
【0057】最悪条件時には、クロック信号CLK3は
クロック信号CLK2に対して、ΔTCだけ遅れるの
で、クロック信号CLK2のライズエッジ2Cから、ク
ロック信号CLK3のライズエッジ3Dまでの時間は、
クロック信号CLKの周期TCよりもΔTCだけ長くな
る。従って、論理回路ブロック12の処理時間がΔTP
だけ増加しても、TPS+ΔTP<TC+ΔTCであれ
ば、クロック信号CLK3のライズエッジ3Dで、デー
タ信号DAT2をFF23に取り込むことができる。
【0058】以上のように、この第1の実施形態のクロ
ック信号供給回路は、クリティカルパスとなる論理回路
ブロック12にデータ信号DAT1を与えるFF22に
対して、キャパシタで遅延時間を調整してクロック信号
CLK2を供給する遅延バッファ42と、この論理回路
ブロック12から出力されるデータ信号DAT2を取り
込むFF23に対して、論理回路ブロック12と同じプ
ロセスで形成されたトランジスタによって遅延時間を調
整してクロック信号CLK3を供給する遅延バッファ4
3を有している。
【0059】これにより、温度上昇や電源電圧の低下等
によって論理回路ブロック12の処理時間が長くなって
も、この論理回路ブロック12の処理結果を取り込むた
めのクロック信号CLK3も遅延するので、各種条件の
ばらつきによる動作速度の低下が抑制され、最悪条件下
での性能低下を少なくすることができるという利点があ
る。
【0060】(第2の実施形態)
【0061】図4は、本発明の第2の実施形態を示すク
ロック信号供給回路の構成図であり、図1中の要素と共
通の要素には共通の符号が付されている。なお、この図
4では、クリティカルパスとなる論理回路ブロック12
とその前後のFF22,23に対するクロック信号供給
回路のみを示している。
【0062】クロック信号線31の分岐点N3には、図
1と同様に、ゲート長が0.16μのトランジスタによ
る3個のバッファ43a〜43cで構成された遅延バッ
ファ43が接続され、この遅延バッファ43の出力側が
FF23のクロック端子Cに接続されている。
【0063】一方、クロック信号線31の分岐点N2に
は、ゲート長の長い(例えば、0.8μm以上)トラン
ジスタで構成された3個のバッファ50a〜50cを縦
続接続した遅延バッファ50が接続され、この遅延バッ
ファ50の出力側がFF22のクロック端子Cに接続さ
れている。
【0064】各遅延バッファ43,50によるクロック
信号の伝搬時間は、これらを構成するバッファの数によ
って調整され、標準条件下で各FF22,23に供給さ
れるクロック信号CLK2,CLK3の位相が等しくな
るように設計されている。
【0065】このように設計されたクロック信号供給回
路の製造プロセス時のばらつきについて説明する。
【0066】プロセス変動による動作速度低下の原因と
しては、トランジスタのゲート酸化膜が厚くなって閾値
電圧が高くなること、ゲート膜が太く仕上がってゲート
長が増加してチャネル抵抗が増加すること、及びチャネ
ル中のキャリアの減少によるチャネル抵抗の増加等が挙
げられる。この内、ゲート膜の太さ(即ち、ゲート長)
に関しては、設計された目標のゲート長が長いほどプロ
セス変動による誤差の割合が小さくなる。
【0067】このため、製造プロセスのばらつきによっ
てゲート膜が太くなった場合、論理回路ブロック12に
おける処理時間は標準状態での処理時間TPSに対し
て、ΔTPだけ増加する。また、これと同時に形成され
る遅延バッファ43におけるクロック信号の遅延時間も
ΔTCだけ増加する。一方、遅延バッファ50内のバッ
ファ50a〜50cのゲート長は長く設計されているの
で、製造プロセスのばらつきによる遅延時間の増加は僅
少である。
【0068】従って、製造プロセスのばらつきによって
論理回路ブロック12の処理時間がΔTPだけ増加して
も、TPS+ΔTP<TC+ΔTCであれば、クロック
信号CLK3によって、データ信号DAT2をFF23
に取り込むことができる。
【0069】以下、本実施形態の遅延バッファ50を構
成するトランジスタのゲート長の求め方について、例を
挙げて説明する。
【0070】例えば、このクロック信号供給回路を含む
半導体論理回路において、回路を構成するトランジスタ
の最小ゲート長を0.16μm、入力端子30に入力さ
れるクロック信号CLKの周期を10ns、入力端子3
0に入力されたクロック信号CLKがFF22,23の
クロック端子Cに到達するまでの時間を3ns、最小ゲ
ート長における寸法の増減率(ばらつき)を10%と
し、最小のゲート長のトランジスタによって論理ブロッ
ク12と遅延バッファ43を構成する場合、標準条件下
において、クロック信号CLKが、入力端子30からゲ
ート長の長いトランジスタで構成された遅延バッファ5
0を介してFF22のクロック端子Cに到達するまでの
時間、及び入力端子30からFF23のクロック端子C
に到達するまでの時間は共に3nsとなるように設計さ
れる。
【0071】また、論理回路ブロック12における処理
時間TPSは、最悪条件下(例えば、最小ゲート長が1
0%増加した場合)において、10ns以内となるよう
に設計するため、標準条件下では10%のゲート長の増
加分を加味し、9.09ns程度になるように設計され
る。
【0072】最悪条件下においては、論理回路ブロック
12や遅延バッファ43を構成するトランジスタのゲー
ト長は、最小ゲート長の10%、つまり約0.016μ
m程度長くなる。即ち、最小ゲート長を有するトランジ
スタで構成される論理回路ブロック12や遅延バッファ
43では、ゲート長が0.176μmとなり、標準条件
下におけるゲート長に比べて10%長くなる。これに対
し、最小ゲート長よりも約5倍(0.8μm)長いゲー
ト長で設計されたトランジスタで構成される遅延バッフ
ァ50では、ゲート長は0.816μmとなり、標準条
件下におけるゲート長に比べて2%しか長くならない。
【0073】この結果、最小ゲート長を有するとランジ
スタで構成される論理ブロック12や遅延バッファ43
では、共に標準条件下における処理時間に比べて約10
%処理時間が増加し、論理回路ブロック12における処
理時間TPSは10ns程度、入力端子30からFF2
3のクロック端子Cまでの遅延時間は3.3ns程度と
なる。これに対し、ゲート長の長いトランジスタで構成
される遅延バッファ50では、標準条件下における遅延
時間に比べて約2%程度遅延時間が増加し、入力端子3
0からFF22のクロック端子Cまでの遅延時間は3.
06ns程度となる。
【0074】つまり、本実施形態のクロック信号供給回
路によれば、最悪条件下における論理回路ブロック12
は、クロック信号CLKの周期10nsに入力端子30
からFF23のクロック端子Cまでの遅延時間(3.3
ns)から、入力端子30からFF22のクロック端子
Cまでの遅延時間(3.06ns)の差(0.24n
s)を加えた時間(10.24ns)内に処理が行われ
るように設計すれば良い。従って、標準条件下における
論理回路ブロック12の処理時間TPSは、9.31n
s程度に設計すれば良い。
【0075】上述した条件において、このクロック供給
回路を用いれば、論理回路ブロック12における処理時
間TPSを約0.22ns長く設計することができるよ
うになり、設計に要する時間を短縮することができる。
【0076】また、トランジスタのId(ドレイン電
流)−Vd(ドレイン電圧)特性における飽和領域の電
流は、ゲート長の長いものの方が、ゲート長の短いもの
に比べてより一定の値となるため、ゲート長が長いほど
電源電圧の低下の影響が少ないという特徴がある。
【0077】以上のように、この第2の実施形態のクロ
ック信号供給回路は、クリティカルパスとなる論理回路
ブロック12にデータ信号DAT1を与えるFF22に
対して、ゲート長の長いトランジスタによって遅延時間
を調整してクロック信号CLK2を供給する遅延バッフ
ァ50と、この論理回路ブロック12から出力されるデ
ータ信号DAT2を取り込むFF23に対して、論理回
路ブロック12と同じレベルのゲート長で形成されたト
ランジスタによって遅延時間を調整してクロック信号C
LK3を供給する遅延バッファ43を有している。
【0078】これにより、製造プロセスのばらつきや、
電源電圧の低下等によって論理回路ブロック12の処理
時間が長くなっても、この論理回路ブロック12の処理
結果を取り込むためのクロック信号CLK3も遅延する
ので、第1の実施形態と同様の利点がある。
【0079】更に、キャパシタによる遅延時間の調整よ
りも、ゲート長を長くして遅延時間を調整する方が、シ
ミュレーション等による設計が容易であり、かつ現時点
の製造技術で高い精度が得られるという利点がある。
【0080】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次のようなものがある。
【0081】(a) 各遅延バッファ41〜44,50
におけるバッファの数は、一例であり、クロック信号線
31の引き回し状態やFF21〜24の位置、及び各バ
ッファの遅延時間等に応じて決定する必要がある。
【0082】(b) 図1のクロック信号供給回路は、
3段の論理回路ブロック11〜13にデータの受け渡し
を行う4個のFF21〜24に対して、クロック信号C
LKを供給するものであるが、論理回路ブロックの数は
これに制限されない。
【0083】クリティカルブロックの前段側にあるFF
に対して、遅延時間の変動が少ない遅延バッファを介し
てクロック信号CLKを供給し、このクリティカルブロ
ックの後段側にあるFFに対して、遅延時間の変動が大
きな遅延バッファを介してクロック信号CLKを供給す
るように構成すれば良い。
【0084】
【発明の効果】
【0085】以上詳細に説明したように、第1の発明で
は、クリティカルブロックにデータを渡す第1のFFに
対して、遅延時間の変動が少ない遅延素子でクロック信
号を供給する第1の遅延バッファと、このクリティカル
ブロックからデータを受け取る第2のFFに対して、こ
のクリティカルブロックと同程度の遅延時間の変動を有
する遅延素子でクロック信号を供給する第2の遅延バッ
ファを備えている。これにより、動作環境の変化等によ
って、クリティカルブロックの処理時間が増加しても、
同時に第2のFFに供給されるクロック信号も遅延する
ので、各種条件のばらつきによる動作速度の低下が抑制
され、最悪条件下での性能低下を少なくすることができ
る。
【0086】第2の発明によれば、第1の発明における
第1の遅延バッファを、キャパシタによる遅延素子を用
いて構成している。これにより、回路の簡素化を図るこ
とができる。
【0087】第3の発明によれば、第1の発明における
第2の遅延バッファを、クリティカルブロック中のトラ
ンジスタのゲート長と同程度のゲート長を有するトラン
ジスタを用いて構成し、第1の遅延バッファを、第2の
遅延バッファのトランジスタよりも長いゲート長を有す
るトランジスタを用いて構成している。これにより、キ
ャパシタを用いた第2の発明よりも、シミュレーション
等による設計が容易で、かつ現時点の製造技術で高い精
度を得ることができる。
【0088】第4の発明によれば、処理時間が長い第1
論理回路ブロックにデータを出力する第1ラッチ回路に
対して、この第1論理回路ブロックよりも小さな遅延時
間の変動を有する遅延素子でクロック信号を供給する第
1遅延バッファと、この第1論理回路ブロックから出力
されたデータが入力される第2ラッチ回路に対して、こ
の第1論理回路ブロックと同程度の遅延時間の変動を有
する遅延素子でクロック信号を供給する第2遅延バッフ
ァを備えている。これにより、動作環境の変化等によっ
て、第1論理回路ブロックの処理時間が増加しても、同
時に第2ラッチ回路に供給されるクロック信号も遅延す
るので、各種条件のばらつきによる動作速度の低下が抑
制され、性能低下を少なくすることができる。
【0089】第5の発明によれば、第4の発明における
第1論理回路ブロックを、半導体論理回路を構成する複
数の論理回路ブロックの内で最も処理時間の長い論理回
路ブロックとしている。これにより、クリティカルブロ
ックにおける最悪条件下での性能低下を少なくすること
ができる。
【0090】第6の発明によれば、第4の発明における
第1遅延バッファを、キャパシタによる遅延素子を用い
て構成している。これにより、回路の簡素化を図ること
ができる。
【0091】第7の発明によれば、第4の発明における
第2遅延バッファを、第1論理回路ブロック中のトラン
ジスタのゲート長と同程度のゲート長を有するトランジ
スタを用いて構成し、第1遅延バッファを、第2遅延バ
ッファのトランジスタよりも長いゲート長を有するトラ
ンジスタを用いて構成している。これにより、キャパシ
タを用いた第6の発明よりも、現時点の製造技術で高い
精度を得ることができる。
【0092】第8の発明によれば、第7の発明における
第2遅延バッファを構成するトランジスタに、半導体論
理回路におけるトランジスタの内でゲート長の最小寸法
のものを用いている。更に、第1遅延バッファを構成す
るトランジスタのゲート長を、該最小寸法の寸法増減
率、クロック信号の周期、クロック信号線におけるクロ
ック信号の伝搬時間によって決定している。これによ
り、シミュレーション等による設計が容易で、かつ現時
点の製造技術で高い精度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すクロック信号供
給回路の構成図である。
【図2】従来の論理回路におけるクロック信号供給回路
の一部を示す構成図である。
【図3】図1の動作の一例を示す信号タイミング図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態を示すクロック信号供
給回路の構成図である。
【符号の説明】
11〜13 論理回路ブロック 21〜24 FF(フリップフロップ) 30 入力端子 31 クロック信号線 41〜44,50 遅延バッファ 42a,42b,43a〜43c,50a〜50c
バッファ 42x キャパシタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/10 G06F 1/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体論理回路を構成する複数の論理回
    路ブロック間でデータの受け渡しを行う複数のフリップ
    フロップに、共通のクロック信号を供給するクロック信
    号供給回路において、 前記複数の論理回路ブロックの内で処理時間が一番長い
    クリティカルブロックにデータを渡す第1のフリップフ
    ロップに対して、動作環境または製造プロセスによる遅
    延時間の変動が該クリティカルブロックにおける変動よ
    りも少ない遅延素子によって前記クロック信号を供給す
    る第1の遅延バッファと、 前記クリティカルブロックからデータを受け取る第2の
    フリップフロップに対して、動作環境または製造プロセ
    スによる遅延時間の変動が該クリティカルブロックにお
    ける変動と同程度の遅延素子によって前記クロック信号
    を供給する第2の遅延バッファとを、 備えたことを特徴とするクロック信号供給回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の遅延バッファは、キャパシタ
    を用いた遅延素子を有することを特徴とする請求項1記
    載のクロック信号供給回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の遅延バッファは、前記クリテ
    ィカルブロック中のトランジスタのゲート長と同程度の
    ゲート長を有するトランジスタによる遅延素子を有し、 前記第1の遅延バッファは、前記第2の遅延バッファの
    トランジスタよりも長いゲート長を有するトランジスタ
    による遅延素子を有する、 ことを特徴とする請求項1記載のクロック信号供給回
    路。
  4. 【請求項4】 半導体論理回路を構成する第1論理回路
    ブロックと、 前記第1論理回路ブロックと共に前記半導体論理回路を
    構成し、該第1論理回路ブロックの処理時間よりも短い
    処理時間で処理を行う第2論理回路ブロックと、 前記第1論理回路ブロックへデータを出力する第1ラッ
    チ回路と、 前記第1論理回路ブロックから出力されたデータを入力
    し、前記第2論理回路ブロックへデータを出力する第2
    ラッチ回路と、 前記第1ラッチ回路及び前記第2ラッチ回路のそれぞれ
    に設けられたクロック端子と、 前記2つのクロック端子に接続されると共に、クロック
    信号が入力されるクロック信号線と、 前記クロック信号線と前記第1ラッチ回路との間に接続
    され、動作環境または製造プロセスの変動に伴う処理時
    間の増減が、前記第1論理回路ブロックにおける動作環
    境または製造プロセスの変動に伴う処理時間の増減より
    も小さい遅延素子で構成された第1遅延バッファと、 前記クロック信号線と前記第2ラッチ回路との間に接続
    され、動作環境または製造プロセスの変動に伴う処理時
    間の増減が、少なくとも前記第1論理回路ブロックにお
    ける動作環境または製造プロセスの変動に伴う処理時間
    の増減とほぼ同程度である遅延素子で構成された第2遅
    延バッファとを、 備えたことを特徴とするクロック信号供給回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のクロック信号供給回路に
    おいて、前記第1論理回路ブロックは、前記半導体論理
    回路を構成する複数の論理回路ブロックの内で最も処理
    時間の長い論理ブロックであることを特徴とするクロッ
    ク信号供給回路。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のクロック信号供給回路に
    おいて、前記第1遅延バッファは、キャパシタからなる
    遅延素子を含むことを特徴とするクロック信号供給回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のクロック信号供給回路に
    おいて、前記第2遅延バッファは、前記第1論理回路ブ
    ロックを構成するトランジスタのゲート長とほぼ同程度
    のゲート長を有するトランジスタからなる遅延素子を含
    み、前記第1遅延バッファは、前記第1論理回路ブロッ
    クを構成するトランジスタのゲート長よりも長いゲート
    長を有するトランジスタからなる遅延素子を含むことを
    特徴とするクロック信号供給回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のクロック信号供給回路に
    おいて、前記第2遅延バッファを構成するトランジスタ
    のゲート長は、前記半導体論理回路を構成するトランジ
    スタのゲート長の最小寸法であり、前記第1遅延バッフ
    ァを構成する遅延素子のゲート長は、前記最小寸法のゲ
    ートの寸法増減率と、前記クロック信号の周期と、前記
    クロック信号線へ該クロック信号が入力されてから前記
    ラッチ回路のクロック端子に入力されるまでの時間とに
    基づいて決定されることを特徴とするクロック信号供給
    回路。
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