JP3474916B2 - 布片供給装置 - Google Patents

布片供給装置

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JP3474916B2
JP3474916B2 JP06466294A JP6466294A JP3474916B2 JP 3474916 B2 JP3474916 B2 JP 3474916B2 JP 06466294 A JP06466294 A JP 06466294A JP 6466294 A JP6466294 A JP 6466294A JP 3474916 B2 JP3474916 B2 JP 3474916B2
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康祐 西田
仁一 谷口
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株式会社バルダン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベル、デザインピー
ス、ポケット等の布片をスタッカから取り出して縫製機
械等の加工場所に供給する布片供給装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の布片供給装置として、例
えば、特開昭63−218436号公報及び特開昭63
−208444号公報に開示された技術が知られてい
る。前者の従来装置は、多数枚の布片をスタッカに上下
に積層して貯留し、スタッカ上端の取出口から布片を吸
着具で取り出して加工場所へ搬送するように構成されて
いる。後者の従来装置は、スタッカに積層した布片をシ
リンダで押し上げ、上端の取出口から布片をローラで側
方へ滑らせて押し出し、取り出した布片を吸着具で加工
場所へ搬送するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、布片は通気
性に富み、かつ、摩擦抵抗が大きいため、従来装置によ
ると、吸着具が二枚の布片を重なった状態で同時に吸着
したり、ローラが二枚の布片を重なった状態で同時に押
し出したりするという問題点があった。また、布片をス
タッカに上下に積層して上端の取出口から取り出してい
るため、装置の運転中は布片をスタッカに補給すること
ができなかった。
【0004】そこで、本発明の課題は、布片をスタッカ
から一枚ずつ確実に取り出すことができるとともに、運
転中でも布片をスタッカに補給できる布片供給装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、多数枚の布片を積層状態で貯留する
スタッカと、スタッカの取出口から布片を取り出す取出
機構と、取り出した布片を加工場所に搬送する搬送機構
とを備えた布片供給装置において、取出機構に、布片を
突き刺して把持する少なくとも2本の把持針を備えたク
ランプと、把持針が取出口に接離するようにクランプ又
はスタッカを相対移動する駆動手段とを設けたことを特
徴とする。
【0006】この布片供給装置においては、スタッカを
斜めに設置し、取出口をスタッカの下端に設けることが
好ましい。
【0007】また、取出機構に、把持針が取出口の布片
に当接する前にクランプを取出口に対向する位置に配置
し、布片を把持した把持針が取出口から離間した後にク
ランプを搬送機構に対向する位置に配置する配置手段を
設けることが好ましい。
【0008】さらに、スタッカ内の布片を取出口に向け
て押圧する押圧手段と、押圧手段の押圧力を調節する押
圧力調節手段とを設けることが好ましい。
【0009】ここで、把持針が布片を把持する前に押圧
手段を付勢し、把持針が布片を把持した直後に押圧手段
を消勢する押圧切換手段を設けてもよい。
【0010】また、把持針の取出口から布片側への針入
れ込み量を調節する針入れ込み量調節手段を設けること
が好ましい。
【0011】前記把持針は2本(一対)が基本である
が、3本でも4本(二対)以上でもよい。また、把持針
による布片の突き刺し長(本明細書では、把持針の取出
口から布片側への針入れ込み量を意味する。)は諸条件
より異なる。試験によれば、次のようなことが判明して
いる。
【0012】 布片の厚さが0.2mm以下であり、
かつ、布片を構成する繊維又は糸の組織が粗で表面がざ
らざらの場合(例えばジャガード織布片)には、その布
片を一枚ずつ突き刺すために、把持針の取出口から布片
側への針入れ込み量を短く(例えば1mm以下、あるい
は布片厚さ以下に)するとともに、その布片を確実に把
持するために、把持針を二対又はそれ以上にすることが
好ましい。
【0013】 布片の厚さが0.2mm以上である
か、或いは、布片を構成する繊維又は糸の組織が密で表
面が滑らかな場合(例えば不織布片)には、その布片を
確実に突き刺すために、把持針の取出口から布片側への
針入れ込み量を長く(例えば1〜1.7mm)すること
が好ましい。この場合、把持針は一対でよい。
【0014】 布片が二つ折りタイプの場合は、上記
と同様である。
【0015】前記把持針が布片を突き刺して把持する態
様は様々であり、次のような態様を例示できる。 a:把持針が布片を相異なる斜め方向に突き刺して把持
する態様。前記把持針の布片に対する角度は10〜80
度が適当であり、好ましくは20〜60度、さらに好ま
しくは45度前後である。この角度が小さすぎると把持
針が布片を突き刺しにくくなり、この角度が大きすぎる
と把持針が布片を突き刺した後に布片が離脱しやすくな
る。また、2本又はそれ以上の各把持針の斜め方向は相
異なる必要があり、それは対称に異なることが好ましい
が、非対称に異なってもよい。
【0016】b:把持針が布片を垂直方向に突き刺して
から、針先端が互いに離れることにより、布片を把持す
る態様。 c:把持針が布片を垂直方向に突き刺してから、針先端
が互いに接近することにより、布片を把持する態様。 d:把持針が布片を垂直方向に突き刺してから、針先端
が互いに斜め方向に傾くことにより、布片を把持する態
様。
【0017】このように、把持針の本数、把持針の布片
に対する角度、及び、把持針の取出口から布片側への針
入れ込み量は、把持針が布片を一枚ずつ確実に把持する
上で重要な要因である。しかしながら、これらの要因の
うち、把持針の本数と把持針の布片に対する角度につい
ては、交換を要せずに調節できる機構を構成するのが困
難なので、どうしても布片の組成や厚さに応じて把持針
やクランプを交換する必要があり、その作業が大変面倒
である。また、把持針が当接したときの衝撃で布片が後
方へ逃げ、把持ミスを招くおそれもある。
【0018】本発明では、この調節上の問題にも着目
し、布片を取出口に向けて押圧する押圧手段と、押圧手
段の押圧力を調節する押圧力調節手段とが設けられる。
押圧手段としては、錘、エアシリンダ、電磁付勢部材等
を例示できるが、錘は布片の種類に応じた押圧力の調節
作業が面倒であり、エアシリンダ、電磁付勢部材等は圧
力調節が容易なので好ましく使用できる。この場合、押
圧力調節手段はエア制御回路中のレギュレータ、電磁回
路中の電圧可変装置等で構成される。
【0019】ところで、スタッカの取出口を構成する部
材の表面は布片の表面より一般に滑らかであるから、把
持針によって把持した一枚目の布片とスタッカの取出口
との間の摩擦は小さく、一枚目の布片と二枚目の布片と
の間の摩擦の方が大きい、という傾向がある。そして、
これらの摩擦の差は、前記押圧手段による押圧力によっ
て増大する。従って、前記押圧手段を付勢した状態で、
把持した一枚目の布片を取出口から取り出すと、二枚目
の布片も摩擦で一枚目と一緒に連れ動いて、弛んだり、
取出口から一部が外れたり、一枚目と共に重ね取りされ
たりするおそれがある。
【0020】そこで、本発明では、把持針が布片を把持
する前に押圧手段を付勢し、把持針が布片を把持した直
後に押圧手段を消勢する押圧切換手段が設けられる。押
圧手段としてエアシリンダを使用する場合、押圧切換手
段はエア回路中の切換バルブ等によって構成される。
【0021】また、本発明では、把持針の取出口から布
片側への針入れ込み量を調節する針入れ込み量調節手段
が設けられる。針入れ込み量調節手段は、クランプ、ス
タッカ又はそれらの駆動手段に設けることができ、クラ
ンプ又はスタッカの相対位置を変えられるものであれば
どのようなものでもよい。
【0022】
【作用】本発明の布片供給装置においては、クランプ又
はスタッカの相対移動に伴い、把持針がスタッカの取出
口に接近し、一枚の布片を相異なる斜め方向に突き刺し
て把持する。この状態で、クランプ及び/又はスタッカ
が反対方向へ相対移動し、把持針が取出口から離間して
布片をスタッカから取り出す。従って、把持針により布
片をスタッカから一枚ずつ確実に取り出して加工場所に
供給することができる。
【0023】また、スタッカを斜めに設置し、取出口を
スタッカの下端に設けた場合には、装置の運転中であっ
ても、布片をスタッカの上部から支障なく補給すること
ができる。しかも、スタッカが斜めに設置されるので、
スタッカと搬送機構との間におけるクランプの移動距離
を短縮して、布片をスタッカから搬送機構へ迅速に中継
でき、かつ、装置全体をコンパクトに構成することがで
きる。
【0024】また、取出機構に前記配置手段を設けた場
合には、把持針が取出口の布片に当接する前に、クラン
プが取出口と対向する位置に移動するので、その移動時
に把持針が取出口の布片を引掻くおそれがない。また、
布片を把持した把持針が取出口から離間した後に、クラ
ンプが搬送機構と対向する位置に移動するので、その移
動時に把持針が取出口の次の布片を引掻くおそれがな
い。
【0025】また、前記押圧手段とその押圧力調節手段
とを設けた場合には、布片が押圧手段によって取出口に
向けて押圧されるので、布片を把持針に確実に当接させ
ることができ、確実な把持が可能となる。また、布片の
種類や厚さや反り具合が変わっても、押圧力調節手段で
押圧力を調節することにより、把持針が布片に適度な強
さで当接するようにでき、その後クランプが作動して把
持針が布片を突き刺す際には、一枚目の布片のみを突き
刺して把持するようにできる。従って、あえて把持針の
本数や把持針の布片に対する角度を調節する必要がな
く、把持針やクランプを交換する面倒が要らない。
【0026】さらに、前記押圧切換手段を設けた場合に
は、把持針が布片を把持した直後に、押圧切換手段によ
り押圧手段が消勢されて押圧力が解除されるので、特に
一枚目の布片と二枚目の布片との間の摩擦が小さくなっ
て前記摩擦の差が小さくなり、二枚目の布片が一枚目の
布片と連れ動くのを防いで、二枚目の布片の弛みや取出
口からの外れや重ね取りを防止でき、把持した一枚目の
布片だけを取出口から確実に取り出すことができる。
【0027】また、前記針入れ込み量調節手段を設けた
場合には、布片の種類や厚さや反り具合が変わっても、
針入れ込み量調節手段で把持針の取出口から布片側への
針入れ込み量を調節することにより、把持針が布片に適
度な強さで当接するようにでき、その後クランプが作動
して把持針が布片を突き刺す際には、一枚目の布片のみ
を突き刺して把持するようにできる。従って、あえて把
持針の本数や把持針の布片に対する角度を調節する必要
がなく、把持針やクランプを交換する面倒が要らない。
なお、前記押圧手段の押圧力の調節と、この針入れ込み
量の調節は併用することが好ましい。
【0028】
【実施例】以下、本発明をラベル供給装置に具体化した
実施例を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図23
は第一実施例のラベル供給装置を示している。図1、図
3及び図4に示すように、供給装置の基板1には側板2
を介して傾斜板3が支持され、傾斜板3の上面にはレー
ル4及びスタッカシリンダ5が設けられている。傾斜板
3の上方には多数枚のラベルLを積層状態で貯留するス
タッカ6が傾斜板3と同じ角度で斜めに設置され、その
底板7はスライダ8を介してレール4に摺動可能に支持
されるとともに、連結片9を介してスタッカシリンダ5
のピストンロッド10に結合されている。
【0029】底板7の上面には滑り板12が接合され、
滑り板12上にはそれぞれL字形の固定ガイド13及び
可動ガイド14が相対向する状態で配設され、各ガイド
13,14によりスタッカ6上にラベルLの貯留部15
が斜め前後に延びるように形成されている。固定ガイド
13はボルト16により底板7の一側部に固定されてい
る。可動ガイド14は左右に長い一対のスリット17を
備え、各スリット17を通し底板7に螺合するボルト1
8により固定ガイド13に対し位置調節自在に取り付け
られていて、ラベルLの大きさに応じて貯留部15の幅
を変更できるように構成されている。
【0030】固定ガイド13及び可動ガイド14の上端
部には前後に延びる傾斜スリット20が形成され、各傾
斜スリット20には滑動軸21が挿通されて一対のリン
グ22で抜止めされている。滑動軸21上には上端のラ
ベルLに接合する押圧体23が支持され、その下部には
押圧体23を滑り板12に対し直角に保持するL字金具
24と、滑り板12の上面に点接触するボール25とが
設けられている。そして、押圧体23はその自重及び滑
動軸21、リング22、L字金具24等の重量で傾斜ス
リット20に沿って滑り付勢されて、全ラベルLを下方
へ押圧するようになっている。なお、貯留部15の幅を
拡張したときには、押圧体23の前面に幅板26が取着
される(図4参照)。
【0031】底板7の下端部左右両側面には支柱27が
立設され、各支柱27には支持板28が固定されてい
る。各支持板28の間にはラベルLの上部を係止する上
部係止板29が固定及び可動ガイド13,14の下端面
に接合するように架設され、その両端部はネジ30によ
り支持板28のガイド溝31に上下に位置調節可能に取
り付けられている。また、底板7の下端面にはラベルL
の下部を係止する下部係止板32が滑り板12の上面よ
り僅かに突出する状態で取着されている。そして、ガイ
ド13,14及び係止板29,32によりスタッカ6の
下端にラベルLの大きさに応じた取出口33が形成され
ている。
【0032】図1、図3及び図5に示すように、基板1
の前端部にはスタッカ6の下端からラベルLを取り出す
取出機構35が設置されている。取出機構35のコ字形
フレーム36には回動軸37が支持され、この回動軸3
7の偏平部38には支持体39が相対回動不能に挿通さ
れ、かつ、ボルト40により軸方向へ位置調節自在に取
り付けられている。支持体39の外周には後方突出板4
1と前方突出板42とが所定の角度をおいてそれぞれ接
線方向へ突出するように固定され、後方突出板41には
後部ストッパ43が、また、前方突出板42には前部ス
トッパ44が設けられている。基板1の下面に固定した
バネ掛け板45と後方突出板の41との間には回動軸3
7及び支持体39を図1の時計方向へ一体的に付勢する
引張りバネ46が張設されている。
【0033】前方突出板42の上面にはスタッカ6の取
出口33に位置する最下端のラベルLを把持するクラン
プ48が取り付けられている。図6及び図7に示すよう
に、クランプ48はクランプシリンダ49を備え、その
先端面には左右に一対の作動片50が開閉可能に突設さ
れている。各作動片50にはボルト51によりヘッダ5
2が取り付けられている。両ヘッダ52の上部及び下部
には斜め内側に対称に突出して相交差する二対の把持針
53が装着され、ラベルLを相異なる斜め方向に突き刺
して把持できるようになっている。各把持針53のラベ
ルLに対する角度は約30度に設定されている。なお、
前述した通り、ラベルLの種類によっては把持針を一対
だけにした方が好ましい。この場合、前記ヘッダ52
を、一対の把持針が上部に装着されたヘッダ(図示略)
と交換すればよい。
【0034】そして、クランプシリンダ49の付勢時に
は、作動片50が閉じ、各対の把持針53の先端が開
き、把持針53が一枚のラベルLを斜めに突き刺して把
持する。また、クランプシリンダ49の消勢時には、そ
れに内装したリターンスプリング(図示略)により作動
片50が開き、各対の把持針53の先端が閉じ、把持針
53がラベルLを解放する。なお、作動片50の開閉ス
トロークS(図6参照)はボルト51の端面間の距離に
相当し、例えば1mm程度に設定されている。
【0035】図1及び図3に示すように、取出機構35
はクランプ48及びスタッカ6を相対移動して把持針5
3を取出口33に接離する駆動手段を備えている。本実
施例の駆動手段は前記スタッカシリンダ5により構成さ
れ、そのピストンロッド10が没入したときに、スタッ
カ6が下降し、把持針53が取出口33を介して最下端
のラベルLに当接するとともに、ピストンロッド10が
突出したときには、スタッカ6が上昇し、把持針53が
ラベルLから後方へ相対的に離間するようになってい
る。なお、スタッカ6を上昇位置に保持するために、傾
斜板3の後端には底板7の孔7aに係合するロッド54
aを備えたロックシリンダ54が設置されている。
【0036】また、取出機構35は、把持針53が取出
口33に接触する前にクランプ48を取出口33に対向
する位置に配置し、把持針53がスタッカ6から離間し
た後にクランプ48を搬送機構62に対向する位置に配
置する配置手段を備えている。本実施例の配置手段はス
タッカ6の昇降に連動するラック55とピニオン56と
から構成されている。ラック55の後端部には長手方向
に延びる長孔57が形成され、この長孔57は連結ピン
58によりラック受け59を介してスタッカ6の前端部
一側面に連結されている。ラック55の前端部はコ字形
フレーム36の一側面に固着したラックガイド60に摺
動自在に支持されている。ピニオン56はラック55に
噛合するように回動軸37の一端に取着されている。
【0037】そして、図1に示すように、スタッカ6が
下降したときには、ラック55によりピニオン56が時
計方向へ回動され、回動軸37及び支持体39を介して
クランプ48が取出口33に対向する前傾位置に配置さ
れる。また、スタッカ6の上昇時には、長孔57の長さ
に相当する距離だけスタッカ6が把持針53から離間し
た後に、図2に示すように、ラック55によりピニオン
56が反時計方向へ回動され、クランプ48が搬送機構
62に対向する直立位置に配置される。
【0038】搬送機構62は、従来と同様、搬送シリン
ダ63(図8参照)によって駆動される揺動アーム64
と、ラベルLを吸着する吸着具65とを備えている。吸
着具65は姿勢制御軸66を介して揺動アーム64の先
端に支持され、揺動アーム64の揺動に伴い、一定の姿
勢を保持した状態でクランプ48と加工場所67との間
で往復移動し、取り出したラベルLを把持針53から受
け取って加工場所67に搬送するように構成されてい
る。加工場所67には、例えば、ラベルLを折り曲げて
タオルに縫い付けるタオルヘム機等の縫製機械(図示
略)が設置されている。なお、搬送機構62の詳細な構
成については前掲公報(特開昭63−208444号)
を参照されたい。
【0039】図8に示すように、吸着具65には真空発
生器69が接続され、真空発生器69は切換バルブ70
によって切り換えられる。吸着具65の駆動系にはドッ
グ71によりON、OFFされる圧力スイッチ72が設
けられている。搬送シリンダ63には切換バルブ73が
接続されている。図9に示すように、スタッカシリンダ
5には流量制御バルブ74,75を介して切換バルブ7
6が接続され、切換バルブ76には流量制御バルブ77
を介してAND・NOT回路(インヒビット)78が接
続されている。クランプシリンダ49には流量制御バル
ブ81と切換バルブ79とレギュレータ80とが設けら
れている。
【0040】次に、上記のように構成された本実施例の
ラベル供給装置の作用を図10〜図15の概略図及び図
16のタイムチャートに従って説明する。エア回路のエ
アが切られた時には、図10に示すように、スタッカ6
が上昇位置においてロックシリンダ54で保持され、ク
ランプ48がラック55及びピニオン56を介して直立
位置に配置され、そのクランプ48の上方に吸着具65
が対向配置されている。なお、エアが切られた時にはク
ランプ48上にラベルLがないものとする。
【0041】エア回路のエアを入れた時には、まず、切
換バルブ70が切り換えられ、吸着具65が吸引を開始
するとともに、切換バルブ70の出力側で第1信号圧P
1が発生する。そして、第1信号圧P1により切換バル
ブ79が切り換えられ、クランプシリンダ49が消勢さ
れ、各対の把持針53の先端が閉じる。なお、エアを入
れた時にはロックシリンダ54が付勢されてスタッカ6
から解離される。
【0042】次いで、切換バルブ73が切り換えられ、
搬送シリンダ63が突出付勢され、図11に示すよう
に、吸着具65が加工場所67に向けて前進する。この
とき、圧力スイッチ72がドッグ71から外れて第2信
号圧P2がOFFになり、第1及び第2信号圧P1,P
2によりAND・NOT回路78がONされ、流量制御
バルブ77を介して切換バルブ76が切り換えられる。
これにより、スタッカシリンダ5のピストンロッド10
が流量制御バルブ74で設定した遅延速度で没入し、ス
タッカ6の取出口33と吸着具65との衝突が防止さ
れ、スタッカ6がゆっくりと下降し始める。
【0043】スタッカ6が下降し始めると、引張りバネ
46の付勢力でクランプ48がスタッカ6側へ傾動し、
後部ストッパ43がコ字形フレーム36に当接した位置
で、クランプ48が停止して取出口33と対向する前傾
位置に配置される。このとき、ピニオン56が時計方向
へ回動してラック55を引き下げるため、長孔57と連
結ピン58との相対位置は変わらず、ラック55がスタ
ッカ6と一体に下降する。従って、クランプ48が前傾
位置に停止した後に初めて、図12に示すように、スタ
ッカ6が長孔57の長さに相当する距離を移動して下降
位置に到達し、把持針53が取出口33のラベルLに当
接し若干突き刺さる。つまり、クランプ48の傾動時に
は、図11に示すように、スタッカ6が下降位置に到達
していないので、把持針53がスタッカ6に接触したり
取出口33のラベルLを引掻いたりするおそれがない。
【0044】吸着具65が加工場所67に達した後に、
切換バルブ70が切り換えられ、吸着具65が吸引を停
止し、第1信号圧P1が消失する。これに応答して、切
換バルブ79が切り換えられ、クランプシリンダ49が
付勢され、各対の把持針53の先端が開き、最下端の一
枚のラベルLを斜めに突き刺して把持する。また、第1
信号圧P1が消失すると、AND・NOT回路78がO
FFされ、切換バルブ76が切り換えられる。これによ
り、スタッカシリンダ5が流量制御バルブ75で設定し
た遅延速度で突出し、スタッカ6がゆっくりと上昇し始
める。
【0045】このときは、図13に示すように、スタッ
カ6が長孔57の長さに相当する距離を移動し、把持針
53がラベルLを取出口33から取り出した後に、スタ
ッカ6が残りのストロークで連結ピン58を介してラッ
ク55を引き上げる。そして、図14に示すように、ラ
ック55によりピニオン56が反時計方向へ回動され、
クランプ48が引張りバネ46の付勢力に抗して上方へ
復帰傾動され、前部ストッパ44がコ字形フレーム36
に当接した位置でクランプ48が停止し、スタッカ6が
上昇位置に到達する。従って、クランプ48の復帰傾動
時に把持針53及びこれに把持されたラベルLが、スタ
ッカ6に接触したり取出口33にある次のラベルを引掻
いたりするおそれがなく、一枚のラベルLをスタッカ6
から確実に取り出すことができる。
【0046】また、スタッカ6の上昇と同期して、搬送
シリンダ63が没入付勢され、吸着具65がクランプ4
8側へ後退し始め、クランプ48が直立した直後に、把
持針53に対向配置される。そして、スタッカ6が上昇
するとともに吸着具65がラベルLの上に載ってから、
切換バルブ70に信号が入り、吸着具65が吸引を開始
する。そして、流量制御バルブ81の作用により少し遅
れてから、第1信号圧P1に応答してクランプシリンダ
49が消勢し、各対の把持針53が閉じてラベルLを解
放し、解放されたラベルLが吸着具65に吸着される。
その後、図15に示すように、吸着具65が加工場所6
7に前進してラベルLを解放し、加工場所67でてラベ
ルLが折り曲げられてタオルに縫い付けられる。
【0047】従って、上記動作を繰り返すことにより、
多数枚のラベルLをスタッカ6の取出口33から一枚ず
つ確実に取り出して加工場所に連続的に供給することが
できる。また、取出口33がスタッカ6の下端に設けら
れているので、装置の運転中であっても、ラベルLを貯
留部15の上部から支障なく補給することができる。し
かも、スタッカ6が斜めに設置されているので、スタッ
カ6と吸着具65との間におけるクランプ48の移動距
離を短縮して、ラベルLをスタッカ6から吸着具65へ
迅速に中継でき、かつ、装置全体をコンパクトに構成す
ることができる。特に、本実施例では、傾斜した貯留部
15において押圧体23が自重でラベルLに面接触して
それを下方へ押圧しているため、多数枚のラベルLを隙
間なく積層して取出口33へ順次送り出すことができる
とともに、最下端のラベルLを取出口33の上部及び下
部係止板29,32に圧接して、把持針53で正しく突
き刺して取り出すことができる。
【0048】なお、図17は取出機構における配置手段
の別例を示すもので、ここでは、クランプ48がモータ
82によりギヤ83を介して駆動される。こうすれば、
上記実施例と比較してエア回路をより簡単に構成するこ
とができる。また、モータ82の制御により、前記長孔
57及び連結ピン58と同様の作用を奏することがで
き、長孔57及び連結ピン58を省略できる。
【0049】次に、図18は取出機構におけるクランプ
の別例一を示している。このクランプ48はノーマルク
ローズ形のクランプシリンダ49を備え、このクランプ
シリンダ49は、シリンダ孔85と、シリンダ孔85の
圧力室86にエアを出入れするエア口87と、このエア
の圧力によりシリンダ孔85内を摺動するピストン88
と、ピストン88を圧力室86にやや浮かせて支える支
持部材89と、ピストン88を圧力室側へ付勢するリタ
ーンスプリング90とを備えている。クランプシリンダ
49の先端部には一対の作動片50が軸91により開閉
可能に軸着され、両作動片50は軸91より内側の軸9
2によりピストン88の先端に軸着されている。両作動
片50にはボルト51によりヘッダ52が取り付けられ
ている。両ヘッダ52の先端面にはラベルLに向かって
垂直方向に突出する一対の把持針53が装着され、両把
持針53は、ラベルLを垂直方向に突き刺してから、針
先端が互いに離れることにより、ラベルLを把持できる
ようになっている。
【0050】すなわち、この別例一では、一対の把持針
53がラベルLに向かって垂直方向に突出しているた
め、図12に示すように、スタッカ6が長孔57の長さ
に相当する距離を移動して下降位置に到達したときに、
一対の把持針53は取出口33のラベルLに当接して容
易に突き刺さる。そして、図18に矢印で示すように、
クランプシリンダ49の付勢時には、両作動片50が開
き、一対の把持針53の先端が互いに離れて、ラベルL
を突張るようにして把持する。また、クランプシリンダ
49の消勢時には、リターンスプリング90により両作
動片50が閉じ、一対の把持針53の先端が最初の突き
刺したときの状態に戻るため、ラベルLは解放され、吸
着具65に吸着可能となる。なお、両把持針53間の開
閉ストロークは、例えば1mm(片方の把持針53のス
トロークが0.5mm)程度に設定されている。
【0051】次に、図19は取出機構におけるクランプ
の別例二を示している。このクランプ48はノーマルオ
ープン形のクランプシリンダ49を備え、このクランプ
シリンダ49は、リターンスプリング90がピストン8
8を反圧力室側へ付勢するように設けられていることを
除いて、別例一と略同様に構成されている。従って、別
例一と同様の部材については、同図に共通の符号を付し
て説明を省略する。なお、一対の把持針53は、ラベル
Lを垂直方向に突き刺してから、針先端が互いに接近す
ることにより、ラベルLを把持できるようになってい
る。
【0052】この別例二でも、一対の把持針53がラベ
ルLに向かって垂直方向に突出しているため、図12に
示すように、スタッカ6が下降位置に到達したときに、
一対の把持針53は取出口33のラベルLに当接して容
易に突き刺さる。そして、図19に矢印で示すように、
クランプシリンダ49の負圧による付勢時には、両作動
片50が閉じ、一対の把持針53の先端が互いに接近し
て、ラベルLを把持する。また、クランプシリンダ49
の消勢時には、リターンスプリング90により両作動片
50が開き、一対の把持針53の先端が最初の突き刺し
たときの状態に戻るため、ラベルLは解放され、吸着具
65に吸着可能となる。
【0053】次に、図20〜図23は取出機構における
クランプの別例三を示している。このクランプ48はノ
ーマルオープン形のクランプシリンダ49を備え、この
クランプシリンダ49の先端面には、第一実施例と同様
に、一対の作動片50が開閉可能に突設されている。各
作動片50にはボルト51によりヘッダ52が取り付け
られ、両ヘッダ52の先端面にはラック93が設けられ
ている。
【0054】クランプシリンダ49の先端部には一対の
ガイド板94が取付けられ、両ガイド板94の対峙面に
は二対の円弧状溝95が設けられている。これらの円弧
状溝95に、一対の可動部材96に形成された円弧状突
起97が摺動可能に嵌合されることにより、両可動部材
96が円弧運動可能に設けられている。両可動部材96
の後端面には前記ラック93に噛合する円弧状ギヤ98
が設けられている。また、両可動部材96の先端面には
ラベルLに向かって垂直方向に突出する一対の把持針5
3が装着され、両把持針53は、ラベルLを垂直方向に
突き刺してから、針先端が互いに斜め方向に傾くことに
より、ラベルLを把持できるようになっている。
【0055】この別例三でも、一対の把持針53がラベ
ルLに向かって垂直方向に突出しているため、図12に
示すように、スタッカ6が下降位置に到達したときに、
一対の把持針53は取出口33のラベルLに当接して容
易に突き刺さる。そして、クランプシリンダ49の付勢
時には、図21に示すように、両作動片50が閉じるの
で、両ヘッダ52に噛合する可動部材96が互いに接近
する方向に円弧運動し、一対の把持針53の先端が互い
に斜め方向に傾き、ラベルLを把持する。また、クラン
プシリンダ49の消勢時には、図20に示すように、両
作動片50が開き、一対の把持針53の先端が最初の突
き刺したときの状態に戻るため、ラベルLは解放され、
吸着具65に吸着可能となる。
【0056】次に、図24〜図29は第二実施例のラベ
ル供給装置を示している。本実施例は、スタッカの構
造、押圧手段、押圧力調節手段、針入れ込み量調節手段
等において、第一実施例と相違している。第一実施例と
同一の構成については、図面に共通の符号を付して説明
を省略する。
【0057】図24及び図25に示すように、スタッカ
6上には同一形状の二枚のL字形ガイド101が長孔1
02にてボルト103により左右に位置調節可能に取り
付けられ、各ガイド101によってスタッカ6の中心部
にラベルLの貯留部15が幅調節可能に形成されてい
る。ガイド101の起立部には前後に延びる傾斜スリッ
ト104が形成され、このスリット104には滑動軸1
05が挿通され、滑動軸105上には上端のラベルLに
接合する中央押圧体106と左右押圧体107とが取着
されている。
【0058】底板7の後端にはブラケット108を介し
て押圧シリンダ109が設置され、そのピストンロッ
中央押圧体106に結合されている。そして、押圧シ
リンダ109と各押圧体106,107とによって、ラ
ベルLを取出口33に向けて付勢する押圧手段が構成さ
れている。
【0059】また、底板7は調節用土台114に対して
前後方向にスライド可能に載置され、図26に示すよう
に、底板7の両側部のコ字状の抱え部7aが調節用土台
114を抱えている。また、底板7の下面に前記スライ
ダ8が設けられている。ブラケット108には調節用ボ
ルト115が通されてナット116で止められ、該調節
用ボルト115の先端部は調節用土台114の後端面に
螺入されている。そして、調節用土台114、底板7、
ブラケット108、調節用ボルト115及びナット11
6によって、図27に示す把持針53の針入れ込み量N
を調節する針入れ込み量調節手段が構成されている。
【0060】ここで、針入れ込み量Nとは、取出口33
を形成する上部係止板29及び下部係止板32の内側面
を基準としてラベルL側への把持針53の入れ込み量を
意味し、クランプ48のクランプシリンダが付勢される
より前、すなわち把持針53がラベルLを突き刺すより
前の時点における値である。
【0061】なお、ロックシリンダ54のロッド54a
は調節用土台114の孔114aに係合するので、調節
用ボルト115によって調節用土台114に対する底板
7の位置が変わっても、孔14aにロッド54aを係合
させてスタッカ6を上昇位置で止めることができる。
【0062】また、本実施例では、取出口33を形成す
る上部係止板29に押え片113が後方へ突設され、こ
の押え片113で下位の複数枚のラベルLを上方から押
えることによって、これらのラベルLが滑り板12から
浮き上がるのを防止し、特に一枚目のラベルLが取出口
33の両係止板29,32に正しく当接するようにされ
ている。
【0063】図28に示すように、押圧シリンダ109
のエア制御回路中には、逆止弁付きの流量制御バルブ1
10、切換バルブ111、及びレギュレータ112が設
けられている。レギュレータ112は押圧シリンダ10
9の押圧力を調節する押圧力調節手段を構成している。
このレギュレータ112により、押圧シリンダ109に
よるラベルLの押圧力は、例えば140〜700g重の
範囲で調節される。
【0064】従って、ラベルLの種類や厚さや反り具合
が変わっても、レギュレータ112で押圧シリンダ10
9の押圧力を調節したり、又は、調節用土台114への
調節用ボルト115の螺入量を調節することで針入れ込
み量Nを調節したりすることにより、把持針53がラベ
ルLに適度な強さで当接するようにでき、その後クラン
プ48が作動して把持針53がラベルLを突き刺す際に
は、一枚目のラベルLのみを突き刺して把持するように
できる。例えば、ラベルLの厚さが0.2mm以下であ
り、しかも反りがない場合には、針入れ込み量Nをラベ
ルLの厚さ以下にするとよく、把持針53から離れる方
向に反りがある場合には、針入れ込み量Nを大きくすれ
ばよい。従って、あえて把持針53の本数や把持針53
のラベルLに対する角度を調節する必要がなく、把持針
53やクランプ48を交換する面倒が要らない。
【0065】なお、第一実施例における押圧体23等の
自重によるラベルLの押圧力は例えば50〜100gと
小さかったので、ラベルLとスタッカ6のガイド13,
14と間に生じる摩擦に影響されて、ラベルLの貯留量
が多いときと少ないときとで、把持針53と最下位のラ
ベルLとの当接力が変動していた。
【0066】これに対し、本実施例では、前記の通り押
圧シリンダ109による押圧力をやや大きくしたので、
ラベルLの貯留量に拘らず、把持針53とラベルLとの
当接圧は略一定となり、たとえ反ったラベルLであって
も矯正されて把持針53と密着できる。そして、このよ
うに押圧力を大きくしても、把持針53がラベルLに当
接しただけではほとんど突き刺さらないようにするた
め、把持針53のラベルLに対する角度は約25度と小
さく設定されている。
【0067】一方、スタッカシリンダ5によるスタッカ
6を下降させる力は、例えば約3000g重であり、前
記押圧シリンダ109による押圧力より大きい。従っ
て、図27に示すように、スタッカ6が下降端まで下降
して、把持針53がラベルLに当接した時には、把持針
53の針入れ込み量N分だけ、ラベルLは後方へ押し戻
されることになる。そして、その後クランプ48のクラ
ンプシリンダ49が付勢されたときに初めて、把持針5
3がラベルLを突き刺すようになっている。
【0068】ところで、切換バルブ111は、図29の
タイムチャートに示すように、クランプシリンダ49が
付勢されて把持針53がラベルLを把持する前に押圧シ
リンダ109を付勢し、把持針53がラベルLを把持し
た直後に押圧シリンダ109を消勢する押圧切換手段を
構成している。そして、押圧シリンダ109の消勢時に
は、その排気量を流量制御バルブ110が制御すること
により、ラベルLの押圧力を緩やかに解除できるように
なっている。そして、ラベルLを取出口33から取り出
すより前の時点で、押圧シリンダ109の消勢は完了し
ている。
【0069】このように、把持針53が一枚目のラベル
Lを把持した直後に、押圧シリンダ109が消勢されて
押圧力が緩やかに解除されるから、一枚目のラベルLと
二枚目のラベルLとの間の摩擦が小さくなって、一枚目
のラベルLと係止板29,32の内側面との間の摩擦に
対する差が小さくなる。このため、二枚目のラベルLが
一枚目のラベルLと連れ動くのを防いで、二枚目のラベ
ルLの弛みや取出口からの外れや重ね取りを防止でき、
もって、一枚目のラベルLだけを取出口から確実に取り
出すことができる。この効果は、厚さ0.2mm以下の
比較的薄手のラベルLの場合でも発揮される。
【0070】その他、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の
形状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能
である。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、把持針により布片をスタッカから一枚ずつ確実
に取り出すことができる。また、クランプが移動する時
に把持針が取出口の布片を引掻くおそれがない。
【0072】
【0073】
【0074】請求項2の発明によっても、把持針により
布片をスタッカから一枚ずつ確実に取り出すことができ
る。また、布片を把持針に確実に当接させることができ
るとともに、布片の種類や厚さや反り具合が変わって
も、把持針が布片に適度な強さで当接するようにでき、
その後クランプが作動して把持針が布片を突き刺す際に
は、一枚目の布片のみを突き刺して把持するようにで
き、把持針やクランプを交換する面倒が要らない。
【0075】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
2の発明による効果に加え、取出口から二枚目の布片が
一枚目の布片と連れ動くのを防いで、二枚目の布片の弛
みや取出口からの外れや重ね取りを防止でき、把持針に
よって把持した一枚目の布片だけを取出口から確実に取
り出すことができる。
【0076】請求項4の発明によっても、把持針により
布片をスタッカから一枚ずつ確実に取り出すことができ
る。また、布片の種類や厚さや反り具合が変わっても、
把持針が布片に適度な強さで当接するようにでき、その
後クランプが作動して把持針が布片を突き刺す際には、
一枚目の布片のみを突き刺して把持するようにでき、把
持針やクランプを交換する面倒が要らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のラベル供給装置を示す正
面図である。
【図2】同ラベル供給装置を異なる作動状態で示す正面
図である。
【図3】同ラベル供給装置の平面図である。
【図4】同ラベル供給装置の右側面図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】同ラベル供給装置のクランプを示す平面図であ
る。
【図7】同クランプの右側面図である。
【図8】同ラベル供給装置における搬送機構のエア回路
図である。
【図9】同ラベル供給装置における取出機構のエア回路
図である。
【図10】同ラベル供給装置の作用を示す概略図であ
る。
【図11】同ラベル供給装置の作用を示す概略図であ
る。
【図12】同ラベル供給装置の作用を示す概略図であ
る。
【図13】同ラベル供給装置の作用を示す概略図であ
る。
【図14】同ラベル供給装置の作用を示す概略図であ
る。
【図15】同ラベル供給装置の作用を示す概略図であ
る。
【図16】同ラベル供給装置の作用を示すタイムチャー
トである。
【図17】配置手段の別例を示す取出機構の概略図であ
る。
【図18】取出機構におけるクランプの別例一を示す断
面図である。
【図19】取出機構におけるクランプの別例二を示す断
面図である。
【図20】取出機構におけるクランプの別例三を示す断
面図である。
【図21】同別例三のクランプシリンダ付勢時における
断面図である。
【図22】同別例三の正面図である。
【図23】同別例三の要部を示す分解斜視図である。
【図24】本発明の第二実施例のラベル供給装置を示す
正面図である。
【図25】同ラベル供給装置の平面図である。
【図26】図24のXXVI−XXVI線断面図であ
る。
【図27】同ラベル供給装置の取出口付近の拡大正面図
である。
【図28】同ラベル供給装置のエア回路図である。
【図29】同ラベル供給装置の作用を示すタイムチャー
トである。
【符号の説明】
5 スタッカシリンダ 6 スタッカ 7 底板 15 貯留部 33 取出口 35 取出機構 48 クランプ 53 把持針 55 ラック 56 ピニオン 57 長孔 62 搬送機構 65 吸着具 67 加工場所 109 押圧シリンダ 111 切換バルブ 112 レギュレータ 114 調節用土台 115 調節用ボルト 116 ナット L ラベル N 針入れ込み量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−164253(JP,U) 実開 昭51−20682(JP,U) 実開 昭47−30474(JP,U) 実開 平3−100230(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数枚の布片を積層状態で貯留するスタ
    ッカと、前記スタッカの取出口から布片を取り出す取出
    機構と、取り出した布片を加工場所に搬送する搬送機構
    とを備えた布片供給装置において、前記取出機構に、布
    片を突き刺して把持する少なくとも2本の把持針を備え
    たクランプと、前記把持針が取出口に接離するようにク
    ランプ又はスタッカを相対移動する駆動手段とを設け
    前記取出機構に、前記把持針が取出口の布片に当接する
    前にクランプを取出口に対向する位置に配置し、前記布
    片を把持した把持針が取出口から離間した後にクランプ
    を搬送機構に対向する位置に配置する配置手段を設けた
    ことを特徴とする布片供給装置。
  2. 【請求項2】 多数枚の布片を積層状態で貯留するスタ
    ッカと、前記スタッカの取出口から布片を取り出す取出
    機構と、取り出した布片を加工場所に搬送する搬送機構
    とを備えた布片供給装置において、前記取出機構に、布
    片を突き刺して把持する少なくとも2本の把持針を備え
    たクランプと、前記把持針が取出口に接離するようにク
    ランプ又はスタッカを相対移動する駆動手段とを設け、
    前記スタッカ内の布片を取出口に向けて押圧する押圧手
    段と、前記押圧手段の押圧力を調節する押圧力調節手段
    とを設けたことを特徴とする布片供給装置。
  3. 【請求項3】 前記把持針が布片を把持する前に前記押
    圧手段を付勢し、前記把持針が布片を把持した直後に前
    記押圧手段を消勢する押圧切換手段を設けたことを特徴
    とする請求項2記載の布片供給装置。
  4. 【請求項4】 多数枚の布片を積層状態で貯留するスタ
    ッカと、前記スタッカの取出口から布片を取り出す取出
    機構と、取り出した布片を加工場所に搬送する搬送機構
    とを備えた布片供給装置において、前記取出機構に、布
    片を突き刺して把持する少なくとも2本の把持針を備え
    たクランプと、前記把持針が取出口に接離するようにク
    ランプ又はスタッカを相対移動する駆動手段とを設け、
    前記把持針の取出口から布片側への針入れ込み量を調節
    する針入れ込み量調節手段を設けたことを特徴とする
    片供給装置。
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