JP3474344B2 - 移動体制御装置 - Google Patents

移動体制御装置

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JP3474344B2
JP3474344B2 JP00168296A JP168296A JP3474344B2 JP 3474344 B2 JP3474344 B2 JP 3474344B2 JP 00168296 A JP00168296 A JP 00168296A JP 168296 A JP168296 A JP 168296A JP 3474344 B2 JP3474344 B2 JP 3474344B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L23/00Control, warning, or like safety means along the route or between vehicles or vehicle trains
    • B61L23/34Control, warnings or like safety means indicating the distance between vehicles or vehicle trains by the transmission of signals therebetween

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体間で超音波
信号を送受して移動体の走行制御に必要な情報を生成し
て移動体の走行制御を行う移動体制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体の運行を管理する場合、移動体同
志の追突や衝突或いは障害物と移動体の衝突が生じない
ように移動体の走行が制御される。移動体の追突や衝突
を回避するための安全情報(安全を示す情報)は、移動
体自身が追突や衝突の責任を負うものとすれば、移動体
前方に存在する他の移動体との距離(移動体間距離)或
いは移動体前方に存在する障害物(例えば列車軌道の場
合には、軌道の終点や軌道の欠損も含まれる)との距離
と、移動体の速度である。
【0003】例えば、列車制御では、従来、軌道を複数
の閉塞区間に分割し、各閉塞区間毎に列車の存在の有無
を検出し、前方列車と後方列車との車間距離(閉塞区間
数)に応じて後方列車の速度を制限して追突を回避する
ようにした固定閉塞システムがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
固定閉塞システムでは、地上側で列車の存在位置を検知
する中央集中方式であって、例えば、1つの閉塞区間の
故障はそれを含む全線の障害となり易く、また、閉塞区
間の変更は容易でない等、その柔軟性と保守性に課題が
ある。
【0005】更に、従来の閉塞システムでは、閉塞区間
毎に電気信号を伝達しており、隣接の閉塞区間から電気
信号が流れ込まないよう隣接する閉塞区間同志のレール
を絶縁する必要がある。列車の存在検知は閉塞区間の2
本のレールが車輪により電気的に短絡されることを利用
しているため、例えば、レール表面が錆びて抵抗値が大
きくなると列車が存在しているにも拘らず列車の不在を
検知する虞れがある等、本質的にレールと車輪の接触抵
抗の値が安全管理上問題となる。
【0006】また、移動体制御の他の方法として、通信
衛星を利用して移動体自体でその存在位置を検知するG
PS(Global Positioning Sys
tem)があるが、このGPSの場合、前方車両との車
間距離を知るには、別途車両間或いは車両−地上間の通
信システムを必要とする。また、通信衛星そのものの保
守は不可能である。
【0007】尚、超音波信号を用いて移動体自体の位置
及び速度を検出するようにしたものは、本出願人より先
に提案されている(特開平4−362463号公報)。
しかし、このものは、互いの移動体間で関連を持たせて
各移動体の走行を制御するものでない。本発明は上記の
事情に鑑みなされたもので、移動体間での超音波信号の
授受によって移動体側だけで移動体走行制御用の情報を
生成するようにした分散型制御システムとすることによ
り、運行管理の柔軟性とシステムの保守性に優れた移動
体制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の移動体制御装置では、移動体が走行する金属
体の走行レールを介して移動体間で超音波信号の授受を
行い移動体の走行制御を行う移動体制御装置であって、
一方の移動体に設けられ前記走行レールに向けて超音波
信号を放射する送波器を備えた超音波送信手段と、他方
の移動体に設けられ前記走行レールを介して超音波信号
を受信する受波器を備えた超音波受信手段と、受信した
超音波信号に基づいて移動体の走行制御に必要な情報を
生成する情報生成手段とを備え、前記送波器及び受波器
を、前記走行レール上を輪転する前記移動体の車輪に直
結する金属体の機械要素に直接取付ける構成とした。
【0009】かかる構成によれば、一方の移動体から
行レールを介して送信された超音波信号を他方の移動体
が受信すると、情報生成手段がこの受信した超音波信号
を用いて移動体の走行制御に必要な情報を生成する。こ
れにより、生成した情報で互いの移動体の走行を制御す
ることで、地上側とは関係なく移動体だけで互いの走行
を制御することが可能となる。また、超音波送信手段の
送波器及び超音波受信手段の受波器を、走行レール上を
輪転する車輪と直結する金属体の機械要素に直接取付け
るので、移動体間で送受信する超音波信号の感度の低下
を防止できるようになる。
【0010】請求項2記載の発明では、前記一方の移動
体は、超音波送信タイミングを制御する第1タイミング
信号を発生する第1タイミング信号発生手段を備え、前
記情報生成手段は、前記第1タイミング信号発生手段の
第1タイミング信号に同期した第2タイミング信号を発
生する第2タイミング信号発生手段と、超音波信号を受
信した時に第2タイミング信号に基づいて超音波信号が
送信されてから受信されるまでの時間を計測する時間計
測手段と、該時間計測手段の計測値に基づいて前記走行
制御に必要な情報として移動体間距離を算出する距離算
出手段とを備えて構成した。
【0011】かかる構成では、互いの移動体間の距離
(車間距離)情報を得ることができる。請求項2記載の
発明における距離情報を得る具体的な構成としては、請
求項3記載の発明のように、前記他方の移動体が超音波
送信手段を備え、前記距離算出手段は、この超音波送信
手段の送波器から超音波信号が送信されてから受信する
までの時間に基づいて受信側である他方の移動体の速度
を算出する受信側速度算出手段を備え、該受信側速度算
出手段の算出値と前記時間計測手段の計測値とに基づい
て移動体間距離を算出する構成とした。
【0012】請求項4記載の発明では、前記情報生成手
段は、前記距離算出手段の算出する移動体間距離の変化
パターンに基づいて移動体間の相対速度を算出する相対
速度算出手段を備える構成とした。かかる構成では、互
いの移動体の距離情報及び相対速度情報を得ることがで
きる。
【0013】請求項5記載の発明では、前記情報生成手
段は、前記相対速度算出手段で算出された相対速度と、
前記受信側速度算出手段で算出された前記受信側移動体
の速度とに基づいて送信側である一方の移動体の速度を
算出する送信側速度算出手段を備える構成とした。かか
る構成では、互いの移動体の距離情報、相対速度情報に
加えて相手側の移動体の速度を知ることができる。
【0014】請求項6記載の発明では、前記第1及び第
2タイミング信号発生手段の各タイミング信号の同期ず
れを校正する校正手段を備える構成とした。かかる構成
では、各タイミング信号の同期ずれを防止でき、生成す
る情報の精度が向上する。請求項7記載の発明では、前
記両方の移動体に超音波送信手段と超音波受信手段を備
え、他方の移動体から送信された超音波信号を受信した
時に遅延なく超音波信号を他方の移動体に返信させる手
段を一方の移動体に設けると共に、前記情報生成手段
は、他方の移動体から超音波を送信してから当該他方の
移動体側で前記返信信号を受信するまでの時間に基づい
て移動体の走行制御に必要な情報を生成する構成とし
た。
【0015】かかる構成では、最初に超音波信号を送信
する側が、相手側の移動体からの返信信号を受信して送
信から受信までの時間に基づいて情報を作成するので、
相手側の移動体の処理動作に関係なく情報生成処理を実
行できるので、各移動体の信号処理動作を非同期とする
ことができる。請求項8記載の発明では、前記情報生成
手段で生成した情報に基づいて相手側移動体に走行制御
信号を送信する送信手段を備え、相手側移動体の走行状
態を制御する構成とした。
【0016】かかる構成では、超音波信号の受信側移動
体によって、相手側の送信側移動体の走行状態を制御す
ることができる。請求項9記載の発明では、前記移動体
が列車である。かかる構成では、従来の集中型の列車制
御システムに代えて、列車間の情報通信のみで各列車の
走行を制御でき、列車運行管理の柔軟性及び保守性に優
れる分散型の列車制御システムを実現できる。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図8は本発明の第1実施形態
を示し、列車の走行制御に適用した場合の構成図であ
る。本実施形態の移動体制御装置は、一方の移動体に搭
載する超音波送信側と他方の移動体に搭載する超音波受
信側の装置からなる。
【0019】図1(A)に送信側装置を示し、超音波送
信手段としての超音波送信装置1と、第1タイミング信
号発生手段としての第1タイミング信号発生回路2と、
該第1タイミング信号発生回路2と後述する第2タイミ
ング信号発生回路11の同期を周期的に校正するための校
正信号を受信する校正信号受信回路5と、例えば地上側
からの図示しない校正信号発生源からの校正信号を車上
で受信して前記校正信号受信回路5に入力するアンテナ
6とを備えている。超音波送信装置1は、超音波発生回
路3及び送波器4で構成される。第1タイミング信号発
生回路2は、超音波発生回路3からの超音波の発生タイ
ミングを制御するものであり、例えば図2に示すように
構成される。
【0020】図2において、第1タイミング信号発生回
路2は、カウンタ2A、NOT回路2B、AND回路2
C、エンコード回路2D及びクロック信号発生器2Eを
備えて構成される。図3に示すタイムチャートのよう
に、クロック信号発生器2Eからのクロック信号は、カ
ウンタ2Aで分周され、該カウンタ2Aは、6つの分周
出力信号Q1〜Q6 を発生する。そして、第1タイミン
グ信号は、Q1 =Q2 =Q3 =Q4 =0の時、校正信号
の入力がない条件で発生して超音波送信装置1に出力さ
れる。即ち、Q4 の周期で超音波信号が送信される。ま
た、出力信号Q5 ,Q6 は、送信番号NS を付けるため
の信号で、エンコード回路2Dで符号化されて第1タイ
ミング信号の入力よって送信される。後述する受信側と
の同期ずれの校正は、同図に示すように、校正信号受信
回路5から校正信号が入力した時(校正信号の立ち上が
りエッジ)に前記6つの分周出力信号Q1 〜Q6 が全て
強制的に0にリセットされる。校正信号の入力がなくな
った時(校正信号の立ち下がりエッジ)に計数動作を再
開する。
【0021】尚、出力信号Q1 は必ずしもクロック信号
の1/2分周である必要はない。図1(B)に受信側装
置を示し、超音波受信手段としての超音波受信装置10
と、第2タイミング信号発生手段としての第2タイミン
グ信号発生回路11と、超音波送信手段としての超音波送
信装置12と、受信した超音波信号に基づいて移動体の走
行制御に必要な情報を生成する情報生成手段としての信
号処理回路13と、前記第2タイミング信号発生回路11と
送信側の第1タイミング信号発生回路2の同期を周期的
に校正するための校正信号を受信する校正信号受信回路
19と、前述の校正信号発生源からの校正信号を車上で受
信して校正信号受信回路19に出力するアンテナ20とを備
えている。前記超音波受信装置10は、受波器14、増幅器
15及び受信ゲート回路16とを備えて構成される。また、
超音波送信装置12は、超音波発生回路17及び送波器18で
構成される。前記第2タイミング信号発生回路11は、送
信側装置の第1タイミング信号発生回路2と同期して第
2タイミング信号を、受信ゲート回路16、超音波発生回
路17及び信号処理回路13に出力する。受信ゲート回路16
は第2タイミング信号の入力でゲートを開き送信時以外
のノイズの影響を防止している。信号処理回路13は、入
力する第2タイミング信号に基づいて、後述するように
伝送時間を計測し、受信側移動体自体の速度及び送信側
と受信側の移動体間距離を算出するもので、時間計測手
段、距離算出手段及び受信側速度算出手段の機能を備え
ている。また、校正信号発生源、アンテナ6,20及び校
正信号受信回路5,19により校正手段を校正している。
【0022】図4に、第2タイミング信号発生回路11と
信号処理回路13の回路構成を示す。図4において、第2
タイミング信号発生回路11は、略第1タイミング信号発
生回路2と同様の構成で、カウンタ11A、NOT回路11
B、ANDゲート11C及びクロック信号発生器11Dを備
えて構成される。カウンタ11Aの動作は、第1タイミン
グ信号発生回路2のカウンタ2Aと同じであるので説明
は省略する。尚、カウンタ11Aの出力信号Q5 ,Q6
受信信号に受信番号を付けるためのものである。第2タ
イミング信号発生回路11では、カウンタ11Aの分周出力
信号Q1 〜Q4 を送受信時間とする。
【0023】信号処理回路13は、超音波受信装置10で受
信された送信信号のデータをデコード回路13Aを介して
CPU13Bで読み込み、伝送時間を計測してこの計測値
を用いて後述するように、列車走行制御に必要な情報を
生成する。信号処理回路13の動作を図5のフローチャー
トを参照して説明する。S1では、リセットされたか否
かを、第2タイミング信号が入力したか否により判定す
る。リセット状態になければ、S2でデータが読み込ま
れたか否かを判定する。データが読み込まれたならば、
S3において、出力信号Q1 〜Q4 を読み計測時間と
し、且つ、受信側で付けた受信番号データと送信された
送信番号データを、それぞれNR ,NS とし、S4で、
R =NS か否かを判定する。ここで、NR =NS の時
は、S5で計測時間Tのデータは有効とし、S7で計測
時間データに基づいて列車走行制御に必要な情報の演算
を実行する。もし、送信側と受信側とで極端な同期ずれ
が生じた場合、計測される時間に大きなずれが生じる。
このような場合、受信側で受信される送信番号NS は、
受信側で期待される受信番号NR と異なる。従って、N
R ≠NS となり、S4での判定がNOとなり、S6で計
測時間を無効とするようにしている。これにより、時間
の計測の信頼性が向上する。
【0024】図1(A)に示す前記送信側装置は、図6
に示すように一方の移動体である後方の列車Aの最先端
部に配置され、図1(B)に示す受信側装置は図6に示
すように他方の移動体である前方の列車Bの最後部に配
置される。尚、送信側装置を前方列車B側の最後部に搭
載し、受信側装置を後方列車Aの最先端部に搭載するよ
うにしてもよい。
【0025】また、各送波器4,18及び受波器14は、図
7及び図8に示すように各列車A,Bに取付けられる。
即ち、前記列車A,Bが走行するレール30上を輪転する
車輪31間を連結する車軸32は、略コ字状の車軸支持部材
33により軸支されており、送波器18と受波器14は、前記
車軸支持部材33の略中央上面に超音波送信面、受信面を
それぞれ当接して直接取付けられている。前記車軸32及
び車軸支持部材33は、金属体であり車輪31に直結する機
械要素を構成する。
【0026】尚、車輪31だけが回転し、車軸32が回転し
ない構造の場合には、送波器、受波器を車軸32に取付け
てもよい。図7及び図8では列車B側について示した
が、列車A側の送波器4についても同様に、図6に示す
ように列車Aの車軸支持部材に直接取付けられる。次に
本実施形態における列車A,B間の距離の計測動作につ
いて説明する。
【0027】列車A側の第1タイミング信号発生回路2
から第1タイミング信号が超音波発生回路3に入力する
と、超音波発生回路3から超音波信号が発生し、列車A
の最先端部から送波器4を介してレール30に伝達され
る。レール30に伝達された超音波信号ωAは、図6に点
線で示すように前方の列車の最後部の受波器14で受信
され増幅器15で増幅される。第1タイミング信号の発生
に同期して第2タイミング信号発生回路11からは前述し
たように第2タイミング信号が第1タイミング信号の発
生と同時に発生して受信ゲート回路16のゲートは開状態
にあるので、増幅された超音波信号は、受信ゲート回路
16を介して信号処理回路13に入力する。
【0028】また、第1タイミング信号と同時に発生し
た第2タイミング信号により、列車B側の超音波発生回
路17からも超音波信号が発生され、送波器18を介してレ
ール30に伝達される。図6の一点鎖線で示すこの超音波
信号ωB も受波器14で受信されて増幅器15、受信ゲート
回路16を介して信号処理回路13に入力する。超音波信号
ωA , ωB の受信のタイムチャートを図9に示す。
【0029】信号処理回路13では、第2タイミング信号
発生回路11の第2タイミング信号に基づいて、前記2つ
の超音波信号ωA ,ωB が送信されてから受信されるま
での時間が、前述したように計測され、この計測時間が
有効であれば列車の走行制御に必要な情報として列車
A,B間の距離及び列車Bの速度を演算する。以下に、
信号処理回路13で実行される演算処理について説明す
る。
【0030】まず、列車Bの速度vB を伝送時間T0
ら求める。超音波信号ωB の伝送時間T0 は次式で与え
られる。 T0 =〔(L0 −vB ・T0 )/C〕+〔(X1 +X2 )/C′〕・・(1) ここで、L0 は列車Bにおける受波器14と送波器18の取
付け距離、X1 は送波器18とレール30間の距離(車軸支
持部材33→車軸32→車輪31→レール30までの距離)、X
2 は受波器14とレール30間の距離(レール30→車輪31→
車軸32→車軸支持部材33までの距離)、Cはレール30に
おける超音波信号の伝播速度、C′は送波器18及び受波
器14の支持部材における超音波信号の伝播速度である。
【0031】伝播速度C,C′は、共に金属体であり略
等しく、距離L0 と距離X1 ,X2との関係がL0 ≫X
1 ,X2 であれば、(1)式は次の(2)式で近似でき
る。 T0 ≒(L0 −vB ・T0 )/C ・・・(2) ここで、伝播速度Cは、金属体、例えばレール30や車軸
支持部材33等に使用される鉄の場合は、横波で約3Km
/S(電気学会編,電気工学ポケットブック,オーム
社,1987年)である。
【0032】従って、距離L0 及び伝播速度Cは既知で
あるので、伝送時間T0 を計測することで、その計測値
から、次の(3)式により列車Bの速度vB を求めるこ
とができる。 vB ≒(L0 −T0 ・C)/T0 ・・・(3) 尚、本実施形態と逆に、送信側装置を列車Bに搭載し、
受信側装置を列車Aに搭載する場合は、列車Aでは受波
器14を図6の送波器4の位置に配置し、送波器18は後方
の車輪31(図6に示すように前方の車輪31と距離L0
れているものとする)に配置される。そして、列車A側
で速度を計測する場合は、列車Aの速度をvA とする
と、 vA ≒(T0 ・C−L0 )/T0 ・・・(3)′ となる。
【0033】次に、列車Aからの超音波信号ωA の伝送
時間T1 は、送・受波器とレール間の距離X1 ,X
2 が、列車A,B間の距離L1 に比べて極めて短いとし
て、その間の伝送時間を無視すれば、次の(4)式で与
えられる。 T1 =(vB ・T1 +L1 )/C ・・・(4) ここで、L1 は列車Aから超音波信号ωA の送信が開始
された時の列車A,B間の距離である。
【0034】従って、距離L1 は次の(5)式のように
なる。 L1 =T1 (C−vB ) ・・・(5) 列車Bの速度vB は、上記(3)式から算出することが
できるので、伝送時間T1 を計測することで、列車A,
B間の距離を計測できる。尚、列車Bの速度vB は、速
度計で検出した値を用いるようにしてもよい。この場合
には、列車B側の超音波送信装置12を省略することがで
きる。但し、車輪とレール間ですべりを生じると、例え
ばタコジェネレータを用いる速度検出器では、誤差を生
じる虞れがある。
【0035】以上のように、後方の列車Aから前方の列
車Bに対して超音波信号を送信し、又は、その逆に前方
の列車Bから後方の列車Aに対して超音波信号を送信
し、その受信信号から伝送時間を計測し、この計測値に
基づいて受信側の列車速度及び列車A,B間の距離を計
測することができ、この速度及び距離情報に基づいて列
車の走行制御が可能となる。
【0036】従って、地上側において各列車相互の走行
状態を把握して集中制御することなく、走行中の互いの
列車間の信号の授受だけで列車の走行制御ができるの
で、1つの列車においてシステムの故障が発生した場合
でも、全線の列車に対しての影響は少なく、また、従来
の閉塞区間の変更等に比べれば保守も容易である。従っ
て、列車の運行管理の面で柔軟性に優れ、保守性にも優
れている。また、従来の閉塞システムのような閉塞区間
を設定する必要がなく、閉塞区間毎のレール30の絶縁処
理をする必要はない。また、車輪とレールとの接触抵抗
には関係ないので、レール表面の錆等で接触抵抗値が大
きくなっても、確実に列車を検知することができる。
【0037】また、本実施形態では、送波器4,18及び
受波器14を、車輪31に直結する金属体である車軸支持部
材33に直接取付けている。このため、送波器4,18及び
受波器14をレール30に向けて車両の底部に取付け、超音
波を空気中を介してレール30に放射する場合に比べて、
超音波信号の伝播時間を利用して距離計測する際の感度
の低下を防止できる。
【0038】以下その理由について説明する。例え
ば、図10に示すように、列車41に送波器42と受波器43が
取付けられ、レール44に向けて超音波信号を放射するも
のとする。この場合、レール44と送波器42,受波器43と
の距離X1 ′,X2 ′が大きくなると、この間の伝送損
失が大きくなって超音波の伝送距離が短くなる。また、
鉄(レール44)の音の伝播速度は約3Km/Sであり、
空気中の伝播速度は鉄の約1/10で遅いため、例え、レ
ール44を伝播する距離が空気中の伝播距離の10倍であっ
ても、送受信に要する約半分の時間が空気中の伝播に費
やされる。即ち、伝播時間を利用して送信点から受信点
までの距離を計測する際の感度が約半分に低下してしま
う。
【0039】即ち、送波器42,受波器43とレール44との
間の距離をそれぞれX1 ′,X2 ′とし、送波器−受波
器間の距離をLとする。この場合、超音波の伝播経路
は、送波器42→空気(X1 ′)→レール44→空気
(X2 ′)→受波器43である。送信開始から受信するま
での伝送時間をTとすると、伝送時間Tは、次のように
なる。
【0040】 T=〔(V・T+L)/C〕+〔(X1 ′+X2 ′)/C0 〕・・(6) ここで、Vは列車41の移動速度、Cはレール中の超音波
信号の伝播速度、C0は空気中の超音波信号の伝播速度
である。また、送信側の列車41と受信側の列車45が共に
停止しているものとして距離L 1 を図11に示すように計
測する場合、その感度は次の(7)式で与えられる。 ΔT/T= (L1 /C)/( A+(L1 /C)) ×(ΔL1 /L1 )・・(7) ここで、A=(X1 ′+X2 ′)/C0 であり、空気中
の伝播時間を示す。
【0041】従って、伝播時間Aがレール44中の伝播時
間(L1 /C)に等しい場合、(7)式は、次の(8)
式のようになる。 ΔT/T=(ΔL1 /L1 )/2 ・・・(8) 従って、感度(ΔT/T)は50%低下することになる。
また、図10に示すような取付け構造では、送受信に要す
る時間が長くなり通信速度が制約される欠点もある。
【0042】一方、本実施形態の場合は、前記伝播時間
Aに相当する時間が無視できるようになるので、ΔT/
T=(ΔL1 /L1 )であり、感度の低下はない。ま
た、本実施形態では、例えば地上側に設置した校正信号
発生源から一定の周期で発生する校正信号を、アンテナ
6,20でそれぞれ同時に受信し、校正信号受信回路5,
19からタイミング信号発生回路2,11に校正信号を出力
する。これにより、カウンタ2A,11Aの出力信号Q1
〜Q6 が全てリセットされ、その後、校正信号の立ち下
がりエッジにより、カウンタ2A,11Aが同時にカウン
トを再開する。このようにして、第1及び第2タイミン
グ信号発生回路2,11の同期ずれを補正するようにして
いる。
【0043】従って、超音波の送信側と受信側のタイミ
ングの同期精度の信頼性を向上でき、計測精度を向上で
きる効果を有する。尚、超音波の送信側と受信側にそれ
ぞれ時計を設け、送信側で送信時刻情報を送信し、受信
側でこの送信時刻情報とその受信時刻情報とを用いて伝
送時間を計測する方式の場合は、校正信号発生源から出
力される校正信号は、標準時刻信号を意味し、この標準
時刻信号を、送信側と受信側が受信した時にそれぞれの
時計の時刻を修正して同期ずれ補正を行うようにしても
よい。また、前記校正信号発生源は送信側列車と受信側
列車のどちらか一方に設置してもよい。ただし、上述の
いずれの場合も、校正信号は超音波の送信側と受信側と
で同時に受信するものとする。
【0044】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本実施形態は、列車の走行制御に必要な情報とし
て列車A,Bの相対速度を計測し、この相対速度に基づ
いて超音波送信側の列車Aの速度を算出するものであ
る。尚、第2実施形態の回路構成は第1実施形態と同様
であり、信号処理回路13の演算処理動作が異なるだけで
あり、相対速度算出手段及び送信側速度算出手段の機能
をソフトウエア的に備える。
【0045】従って、以下では、相対速度及び送信側移
動体速度の演算処理動作についてのみ、図12及び図13を
参照しながら説明する。時刻t1において、実線で示す
位置に存在する列車Aから送信された超音波信号P
1は、時間T1後に実線で示す位置に存在する列車Bで受
信されるものとする。同様に、時刻t1から時間TS経過
後の時刻t2 において、点線で示す位置に存在する列車
Aから送信された超音波信号P2は、時間T2後に点線で
示す位置に存在する列車Bで受信されるものとする。
【0046】時刻t1 における列車A,B間の距離L1
は、次の数1で表される。
【0047】
【数1】
【0048】次の送信時刻t2 における両者の距離L2
は次の数2で表される。
【0049】
【数2】
【0050】信号P1 の送受信の間の列車Bの平均速度
をvB1、信号P2 の送受信の間の列車Bの平均速度をv
B2、とすると、信号P1 の送受信時間T1 と信号P2
送受信時間T2 との差は、数1及び数2から次の数3で
表される。
【0051】
【数3】
【0052】ここで、VA ,VB は信号P1 の送信から
信号P2 の送信の間の列車A,Bの平均速度を示す。従
って、VB −VA は、列車A,Bの平均相対速度を意味
し、次の(13)式で計算される。 VB −VA =〔T2(C−vB2)−T1(C−vB1)〕/TS ・・・(13) ここで、C≫vB1,vB2の時、次のように近似計算され
る。
【0053】 VB−VA≒C・(T2−T1)/TS ・・・(14) (14)式から、列車の走行制御に必要な情報として列車
A,Bの平均相対速度を、超音波の送受信時間T1,T2
を計測することで知ることができる。また、列車A,B
が接近しているか否だけを判定する場合は、次のように
信号P2の送受信時間T2と信号P1の送受信時間T1との
差(T2−T1)の変化によって判定することができる。
【0054】即ち、T2 −T1 >0の場合は、列車Aは
列車Bから離れている。T2 −T1=0の場合は、列車
Aと列車Bの距離は変化しない。T2 −T1 <0の場合
は、列車Aは列車Bに接近している。また、列車Bの平
均速度vB は、前記vB1,vB2の平均値((vB1
B2)/2)として計算することができるので、超音波
信号を送信する列車Aの平均速度vA を、受信側の列車
Bにおいて、次の(15)式で計算することができる。
【0055】 vA=vB−C・(T2−T1)/TS ・・・(15) 以上のように、本実施形態では、列車A,Bの走行制御
に必要な情報として列車A,B間の平均相対速度及び受
信側において送信側の列車平均速度を演算することがで
きる。次に、送信側と受信側とで同期をとらなくともよ
い場合の実施形態について説明する。
【0056】図14(A)、(B)に本実施形態のハード
構成を示す。図14において、列車A側には、同図(A)
に示すように後述する列車Bからの超音波信号を受信す
る超音波受信装置50と、該超音波受信装置50からの出力
により超音波信号を発信する超音波送信装置51が搭載さ
れている。超音波受信装置50は、受波器50及び増幅器50
Bからなる。超音波送信装置51は、前記増幅器50Bから
の出力により超音波信号を発生する超音波発生回路51A
及び送波器51Bからなる。
【0057】一方列車B側には、同図(B)に示すよう
に、超音波送信装置60、超音波受信装置61、タイミング
信号発生回路62及び信号処理回路63が搭載されている。
超音波送信装置60は、タイミング信号発生回路62からの
タイミング信号により超音波信号を発生する超音波信号
発生回路60A及び送波器60Bからなる。超音波受信装置
61は、超音波信号を受信する受波器61A、増幅器61B及
びタイミング信号発生回路62からのタイミング信号によ
りゲートを開く受信ゲート回路61Cからなる。信号処理
回路63は、タイミング信号発生回路62からのタイミング
信号と超音波受信装置61からの受信信号に基づいて、列
車走行制御に必要な情報を生成する。これら各装置及び
回路の基本動作は、第1実施形態のものと略同様である
のでここでは詳細な説明を省略する。
【0058】次に本実施形態の超音波信号の送受動作に
ついて図15及び図16を参照しながら説明する。本実施形
態の場合、例えば速度vBで走行する前方の列車B側か
ら速度vAで走行する後方の列車Aに対してレール30を
介して超音波送信装置60の送波器60Bから超音波信号を
送信する(図中、実線で示す経路d)。この超音波信号
を列車A側が受波器50Aで受信すると、これを増幅器50
Bで増幅して超音波送信装置51の超音波発生回路51Aに
出力する。これにより、超音波信号を受信してから時間
遅れなく送波器51Bから超音波信号をレール30介して
列車B側に返信する(図中、破線で示す経路d′)。列
車B側では、この返信された超音波信号を受波器61Aで
受信し、増幅器61Bで増幅した後、タイミング信号によ
りゲートが開している受信ゲート回路61Cを介して信号
処理回路63に入力する。信号処理回路63では、この超音
波信号の伝送時間T(図16参照)を計測し、走行制御に
必要な情報を生成する。
【0059】ここで、超音波信号の伝送速度が列車A,
Bの速度vA ,vB に比べて充分大きい場合、列車A−
B間の距離Lは、次の(16)式で表される。 L=C・T/2 ・・・ (16) ここで、Tは、列車B側が超音波信号を送信してから受
信するまでの時間である。
【0060】
【0061】以上のように、一方の列車B側から超音波
信号を送信し、他方の列車A側でこれを受信して遅延な
く超音波信号を返信し、列車B側でこれを受信し、その
伝送時間Tに基づいて演算処理する構成とすれば、列車
A側と列車B側とで超音波信号の送受信動作において互
いに同期をとる必要がなく、回路構成が簡素化できる等
の利点がある。
【0062】次に、図17に別の実施形態を示す。図17
は、計測結果に基づいて相手側の列車の走行制御を行う
例である。図17において、本実施形態は、列車A側に
は、図17(A)に示すように、図14に示す構成に加えて
列車B側から送信される制御信号に基づいて列車Aの走
行制御を実行する制御回路52が設けられる。また、列車
B側には、図17(B)に示すように、図14に示す構成と
略同様であるが、信号処理回路63′に、演算処理結果に
基づいて列車A側の制御信号を生成する機能を付加し、
この制御信号を超音波送信装置60から送信する構成とし
た。従って、前記信号処理回路63′が、相手側移動体に
制御信号を送信する送信手段の機能を備える。
【0063】次に、図18のタイムチャートを参照して動
作を説明する。列車B側は、前回の計測・演算結果に基
づいて列車A側の走行を制御する指令コード(例えば、
走行速度、加速、減速或いは停止等の指令)として制御
信号をレール30を介して送信する。列車A側は、これを
受信すると遅延なく返信すると共に、制御信号を制御回
路52に入力してデコードし指令コードを解読し、その指
令に応じて各機器に制御出力を発して走行状態を制御す
る。列車B側では、列車A側からの返信信号を受信し、
送信から受信までの伝送時間の計測及びこの計測結果に
基づいて列車Aの走行制御に必要な次の制御指令用の情
報を生成し、再び列車A側に制御信号を送信する。この
動作を繰り返すことにより、列車B側で列車Aの走行を
制御する。
【0064】以上のように構成すれば、計測を行う列車
側が前方の列車であれば、前方の列車で、相手側である
後方の列車を制御して追突回避制御や追尾制御を行うこ
とができる。尚、前述した各実施形態では、前方の列車
が列車走行制御に必要な情報を生成する構成としたが、
後方の列車側で列車走行制御に必要な情報を生成して前
方の列車の走行を制御する構成としてもよいことは言う
までもない。また、移動体としては列車に限るものでは
ない。また、送波器及び受波器の設置位置としては、送
波器の場合、例えば前方移動体に信号を送信する場合は
最先端部に、後方移動体に送信する場合は最後部に、ま
た、受波器の場合、前方移動体から信号を受信する場合
は最先端部に、後方移動体から受信する場合は最後部
に、それぞれ配置するのが望ましい。これは、例えば移
動体が列車等の場合、超音波信号の伝送経路に自身の車
輪等が存在すると、送信或いは受信する超音波が、存在
する車輪等により減衰する虞れがある。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、地上側と通信することなく移動体間での通信
だけで移動体の走行制御をすることができる。これによ
り、地上を介在させることなく、移動体単位で直接制御
することが可能となり、移動体の運行管理の柔軟性と制
御システムの保守性が向上する。また、超音波を走行レ
ールを介して送受信する際の、計測感度の低下を防止で
きる。
【0066】請求項2〜4記載の発明によれば、移動体
間の距離、受信側の移動体速度或いは移動体間の相対速
度等を算出することができる。請求項5記載の発明によ
れば、相手側の移動体速度を算出することができる。請
求項6記載の発明によれば、送信側と受信側の同期ずれ
を防止でき、計測精度を向上でき、延いては、走行制御
の精度及び信頼性を向上できる。
【0067】請求項7記載の発明によれば、相手側移動
体との同期処理が不要となり、装置の構成を簡素化でき
る。請求項8記載の発明によれば、相手側移動体の走行
を制御することできる。請求項9記載の発明によれ
ば、列車の運行管理に適用することができる。これによ
り、従来の列車制御における固定閉塞システムのような
集中型制御方式ではなく列車単位による分散型制御方式
が可能となり、列車の運行管理の柔軟性と制御システム
の保守性が向上する。また、従来の閉塞システムのよう
に、レール間の絶縁処理が不要であり、また、レールと
車輪との接触抵抗は関係なく、接触不良等に起因する問
題の心配が全くないので、制御システムの信頼性を向上
できる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の制御装置の構成図で、
(A)は送信側装置の構成図、(B)は受信側装置の構
成図
【図2】同上実施形態の送信側タイミング信号発生回路
の構成図
【図3】図3の回路のタイムチャート
【図4】同上実施形態の受信側のタイミング信号発生回
路及び信号処理回路の構成図
【図5】信号処理回路の動作を説明するフローチャート
【図6】第1実施形態の動作説明図
【図7】送・受波器の取付け構造を示す図
【図8】送・受波器の取付け構造を示す別の図
【図9】第1実施形態の信号の送受信動作のタイムチャ
ート
【図10】本実施形態と従来の送・受波器取付け構造の効
果の差の説明図
【図11】本実施形態と従来の送・受波器取付け構造の効
果の差の別の説明図
【図12】本発明の別実施形態の動作説明図
【図13】同上実施形態の信号の送受信のタイムチャート
【図14】本発明の別の実施形態の装置構成図で、(A)
は受信側装置の構成図、(B)は送信側装置の構成図
【図15】同上実施形態の動作説明図
【図16】同上実施形態の信号の送受信のタイムチャート
【図17】本発明の別の実施形態の装置構成図で、(A)
は受信側装置の構成図、(B)は送信側装置の構成図
【図18】同上実施形態の動作を制御するタイムチャート
【符号の説明】
1,12,51,60 超音波送信装置 2 第1タイミング信号発生回路 5,19 校正信号受信回路 6,20 アンテナ 10,50,61 超音波受信装置 11 第2タイミング信号発生回路 13,63,63′ 信号処理回路 30 レール 31 車輪 32 車軸 33 車軸支持部材 52 制御回路 A,B 列車
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−362463(JP,A) 特開 昭57−34206(JP,A) 特開 昭58−92877(JP,A) 特公 昭39−17461(JP,B1) 仏国特許出願公開2683496(FR,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 1/00 - 29/32 B61F 13/00 B60L 15/40 - 15/42 G05B 9/03 G05D 1/00 - 1/02 H03K 21/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体が走行する金属体の走行レールを介
    して移動体間で超音波信号の授受を行い移動体の走行制
    御を行う移動体制御装置であって、一方の移動体に設け
    られ前記走行レールに向けて超音波信号を放射する送波
    器を備えた超音波送信手段と、他方の移動体に設けられ
    前記走行レールを介して超音波信号を受信する受波器を
    備えた超音波受信手段と、受信した超音波信号に基づい
    て移動体の走行制御に必要な情報を生成する情報生成手
    段とを備え、前記送波器及び受波器を、前記走行レール
    上を輪転する前記移動体の車輪に直結する金属体の機械
    要素に直接取付ける構成としたことを特徴とする移動体
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記一方の移動体は、超音波送信タイミン
    グを制御する第1タイミング信号を発生する第1タイミ
    ング信号発生手段を備え、前記情報生成手段は、前記第
    1タイミング信号発生手段の第1タイミング信号に同期
    した第2タイミング信号を発生する第2タイミング信号
    発生手段と、超音波信号を受信した時に第2タイミング
    信号に基づいて超音波信号が送信されてから受信される
    までの時間を計測する時間計測手段と、該時間計測手段
    の計測値に基づいて前記走行制御に必要な情報として移
    動体間距離を算出する距離算出手段とを備えて構成した
    請求項1記載の移動体制御装置。
  3. 【請求項3】前記他方の移動体が超音波送信手段を備
    え、前記距離算出手段は、この超音波送信手段の送波器
    から超音波信号が送信されてから受信するまでの時間に
    基づいて受信側である他方の移動体の速度を算出する受
    信側速度算出手段を備え、該受信側速度算出手段の算出
    値と前記時間計測手段の計測値とに基づいて移動体間距
    離を算出する構成である請求項2記載の移動体制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記情報生成手段は、前記距離算出手段の
    算出する移動体間距離の変化パターンに基づいて移動体
    間の相対速度を算出する相対速度算出手段を備えた請求
    項2又は3記載の移動体制御装置。
  5. 【請求項5】前記情報生成手段は、前記相対速度算出手
    段で算出された相対速度と、前記受信側速度算出手段で
    算出された前記受信側移動体の速度とに基づいて送信側
    である一方の移動体の速度を算出する送信側速度算出手
    段を備えた請求項4記載の移動体制御装置。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2タイミング信号発生手段
    の各タイミング信号の同期ずれを校正する校正手段を備
    える請求項2〜5のいずれか1つに記載の移動体制御装
    置。
  7. 【請求項7】前記両方の移動体に超音波送信手段と超音
    波受信手段を備え、他方の移動体から送信された超音波
    信号を受信した時に遅延なく超音波信号を他方の移動体
    に返信させる手段を一方の移動体に設けると共に、前記
    情報生成手段は、他方の移動体から超音波を送信してか
    ら当該他方の移動体側で前記返信信号を受信するまでの
    時間に基づいて移動体の走行制御に必要な情報を生成す
    る構成である請求項1記載の移動体制御装置。
  8. 【請求項8】前記情報生成手段で生成した情報に基づい
    て相手側移動体に走行制御信号を送信する送信手段を備
    え、相手側移動体の走行状態を制御する構成である請求
    項1〜7のいずれか1つに記載の移動体制御装置。
  9. 【請求項9】前記移動体が列車である請求項1〜8のい
    ずれか1つに記載の移動体制御装置。
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