JP3473167B2 - 四輪駆動自動変速機のロックアップ制御装置 - Google Patents

四輪駆動自動変速機のロックアップ制御装置

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JP3473167B2
JP3473167B2 JP9984595A JP9984595A JP3473167B2 JP 3473167 B2 JP3473167 B2 JP 3473167B2 JP 9984595 A JP9984595 A JP 9984595A JP 9984595 A JP9984595 A JP 9984595A JP 3473167 B2 JP3473167 B2 JP 3473167B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、四輪駆動自動変速機
のロックアップ制御装置に係り、特に減速時のエンジン
ブレーキを効かし得る四輪駆動自動変速機のロックアッ
プ制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両においては、エンジンの駆動力を走
行状態に応じて自動的に変換して取出すために、自動変
速機が搭載されたものがある。 【0003】この自動変速機には、ポンプとタービンと
ステータとにより流体を介して回転力を増大して伝達す
るトルクコンバータが備えられたものがある。 【0004】このトルクコンバータ内には、ポンプとタ
ービンとを直結・分離すべく接続・解放動作してトルク
コンバータをロックアップ制御するロックアップクラッ
チが設けられている。 【0005】このトルクコンバータのロックアップは、
エンジン運転状態を検知する各種センサや各種スイッチ
からの各種信号及び車両運転状態を検知する各種センサ
や各種スイッチからの各種信号を制御手段に入力させ、
この制御手段が上述の各種信号に基づいてロックアップ
制御機構を作動制御してロックアップクラッチへの油圧
を調整し、エンジン運転状態及び車両運転状態によって
設定された所定のロックアップ領域になると、クラッチ
板の両面側に作用する油圧差によってロックアップクラ
ッチが接続動作してポンプとタービンとを直結すること
によって行われる。 【0006】このトルクコンバータのロックアップ制御
は、通常、3速や4速の高速側ギヤである条件と高車速
側である条件とが満足した場合に行われている。これ
は、これらの条件がロックアップの効率アップの効果を
出し易いのと、車速が頻繁に行われることによる運転性
能の悪化を防止することができるのと、ロックアップの
制御が安易であること等の理由によるからである。 【0007】ところで、車両が四輪駆動車の場合には、
その四輪駆動車の特徴的な使われ方として、極低速での
悪路走行がある。しかし、自動変速機を備えた四輪駆動
車の場合には、トルクコンバータを介して動力を伝達す
るために、手動変速機を備えた四輪駆動車に比して、減
速時のエンジンブレーキが効かず、このため、極低速の
走行には不利になっていた。 【0008】即ち、図21、22に示す如く、四輪駆動
車(図示せず)に備えられた4速用の自動変速機202
においては、トルクコンバータ204とオーバドライブ
入力軸26とフォワードクラッチ入力軸208とインタ
ミディエイト軸210と出力軸212とが設けられ、ま
た、オーバドライブ入力軸206部位にオーバドライブ
プラネタリギヤ機構214とオーバドライブクラッチ2
16とオーバドライブワンウェイクラッチ218とオー
バドライブブレーキ220とが設けられ、フォワードク
ラッチ入力軸208とインタミディエイト軸210間に
フォワードクラッチ222が設けられ、更に、インタミ
ディエイト軸210側にはフロントプラネタリギヤ機構
224とリヤプラネタリギヤ機構226とダイレクトク
ラッチ228とセカンドコーストブレーキ230とセカ
ンドブレーキ232とリバースブレーキ234とが設け
られ、更にまた、セカンドブレーキ232側に第1ワン
ウェイクラッチ236が設けられ、更に、リバースブレ
ーキ234側に第2ワンウェイクラッチ238が設けら
れている。 【0009】この図21、22の自動変速機202の構
成要素は、図23に示すように、シフトポジションによ
ってオン・オフ作動する。 【0010】この図21、22の自動変速機202によ
れば、通常走行の走行レンジ(Dレンジ又は2速レン
ジ)にあっては、その最下段ギヤの第1速ギヤは、エン
ジンブレーキが効かず、ローレンジ(Lレンジ)の第1
速ギヤでのみエンジンブレーキが効くことが、図23等
からでも明白である。 【0011】また、このようなトルクコンバータのロッ
クアップ制御としては、例えば、特開昭63−3183
61号公報、特開昭63−186070号公報に開示さ
れている。特開昭63−318361号公報に記載のも
のは、トルクコンバータのロックアップ装置と副変速機
とが備えられた自動変速機において、ロックアップ装置
を運転領域に応じて少なくとも解放状態及びスリップ状
態のいずれかに設定する共に、副変速機の変速段に応じ
たロックアップ制御のスリップ領域の変更と、同じく副
変速機の変速段に応じたスリップ領域でのロックアップ
制御のスリップ量の変更との少なくとも一方を行うよう
にすることにより、いずれの変速段においてもロックア
ップ装置のスリップ制御が適切に行われるようになっ
て、ロックアップ装置を不必要に解放することによる燃
費性能の悪化を招くことなく、エンジンの回転変動に起
因する振動、騒音の増大やエンスト等を効果的に防止す
るものである。特開昭63−186070号公報に記載
のものは、エンジンで駆動される車両用変速機に備える
流体トルクコンバータに、該トルクコンバータの入力側
と出力側とを機械的に連結すべく作動するクラッチを設
け、クラッチを所定車速以上で作動させるとともに、所
定車速以上の領域のうち少なくとも低車速域ではエンジ
ンのスロットル開度が所定の低開度以下になったときク
ラッチの作動を解除するようにしたものにおいて、スロ
ットル開度の変化度合が設定値より小さいときは、スロ
ットル開度が該所定の低開度を下回っても該クラッチの
作動を解除しないようにし、これにより、スロットル開
度を低開度として低速クルーズ走行を行う際に、スロッ
トル開度が所定の低開度を下回っても、クルーズ走行時
のスロットル開度の変化度合は小さいため、クラッチの
作動は解除されず、クルーズ走行時はクラッチが継続し
て作動し、クラッチの断続的な作動に起因したエンジン
回転数の変動を防止するものである。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】ところが、自動変速機
を備えた車両にあっては、エンジンブレーキを効かすた
めには、低速ギヤにするとともに、トルクコンバータを
ロックアップ作動させることが有効であり、且つ、それ
らの組合せられた状態が最も効果的である。但し、この
とき、低速ギヤがワンウェイクラッチによってエンジン
ブレーキが効かない機構ではないことが必要であり、さ
らに、副変速機を搭載した四輪駆動車の場合には、副変
速機のギヤ段も低速ギヤ側にすることが有効である。 【0013】しかしながら、従来、トルクコンバータの
ロックアップ制御は高速ギヤ側のみに設定されて行われ
ることが多く、また、低速ギヤ側にまでロックアップ領
域にしている車両では、その低速ギヤとしての最下段の
第1速ギヤが、その構成上、ワンウェイクラッチの作動
によってエンジンブレーキが効かないものとなっている
(図21〜23参照)。 【0014】通常、低速ギヤまでロックアップを作動さ
せる構成であっても、走行レンジ(Dレンジ)に限るの
が殆どであり、そして、この走行レンジの第1速ギヤ
は、出力軸側から駆動されるとき、ワンウェイクラッチ
のために、空転し、エンジン側への負荷を与え、つま
り、エンジンブレーキが効かなく、つまり、エンジンブ
レーキが効かない領域になっており、更に、副変速機の
低速ギヤへの選択状態において、自動変速機の低速ギヤ
段までロックアップ領域にするものではなく、エンジン
ブレーキが効かないという不都合があった。 【0015】 【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、四輪駆動車に搭載された
エンジンにトルクコンバータが備えられた自動変速機を
連結して設け、前記トルクコンバータのポンプとタービ
ンとを直結・分離すべく接続・解放作動するロックアッ
プクラッチを設け、このロックアップクラッチへの油圧
を調整して該ロックアップクラッチを作動させるロック
アップ制御機構を設け、前記自動変速機には少なくとも
低速・高速切換可能で且つ二輪・四輪駆動切換可能な副
変速機を連結して設け、前記ロックアップ制御機構が前
記ロックアップクラッチを作動してロックアップさせる
ように操作可能なトライアルモードスイッチを設け、前
記副変速機が低速で且つ四輪駆動に選択されたことを検
出する低速四輪検出スイッチを設け、前記トライアルモ
ードスイッチが操作され且つ前記低速四輪検出スイッチ
からの検出信号がある時で、車速とスロットル開度とエ
ンジン水温とによって設定されたロックアップ制御条件
が成立した場合にはローレンジの第1速ギヤに対してロ
ックアップ制御するように前記ロックアップ制御機構を
介して前記ロックアップクラッチを作動させる制御手段
を設けたことを特徴とする。 【0016】 【作用】この発明の構成によれば、制御手段は、トライ
アルモードスイッチが操作され且つ低速四輪検出スイッ
チからの検出信号がある時で、車速とスロットル開度と
エンジン水温とによって設定されたロックアップ制御条
件が成立した場合には、ローレンジの第1速ギヤに対し
てロックアップ制御するようにロックアップ制御機構を
介してロックアップクラッチを作動させる。これによ
り、自動変速機に副変速機を連結した四輪駆動車におい
ても、減速時にエンジンブレーキを十分に効かすことが
できる。 【0017】 【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜20は、この発明の実施
例を示すものである。図2において、2は四輪駆動車
(図示せず)に搭載されたエンジン、4はこのエンジン
2に連結された例えば4速の自動変速機である。この自
動変速機4には、トルクコンバータ6と変速操作を行わ
せる第1、第2ソレノイド(ソレノイドA、B)8、1
0が備えられている。 【0018】自動変速機4には、入力軸12を介して副
変速機14が連結される。この副変速機14は、少なく
とも低速(LOW)・高速(HIGH)切換え可能で且
つ二輪・四輪駆動切換え可能なものであり、低速高速切
換機構16と二輪四輪切換機構18とを有し、駆動力を
後側の車軸(図示せず)や前側の車軸(図示せず)に伝
達するものである。 【0019】前記トルクコンバータ6は、図3に示す如
く、ポンプ20とタービン22とステータ24とからな
る。ポンプ20は、カバー部材26を介してエンジン2
のクランク軸(図示せず)に連結されている。タービン
22は、自動変速機4のオーバドライブ入力軸28に連
結されている。ステータ24は、コンバータワンウェイ
クラッチ30によって保持されている。 【0020】トルクコンバータ6には、ロックアップク
ラッチ32が設けられる。このロックアップクラッチ3
2は、カバー部材26の内面に取付けられた接合部材3
4と、この接合部材34に接離すべくオーバドライブ入
力軸28に軸方向移動可能で回転不可能にスプライン結
合されたクラッチ板36と、カバー部材26とクラッチ
板36間に形成されるクラッチ油圧室38とを有してい
る。また、タービン22とクラッチ板36間には、コン
バータ油圧室40が形成される。 【0021】クラッチ油圧室38には、第1油路42の
一端側が連通されている。この第1油路42の他端側
は、ロックアップ制御機構44に連絡している。また、
コンバータ油圧室40には、第2油路46の一端側が連
通されている。この第2油路46の他端側は、ロックア
ップ制御機構44に連絡している。 【0022】このロックアップ制御機構44は、ロック
アップコントロール弁48とロックアップソレノイド弁
50とからなる。 【0023】ロックアップソレノイド弁48は、バルブ
本体52と、このバルブ本体52内で軸方向移動する弁
体54とを有している。この弁体54の基端側は、有底
筒状のピストン部56に連設されている。このピストン
部56に形成された弁油圧室58には、弁スプリング6
0が配設されている。また、弁体54には、先端側から
順次に、第1、第2、第3ランド部62、64、66が
形成されている。この弁体54は、基端側の第1ライン
油路68からのライン圧と先端側の第2ライン油路70
からのライン圧とによって保持され、ロックアップソレ
ノイド弁50によって軸方向移動される。この弁体54
の軸方向移動状態により、ピストン部56が第1ライン
油路68を断続し、第1ランド部62が第2油路46と
クーラ油路72とを断続し、第2ランド部64がセカン
ダリ油路74と第1油路42とを断続し、第3ランド部
66が第1油路42と弁側ドレン油路76とを断続する
構成である。 【0024】前記第1ライン油路68は、弁油圧室58
と連絡油路78とを経てロックアップソレノイド弁50
のソレノイド側ドレン油路80に連絡されている。 【0025】このロックアップソレノイド弁50は、通
電されるソレノイド本体82と、このソレノイド本体8
2への通電・非通電によって軸方向移動して連絡油路7
8を開閉するソレノイド弁体84と、このソレノイド弁
体84を付勢するソレノイドスプリング86とからな
る。 【0026】前記ロックアップソレノイド弁50は、図
1に示す如く、制御手段88によって作動制御される。 【0027】この制御手段88には、エンジン運転状態
及び車両走行状態を検知すべく、入力側に、車速センサ
90と、スロットル開度センサ92と、エンジン水温セ
ンサ94と、副変速機14が低速で且つ四輪駆動に選択
されたことを検出してオン信号を出力する低速四輪検出
スイッチ96と、ロックアップ制御機構44がロックア
ップクラッチ32を作動してロックアップさせるように
操作可能なトライアルモードスイッチ(手元スイッチ)
98とが連絡している。また、制御手段88には、出力
側に、ロックアップソレノイド弁50の他に、第1、第
2ソレノイド8、10とが連絡している。 【0028】前記制御手段88は、エンジン運転状態及
び車両走行状態に応じてロックアップ制御機構44を作
動制御するものであり、例えばスロットル開度と車速と
によって設定された所定のロックアップ領域(図示せ
ず)になるとロックアップ制御機構44を作動してロッ
クアップクラッチ32を接続動作させてトルクコンバー
タ6のロックアップを行うとともに、トライアルモード
スイッチ98が操作され且つ低速四輪検出スイッチ96
からの検出信号がある時で、車速とスロットル開度とエ
ンジン水温とによって設定されたロックアップ制御条件
が成立した場合には、ローレンジの第1速ギヤに対して
ロックアップ制御するようにロックアップ制御機構44
を介してロックアップクラッチ32を作動させるもので
ある。 【0029】上述のロックアップ制御条件とは、車速
(V)が、a(例えば4〓/h)<V<b(例えば25
〓/h)の条件と、スロットル開度(θ)が、0≦θ<
c(例えば50%)の条件と、エンジン水温が常温以上
(例えば30℃以上程度)の条件との全てを満足した場
合である。 【0030】ここで、車速(V)のaは、低速・四輪駆
動時で、第1速ギヤのロックアップ状態で、エンジンス
トールが発生しないような最低の車速(例えば4〓/
h)であり、エンジンブレーキの作動領域を広げるため
に、設定されている。つまり、低速・四輪駆動時の第1
速ギヤという総減速比の最大状態に限定することによっ
て、エンジンストールする車速としてかなり低車速まで
ロックアップが可能となり、極低速での安定した降坂を
期待される悪路走行を実現するためである。 【0031】また、スロットル開度(θ)のcは、高ス
ロットル開度での加速が高いトルクを必要とする場合の
ロックアップ領域の解除の要求を想定するために、例え
ば、50%に設定されている。 【0032】更に、エンジン水温(例えば30℃以上)
は、極低温でのロックアップによるエンジン負荷の増大
によるエンジンストール等が発生しないようなことを考
慮して、設定されている。 【0033】また、自動変速機4においては、図5〜1
2に示す如く、オーバドライブ入力軸28の同軸心上で
フォーワードクラッチ入力軸100とインタミディエイ
ト軸102と出力軸104とが設けられ、また、オーバ
ドライブ入力軸28の部位にオーバドライブプラネタリ
ギヤ機構106が設けられ、更に、インタミディエイト
軸102の部位にフロントブラネタリギヤ機構108と
リヤプラネタリギヤ機構110とが設けられている。 【0034】オーバドライブ入力軸28には、オーバド
ライブプラネタリキャリア112が連設されている。こ
のオーバドライブプラネタリキャリア112には、オー
バドライブクラッチ114とオーバドライブワンウェイ
クラッチ116とが連結される。このオーバドライブワ
ンウェイクラッチ116は、図7に示す如く、オーバド
ライブインナレース118とオーバドライブアウタレー
ス120とオーバドライブスプラグ122とからなる。
また、オーバドライブプラネタリキャリア112には、
オーバトライブプラネタリピニオン124が支持されて
いる。このオーバドライブピニオン124には、オーバ
ドライブプラネタリサンギヤ本体126に設けられたオ
ーバドライブプラネタリサンギヤ128が噛合してい
る。 【0035】オーバドライブクラッチ114は、オーバ
ドライブプラネタリキャリヤ112とオーバドライブプ
ラネタリサンギヤ128とを結合するものである。この
オーバドライブギヤ本体126には、オーバドライブク
ラッチ114とオーバドライブワンウェイクラッチ11
6とオーバドライブブレーキ130が連結されている。
このオーバドライブブレーキ130は、オーバドライブ
プラネタリサンギヤ128を固定するものである。ま
た、オーバドライブプラネタリピニオン124には、オ
ーバドライブプラネタリリングギヤ132が噛合されて
いる。オーバドライブワンウェイクラッチ116は、エ
ンジン2によって駆動されている時にのみ、オーバドラ
イブプラネタリキャリア122とオーバドライブプラネ
タリサンギヤ128とを結合するものである。 【0036】オーバドライブプラネタリリングギヤ13
2には、フォワードクラッチ入力軸100が連結されて
いる。 【0037】このフォワードクラッチ入力軸100に
は、フォワードクラッチ134が連結されている。この
フォワードクラッチ134は、フォワードクラッチ入力
軸100とインタミディエイト軸102とを結合するも
のである。 【0038】また、フォワードクラッチ134には、ダ
イレクトクラッチ136が連結されている。このダイレ
クトクラッチ136には、セカンドコーストブレーキ1
38が連結されている。 【0039】また、ダイレクトクラッチ136は、フロ
ントリヤプラネタリサンギヤ本体140に連結されてい
る。 【0040】このフロントリヤプラネタリサンギヤ本体
140には、第1ワンウェイクラッチ142が連結され
ている。この第1ワンウェイクラッチ142は、図8に
示す如く、第1インナレース144と第1アウタレース
146と第1スプラグ148とからなる。この第1ワン
ウェイクラッチ142には、セカンドブレーキ150が
連結されている。 【0041】また、フロントリヤプラネタリサンギヤ本
体140には、フロントプラネタリサンギヤ152とリ
ヤプラネタリサンギヤ154とが設けられている。 【0042】第1ワンウェイクラッチ142は、セカン
ドブレーキ時のみフロントプラネタリサンギヤ152及
びリヤプラネタリサンギヤ154の左回転を防止するも
のである。 【0043】ダイレクトクラッチ136は、フォワード
クラッチ入力軸100とフロントプラネタリサンギヤ1
52及びリヤプラネタリサンギヤ154とを結合するも
のである。 【0044】また、セカンドコーストクラッチ138
は、フロントプラネタリサンギヤ152及びリヤプラネ
タリサンギヤ154を固定するものである。 【0045】更に、セカンドブレーキ150は、第1ワ
ンウェイクラッチ142の第1アウタレース146を固
定、つまり、フロントプラネタリサンギヤ152及びリ
ヤプラネタリサンギヤ154の左回転(エンジン入力側
回転方向の逆方向)を防止するものである。 【0046】フロントプラネタリサンギヤ152には、
フロントプラネタリキャリア156に支持されたフロン
トプラネタリピニオン158が噛合している。このフロ
ントプラネタリキャリア156には、第2ワンウェイク
ラッチ160が連結されている。第2ワンウェイクラッ
チ160は、図9に示す如く、第2インナレース162
と第2アウタレース164と第2スプラグ166とから
なる。この第2ワンウェイクラッチ160は、フロント
プラネタリキャリア156の左回転を防止するものであ
る。 【0047】また、フロントプラネタリキャリア156
には、リバースブレーキ168が連結している。このリ
バースブレーキ168は、フロントプラネタリキャリア
156を固定するものである。 【0048】フロントプラネタリピニオン158には、
フロントプラネタリリングギヤ170が噛合している。 【0049】また、リヤプラネタリサンギヤ154に
は、リヤプラネタリキャリア172に支持されたリヤプ
ラネタリピニオン174が噛合している。このリヤプラ
ネタリピニオン174には、インタミディエイト軸10
2に連設したリヤプラネタリリングギヤ176が噛合し
ている。 【0050】リヤプラネタリキャリヤ172には、フロ
ントプラネタリリングギヤ170及び出力軸104が連
設されている。 【0051】これにより、自動変速機4は、走行レンジ
(Dレンジ)又は2レンジの第1速ギヤにおいて、図1
3〜20に示す如く、オーバドライブクラッチ114に
油圧が作用すると、オーバドライブワンウェイクラッチ
116の作動とともに、オーバドライブ入力軸28とオ
ーバドライブプラネタリサンギヤ128とを直結状態に
し、オーバドライブ入力軸28、オーバドライブプラネ
タリサンギヤ128、オーバドライブプラネタリリング
ギヤ132が右方向に同一に回転する。このとき、オー
バドライブプラネタリリングギヤ132の回転は、フォ
ワードクラッチ入力軸100に伝達し、フォワードクラ
ッチ134の作動によってインタミディエイト軸102
を経てリヤプラネタリピニオン174に伝達し、リヤプ
ラネタリキャリヤ172及び出力軸104に右方向の回
転力を伝達する。 【0052】一方、リヤプラネタリピニオン174に噛
合っているリヤプラネタリリングギヤ176は、左方向
の回転力を受けてフロントプラネタリピニオン158に
伝達するために、フロントプラネタリキャリア156が
左方向に回されようとする。しかし、第2ワンウェイク
ラッチ160の働きによって回転が阻止されているの
で、出力軸104に右方向の回転力を伝達している。 【0053】従って、このDレンジ、2速レンジの第1
速ギヤにおいては、エンジンブレーキがあまり効かない
構成である。 【0054】また、自動変速機2は、ローレンジ(Lレ
ンジ)の第1速ギヤにおいては、図5〜12に示す如
く、回転力の伝達は、Dレンジの第1速ギヤと同じであ
るが、エンジンブレーキ時に、フロントプラネタリキャ
リア156の右方向の回転を阻止するための作用を、リ
バースブレーキ168によって行っている。 【0055】即ち、Dレンジの駆動時は、フロントプラ
ネタリキャリヤ156の左方向の回転を第2ワンウェイ
クラッチ160の作動で阻止していた。しかし、このL
レンジにおいては、エンジンブレーキ時には、逆に力が
作用して第2ワンウェイクラッチ160が作動せず、フ
ロントプラネタリキャリア156が空転してしまうの
で、リバースブレーキ160を作動し、フロントプラネ
タリキャリア156を固定してエンジンブレーキを効か
せている。 【0056】そこで、この実施例においては、トライア
ルモードスイッチ98が操作され、且つ、副変速機14
が低速・四輪駆動になった時には、図5〜12に示すよ
うに、このLレンジの第1速ギヤに対してロックアップ
させる構成である。 【0057】次に、この実施例の作用を説明する。 【0058】トライアルモードスイッチ98が操作され
てオンになり且つ副変速機14が低速で且つ四輪駆動に
選択されて低速四輪駆動スイッチ96がオンしている時
においては、車速とスロットル開度とエンジン水温と
よって設定された上述のロックアップ制御条件が成立し
た場合には、制御手段88は、ローレンジ(Lレンジ)
の第1速ギヤに対してロックアップ制御するように、第
1、第2ソレノイド8、10を作動するとともに、ロッ
クアップ制御機構44のロックアップソレノイド弁50
を作動させ、ロックアップクラッチ32を作動させる。 【0059】つまり、ロックアップソレノイド弁50に
通電が行われると、図3に示す如く、ソレノイド弁体8
4が引退動して連絡油路78が開放され、よって、弁体
54も引退動される。従って、ピストン部56によって
第1ライン油路68が遮断され第1ランド部62によっ
て第2油路46とクーラ油路72とが遮断され、第2ラ
ンド部64によって第2油路46とセカンダリ油路74
とが接続され、第3ランド部66によって第1油路42
と弁側ドレン油路76とが接続される。これにより、セ
カンダリ油路74からの油圧が第2油路46とトルクコ
ンバータ6を経てコンバータ油圧室40に作用し、クラ
ッチ板36をカバー部材26側に押圧してオーバドライ
ブ入力軸28上で軸方向移動させ、また、クラッチ油圧
室38の油圧を第1油路42から弁側ドレン油路76に
導き、クラッチ板36を接合部材34に密着させ、トル
クコンバータ6のロックアップを行う。 【0060】そして、自動変速機4においては、図5〜
12に示す如く、ローレンジの第1速ギヤに対してロッ
クアップクラッチ32によってロックアップが行われ
る。 【0061】そして、低速四輪検出スイッチ96かの検
出信号がなくなると、図4に示す如く、ロックアップソ
レノイド弁50への通電が停止され、ソレノイドスプリ
ング86の付勢力によってソレノイド弁体84が押進し
て連絡油路78を遮断し、よって、弁体54が押進す
る。この弁体54の押進により、第1ランド部62が第
2油路46とクーラ油路72とを接続し、第2ランド部
64が第2油路46とセカンダリ油路74とを遮断する
とともに第1油路42とセカンダリ油路74とを接続
し、第3ランド部66が第1油路42と弁側ドレン油路
76とを遮断する。これにより、セカンダリ油路74か
らの油圧は、第1油路42を経てクラッチ油圧室38に
作用し、また、コンバータ油圧室40の油圧が第2油路
46を経てクーラ油路72に導かれ、よって、クラッチ
板36が接合部材34から離間し、ローレンジの第1速
ギヤに対して、トルクコンバータ6のロックアップが解
除される。 【0062】この結果、ロックアップクラッチ32が備
えられた自動変速機4と低速・高速切換可能で且つ二輪
四輪駆動切換可能な副変速機14を搭載した四輪駆動車
において、上述のロックアップ制御条件を絞り込むこと
によって、その必要とされる領域でのみ作動し、そのた
め、デメリットを最小限に抑えつつ、つまり、運転性能
の悪化等を考慮し、極低速悪路走行時に、ロックアップ
制御条件が成立した場合には、ローレンジに対してロッ
クアップ制御を行うことにより、エンジンブレーキを十
分に効かせることができ、これにより、降坂(ヒルダウ
ン)等のトライル性能を向上することができる。 【0063】また、このローレンジの第1速ギヤに対す
るロックアップ制御を制御手段88のプログラムの変更
のみで対処することができ、構成が簡単で、コストを低
くすることができる。 【0064】なお、この実施例においては、制御手段8
8のプログラムのロジックによるロックアップ制御を実
施するために、通常のロックアップの油路系に設けられ
てオン・オフ式のロックアップソレノイド弁50の他
に、エンジン回転数とタービン22の回転数とを検知し
つつロックアップクラッチ32の油圧をリニアに制御で
きるデューティソレノイド等の弁も利用することができ
る。 【0065】 【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、四輪駆動車に搭載されたエンジンにトル
クコンバータが備えられた自動変速機を連結して設け、
トルクコンバータのポンプとタービンとを直結・分離す
べく接続・解放作動するロックアップクラッチを設け、
ロックアップクラッチへの油圧を調整してロックアップ
クラッチを作動させるロックアップ制御機構を設け、自
動変速機には少なくとも低速・高速切換可能で且つ二輪
・四輪駆動切換可能な副変速機を連結して設け、ロック
アップ制御機構がロックアップクラッチを作動してロッ
クアップさせるように操作可能なトライアルモードスイ
ッチを設け、副変速機が低速で且つ四輪駆動に選択され
たことを検出する低速四輪検出スイッチを設け、トライ
アルモードスイッチが操作され且つ低速四輪検出スイッ
チからの検出信号がある時で、車速とスロットル開度と
エンジン水温とによって設定されたロックアップ制御条
件が成立した場合にはローレンジの第1速ギヤに対して
ロックアップ制御するようにロックアップ制御機構を介
してロックアップクラッチを作動させる制御手段を設け
たことにより、自動変速機に副変速機を連結した四輪駆
動車においても、減速時にエンジンブレーキを十分に効
かし得る。 【0066】また、制御手段のプログラムの変更だけで
よく、構成が簡単で、廉価とし得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】ロックアップ制御装置のブロック図である。 【図2】エンジンと自動変速機と副変速機との構成図で
ある。 【図3】ロックアップ制御機構のオン時の構成図であ
る。 【図4】ロックアップ制御機構のオフ時の構成図であ
る。 【図5】自動変速機の内部でDレンジの第1速ギヤ時の
斜視図である。 【図6】図5における自動変速機の構成図である。 【図7】図5のオーバドライブワンウェイクラッチの一
部構成図である。 【図8】図5の第1ワンウェイクラッチの一部構成図で
ある。 【図9】図5の第2ワンウェイクラッチの一部構成図で
ある。 【図10】図5のオーバドライブプラネタリギヤ機構の
構成図である。 【図11】図5のフロントプラネタリギヤ機構の構成図
である。 【図12】図5のリヤリヤプラネタリギヤ機構の構成図
である。 【図13】自動変速機の内部でLレンジの第1速ギヤ時
の斜視図である。 【図14】図13における自動変速機の構成図である。 【図15】図13のオーバドライブワンウェイクラッチ
の一部構成図である。 【図16】図13の第1ワンウェイクラッチの一部構成
図である。 【図17】図13の第2ワンウェイクラッチの一部構成
図である。 【図18】図13のオーバドライブプラネタリギヤ機構
の構成図である。 【図19】図13のフロントプラネタリギヤ機構の構成
図である。 【図20】図13のリヤプラネタリギヤ機構の構成図で
ある。 【図21】従来の自動変速機の半断面図である。 【図22】図21の自動変速機の内部の構成要素の斜視
図である。 【図23】図21の構成要素の作動を説明する図であ
る。 【符号の説明】 2 エンジン 4 自動変速機 6 トルクコンバータ 14 副変速機 88 制御手段 96 低速四輪検出スイッチ 98 トライアルモードスイッチ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 四輪駆動車に搭載されたエンジンにトル
    クコンバータが備えられた自動変速機を連結して設け、
    前記トルクコンバータのポンプとタービンとを直結・分
    離すべく接続・解放作動するロックアップクラッチを設
    け、このロックアップクラッチへの油圧を調整して該ロ
    ックアップクラッチを作動させるロックアップ制御機構
    を設け、前記自動変速機には少なくとも低速・高速切換
    可能で且つ二輪・四輪駆動切換可能な副変速機を連結し
    て設け、前記ロックアップ制御機構が前記ロックアップ
    クラッチを作動してロックアップさせるように操作可能
    なトライアルモードスイッチを設け、前記副変速機が低
    速で且つ四輪駆動に選択されたことを検出する低速四輪
    検出スイッチを設け、前記トライアルモードスイッチが
    操作され且つ前記低速四輪検出スイッチからの検出信号
    がある時で、車速とスロットル開度とエンジン水温と
    よって設定されたロックアップ制御条件が成立した場合
    にはローレンジの第1速ギヤに対してロックアップ制御
    するように前記ロックアップ制御機構を介して前記ロッ
    クアップクラッチを作動させる制御手段を設けたことを
    特徴とする四輪駆動自動変速機のロックアップ制御装
    置。
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