JP3472417B2 - サイド発光型チップledおよび液晶表示装置 - Google Patents

サイド発光型チップledおよび液晶表示装置

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JP3472417B2 JP27959496A JP27959496A JP3472417B2 JP 3472417 B2 JP3472417 B2 JP 3472417B2 JP 27959496 A JP27959496 A JP 27959496A JP 27959496 A JP27959496 A JP 27959496A JP 3472417 B2 JP3472417 B2 JP 3472417B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置にお
ける表示板を照明するためのバックライト等の光源、キ
ーボタン照明用の光源等に使用されるサイド発光型チッ
プLED、液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置を備えた携帯用の端
末機器が急速に普及してきており、この端末機器の小型
化に伴って液晶表示装置の小型化および高精度化の要望
も高まり、バックライトの光源としても、小型で取り付
けが省スペースで済むサイド発光型チップLEDが使用
されてきている。
【0003】従来のこの種のサイド発光型チップLED
としては、図12に示すように、実装基板に面実装され
る直方体の基台1の側面に電極2a,2bが形成され、
一方の電極2a上に発光素子3がダイボンドされ、この
発光素子3と他方の電極2bとが金線等のボンディング
ワイヤ4を介して電気的に接続され、発光素子3が透光
性樹脂によりモールドされたものがある(第一従来
例)。なお、透光性樹脂のモールドにより形成される透
光体5は、レンズ形状とされている。そして、基台1を
実装基板に実装する際には、基台1の側面と直交する実
装面(下面)を実装基板上に搭載し、基台1の電極2
a,2bと実装基板とを半田付けにより電気的に接続す
る。
【0004】また、図13に示すように、実装基板に面
実装される直方体の基台6の一側面に反射面7aを有す
る凹み7が形成され、この凹み7を含めた基台6の側面
に電極8a,8bが形成され、一方の電極8a上に発光
素子9がダイボンドされ、この発光素子9と他方の電極
8bとが金線等のボンディングワイヤ10を介して電気
的に接続され、発光素子9が透光性樹脂によりモールド
されたものがある(第二従来例)。そして、基台6を実
装基板に実装する際には、基台6の側面と直交する実装
面(下面)を実装基板上に搭載し、基台6の電極8a,
8bと実装基板とを半田付けにより電気的に接続する。
【0005】さらに、実開平4−28687号公報に
は、図14に示すように、実装基板11に面実装される
直方体の基台12の一側面に反射面13aを有する凹み
13が形成され、この凹み13を含めて基台12の側面
から側面と直交する実装面(下面)まで電極14a,1
4bが形成され、一方の電極14a上に発光素子15が
ダイボンドされ、この発光素子15と他方の電極14b
とが金線等のボンディングワイヤ16を介して電気的に
接続され、発光素子15が透光性樹脂によりモールドさ
れたものが開示されている(第三従来例)。そして、基
台12を実装基板11に実装する際には、基台12の実
装面を実装基板11上に搭載し、基台12の電極14
a,14bと実装基板11の配線パターン15とを半田
付けにより電気的に接続する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第一ないし第三従来例
のLEDを液晶表示装置におけるバックライトの光源と
して利用する場合には、図15に示すように、液晶表示
板の下側に平行に配された面発光型導光体21の側面で
ある光入射面22に光を照射するように、導光体21の
側方に配置する。
【0007】しかしながら、第一従来例のLEDでは、
形状のみを追求しており、発光素子3からの光を対象物
に対して効率良く照射する構造とはなっておらず、特に
垂直方向(図15のX方向)すなわち導光体21の発光
面23および光散乱面24と直交する方向に拡散する光
に対しては何ら考慮されておらず、光が必要のない方向
へ散乱することが多かった。
【0008】また、第二および第三従来例のLEDで
は、発光素子9,15からの光を反射面7a,13aで
反射させることにより、LEDからの照射光は、水平方
向および垂直方向に絞られ、図15に示すように導光体
21の光入射面22と直交する発光面23および光散乱
面24に沿って分布することなり、その指向特性は、図
16に示すように、水平方向および垂直方向の半値角が
±45°となっている。なお、図15中、Aは光分布、
Lはサイド発光型チップLEDである。
【0009】しかしながら、第二および第三従来例のL
EDを導光体21の光散乱面24側に配された反射板や
実装基板で光を反射して発光面23に導く一般的な構造
のバックライトに適用した場合、照射光を水平方向に絞
って有効照射領域を狭くしているので、これに伴って発
光面23全体を発光させるために必要なLEDが多数個
必要となり、発光面23における発光輝度にむらが生じ
たり、部品点数の増大に伴ってコスト高を招いていた。
また、照射光を垂直方向に均等に絞っているので上方向
に漏れる光も多く、光散乱面24に向かう一部の光が反
射板や実装基板等で反射するのみで、発光面23におけ
る発光輝度が十分ではなかった。
【0010】また、第一、第二従来例では、基台1,6
を実装基板に実装する際には、基台1,6の電極2a,
2b,8a,8bが実装基板に対して垂直な状態で半田
付けされるので、線接触となって半田付け強度が弱く、
したがってLEDの実装基板への取付強度が弱く実装に
おける信頼性に乏しかった。
【0011】本発明は、上記に鑑み、水平方向に有効照
射領域が広くかつ高輝度で、しかも実装基板への取付強
度を向上したサイド発光型チップLEDの提供を目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、基台に搭載された発光素子と、発光素子からの光
を反射して照射するための反射体とを備え、照射光を水
平方向に拡散させ、かつ垂直方向に絞るよう、すなわち
照射光における水平方向の半値角が垂直方向の半値角よ
りも大となる指向特性を有するよう、また照射光が上下
のいずれかの方向に向かうよう反射体の反射面が形成さ
れたものである。この反射面は放物線の一部を描くよう
に湾曲され、発光素子は放物線の中心線から垂直方向に
ずれた位置に配置されている。
【0013】上記解決手段において、発光素子からの光
は、反射体の反射面で反射して照射される。この照射光
は、水平方向に拡散し、垂直方向に絞られ、基台の発光
素子搭載面と同一平面に向かう。ここで、反射面が発光
素子よりも上方に位置する場合には照射光は下方に向か
い、反射面が発光素子よりも下方に位置する場合には照
射光は上方に向かう。したがって、反射面Rを工夫する
ことにより、特定の指向特性を有するサイド発光型チッ
プLEDが得られる。
【0014】そこで、このサイド発光型チップLED
を、例えば発光面およびこれに対向する光散乱面を有す
る面発光型導光体に対して光を照射する光源として使用
する場合、照射光が反射板や光反射可能な実装基板等の
ある光散乱面に向かうようにLEDを導光体の光入射面
に対向配置する(図7,8参照)。このとき、照射光
は、水平方向すなわち光入射面の長手方向に拡散し、か
つ垂直方向すなわち光入射面の短手方向に絞られた状態
で、導光体の光入射面から導光体内に進入して光散乱面
に向かい、光散乱面側に配された反射板や実装基板等で
積極的に反射して発光面に到達する。
【0015】したがって、導光体に対する有効照射領域
が広くなって導光体の発光面における発光輝度をむらな
く均一にすることができる。しかも、導光体に進入する
照射光の漏れを防止して有効照射量を向上させることが
でき、導光体に対する有効照射領域が広くなっても発光
面における発光輝度を十分に確保することができる。
【0016】また、発光素子を封止する透光体の表面の
一部を反射面の形状に形成し、透光体の表面の一部に反
射体を皮膜状に形成すると、製造工程の簡略化および装
置の小型化が可能となる。
【0017】さらに、実装基板に面実装される基台に実
装基板と発光素子とを接続するための電極を形成し、こ
の電極を基台の実装面まで引き回すと、基台を実装基板
に実装する際には、基台の電極が実装基板に面接触して
半田付けされるので、半田付け強度が強くなる。また、
電極が実装面の両端部に形成されていると、半田付け時
に位置ずれが起きにくい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るサ
イド発光型チップLEDを図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係るサイド発光型チッ
プLEDの斜視図、図2(a)はサイド発光型チップL
EDの縦断正面図、(b)は同じくその底面図、(c)
は同じくその側面図、図3(a)は水平方向の指向特性
を示す図、(b)は垂直方向の指向特性を示す図であ
る。
【0019】本実施形態に係るサイド発光型チップLE
Dは、基台40に搭載された発光素子41と、発光素子
41を封止する透光体42と、透光体42の表面の一部
を覆い発光素子41からの光を反射して照射するための
反射体43を備え、全体的に箱形に形成されている。こ
のサイド発光型チップLEDの外形寸法は、図1を参照
するに、基台40を除く高さaが0.8mm、幅bが
0.8mm、長さcが1.6mmに設定されており、発
光素子41は基台40に搭載できればよいので、実質的
に反射体43の大きさによって寸法が決定され、従来の
一般的なサイド発光型チップLEDに比して小型であ
る。なお、高さa、幅b、長さcが、1.2mm×1.
3mm×2.7mmに、また0.8mm×0.8mm×
2.4mmに設定されたものもある。
【0020】前記基台40は、耐熱性を有する直方体状
のガラスエポキシ基板等からなる。この基台40には、
発光素子41を搭載するための素子搭載用電極44と、
結線用電極45とがメッキ配線されている。これら電極
44,45は、基台40の上面から対向する側面に夫々
形成された断面円弧状のスルーホール46を介して下面
である実装面Zまで立体的に引き回されて、実装面Zの
両端部に配されている。なお、基台40として、絶縁性
フィルムを用いてもよい。
【0021】前記発光素子41は、発光ダイオードから
なり、素子搭載用電極44上に銀ペースト等の導電性接
着剤によりダイボンドされている。そして、発光素子4
1と結線用電極45とが金線等のボンディングワイヤ4
7を介して電気的に接続されている。
【0022】前記透光体42は、透光性および半田リフ
ローの際の高温にも耐え得る耐熱性を有する熱硬化性樹
脂を用いて、トランスファ成形により基台40上に形成
されている。この透光体42の上面は、放物線の一部を
描くように湾曲しており、しかも発光素子41が前記放
物線の中心線Y(図2(c)参照)よりも上方に配置さ
れている。また、透光体42の側面は平坦で、基台40
の側面と面一とされている。なお、発光素子41を前記
放物線の中心線Yよりも下方に配置してもよい。
【0023】前記反射体43は、白色または乳白色で、
半田リフローの際の高温にも耐え得る耐熱性を有する熱
可塑性樹脂を用いて、透光体42の上面のみを覆うよう
に射出成形により形成されている。この反射体43の下
面は、透光体42の上面と面接触して湾曲しており、上
面および側面は平坦で、側面が透光体42の側面と面一
とされている。
【0024】これにより、透光体42の上面と反射体4
3の下面とが合わさった部分、すなわち透光体42と反
射体43との界面が反射体43における反射面Rとなっ
ている。この反射面Rで反射して照射する照射光は、水
平方向に拡散され、垂直方向に絞られ、しかも下方に向
かうように分布する。
【0025】つまり、発光素子41に対して水平方向に
は遮るものがないので、発光素子41からの直接光およ
び反射光は、水平方向に拡散され、垂直方向には基台4
0および反射面Rによって規制されるので、垂直方向に
絞られた指向特性となる。具体的には、図3に示すよう
に、照射光における水平方向の半値角が±65°、垂直
方向の半値角が±30°となる指向特性を有する。明る
さは、電流IFが20mAのときに従来では10〜20
mcd(ミリカンデラ)であったのに対して、本実施形
態のLEDでは35mcdで高輝度となっている。した
がって、水平方向に有効照射領域が広くかつ高輝度なサ
イド発光型チップLEDを提供できる。
【0026】また、透光体42および反射体43は、金
型成形により形成しているので、極めて一定した形状を
確保でき、量産性が良く、光学特性も安定する。その反
面、、2回の金型成形を必要とするため、製造工程が煩
雑であるといった問題もある。そこで、製造工程を簡略
化した透光体および反射体の別の実施形態について説明
する。
【0027】例えば、図4に示すように、基板40上に
反射体43を射出成形により形成後に、基台40と反射
体43とで囲まれた空間に熱硬化性樹脂を注入して透光
体42Aを形成する。
【0028】また、図5に示すように、基板40上に透
光体42をトランスファ成形により形成後に、透光体4
2の上面に白色インク等を印刷あるいは塗装して反射体
43Aを皮膜状に形成する。あるいは、アルミニウム等
の金属膜を貼着したり、蒸着させて反射体を形成しても
よい。この場合、サイド発光型チップLEDのさらなる
小型化も実現できる。
【0029】さらに、図6に示すように、メッキグレー
ド樹脂とメッキの付かないグレード樹脂を用いて、2色
成形により基台40Aおよび反射体43Bを一体的に形
成し、基台40Aの内面に図示しない電極をメッキ配線
し、発光素子41を電極上にダイボンドして結線を施し
た後、熱硬化性樹脂を注入して透光体42Aを形成し、
基台40Aの外面に内面電極と接続する電極Dを半田メ
ッキにより形成することもできる。
【0030】次に、上記サイド発光型チップLEDを液
晶表示装置におけるバックライトの光源として使用した
応用例について説明する。図7はサイド発光型チップL
EDを液晶表示装置におけるバックライトの光源として
使用したときの分解斜視図、図8は同じくその要部側面
図、図9(a)はサイド発光型チップLEDにおける照
射光の垂直方向の分布を示す図、(b)は同じく水平方
向の分布を示す図である。
【0031】図示の如く、サイド発光型チップLED
は、実装基板50に搭載され、液晶表示板51の下側に
平行に配された面発光型導光体52の側方に合計4個配
置されている。サイド発光型チップLEDの実装基板5
0上への搭載は、基台40の実装面Zにおける電極4
4,45と実装基板50に形成された配線パターンとを
半田リフローにより電気的に接続することにより行われ
ている。このとき、基台40の電極44,45が実装基
板30に面接触して半田付けされるので、半田付け強度
が強くなる。したがって、サイド発光型チップLEDの
実装基板30への取付強度が強く実装における信頼性が
向上する。また、電極44,45が実装面Zの両端部に
形成されているので、半田付け時に位置ずれが起きにく
い。なお、図中、Lはサイド発光型チップLEDを示
す。
【0032】導光体52は、透光性のアクリル樹脂等を
用いて直方体状に形成されており、液晶表示板51と対
向する上面が発光面53とされ、発光面53と平行な下
面が光散乱面54とされ、発光面53と光散乱面54の
間のサイド発光型チップLEDと対向する側面が光入射
面55とされている。そして、導光体52の発光面53
には、発光輝度を均一化するための乳白色の樹脂フイル
ム等からなる拡散シート56が設けられ、光入射面55
のサイド発光型チップLEDに対応した各部分には、サ
イド発光型チップLEDからの照射光を効率良く入射さ
せるための平面視円弧状の縦溝55aが形成されてい
る。この導光体52は、光散乱面54が光を反射可能と
する実装基板50に面接触した状態あるいは実装基板5
0に僅かな隙間を空けた状態で配置されている。
【0033】駆動時においては、サイド発光型チップL
EDの発光素子41からの光は、反射体43の反射面R
で反射して導光体52の光入射面55に照射する。この
照射光のほとんどは、図9に示すように、光入射面55
の長手方向に拡散し、かつ光入射面55の短手方向に絞
られた状態で、光入射面55から導光体52内に進入し
て光散乱面54に向かう。なお、図9中、Bは光分布で
ある。そして、光散乱面54に向かった照射光は、光散
乱面54側に配された実装基板50で反射して発光面5
3に到達し、拡散シート56により拡散され、これによ
って液晶表示板51全体を均一に照明する。
【0034】このように、本実施形態のサイド発光型チ
ップLEDを液晶表示装置におけるのバックライトの光
源として使用した場合、照射光を水平方向すなわち導光
体52の光入射面55の長手方向に拡散させ、かつ垂直
方向すなわち光入射面55の短手方向に絞っているの
で、導光体52に対する有効照射領域が広くなって導光
体52の発光面53における発光輝度をむらなく均一に
することができるとともに、発光輝度を高めることがで
きる。このため、発光面53全体を発光させるのに少数
個のLEDで済み、液晶表示板51を照明するのに必要
なサイド発光型チップLEDの個数を減らすことがで
き、コストダウンが可能となる。
【0035】しかも、照射光を下方向すなわち光散乱面
54に向かうようにしているので、従来のように照射光
の分布が発光面および光散乱面に沿った状態となるとき
に比べて、導光体52に進入する照射光の上方向への漏
れを防止できる。そのため、照射光のほとんどを光散乱
面54側で積極的に反射させて発光面53に効率良く導
くことができ、発光面53における発光輝度をより高め
ることができる。したがって、照射光を水平方向に拡散
させても、発光面53における発光輝度を十分に確保で
きる。
【0036】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0037】例えば、本発明のサイド発光型チップLE
Dは、液晶表示装置のバックライトの光源としてだけで
はなく、キーボタン照明用の光源等に使用してもよい。
【0038】また反射体の形状は、照射光を水平方向に
拡散させ、垂直方向に絞って、上下いずれかの方向に向
かうようにさえすれば、本実施形態のような湾曲した形
状でなく多角形状としてもよい。
【0039】さらに、図10に示すように、反射体43
Cを横断面視略凹形として、照射光の水平方向への拡散
を調整してもよい。
【0040】さらにまた、図11に示すように、基台4
0Bを枠状箱形に形成し、この基台40Bの枠内に反射
体43を射出成形により形成し、基台40Bの図示しな
い電極上に発光素子41をダイボンドして結線を施した
後、枠内に熱硬化性樹脂を注入して透光体42Aを形成
して、サイド発光型チップLEDを製造してもよい。こ
の場合、電極を基台40Bの外表面におけるいずれかの
面まで適宜引き回すことにより、その面を基台40Bの
実装面とすることができるので、実装基板50の配置に
おける自由度が増し、液晶表示装置への適用の際に実装
基板50の配置を柔軟に設定できる。しかも、基台40
Bの実装面を適宜変更することによって、反射体43の
反射面を発光素子41の上方または下方に位置させるこ
とができ、照射光の向かう方向を上下いずれかに適宜設
定することができる。したがって、汎用性の高いサイド
発光型チップLEDを提供することができる。なお、こ
の構造においては、基台40Bの側面の一部に透明部分
を形成して、照射光の水平方向への拡散を許容してい
る。
【0041】また、導光体の光散乱面側に実装基板を配
置する代わりに、反射板を配置したり、光散乱面に反射
シートを貼着したり、光散乱面に凹凸を形成して光を発
光面に散乱させてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、発明に
よると、照射光を垂直方向に絞って、照射光が上下のい
ずれかの方向に向かうよう反射体の反射面が形成されて
いるので、特定の指向特性を有する高輝度なサイド発光
型チップLEDを提供することができる。
【0043】反射面は放物線の一部を描くように湾曲さ
れ、発光素子を放物線の中心線から垂直方向にずれた位
置に配置するという極めて簡単な構成により、照射光の
拡散、絞り、方向設定を行うことができ、製造工程の簡
略化および製造コストの削減が可能となる。
【0044】光体の表面の一部を反射面の形状に形成
し、透光体の表面の一部に反射体を皮膜状に形成してい
るので、透光体および反射体を金型成形するときと比べ
て製造工程の簡略化を図ることができ、また反射体が薄
くなって装置の小型化も可能となる。
【0045】台の実装面まで電極が引き回されている
ので、基台を実装基板に実装する際には、基台の電極が
実装基板に面接触して半田付けされ、半田付け強度が強
くなる。したがって、サイド発光型チップLEDの実装
基板への取付強度が強く実装における信頼性が向上す
る。
【0046】照射光を導光体における光散乱面に向かう
ようにしているので、導光体の発光面における発光輝度
をむらなく均一にすることができるとともに、発光輝度
を高めることができる。さらに、発光面全体を発光させ
るのに必要なLEDの個数を減らすことができ、コスト
ダウンが可能となる。
【0047】しかも、照射光を光散乱面に向かうように
しているので、導光体に進入する照射光の漏れを防止し
て、照射光のほとんどを光散乱面側で積極的に反射させ
て発光面に効率良く導くことができ、発光面における発
光輝度をより高めることができる。したがって、照射光
を水平方向に拡散させても、発光面における発光輝度を
十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサイド発光型チップ
LEDの斜視図
【図2】(a)はサイド発光型チップLEDの縦断正面
図、(b)は同じくその底面図、(c)は同じくその側
面図
【図3】(a)は水平方向の指向特性を示す図、(b)
は垂直方向の指向特性を示す図
【図4】他の実施形態におけるサイド発光型チップLE
Dの側面図
【図5】その他の実施形態におけるサイド発光型チップ
LEDの側面図
【図6】別の実施形態におけるサイド発光型チップLE
Dの側面図
【図7】サイド発光型チップLEDを液晶表示装置にお
けるバックライトの光源として使用したときの分解斜視
【図8】同じくその要部側面図
【図9】(a)サイド発光型チップLEDにおける照射
光の垂直方向の分布を示す図、(b)は同じく水平方向
の分布を示す図
【図10】照射光の水平方向への拡散を調整した構造の
サイド発光型チップLEDの横断面図
【図11】枠状の基台を有するサイド発光型チップLE
Dの斜視図
【図12】第一従来例のサイド発光型チップLEDの斜
視図
【図13】第二従来例のサイド発光型チップLEDの斜
視図
【図14】第三従来例のサイド発光型チップLEDの斜
視図
【図15】従来のサイド発光型チップLEDにおける照
射光の垂直方向の分布を示す図
【図16】(a)は水平方向の指向特性を示す図、
(b)は垂直方向の指向特性を示す図
【符号の説明】
40 基台 41 発光素子 42 透光体 43 反射体 44,45 電極 50 実装基板 52 面発光型導光体 53 発光面 54 光散乱面 55 光入射面 R 反射面 Z 実装面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−171681(JP,A) 特開 平8−80637(JP,A) 特開 平4−27174(JP,A) 特開 平5−243618(JP,A) 特開 昭49−82287(JP,A) 特開 平9−36435(JP,A) 実開 平2−104325(JP,U) 実開 昭64−8759(JP,U) 実開 昭63−188967(JP,U) 実開 昭55−52858(JP,U) 実開 昭62−62458(JP,U) 実開 昭62−14756(JP,U) 実開 昭59−9564(JP,U) 実開 昭64−44657(JP,U) 実開 昭60−163482(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に搭載された発光素子と、該発光素
    子を封止する透光体と、該透光体の湾曲した一面を覆う
    反射体とを備え、該反射体が前記基台上に形成され、前
    記反射体の反射面が前記透光体の一面に接触し、放物
    線の一部を描くように湾曲して形成され、前記発光素子
    は前記放物線の中心線から垂直方向にずれた位置に配置
    されたことを特徴とするサイド発光型チップLED。
  2. 【請求項2】 前記反射体と基台とが一体的に形成され
    ことを特徴とする請求項1記載のサイド発光型チップ
    LED。
  3. 【請求項3】 基台に搭載された発光素子と、該発光素
    子を封止する透光体と、前記発光素子からの光を反射し
    て照射するための反射体とを備え、前記反射体の反射面
    は放物線の一部を描くように湾曲され、前記発光素子は
    前記放物線の中心線から垂直方向にずれた位置に配置さ
    れたことを特徴とするサイド発光型チップLED。
  4. 【請求項4】 前記発光素子の照射光が上下のいずれか
    の方向に向かうように、前記反射体の反射面が前記発光
    素子の上方あるいは下方に位置することを特徴とする請
    求項1、2または3記載のサイド発光型チップLED。
  5. 【請求項5】 記反射体が皮膜状に形成されたことを
    特徴とする請求項1、3または4記載のサイド発光型チ
    ップLED。
  6. 【請求項6】 前記基台は実装基板に面実装され、前記
    基台に前記実装基板と発光素子とを接続するための電極
    が形成され、前記電極が前記基台の実装面まで引き回さ
    れたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載のサイド発光型チップLED。
  7. 【請求項7】 前記照射光における水平方向の半値角が
    垂直方向の半値角よりも大となる指向特性を有すること
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のサイ
    ド発光型チップLED。
  8. 【請求項8】 発光面およびこれに対向する光散乱面を
    有する面発光型導光体に対して光を照射するためのサイ
    ド発光型チップLEDであって、基台に搭載された発光
    素子と、該発光素子からの光を反射して前記導光体にお
    ける前記発光面と光散乱面との間の光入射面に照射する
    ための反射体とを備え、前記照射光 記光入射面の短
    手方向に絞って前記光散乱面に向かうように、前記反射
    体の反射面が放物線の一部を描くように湾曲して形成さ
    れ、前記発光素子は前記放物線の中心線から垂直方向に
    ずれた位置に配置されたことを特徴とするサイド発光型
    チップLED。
  9. 【請求項9】 液晶表示板を照明する面発光型導光体
    と、該導光体の側方に配置された光源とを有する液晶表
    示装置において、前記光源として、請求項1ないし8の
    いずれかに記載のサイド発光型チップLEDが用いら
    れ、該LEDと対向する前記導光体の側面が光入射面と
    されたことを特徴とする液晶表示装置。
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