JP3473687B2 - 分散パイプラインスケジューリング方法および方式 - Google Patents
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Description
ムに関し、特にパケット交換システムのパケットスイッ
チにおけるパイプラインスケジューリング方法に関す
る。
力、N出力(Nは自然数)を有し、かつ各入力部にN個
の仮想出力キュー(Virtual Output Queuing:VOQ)
を有する入力バッファ型スイッチが用いられることがあ
る。
(Nは自然数)の入力バッファ型パケットスイッチを示
す構成図である。図8において、パケットスイッチ40
は、データを入力する複数の入力ポートと、データを出
力する複数の出力ポートと、入力ポートから入力された
データをスイッチングして出力ポートへ転送するデータ
スイッチ素子54と、スイッチ素子54を制御するスケ
ジューラ50とを備えている。
2の構成をとっている。スイッチ素子54としてはクロ
スバースイッチが考えられる。スケジューラ50は分散
スケジューリングの構成をとっており、入力ポート毎の
分散スケジューリングモジュール51−i(i=1〜
N)によって構成されている。
スイッチ内の転送を、固定サイズのパケットにて行って
いる。これにより、スイッチシステムの動作時刻を量子
化している。この量子化単位をタイムスロットと呼ぶ。
に各入力ポートから各出力ポート毎の接続要求情報(R
EQ)を受信し、接続要求情報に基づいて入力ポートと
出力ポートの間の接続許可情報(GRANT)を決定す
る。スケジューラ50は接続許可情報を基に入力ポート
と出力ポートとの接続情報(MSEL)を生成してスイ
ッチング素子に通知し、スイッチング素子の入出力の接
続を設定する。
基に各入力ポートがどの出力ポートからのデータ転送が
許可されているかを示す転送許可情報(DSTMSG)
を作成し、各入力ポートに対して転送許可情報を通知す
る。入力ポートは転送許可情報に従ってデータをスイッ
チング素子へ出力し、出力ポートがデータを受信してス
イッチングが完了する。
要求情報からN×Nの接続許可情報を生成することであ
る。接続許可情報を生成するに当たり、各分散スケジュ
ーリングモジュール51−1〜51−Nは、個々の入力
ポートに対する出力ポートへの接続可否を決定してい
る。
−n(nは自然数で、1≦n≦N)が接続許可とした出
力ポートは、他の分散スケジューリングモジュール51
−m(m≠n)にとっては別の分散スケジューリングモ
ジュールに「予約」されたポートであり、接続許可を発
出することが不可能なポートとなる。以下、ある分散ス
ケジューリングモジュールがある出力ポートへ接続許可
と決定する動作を「出力ポートを予約する」と表現す
る。
グアルゴリズムとして、1999年GlobecomにおいてA.
Smiljanic,R.Fan及びG.Ramamurthyが発表した「RRG
S:Round Robin Greedy Scheduling for Electric /Op
tical Terabit Switches」に示されているラウンド・ロ
ビン・グリーディ・スケジューリング(Round RobinGre
edy Scheduling:RRGS)アルゴリズムがある。
ラでは、分散スケジューリングモジュールがリング状に
接続され、隣接した分散スケジューリングモジュール間
でメッセージ受渡しを行う。RRGSアルゴリズムで
は、各分散スケジューリングモジュールが対象となるタ
イムスロットの予約(接続許可決定)を行い、結果の情
報を次の分散スケジューリングモジュールに渡す。メッ
セージ受渡し速度要求条件を緩和するために、RRGS
はパイプライン機能を導入している。
各分散スケジューリングモジュール間でメッセージ受渡
しが一周することにより完了する。また、RRGSアル
ゴリズムでは、N個の分散スケジューリングモジュール
が、現在のスロットの少なくともNスロット先のタイム
スロットに関して予約する。更に、RRGSアルゴリズ
ムは、N個のタイムスロットに対する予約過程を1タイ
ムスロットずつ位相をずらしながら同時に進行させてい
く。
て、複数のタイムスロットに対する予約過程をそれぞれ
異なる分散スケジュールモジュールから同時に開始し、
進行させ、同時に終了させるアルゴリズムも考えられ
る。本アルゴリズムをフレーム化RRGSと呼ぶことと
する。
を使用する分散型スケジューラの構成を示すブロック図
である。図9では、例としてポート数N=4の場合を示
している。同図において、スケジューラは、分散型スケ
ジューリングのためのインプットモジュール(Input Mo
dule;IM)10−1〜10−4から構成される。各モ
ジュール10−i(i=1〜4)には、フレームの先頭
を示すフレームパルス(FP)21が入力される。各モ
ジュール10−iはフレームパルス21に同期して動作
する。
ル識別のための物理番号23−iが設定される。各入力
ポートから接続要求情報11−iがモジュール10−i
に入力され、各モジュール10−iは接続要求の調停の
結果、予約(接続許可)を決定し接続許可情報12−1
〜12−4を出力する。
は、隣接する分散スケジューリングモジュール間で接続
許可情報から入力ポート情報を縮退させた情報(入力ポ
ート情報を参照して作成した情報)である「出力ポート
予約済情報」を受け渡すことにより、出力ポートに対す
る接続要求の競合を回避している。
ジュール10−2から出力ポート予約済情報14−2を
出力ポート予約済情報13−3として受信して接続要求
の調停に使用する。接続許可情報決定後、出力ポート予
約済情報14−3を次段のモジュール10−4に通知す
る。
前述の先行技術文献に開示されたRRGSによるスケジ
ューリングのタイムチャートである。同図においては、
ポート数N=5の場合を例として示しており、タイムス
ロット(TS)6以降の予約順序を示している。
うに実施される。TS1がスケジューリング開始タイム
スロットでTS5が終了タイムスロットとなる。分散ス
ケジューリングモジュールIM1から予約が開始されI
M5で終了する。まず、TS1にて分散スケジューリン
グモジュールIM1が予約を行い、TS6に対する出力
ポート予約済情報をIM2に転送する。
6に対する出力ポート予約済情報をIM3に転送する。
以降、TS3にてIM3が予約と情報転送を行い、TS
4にてIM4が予約と情報転送を行う。TS5にてIM
5が予約を行うと、分散スケジューリングモジュールで
TS6に対する予約が完了したことになり、予約結果を
TS6にて使用する。
からTS6の区間で、IM5→IM1→IM2→IM3
→IM4の順序で予約と出力ポート予約済情報の転送を
行う。以降、TS8,TS9に対するスケジューリング
が同様に実施されていく。
なる時刻の予約を実施している。例えばTS5にて、I
M1は予約時刻TS8の予約を実施しており、また、I
M2はTS10、IM3はTS7、IM4はTS9、I
M5はTS6の予約をそれぞれ実施している。
上記先行技術文献に開示されたRRGSによるスケジュ
ーリングのタイムチャートである。同図において、ポー
ト数N=4の場合を例として示しており、タイムスロッ
ト(TS)6以降の予約順序を示している。
ムスロットでの予約を実施する際に、処理途中のタイム
スロットで情報転送を停止する必要があることである。
図11では転送停止のタイムスロットを斜線部にて示し
ている。このように、RRGSでは入力ポート数の偶奇
によってパイプライン処理が異なっている。
ジューリングのタイムチャートである。本アルゴリズム
では入力ポート数の偶奇によってパイプライン処理が異
なることはないので、同図においてはポート数がN=4
の場合を例として、TS5以降の予約順序を示してい
る。
ジューリングのタイムチャートとの相違点は、各IMが
あるタイミングでそれぞれ異なる時刻予約を同時に開始
してかつ終了している点である。
ングアルゴリズムでは、各インプットモジュールIM
は、出力ポート予約済情報の受信、受信情報の展開、受
信情報を使用した予約処理と情報の更新、更新情報のフ
ォーマット変換、及び情報の送信を行う必要があるが、
上述した従来のアルゴリズムでは、上記処理を1タイム
スロット(TS)内で完了するタイムチャートとなって
いる。
ト(TS)内の詳細なタイムチャートを示したものであ
り、図13では、図10〜12での1タイムスロットを
時刻T0からT4までとして表現している。
で隣接IMから情報を受信する。時刻T1からT2まで
の間で情報を展開する。この時間では、例えば情報がシ
リアル転送されてきた場合にパラレルに展開するなどの
処理が行われる。時刻T2からT3までの間で予約処理
を実施する。時刻T3からT4までの間で情報を転送用
のフォーマットに変換する。この時間では、例えば情報
をシリアル転送するためにシリアル/パラレル変換など
の処理が行われる。時刻T4からT5で隣接IMに情報
を送信する。(T0からT1までの時間とT4からT5
までの時間は等しい。) このように、同一タイムスロット内で予約処理(T2〜
T3)とその他の処理(以降転送処理という)を実行す
る場合、処理に割り当てる時間が制限されてしまう。従
って、従来のアルゴリズムを使用してポート増加を行う
場合に柔軟に対応することが困難である。
(T2〜T3)において、ある入力ポートが複数の出力
ポートから一つの出力ポートを選択して予約する処理の
時間が増大する。またポート数が増大すると、IM間で
転送すべき出力ポート予約済情報の情報量が増大する。
で転送する場合には、情報転送時間(T0〜T1)及び
情報展開時間(T1〜T2)、フォーマット変換時間
(T3〜T4)、情報転送時間(T4〜T5)が増大し
てしまう。そのため前出の予約処理と併せた時間が1タ
イムスロット時間を超えないようにしなければならず、
ポート数に対する制限が厳しくなるといった問題があっ
た。
る場合は、情報展開時間(T1〜T2)及びフォーマッ
ト変換時間(T3〜T4)を省くことが可能となるが、
IM間の転送に必要な信号線数が増大する。従ってIM
をLSIにて実現するような場合は、LSIの端子数が
増大してしまい1つのLSIでの実現が不可能となって
しまうという問題があった。
て寛容な分散パイプラインスケジューリング方法を提供
することにある。
システムのパケットスイッチにて使用されるRRGS及
びフレーム化RRGS等の分散パイプラインスケジュー
リング方法において、1タイムスロット内に完了させて
いた分散スケジューリングモジュール間の情報転送の処
理と分散スケジューリングモジュール内の経路割当て探
索処理(経路予約処理)を分離し、情報転送処理と、経
路予約処理にそれぞれ1タイムスロットずつの処理時間
を割り当てることを特徴としている。
ポート予約済情報受信部と、アロケータと、出力ポート
予約済情報送信部とが、各タイムスロットにおいて異な
る予約時刻のタイムスロットを対象にして処理を行う。
即ち、図3を参照するとタイムスロットTS−rを対象
とした予約処理に関して、TS−aで出力ポート予約済
情報受信部が情報受信と展開処理を実施し、TS−bで
アロケータが予約処理を行い、TS−cで出力ポート予
約済情報送信部がフォーマット変換と情報送信を行う。
理に全て振り分けることが可能となり、多数のポートを
有していて予約処理に要する時間が大きい場合でもパイ
プライン処理が可能となる。
間を割り当てることが可能となるので、従来よりも転送
時間を多く確保できる。従って多数のポートを有してい
て転送すべき情報量が多い場合でも、高速クロックを使
用せずに必要な情報の転送が可能となる。
ジューラの構成は、タイムスロット内の動作を除いて図
9に示す従来例と同様であるので、以下図9を参照して
説明する。図9は、ポート数N=4の場合を示してお
り、スケジューラ1はポート数分のモジュール10−1
〜10−4によって構成されている。
頭を示すフレームパルス(FP)21が入力される。ま
た、各モジュール10−iにはモジュール識別のための
物理番号23が設定される。さらに、各モジュール10
−iには、接続要求情報11と出力ポート予約済情報1
3が入力される。
行って接続許可(予約)を決定し、接続許可情報12と
更新された出力ポート予約済情報14を出力する機能を
有している。各モジュール10から出力された出力ポー
ト予約済情報14は、次段モジュールへの出力ポート予
約済情報13として入力される。
図1に示す。モジュール10−iは、アロケータ15
と、接続許可記憶部16と、接続許可記憶制御部17
と、出力ポート予約済情報受信部18と、出力ポート予
約済情報送信部19とを含んで構成されている。
のモジュールから出力ポート予約済情報13を受信し、
シリアル/パラレル変換やフォーマット変換を行って、
アロケータ15へ出力ポート予約済情報131を通知す
る。
出力ポート予約済情報受信部18から出力される出力ポ
ート予約済情報131とから、本モジュールで管理する
入力ポートに対する出力ポートの接続許可情報12を決
定し、出力ポート予約済情報を更新する。決定のための
アルゴリズムは公知のアルゴリズムを適用する。更新さ
れた出力ポート予約済情報141は出力ポート予約済情
報送信部19に通知される。
ケータ15から出力された出力ポート予約済情報141
をフォーマット変換やパラレル/シリアル変換を行っ
て、更新済の出力ポート予約済情報14を次段のモジュ
ールへ出力する。
て決定した接続許可情報12を使用するタイムスロット
の時刻まで記憶しておく機能を有する。この接続許可記
憶部16は、図2に示されているように、接続許可情報
を記憶するためのメモリ160を含んで構成されてい
る。
ス(FP)21に同期して、モジュール識別のための物
理番号23から、当該モジュールにおける接続許可情報
の予約順序パタンを決定し、タイムスロット毎の接続許
可情報12の書込読出順序を制御する。
されているように、接続許可記憶部16内のメモリ16
0に対する書込アドレスを生成するための書込アドレス
カウンタ170と、同じく読出アドレスを生成するため
の読出アドレスカウンタ171と、ロードデータ生成部
172とを含んで構成されている。
3から接続許可情報予約開始値を決定する。書込アドレ
スカウンタ170は、接続許可情報予約開始値をロード
データ(Load Data)とし、フレームパルスをロード入
力(Load)とする。また、読出アドレスカウンタ171
は、フレームパルスをロード入力(Load)とする。
に、タイムスロット時間を1周期とする図示せぬクロッ
クに応じてカウント動作を行う。そして、そのカウント
値を書込アドレス及び読出アドレスとして接続許可記憶
部16内のメモリ160に入力し、接続許可情報の書込
み及び読出しを行う。
ンプットモジュールの動作タイムチャートである。以
下、各モジュール10−iのタイムスロット単位の動作
について図1のブロック図と、図3のタイミングチャー
トを用いて説明する。なお、図3において、タイムスロ
ットTSは、TS−aが時刻T0からT3まで、TS−
bが時刻T3からT6まで、TS−cが時刻T6からT
9までとなっている。
ート予約済情報送信部19が情報転送を行っている時間
(T1〜T2、T4〜T5、T7〜T8)は各タイムス
ロットとも等しい。また、出力ポート予約済情報受信部
18が情報展開を行っている時間(T2〜T3、T5〜
T6、T8〜T9)も各タイムスロットとも等しい。更
に、出力ポート予約済情報送信部19がフォーマット変
換を行っている時間(T0〜T1、T3〜T4、T6〜
T7)も各タイムスロットとも等しい。
アロケータ15が行うタイムスロットTS−rに対する
予約処理に着目して説明する。
−a内の時刻T1からT2にかけて、前段のモジュール
から出力ポート予約済情報13を受信する。また、出力
ポート予約済情報受信部18は、TS−a内の時刻T2
からT3の間に出力ポート予約済情報の展開処理を行
い、出力ポート予約済情報131をT3に出力する。
からT6の間に、予約処理を実施する。同時に出力ポー
トの接続許可情報を決定し、更新した出力ポート予約済
情報141を出力する。出力ポート予約済情報送信部1
9は、TS−c内のT6からT7の間、フォーマット変
換処理を行い、T7からT8にかけて、次段のモジュー
ルに出力ポート予約済情報14を送信する。
予約情報は、接続許可記憶部16に接続許可記憶制御部
17からの制御で書き込まれ記憶される。決定された予
約情報は、所定の予約時刻に接続許可記憶部16より接
続許可記憶制御部17からの制御で読み出され使用され
る。
rに対する本モジュールにおける処理は、TS−a、T
S−b,TS−cの3タイムスロットで実施される。
と、本タイムスロット内では、出力ポート予約済情報受
信部18が予約タイムスロットTS−sの情報受信処
理、情報展開処理を実行し、アロケータ15が予約タイ
ムスロットTS−rの予約処理を実行し、出力ポート予
約済情報送信部19が予約タイムスロットTS−qのフ
ォーマット変換処理、情報送信処理を実行している。
ート予約済情報受信部18、アロケータ15、出力ポー
ト予約済情報送信部19がそれぞれ異なる予約タイムス
ロットの処理を同一時刻に実行している。即ち本モジュ
ール内で、出力ポート予約済情報受信部18、アロケー
タ15、出力ポート予約済情報送信部19がパイプライ
ン処理を実行している。
モジュールを使用した本発明によるRRGS及びフレー
ム化RRGSによるスケジューリング動作の実施例につ
いて説明する。
作の第1の実施例を示すタイムチャートである。本動作
はフレーム化RRGSを基礎としたスケジューリング動
作である。図ではモジュール数N=4の場合を示してお
り、TS9以降の予約順序の決定方法が示されている。
丸囲みのタイムスロット番号(TS9〜TS20)は、
一連のパイプライン処理で予約されるタイムスロットを
示している。
M4)が記載されているタイムスロットは、そのタイム
スロットにて予約処理が実施されることを示している。
矢印が記載されている場合は、そのタイムスロットに
て、予約済出力ポート情報のフォーマット変換処理、転
送処理、展開処理が実施されることを示している。最終
の曲線矢印は予約対象となっているタイムスロットを指
している。
て、例えばTS2からTS4にかけてIM2がTS9の
予約処理を実施しているが、これは図3におけるTS−
aからTS−cにかけてTS−rの予約処理を行ってい
ることに対応する。
うに実施される。TS1がスケジューリング開始タイム
スロットでTS7が終了タイムスロットとなる。分散ス
ケジューリングモジュールIM1から予約が開始されI
M4で終了する。まず、TS1にて分散スケジューリン
グモジュールIM1が予約を行う。TS2にてTS9に
対する出力ポート予約済情報をIM1からIM2に転送
する。
4にてTS9に対する出力ポート予約済情報をIM2か
らIM3に転送する。以降、IM3、IM4にて予約を
行う。TS7にてIM4が予約を行うと、各分散スケジ
ューリングモジュールIM1〜IM4でTS9に対する
予約が完了したことになる。
決定し、それぞれの接続許可記憶部16に記憶してある
TS9に対する予約情報12をTS9の時点で使用す
る。TS10、TS11、TS12に対するスケジュー
リングも、TS1から同時にIM4,IM3、IM2よ
り開始してTS7に完了する。
に対するスケジューリングは、TS2からTS8の区間
で実施する。以上でTS1からTS8までの間にTS9
からTS16の接続予約が決定される。
GSという分散パイプラインスケジューリングを使用し
て、予約処理時間が1タイムスロットとなるような予約
処理の場合においてもパイプライン処理を実現すること
が可能となる。
作の第2の実施例を示すタイムチャートである。本動作
もフレーム化RRGSを基礎としたスケジューリング動
作である。図ではモジュール数N=4の場合を示してお
り、TS9以降の予約順序の決定方法が示されている。
相違点は、TS1に処理を開始する予約スロットの組み
合わせとして、第1の実施例では、TS1に開始する予
約タイムスロットをTS9、TS10、TS11、TS
12とし、TS2に開始する予約タイムスロットをTS
13、TS14、TS15、TS16としているのに対
し、本実施例では、TS1に開始する予約タイムスロッ
トをTS9、TS11、TS13、TS15とし、TS
2に開始する予約タイムスロットをTS10、TS1
2、TS14、TS16としている点である。
においても、TS1が開始する予約タイムスロットとな
っているが、本発明の第1の実施例と同様に、TS1か
らTS8までの間にTS9からTS16の接続予約を決
定する事が可能となり、第1の実施例と同等の効果を得
ることが可能である。
作の第3の実施例を示すタイムチャートである。本動作
はRRGSを基礎としたスケジューリング動作である。
図では、モジュール数が偶数であるN=4の場合を示し
ており、TS9以降の予約順序の決定方法が示されてい
る。
1にIM1から開始し、TS3にIM2での予約処理、
TS5にIM3での予約処理、TS7にIM4での予約
処理となり、TS2、TS4、TS6では転送処理とな
る。
グはTS2にIM4から開始し、TS4にIM1での予
約処理、TS6にIM2での予約処理、TS8にIM3
での予約処理となり、TS3、TS5、TS7では転送
処理となる。以降、順次タイムスロットに対する予約を
実施する。
合、各タイムスロットから開始して2Nタイムスロット
分後のタイムスロットに対する接続予約を決定する事が
可能となる。
作の第4の実施例を示すタイムチャートである。本動作
は図6と同様にRRGSを基礎としたスケジューリング
動作であるが、モジュール数が奇数の場合のスケジュー
リング動作を示す。図では、モジュール数N=5の場合
を示しており、TS11以降の予約順序の決定方法が示
されている。
各タイムスロットから開始して2Nだけ未来のタイムス
ロットに対する接続予約を決定する事が可能となる。
発明の分散スケジューリング方法では、RRGSを基礎
としたスケジューリング動作の場合、偶奇によるアルゴ
リズムの差異が生じない。従って、従来例で示したRR
GSを単独で使用したスケジューリングと異なり、モジ
ュール数の偶奇によらず同一の分散スケジューリングモ
ジュールを使用する事が可能となる。
ルが存在する場合、予約処理を開始したタイムスロット
から、2Nタイムスロット以降の未来のタイムスロット
の予約を行っているとして予約処理を実施しているが、
これを、2N−1タイムスロット以降の未来のタイムス
ロットの予約を行っているとして予約処理を実施する事
も可能である。
から最終モジュールまで情報を転送するにはN−1回の
転送で十分であるので、予約処理を開始したタイムスロ
ットから2N−1のタイムスロットの時間が経過した時
点で接続予約が決定する。従って、各タイムスロットか
ら開始して2N−1だけ未来のタイムスロットの予約を
行っているとして予約処理を実施する事ができる。
ッチへの接続要求を調停するスケジューリング方法とし
て、複数の入力ポートをグループ化して一つの分散スケ
ジューリングモジュールに収容して、モジュール内でグ
ループ化した入力ポートに対する接続要求調停(予約割
当て)を実施し、モジュール間はパイプライン処理によ
ってモジュール間の入力ポートに対する接続要求調停を
実施する方法が出願されている(特願平11−3197
62号)が、この方法に対して上述の4つの実施例の方
法とを組み合わせる事も可能であり、各方法の効果を損
なうことなく実現可能である。
ッチへの接続要求を調停するスケジューリング方法とし
て、分散スケジューリングモジュール間の接続を外部ス
イッチによって変更することによってポート間の予約割
当てに関する不公平性を解消する方法、及び、モジュー
ル内の処理フレームでの予約タイムスロットの処理順序
をフレーム単位で変更することによってポート間の接続
要求に対する接続許可応答までの遅延時間の平均値に関
する不公平性を解消する方法が出願されている(特願平
11−355382号)が、これら2つの方法と上述の
4つの実施例の方法とを組み合わせる事も可能であり、
各方法の効果を損なうことなく同様に実現可能である。
を予約処理に全て振り分けることが可能となるので、多
数のポートを有していて予約処理に要する時間が大きい
場合でもパイプライン処理が可能となる。
間を割り当てることが可能となるので、転送時間を多く
確保でき、多数のポートを有していて転送すべき情報量
が多い場合でも、高速クロックを使用せずに必要な情報
の転送が可能となる。
ロック図である。
部制御部のブロック図である。
る。
施例を示すタイムチャートである。
施例を示すタイムチャートである。
施例を示すタイムチャートである。
施例を示すタイムチャートである。
の入力バッファ型パケットスイッチを示す構成図であ
る。
散型スケジューラの構成を示すブロック図である。
ジューリングのタイムチャートである。
ジューリングのタイムチャートである。
のタイムチャートである。
モジュールの動作タイムチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 データを入力する複数の入力ポートと、
データを出力する複数の出力ポートと、前記入力ポート
から入力されたデータをスイッチングして前記出力ポー
トへ転送するデータスイッチ素子と、前記データスイッ
チ素子を制御する分散スケジューリング構成をとるスケ
ジューラとを備え、入力ポートと出力ポート間の接続予
約を決定する分散パイプラインスケジューリング方法に
おいて、 前記スケジューラが、情報転送処理と予約処理とにそれ
ぞれ独立にタイムスロットを割り当てて、情報転送処理
と、予約処理をパイプライン的に処理することを特徴と
する分散パイプラインスケジューリング方法。 - 【請求項2】 前記スケジューラはN個(Nは自然数)
の分散スケジューリングモジュールを備え、前記予約処
理を開始したタイムスロットから2N−1のタイムスロ
ットの時間が経過した時点で所定のタイムスロットの接
続予約を決定することを特徴とする請求項1記載の分散
パイプラインスケジューリング方法。 - 【請求項3】 データを入力する複数の入力ポートと、
データを出力する複数の出力ポートと、前記入力ポート
から入力されたデータをスイッチングして前記出力ポー
トへ転送するデータスイッチ素子と、前記データスイッ
チ素子を制御する分散スケジューリング構成をとるスケ
ジューラとを備えた、分散パイプラインスケジューリン
グ方式において、 前記スケジューラは、それぞれ同時刻に互いに異なるタ
イムスロットの予約処理をパイプライン処理する分散型
スケジューリングのための複数のインプットモジュール
を備えており、前記複数のインプットモジュールは、そ
れぞれ同時刻に互いに異なるタイムスロットの情報転送
と予約とをパイプライン処理的に行う情報転送処理ブロ
ックと予約処理ブロックを備えていることを特徴とする
分散パイプラインスケジューリング方式。 - 【請求項4】 パケット交換システムのパケットスイッ
チにて使用される分散パイプラインスケジューリング用
の分散型スケジューラであって、 前記分散型スケジューラは、分散型スケジューリングを
行うための出力ポート予約済情報受信部とアロケータと
出力ポート予約済情報送信部とを有する複数のインプッ
トモジュールを備えており、前記各インプットモジュー
ル内の前記出力ポート予約済情報受信部、アロケータ、
及び出力ポート予約済情報送信部は、それぞれ異なる予
約タイムスロットの処理を同一時刻に実行していること
を特徴とする分散型スケジューラ。
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