JP3472276B2 - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置

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JP3472276B2
JP3472276B2 JP2001126172A JP2001126172A JP3472276B2 JP 3472276 B2 JP3472276 B2 JP 3472276B2 JP 2001126172 A JP2001126172 A JP 2001126172A JP 2001126172 A JP2001126172 A JP 2001126172A JP 3472276 B2 JP3472276 B2 JP 3472276B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば工場において切削加工された被加
工物に付着する切り屑を取除く作業を行う作業を工作機
械サイドで行うために小型の集塵装置が使用されてい
る。この集塵装置は、作業者が物品を配置して手作業で
物品に付着した切り屑などの塵芥を除去する作業を行う
作業室と、この作業室から通路を介して空気を吸引する
送風機と、この送風機により作業室から吸引される空気
により運ばれる塵芥を捕集するフィルタとを備えたもの
で、例えば工場における各職場に設置することにより各
職場毎で切削加工した被加工物から取除いた切り屑を集
塵処理することができる。
【0003】そして、この集塵装置は、作業者が装置の
前側に立ち手で物品を持って作業室の内部に入れて塵芥
を取除く作業を行うために、物品の出し入れや塵芥を取
除く作業の容易さを考慮して作業室の前面部に常時開放
状態とされた作業口が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の集塵
装置では、作業室の前面部に常時開放された作業口が形
成されているために作業室に対する物品の出し入れや作
業室での塵芥を取除く作業を行うのに便利である。しか
し、作業室内部で物品から塵芥を取除く作業を行ってい
る場合に、作業口の近くに物品があると、物品から除去
した塵芥が送風機に接続された通路に吸込まれずに作業
口から作業室の外部へ飛び出すことがあり、このため集
塵装置による集塵の度合が低下するという問題がある。
また、送風機を駆動して作業室の空気を吸引しながら作
業室の内部で物品から塵芥を除去する作業を行う場合
に、作業室の開放された作業口を通して作業室外部の空
気を作業室の内部へ吸込むことになる。このため、作業
室外部に浮遊する塵芥が空気とともに作業口を通して作
業室内へ吸込まれてこの通路に設けられたフィルタに捕
集されるので、フィルタは物品からの塵芥以外の塵芥を
も捕獲することになり本来の集塵の効果が低下するとい
う問題もある。
【0005】これらの問題の対策として、例えば一対の
挿入孔を有する蓋で作業口を閉じ、作業者が外部から手
を一対の挿入孔を通して作業室内部に挿入して作業を行
うことも考えられているが、この方法では物品の出し入
れや塵芥を除去する作業が大変やりにくく不便であるた
めに実用化されていない。
【0006】本発明は、作業室での物品を除去する作業
に支障をきたすこと無く、除去した塵芥が作業室の作業
口から外部へ漏れ出す事態および装置外部に浮遊する塵
芥を吸込む事態の発生を抑えた集塵装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の集塵装
置は、装置本体と、この装置本体に設けられ装置本体の
前面部に開放された作業口を有し前記装置本体の外部か
ら前記作業口を通して物品を内部に入れて物品から塵芥
を除去する作業を行う作業室と、この作業室に備えられ
物品に応じて圧縮空気を噴射させ物品に付着している塵
芥を吹き飛ばす空気噴射銃と、前記作業室外部の装置本
体内に配置され前記空気噴射銃とホースを介して接続さ
れ空気噴射銃に圧縮空気を供給する蓄圧タンクおよびコ
ンプレッサと、前記作業室の下側に位置して前記装置本
体に設けられた送風機と、前記装置本体に設けられ前記
送風機による吸引力で前記作業室から前記送風機の吸込
み口へ空気を流す集塵用空気通路と、この集塵用空気通
路に設けられこの集塵用空気通路を流れる空気により運
ばれる塵芥を捕集するフィルタと、前記装置本体に設け
られ前記作業室の作業口の上縁から下縁へ向けて空気を
吹出し前記作業口を覆うエアカーテンを形成する吹出し
ノズルを有するエアカーテン用吹出しダクトとを具備
し、前記送風機の吐出口と前記エアカーテン用吹出しダ
クトとが接続されて、前記送風機から吐出される空気が
前記エアカーテン用吹出しダクトへ送られることを特徴
とする。
【0008】この発明の構成によれば、作業室の作業口
にエアカーテンを形成するので、作業室での物品から塵
を除去する作業に支障をきたすこと無く、たとえ空気
噴射銃を用いて物品に付着する塵芥を吹き飛ばす場合に
おいても除去した塵芥が作業室の作業口から外部へ漏れ
出す事態の発生を容易に抑え、かつ装置外部に浮遊する
塵芥を吸込む事態の発生を容易に抑えることができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の集塵
装置において、前記フィルタは横置きして設けられ、前
記装置本体には前記フィルタの下側に位置して塵芥受け
体が設けられていることを特徴とする。そして、前記フ
ィルタには振動発生装置が連結されていて、フィルタに
付着した塵芥を離脱させることができ、前記塵芥受け体
は装置本体外部に取出して回収した塵芥を廃棄できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1および図2を参照して説明する。図1はこの実施の形
態における集塵装置を示す正面図、図2は同側面であ
る。
【0011】図中1は装置本体で、この装置本体1の上
部には作業室2が設けられ、この作業室2の真下には吸
込みガイド3が設けられている。装置本体1の下部にお
ける前部には吸込みダクト4が設けられ、この吸込みダ
クト4に対して装置本体後部側に隣接して集塵室5が設
けられている。この集塵室5には作業室2の下側に位置
して送風機6が設けられ、またこの集塵室5の下側には
フィルタ7が設けられている。
【0012】説明を加える。装置本体1は後述するよう
に作業者が作業室2で作業を行う上で必要な幅寸法を有
する箱形なすものである。作業室2の前面部(装置本体
1の上前面部)は上部から下部に向けて前側へ突出する
ように傾斜しており、この前面部における下部は装置本
体1の幅方向略全体に亘り開放されて作業口11が形成
され、この作業口11は作業者が作業室2に対して外部
より手および物品を出し入れし、且つ手を挿入して作業
を行える高さを有している。なお、この作業口11は常
時開放されている。作業室2の前面部における上部は透
明板12により形成されて室内が外部より透視できるよ
うになっている。作業室2の下面部は水平に配置された
金網13によって形成され、その上面に物品を載置でき
るようになっている。
【0013】吸込みガイド3は上端および下端が開放さ
れて下側に向かうに従い断面積が縮小するホッパ型をな
すもので、装置本体1の幅方向全体に沿って設けられ、
上端が作業室2の下端部に接続されているとともに下端
が装置本体1の下部の前部に設けられた吸込みダクト4
の上端に接続され、作業室2の空気を吸込みダクト4へ
収束して案内するようになっている。吸込みガイド3の
内部には作業室2の空気を吸込みダクト4へ案内する複
数の案内羽根14が設けられている。これら案内羽根1
4は装置本体1の幅方向に沿って延びるもので、装置本
体1の奥行き方向に間隔を存して配置され、例えば装置
本体1の下後部へ向けて傾斜されて吸込みダクト4の後
面部と組合せて空気を案内する通路を形成している。
【0014】吸込みダクト4は装置本体1の幅方向に沿
って設けられ、上端が吸込みガイド3の下端に接続され
て垂直に延びるダクトを形成しており、下端が装置本体
1の下端部から適宜な高さの位置で開口している。集塵
室5は装置本体1の幅方向に沿って設けられており、上
面部、前面部および後面部が閉塞されるとともに下面部
が装置本体1の下端部から適宜な高さの位置で開口して
いる。この集塵室5の下面開口15は送風機6の設置位
置に応じて例えば図1において装置本体幅方向右側部で
開口されている。
【0015】装置本体1の下端部における空間部には、
集塵室5の下面開口15の真下に位置して下面開口15
と同じ大きさを有するフィルタ7が横置き、例えば水平
に配置して設けられている。このフィルタ7は例えば成
形不織布からなるものである。装置本体1の下端部には
引出し型の塵芥受け体16が設けられている。この塵芥
受け体16は吸込みダクト4および集塵室5の下側に装
置本体1の幅方向に沿って延びる受け皿16a、装置本
体1の前面部を形成する前面板16bおよび前面板16
bに設けられた取手16cを有するもので、受け皿16
aが装置本体1の下端に水平に配置されて装置本体1の
奥行き方向に沿って図2示すように収納位置と引出し位
置とに亘って移動可能に支持されている。受け皿16a
が収納位置にある時に前面板16bは装置本体1の前部
を閉じる位置にある。
【0016】送風機6はターボ型、ブレード型あるいは
シロッコ型などが用いられており、中心部に吸込み口1
7が、外周部に吐出口18が夫々設けられている。送風
機6は図1において集塵室5の装置本体1の幅方向左側
に設置され、吸込み口17が集塵室5における下端開
口15が形成された空間部に向き、且つ吐出口18が装
置本体1の後部に設けられた機器配置室19に突出する
ように向きを設定して設置されている。図中6aは送風
機6に具備された電動機である。機器配置室19は装置
本体1の後部において高さ方向全体に亘って設けられて
送風機6の吐出口18が突出されている。
【0017】このようにして吸込みガイド3、吸込みダ
クト4、装置本体1の下端部空間および集塵室5を結ん
で集塵用空気通路が構成される。そして、送風機6の吸
込み口17は集塵室5の内部および下面開口15を介し
装置本体1の下端部の空気を吸込むようになってい
る。すなわち、送風機6による吸引力で作業室2から送
風機6の吸込み口17へ空気を流す集塵用空気通路が構
成され、この集塵用空気通路にこの空気通路を流れる空
気により運ばれる塵芥を捕集するフィルタ7が設けられ
る。
【0018】また、装置本体1の上端部内部すなわち
業室2の上端部内部にはエアカーテン用吹出しダクト2
1が設けられている。このエアカーテン用吹出しダクト
21は作業室2の上端部に装置本体1の幅方向に全体に
亘り設けられた薄型のもので、作業室2の前面部(透明
板12)の上縁において装置本体1の幅方向に全体に亘
り延びて空気を吹出す吹出しノズル22を有している。
このエアカーテン用吹出しダクト21は、例えば装置本
体1の幅方向に中央部が最も装置本体1の奥行き方向で
最も後側に位置する頂点とし、作業室2の前面部(透明
板12)の幅方向全体に沿う部分を底辺とする二等辺三
角形を平面形状とし、且つこの二等辺三角形の底辺に相
当する部分に吹出しノズル22が連続して形成されてい
る。吹出しノズル22は作業室2の前面部(透明板1
2)の上縁内部において作業室2の前面部の傾斜に沿っ
て傾斜して形成され、その下端が吹出し口として開口さ
れている。これにより吹出しノズル22は作業室2の前
面部幅方向全体の上縁から連続して傾斜した前面部に沿
って下向きに空気を帯状に吹出してエアカーテンを形成
しうることができるようになっている。すなわち、作業
室2の作業口11の上縁から下縁へ向けて空気を吹出し
作業口11を覆って作業室2の内部を外部に対してシー
ルするエアカーテンを形成するようになっている。
【0019】機器配置室19には、送風機6の吐出口1
8と、エアカーテン用吹出しダクト21における二等辺
三角形の頂点に相当する部分に接続され、送風機6から
吐出される空気をエアカーテン用吹出しダクト21に送
る送風ダクト23が設けられている。
【0020】さらに、作業室2の内部には空気噴射銃2
4およびこの空気噴射銃24に接続されて圧縮空気を送
るホース25が設けられ、機器配置室19にはコンプレ
ッサ26およびこのコンプレッサ26により供給される
圧縮空気を貯える蓄圧タンク27が設けられており、コ
ンプレッサ26と蓄圧タンク27、蓄圧タンク27とホ
ース25は夫々図示しないホースにより接続されてい
る。
【0021】なお、フィルタ7は弾性部材を用いた支持
体31に水平方向の振動が可能に支持され、且つ従来公
知の振動発生装置32の駆動により水平振動されるよう
になっている。
【0022】図中33は送風機6およびコンプレッサ2
6を起動、停止させるスイッチ、34は装置本体11に
設けられた移動用のキャスタおよび35はキャスタ34
に付属するストッパである。
【0023】このような構成をなす集塵装置を使用する
場合について説明する。スイッチ33を操作して送風機
6を駆動してファンを回転させると、送風機6の吸込み
口17に発生した吸引力により吸込み口17から集塵室
5の内部の空気を吸込み、さらに集塵室5の下面開口1
5を通して装置本体1下端部の空間部にある空気を集塵
室5の内部に吸込む。この場合、装置本体1の下端空間
部にある空気はフィルタ7を通過して集塵室5の内部に
吸込まれる。このため、作業室2にある空気は金網13
から吸込みガイド3および案内羽根14により収束され
て吸込みダクト4に案内され、さらに吸込みダクト4を
下降して装置本体1の下端部まで流れて集塵室5へ達す
る。
【0024】一方、送風機6が駆動して加圧された空気
が吐出口18から吐出され、この空気が送風ダクト23
を流れて装置本体1の上端に設けたエアカーテン用吹出
しダクト21に送られる。エアカーテン用吹出しダクト
21では、空気が二等辺三角形の頂点に相当するから底
辺に相当する部分へ広がるように案内され、底辺に相当
する部分に形成された吹出しノズル22の長さ方向全体
に亘って確実に送られる。
【0025】そして、空気は吹出しノズル22の下端に
長さ方向に沿って形成された吹出し口全体から下向きに
吹出される。吹出しノズル22は作業室2の前面部(透
明板12)の上縁内部において作業室2の前面部の幅方
向に沿って前面部の傾斜に沿って形成されている。この
ため、空気は吹出しノズル22の吹出し口から作業室2
の前面部上縁からその前面部の傾斜に沿って前面部の下
縁まで下向き吹出され、且つ吹出しノズル22の全体に
亘って連続して形成される。これにより吹出しノズル2
2から吹出された空気は、作業室2の前面部の幅方向に
沿って連続し、且つ前面部に沿って傾斜した帯状のエア
カーテンAを形成する。すなわち、作業室2の作業口1
1の上縁から下縁へ向けて空気を吹出し作業口11を覆
って作業室2の内部を外部に対してシールするエアカー
テンAを形成する。吹出しノズル22から吹出された空
気は作業室2の下端面部を形成する金網12を通して吸
込みガイド3に吸込まれる。
【0026】作業者が物品に付着する塵芥を除去する作
業、例えば被加工物に付着した切り屑を除去する作業を
行う場合は、作業者が集塵装置の前面部の前側に立ち、
手で物品を持って作業口11を通して作業室2の内部に
挿入し、作業室2の内部で物品から塵芥を除去する作業
を行う。この場合、作業者は作業室2の外部から作業口
11を覆うエアカーテンAを通して手および物品を作業
室2の内部に挿入する。また、作業室2の内部で物品か
ら塵芥を除去する作業は、作業口11がエアカーテンA
で覆って作業室2の内部を外部と仕切った状態で行なわ
れる。作業を終えた後は作業者は作業室2の内部から作
業口11を覆うエアカーテンAを通して手および物品を
作業室2の外部へ出す。物品から塵芥を除去する作業
は、例えばブラシなどの工具を用いる場合の他に、空気
噴射銃24で物品に向けて空気を噴射させて物品に付着
している塵芥を吹き飛ばす方法がある。空気噴射銃24
で空気を噴射するためには、コンプレッサ26を駆動し
て蓄圧タンク27に圧縮空気を溜め、この蓄圧タンク2
7から圧縮空気を空気噴射銃24に供給する。
【0027】作業室2で除去された塵芥は、作業室2の
内部の空気に乗って金網12から吸込みガイド3、吸込
みダクト4を通って運ばれて空気がフィルタ7を通過す
る時にフィルタ7に付着して捕集される。フィルタ7
付着した塵芥の量が増大した場合には、振動装置32に
よりフィルタ7を振動させて塵芥をフィルタ7から離脱
させる。フィルタ7から離脱した塵芥はフィルタ7の下
側に位置する塵芥受け体16の受け皿16aに落下して
受け止められる。なお、塵芥受け体16は装置本体1の
外部へ引出し、受け皿16aに溜まった塵芥を取出して
廃棄することができる。
【0028】このようにフィルタ7が横置きにして設け
られ、装置本体1にはフィルタ7の下側に位置して塵芥
受け体16が設けられているので、フィルタ7に付着し
た塵芥を全面に亘り容易且つ確実に落下させることがで
き、この落下した塵芥を塵芥受け体7で受けて容易に回
収することができる。
【0029】ところで、この集塵装置では、作業室2の
前面部に物品や作業者の手を出し入れするために形成さ
れた作業口11に、作業室2の内部と外部と仕切るエア
カーテン形成する。このため、作業口11をエアカー
テンで仕切った状態で、作業者の手および物品を作業口
11を通して出し入れする操作と、作業室2で物品から
塵芥を除去する作業を行うことができるので、物品から
除去した塵芥が作業口11から外部へ飛び出すことを
アカーテンAで阻止し空気とともに吸込みガイド3へ吸
込ませることができ良好な集塵を行える。また、作業室
2の外部に浮遊する塵芥が空気とともに作業口11を通
して作業室2内へ吸込まれことをエアカーテンAで阻止
するので、フィルタ7は物品からの塵芥のみを捕獲する
ことになり集塵の効果を低下させることが無い。さら
に、作業室2の内部と外部と仕切るために作業口11を
構造物で覆うことが無いので、この構造物が作業室2で
の物品を除去する作業に支障をきたすことがなく、作業
室2で物品から塵芥を除去する作業を容易に行うことが
できる。
【0030】さらにまた、作業室2を覆うエアカーテン
は集塵用の送風機6が吐出する空気を利用するので、集
塵用として設ける設備の他にエアカーテンを形成するた
めに特別に設備を設ける必要が無く、設備費が大変経済
的である。なお、コンプレッサ26により加圧された空
気をエアカーテンを形成するために利用することもでき
る。
【0031】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、作業室の作業
口にエアカーテンを形成するとともに、物品に応じてブ
ラシあるいは空気噴射銃を用いることができ、除去した
塵芥が作業室の作業口から外部へ漏れ出す事態および装
置外部に浮遊する塵芥を吸込む事態の発生を容易に抑え
ることができる。また、作業室の内部と外部と仕切るた
めに作業口を構造物で覆うことが無いので、作業室での
物品から塵芥を除去する作業に支障をきたすことがな
い。さらに、作業室を覆うエアカーテンは集塵用の送風
機が吐出する空気を利用するので、集塵用として設ける
設備の他にエアカーテンを形成するために特別に設備を
設ける必要が無く、設備費が大変経済的である。
【0033】請求項2の発明によれば、フィルタが横置
きにして設けられ、このフィルタに振動発生装置が連結
され、装置本体にはフィルタの下側に位置して塵芥受け
体が設けられているので、フィルタに付着した塵芥を全
面に亘り容易且つ確実に落下させることができ、この落
下した塵芥を塵芥受け体で受けて容易に回収でき、かつ
外部へ廃棄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における集塵装置を示す
正面図。
【図2】同実施の形態における集塵装置を示す側面図。
【符号の説明】
1…装置本体 2…作業室 3…吸込みガイド 4…吸込みガイド 5…集塵室 7…フィルタ 11…作業口 13…金網 16…塵芥受け体 21…エアカーテン用吹出しダクト 22…吸込みダクト 23…送風ダクト 24…空気噴射銃 26…コンプレッサ 27…蓄圧タンク A…エアカーテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F04D 29/44 F04D 29/44 B E 29/70 29/70 L

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、この装置本体に設けられ装
    置本体の前面部に開放された作業口を有し前記装置本体
    の外部から前記作業口を通して物品を内部に入れて物品
    から塵芥を除去する作業を行う作業室と、この作業室に
    備えられ物品に応じて圧縮空気を噴射させ物品に付着し
    ている塵芥を吹き飛ばす空気噴射銃と、前記作業室外部
    の装置本体内に配置され前記空気噴射銃とホースを介し
    て接続され空気噴射銃に圧縮空気を供給する蓄圧タンク
    およびコンプレッサと、前記作業室の下側に位置して前
    記装置本体に設けられた送風機と、前記装置本体に設け
    られ前記送風機による吸引力で前記作業室から前記送風
    機の吸込み口へ空気を流す集塵用空気通路と、この集塵
    用空気通路に設けられこの集塵用空気通路を流れる空気
    により運ばれる塵芥を捕集するフィルタと、前記装置本
    体に設けられ前記作業室の作業口の上縁から下縁へ向け
    て空気を吹出し前記作業口を覆うエアカーテンを形成す
    る吹出しノズルを有するエアカーテン用吹出しダクトと
    を具備し、前記送風機の吐出口と前記エアカーテン用吹
    出しダクトとが接続されて、前記送風機から吐出される
    空気が前記エアカーテン用吹出しダクトへ送られること
    を特徴とする集塵装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタは横置きして設けられると
    ともに、このフィルタに振動を与えてフィルタに付着し
    た塵芥を離脱させる振動発生装置が連結され、前記装置
    本体には前記フィルタの下側に位置してフィルタから離
    脱した塵芥を受ける塵芥受け体が設けられ、この塵芥受
    け体は前記装置本体外部へ取出し自在としたことを特徴
    とする請求項1に記載の集塵装置。
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