JP3472083B2 - 魚釣用両軸受型リ−ル - Google Patents

魚釣用両軸受型リ−ル

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JP3472083B2
JP3472083B2 JP16945297A JP16945297A JP3472083B2 JP 3472083 B2 JP3472083 B2 JP 3472083B2 JP 16945297 A JP16945297 A JP 16945297A JP 16945297 A JP16945297 A JP 16945297A JP 3472083 B2 JP3472083 B2 JP 3472083B2
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一弥 南部
昭夫 関本
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、クラッチ機構の
切換部材の操作性を改善した魚釣用両軸受型リ−ルに関
する。 【0002】 【従来の技術】従来、リ−ル本体の側板間に回転自在に
支持したスプ−ルに釣糸を巻回する両軸受型リ−ルに、
該スプ−ルに釣糸巻取り状態と釣糸放出状態に切換える
クラッチ機構を備えており、該クラッチ機構の切換部材
は、例えば実公平3−47506 号公報や実登第3027227 号
公報で見られるように一般的に知られ、リ−ル本体の側
板上面やスプ−ル後部の側板間に変位可能に設けられて
いる。しかしながら、このような場合、リ−ルを手で保
持してスプ−ルを親指等で押えたり、サミングした状態
でクラッチのON→OFF(釣糸巻取り状態から釣糸繰
出し状態)やクラッチのOFF→ON(釣糸繰出し状態
から釣糸巻取り状態)の操作を容易に片手で行えず、ス
ム−ズな仕掛けの繰出しや棚取り操作が行えない等の課
題が残されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、リ−ルを手で保持してスプ−ルを親指等で押えた
り、サミングした状態でクラッチ切換え操作を容易に片
手で行えず、スム−ズな仕掛けの繰出しや棚取り操作が
行えない等である。 【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、リ−ルを
手で保持してスプ−ルを親指等で押えたり、サミングし
た状態でクラッチ切換え操作が容易に出来る魚釣用両軸
受型リ−ルを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持し
たスプールを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態に切換える
クラッチ機構の切換部材をリール本体に設けた魚釣用両
軸受型リールにおいて、前記切換部材を反ハンドル側側
板の釣糸繰出し側の前部に突出するように設け、リール
全体を手の中に握持保持した手の人差指が前記切換部材
の操作部の前面に当てられると共に親指はサミング操作
可能に前記スプールに載せられ、更に、前記切換部材の
操作でスプールを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態の夫々
に切換え及び復帰可能としたことを要旨とするものであ
る。 【0006】 【0007】 【0008】 【発明の実施の形態】本発明は、リ−ル本体Aを手の中
にしっかり握持保持した片手の指の操作で、スプ−ル操
作とクラッチ操作の両操作を素早く行えるので、棚取り
操作が容易になると共に、釣場の状況に応じて機敏な対
応が可能となる。 【0009】本発明は、反ハンドル側の側板2前部に切
換部材8の操作部8bが突出するように設けることによ
り、一方の手でスプ−ル操作とクラッチ操作の両操作を
状況に応じて使い分けた後、他方の手で素早く巻取り操
作に移行できるので、一連の魚釣り操作性が一段と向上
する。 【0010】 【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図1から図12はクラッチ機構のクラッチ操作体が
回動方式の第1実施例で、図1は魚釣用両軸受型リ−ル
の斜視図、図2は魚釣用両軸受型リ−ルの平面図、図3
は反ハンドル側の側板の内側の断面側面図、図4は魚釣
用両軸受型リ−ルの断面平面図と一部拡大断面平面図、
図5はハンドル側の拡大断面平面図、図6はクラッチO
N状態のハンドル側の側板の内側の要部断面側面図、図
7はハンドル側の側枠内側断面側面図、図8は駆動歯車
と制動板の分解斜視図、図9は図6の栓が閉じられた水
抜き栓近傍の拡大断面側面図、図10は釣糸案内体の拡大
断面側面図、図11はクラッチOFF状態のハンドル側の
側板の内側の要部断面側面図、図12はクラッチON状態
のハンドル側の側板の内側の要部断面側面図である。 【0011】魚釣用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体Aの
左右両側枠1、1′が指載せ板10とリ−ル脚11を固定す
る支柱12、12で平行に保持されて左側枠1の外側にはリ
−ル本体Aの側板2が、右側枠1′の外側にはリ−ル本
体Aの支持板3と側板3′が夫々図示しないビスで着脱
自在に取り付けられている。左右両側枠1、1′間にス
プ−ル13がスプ−ル軸4に固定配置され、スプ−ル軸4
は一方の軸受14、15と他方の軸受16、17で回転自在に軸
承されてクラッチ機構Bとスプ−ル軸4に嵌合されたピ
ニオン5とハンドル軸6に摩擦結合された駆動歯車7と
ハンドル軸6に取り付けられたハンドル18を介して回転
されるように構成されている。スプ−ル13より前方の左
右両側枠1、1′間にレベルワインド装置Cが設けられ
ている。左右両側枠1、1′間の前方上方に釣糸19の繰
り出し量や釣糸張力等を計測表示する表示器20と操作ス
イッチ釦21、22を設けた表示体23が設けられている。 【0012】左側枠1に固定された軸部24にクラッチ機
構Bの切換部材8が回動自在に軸承されている。切換部
材8は歯車部8aと操作部8bからなり、操作部8bは側板2
の透孔2aから外側に突出されている。歯車部8aには小歯
車25が噛合され、小歯車25は左側枠1と右側枠1′と支
持板3を貫通した軸杆26の一端に固定されている。支持
板3から突出した軸杆26の他端に歯車27が固定されてい
る。左側枠1の内側には筒部1aが突出形成されている。
筒部1a内には凹部1bと透孔1cが形成されて凹部1b内に軸
受14が取り付けられている。側板2の内側に筒部2bが形
成されて筒部2b内に凹部2cが形成されて軸受15が取り付
けられている。 【0013】軸受14に軸承されたスプ−ル軸4の一側4a
の外側には歯車28が回り止め嵌合されてEリング29で抜
け止めされている。軸受15にはスプ−ル軸4の一端4bが
軸承されて凹部2cの内側底面にスラスト軸受30が固定さ
れて一端4bが当接されている。左側枠1の外側には軸31
が固定されて歯車32が軸承されて歯車32は歯車28に噛合
されている。歯車32にはレベルワインド装置Cのレベル
ワインドカム軸33に固定された歯車34が噛合されてい
る。レベルワインド装置Cは案内筒35の中にレベルワイ
ンドカム軸33が設けられ、案内筒35の外周に釣糸案内体
36が左右往復動自在に嵌合されている。 【0014】支持板3の内側と外側には夫々筒部3a、3b
が突出形成されている。内側の筒部3aは右側枠1′の透
孔1dに着脱自在に挿入されて右側枠1′の内側に突出さ
れている。内側の筒部3a内には凹部3cと透孔3dが形成さ
れて凹部3c内に軸受16が取り付けられている。軸受16に
軸承されたスプ−ル軸4の他側4cの外側には係合部4dと
係合部4dより左側に細径部4eが形成されて細径部4e外周
にピニオン5が軸方向に移動自在に嵌合されている。 【0015】側板3′の外側に筒状の軸支部3eが突出形
成されている。軸支部3eの外周に雄螺子が形成されて雄
螺子にはスプ−ル軸端圧接の調整つまみ37が螺合され、
調整つまみ37の内側底面にスラスト軸受38が固定されて
スプ−ル軸4の細径部4eの端部が当接されている。軸支
部3eの内側には凹部3fと透孔3gが形成されて凹部3fには
軸受17が挿入されて細径部4eが軸承されている。 【0016】支持板3と側板3′間のスプ−ル軸4の細
径部4eに軸方向に移動自在に嵌合されたピニオン5には
係合部5aが形成されてスプ−ル軸4の係合部4dとでクラ
ッチ機構Bの係合部が構成されている。ピニオン5には
周溝5bが形成されてクラッチ板39が挿入され、クラッチ
板39は両端が支持板3に固定された支柱40、40に嵌めら
れ、図示しない発条で前記スプ−ル軸4の係合部4dとピ
ニオン5の係合部5aが係合される方向に付勢されてい
る。クラッチ板39の中央にはピニオン5の溝5bに嵌まる
円弧状の凹部が形成されている。ピニオン5にはハンド
ル軸6に嵌合されて摩擦結合された駆動歯車7が噛合さ
れている。 【0017】右側枠1′の右外側には凹部1eが、支持板
3の右外側には透孔3hが形成されて軸受41が透孔3hに嵌
合固定され、軸受41にハンドル軸6の一端6aが回転自在
に嵌合されて抜け止め板42で抜け止めされている。側板
3′に透孔3iと凹部3jが形成されている。凹部3jには軸
受43が嵌合されて取り付けられている。軸受43でハンド
ル軸6が、ハンドル軸6の軸線方向に移動自在に回り止
め嵌合されたカラ−44を介して軸承されている。 【0018】駆動歯車7の左側のハンドル軸6には一端
6aと鍔部6bが形成されてキック歯車45と逆転防止の爪車
46が夫々摩擦板47を挟んで鍔部6bに押圧されるように重
ねて嵌合され、キック歯車45と爪車46はハンドル軸6に
回り止め嵌合されている。キック歯車45の外周には複数
個のキック突起45a が突出形成されている。駆動歯車7
には中心に丸孔7aと凹部からなる収容部7bが形成されて
ドラグ機構の制動板48と摩擦板49と制動板50と摩擦板49
と制動板48と摩擦板49と制動板50が順次挿入収容されて
いる。 【0019】更に収容部7bの内周には軸方向に一対の突
起7cが形成されて制動板48の外周の凹部48a は一対の突
起7cに回り止め嵌合されると共に、ハンドル軸6の外周
に回動自在に嵌合されている。制動板50は回り止め透孔
50a でハンドル軸6の外周に回り止め嵌合され、駆動歯
車7に対して回動自在に嵌合されている。尚、金属製の
制動板48、50には図8のように夫々複数個の透孔48b 、
50b が形成されて重量の軽減や放熱性の向上及び制動力
の増大化が図られている。透孔48b 、50b を凹部として
もよい。 【0020】駆動歯車7の開口側の制動板50にはハンド
ル軸6に回り止め嵌合された押圧盤51が当接されてい
る。押圧盤51の右側にはハンドル軸6に回り止め嵌合さ
れた発条52、53が当接されている。発条53の隣には前記
カラ−44が当接されている。カラ−44の隣にはハンドル
軸6に螺合されたナット54が当接されている。ナット54
より外側のハンドル軸6にはハンドル18が回り止め嵌合
されて袋ナット55で抜け止めされている。ナット54はド
ラグ調整ツマミ56の多角形の貫通孔に軸方向の前後に移
動自在に嵌合されている。 【0021】ハンドル軸6が軸承された軸受43の外側の
側板3′の側部には凹部3kが形成されてドラグ調整ツマ
ミ56との間に金属、合成樹脂の硬質体や硬質フェルトな
どからなる中間部材57が回転自在に介在され、ドラグ調
整ツマミ56とハンドル18との間に他のOリングからなる
中間部材58が介在されている。前記逆転防止の爪車46は
ハンドル軸6に回り止め嵌合され、爪車46の外側にはバ
ネ板59、59で挾まれた逆転防止爪60が軸61で回動自在に
軸承され、バネ板59、59は爪車46の両側面を挟み込み、
逆転防止爪60の先端は爪車46の外周に形成された係止歯
に係合自在に臨まされている。 【0022】支持板3の外側の筒部3bの外周にはクラッ
チ機構Bの筒状のクラッチ操作体9が回動自在に嵌合さ
れている。クラッチ操作体9の端面には2つのクラッチ
カム9aが突出形成され、外周には突出部9bと歯部9cが形
成されている。支持板3には軸62で切換え板63の一端が
回動自在に軸支され、側板3′の外部に突出した軸62に
切換えレバ−64が取り付けられている。切換え板63は支
持板3に設けた突起3m、3nでクリックストップされる。
突出部9bと切換え板63の他端の間にデットポイントバネ
65が設けられている。 【0023】クラッチ操作体9の側部の支持板3に軸66
でキックレバ−67が回動自在に軸承されている。キック
レバ−67にはキックピン68が固定されてキック歯車45に
臨まされている。キックレバ−67の一端はクラッチ操作
体9の端面に固定されたピン69に当接されるように臨ま
されている。支持板3にはキックレバ−67の回動を規制
するピン70が固定されている。 【0024】前記切換部材8に連結された歯車27には支
持板3に固定された軸71に軸承された二重歯車72が噛合
され、他の歯車72′は歯部9cに噛合されている。クラッ
チ機構Bは、スプ−ル軸4の係合部4dとピニオン5の係
合部5aと、クラッチ板39と、キック歯車45とキックレバ
−67と、クラッチ操作体9と、切換部材8と、切換部材
8の回動操作をクラッチ操作体9に伝達する小歯車25と
軸杆26と歯車27と二重歯車72とで構成されている。 【0025】前記レベルワインド装置Cの釣糸案内体36
の筒部36a の中には係合子73が挿入されてレベルワイン
ドカム軸33に係合されると共に、筒部36a に螺合された
キャップ74で抜け止めされている。筒部36a の下端外周
とキャップ74の内部底面には夫々傾斜面36b 、74a が形
成されて釣糸案内体36とキャップ74の締結力が強化され
ている。側板3′の底部には透孔3oが形成されて水抜き
開閉板75のツマミ75a が前後に移動自在に挿入されてい
る。側板3′の内側には蓋板76が溶着されている。水抜
き開閉板75と蓋板76には夫々窓孔75b 、76a が形成され
ている。 【0026】リ−ルが握持保持される時は、リ−ル全体
を手の中に握持保持して人差指が切換部材8の操作部8b
の前面に当てられる。親指はサミング操作可能にスプ−
ル13に載せられる。図6のようにデットポイント機能が
利用可能な位置に切換え板63がある時、切換部材8の操
作部8bが下方に回動されていると、クラッチ機構Bがク
ラッチON状態にある。クラッチON状態からクラッチ
OFF状態に切換えられる時は、切換部材8の操作部8b
が上方に回動されると、小歯車25と軸杆26と歯車27と二
重歯車72が回動されて歯部9cでクラッチ操作体9が時計
方向に回動されて図11のクラッチOFF状態になる。 【0027】クラッチ操作体9が時計方向に回動される
と、クラッチ操作体9の2つのクラッチカム9aでクラッ
チ板39が軸方向に移動されてスプ−ル軸4の係合部4dか
らピニオン5の係合部5aが離脱されてスプ−ル13はフリ
−回転状態となる。クラッチ操作体9が時計方向に回動
された時、ピン69でキックレバ−67が反時計方向に回動
され、キックレバ−67のキックピン68はキック歯車45の
キック突起45a に当接可能位置に臨まされている。切換
部材8は常時クラッチON状態になる方向にデットポイ
ントバネ65より弱い付勢力で付勢してもよい。 【0028】魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、クラッチ
機構BがクラッチON状態で、ハンドル18が釣糸巻取方
向に回転されると、図6でハンドル軸6が時計方向の回
転で駆動歯車7を介してピニオン5が回転されてスプ−
ル13に釣糸19が巻き取られる。この時レベルワインド装
置Cの釣糸案内体36が案内筒35外周を左右に摺動してス
プ−ル13に釣糸19が平行巻きされる。ハンドル軸6にド
ラグ機構により摩擦結合された駆動歯車7の制動力が調
節される時は、ドラグ調整ツマミ56が回動される。ドラ
グ調整ツマミ56が回動されると、ナット54が前進後退さ
れ、カラ−44が押圧されて発条52、53と押圧盤51を介し
て制動板48、50が各摩擦板49を介して駆動歯車7に押圧
されて制動力が調節される。 【0029】ハンドル18が回転されると、設定された制
動力で駆動歯車7が時計方向に回転されると共にキック
歯車45と爪車46が時計方向に回転される。爪車46が時計
方向に回転されると、爪車46とバネ板59、59の摩擦でバ
ネ板59、59と逆転係止爪60は反時計方向に回動されて逆
転係止爪60の先端は爪車46の係止歯から離間され、爪車
46が駆動歯車7と一体に回転される。 【0030】次にスプ−ル13が釣糸19の繰出しで逆回転
されると、駆動歯車7と爪車46は反時計方向に回転さ
れ、バネ板59、59と逆転係止爪60は反時計方向に回動さ
れて逆転係止爪60の先端は爪車46の係止歯に係止され
る。この係止でハンドル軸6は回転が停止されているの
で、駆動歯車7は設定された制動力に抗して回動され
る。 【0031】クラッチ機構BがクラッチOFF状態に切
換えられる時は、前記のように切換部材8の操作部8bが
上方に回動される。切換部材8の操作部8bを手の指で下
方に回動すると、クラッチOFF状態からクラッチON
状態に握持保持した状態で容易に復帰操作できる。図11
のクラッチOFF状態で切換部材8の操作部8bの回動操
作以外にクラッチON状態に切換えられる時は、スプ−
ル13に釣糸19が巻き取られる方向にハンドル18が回転さ
れると、爪車46と駆動歯車7が時計方向に回転され、キ
ック歯車45のキック突起45a がキックレバ−67のキック
ピン68に当接されてキックレバ−67が時計方向に回動さ
れてクラッチ操作体9のピン69に当接される。この当接
でクラッチ操作体9が反時計方向に回動されるので、ク
ラッチカム9aとクラッチ板39の係合が解除されてピニオ
ン5の係合部5aとスプ−ル軸4の係合部4dが係合されて
図6のクラッチON状態となる。 【0032】図12のようにデットポイント機能が利用出
来ない位置に切換え板63が回動されると、切換部材8の
操作部8bの回動操作で小歯車25と軸杆26と歯車27と二重
歯車72を介して歯部9cでクラッチ操作体9が回動されて
クラッチON状態とクラッチOFF状態の切換えがデッ
トポイントバネ65の影響を受けずに選択出来る。 【0033】前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成
されると、リ−ル本体Aを手の中にしっかり握持保持し
た片手の指の操作で、スプ−ル操作とクラッチ操作の両
操作を素早く行えるので、棚取り操作が容易になると共
に、釣場の状況に応じて機敏な対応が可能となる。反ハ
ンドル側の側板2前部に切換部材8の操作部8bが突出す
るように設けることにより、一方の手でスプ−ル操作と
クラッチ操作の両操作を状況に応じて使い分けた後、他
方の手で素早く巻取り操作に移行できるので、一連の魚
釣り操作性が一段と向上する。 【0034】前記説明では切換部材8の操作部8bを1本
のレバ−状に形成したが、前面に2本の指が当てられて
上下方向に回動可能に形成してもよい。 【0035】図13、図14はクラッチ機構のクラッチ操作
体がスライド方式の第2実施例で、図13は魚釣用両軸受
型リ−ルの斜視図、図14は反ハンドル側の側板の内側の
断面側面図である。 【0036】第2実施例では、クラッチ機構Bの切換部
材8′にラック板8dが一体的に形成されている。切換部
材8′の前側は操作部8bで操作部8bは側板2の透孔2aか
ら外側に突出され、ラック板8dにラック歯8eと長孔8fが
形成されている。長孔8fには左側枠1に固定された2本
の軸部77が挿入されて切換部材8′が前後方向に移動自
在に支持されている。ラック歯8eには小歯車25が噛合さ
れ、小歯車25は左側枠1と右側枠1′と支持板3を貫通
した軸杆26の一端に固定されている。ラック板8dの下側
の切り越しバネ掛け部8gと軸部78の間に発条79が掛けら
れて切換部材8′は前方に突出付勢されている。他の構
成は前記第1実施例と略同一である。 【0037】図15から図20はクラッチ機構のクラッチ操
作体がスライド方式の第3実施例で、図15は反ハンドル
側の側板の内側の断面側面図、図16はクラッチON状態
のハンドル側の側板の内側の要部断面側面図、図17はハ
ンドル側の側枠内側断面側面図、図18は栓が開かれた水
抜き栓近傍の拡大断面側面図、図19は栓が閉じられた水
抜き栓近傍の拡大断面側面図、図20は釣糸案内体の拡大
断面側面図である。 【0038】第3実施例では、クラッチ機構Bの切換部
材8″に摺動板8hが一体的に形成されている。切換部材
8″の前側は操作部8bで摺動板8hに2本の軸杆80、80の
一端が固定されている。摺動板8hの上側の切り越しバネ
掛け部8gと軸部78の間に発条79が掛けられて切換部材
8″は前方に突出付勢されている。左側枠1と右側枠
1′と支持板3には横長の透孔1f、1g、3pが形成されて
2本の軸杆80、80が貫通されている。2本の軸杆80、80
の他端は図16で摺動板81の横片81a に固定されている。
摺動板81は横片81a と縦片81b の逆T字形に形成されて
いる。 【0039】第3実施例のクラッチ機構Bのクラッチ操
作体9′は、クラッチ板39の下側の支持体3上に摺動自
在に設けられている。クラッチ操作体9′にはクラッチ
カム9aと連結部9dと二股の延長片9e、9fと屈曲係合部9g
と一方の延長片9eに長孔9hと延長片9eの一側に屈曲部9i
が形成されている。長孔9hには支持体3に固定されたピ
ン82が嵌められ、延長片9e上にキックレバ−83が重ねら
れてキックレバ−83に穿設された長孔83a にピン82が嵌
められている。図16の下側のクラッチカム9aには前記切
換部材8″で摺動操作される摺動板81の縦片81b が臨ま
されている。 【0040】キックレバ−83には切欠部83b とバネ掛け
部83c が形成されてバネ掛け部83cにバネ84の一端が係
合され、バネ84の他端は支持体3に固定されたピン85に
係合されている。延長片9eとキックレバ−83の他側の支
持体3に係止ピン86が固定されている。クラッチ操作体
9′と支持体3の間にデットポイントバネ65が設けられ
ている。爪車46には複数個のキックピン87が植設されて
いる。クラッチ機構Bは、スプ−ル軸4の係合部4dとピ
ニオン5の係合部5aと、クラッチ板39と、爪車46に植設
された複数個のキックピン87とキックレバ−83と、クラ
ッチ操作体9′と、切換部材8″と、切換部材8″の移
動操作でクラッチ操作体9′を摺動する摺動板8hと2本
の軸杆80、80と摺動板81とで構成されている。第1実施
例と同様に切換え板を設けてデットポイントバネ65をデ
ットポイント機能が利用可能な状態と利用出来ない状態
に切換え可能にしてもよい。 【0041】図16、図18、図19で側板3′の底部には透
孔3qが形成されて水抜き栓88が上下方向に移動自在に挿
入されている。水抜き栓88は栓部88a と小径部88b とバ
ネ部88c と鍔部88d と指掛け部88e とで一体的に形成さ
れている。バネ部88c の端は側板3′の内側にビス89で
固定されている。図17、図20でレベルワインド装置Cの
釣糸案内体36の筒部36a の下端内周と筒部36a に螺合さ
れたキャップ74の内部底面には夫々傾斜面36c 、74b が
形成されて釣糸案内体36とキャップ74の締結力が強化さ
れている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。 【0042】第3実施例で、図16はクラッチ機構Bがク
ラッチON状態にあり、クラッチON状態からクラッチ
OFF状態に切換えられる時は、切換部材8″の操作部
8bが押し込まれる。切換部材8″の操作部8bが押し込ま
れると、2本の軸杆80、80と摺動板81が摺動されて摺動
板81の縦片81b でクラッチカム9aが押し込まれてクラッ
チOFF状態になる。この時クラッチ操作体9′の2つ
のクラッチカム9aでクラッチ板39が軸方向に移動されて
スプ−ル軸4の係合部4dからピニオン5の係合部5aの係
合が離脱されてクラッチOFF状態となり、スプ−ル13
はフリ−回転状態となる。前記のようにクラッチ操作体
9′が摺動された時、延長片9eも図16で左下方向に摺動
されるので、係止ピン86と屈曲部9iで回動が係止されて
いたキックレバ−83がバネ84で反時計方向に回動され、
キックレバ−83の切欠部83b はキックピン87に当接可能
位置に臨まされている。 【0043】次にハンドル18が釣糸巻取方向に回転され
ると、爪車46と駆動歯車7が図16で時計方向に回転さ
れ、キックピン87がキックレバ−83の切欠部83b に当接
されてキックレバ−83が右方向に押し戻され、キックレ
バ−83の右端がクラッチ操作体9′の屈曲係合部9gを押
し上げてクラッチ操作体9′が後退され、クラッチカム
9aとクラッチ板39の係合が解除されてピニオン5の係合
部5aとスプ−ル軸4の係合部4dが係合されてクラッチO
N状態となる。クラッチON状態でハンドル18が回転さ
れると、ピニオン5とスプ−ル軸4が回転されてスプ−
ル13が回転され、スプ−ル13に釣糸19が巻き取られる。 【0044】図21は水抜き栓の第2変形例で、図21は水
抜き栓近傍の拡大断面側面図である。 【0045】水抜き栓の第2変形例では、側板3′の底
部にはネジ孔3rが形成されて水抜き栓90が螺合されてい
る。水抜き栓90はネジ部90a と鍔部90b と指掛け部90c
とで一体的に形成されている。 【0046】図22は水抜き栓の第3変形例で、図22は水
抜き栓近傍の拡大断面側面図である。 【0047】水抜き栓の第3変形例では、側板3′の底
部には透孔3qが形成されて水抜き栓91が螺合されてい
る。水抜き栓91は栓部91a と鍔部91b と指掛け部91c と
で一体的に形成されている。 【0048】図23は釣糸案内体の第2変形例で、図23は
釣糸案内体の拡大断面側面図である。 【0049】図23でレベルワインド装置Cの釣糸案内体
36の本体36d の下端外周と筒部36aに螺合されたキャッ
プ74の上部外周には夫々傾斜面36e 、74c が形成されて
釣糸案内体36とキャップ74の締結力が強化されている。 【0050】図24、図25はクラッチ機構のクラッチ操作
体がスライド方式の第4実施例で、図24は反ハンドル側
の側板の内側の断面側面図、図25はクラッチON状態の
ハンドル側の側板の内側の要部断面側面図である。 【0051】第4実施例では、クラッチ機構Bの切換部
材8′に摺動板8iが一体的に形成されている。切換部材
8′の前側は操作部8bで操作部8bは側板2の透孔2aから
外側に突出され、摺動板8iに長孔8fと上側に切り越しバ
ネ掛け部8gが形成されている。長孔8fには左側枠1に固
定された2本の軸部77が挿入されて切換部材8′が前後
方向に移動自在に支持されている。バネ掛け部8gと軸部
78の間に発条79が掛けられて切換部材8′は前方に突出
付勢されている。 【0052】摺動板8iの後側の左側枠1にはスイッチ92
が取り付けられている。支持体3上に軸部93で回動板94
が回動自在に支持されている。回動板94と支持体3上に
固定された軸部95との間に発条96が張設されている。回
動板94の上端はクラッチ操作体9′の下側のクラッチカ
ム9aに臨まされ、下端には支持体3上に取り付けられた
ソレノイド97のプランジャ98がピン99で連結されてい
る。他の構成は前記第3実施例と略同一である。 【0053】第4実施例で切換部材8′が押し込まれる
と、スイッチ92のONでソレノイド97のプランジャ98が
作動して回動板94が回動されて回動板94の上端でクラッ
チ操作体9′のクラッチカム9aが押し込まれてクラッチ
OFF状態になる。 【0054】前記説明では、切換部材8、8′、8″の
動作を軸杆26、80を介してクラッチ操作体9、9′に伝
達したが、軸杆に代えてワイヤ−等を使用する構成とし
てもよい。前記説明では、クラッチ機構Bにクラッチ操
作体が回動方式とスライド方式を図示したが、プッシュ
ボタン方式に実施してもよい。前記説明では、リ−ル本
体Aの左右両側枠1、1′が複数本の支柱10とリ−ル脚
11を固定する支柱12、12で平行に保持されたが、側枠と
支柱と固定板を一体に形成して左右両側枠を平行に保持
してもよい。前記説明では、本発明を右ハンドルリ−ル
で述べたが、左ハンドルリ−ルに実施しても同様の作用
効果が得られる。 【0055】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0056】リ−ル本体を手の中にしっかり握持保持し
た片手の指の操作で、スプ−ル操作とクラッチ操作の両
操作を素早く行えるので、棚取り操作が容易になると共
に、釣場の状況に応じて機敏な対応が可能となる。 【0057】反ハンドル側の側板前部に切換部材の操作
部が突出するように設けることにより、一方の手でスプ
−ル操作とクラッチ操作の両操作を状況に応じて使い分
けた後、他方の手で素早く巻取り操作に移行できるの
で、一連の魚釣り操作性が一段と向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】クラッチ機構のクラッチ操作体が回動方式の第
1実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの斜視図である。 【図2】同魚釣用両軸受型リ−ルの平面図である。 【図3】同反ハンドル側の側板の内側の断面側面図であ
る。 【図4】同魚釣用両軸受型リ−ルの断面平面図と一部拡
大断面平面図である。 【図5】同ハンドル側の拡大断面平面図である。 【図6】同クラッチON状態のハンドル側の側板の内側
の要部断面側面図である。 【図7】同ハンドル側の側枠内側断面側面図である。 【図8】同駆動歯車と制動板の分解斜視図である。 【図9】同図6の栓が閉じられた水抜き栓近傍の拡大断
面側面図である。 【図10】同釣糸案内体の拡大断面側面図である。 【図11】同クラッチOFF状態のハンドル側の側板の内
側の要部断面側面図である。 【図12】同クラッチON状態のハンドル側の側板の内側
の要部断面側面図である。 【図13】クラッチ機構のクラッチ操作体がスライド方式
の第2実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの斜視図であ
る。 【図14】同反ハンドル側の側板の内側の断面側面図であ
る。 【図15】クラッチ機構のクラッチ操作体がスライド方式
の第3実施例で、反ハンドル側の側板の内側の断面側面
図である。 【図16】同クラッチON状態のハンドル側の側板の内側
の要部断面側面図である。 【図17】同ハンドル側の側枠内側断面側面図である。 【図18】同栓が開かれた水抜き栓近傍の拡大断面側面図
である。 【図19】同栓が閉じられた水抜き栓近傍の拡大断面側面
図である。 【図20】同釣糸案内体の拡大断面側面図である。 【図21】水抜き栓の第2変形例で、水抜き栓近傍の拡大
断面側面図である。 【図22】水抜き栓の第3変形例で、水抜き栓近傍の拡大
断面側面図である。 【図23】釣糸案内体の第2変形例で、釣糸案内体の拡大
断面側面図である。 【図24】クラッチ機構のクラッチ操作体がスライド方式
の第4実施例で、反ハンドル側の側板の内側の断面側面
図である。 【図25】同クラッチON状態のハンドル側の側板の内側
の要部断面側面図である。 【符号の説明】 A リ−ル本体 B クラッチ機構 2、3′ 側板 4 スプ−ル軸 6 スプ−ル軸 8、8′、8″ 切換部材 13 スプ−ル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/015

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】リール本体の側板間に回転自在に支持した
    スプールを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態に切換えるク
    ラッチ機構の切換部材をリール本体に設けた魚釣用両軸
    受型リールにおいて、前記切換部材を反ハンドル側側板
    の釣糸繰出し側の前部に突出するように設け、リール全
    体を手の中に握持保持した手の人差指が前記切換部材の
    操作部の前面に当てられると共に親指はサミング操作可
    能に前記スプールに載せられ、更に、前記切換部材の操
    作でスプールを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態の夫々に
    切換え及び復帰可能としたことを特徴とする魚釣用両軸
    受型リール。
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