JP3475543B2 - 自動車の走行制御装置 - Google Patents

自動車の走行制御装置

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JP3475543B2
JP3475543B2 JP01605395A JP1605395A JP3475543B2 JP 3475543 B2 JP3475543 B2 JP 3475543B2 JP 01605395 A JP01605395 A JP 01605395A JP 1605395 A JP1605395 A JP 1605395A JP 3475543 B2 JP3475543 B2 JP 3475543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自車の進行路上に存
在する前方物体(例えば、先行車)に追従して自車を走
行させる自動車の走行制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車の走行制御装置として
は、例えば自車の前方にレーダ波を発信し、前方に存在
する物体からの反射波を検出して前方物体の有無を検出
するスキャン式レーダ装置により水平方向に比較的広角
度での走査を行い、該走査により得られる情報の中か
ら、マイクロコンピュータを利用して、自車のステアリ
ング舵角やヨーレート等の走行状態に基づいて推定され
る自車の進行路に沿った領域内のもののみをピックアッ
プすることにより、スキャン式レーダ装置による前方物
体の検出をソフト的に上記領域内に限定して行うように
したものが既に開発されている。
【0003】ところで、上記のようにしてスキャン式レ
ーダ装置による前方物体の検出を行う場合において、進
行路上に物体が存在しているにもかかわらず、道路のカ
ント等に起因してレーダ波の反射波が検出できない(換
言すれば、スキャン式レーダ装置による検出データが消
滅する)という現象が生ずるおそれがある。このような
場合、マイクロコンピュータによる進行路上に存在する
前方物体の検出処理を初めから再度行わなければならな
いという不具合が生ずる。
【0004】上記のような不具合に対処するために、追
尾している前方物体が消滅した後に再出現した時同一物
体として自動追尾を再開するようにしたもの(換言すれ
ば、追尾していた検出データを所定時間に限り補間する
もの)が提案されている(例えば、特開平3ー2069
89号後方参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに前方物体が消滅した場合に所定時間に限りそのデー
タを補間する場合、前方物体が移動物体であると、消滅
前に検出された検出データを固定した状態で補間する
と、スキャン間隔毎に前方物体も移動するところから的
確なデータ補間ができない場合が生ずる。つまり、消滅
後再出現するまでの補間時間において、補間データを消
滅前の前方物体の移動状況に対応させて位置補間する必
要が生ずるのである。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、前方物体の消滅時における検出データの補間を行
うに際して前方物体の推定位置補間を行うことにより前
方物体の的確なデータ補間が得られるようにすることを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の基本構
成では、上記課題を解決するための手段として、自車の
前方に存在する物体の有無を検出する物体検出手段(例
えば、自車の前方に向けてレーザレーダ波あるいは電波
を発信し、前方物体からの反射波を検出するレーザレー
ダ装置あるいは電波装置)と、自車の走行状態〔例え
ば、自車のステアリング舵角データ(あるいはヨーレー
トデータ)および車速データ〕に基づいて自車前方の進
行路を推定する進行路推定手段と、前記物体検出手段か
らの検出データが消滅した場合に所定時間その検出デー
タを補間する補間手段と、消滅前の前記進行路に対する
物体の道路幅方向の距離および道路長手方向における動
き量(例えば、消滅前の物体の相対速度)を記憶する記
憶手段とを備えた自動車の走行制御装置において、前記
補間手段による補間を、前記記憶手段に記憶されている
情報(即ち、道路幅方向の距離および道路長手方向の動
き量)に基づいて行うこととしている。
【0008】本願発明の第1の基本構成において、前記
補間手段による道路長手方向に関する補間を、消滅前の
物体の相対速度に基づいてなし且つその場合において補
間中においては前記相対速度が時間とともに小さくなる
ように減衰させるのがより的確な位置補間を得る点で好
ましい。
【0009】本願発明の第2の基本構成では、上記課題
を解決するための手段として、自車の前方に存在する物
体の有無を検出する物体検出手段(例えば、自車の前方
に向けてレーザレーダ波あるいは電波を発信し、前方物
体からの反射波を検出するレーザレーダ装置あるいは電
波装置)と、自車の走行状態〔例えば、自車のステアリ
ング舵角データ(あるいはヨーレートデータ)および車
速データ〕に基づいて自車前方の進行路を推定する進行
路推定手段と、前記物体検出手段からの検出データが消
滅した場合に所定時間その検出データを補間する補間手
段と、消滅前の物体の道路幅方向および道路長手方向に
おける動き量を記憶する記憶手段とを備えた自動車の走
行制御装置において、前記補間手段による補間を、前記
記憶手段に記憶されている情報に基づいて行うこととし
且つ補間中における物体の補間移動量を時間とともに小
さくなるように減衰せしめることとしている。
【0010】本願発明の第2の基本構成において、前記
補間手段による補間移動量の減衰を、道路幅方向に関す
るものより道路長手方向に関するものが大きくなるよう
に設定するのがより的確な位置補間を得る点で好まし
い。
【0011】
【作用】本願発明の第1の基本構成では、上記手段によ
って次のような作用が得られる。
【0012】即ち、自車前方の物体に関する物体検出手
段(例えば、レーザレーダ装置あるいは電波装置)によ
る検出データが何らかの原因により消滅した場合には、
補間手段により前記検出データが所定時間補間される
が、当該補間は、自車の走行状態〔例えば、自車のステ
アリング舵角データ(あるいはヨーレートデータ)およ
び車速データ〕に基づいて推定された進行路に対する消
滅前の物体の道路幅方向の距離および道路長手方向にお
ける動き量に基づいてなされる。
【0013】本願発明の第1の基本構成において、前記
補間手段による道路長手方向に関する補間を、消滅前の
物体の相対速度に基づいてなし且つその場合において補
間中においては前記相対速度が時間とともに小さくなる
ように減衰させた場合、補間時間の経過により補間移動
量(即ち、相対速度)が減衰することとなり、消滅前の
検出データ(即ち、相対速度)の揺らぎによる補間移動
量の拡散が防止でき、的確な位置補間が実施できる。
【0014】本願発明の第2の基本構成では、上記手段
によって次のような作用が得られる。
【0015】即ち、自車前方の物体に関する物体検出手
段(例えば、レーザレーダ装置あるいは電波装置)によ
る検出データが何らかの原因により消滅した場合には、
補間手段により前記検出データが所定時間補間される
が、当該補間は、消滅前の物体の道路幅方向および道路
長手方向における動き量に基づいてなされ、しかも補間
中における物体の補間移動量は時間とともに小さくなる
ように減衰せしめられる(即ち、補間移動量の拡散が防
止される)。
【0016】本願発明の第2の基本構成において、前記
補間手段による補間移動量の減衰を、道路幅方向に関す
るものより道路長手方向に関するものが大きくなるよう
に設定した場合、補間時間の経過により道路幅方向の補
間移動量よりも道路長手方向の補間移動量が大きく減衰
されることとなり、消滅前の検出データの揺らぎ(特
に、道路長手方向において顕著である)による補間移動
量の拡散が防止でき、的確な位置補間が実施できる。
【0017】
【発明の効果】本願発明の第1の基本構成によれば、自
車前方の物体に関する物体検出手段(例えば、レーザレ
ーダ装置あるいは電波装置)による検出データが何らか
の原因により消滅した場合に、補間手段により前記検出
データを所定時間補間するに当たって、当該補間を、自
車の走行状態〔例えば、自車のステアリング舵角データ
(ヨーレートデータ)および車速データ〕に基づいて推
定された進行路に対する消滅前の物体の道路幅方向の距
離および道路長手方向における動き量に基づいてなすよ
うにしたので、自車の進行路に対する消滅物体の道路幅
方向の距離を固定した状態での道路長手方向の動き量を
補間できることとなり、消滅時のデータ補間を的確に行
うことができるという優れた効果がある。
【0018】本願発明の第2の基本構成によれば、自車
前方の物体に関する物体検出手段(例えば、レーザレー
ダ装置あるいは電波装置)による検出データが何らかの
原因により消滅した場合に、補間手段により前記検出デ
ータを所定時間補間するに当たって、当該補間を、消滅
前の物体の道路幅方向および道路長手方向における動き
量に基づいてなすようにし、しかも補間中における物体
の補間移動量が時間とともに小さくなるように減衰せし
める(即ち、補間移動量の拡散を防止する)ようにした
ので、消滅物体の道路幅方向および道路長手方向におけ
る動き量を補間できることとなり、補間移動量の拡散を
防止しつつ、消滅時のデータ補間を的確に行うことがで
きるという優れた効果がある。
【0019】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本願発明の幾つ
かの好適な実施例を説明する。
【0020】実施例1 図1および図2には、本願発明の実施例1にかかる自動
車の走行制御装置が示されている。
【0021】図1には、本願発明の実施例1にかかる自
動車の走行制御装置の全体構成が示されている。ここ
で、符号1はエンジン吸気系のスロットル弁(図示省
略)の開度を自動調整するスロットル制御装置、2は電
子制御式自動変速機(EAT)の制御装置、3は各車輪
に付与する制動力を自動調整するブレーキ制御装置であ
り、これら三種類の制御装置1〜3は、いずれも図示し
ていないアクチュエータを有し、該各アクチュエータ
は、コントロールユニット4により制御されることとな
っている。
【0022】即ち、前記コントロールユニット4は、ス
ロットル制御装置1のアクチュエータに対し目標スロッ
トル開度信号を出力して制御を行うとともに、ブレーキ
制御装置3のアクチュエータに対し目標ブレーキ量信号
を出力して制御を行う。また、コントロールユニット4
は、EAT制御装置2のシフト位置を検出するセンサー
(図示省略)からのシフト位置信号を受けつつ、該EA
T制御装置2のアクチュエータに対しシフト制御信号を
出力して制御を行う。
【0023】符号5で示す情報表示装置は、車室内のイ
ンストルメントパネル等に設けられ、図示していない
が、前記コントロールユニット4からの警報信号を受け
て点灯する警報ランプと、コントロールユニット4から
の自己診断信号を受けて画面表示する表示部とを備えて
いる。
【0024】符号6で示すレーザレーダ装置は、自車の
前方に存在する物体(例えば、先行車等)を検出する物
体検出手段として作用するものであり、レーザレーダ波
を自車の前方に向けて発信し、前方物体に当たって反射
してくる反射波を受信し、その受信時点と発信時点との
時間差によって自車と前方物体との間の距離を測定する
ように構成されている。このレーザレーダ装置6により
検出された検出信号は、車間距離信号として前記コント
ロールユニット4に入力される。また、本実施例のレー
ザレーダ装置6は、レーザレーダ波を水平方向に比較的
広角度で走査するスキャン式のものとされている。な
お、物体検出手段としては、レーザーレーダ装置に代え
て、電波を自車の前方に向けて発信し、前方物体に当た
って反射してくる反射波を受信する電波装置を採用する
場合もある。
【0025】符号7はスロットル弁の開度を検出するス
ロットル開度センサー、8は車速を検出する車速センサ
ー、9はステアリング舵角(以下、単に舵角という)を
検出する舵角センサー、10は自車に発生するヨーレー
トを検出するヨーレートセンサー、11は自車に発生す
る横加速度を検出する横Gセンサー、12はブレーキペ
ダルの踏み込み時にON作動するブレーキスイッチ、1
3はクラッチの作動状態に応じてON作動するクラッチ
スイッチ、14はロックオンスイッチ、15は自車のオ
ートクルーズ運転時ON作動されるオートクルーズスイ
ッチであり、これらのセンサー・スイッチ類7〜15の
検出信号は、いずれもコントロールユニット4に入力さ
れる。なお、図示していないエンジン回転数センサーや
その他のセンサー・スイッチ類の検出信号もコントロー
ルユニット4に入力されるが、これらについての詳細な
説明は省略する。
【0026】上記コントロールユニット4は、図2に示
すように、レーザレーダ装置6からの検出信号を始め、
各種のセンサー・スイッチ類7〜15からの検出信号を
受けて所定の情報処理を行う入力情報処理部16と、該
入力情報処理部16から自車の走行状態に関する情報
(例えば、車速センサー8からの車速、舵角センサー9
からの舵角およびヨーレートセンサー10からのヨーレ
ート等)を受け、これらに基づいて自車の進行路を推定
する進行路推定手段17と、前記入力情報処理部16の
情報のうち、特にレーザレーダ装置6で検出された前方
物体に関する検出データを受け、当該物体が前記進行路
上に所定移動条件をもって存在するかを判断し、これを
自車の追従対象となる先行車と判定するロックオン判定
手段18と、前記入力情報処理部16の情報のうち、特
にレーザレーダ装置6からの前方物体に関する検出デー
タが消滅した場合に所定時間その検出データを補間する
補間手段19と、消滅前の前記進行路に対する物体の道
路幅方向の距離および道路長手方向における動き量(例
えば、相対速度)を記憶する記憶手段20とを備えてい
る。本実施例の場合、前記補間手段19による補間は、
前記進行路に対する消滅前の物体の道路幅方向の距離お
よび道路長手方向における動き量(例えば、相対速度)
に基づいてなされる。
【0027】前記ロックオン判定手段18により追従対
象物体と判定された先行車の情報は、ロックオン判定手
段18から追従制御部21に出力される。該追従制御部
21は、自車と追従対象先行車との車間距離および相対
速度に基づいて自車を先行車に追従させるように自車の
車速を制御するよう出力情報処理部22を介して出力信
号を出力することとされている。
【0028】図3には、前記コントロールユニット4に
よる制御のうち、特にロックオンスイッチ14がONに
切り換えられ、自車が先行車に追従して走行する追従走
行時の制御のメインルーチンを示すフローチャートが示
されている。
【0029】前記メインルーチンは、進行路の推定(ス
テップS1)と、ロックオン対象車の登録(ステップS
2)と、ロックオンの実行(ステップS3)と、存在物体
の認定と補間(ステップS4)と、ロックオンの継続、
変更および解除(ステップS5)とからなっており、進
行路の推定のサブルーチンは図4に示し、ロックオン対
象車の登録のサブルーチンは図5に示し、ロックオンの
実行のサブルーチンは図6に示し、存在物体の認定と補
間のサブルーチンは図7に示し、さらにロックオンの継
続、変更および解除のサブルーチンは図8に示す。以
下、これらについて順次説明する。
【0030】(進行路の推定) 図4において、まずステップS11において自車データ
(舵角θ、車速v、ヨーレートψ)を読み込んだ後、ス
テップS12において舵角θに基づいて自車の旋回半径R
1を下記の式により、 R1=(1+A・v2)(N・L/θ) 演算する。但し、Aはスタビリティファクタ、Nはステ
アリングギヤ比、Lはホイールベースである。
【0031】続いて、ステップS13においてヨーレート
ψに基づいて自車の旋回半径R2を下記の式により、 R2=v/ψ 演算する。
【0032】そして、ステップS14において上記両旋回
半径R1,R2のうち、いずれが小さいかを判断し、ステ
ップS15およびステップS16でその小さい方を進行路の
曲率半径Rとするとともに、ステップS17において前記
曲率半径Rに所定幅を設けて進行路を生成し、リターン
する。ここで、旋回半径R1,R2の小さい方を進行路の
曲率半径Rとしたのは、センサー類の応答遅れ等を考慮
したことによるものである。以上のような進行路の推定
は、コントロールユニット4における進行路推定手段1
7により行われる。なお、進行路の推定は、旋回半径R
1あるいは旋回半径R2のみにより求めても良い。
【0033】(ロックオン対象車の登録) 図5において、まずステップS21においてレーザレーダ
装置6により検出された前方物体の検出データ(距離お
よび方向)を読み込んだ後、ステップS22により前記検
出データが連続して検出されているか否かを判定し、ス
テップS23により検出データが所定のエリア内で所定の
確定度以上のものであるか否かを判定する。ここで、確
定度とは時間当たりの検出回数をいい、該確定度が所定
値以上でないものおよび検出データが所定のエリア外に
まで広く散在するものは共に物体とは見做されない。上
記両判定が共に肯定判定のときには、ステップS24にお
いて物体と見做されたものについて物体識別番号を付与
する。
【0034】続いて、ステップS25において上記物体識
別番号を付与した物体が移動体であるか否かを判定す
る。この判定は、自車と物体との間の相対速度と自車速
とから物体の速度を求め、物体の速度が所定のしきい値
以上であるか否かを検討することにより行われる。次
に、ステップS26において物体が進行路上に存在するも
のであるか否かを判定する。上記両判定が共に肯定判定
のときには、ステップS27において物体が進行路上の先
行車であるとしてロックオン(L/O)対象候補とす
る。
【0035】しかる後、ステップS18においてロックオ
ン対象候補になった先行車のうち自車との車間距離が最
も近いものであるか、つまり最も近い先行車であるか否
かを判定し、該判定が肯定判定のときには、ステップS
29において当該先行車をロックオン対象車として登録
し、リターンする。以上のようなロックオン対象車の登
録は、コントロールユニット4におけるロックオン判定
手段18により行われる。
【0036】(ロックオンの実行) 図6において、まずステップS31においてロックオン対
象車が登録されていることを確認した後、ステップS32
においてロックオンを実行し、リターンする。ロックオ
ンは、ロックオン対象車に対し、所定の車間距離を保ち
且つ同じ車速で追従して走行するように自車速を制御す
るものであり、コントロールユニット4における追従制
御部21により行われる。
【0037】(存在物体の認定と補間) 図7において、まずステップS41においてレーザレーダ
装置6により検出された前方物体の検出データ(距離お
よび方向)を読み込んだ後、ステップS42においてロッ
クオン対象車の登録のサブルーチンにおいて物体識別番
号を付与した物体毎の所定エリア内に検出データが存在
するか否かを判定し、該判定が肯定判定のときには、ス
テップS43において物体識別番号毎にロックオン対象車
であるか否かを判定し、該判定が肯定判定のときには、
ステップS44においてロックオン対象車用の補間カウン
タ(例えば、20回のデータ検出の間当該物体に係る検
出データを補間するカウンタ)をセットし、該判定が否
定判定のときには、ステップS45において前記ロックオ
ン対象車用の補間カウンタより短い非ロックオン対象車
用の補間カウンタ(例えば、4回のデータ検出の間当該
物体に係る検出データを補間するカウンタ)をセットし
た後、ステップS46において識別物体の進行路に対する
道路幅方向(換言すれば、回転方向)の距離および道路
長手方向(換言すれば、縦方向)の動き量としての相対
速度を算出して記憶し、その後リターンする。これらの
処理は、コントロールユニット4における補間手段19
および記憶手段20により行われる。
【0038】ステップS42において否定判定されたとき
(即ち、レーザレーダ装置6による検出データが消滅し
たとき)には、ステップS47において物体識別番号毎に
ロックオン対象車であるか否かを判定し、該判定が肯定
判定のときには、ステップS48においてロックオン対象
車用の補間カウンタをデクリメントし、該判定が否定判
定のときには、ステップS49において非ロックオン対象
車用の補間カウンタをデクリメントする。
【0039】その後、ステップS50において進行路に対
し、最終に算出した道路幅方向(換言すれば、回転方
向)の距離および道路長手方向(換言すれば、縦方向)
の動き量としての相対速度を記憶手段20から読みだ
し、ステップS51において道路幅方向(換言すれば、回
転方向)の距離および道路長手方向の動き量に基づいて
識別物体の回転方向位置補間および道路長手方向位置補
間を行う。当該補間は補間手段19により行われるが、
その際補間カウンタのデクリメント毎に相対速度が小さ
くなるような補間がなされる。このような補間を行うこ
とにより、自車の進行路に対する消滅物体の道路幅方向
の距離を固定した状態での道路長手方向の動き量に基づ
いた補間ができることとなり、消滅時のデータ補間を的
確に行うことができる。
【0040】ついで、ステップS52において補間カウン
タが0以下となっているか否かを判定し、該判定が肯定
判定のときには、ステップS53において物体識別番号を
剥奪し(即ち、物体として消滅したものとし)、リター
ンする。この時、ロックオン対象車については後述する
ロックオンの継続・変更・解除のサブルーチンにより処
理する。
【0041】上記補間について、図9を参照してさらに
詳述すると、自車Mの進行路K上にロックオン対象車A
が存在し且つ進行路K以外にも物体(即ち、先行車)
B,C,Dが存在する場合において、例えば、先行車
B,C,Dのうちのいずれか(例えば、先行車B)の検
出データが消滅した場合には、当該先行車Bの検出デー
タが、非ロックオン対象車用の補間カウンタが0以下と
なるまで(本実施例の場合、4回のデータ検出の間)補
間される一方、ロックオン対象車Aの検出データが消滅
した場合には、当該ロックオン対象車Aの検出データ
が、ロックオン対象車用の補間カウンタが0以下となる
まで(本実施例の場合、20回のデータ検出の間)補間
される。従って、補間カウンタがデクリメントしている
間に、先行車Bあるいはロックオン対象車Aの検出デー
タが得られた場合には、継続して先行車Bあるいはロッ
クオン対象車Aについての制御処理が行えることとな
る。しかも、ロックオン対象車Aについては検出データ
の補間を長く行うようになっているため、自車Mにとっ
ての追従対象であるロックオン対象車Aについての追従
制御のつながりが悪くなるということはなくなるのであ
る。
【0042】本実施例においては、例えば物体Bの検出
データが消滅した場合、消滅前の物体Bの相対速度をV
0とすると、補間n回後の相対速度Vnは次式で表され
る。
【0043】
【数1】 ここで、1>b>0
【0044】つまり、補間中においては消滅物体の相対
速度Vは、時間の経過とともに減衰されることとなり、
補間移動量の拡散が防止されるのである。
【0045】(ロックオンの継続・変更・解除) 次に、ロックオンの継続・変更・解除のサブルーチンを
説明するが、その際図10を参照しつつ説明する。
【0046】図8において、まずステップS61において
ロックオン対象車Aおよび進行路Kの曲率半径Rを認識
した後、ステップS62において進行路K上にロックオン
対象車Aより近い先行車A′が存在するか否かを判定
し、該判定が肯定判定のときには、ステップS63におい
て先行車A′をロックオン対象車に変更する一方、該判
定が否定判定のときには、ステップS64においてロック
オン対象車Aに対するロックオンを継続する。この判定
は、コントロールユニット4におけるロックオン判定手
段18により行われる。
【0047】しかる後、前述した「存在物体の認定と補
間」のサブルーチンにおけるステップS53においてロッ
クオン対象車の物体識別番号が剥奪される場合があるの
で、ステップS65においてロックオン対象車に相当する
検出データが存在するか否かを判定し、該判定が肯定判
定のときには、ステップS66においてロックオン対象車
の物体識別番号に対してロックオン対象車用の補間カウ
ンタ値を与え、該判定が否定判定のときには、ステップ
S67においてロックオン対象車の物体識別番号が存在す
るか否かを判定し、該判定が否定判定のときには、ステ
ップS68においてロックオン対象車がロストしたとす
る。上記処理は、コントロールユニット4における補間
手段19により行われる。
【0048】ついで、ステップS69においてロックオン
対象車がロストしたか否かを判定し、該判定が否定判定
の(即ち、ロストしていない)ときには、ステップS61
に戻り、ロックオンを続行する一方、該判定が肯定判定
の(即ち、ロストしている)ときには、ステップS70に
おいてロックオンを解除し、リターンする。なお、ロッ
クオン解除から次のロックオン対象車の登録がなされる
までの間は、追従制御部21により自車速が所定車速に
なるように制御される。
【0049】実施例2 図11には、本願発明の実施例2にかかる自動車の走行
制御装置における存在物体の認定と補間に関するサブル
ーチンが示されている。
【0050】本実施例の場合、存在物体の認定と補間に
関するサブルーチンにおいて、ステップS46における処
理およびステップS50,S51における処理が実施例1と
相違しているだけであり、その他の構成および作用効果
は実施例1と同様である。
【0051】即ち、本実施例においては、ステップS46
において識別物体の道路幅方向(換言すれば、回転方
向)および道路長手方向(換言すれば、縦方向)の動き
量(即ち、ベクトル)を算出して記憶し、ステップS50
において最終に算出した道路幅方向(換言すれば、回転
方向)および道路長手方向(換言すれば、縦方向)の動
き量としての相対速度を記憶手段20から読みだし、ス
テップS51において道路幅方向(換言すれば、回転方
向)の距離および道路長手方向の動き量(即ち、ベクト
ル)に基づいて識別物体の回転方向位置補間および道路
長手方向位置補間を行う。当該補間は補間手段19によ
り行われるが、その際補間カウンタのデクリメント毎に
前記動き量(即ち、ベクトル)が小さくなるような補間
がなされる。このような補間を行うことにより、消滅物
体の道路幅方向および道路長手方向の動き量に基づいた
補間ができることとなり、消滅時のデータ補間を的確に
行うことができる。
【0052】上記補間について、図12を参照して詳述
すると、例えば物体Pの検出データが消滅した場合、消
滅前の物体Pの位置および移動速度が補間されるが、そ
の際相対速度(回転方向および縦方向)が小さくなるよ
うな補間がなされる。
【0053】例えば、消滅前の物体Pの位置座標P1が
(x0,y0)であったとすると、補間n回後の位置座標
P2は次式で表される。
【0054】
【数2】
【0055】つまり、補間中においては消滅物体の相対
速度(回転方向および縦方向)は、時間の経過とともに
減衰されることとなり、補間移動量の拡散が防止される
のである。
【0056】しかも、本実施例の場合、回転方向の減衰
量より縦方向の減衰量が大きく(即ち、b<a)されて
いる。これは、縦方向検出値のバラツキが大きいため、
相対速度に変換するとさらにバラツキが大きくなること
を考慮している。
【0057】なお、本願発明は、上記各実施例に限定さ
れるものではなく、その他種々の変形例を包含するもの
である。例えば、上記実施例では、レーザレーダ装置6
として、レーザレーダ波を水平方向に比較的広角度で走
査するスキャン式のものを用いているが、本願発明は、
このスキャン式レーザレーダ装置6に限らず、比較的狭
い角度の範囲内でのみ物体を検出するレーザレーダ装置
を用い、該レーザレーダ装置をアクチュエータで垂直軸
回りに回動させるように構成したものにも同様に適用す
ることができる。
【0058】また、上記実施例では、ロックオン判定手
段18によりロックオン対象車を判定するに当たり、自
車と先行車との車間距離および相対速度に基づいて判定
するようにしているが、車間距離と先行車の速度とに基
づいて判定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる自動車の走行制御
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる自動車の走行制御
装置におけるコントロールユニットのブロック図であ
る。
【図3】本願発明の実施例1における自動車の走行制御
装置における追従走行時の制御のメインルーチンを示す
フローチャートである。
【図4】本願発明の実施例1における自動車の走行制御
装置における進行路の推定のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】本願発明の実施例1にかかる自動車の走行制御
装置におけるロックオン対象車の登録のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図6】本願発明の実施例1にかかる自動車の走行制御
装置におけるロックオンの実行のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図7】本願発明の実施例1にかかる自動車の走行制御
装置における存在物体の認定と補間のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図8】本願発明の実施例1にかかる自動車の走行制御
装置におけるロックオンの継続・変更・解除のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図9】本願発明の実施例1にかかる自動車の走行制御
装置における補間を説明するための説明図である。
【図10】本願発明の実施例1にかかる自動車の走行制
御装置におけるロックオンの継続・変更・解除を説明す
るための説明図である。
【図11】本願発明の実施例2にかかる自動車の走行制
御装置における存在物体の認定と補間のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図12】本願発明の実施例2にかかる自動車の走行制
御装置における補間を説明するための説明図である。
【符号の説明】
6は物体検出手段(レーザレーダ装置)、17は進行路
推定手段、18はロックオン判定手段、19は補間手
段、20は記憶手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−187598(JP,A) 特開 平6−174847(JP,A) 特開 平6−174846(JP,A) 特開 平6−342067(JP,A) 特開 平6−160526(JP,A) 特開 平4−245600(JP,A) 特開 昭53−16230(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 G08G 1/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車の前方に存在する物体の有無を検出
    する物体検出手段と、自車の走行状態に基づいて自車前
    方の進行路を推定する進行路推定手段と、前記物体検出
    手段からの検出データが消滅した場合に所定時間その検
    出データを補間する補間手段と、消滅前の前記進行路に
    対する物体の道路幅方向の距離および道路長手方向にお
    ける動き量を記憶する記憶手段とを備え、 前記補間手段による補間は、前記記憶手段に記憶されて
    いる情報に基づいて行うとともに、 前記補間手段による道路長手方向に関する補間は、消滅
    前の物体の相対速度に基づいてなされ、 前記補間手段による補間中においては、前記相対速度が
    時間とともに小さくなるように減衰させる こととされて
    いることを特徴とする自動車の走行制御装置。
  2. 【請求項2】 自車の前方に存在する物体の有無を検出
    する物体検出手段と、自車の走行状態に基づいて自車前
    方の進行路を推定する進行路推定手段と、前記物体検出
    手段からの検出データが消滅した場合に所定時間その検
    出データを補間する補間手段と、消滅前の物体の道路幅
    方向および道路長手方向における動き量を記憶する記憶
    手段とを備え、 前記補間手段による補間は、前記記憶手段に記憶されて
    いる情報に基づいて行い且つ補間中における物体の補間
    移動量が時間とともに小さくなるように減衰させること
    とされていることを特徴とする自動車の走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記補間手段による補間移動量の減衰
    は、道路幅方向に関するものより道路長手方向に関する
    ものが大きく設定されていることを特徴とする前記請求
    記載の自動車の走行制御装置。
  4. 【請求項4】 前記進行路推定手段による自車の進行路
    推定は、自車の舵角データ(あるいはヨーレートデー
    タ)および車速データに基づいてなされることを特徴と
    する前記請求項1又は請求項のいずれか一項記載の自
    動車の走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記物体検出手段は、自車の前方に向け
    てレーザレーダ波あるいは電波を発信し、前方物体から
    の反射波を検出するレーザレーダ装置あるいは電波装置
    とされていることを特徴とする前記請求項1又は請求項
    のいずれか一項記載の自動車の走行制御装置。
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