JP3475328B2 - 調味料の製造方法 - Google Patents

調味料の製造方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【本発明の属する技術分野】本発明は、蛋白質原料とし
ての食品素材を酵素分解して得られる調味料の製造方法
に係り、特に食品製造に用いられる塩類を無添加とする
調味料の製造方法に関する。ここでいう調味料は、食品
素材(動物性又は植物性を問わない)の蛋白質を酵素分
解した加水分解物(通常は液状)であって一次的な生成
物をいうものとする。 【0002】 【従来の技術】天然調味料の製造に係る従来技術は大き
く2つの分けられる。一つは、伝統的手法とされるてい
るもので、食品素材に微生物を働かせながら、食品素材
に含まれる蛋白質等を分解して調味料を製造する「発酵
法」と呼ばれる技術であり、味噌、醤油、魚醤油等の製
造方法がこれに相当する。 【0003】もう一つは、蛋白質原料としての食品素材
に酵素等を直接添加し、酵素分解して調味料を製造する
「酵素分解法」と呼ばれる技術であり、HAP(動物性
蛋白加水分解物)やHVP(植物性蛋白加水分解物)の
製造方法がこれに相当し、工業的規模で製造され食品加
工に供されている。 【0004】発酵法では、通常、食塩を添加して調味料
を製造している。例えば、魚醤油の場合は20〜25
%、醤油の場合は約17%、味噌の場合は約12%であ
る。 【0005】この食塩の作用効果は、有害微生物の増殖
による腐敗の抑制又は防止である。また、このために熟
成期間を低温で管理することもおこなわれる。 【0006】したがって、酵母等の有用微生物の発育が
遅くなり、しかも食塩の影響で酵素の働きも阻害される
ため、蛋白質等の分解を充分に進めて呈味性のある調味
料を得るのには数ヶ月から数年を要する。製造期間が長
くなると製造コストに影響する。 【0007】また、酵素分解法においても、特開平8−
173086号に示されているように、食塩を10〜3
0%添加して調味料を製造している。その他にも、特開
平5−84050号では10〜20%、特開昭53−4
4665号では10〜18%の食塩が添加されている。 【0008】このように、発酵法と酵素分解法のいずれ
においても、有害微生物の増殖の抑制又は防止効果を求
めて食塩が添加されていると考えてよい。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製造過
程で添加された食塩は、調味料の中にそのまま移行して
しまう場合が多く、結果として高濃度の食塩を含んだ調
味料が製造されることになる。 【0010】調味料に含まれる食塩が多い場合、調味料
としての汎用性が狭くなるという問題がある。すなわ
ち、食塩を多く含む調味料は市場性が小さくならざるを
得ないという問題である。 【0011】また、発酵法では、蛋白質等の分解を充分
に進めて呈味性のある調味料を得るために数ヶ月から数
年を要する例が多い。製造期間が長くなると製造コスト
に影響するのは避けられない。 【0012】こうしたなかで、本発明者は、微生物の増
殖が抑制される圧力域と酵素の働きが抑制される圧力域
は異なっているという点に着目し、酵素分解法による調
味料の製造技術に関し研究開発を重ねてきた。 【0013】そして、実験的事実により、本来微生物が
増殖しやすい温度帯であっても、限られた範囲の高圧域
下においては、微生物の増殖を抑制しながら、短期間で
食品素材を酵素分解して調味料(液状)を得ることがで
きるという知見を有するに至った。 【0014】実験的事実の一端を述べると、圧力を作用
させないで、生の食品素材を50℃〜70℃の温度に維
持すると、蛋白質が熱変性を起こして酵素分解が進みに
くくなるが、圧力を負荷した場合は酵素反応が速やかに
進行するのである。つまり、圧力の作用によって酵素蛋
白質の加熱変性が抑制される一方、酵素反応自体(蛋白
質の加水分解)は促進されるということである。 【0015】この場合、微生物の増殖を高圧で抑制して
いるため、生の食品素材に対して不必要な量の食塩は添
加しなくてもよく、また酵素の働きを最適な温度で管理
することができるので、大幅に熟成期間を短縮できると
いう利点がある。 【0016】本発明は上記知見に基づきなされたもので
あって、蛋白質原料としての生の食品素材に対し、食品
製造に用いられる塩類を無添加としながらも有害微生物
の増殖を抑制し、かつ、酵素反応を促進して熟成期間を
短縮可能な酵素分解法による調味料の製造方法を提供す
るものである。 【0017】 【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明は、食品製造に用いられる塩類を無添加とする酵素
分解法による調味料の製造方法であって、蛋白質分解酵
素を含有又は添加した蛋白質原料としての生の食品素材
に対して、40℃〜60℃の温度域で50MPa〜10
0MPa範囲の圧力を負荷して保持することにより微生
物の増殖を抑制しながら酵素の作用を促進し、かつ、熟
成期間を短縮することを特徴とするものである。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、上記構成
における生の食品素材が、生の鰯、生の牡蠣、ゼラチン
及び小麦蛋白質を対象とするものである。ここで、生の
食品素材に酵素が含まれないか、わずかしか含まれない
場合は、酵素として蛋白質分解酵素を添加する。 【0019】なお、食品素材の選択により、製造条件は
個々に好適範囲を有するので、以下の実施例において詳
述する。 【0020】 【実施例】本発明の一実施例を実験的事実に基づき添付
図面を参照して以下説明する。なお、実施に関する規模
の拡縮は本発明の要旨に影響するものではない。 【0021】上述の実施の形態にあわせて、生の食品素
材として鰯、牡蠣、ゼラチン及び小麦蛋白質を対象とし
た調味料の製造例を挙げる。当然のことながら、本発明
の保護範囲は、以下の実施例によって限定されるもので
はない。 【0022】ここで、各実施に関する実験装置は共通す
るので、その装置構成を説明しておく。 【0023】<実験装置の説明> 図1は実験装置の模式図である。この実験装置は耐圧容
器1を備えている。この耐圧容器1は、例えば内形が1
00mmの円筒状の密閉容器であって壁厚寸法は150mm
に設定されている。この耐圧容器1内には、柔軟性のあ
る容器に食品素材を密封したものを入れる。次に、この
耐圧容器1内に清水を満たす。この耐圧容器外面には加
熱用のヒーター2が配置されている。このヒーター2は
耐圧容器1内の温度を80℃まで上昇させることができ
ると共に、操作パネル(図1に示していない)を調節す
ることによって、この耐圧容器1内を任意の温度に設定
することができる。また、耐圧容器1には加圧ポンプ3
が接続されている。上記操作パネルを操縦することで、
この加圧ポンプ3で耐圧容器1内を20MPaから40
0MPaの範囲で任意の圧力に調節することができる。
更に、この圧力容器1には温度センサー4及び圧力計5
が取り付けられている。温度センサー4は耐圧容器1内
の温度を検出して表示する。圧力計5は耐圧容器内の圧
力を検出して表示する。 【0024】(実施例1) 本実施例は、生の食品素材として鰯を対象とし、耐圧容
器2内の温度条件を変えた場合の鰯の分解率を測定した
ものである。 【0025】具体的には、生の鰯100gを入れた柔軟
性のある密封容器を耐圧容器1内に入れ、水温を20
℃、30℃、40℃、50℃、60℃及び70℃に変え
て、100MPaの加圧を24時間行った。なお、対照
として、加圧をしないで同じ条件で生の鰯を分解した。
経時後、鰯を入れた密封容器を耐圧容器2内から取り出
し、鰯を分解した酵素の働きを止めるため、直ちに10
0℃で10分間加熱した。そして、液化した鰯からろ紙
(東洋ろ紙;No.5A )で未分解物と分解液に分けた。そ
して、この分解液の重量から分解率(食品素材に対する
生成した分解液の重量パーセント)を求めた。図2に、
その結果である分解率 vs.温度のデータプロットを示
す。なお、この分解液は、そのまま調味料として用いる
か、または調味料の原料とすることができる。 【0026】図2から看てとれるように、最も良く分解
したのは、40〜60℃であり、比較的温度の低い20
℃、30℃と温度の高い70℃では充分な分解率が得ら
れなかった。なお、100MPaの加圧下では、いずれ
の温度でも微生物は増殖していなかった。〔図示省略〕 【0027】一方、加圧しないで同じ条件で処理した場
合は、50℃以下では微生物による腐敗が生じた。50
℃以上では魚体が未分解のまま残っており、酵素が十分
に作用していなかった。これらの結果から、高圧下であ
っても温度が30℃以下では酵素が充分に作用していな
いため、24時間で生の鰯を分解できないことがわか
る。また、温度が70℃の場合には反対に酵素が作用す
る最適な温度よりも高すぎるため、鰯を充分に分解して
いないと考えられる。 【0028】このことにより、100MPaの高圧下で
酵素が働く最適な温度は30℃以上70℃未満(より好
ましくは40℃〜60℃)であり、この温度域では加圧
によって微生物の増殖が抑制されている。特に50℃以
上では、酵素蛋白質は加熱による変性が圧力によって抑
制されていると共に、加圧によって酵素反応が促進して
いるため生の鰯を速やかに分解することができる。 【0029】(実施例2) 本実施例ついても生の食品素材として鰯を対象とし、耐
圧容器2内の圧力条件を変えた場合の鰯の分解率を測定
したものである。 【0030】具体的には、耐圧容器2内の水温を40℃
に保持し、圧力を25、50、75、100、150、
200、300及び400MPaとした。これらの条件
で24時間後の鰯の分解率を求めた。更に、高圧処理後
の微生物数を標準平板菌数測定法(食品衛生検査指針、
微生物編、1990年)に従って測定した。なお、加圧
下で生の鰯を分解した後、分解液を得るまでの操作は、
第1実施例の場合と同じである。 【0031】図3に、その結果である分解率 vs.圧力の
データプロットを示す。図示するように、比較的圧力の
低い25MPa処理では鰯に腐敗臭が感じられた。 【0032】図3から看てとれるように、50MPa処
理〜300MPa処理までは50〜63%の分解率が得
られたが、400MPa処理は300MPa処理の分解
率よりも小さくなった。高圧処理後それぞれの生鰯の微
生物数を表1に示す。 【0033】 【表1】 【0034】表欄に示すように未処理では3400個/
g、25MPa処理では54000000個/gに菌数
が増えていた。また、50MPa以上の高圧処理では未
処理とほとんど同じオーダーの菌数か、又は菌数が著し
く減少した。これらの結果から、圧力が25MPaの場
合には、腐敗臭が感じられたこと、更に、微生物数が増
えたことから、25MPa処理以下では微生物の増殖を
抑制できないと予想される。50MPa処理では微生物
数は未処理とほとんど変わらなかったことから、50M
Pa処理では圧力によって静菌的な効果が見られた。一
方、圧力が400MPaでは分解率が小さくなり、高圧
によって酵素の作用が弱まっている可能性がある。した
がって、圧力域を50MPa以上300MPa未満(よ
り好ましくは50MPa〜100MPa)にすれば、微
生物の増殖を抑制しながら、生鰯を酵素によって速やか
に分解できることがわかる。 【0035】(実施例3) 本実施例は、生の食品素材として鰯を対象とし、鰯の分
解率と加圧処理時間の関係を調べたものである。 【0036】具体的には、耐圧容器2内の圧力を100
MPa、温度を55℃とし、1、2、4、6、15、2
4及び48時間処理後の鰯の分解率を求めた。分解率の
計算方法は、第1実施例において示したとおりである。
なお、加圧処理後、生の鰯の分解液を得るまでの操作
は、第1実施例の場合と同じである。 【0037】図4に、その結果である分解率 vs.加圧処
理時間のデータプロットを示す。また、図5は、時間経
過にともなう鰯の分解の状態に係る生物の形態を示す図
面代用写真(a)〜(d)である。 【0038】図4から看てとれるように、鰯の分解率
は、最初の数時間の処理で急激に上昇し、15時間〜2
4時間でゆっくりと上昇し、24時間〜48時間でほと
んど変わらなくなった。いずれの処理時間の分解液につ
いても、腐敗臭はしなかった。以上のことから、生の鰯
をそれ自身が含有する酵素で分解するのに、高圧処理時
間は24時間〜48時間で完了することができる。 【0039】また、図5(図面代用写真)に示したよう
に、時間を追って鰯の魚体が分解しているのが確認で
き、24時間後にはほとんど液化していることがわか
る。但し、この結果は、圧力と温度条件が異なると、変
わることが予想されるので一例にすぎない。 【0040】(実施例4) 本実施例は、鰯以外の生の食品素材に対して、本発明を
適用し、高圧下であっても酵素が働き、微生物の増殖を
抑制していることを確かめたものである。ここで、生の
食品素材は、牡蠣、ゼラチン〔ゼラチン末1級;関東化
学(株)〕、及び小麦蛋白質〔小麦グルテン(グルアッ
プ−M);丸二(株)〕の3種類としている。 【0041】具体的には、生の牡蠣はそのまま100g
を容器に密封した。ゼラチンは25重量%となるように
清水を加えて加熱溶解し、ゲル化しないところまで冷却
した。次に蛋白質分解酵素〔ニューラーゼF(カビ由
来);天野製薬(株)〕1gを20gの清水に溶かし、
この酵素液をゼラチン溶液100gに加えて塩酸でpH
を3に調整した後、容器に密封した。小麦蛋白質の場合
は、蛋白質分解酵素〔ニューラーゼF(カビ由来);天
野製薬(株)〕1gを75gの清水に溶かし、この酵素
液を小麦蛋白質25gに加えて混合し、塩酸でpHを3
に調整した後、容器に密封した。これらの食品素材に対
して、次の条件で高圧処理を行った。すなわち、耐圧容
器2内の圧力を100MPa、温度を40℃、処理時間
を24時間とした。生牡蠣は第1実施例において示した
方法で分解率を求めた。ゼラチン及び小麦蛋白質につい
ては屈折糖度計で分解液の濃度を測定した。〔これら食
材の分解率に関するデータプロットは図示を省略し
た。〕更に、高圧処理前後の食品素材の微生物数(第2
実施例における実験方法に準じた)を測定した。 【0042】この結果、生牡蠣は分解率が45.2%に
達していた。ゼラチンは、加圧する前はゲル化して濃度
の測定は困難であったが、処理後は流動性のある液体に
変わり、その濃度は24.4%であった。小麦蛋白質
は、高圧処理をする前は、流動性のない粘りのある物質
であったが、高圧処理後は粘りがなくなり、流動性のあ
る液体に変わっていた。 【0043】以上のように生の食品素材から生じた分解
液の状態変化から高圧処理中に各食品素材に対して酵素
が働いていることが推察できる。これらの結果は、いず
れの生の食品素材に対しても、本発明による高圧処理下
では酵素が有効に働いていることを示している。 【0044】一方、高圧処理前後の食品素材の微生物数
を表2に示した。いずれの食品素材においても菌数は増
えていなかった。むしろ、処理前の菌数よりも減少して
いる傾向が見られた。また、処理後の食品素材について
も腐敗臭は感じられなかったことから、高圧処理中に微
生物は増殖していないことが確認できた。 【0045】 【表2】 【0046】以上の結果から、本発明は、少なくとも生
の牡蠣、ゼラチン及び小麦蛋白質に対して適用可能であ
るといえる。当然のことながら、本発明の技術的思想か
らすれば、本発明の適用範囲はこれらの食品素材だけに
限定されるものではなく、食品素材に蛋白質が含まれて
いれば問題なく適用できるといえる。 【0047】例えば、魚介類や畜産・養鶏及びそれらか
ら抽出した蛋白質等の動物性素材だけでなく、大豆、麦
等及びそれらから抽出した蛋白質等の植物性素材も含ま
れる。また、本発明で使用した酵素についても、上記各
実施例で示した酵素に限定されるものではない。すなわ
ち、食品素材に本来含まれる酵素だけでなく、多種類の
酵素を含有している微生物、微生物を分解したもの、及
び別に抽出された単独の酵素または複数の酵素が含まれ
る。 【0048】 【発明の効果】本発明は以上の構成よりなるものであ
り、これによれば蛋白質原料としての生の食品素材を
0MPa〜100MPaの圧力域と、40℃〜60℃の
温度域に維持することによって、微生物の増殖を抑制し
ながら酵素を効率よく生の食品素材に作用させて短期間
で調味料を得ることができる。 【0049】特に、処理温度50℃以上では、加圧しな
い場合、熱によって蛋白質が変性するため蛋白質分解酵
素が速やかに作用しない。ところが、温度を50℃以上
に保ちながら加圧を併用すると蛋白質の変性が抑制され
るとともに、蛋白質分解酵素の作用が促進されるため高
い分解率を得ることができる。 【0050】また、生の食品素材に食塩を添加していな
いので、生成する調味料には、食塩の添加量を任意にす
ることができる。このことによって、本発明で製造され
る調味料は、食塩を含有していない調味料又は大幅な低
塩調味料が製造可能となり、汎用性の高い調味料として
利用できる。また、健康志向の調味料としてだけでなく
医療食用の調味料として、利用範囲が広がることが期待
できる。 【0051】本発明を適用可能な生の食品素材は、上記
実施例にとどまらず、その他の蛋白質原料としての生の
動植物性素材を広く適用範囲とすることができる。ここ
では、酵素を含んでいない又は酵素をわずかしか含まな
い生の食品素材であっても、酵素を添加すれば、充分な
生の食品素材の分解物が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実験装置の模式図である。 【図2】第1実施例に係る分解率 vs.温度のデータプロ
ットである。 【図3】第2実施例に係る分解率 vs.圧力のデータプロ
ットである。 【図4】第3実施例に係る分解率 vs.加圧処理時間のデ
ータプロットである。 【図5】第3実施例における時間経過にともなう鰯の分
解の状態に係る生物の形態を示す図面代用写真(a)〜
(d)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/22 - 1/237 A23L 1/24 JSTPlus(JOIS)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 酵素分解法による調味料の製造方法にお
    いて、 食品製造に用いられる塩類を無添加とする調味料の製造
    方法であって、 蛋白質分解酵素を含有又は添加した蛋白質原料としての
    生の食品素材に対して、40℃〜60℃の温度域で50
    MPa〜100MPa範囲の圧力を負荷して保持するこ
    とにより微生物の増殖を抑制しながら酵素の作用を促進
    し、かつ、熟成期間を短縮することを特徴とする調味料
    の製造方法。
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