JP3475952B2 - 移動車両のキャビン - Google Patents

移動車両のキャビン

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JP3475952B2
JP3475952B2 JP2001375720A JP2001375720A JP3475952B2 JP 3475952 B2 JP3475952 B2 JP 3475952B2 JP 2001375720 A JP2001375720 A JP 2001375720A JP 2001375720 A JP2001375720 A JP 2001375720A JP 3475952 B2 JP3475952 B2 JP 3475952B2
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door
cabin
frame
glass
lock device
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洋英 井口
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、トラクター等の移動
車両に設けたキャビンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来技術を開示するものとして、例え
ば、実開昭58−171715号公報に記載されたもの
が知られている。この公報に記載されたものは、視界を
拡大するためにドアガラスの外周部に枠体を設けずに枠
無し形態とし、この無枠のガラス板に直接ヒンジとドア
ロック装置を直接取り付けるようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来のキャビン
は、ドアを構成する無枠のガラス板にヒンジとドアロッ
ク装置を直接取り付けた構成なので、ガラス板の支持荷
重がガラス板のヒンジ取付部に集中し、また、ドア開閉
時の衝撃がガラス板のドアロック装置取付部に直接作用
し、ガラス板に歪を生じさせたり破損させたりすること
があった。 【0004】 【発明の効果】この発明は、上記課題を解決するため
に、提案するものであって、次のような技術的手段を講
じた。即ち、移動車両のキャビンにおいて、このキャビ
ンのドアを無枠の透明ガラスで構成すると共に、その前
縁部における上下中間部を前部支柱の形状に沿わせるべ
く前方へ屈曲させて側面視略く字状に構成し、この屈曲
部にドアロック装置を設け、ドアの後部は上下二つのヒ
ンジを介して支柱に開閉自在に枢着して設け、更にドア
の内側において下側のヒンジ14から前記ドアの屈曲部
へ向けてフレームを延設し、このフレームの先端部を前
記ドアロック装置に連結したことを特徴とする移動車両
のキャビンの構成とした。 【0005】 【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。車体7の前後部に夫々前輪5、5と後輪6、6
を軸架して設け、車体7の前部には、原動機を内装した
ボンネット8を設け、車体7の後部には左右の後輪6、
6の上方及び内方を覆うフェンダー9、9を設けてい
る。 【0006】左右のフェンダー9、9間の車体上には操
縦席10を設け、操縦席10の下方から前記ボンネット
8の後端部に亘ってフロア11を設けている。フロア1
1上の前側左右両側部には、前部支柱2a、2aを立設
し、フロア11の後側左右両側部には、後部支柱2b、
2bを立設し、これらの両支柱2a、2bの上端部間に
は連結枠12、12を設け、これらの連結枠12、12
の上にルーフ13を載置して、ここにキャビン1を構成
している。3は透明ガラスで形成されたドアであり、こ
のドア3の内側には、前後方向に沿う上部フレーム15
と、ドア3の中程にあって前後方向に沿う下部フレーム
16と、これらの後部を相互に連結する上下方向の縦フ
レーム30とからなる側面視コ字状のドアフレーム4が
取り付けられている。ドアフレーム4は、図1に示すよ
うにドア3の端縁から内側に向かって僅かに離れた部位
に位置させて取り付けられ、ドアフレーム4の縦フレー
ム4の上下2カ所の隅部にヒンジ14、14を介してド
ア3が後部支柱2b、2bに開閉自在に枢着されてい
る。下部フレーム16の前部にはドアロック装置17が
設けられ、ノブ32を回動操作することによってドア3
の開閉が行なえる。 【0007】なお、この実施例では、ドアのガラスは前
後2枚で構成され、後半分のガラス18は上部側のヒン
ジ33により内外に開閉できる構成としている。そし
て、これらのガラスの外周縁部にはシール部材20が取
り付けられ、ドア3を閉鎖したときのキャビン1内の気
密性が保たれるようにしている。図3はドアフレーム4
に対するドア3の取付構造を示すもので、ドア3に設け
た取付孔21にリング状弾性部材22を嵌合し、この弾
性部材22とドアフレーム4に設けた孔にはボルト23
を貫通し、このボルト23に螺合したナット24とドア
フレーム4との間にはドア3をドアフレーム4の方向に
押圧させるスプリング25を設けている。 【0008】上記の構成において、ドア3を開閉操作し
たときの軽い衝撃はドア3のシール部材20で吸収され
る。一方、ドア3を強く閉めたときには、ガラス全体に
強い衝撃が加わるようなことがあるが、そのような場合
には、弾性部材22とスプリング25を撓ませながらガ
ラスがドアフレーム4から離れることになり、ガラスの
一部、特にヒンジ14の取付部等に強い衝撃荷重が集中
することがないからガラスが破損するようなことはな
い。 【0009】 【発明の効果】この発明は、移動車両のキャビンにおい
て、このキャビンのドアを無枠の透明ガラスで構成する
と共に、その前縁部における上下中間部を前部支柱の形
状に沿わせるべく前方へ屈曲させて側面視略く字状に構
成し、この屈曲部にドアロック装置を設け、ドアの後部
上下二つのヒンジを介して支柱に開閉自在に枢着して
設け、更にドアの内側において下側のヒンジ14から前
記ドアの屈曲部へ向けてフレームを延設し、このフレー
ムの先端部を前記ドアロック装置に連結したので、キャ
ビン1のドア3の側方視界を拡大しながらも、ドア3開
閉時における衝撃荷重フレームで適度に分散させるこ
とができ、ガラスに対しては衝撃が直接作用することが
なく、従ってドア3開閉時にキャビン1のガラスが割れ
るような不具合は生じない。特にこの発明では、ガラス
の前後領域が一番大きい部分の内側にフレームを前方へ
延設し、この先端部をドアロック装置17に連結する構
成としたので、ドアとしての剛性が高まり、ドア開閉時
に無枠のガラス板面に過大な荷重が集中することがな
い。
【図面の簡単な説明】 【図1】トラクタの要部の斜視図である 【図2】トラクタの側面図である。 【図3】要部の断面図である。 【符号の説明】 1 キャビン 2a 前部支柱 2b 後部支柱 3 ドア 4 ドアフレーム 14 ヒンジ 15 上部フレーム 16 下部フレーム 30 縦フレーム

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.移動車両のキャビンにおいて、このキャビンのドア
    を無枠の透明ガラスで構成すると共に、その前縁部にお
    ける上下中間部を前部支柱の形状に沿わせるべく前方へ
    屈曲させて側面視略く字状に構成し、この屈曲部にドア
    ロック装置を設け、ドアの後部は上下二つのヒンジを介
    して支柱に開閉自在に枢着して設け、更にドアの内側
    おいて下側のヒンジ14から前記ドアの屈曲部へ向けて
    フレームを延設し、このフレームの先端部を前記ドアロ
    ック装置に連結したことを特徴とする移動車両のキャビ
    ン。
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