JP3472654B2 - 易難燃性樹脂組成物及び成形体 - Google Patents

易難燃性樹脂組成物及び成形体

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JP3472654B2
JP3472654B2 JP26798495A JP26798495A JP3472654B2 JP 3472654 B2 JP3472654 B2 JP 3472654B2 JP 26798495 A JP26798495 A JP 26798495A JP 26798495 A JP26798495 A JP 26798495A JP 3472654 B2 JP3472654 B2 JP 3472654B2
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flame
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欣弘 竹本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、加工流動性、機械
的強度に優れ、かつ難燃性に優れた樹脂組成物及び該組
成物からなる成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】ABS樹脂やHIPS樹脂をはじめとす
るゴム強化樹脂は、優れた機械的特性、外観、成形加工
性等の特徴を有するため、コンピューターやワープロ、
複写機などのOA分野や、テレビ、ゲーム機などの一般
家電製品分野に広く用いられている。近年こうした分野
における難燃規制の強化に伴い、樹脂の難燃化技術は重
要な技術となってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ABS樹脂やHIPS
樹脂をはじめとするゴム強化樹脂の難燃化には、種々の
難燃剤、難燃助剤を添加する方法が知られているが、難
燃剤の添加により、機械的強度および、熱安定性が低下
するため、少ない難燃剤添加量で難燃化を達成する技術
が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
の解決にあたり鋭意検討した結果、表面グラフト被覆率
が高いグラフト重合体を含むゴム強化樹脂が燃焼時に滴
下しやすい性質を有することを見いだし本発明に至っ
た。本発明者らによれば、燃焼時に滴下しやすい該グラ
フト重合体と難燃剤により、少ない難燃剤で易難燃化を
実現できる。
【0005】すなわち本発明は、ゴム状重合体に、1種
または2種以上のビニル化合物をグラフト共重合して得
られるグラフト重合体において、該ゴム状重合体にグラ
フト重合しているビニル化合物の下記(イ)式により定
義される表面グラフト被覆率が80%以上で、かつ上記
ゴム状重合体表面にグラフト重合しているビニル化合物
の平均厚みが5〜25nmであることを特徴とするグラ
フト重合体を含むゴム強化樹脂(A)100重合部およ
び、難燃剤(B)0.1〜30重量部からなる易難燃性
樹脂組成物、及び該組成物からなる成形体を提供するも
のである。
【0006】 表面グラフト被覆率(%)=(s/S)×100 (イ) (ここで、Sはゴム状重合体の表面積、sはゴム状重合
体表面にグラフトし、被覆しているビニル化合物の表面
積)
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明における表面グラフ
ト被覆率とは、Sをゴム状重合体の表面積、sをゴム状
重合体表面にグラフトし、被覆しているビニル化合物の
表面積としたとき、下記の(イ)式により定義され、要
約すればゴム強化熱可塑性樹脂組成物中に分散するゴム
状重合体の表面にどれくらいのビニル化合物がグラフト
され、被覆されているかを示す尺度である。
【0008】 表面グラフト被覆率(%)=(s/S)×100 (イ) この表面グラフト被覆率(%)は後述するように、具体
的にはゴム強化熱可塑性樹脂組成物中に分散するグラフ
ト重合体の超薄切片を電子顕微鏡で観察、写真撮影した
写真を解析、測定して求めることができる。図1はこの
電子顕微鏡写真を模式化した図であり、図中黒色部はゴ
ム状重合体であり、斜線部はビニル化合物のグラフト成
分である。尚、a1 〜an はビニル化合物のグラフト部
分のゴム状重合体上での周方向の長さ、b1 〜bn はビ
ニル化合物がグラフトされていない部分のゴム状重合体
上での周方向の長さ、c1 〜cn はビニル化合物のグラ
フト部分の断面積を示す。
【0009】図1において、a1 〜an 及びb1 〜bn
のそれぞれの長さを測定し、R=(a1 +a2 +・・・
・+an-1 +an )+(b1 +b2 +・・・・+bn-1
+bn )、r=(a1 +a2 +・・・・+an-1 +a
n )として、Rを上記のS=ゴム状重合体の表面積に相
当する長さ、rを上記のs=ゴム状重合体表面にグラフ
トし被覆しているビニル化合物の表面積に相当する長さ
として下記の(ロ)式で表面グラフト被覆率として求め
ることができる。すなわち、 表面グラフト被覆率(%)=(r/R)×100 (ロ) 本発明では、この表面グラフト被覆率が80%以上が必
要であり、好ましくは90%以上である。80%未満で
あると耐衝撃性および高温成形時の加工流動性の低下、
熱劣化による着色、さらに特に押出しや成形時の滞留に
よりゲル状物が生じ好ましくない。
【0010】本発明における、ゴム状重合体の表面にグ
ラフトしているビニル化合物の平均厚みとは、ゴム状重
合体表面にグラフトしているビニル化合物の厚みの平均
値を示しており、具体的には、図1において、ゴム状重
合体表面にグラフトしているビニル化合物の体積に相当
する面積(t)、すなわちt=(c1 +c2 +・・・・
+cn-1 +cn )を測定し、下記(ハ)式でビニル化合
物の平均厚さを求める。
【0011】 ビニル化合物の平均厚さ=(t/R) (ハ) 本発明では、このビニル化合物の平均厚さが5〜25n
mであることが必要である。5nm未満の場合、耐衝撃
性及び高温成形時の加工流動性の低下が生じ、難燃性も
低下する。25nmを超える場合は、加工流動性の低下
及び難燃性の低下が生じる。
【0012】次に、本発明の組成物について述べる。本
発明におけるゴム強化樹脂(A)は、ゴム状重合体に、
1種または2種以上のビニル化合物をグラフト共重合し
て得られるグラフト重合体を成分として含む。
【0013】ゴム状重合体としては、ポリブタジエン、
ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ブタジエン−スチ
レン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体
などの共役ジエン系ゴム、エチレン−プロピレンゴム、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルなどのアクリル系
ゴムなどであるが、好ましくは共役ジエン系ゴムのポリ
ブタジエンとブタジエン−スチレン共重合体およびブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体である。また、これ
らは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0014】本発明に用いるゴム状重合体にグラフト共
重合させるビニル化合物としては、スチレン、主鎖また
は側鎖置換スチレンなどの芳香族ビニル化合物、アクリ
ロニトリル、メタアクリロニトリルなどのシアン化ビニ
ル化合物、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチルなどのアクリル酸エステルや同様な置換体
のメタクリル酸エステル、さらに、アクリル酸、メタク
リル酸などのアクリル酸類やN−フェニルマレイミド、
N−メチルマレイミドなどのマレイミド系単量体、グリ
シジルメタクリレートなどのグリシジル基含有単量体な
ども用いられる。
【0015】またこれらは併用が可能である。これら単
量体のうち好ましくは芳香族ビニル化合物およびシアン
化ビニル化合物である。特に好ましくは、スチレンおよ
びアクリロニトリルである。
【0016】グラフト重合体の製造過程で生成するゴム
状重合体にグラフトした成分の割合は、重合反応により
生成した重合体をアセトンに溶解し不溶分を遠心分離器
で分離除去することによって測定することができる。ア
セトンに溶解する成分は、重合反応した共重合体のうち
グラフト反応しなかった成分(非グラフト成分)であ
り、アセトン不溶分からゴム状重合体の量を差し引いた
値がグラフト成分の値として定義される。グラフト成分
の割合として好ましくは、ゴム状重合体を100重量部
として、10〜80重量部であり、より好ましくは、2
0〜60重量部である。
【0017】上記グラフト重合体の製造方法としては、
特に限定はされないが、乳化重合で製造されたゴム状重
合体ラテックスにビニル化合物をグラフト重合させる乳
化グラフト重合方式、連続式、バッチ式、セミバッチ式
いずれも可能である。本発明においては、乳化重合で製
造されたゴム状重合体にビニル化合物を開始剤、分子量
調節剤等とともに連続的に添加する乳化グラフト方式が
特に好ましい。乳化グラフト方式を用いる場合、表面グ
ラフト被覆率を80%以上とするには、乳化グラフト重
合させる際に用いる乳化剤を極めて少なくすること、乳
化剤を用いる場合は、重合時間の初期での添加は避け、
重合時間中に連続的に少量ずつ添加することが特に好ま
しい。重合時におけるpHは、アルカリ性、中性、酸性
のいずれの条件でも可能であるが、好ましくは中性であ
る。乳化重合に用いられる乳化剤は、特に限定されない
が、一般に乳化重合用として用いられる乳化剤(以下、
非重合性乳化剤と略することがある)、例えば、ロジン
酸塩、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルジフェニルエーテ
ルジスルフォン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等の
アニオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等の
ノニオン性乳化剤があげられる。また、化合物中に二重
結合を1つ以上有し、共役ジエン系ゴム、芳香族ビニル
化合物、シアン化ビニル化合物および/または(メタ)
アクリル酸エステル化合物とラジカル重合可能な乳化剤
(以下、重合性乳化剤と略すことがある)も用いること
ができる。これらの重合性乳化剤としては、下記(1)
式で表される重合性乳化剤があげられる。
【0018】
【化1】 式中、Xは(メタ)アリル基、(メタ)アクリロイル基
または(1−プロペニル)ビニル基を示す。
【0019】Yは水素、または−SO3 M(Mは水素、
アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは
炭素数1〜4のヒドロキシアルキルアンモニウム)で表
される硫酸エステル塩、または−CH2 COOM(Mは
水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム
または炭素数1〜4のヒドロキシアルキルアンモニウ
ム)で表されるカルボン酸塩、または下記(1’)式で
表されるリン酸モノエステル塩を示す。
【0020】
【化2】 (式中、M1 及びM2 は水素、アルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウムまたは炭素数1〜4のヒドロキ
シアルキルアンモニウムであり、M1 、M2 は異なるも
のでも同一のものでもよい) R1 は炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基もし
くはアラルキル基、R2 は水素または炭素数1〜18の
アルキル基、アルケニル基もしくはアラルキル基、R3
は水素またはプロペニル基、Aは炭素数2〜4のアルキ
レン基または置換アルキレン基、nは1〜200の整数
を示す。
【0021】また、具体的には下記(2)〜(6)式に
示される化合物を用いることができる。
【0022】
【化3】 これらの乳化剤は単独でも、2種類以上組み合わせても
よい。
【0023】ゴム強化樹脂(A)中のゴム状重合体の含
有量は、好ましくは5〜60重量%で、より好ましくは
10〜50重量%である。5重量%未満では耐衝撃性が
劣り、また60重量%を越えると成形加工時の流動性や
光沢が低下し好ましくない。本発明において、上記ゴム
状重合体にはビニル化合物がグラフト重合するため、ゴ
ム強化樹脂(A)中に含まれる該グラフト重合体は5.
5重量%以上である。
【0024】本発明のゴム強化樹脂(A)は、グラフト
重合体を製造する過程で生成する、ゴム状重合体にグラ
フトしていない成分を含んでもよい。また、ゴム強化樹
脂(A)の製造方法は特に限定されないが、例えば、乳
化重合により、グラフト重合体とグラフト重合しないビ
ニル共重合体を同時に作る方法、また乳化重合によりゴ
ム状重合体の割合の高い、グラフト重合体とビニル共重
合体の混合物(以下GRCと略することがある)をあら
かじめ製造し、別に塊状重合、乳化重合や懸濁重合等で
製造したビニル共重合体とともに配合して目的のゴム含
有量にする方法もとられる。この場合のビニル共重合体
は、非晶性、結晶性の限定はないが、好ましくは上記芳
香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、アクリル酸
エステルやメタクリル酸エステルを少なくとも1種類含
むものが好ましい。
【0025】本発明における難燃剤(B)とは、いわゆ
る一般の難燃剤であり、リン系化合物やハロゲン系有機
化合物の他、メラミン等の窒素含有有機化合物、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム等の無機化合物、酸
化アンチモン、酸化ビスマスが用いられる。
【0026】また、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化スズなどの
金属酸化物、カーボンファイバー、グラスファイバー、
などの繊維、膨張黒鉛、シリカ、シリカ系ガラス溶融物
などが用いられるが、好ましくはリン系化合物、または
ハロゲン系有機化合物および、ハロゲン系有機化合物と
酸化アンチモンの併用である。
【0027】リン系化合物としては、例えば、トリメチ
ルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリプロピ
ルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリペンチ
ルホスフェート、トリヘキシルホスフェート、トリシク
ロヘキシルホスフェート、トリフェニルホスフェート、
トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト、ジメチルエチルホスフェート、メチルジブチルホス
フェート、エチルジプロピルホスフェート、ヒドロキシ
フェニルジフェニルホスフェートなどのリン酸エステル
やこれらを各種置換基で変成した化合物、または赤リ
ン、ホスフィン、次亜リン酸、亜リン酸、メタリン酸、
ピロリン酸、無水リン酸などの無機系リン化合物、また
は一般式
【0028】
【化4】 で表される縮合タイプのリン酸エステル化合物があげら
れる。
【0029】これらのリン系化合物は、単独あるいは2
種以上組み合わせて用いることができる。
【0030】リン系化合物の含有量は必要な難燃性のレ
ベルに応じて決められるが、樹脂組成物の合計が100
重量部に対して、0.1〜30重量部であることが必要
である。
【0031】0.1重量部未満では必要な難燃効果が発
揮されない。30重量部を超えると樹脂の機械的強度を
低下させる。好ましくは0.5〜20重量部の範囲であ
り、特に好ましい範囲として、リン含有量として0.5
〜15重量部の範囲にある場合であり、特にリン酸エス
テル化合物の場合は、5〜20重量部の範囲である。
【0032】ハロゲン系有機化合物としては、一般のハ
ロゲン系難燃剤および含ハロゲンリン酸エステル全般を
指す。例えば、ハロゲン系有機化合物としては、ヘキサ
クロロペンタジエン、ヘキサブロモジフェニル、オクタ
ブロモジフェニルオキシド、トリブロモフェノキシメタ
ン、デカブロモジフェニル、デカブロモジフェニルオキ
シド、オクタブロモジフェニルオキシド、テトラブロモ
ビスフェノールA、テトラブロモフタルイミド、ヘキサ
ブロモブテン、ヘキサブロモシクロドデカン等があるが
好ましくは、下記(7)式の構造を有するハロゲン系有
機化合物であり、特に好ましいのは下記(8)式のハロ
ゲン系有機化合物である。
【0033】
【化5】
【0034】
【化6】 一方、含ハロゲンリン酸エステルとしては、トリス・ク
ロロエチルホスフェート、トリス・ジクロロプロピルホ
スフェート、トリス・β−クロロプロピルホスフェー
ト、トリス(トリブロモフェニル)ホスフェート、トリ
ス(ジブロモフェニル)ホスフェート、トリス(トリブ
ロモネオペンチルホスフェート)およびこれらの縮合リ
ン酸エステル等があるが、好ましくは、トリス(トリブ
ロモネオペンチルホスフェート)、トリス(トリブロモ
フェニル)ホスフェート、トリス(ジブロモフェニル)
ホスフェートである。これらのハロゲン系有機化合物は
1種類でも、2種類以上組み合わせて用いることもでき
る。
【0035】ハロゲン系有機化合物の含有量は必要な難
燃性のレベルに応じて決められるが、樹脂組成物の合計
が100重量部に対して、0.1〜30重量部であるこ
とが必要である。0.1重量部未満では必要な難燃効果
が発揮されない。30重量部を超えると樹脂の機械的強
度を低下させる。好ましくは1〜25重量部の範囲であ
り、特に好ましい範囲としては3〜22重量部である。
難燃剤としてハロゲン系化合物を用いる場合、難燃効果
を高める為に難燃助剤を用いることが出来る。難燃助剤
として好ましくは、元素周期律表におけるVBに属する
元素を含む化合物で、具体的には、窒素含有化合物、リ
ン含有化合物、酸化アンチモン、酸化ビスマスがあげら
れる。また、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化スズなどの金属酸
化物も効果的である。この中でも特に好ましくは、酸化
アンチモンであり、具体的には三酸化アンチモン、五酸
化アンチモンがあげられる。これらの難燃助剤は樹脂中
への分散を改善する目的および/または樹脂の熱的安定
性を改善する目的で表面処理を施されているものを用い
てもよい。
【0036】難燃助剤の添加量は、0.5〜20重量部
が好ましい、0.5部未満の場合、難燃助剤の効果が十
分でなく、20重量部を越える場合、樹脂の機械的強度
および加工流動性が低下する。より好ましくは1〜15
重量部で、特に好ましくは1〜10重量部である。
【0037】また、本発明の組成物には、改質する目的
で任意の添加剤、すなわち、滑剤、シリコーンオイル、
オレフィン系オイル、低分子量のポリテトラフルオロエ
チレン等の潤滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、着色剤、酸化チタン、表面改質剤、分散剤、可塑
剤、ガラス繊維、カーボン繊維、マイカ等のフィラーお
よび充填剤、シリコーン樹脂、高分子量のポリテトラフ
ルオロエチレン等の滴下防止剤等のような慣用の添加剤
を含むことが出来る。
【0038】本発明の樹脂組成物の製造方法は特に限定
されないが、通常の方法、例えば、押出機混練、バンバ
リーミキサー、ニーダー等によるメルトブレンド、ゴム
強化樹脂の重合途中に他の成分を添加する方法、溶媒ブ
レンド等により製造することができる。
【0039】本発明の成形体の成型方法は、特に限定さ
れないが、例えば、射出成形、圧縮成形、シート成形、
真空成形等を用いることができる。
【0040】本発明の樹脂組成物および、成形体の用途
は特に限定されないが、例えば、パーソナルコンピュー
タ(パソコン)、携帯用パソコン、ファクシミリ、CR
T、テレビ等の各種OA機器および家庭用電化製品のハ
ウジングとして、また携帯用電話やパーソナルハンディ
ーホンシステム(PHS)のおよび、その中継局のハウ
ジングとしても用いられる。
【0041】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に説
明する。なお、本発明は実施例により限定されるもので
はない。以下に用いる部数は重量部とする。
【0042】なお、本発明の実施例における測定方法は
以下の通りである。
【0043】(表面グラフト被覆率)ゴム強化熱可塑性
樹脂組成物を、そのゾル分が可溶な溶媒(例えば、AB
S樹脂ではアセトン)を用いて溶解後、遠心分離し、ゲ
ル分を取り出す。ゲル分をアセトン中に超音波ホモジナ
イザーを用いて分散させた後、エポキシ樹脂系接着剤主
剤中に加え、再度分散させる。アセトンを真空乾燥にて
除去した後、エポキシ樹脂系接着剤の硬化剤を加え、混
合、加熱し固化させる。これにより、エポキシ樹脂中に
分散したグラフト重合体が得られる。
【0044】得られたグラフト重合体含有のエポキシ樹
脂は、例えばABS樹脂の場合、四酸化オスミウムで染
色しウルトラミクロトームにて超薄切片作成後、透過型
電子顕微鏡にて観察、撮影した。超薄切片の厚さは60
nmとした。
【0045】グラフト重合体の電子顕微鏡写真の解析に
は、画像解析装置IP−1000(旭化成工業(株)社
製)を用い、表面グラフト被覆率を測定した。具体的に
は、グラフト重合体中のゴム状重合体とこのゴム状重合
体の表面にグラフトしているビニル化合物成分とを分離
した画像において、前記のように、図1において、a1
〜an 及びb1 〜bn のそれぞれの長さを測定し、R=
(a1 +a2 +・・・・+an-1 +an )+(b1 +b
2 +・・・・+bn-1 +bn )とr=(a1 +a2 +・
・・・+an-1 +an )とから下記(ロ)式で表面グラ
フト被覆率を求める。表中の単位は%で記した。
【0046】 表面グラフト被覆率(%)=(r/R)×100 (ロ) なお、実施例の表面グラフト被覆率の測定にあたり、ゴ
ム状重合体の粒径×0.9以上の粒径をもつグラフト重
合体のみを選び測定に供した。測定個数は10である。
【0047】(ビニル化合物の平均厚さ)ゴム状重合体
の表面にグラフトしているビニル化合物の厚さは、上記
の表面グラフト被覆率と同様、得られたゴム強化熱可塑
性樹脂組成物を四酸化オスミウムで染色しウルトラミク
ロトームにて超薄切片作成後、透過型電子顕微鏡にて観
察、撮影した。グラフト重合体の電子顕微鏡写真の解析
には、画像解析装置IP−1000(旭化成工業(株)
社製)を用いた。具体的には、グラフト重合体中のゴム
状重合体とこのゴム状重合体表面にグラフトしているビ
ニル化合物とを分離した画像において、図1においてゴ
ム状重合体の表面積に相当する周囲長(R)、すなわち
R=(a1 +a2 +・・・・+an-1 +an )+(b1
+b2 +・・・・+bn-1 +bn )を測定し、ついでゴ
ム状重合体表面にグラフトしているビニル化合物の体積
に相当する面積(t)、すなわちt=(c1 +c2 +・
・・・+cn-1 +cn )とから下記(ハ)式でビニル化
合物の平均厚さを求める。
【0048】 ビニル化合物の平均厚さ=(t/R) (ハ) なお、測定個数は10である。表中の単位はnmで記し
た。
【0049】(ゴム状重合体の重量平均粒子径)ゴム状
重合体の希薄液を透過型電子顕微鏡測定用金属メッシュ
上に1滴とり、四酸化オスミウムあるいは四酸化ルテニ
ウムの蒸気で染色した。染色されたサンプルを透過型電
子顕微鏡にて撮影し、粒子の重量平均粒子径を上記の画
像解析装置IP−1000を用いて求めた。測定個数は
100である。
【0050】(物性評価方法)各種物性の評価方法につ
いては以下に示す通りである。
【0051】(1)IZOD衝撃強度 ペレットを成形温度240℃、金型温度45℃で成形
し、試験片を得た。試験は、ASTM−D256にもと
に、1/2インチ×1/4インチ×5/2インチのノッ
チ付き試験片にて実施した。単位はkg・cm/cmで
ある。
【0052】(2)メルトフローレート JIS K7210に基づき測定した。測定条件は22
0℃、10kg荷重で単位はg/10minである。
【0053】(3)難燃性 UL94規格垂直燃焼試験(厚み1/8インチ、1/1
2インチおよび1/16インチ)に基づく試験で難燃性
がV−2に満たないものは×を記した。
【0054】(共役ジエン系ゴムSの製法) (ゴムラテックスS−1)以下の組成の物質(固形分基
準)を、内部を真空に脱気した50リットルオートクレ
ーブに投入し、65℃にて重合を行った。 1,3−ブタジエン 97.0 部 アクリロニトリル 3.0 部 t−ドデシルメルカプタン 0.2 部 ロジン酸カリウム 0.7 部 牛脂ケン化石ケン 0.3 部 過硫酸ナトリウム 0.25部 水酸化ナトリウム 0.1 部 炭酸水素ナトリウム 0.35部 脱イオン水 60.0 部
【0055】重合開始後10時間目から20時間目の間
に、以下の組成の溶液をオートクレーブに連続添加しな
がら重合を継続した。 ロジン酸カリウム 0.3 部 牛脂ケン化石ケン 0.1 部 過硫酸ナトリウム 0.1 部 水酸化ナトリウム 0.05部 炭酸水素ナトリウム 0.15部 脱イオン水 50.0 部
【0056】連続添加終了後、重合系を80℃に昇温
し、重合開始後26時間目に冷却し重合を終了した。重
合後、未反応ブタジエンを除去した。電子顕微鏡写真に
より求めたラテックスの重量平均粒子径は0.28ミク
ロンであった。また、ラテックスのpHは10.1であ
った。
【0057】(S−2)表1に記載した以外はS−1と
同様に実施した。結果をまとめて表1に記す。
【0058】
【表1】
【0059】(グラフト重合体とビニル共重合体の混合
物Gの製造) (G−1の製造)ゴムラテックスS−1(固形分)40
部、イオン交換水100部を10リットル反応器に入
れ、気相部を窒素置換した後、この初期溶液を70℃に
昇温した。重合前のpHの調整は炭酸ガスを反応器内で
バブルして調整した。次に以下に示す組成からなる水溶
液1と単量体混合液2を反応器に5時間にわたり連続的
に添加し、重合初期の乳化剤使用量が極めて少ない処方
にて重合した。添加終了後、1時間温度を保ち反応を完
結させた。水溶液1の組成は次の通りである。 硫酸第一鉄 0.005部 ソジウムフォルムアルデヒドスルホキシレート(SFS) 0.1部 エチレンジアミンテトラ酢酸二ナトリウム(EDTA) 0.05部 イオン交換水 50部
【0060】単量体混合液2の組成は次の通りである。 アクリロニトリル 18部 スチレン 42部 t−ドデシルメルカプタン(t−DM) 0.8部 クメンハイドロパーオキサイド(CHP) 0.1部
【0061】このようにして得られたGRCラテックス
に、酸化防止剤を添加した後、硫酸アルミニウムを加え
凝固させ、水洗浄、脱水した後、加熱乾燥し、GRC粉
末を得た。得られたグラフト重合体の表面グラフト被覆
率、およびグラフトの平均厚さを表2に示す。
【0062】(G−2〜10の製造)表2〜3に示す組
成および条件以外はG−1と同様にして得た。得られた
グラフト重合体の表面グラフト被覆率、およびグラフト
の平均厚さを表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】(ビニル共重合体T) (1)ビニル共重合体(T−1) 共重合体T−1中の組成は、IRスペクトルより、アク
リロニトリル30重量%、スチレン70重量%、またメ
チルエチルケトン中で測定した極限粘度(メチルエチル
ケトン100ml中に共重合体T−1を0.5g溶解し
た溶液、30℃)は0.39であった。
【0066】(2)ビニル共重合体(T−2) 共重合体T−2中の組成は、IRスペクトルより、アク
リロニトリル30重量%、ブチルアクリレートが10重
量%、スチレン60重量%、またメチルエチルケトン中
で測定した極限粘度(メチルエチルケトン100ml中
に共重合体T−1を0.5g溶解した溶液、30℃)は
0.39であった。
【0067】(3)ビニル共重合体(T−3) 共重合体T−3中の組成は、IRスペクトルより、アク
リロニトリル20重量%、スチレン80重量%、またメ
チルエチルケトン中で測定した極限粘度(メチルエチル
ケトン100ml中に共重合体T−1を0.5g溶解し
た溶液、30℃)は0.30であった。
【0068】(4)ビニル共重合体(T−4) 共重合体T−4中の組成は、IRスペクトルより、アク
リロニトリル40重量%、ブチルアクリレート9重量
%、スチレン51重量%、またメチルエチルケトン中で
測定した極限粘度(メチルエチルケトン100ml中に
共重合体T−1を0.5g溶解した溶液、30℃)は
0.42であった。
【0069】(難燃剤B)B−1はトリブロモビスフェ
ノールAである。
【0070】B−2は、一般式(8)においてRおよび
R’がともに前記(10)式で表されるトリブロムフェ
ノール末端封止のハロゲン化エポキシオリゴマー(軟化
点100℃)である。
【0071】B−3は、一般式(8)においてRおよび
R’がともに前記(9)式で表される末端未封止のハロ
ゲン化エポキシオリゴマー(軟化点115℃)である。
【0072】(難燃助剤)三酸化アンチモン
【0073】(その他の添加剤)EBSはエチレンビス
ステアリルアミドである。
【0074】以上のように調製した各成分を表4〜5に
掲げる組成(単位は重量部)にて、シリンダー温度が2
20℃に設定された2軸押出機で混練造粒した後、射出
成形機(シリンダー温度240℃、金型温度45℃)を
用いて物性測定用試験片、および燃焼試験用成形片を得
た。表4〜5に得られた試験片を用いて評価を行った結
果を掲げる。
【0075】
【表4】
【0076】
【表5】
【0077】実施例および比較例から以下のことが明ら
かである。実施例の組成物は、表面グラフト被覆率およ
びグラフト厚みが本発明の範囲にあるため、加工流動
性、機械的強度、難燃性に優れる。比較例1〜3の組成
物は、グラフト被覆率が低いために、難燃性が劣り、難
燃化にはさらなる難燃剤の添加を必要とする。比較例4
の組成物は、グラフト厚みが本発明の範囲を越えるた
め、難燃性および加工流動性におとる。
【0078】
【発明の効果】本発明の易難燃性樹脂組成物は、加工流
動性、機械的強度に優れる。さらに難燃性も優れるた
め、樹脂の難燃性を高めるために使用する難燃剤を減ら
すことができる。この効果は、ゴム強化樹脂と難燃剤の
組み合わせによる組成物において、ビニル共重合体によ
る被覆率が80%以上であり、かつ上記ゴム状重合体表
面にグラフト重合しているビニル化合物の平均厚みが5
〜25nmであることを特徴とするグラフト重合体をゴ
ム強化樹脂の成分とすることで達成しうる。本発明の成
形体は上記組成物からなるため、強度に優れ、難燃性で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面グラフト被覆率およびビニル化合
物の被覆厚さを求めるための具体的解析例を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−87470(JP,A) 特開 平9−87468(JP,A) 特開 平7−309919(JP,A) 特開 平8−134151(JP,A) 特開 平4−239043(JP,A) 特開 平7−228739(JP,A) 特開 平7−207112(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 51/00 - 51/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状重合体に、1種または2種以上の
    ビニル化合物をグラフト共重合して得られるグラフト重
    合体において、該ゴム状重合体にグラフト重合している
    ビニル化合物の下記(イ)式により定義される表面グラ
    フト被覆率が80%以上で、かつ上記ゴム状重合体表面
    にグラフト重合しているビニル化合物の平均厚みが5〜
    25nmであることを特徴とするグラフト重合体を含む
    ゴム強化樹脂(A)100重合部および、難燃剤(B)
    0.1〜30重量部からなる易難燃性樹脂組成物。 表面グラフト被覆率(%)=(s/S)×100 (イ) (ここで、Sはゴム状重合体の表面積、sはゴム状重合
    体表面にグラフトし、被覆しているビニル化合物の表面
    積)
  2. 【請求項2】 前記難燃剤が有機リン系化合物およびハ
    ロゲン系有機化合物の少なくとも1方である請求項1記
    載の易難燃性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記難燃剤がハロゲン化エポキシオリゴ
    マーである請求項1記載の易難燃性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の易難燃性
    樹脂組成物からなる成形体。
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