JP3472536B2 - プレス機械用の長尺材料連続供給方法及び長尺材料連続供給装置 - Google Patents

プレス機械用の長尺材料連続供給方法及び長尺材料連続供給装置

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JP3472536B2
JP3472536B2 JP2000267533A JP2000267533A JP3472536B2 JP 3472536 B2 JP3472536 B2 JP 3472536B2 JP 2000267533 A JP2000267533 A JP 2000267533A JP 2000267533 A JP2000267533 A JP 2000267533A JP 3472536 B2 JP3472536 B2 JP 3472536B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C47/00Winding-up, coiling or winding-off metal wire, metal band or other flexible metal material characterised by features relevant to metal processing only
    • B21C47/24Transferring coils to or from winding apparatus or to or from operative position therein; Preventing uncoiling during transfer
    • B21C47/247Joining wire or band ends

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレス機械に長尺材
料を連続して供給するプレス機械用の長尺材料連続供給
方法及び長尺材料連続供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス機械では、複数工程を有する金型
(所謂、順送金型)を用いて、原材料を順次送りながら
各工程毎に加工していく順送加工が多く行なわれてい
る。この順送加工を行なうプレス機械では、原材料とし
てコイル状に巻かれた長尺材料(所謂、フープ材)を順
次連続して供給するようになっており、これにより多数
のプレス製品を効率良く製造することができる。
【0003】ところで、前述の如きプレス機械に供給さ
れる長尺材料(フープ材)は当然ながらその長さが有限
であるため、この長尺材料の残量が無くなりその後端部
分(所謂、材料の切れ目)に達すると、別の新たな長尺
材料を供給する(新たな長尺材料に交換する)必要があ
る。この場合、従来では、別の新たな長尺材料を改めて
プレス機械にセットし直し、更にその先端部分を所定量
だけプレス機械に送り込むという特別な作業が必要であ
った。すなわち、別の新たな長尺材料の先端部分を順送
金型の第1工程から最終工程に至るまで順次手送りしな
がら各工程毎に加工していく必要があり、その一連の工
程を経てからでないと連続した供給をすることができな
かった。
【0004】このように、プレス機械における従来の長
尺材料の供給手順では、別の新たな長尺材料を供給する
ための作業が煩雑であり、しかも、その交換作業の間に
は通常のプレス作業が長時間に渡って中断することにな
り、作業効率が大幅に低下し製造コストが増加する原因
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、長尺材料を繋いでプレス機械に効率良く連続して
供給することができ、プレス機械のプレス作業性が向上
して、大幅にコストの低減を図ることができるプレス機
械用の長尺材料連続供給方法及び長尺材料連続供給装置
を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のプ
レス機械用の長尺材料連続供給方法は、プレス機械に長
尺材料を連続して供給するプレス機械用の長尺材料連続
供給方法であって、前記プレス機械に既に供給されてい
る長尺材料の後端末と、前記長尺材料に続けて前記プレ
ス機械に供給するための新たな長尺材料の先端末とを接
合するための接合位置を、前記プレス機械に既に供給さ
れている長尺材料の供給移動軌跡上に設定し、上下に対
を成し前記両長尺材料の端末がそれぞれ互いに嵌合し合
う雄雌楔形状に切断する切断面を有する雄ダイ及び雌ダ
イによって成り、前記新たな長尺材料の先端末を前記接
合位置において切断する第1のカッターを設けると共
に、前記第1のカッターの下方に位置し、上下に対を成
し前記両長尺材料の端末がそれぞれ互いに嵌合し合う雄
雌楔形状に切断する切断面を有する雄ダイ及び雌ダイに
よって成り、前記プレス機械に既に供給されている前記
長尺材料の後端末を前記接合位置において切断する第2
のカッターを設け、前記接合位置の近傍において前記新
たな長尺材料の先端末を前記第1のカッターの雄ダイと
前記第2のカッターの雄ダイによって仮に保持してお
き、前記プレス機械に既に供給されている長尺材料の後
端末が所定位置に達した時点でこの長尺材料の前記プレ
ス機械への供給を一時的に停止し、次いで、前記仮に保
持した新たな長尺材料の先端末を前記第1のカッターの
雄ダイと前記第2のカッターの雄ダイによって保持する
と共に、前記接合位置上の長尺材料の後端末を前記第1
のカッターの雌ダイと前記第2のカッターの雌ダイによ
って前記新たな長尺材料の先端末から下方に所定距離離
間した状態で保持し、前記両長尺材料の端末の保持状態
のままで前記第1のカッターの雄ダイ及び第2のカッタ
ー雄ダイを一度の下向き切断動作させることにより、前
記両長尺材料の端末を同時に切断しかつこれと同時に前
記切断動作で前記切断後の互いの端末を嵌合連結し、そ
の後に、前記嵌合連結された両長尺材料の前記プレス機
械への供給を再開する、ことを特徴としている。
【0007】請求項1記載のプレス機械用の長尺材料連
続供給方法では、先ず、プレス機械に既に供給されてい
る長尺材料の後端末と、この長尺材料に続けてプレス機
械に供給するための新たな長尺材料の先端末とを接合す
るための接合位置を、プレス機械に既に供給されている
長尺材料の供給移動軌跡上に設定する。また、この接合
位置の近傍において、新たに供給するための長尺材料の
先端末を仮に保持しておく。
【0008】ここで、プレス機械に既に供給されている
長尺材料の残量が無くなりその後端末が所定位置に達す
ると、この長尺材料のプレス機械への供給を一時的に停
止する。次いで、前記仮に保持した新たな長尺材料の先
端末と、接合位置上の長尺材料の後端末とを上下方向に
所定距離離間した状態でそれぞれ個別に保持し、両長尺
材料の端末の保持状態のままで第1のカッターの雄ダイ
及び第2のカッター雄ダイを一度の下向き切断動作させ
ることにより、この接合位置において保持した両長尺材
料の端末をそれぞれ互いに嵌合し合う雄雌楔形状にそれ
ぞれ個別に一度の切断動作で同時に切断しかつこれと同
時に前記切断動作で切断後の互いの端末を嵌合連結す
る。
【0009】その後に、前記嵌合連結された両長尺材料
のプレス機械への供給を再開する。
【0010】このように、請求項1記載のプレス機械用
の長尺材料連続供給方法では、従来の如く供給している
長尺材料が無くなり別の新たな長尺材料をプレス機械に
供給する際にこの別の新たな長尺材料を改めてプレス機
械にセットし直したり、その先端部分を所定量だけプレ
ス機械に送り込むという特別な作業が全く不要であり、
長尺材料をプレス機械に効率良く連続して供給すること
ができる。したがって、プレス機械のプレス作業性が向
上して、大幅にコストの低減を図ることができる。
【0011】請求項2に係る発明のプレス機械用の長尺
材料連続供給方法は、請求項1記載のプレス機械用の長
尺材料連続供給方法において、前記嵌合連結された前記
接合位置上の前記両長尺材料を、前記接合位置上で保持
したままでその嵌合連結部分を溶接し、前記溶接後に前
記両長尺材料の前記プレス機械への供給を再開する、こ
とを特徴としている。
【0012】請求項2記載のプレス機械用の長尺材料連
続供給方法では、接合位置上において嵌合連結した両長
尺材料を、この接合位置上で保持したままでその嵌合連
結部分を更に溶接する。この溶接後に両長尺材料のプレ
ス機械への供給を再開する。
【0013】したがって、両長尺材料の接合が一層確実
となり、長尺材料をプレス機械に確実に連続して供給す
ることができる。
【0014】請求項3に係る発明のプレス機械用の長尺
材料連続供給方法は、請求項1または請求項2記載のプ
レス機械用の長尺材料連続供給方法において、前記両長
尺材料の前記接合位置が前記プレス機械によるプレス成
形部分以外の不要部位となるべく、前記両長尺材料の前
記接合位置を前記プレス機械による前記長尺材料のプレ
ス位置を基準として設定した、ことを特徴としている。
【0015】請求項3記載のプレス機械用の長尺材料連
続供給方法では、両長尺材料の接合位置を、プレス機械
による長尺材料のプレス位置(金型の位置)を基準とし
て設定する。これにより、両長尺材料の接合位置がプレ
ス機械によるプレス成形部分となることを防ぐことがで
き、両長尺材料を最大限に有効的に利用することができ
る。
【0016】なお、プレス成形部分とは、長尺材料から
打ち抜かれてプレス製品となる部分をいう。
【0017】請求項4に係る発明のプレス機械用の長尺
材料連続供給装置は、プレス機械に長尺材料を連続して
供給するプレス機械用の長尺材料連続供給装置であっ
て、前記プレス機械に新たに供給するための長尺材料の
先端末と、前記プレス機械に既に供給されている長尺材
料の後端末とを上下方向に所定距離離間した状態でそれ
ぞれ個別に保持すると共に、前記上下方向に前記所定距
離だけ動作し、前記保持した状態で前記両長尺材料の端
末をそれぞれ互いに嵌合し合う雄雌楔形状にそれぞれ個
別に一度の切断動作で同時に切断しかつこの切断位置に
おいてこれと同時に前記切断動作で前記切断後の互いの
端末を嵌合連結する切断嵌合手段を備え、前記切断嵌合
手段は、上下に対を成し前記新たな長尺材料の先端末を
切断する切断面を有する雄ダイ及び雌ダイによって成る
第1のカッターと、前記第1のカッターの下方に配置さ
れ、上下に対を成し前記プレス機械に既に供給されてい
る前記長尺材料の後端末を切断する切断面を有する雄ダ
イ及び雌ダイによって成る第2のカッターと、を備え、
前記両長尺材料の端末の嵌合連結時には、前記第1のカ
ッターの雄ダイと前記第2のカッターの雄ダイによって
前記新たな長尺材料の先端末を保持すると共に、前記第
1のカッターの雌ダイと前記第2のカッターの雌ダイに
よって前記プレス機械に既に供給されている前記長尺材
料の後端末を前記新たな長尺材料の先端末から下方に前
記所定距離離間した状態で保持し、前記両長尺材料の端
末の保持状態のままで前記第1のカッターの雄ダイ及び
第2のカッターの雄ダイが一度の下向き切断動作するこ
とにより、前記両長尺材料の端末を互いに嵌合連結す
る、ことを特徴としている。
【0018】請求項4記載のプレス機械用の長尺材料連
続供給装置では、切断嵌合手段を備えており、この切断
嵌合手段によって、プレス機械に新たに供給するための
長尺材料の先端末が仮に保持される。
【0019】ここで、プレス機械に既に供給されている
長尺材料の残量が無くなりその後端末が所定位置に達す
ると、この長尺材料のプレス機械への供給を一時的に停
止する。次いで、切断嵌合手段によって、仮に保持した
新たな長尺材料の先端末と、プレス機械に既に供給され
ている長尺材料の後端末とが上下方向に所定距離離間し
た状態でそれぞれ個別に保持され、さらに、切断嵌合手
を構成する第1のカッターの雄ダイ及び第2のカッタ
ーの雄ダイが両長尺材料の端末の保持状態のままで下向
き切断動作する。これにより、保持された状態のままで
両長尺材料の端末がそれぞれ互いに嵌合し合う雄雌楔形
状にそれぞれ個別に一度の切断動作で同時に切断されか
つこの切断位置においてこれと同時に前記切断動作で前
記切断後の互いの端末が嵌合連結される。
【0020】その後に、嵌合連結された両長尺材料のプ
レス機械への供給が再開される。
【0021】このように、請求項4記載のプレス機械用
の長尺材料連続供給装置では、従来の如く供給している
長尺材料が無くなり別の新たな長尺材料をプレス機械に
供給する際にこの別の新たな長尺材料を改めてプレス機
械にセットし直したり、その先端部分を所定量だけプレ
ス機械に送り込むという特別な作業が全く不要であり、
長尺材料をプレス機械に効率良く連続して供給すること
ができる。したがって、プレス機械のプレス作業性が向
上して、大幅にコストの低減を図ることができる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】請求項に係る発明のプレス機械用の長尺
材料連続供給装置は、請求項記載のプレス機械用の長
尺材料連続供給装置において、前記切断嵌合手段によっ
て嵌合連結された前記両長尺材料を、前記切断嵌合位置
で保持したままでその嵌合連結部分を溶接する溶接手段
を備えることを特徴としている。
【0027】請求項記載のプレス機械用の長尺材料連
続供給装置では、切断嵌合手段によって嵌合連結された
両長尺材料は、切断嵌合位置で保持されたままでその嵌
合連結部分が溶接手段によって溶接される。
【0028】したがって、両長尺材料の接合が一層確実
となり、長尺材料をプレス機械に確実に連続して供給す
ることができる。
【0029】請求項に係る発明のプレス機械用の長尺
材料連続供給装置は、請求項4または請求項5記載のプ
レス機械用の長尺材料連続供給装置において、前記新た
に供給するための長尺材料の先端末と前記プレス機械に
既に供給されている前記長尺材料の後端末とを上下方向
に所定距離離間した状態でそれぞれ個別に保持する際
に、両長尺材料の幅方向端縁を押圧して互いに揃える押
圧手段を備えることを特徴としている。
【0030】請求項記載のプレス機械用の長尺材料連
続供給装置では、両長尺材料の端末が接合位置において
上下方向に所定距離離間した状態でそれぞれ個別に保持
される際には、押圧手段によって互いのの幅方向端縁が
押圧されて互いに揃えられる。したがって、両長尺材料
の端末を高精度かつ確実に接合することができる。
【0031】請求項に係る発明のプレス機械用の長尺
材料連続供給装置は、請求項4乃至請求項の何れかに
記載のプレス機械用の長尺材料連続供給装置において、
前記両長尺材料の前記接合位置が前記プレス機械による
プレス成形部分以外の不要部位となるべく、前記両長尺
材料の前記接合位置を前記プレス機械によるプレス位置
を基準として設定するプレス機械連結手段を備える、こ
とを特徴としている。
【0032】請求項記載のプレス機械用の長尺材料連
続供給装置では、プレス機械連結手段により両長尺材料
の接合位置がプレス機械による長尺材料のプレス位置
(金型の位置)を基準として設定される。これにより、
両長尺材料の接合位置がプレス機械によるプレス成形部
分となることを防ぐことができ、両長尺材料を最大限に
有効的に利用することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
るプレス機械用の長尺材料連続供給装置10の全体構成
が斜視図にて示されている。また、図2には長尺材料連
続供給装置10の正面図が示されており、図3には長尺
材料連続供給装置10の側面図が示されている。更に、
図4には、この長尺材料連続供給装置10の主要部の構
成が斜視図にて示されている。
【0034】この長尺材料連続供給装置10は、プレス
機械40に供給されている長尺材料X(所謂、フープ
材)に別の新たな長尺材料Yを接合して、これらの長尺
材料X、Yを続けて連続的に供給するためのものであ
る。プレス機械40には、コイル状に巻かれた長尺材料
Xの先端側が順次供給されており、長尺材料連続供給装
置10は、この長尺材料Xの途中に対応して、プレス機
械40の側近に配置されている。
【0035】なお、本実施の形態においては、長尺材料
X、Yは、例えば、肉厚寸法が0.4mm、幅寸法が3
6mmのものが用いられる。
【0036】長尺材料連続供給装置10は、機脚1と、
機脚1に取付けられた機台2と、機台2に取付けられて
機台2内装備の油圧シリング(図示せず)により前後動
(図3において紙面左右方向)する下テーブル3と、下
テーブル3に取付けられたフレーム4と、フレーム4の
頭部に取付けられた油圧シリンダ5と、油圧シリンダ5
のピストンに取付けられて上下動する上テーブル6とを
備えている。この構成により、下テーブル3とフレーム
4と油圧シリンダ5と上テーブル6とは一体的に前後動
するようになっている。その前後動の行程は、下テーブ
ル3の側面に取付けられた掛止片7が機台2に取付けら
れた前進ストッパ8と後進ストッパ9に当接することで
規制されるようになっている。
【0037】下テーブル3と上テーブル6には、図5に
も示すように、一対の下ダイセット28と上ダイセット
29が取付けられている。下ダイセット28は下テーブ
ル3に取付けられ、上ダイセット29は上テーブル6に
取付けられており、下ダイセット28に植設されたポス
ト31(左右2本)と上ダイセット29に埋設されたブ
シュ33(左右2本)が嵌合することにより、上ダイセ
ット29が下ダイセット28に対して芯ずれなく精度よ
く上下動することができるようになっている。なお、下
ダイセット28と上ダイセット29の表面には、長尺材
料X、Yの切断時にその切断片を逃すための溝37、3
9が形成されている。
【0038】下ダイセット28と上ダイセット29に
は、切断嵌合手段を構成する第1のカッター22と第2
のカッター24が取付けられている。第1のカッター2
2は、長尺材料Yの先端末を切断するためのもので、一
対の雄ダイ22Aと雌ダイ22Bによって構成されてい
る。第2のカッター24は、長尺材料Xの後端末を切断
するためのもので、一対の雄ダイ24Aと雌ダイ24B
によって構成されている。第1のカッター22と第2の
カッター24の雄雌ダイ22A、22B、24A、24
Bは全て同一外形寸法(縦、横、厚の各寸法)に形成さ
れている。そして、雄ダイ22A、24Aと雌ダイ22
B、24Bとが対向し合うそれぞれの一側面には、図1
4に示すような互いに嵌合し合う雄雌楔形状の切断面
(切断刃)26が形成されている。したがって、第1の
カッター22と第2のカッター24が同時に切断動作す
ることで、長尺材料Xの後端末と長尺材料Yの先端末を
同時に切断し、しかも、両長尺材料X、Yの端末を互い
に嵌合連結させることができるようになっている。
【0039】なお、第1のカッター22と第2のカッタ
ー24の切断面26の雄雌楔形状は、図14に示した三
角形に限定されるものではなく、円形や角形など、長尺
材料X、Yの端末を嵌合連結し得るものであれば適宜の
ものでよい。
【0040】上記第1のカッター22と第2のカッター
24は、その一側に形成されたガイド孔11A(図14
参照)が下ダイセット28に植設されたガイドピン11
に嵌合して正確に位置決めされ、雄雌の切断面26が嵌
合し合う状態で芯ずれなく精度よく上下動することがで
きるように取付けられている。すなわち、第1のカッタ
ー22の雄ダイ22Aは左側2本のガイドピン11に嵌
合した状態で上ダイセット29に固定され、雌ダイ22
Bは右側二本のガイドピン11に嵌合した状態で上下動
自在に取付けられている。雌ダイ22Bは、その上面が
雄ダイ22Aの下面より長尺材料Yの厚さ分だけ下がっ
た位置に保持されるよう吊ボルト13によって吊設され
ている。図14に示された符号13Aは、雌ダイ22B
に形成されためねじで、吊ボルト13に螺着するもので
ある。
【0041】また、第2のカッター24の雄ダイ24A
は、第1のカッター22の雄ダイ22Aの下位で、左側
2本のガイドピン11に嵌合した状態で上下動自在に取
付けられ、雌ダイ24Bは、第1のカッター22の雌ダ
イ22Bの下位で、右側2本のガイドピン11に嵌合し
た状態で下ダイセット28に固定されている。雄ダイ2
4Aは、その後面に係合片15が形設されており、フレ
ーム4に取付けられて一端がこの係合片15に係合する
梃子杆17と、梃子杆17の他端を押圧するエアシリン
ダ19とによって上下動するようになっている。この雄
ダイ24Aが上動することにより、第1のカッター22
の雄ダイ22Aの下面と第2のカッター24の雄ダイ2
4Aの上面との間に長尺材料Yの先端末を挟んで仮に保
持することができるようになっている。
【0042】上テーブル6の左右側面には、上記長尺材
料Yを仮に保持する際にその前後方向(材料Yの幅方
向)の位置を決めるべく、4本(左右各2本)のパイロ
ットピン41が垂設されている。このパイロットピン4
1によって長尺材料Yの仮の保持位置S(なお、各図に
おいてはその中心位置を一点鎖線で示している)が設定
されている。
【0043】一方、長尺材料Yの仮の保持位置Sの前方
側には、ガイドローラ12等によって長尺材料Xの搬送
供給路R(なお、各図においてはその中心位置を一点鎖
線で示している)が構成されている。この搬送供給路R
は、プレス機械40に対して常に一定の経路となるよう
に設定されており、しかも、その高程が概ね前記第2の
カッター24の雌ダイ24Bの上面位置に相当するよう
に設定されている。
【0044】この搬送供給路Rの途中部分には、下テー
ブル3に取付けられて下テーブル3と一体的に前後動す
る上下一対のクランプアーム16、18が配置されてい
る。このクランプアーム16、18は、搬送供給路R上
の長尺材料Xの上下(表裏)両面に対応しており、下位
に位置するクランプアーム18に接続されたシリンダ2
0の作動によって長尺材料Xを上下から挟持して保持す
ることができるようになっている。また、上位に位置す
るクランプアーム16は、その中央部分に隙間を有して
おり、この隙間部分が、前記第1のカッター22と第2の
カッター24の切断面26の位置と一致(前面視一致)
し、長尺材料X,Yの接合位置として設定されている。
【0045】左右のパイロットピン41の側近には、長
尺材料Yの先端末と長尺材料Xの後端末とを上下方向に
重ね合わせる際に、両長尺材料X,Yの幅方向両端縁を
挟むように押圧して互いに揃えるための押圧手段が配置
されている。この押圧手段は、フレーム4の左右両側に
取付けられたガイドレール42に揃えアーム43が前後
方向に摺動自在に取付けられている。揃えアーム43の
前端には前フィンガ44が垂設されており、長尺材料X
の搬送供給路Rよりも前方に位置している。揃えアーム
43の後部にはエアシリンダ46が取付けられており、
そのピストンに後フィンガ48が取付けられている。こ
の後フィンガ48は、長尺材料Yの仮の保持位置Sより
も後方に位置しており、前フィンガ44と対向する形で
対をなしている。
【0046】前フィンガ44には、ストッパ50が位置
調節自在に螺着されている。このストッパ50は、エア
シリンダ46の作動時に前フィンガ44と後フィンガ4
8との最接近間隔が長尺材料X、Yの幅と同寸法に(正
確には長尺材料X、Yの幅よりごく僅か長く)なるよう
に設定されるもので、両フィンガ44、48の押圧(挟
力)による長尺材料X、Yの変形を防止するようになっ
ている。また、後フィンガ48の後側には、ガイドレー
ル42に取付けられたストッパ52が配設されている。
このストッパ52は、後フィンガ48の背面に当接して
それの後退位置を規制するようにしている。
【0047】一方、前記クランプアーム16、18の前
方側には、機台2に取付けられて機台2内装備のモータ
(図示せず)により前後動(図3において紙面左右方
向)する溶接手段としての溶接機34が配置されてい
る。この溶接機34は、その位置が前記第1のカッター
22と第2のカッター24の切断面26の位置と一致
(前面視一致)し、上位のクランプアーム16の中央部
隙間内を移動して、長尺材料Xの搬送経路Rに接離する
ようになっている。
【0048】また、クランプアーム16、18や第1の
カッター22及び第2のカッター24よりも上流側の長
尺材料Xの搬送供給路R上には、後端検出センサ36が
配置されている。この後端検出センサ36は、既にプレ
ス機械40に供給されている長尺材料Xの後端を検出す
ることができ、この後端検出センサ36の検出信号に基
づいて、プレス機械40の作動と長尺材料Xのプレス機
械40への供給が一時的に停止され、後に詳述する材料
接合処理が行われるようになっている。
【0049】以上の構成の長尺材料連続供給装置10
は、プレス機械連結手段としての固定ステー38によっ
てプレス機械40に対し一体的に連結されている。この
場合、固定ステー38の長さ寸法は、プレス機械40に
よるプレス位置(金型の位置)を基準として、前述した
第1のカッター22及び第2のカッター24による両長
尺材料X、Yの切断嵌合位置と関連付けられて設定され
ている。すなわち、前述した両長尺材料X、Yの切断嵌
合位置(接合位置)がプレス機械40によるプレス成形
部分以外の不要部位となるように、第1のカッター22
及び第2のカッター24やクランプアーム16、18等
の配置位置が、プレス機械40によるプレス位置を基準
として固定ステー38の長さ寸法に基づいて設定されて
いる。
【0050】次に、本実施の形態の作用を、本発明に係
るプレス機械用の長尺材料連続供給方法と併せて説明す
る。
【0051】上記構成の長尺材料供給装置10の初期状
態は、図3及び図4に示す如く、下テーブル3が機台2
上の後方の所定位置で待機した状態になっている。すな
わち、下テーブル3は、下テーブル3の掛止片7が機台
2内装備の油圧シリンダにより、機台2の後進ストッパ
9に当接されて後退している。従って、下テーブル3上
に一体的に取付けられているフレーム4、油圧シリンダ
5、上テーブル6、上ダイセット29、下ダイセット2
8、第1のカッター22、第2のカッター24、クランプ
アーム16、18等も後方の所定位置で待機している。
【0052】同じく、下テーブル3上(正確にはフレー
ム4上)に一体的に取付けられている押圧手段は、図6
(A)にも示すように、後フィンガ48がストッパ52
に当接して長尺材料Yの仮の保持位置Sよりも後方に位
置し、前フィンガ44が長尺材料Xの搬送供給路Rより
も前方に位置している。また、下テーブル3とは別に機
台2上に取付けられている溶接手段としての溶接機34
は、クランプアーム16、18よりも更に前方で待機し
ている。
【0053】切断嵌合手段としての第1のカッター22
及び第2のカッター24の初期状態は、図5(B)及び
図6(B)に示す如く、上テーブル6が油圧シリンダ5
によって引き上げられて上ダイセット29と共に上死点
で停止している。第1のカッター22は、雄ダイ22A
が上ダイセット29に固定されて最上位にあり、雌ダイ
22Bが吊ボルト13に吊設されて自重で垂下してい
る。第2のカッター24は、雌ダイ24Bが下ダイセッ
ト28に固定されて最下位にあり、雄ダイ24Aが図示
はされてないが下ダイセット28上に下降して、両ダイ
24A、24Bの切断面26が嵌合し合った状態になっ
ている。このときのエアシリンダ19は、ピストンが上
方に後退しており、梃子杆17と共に雄ダイ24Aの上
下動には何ら作用していない状態にある(図5(A)の
2点鎖線で示す状態)。
【0054】このような初期状態において、長尺材料X
は上下のクランプアーム16、18の間を通って搬送供
給路R上を走行し、プレス機械40に順次供給されてい
る。
【0055】ここで、予め次にプレス機械に供給する新
たな長尺材料Yの先端末を、一方側のパイロットピン4
1(図5(B)の紙面左側)の間を通し、次いで第1の
カッター22の雄ダイ22Aの下面と雌ダイ22Bの上
面を経て、他方側のパイロットピン41(図5(B)の
紙面右側)の間を通し、更に同じく他方側の押圧手段の
前フィンガ44の位置を過ぎるあたりまで引き出す。
【0056】次に、操作盤(図示せず)を操作してエア
シリンダ19を作動(ピストンを下方に進出)させ、梃
子杆17を介して第2のカッター24の雄ダイ24Aを
上方に持ち上げる。これによって、次なる新たな長尺材
料Yの先端末を第1のカッター22の雄ダイ22Aの下
面と第2のカッター24の雄ダイ24Aの上面との間に
挟持して、所定の仮の保持位置Sに保持しておく。
【0057】なお、この時点では、第2のカッター24
の雄ダイ24A(及び、第1のカッター22の雌ダイ2
2B)と雌ダイ24Bとは所定距離離間しており、両者
の間に所定の隙間が開いている。ここまでの初期状態が
図1乃至図6に示されている。
【0058】やがて、プレス機械40によるプレス処理
が進行し、プレス機械40に既に供給されている長尺材
料Xの残量が次第に無くなり、その後端末が後端検出セ
ンサ36によって検出されると、その検出信号に基づい
てプレス機械40の作動(上下動)と長尺材料Xのプレ
ス機械40への供給が一時的に停止される。
【0059】次に、図7に示す如く、下テーブル3が基
台2内装備の油圧シリンダによって前進する。
【0060】この下テーブル3の前進に伴って、クラン
プアーム16、18も前進して長尺材料Xの搬送供給路
Rから抜け出ると共に、第1のカッター22と第2のカッ
ター24も前進してクランプアーム16、18と入れ替
わるように長尺材料Xの搬送供給路Rに入り込む。すな
わち、第2のカッター24の雄ダイ24Aの下面(及び
第1のカッター22の雌ダイ22Bの下面)と雌ダイ2
4Bの上面との間隙部が長尺材料Xを挟むように入り込
む。そして、長尺材料Yの仮の保持位置Sが長尺材料X
の搬送供給路Rの位置と合致したところで停止(下テー
ブル3の掛止片7が前進ストッパ8に当接)する。
【0061】また一方、この下テーブル3の前進に伴っ
て、押圧手段としての揃えアーム43、前フィンガ4
4、エアシリンダ46、後フィンガ48もそのままの状
態で前進する。次いで、エアシリンダ46が駆動され、
後フィンガ48が前進して長尺材料X、Yの幅方向の一
端縁に当接する。しかし、長尺材料X、Yは、長尺材料
Yがパイロットピン41間で位置決めされていると共に
第1のカッター22の雄ダイ22Aと第2のカッター2
4の雄ダイ24Aとによって保持されているので動くこ
とはない。すると、エアシリンダ46は、後フィンガ4
8を長尺材料X、Yに当接させたままピストンを押し出
しながら揃えアーム43と共にガイドレール42上をス
ライドして後退するようになる。従って、前フィンガ4
4も揃えアーム43と共に後退し、長尺材料X、Yの幅
方向の他端縁に当接する(図7(A)の二点鎖線及び図
9の押圧手段部参照)。この結果、両長尺材料X、Y
は、その両端縁が前フィンガ44と後フィンガ48によ
り挟まれて確実に揃えられ、長尺材料Xの搬送供給路R
上において正確に上下方向に重ね合わされる。
【0062】なお、この際、両長尺材料X、Yはストッ
パ50によって両フィンガ44、48の押圧(挟力)に
よる変形が防止される。
【0063】図8は、長尺材料Xの後端末と長尺材料Y
の先端末とが、第1のカッター22と第2のカッター24
とによって同時に切断されて嵌合連結する工程を示す模
式図である。前述の如く両長尺材料X、Yが上下方向に
重ね合わされた状態になると(図8(A))、次に油圧
シリンダ5が作動して、上テーブル6が下降し、上ダイ
セット29と第1のカッター22が下降する。第1のカッ
ター22の雄ダイ22Aは、長尺材料Yを保持した状態
でエアシリンダ19の押圧力に抗しつつ第2のカッター
24の雄ダイ24Aを下降させる。同じく、第1のカッ
ター22の雌ダイ22Bも自重で下降し、第2のカッタ
ー24の雌ダイ24B上の長尺材料Xに当接して停止す
る(図8(B))。更に上ダイセット29が下降する
と、第1のカッター22の雄雌ダイ22A、22Bによ
って長尺材料Yの先端末が雄雌楔形状に切断され、同時
に、第2のカッター24の雄雌ダイ24A、24Bによ
って長尺材料Xの後端末も同じく雄雌楔形状に切断され
る(図8(C))。また更に、上ダイセット29が下降
すると、長尺材料X、Yが第1のカッター22の雄雌ダ
イ22A、22Bと第2のカッター24の雄雌ダイ24
A、24Bによって挟圧され、切断面同士が図15に示
す如く嵌合連結される。このとき、長尺材料X、Yの切
断片X’、Y’は上下ダイセット29、28の溝39、
37に入って逃げるので、長尺材料X、Yの嵌合連結に
支障を与えることはない(図8(D)及び図9)。
【0064】その後、エアシリンダ19のピストンが上
方に後退し、第2のカッター24の雄ダイ24Aを上方
に付勢する作用を解除すると共に、油圧シリンダ5のピ
ストンも上方に後退し、上ダイセット29と第1のカッ
ター22を引き上げて、元の位置(上死点)に戻る。こ
の状態では、第1のカッター22が第2のカッター24か
ら離間し、嵌合連結された長尺材料X、Yを開放する。
ここで、長尺材料の切断片X’、Y’を上下ダイセット
の溝39、37から取り除いておくようにする(図8
(E))。
【0065】次に、図10に示す如く、押圧手段として
のエアシリンダ46がピストンを後方に引き寄せ、後フ
ィンガ48を後退させる。後退した後フィンガ48は、
すぐにストッパ52に掛止され、そのためエアシリンダ
46が揃えアーム43と共にガイドレール42上をスラ
イドして前進するようになる。従って、前フィンガ44
も揃えアーム43と共に前進し、長尺材料X、Yから離
間し、同材料を開放する。
【0066】次に、下テーブル3が機台2内装備の油圧
シリンダにより後退され、第1のカッター22、第2のカ
ッター24、クランプアーム16、18及び前後フィン
ガ44、48等は全て前記初期状態位置に復帰する(図
11参照)。したがって、この状態においては、互いに
嵌合連結された長尺材料X、Y(その嵌合連結部分)
は、再び上下一対のクランプアーム16、18の間に入
り込む。
【0067】次いで、図12に示す如く、下側に位置す
るクランプアーム18に接続されたシリンダ20が作動
(ピストンが上昇)し、嵌合連結された長尺材料X、Y
を上下から挟持して保持する。さらに、クランプアーム
16、18が長尺材料X、Yを保持した状態のままで、
溶接機34が機台2内装備のモータにより両長尺材料
X、Yの嵌合連結部分上を移動しながら同部分を電気的
に溶接する。
【0068】両長尺材料X、Yの嵌合連結部分の溶接が
終了すると、図13に示す如く、溶接機34が元の位置
に戻ると共に、シリンダ20が作動(ピストンが下降)
してクランプアーム16、18による保持が解除され、
接合された両長尺材料X、Yのプレス機械40への供給
が再開される。
【0069】以後は、再びこの新たに供給する長尺材料
Yの残量が少なくなれば、前述の手順が繰り返される。
【0070】このように、本実施の形態に係る長尺材料
連続供給装置10及び長尺材料連続供給方法では、従来
の如く供給している長尺材料Xが無くなり別の新たな長
尺材料Yを新たにプレス機械40に供給する際にこの別
の新たな長尺材料Yを改めてプレス機械40にセットし
直したり、その先端部分を所定量だけプレス機械40に
送り込むという特別な作業が全く不要であり、長尺材料
X、Yをプレス機械40に効率良く連続して供給するこ
とができる。したがって、プレス機械40のプレス作業
性が向上して、大幅にコストの低減を図ることができ
る。
【0071】また、長尺材料連続供給装置10では、第
1のカッター22及び第2のカッター24の一度の切断
動作によって、両長尺材料X、Yの端末を単に切断する
に止まらず両長尺材料X、Yを切断と同時に嵌合連結す
ることができ、機構が簡単となる。
【0072】さらに、長尺材料連続供給装置10では、
第1のカッター22及び第2のカッター24によって切
断嵌合された両長尺材料X、Yの切断嵌合部分を、切断
嵌合位置で保持したままでその嵌合連結部分を溶接機3
4によって溶接するため、両長尺材料X、Yの接合が一
層確実となり、長尺材料X、Yをプレス機械40に確実
に連続して供給することができる。
【0073】またさらに、長尺材料連続供給装置10で
は、新たに供給するための長尺材料Yの先端末を既に供
給されている長尺材料Xの後端末と上下方向に重ね合わ
せる際に、揃えアーム43によって両長尺材料X、Yの
幅方向端縁が押圧されて互いに揃えられるため、両長尺
材料X、Yの端末を高精度かつ確実に接合することがで
きる。
【0074】さらに、この長尺材料連続供給装置10
は、固定ステー38によってプレス機械40に対し一体
的に連結されており、両長尺材料X、Yの接合位置が、
プレス機械40による長尺材料X、Yのプレス位置を基
準として設定されている。したがって、両長尺材料X、
Yの切断嵌合位置(接合位置)がプレス機械40による
プレス成形部分となることがなく、両長尺材料X、Yを
最大限に有効的に利用することができる。さらに、固定
ステー38の長さ寸法を適宜所定量に設定(調整)すれ
ば、プレス機械40によるプレス成形位置(プレス製品
の大きさ等)に拘わらず両長尺材料X、Yの切断嵌合位
置(接合位置)がプレス機械40によるプレス成形部分
とならないように設定することができる。
【0075】なお、前述した実施の形態においては、第
1のカッター22及び第2のカッター24によって互い
の端末が嵌合連結された両長尺材料X、Yの嵌合連結部
分を溶接機34によって溶接する構成としたが、これに
限らず、溶接機34による溶接処理を省略し両長尺材料
X、Yを単に嵌合するのみで接合するように構成するこ
とも可能である。すなわち、両長尺材料X、Yの肉厚寸
法が、例えば0.5mm以上のものであれば、溶接機3
4による溶接処理を省略し両長尺材料X、Yを嵌合する
のみで接合することができる。したがってこの場合に
は、溶接機34及び溶接処理が省略されるため、より一
層製造コストが低減され、また接合のための処理時間も
短縮することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るプレス機
械用の長尺材料連続供給方法及び長尺材料連続供給装置
は、長尺材料をプレス機械に効率良く連続して供給する
ことができ、プレス機械のプレス作業性が向上して、大
幅にコストの低減を図ることができるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の主要部の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の作動状態を示し、(A)は側面図で
あり、(B)は正面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の作動状態を示し、(A)は側面図で
あり、(B)は正面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の作動状態を示し、(A)は側面図で
あり、(B)は正面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の作動状態を示し、第1のカッターと
第2のカッターとによって嵌合連結する工程を示す模式
図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長尺
材料連続供給装置の作動状態を示し、(A)は側面図で
あり、(B)は正面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長
尺材料連続供給装置の作動状態を示し、(A)は側面図
であり、(B)は正面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長
尺材料連続供給装置の作動状態を示し、(A)は側面図
であり、(B)は正面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長
尺材料連続供給装置の作動状態を示し、(A)は側面図
であり、(B)は正面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長
尺材料連続供給装置の作動状態を示し、(A)は側面図
であり、(B)は正面図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長
尺材料連続供給装置の第1のカッター及び第2のカッタ
ーの切断面の形状を示す平面図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るプレス機械用の長
尺材料連続供給装置によって接合された長尺材料の接合
部分の詳細を示す平面図である。
【符号の説明】
10 長尺材料連続供給装置 16 クランプアーム 18 クランプアーム 22 第1のカッター(切断嵌合手段) 22A 雄ダイ 22B 雌ダイ 24 第2のカッター(切断嵌合手段) 24A 雄ダイ 24B 雌ダイ 26 切断面 34 溶接機(溶接手段) 36 後端検出センサ 38 固定ステー(プレス機械連結手段) 40 プレス機械 43 揃えアーム(押圧手段) 44 前フィンガ 48 後フィンガ R 搬送供給路 S 仮の保持位置 X 長尺材料 Y 長尺材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 43/02 B21C 47/26 B21D 39/03

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス機械に長尺材料を連続して供給す
    るプレス機械用の長尺材料連続供給方法であって、 前記プレス機械に既に供給されている長尺材料の後端末
    と、前記長尺材料に続けて前記プレス機械に供給するた
    めの新たな長尺材料の先端末とを接合するための接合位
    置を、前記プレス機械に既に供給されている長尺材料の
    供給移動軌跡上に設定し、 上下に対を成し前記両長尺材料の端末がそれぞれ互いに
    嵌合し合う雄雌楔形状に切断する切断面を有する雄ダイ
    及び雌ダイによって成り、前記新たな長尺材料の先端末
    を前記接合位置において切断する第1のカッターを設け
    ると共に、 前記第1のカッターの下方に位置し、上下に対を成し前
    記両長尺材料の端末がそれぞれ互いに嵌合し合う雄雌楔
    形状に切断する切断面を有する雄ダイ及び雌ダイによっ
    て成り、前記プレス機械に既に供給されている前記長尺
    材料の後端末を前記接合位置において切断する第2のカ
    ッターを設け、 前記接合位置の近傍において前記新たな長尺材料の先端
    末を前記第1のカッターの雄ダイと前記第2のカッター
    の雄ダイによって仮に保持しておき、 前記プレス機械に既に供給されている長尺材料の後端末
    が所定位置に達した時点でこの長尺材料の前記プレス機
    械への供給を一時的に停止し、 次いで、前記仮に保持した新たな長尺材料の先端末を前
    記第1のカッターの雄ダイと前記第2のカッターの雄ダ
    イによって保持すると共に、前記接合位置上の長尺材料
    の後端末を前記第1のカッターの雌ダイと前記第2のカ
    ッターの雌ダイによって前記新たな長尺材料の先端末か
    ら下方に所定距離離間した状態で保持し、 前記両長尺材料の端末の保持状態のままで前記第1のカ
    ッターの雄ダイ及び第2のカッター雄ダイを一度の下向
    き切断動作させることにより、前記両長尺材料の端末を
    同時に切断しかつこれと同時に前記切断動作で前記切断
    後の互いの端末を嵌合連結し、 その後に、前記嵌合連結された両長尺材料の前記プレス
    機械への供給を再開する、 ことを特徴とするプレス機械用の長尺材料連続供給方
    法。
  2. 【請求項2】 前記嵌合連結された前記接合位置上の前
    記両長尺材料を、前記接合位置上で保持したままでその
    嵌合連結部分を溶接し、前記溶接後に前記両長尺材料の
    前記プレス機械への供給を再開する、 ことを特徴とする請求項1記載のプレス機械用の長尺材
    料連続供給方法。
  3. 【請求項3】 前記両長尺材料の前記接合位置が前記プ
    レス機械によるプレス成形部分以外の不要部位となるべ
    く、前記両長尺材料の前記接合位置を前記プレス機械に
    よる前記長尺材料のプレス位置を基準として設定した、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のプレス
    機械用の長尺材料連続供給方法。
  4. 【請求項4】 プレス機械に長尺材料を連続して供給す
    るプレス機械用の長尺材料連続供給装置であって、 前記プレス機械に新たに供給するための長尺材料の先端
    末と、前記プレス機械に既に供給されている長尺材料の
    後端末とを上下方向に所定距離離間した状態でそれぞれ
    個別に保持すると共に、前記上下方向に前記所定距離だ
    け動作し、前記保持した状態で前記両長尺材料の端末を
    それぞれ互いに嵌合し合う雄雌楔形状にそれぞれ個別に
    一度の切断動作で同時に切断しかつこの切断位置におい
    てこれと同時に前記切断動作で前記切断後の互いの端末
    を嵌合連結する切断嵌合手段を備え 前記切断嵌合手段は、 上下に対を成し前記新たな長尺材料の先端末を切断する
    切断面を有する雄ダイ及び雌ダイによって成る第1のカ
    ッターと、 前記第1のカッターの下方に配置され、上下に対を成し
    前記プレス機械に既に供給されている前記長尺材料の後
    端末を切断する切断面を有する雄ダイ及び雌ダイによっ
    て成る第2のカッターと、 を備え、 前記両長尺材料の端末の嵌合連結時には、前記第1のカ
    ッターの雄ダイと前記第2のカッターの雄ダイによって
    前記新たな長尺材料の先端末を保持すると共に、前記第
    1のカッターの雌ダイと前記第2のカッターの雌ダイに
    よって前記プレ ス機械に既に供給されている前記長尺材
    料の後端末を前記新たな長尺材料の先端末から下方に前
    記所定距離離間した状態で保持し、前記両長尺材料の端
    末の保持状態のままで前記第1のカッターの雄ダイ及び
    第2のカッターの雄ダイが一度の下向き切断動作するこ
    とにより、前記両長尺材料の端末を互いに嵌合連結す
    る、 ことを特徴とするプレス機械用の長尺材料連続供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記切断嵌合手段によって嵌合連結され
    た前記両長尺材料を、前記切断嵌合位置で保持したまま
    でその嵌合連結部分を溶接する溶接手段を備えることを
    特徴とする請求項4記載のプレス機械用の長尺材料連続
    供給装置。
  6. 【請求項6】 前記新たに供給するための長尺材料の先
    端末と前記プレス機械に既に供給されている前記長尺材
    料の後端末とを上下方向に所定距離離間した状態でそれ
    ぞれ個別に保持する際に、両長尺材料の幅方向端縁を押
    圧して互いに揃える押圧手段を備えることを特徴とする
    請求項4または請求項5記載のプレス機械用の長尺材料
    連続供給装置。
  7. 【請求項7】 前記両長尺材料の前記接合位置が前記プ
    レス機械によるプレス成形部分以外の不要部位となるべ
    く、前記両長尺材料の前記接合位置を前記プレス機械に
    よるプレス位置を基準として設定するプレス機械連結手
    段を備える、 ことを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れかに記載
    のプレス機械用の長尺材料連続供給装置。
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