JPH089893A - 養豚飼料の製造方法 - Google Patents

養豚飼料の製造方法

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JPH089893A
JPH089893A JP6149435A JP14943594A JPH089893A JP H089893 A JPH089893 A JP H089893A JP 6149435 A JP6149435 A JP 6149435A JP 14943594 A JP14943594 A JP 14943594A JP H089893 A JPH089893 A JP H089893A
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JP
Japan
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feed
pig
lactic acid
acid bacteria
raw material
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JP6149435A
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Keisuke Tabei
啓祐 田部井
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 養豚飼料の原料を約80°C〜90°Cで加
熱殺菌させて該飼料の原料の水分を約30%〜40%に
乾燥させた後、乳酸菌を入れて3日間醗酵させて、養豚
飼料を製造する。 【効果】 抗生物質を使用しない安心で、かつ、安価な
養豚飼料が製造される。また、この飼料により成育され
た養豚の生肉の質は、柔らかくて食味の良好な肉が得ら
れた。しかも、この飼料により成育された養豚の枝肉
は、長期間変色しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養豚飼料の製造方法に
関し、特に、抗生物質を使用しない安心で、かつ、安価
な飼料を製造する養豚飼料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鶏、豚、牛等に使用される飼料と
しては、一般に、いわゆる配合飼料が広く使用されてい
る。この配合飼料は、豚等の早い飼育を促したり、飼料
自体の腐敗防止や、養豚等の病気予防、伝染予防の点か
ら開発されたものである。
【0003】しかし、このような配合飼料により飼料さ
れた豚等は、食用となる肉に抗生物質が残留しており、
人体に有害であることから、近年においては、このよう
な人工飼育飼料に代わって、自然飼育飼料が強く叫ばれ
ている。
【0004】また、配合飼料の価格は、年々高騰し、養
豚業者の経営を圧迫しており、安価な養豚飼料の提供は
急務となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、昨今にお
いて、養豚等に使用される飼料としては、腐敗防止、養
豚等の病気予防、伝染予防、また、自然飼育飼料であり
食用として人体に有害とならないこと、しかも、製造が
容易で、低価格で製造されること等様々な要求がなされ
ており、これらに対応できるものである必要がある。
【0006】そこで、本発明は、これら様々な要求に応
えるもので、特に、抗生物質を使用しない安心で、か
つ、安価な飼料を製造する飼料の製造方法を提供するこ
とを目的に提案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
課題を解決し上記目的を達成するため、長年研究した結
果、養豚飼料の原料を約80°C〜90°Cで加熱殺菌
させて該養豚飼料の原料の水分を約30%〜40%に乾
燥させた後、乳酸菌を入れて3日間醗酵させることが、
上記課題を解決するために有効な技術であることを見出
した。
【0008】また、本発明者等は、さらに、上記乳酸菌
とともに、緑色凝灰岩を加えたことを特徴とする養豚飼
料の製造方法上記課題を解決するために有効な技術であ
ることを見出した。
【0009】上記養豚飼料の原料としては、食品業者か
ら廃棄される残飯を使用する。人の食用となるもの、或
いは、人の食用となったものであれば、あらゆるものが
本発明に係る養豚飼料の原料に使用できる。例えば、穀
類、果実、肉、パンクズ、うどん・そばクズ・ラーメン
クズ、菓子クズ、魚のアラ(生でも、煮たものでも
可)、アーモンド、大豆クズ、だしをとった後のカツオ
ブシ、昆布等である。すなわち、穀類等の残飯を主原料
とし、これらのものであれば広く使用できる。ただし、
抗生物質等の添加物が使用されていないものを使用する
必要がある。
【0010】上記養豚飼料の原料は、約80°C〜90
°Cで加熱殺菌させて該養豚飼料の原料の水分を約30
%〜40%に乾燥させる。20%以下であると、乳酸菌
が増殖しなくなる可能性がある。50%以上であると、
嫌気性細菌が発生して腐敗する可能性がある。
【0011】乳酸菌は、候気性細菌であり、必要に応じ
て、酵母菌、納豆菌、糸状菌、フスマ、木質繊維、炭酸
カルシウム、ぶどう糖、糖等を添加して乳酸醗酵させ
る。
【0012】乳酸菌の醗酵期間は、3日間が好ましい。
【0013】
【作用】養豚飼料の原料を約80°C〜90°Cで加熱
殺菌させて該養豚飼料の原料の水分を約30%〜40%
に乾燥させた後、乳酸菌を入れて3日間醗酵させたもの
であるから、抗生物質を使用しない安心で、かつ、安価
な養豚飼料が製造される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0015】本実施例に係る養豚飼料の製造方法は、養
豚飼料の原料を約80°C〜90°Cで加熱殺菌させて
該養豚飼料の原料を約30%〜40%に乾燥させた後、
乳酸菌を入れて3日間醗酵させたものである。また、上
記乳酸菌とともに、緑色凝灰岩を加えたことを特徴とす
るものである。ここで、加熱殺菌用機械は、本願出願人
が所有する、養豚用の機械を使用した。菌体飼料製造機
械機械は、みのり産業株式会社製の機械(M−30大
型)1トン〜1.1トン用を使用した。
【0016】そして、養豚飼料の原料として上述した食
品業者から廃棄される残飯を使用する。このような養豚
飼料の原料としては、約80°C〜90°Cで加熱殺菌
させて、該養豚飼料の原料の水分を約30%〜40%に
乾燥させた。これにより、殺菌効果と、この後行われる
乳酸菌の醗酵の際の水分の調製を行う。水分が少なすぎ
ると、乳酸菌が培養、増殖しなくなる可能性があり、他
方、水分が多すぎると、嫌気性細菌が発生して腐敗する
可能性がある。ここで、養豚飼料の原料は、約30%〜
40%に乾燥させたことが好ましい。
【0017】次に、上記加熱殺菌させた養豚飼料の原料
に、乳酸菌を加え乳酸醗酵させる。本実施例において
は、醗酵菌としては、清和酵源株式会社製ビタコーゲン
(商品名)と、それと一緒に緑色凝灰岩を加えた。この
緑色凝灰岩とは、緑色の凝灰岩を100メッシュ程度の
顆粒体に粉砕し、この顆粒体を加熱回転炉に投入して、
270°乃至300°Cの間で約10分間焼成処理し、
更に、再度加熱回転炉に投入して550°C前後で約1
0分間に亘って反復し、顆粒体の水分及び結晶水を除去
せしめたものを使用した。なお、この緑色凝灰岩につい
ては、特許第1639901号に記載されている。
【0018】その後、乳酸菌の醗酵を待った。醗酵期間
は、3日間とすることが好ましい。ただし、夏季は、気
温が上昇するため、2日間で醗酵する場合もある。
【0019】そして、このように製造された養豚飼料
(以下、これを便宜上「醗酵飼料」という。)を、実際
に、養豚飼料として、養豚の肥育状態や、製造コスト等
を実験した。
【0020】従来、配合飼料の場合5ケ月間肥育させる
のが一般的であった。本実施例に係る醗酵飼料の場合、
敢えて1ケ月長く、この期間を約6月間肥育させた。こ
れは、例え1ケ月長くとも、近年の要請の高い安全性
と、品質の向上を重視して考えたからである。そして、
両者肥育状態(約110kg)を比較した。
【0021】この実験の結果、本実施例に係る養豚飼料
の製造方法で製造された醗酵飼料で育った養豚の生肉
は、肉質がきめの細かな柔らかくて、食味の良い肉が得
られた。特に、従来の一般配合飼料で育てられた豚の枝
肉は、4〜5日過ぎれば変色するが、本発明に係る醗酵
飼料により育った豚の枝肉は、10日過ぎても変色しな
いという効果が得られた。これは、本発明に係る醗酵飼
料の場合、抗生物質を使用しないで、乳酸菌で醗酵させ
たことが有効であることがわかった。すなわち、上記製
造方法によれば、抗生物質を使用しないで、乳酸菌で醗
酵させたものを使用したからである。
【0022】このような点から、本実施例に係る製造方
法で製造された養豚飼料で育った養豚は、腸内の状態が
正常になり、また、病気になったりするような事態も激
減した。
【0023】また、本発明に係る養豚飼料の製造方法に
よって、養豚飼料代金を安価にするこっととなった。市
販の配合飼料は、1トン当たり概算で約35,000円
であるが(94年4月現在)、本実施例に係る養豚飼料
の製造方法で製造された醗酵飼料の場合、概算で1トン
当たり約7,000円で製造することが可能となった。
したがって、極めて安価な養豚飼料が提供されることと
なり、従来配合飼料の高騰が養豚業者の経営を圧迫して
いた問題を解消できることとなった。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る養豚飼料の製造方法は、養豚飼料の原料を約80
°C〜90°Cで加熱殺菌させて該養豚飼料の原料の水
分を約30%〜40%に乾燥させた後、乳酸菌を入れて
3日間醗酵させたものであるから、抗生物質を使用しな
い安心で、かつ、安価な養豚飼料が製造されることとな
った。また、この飼料により成育された養豚の生肉の質
は、柔らかくて食味の良好な肉が得られ、しかも、本発
明に係る醗酵飼料により育った豚の枝肉は、長期間変色
しないという効果が得られた。
【0025】さらに、上記乳酸菌とともに、緑色凝灰岩
を加えた場合には、上記効果は顕著なものとなった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 養豚飼料の原料を約80°C〜90°C
    で加熱殺菌させて該飼料の原料の水分を約30%〜40
    %に乾燥させた後、乳酸菌を入れて3日間醗酵させたこ
    とを特徴とする養豚飼料の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記乳酸菌とともに、緑色凝灰岩を加え
    たことを特徴とする養豚飼料の製造方法。
JP6149435A 1994-06-30 1994-06-30 養豚飼料の製造方法 Withdrawn JPH089893A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065295A1 (fr) * 1998-06-15 1999-12-23 Isami Fukunaga Installation et procede d'elevage de betail
WO2000060958A1 (de) * 1999-04-08 2000-10-19 Bühler AG Verfahren und vorrichtung zur hygienisierenden, thermischen behandlung von mehl
JP2007020481A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Mugai Nosha:Kk 家畜用飼料及びその製造方法
WO2017038600A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社バイオバランス 肉質改良法

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