JP3471116B2 - レンズ付きフイルムユニット用プレ露光装置 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット用プレ露光装置

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JP3471116B2
JP3471116B2 JP09846495A JP9846495A JP3471116B2 JP 3471116 B2 JP3471116 B2 JP 3471116B2 JP 09846495 A JP09846495 A JP 09846495A JP 9846495 A JP9846495 A JP 9846495A JP 3471116 B2 JP3471116 B2 JP 3471116B2
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知雄 森田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフイルムユ
ニット用プレ露光装置に関し、さらに詳しくは、レンズ
付きフイルムユニットに装填された写真フイルムに予め
画像をプレ露光する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常のカメラを所持しなくても手軽に写
真撮影を楽しむことができるように、レンズ付きフイル
ムユニットが観光地等で市販されている。このようなレ
ンズ付きフイルムユニットは、安価な撮影レンズや露光
付与機構を備えたユニット本体に、予めパトローネ付き
の写真フイルムを内蔵させたもので、露光済みの写真フ
イルムをパトローネに巻き込むようにしているため、撮
影し終わった後にはそのまま現像所に提出すればよく、
面倒なフイルム巻き戻しは不要である。
【0003】ところで、レンズ付きフイルムユニットを
利用して、例えば企業、プロスポーツチーム、及び観光
地等の宣伝を図るために、レンズ付きフイルムユニット
の最初のコマに、例えば企業、プロスポーツチームや観
光地等のPR用に用意した画像を予め写し込んでおくこ
とが考えられている。これには、工場でレンズ付きフイ
ルムユニットを組み立てた後に、PR用に用意した原稿
をレンズ付きフイルムユニットで撮影するのが簡便であ
る。
【0004】組み立てが完了した後のレンズ付きフイル
ムユニットに工場でプレ露光を与えるための装置は、例
えば特開平5−113597号公報に記載されている。
ここに記載されたプレ露光装置は、フイルムの各コマの
一部に小さなマークを露光させるためのもので、マーク
の部分だけを透明にした原稿を背後から拡散照明し、マ
ークの像を屈折レンズを経てレンズ付きフイルムユニッ
トの撮影レンズに導く構成となっている。そして、フイ
ルム送りを行うごとにレンズ付きフイルムユニットのシ
ャッタを作動させると、フイルムの各コマごとにマーク
が潜像として写し込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記公報記載のプレ露
光装置では、1コマの中に小さなマークを写し込むだけ
であるため、マーク自体の光量ムラはほとんど気になる
ことはなく、照明用の光源には白熱電灯や簡単なストロ
ボ照明装置を用いることができる。しかしながら、前述
したようにPR用の1コマの画像をプレ露光する場合に
は、プレ露光画像の周辺光量が低下するシェーディング
の問題が生じてくる。特に、PR用の画像はその目的か
らいって鮮明な画像があることが要求され、原稿として
はリバーサルフイルムに陽画として記録した写真画像を
用いるのが一般的であるが、この写真画像自体、周辺光
量が不足しており、さらにレンズ付きフイルムユニット
の簡易な撮影レンズを通してその画像を撮影したときに
は、プレ露光される画像の周辺光量の低下は著しいもの
になる。
【0006】さらに、前記公報記載のように原稿照明用
の光源として白色電灯を用いると、その発熱によって原
稿の劣化が懸念され、またストロボ照明装置を用いた場
合には、充電回路の他に、レンズ付きフイルムユニット
のシャッタに同期してストロボを発光させるためのトリ
ガ回路必要になり、コスト面で不利になる。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、効率良くプレ露光が行え、しかもシェーディング
補正が確実に行えるようにしたレンズ付きフイルムユニ
ット用プレ露光装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニット用プレ露光
装置は、陽画原稿を照明する照明手段と、撮影レンズと
陽画原稿との間に配され、陽画原稿の画像を拡大する拡
大レンズと、拡大レンズと陽画原稿との間に配され、
明された陽画原稿の画像を周辺部よりも中心部を減光し
て撮影レンズに入射させる周辺部減光補正手段とを備え
ものである。
【0009】
【作用】照明手段によって照明された原稿からの光は、
周辺部減光補正手段とレンズ付きフイルムユニットの撮
影レンズとを順に透過して予め内蔵された写真フイルム
に結像される。撮影レンズに入射する光は、周辺部減光
補正手段を透過しているから、周辺部よりも中心部に近
づくにつれて光量が低下するが、写真フイルムの結像
では撮影レンズのシェーディングによって周辺部と中央
部がほぼ等しくなる。
【0010】なお、周辺部減光補正手段としては、周辺
部から撮影レンズの中心部に向かって連続的又は段階的
に減光するフィルターが好適である。また反射板を用い
て周辺部の照度を中心部よりも高めるようにしてもよ
い。また、照明手段としては、透明な陽画原稿の場合に
は背面側から、また、不透明な陽画原稿の場合には、正
面側から照明する。この照明手段として発熱の少ない蛍
光灯を利用すれば、陽画原稿の熱による劣化を防止する
ことができる。
【0011】ところで、レンズ付きフイルムユニットに
装填した写真フイルムは、現像せずに長い期間放置され
る恐れがある。したがって、予め写真フイルムに写し込
まれた潜像は、現像までの経時期間中に変化して現像活
性を失う潜像退行が生じ、感度や画像のコントラストの
低下をもたらす。特に、カラー画像の場合には、三原色
成分のそれぞれに生じる潜像退行の変化が異なるため、
カラーバランスが崩れ、色再現性を悪化させる。そこ
で、このような事情を考慮して、請求項記載の発明で
は、予め陽画原稿のカラー画像を写し込む際に、カラー
画像の三原色成分のうちの潜像退行の変化が他の成分よ
りも早い一又は二の色成分を、他の色成分よりも強調し
て写真フイルムに写し込む手段を備えたものである。
【0012】
【実施例】プレ露光装置10は、図1に示すように、レ
ンズ付きフイルムユニット11の撮影レンズ12の光軸
12aに沿って順に拡大レンズ13、周辺部減光補正フ
ィルター14、透明陽画原稿15、周辺部減光補正フィ
ルター14、反射板16、拡散板17、及び照明部19
を配置してユニット化した構成となっている。透明陽画
原稿15は、画像中心が撮影レンズ12の光軸12aの
上となるようにセットされており、必要に応じて取り替
えることができる。拡大レンズ13は、光軸が撮影レン
ズ12の光軸12aに一致するように配置されており、
原稿15の画像を拡大してレンズ付きフイルムユニット
11の露光開口20にセットされた写真フイルム21に
結像させる。
【0013】周知のように、レンズ付きフイルムユニッ
ト11の撮影レンズ12は、プラスチック材料で成型さ
れたレンズを1枚又は2枚で構成したパンフォーカスレ
ンズであるが、ベストピントの被写体距離としては、例
えば5mとなっている。この位置に原稿15を置けば拡
大レンズ13を使用することなくプレ露光を行うことが
できる。しかしながら、この場合には、原稿15のサイ
ズをかなり大きくしないと露光開口20いっぱいに原稿
15の画像が入射しないため装置10自体が大型化す
る。しかもレンズ付きフイルムユニット11から5mも
離しているため広い作業スペースが必要となる。そこ
で、この拡大レンズ13を用いることで、小さなサイズ
の原稿15を用いることができ、且つレンズ付きフイル
ムユニット11との間の距離を短くすることができるた
め、装置及び作業スペースのコンパクト化が図れる。
【0014】照明部19としては、白熱電灯と比較して
発熱の少ないカラー写真用の蛍光灯灯19aを2本用
い、これらを断面コの字状のボックス19bに収納した
構成としている。これらの蛍光灯19aから放たれた光
は、拡散板17で拡散され、面光源となる。しかしなが
ら、2本の蛍光灯19aでは充分な照度で原稿15を照
明するとこができない恐れがあり、そのままでカラー写
真撮影時の照明用として使用するには問題がある。
【0015】そこで、拡散板17と原稿15との間に、
反射板16を配置した。この反射板16は、拡散板17
の面光源のうち露光開口20にセットされた写真フイル
ム21に入射する範囲の光を通過させる開口16aと、
これ以外、すなわち、写真フイルム21に入射する拡散
板17の面光源範囲以外の光を拡散板17に向けて反射
する反射面16bとを備えており、写真フイルム21に
入射する面光源の範囲に集光させて原稿15の面の照度
を全体的に高めている。なお、カラー写真用の蛍光灯1
9aの代わりに、一般照明用の蛍光灯を用いてもよい。
この場合には、色温度が高いため、補正用のフィルター
を用いるのが望ましい。
【0016】透明陽画原稿15の前後には、それぞれ周
辺部減光補正フィルター14が配置されている。これら
のフィルター14は、シェーディング補正用のフィルタ
ーであり、図2に示すように、原稿15の画像範囲15
aに入射する光、及び透過する光のうち周辺部から中心
部に向けて光を連続的に低下させる。なお、段階的に低
下させてもよい。
【0017】減光部14aは、撮影レンズ12のシェー
ディング現象に合わせるように、撮影レンズ12の光軸
12aを中心として径の異なる複数の円で分割した範囲
14b〜14eとされている。そして、これらの2枚の
フィルター14を通すことで、画像範囲15aのうち、
減光部14aがかからない周辺部14fに対して中心部
のリング範囲14bに対応する範囲が50%低下する減
光量となっている。
【0018】なお、各減光範囲では、どの波長域に対し
ても一様に吸収する中性濃度(無彩色)で、入射成分を
変えることなく、透過光量を減少させる。なお、周辺部
減光補正フィルター14を2枚設ける理由としては、拡
大レンズ13のシェーディング現象と原稿15そのもの
にある周辺部の暗さとを補正するためである。また、周
辺部減光補正フィルター14は、一方だけでもよい。ま
た、配置する場所としては原稿の前、又は後に限ること
なく、撮影レンズ13と照明部19との間のいずれの位
置に配置してもよい。この場合には、原稿15からの距
離が離れることで光束の径が異なってくるため、これに
応じて減光範囲14aのサイズを変える必要がある。
【0019】上記構成の作用を説明する。工場では、先
ずレンズ付きフイルムユニット11を組み立てる。この
レンズ付きフイルムユニット11には、撮影レンズ12
の他に、シャッタ機構やパトローネから未露光の写真フ
イルムを引き出してロール形態としたパトローネ付き写
真フイルムが内蔵されている。
【0020】完成したレンズ付きフイルムユニット11
は、プレ露光工程に搬送される。搬送されたレンズ付き
フイルムユニット11は、プレ露光装置10から所定間
隔隔てた位置に一定の姿勢、すなわち、拡大レンズ13
の光軸上に撮影レンズ12の光軸12aが一致するよう
に位置決めされる。このプレ露光装置10には、例え
ば、販売する観光地のPR用の透明陽画原稿15がセッ
トされている。
【0021】レンズ付きフイルムユニット11をセット
完了後、蛍光灯19aが点灯される。蛍光灯19aから
放たれた光は、拡散板17で面光源とされる。そして、
この面光源のうち、反射板16の開口16aを通過した
光が透明陽画原稿15を背後から照明し、これ以外の光
は反射面16bによって透明陽画原稿15を照明する拡
散板17の範囲に向けて反射される。このため、透明陽
画原稿15は、蛍光灯19aで直接に照明した照度より
も全体的に高められる。しかも、白熱電灯に比べて発熱
量が低いため、連続した点灯が可能となり連続的なプレ
露光作業も可能となる。
【0022】また、透明陽画原稿15を挟んだ前後に2
枚配置した周辺部減光補正フィルター14によって拡大
レンズ13に入射する光の照度は、図3に点線aで示す
ように周辺部から中心部(光軸12a)に向けて低下し
ており、原稿15の画像周辺部の暗さに対する補正は完
了している。拡大レンズ13を透過した光は、拡大レン
ズ13のシェーディングにより原稿15の画像周辺部に
対応する部分の照度が低下される。
【0023】蛍光灯19aの点灯後には、図4に示すレ
ンズ付きフイルムユニット11のシャッタボタン22が
押下操作される。この操作によってレンズ付きフイルム
ユニット10のシャッタ機構が作動する。このシャッタ
機構の作動中に、拡大レンズ13を透過した光が撮影レ
ンズ12を透過して写真フイルム21に拡大して結像さ
れ、最初のコマにプレ露光が行われる。このとき、写真
フイルム21の面での照度は、図3に実線Bで示したよ
うに、撮影レンズ12のシェーディングによってほぼ均
一となる。
【0024】プレ露光の作業が完了したレンズ付きフイ
ルムユニット11は、例えば観光地に向けて出荷され
る。
【0025】観光地で購入したユーザーは、従来どおり
の操作を行って撮影を行う。この操作は、図4に示す巻
き上げノブ23をフイルム巻き上げ方向に回転させる。
このフイルム巻き上げ操作によって写真フイルム21が
1コマ分の長さだけ移送される。これにより、露光開口
20には2番目のコマがセットされた状態となる。な
お、この間にフイルムカウンタ機構が枚数表示板を一目
盛り分だけ歩進させ、枚数表示窓24にその時点での残
りのコマ数を表示する。
【0026】その後、フレーミングを行ってシャッタボ
タン22を押下操作する。これにより、シャッタ機構が
作動し、この作動中に被写体光が撮影レンズ12を透過
して写真フイルム21に入射し、2番目のコマに露光が
行われる。以下、同様にして繰り返し撮影を行うことで
露光済みの写真フイルム21はパトローネの内部に巻き
取られてゆく。
【0027】撮影完了済みのレンズ付きフイルムユニッ
ト11は、そのまま現像所に提出される。現像所では、
底蓋を開け、露光済みの写真フイルム21を収納したパ
トローネを取り出す。取り出したパトローネからは、従
来どおりに露光済みの写真フイルム21を引き出し、こ
れを従来どおりに現像及び焼付け処理する。このように
処理を行った後に、ユーザーにプリント写真とネガフイ
ルムとが返却される。返却されたプリント写真の中に
は、ユーザーが撮影した以外のプリント写真が1枚混入
している。このプリント写真には、コントラストの良好
な絵柄が記録されている。この絵柄が、例えば購入した
先の観光地の景色の絵柄であれば、よき思い出をアルバ
ム等に作成する際の重要な一枚として利用することがで
きるため、レンズ付きフイルムユニット11の利用度を
高めることができる。
【0028】上記実施例では、拡散板17と反射板16
とを使用して原稿15の面の照度を高める集光手段を用
いているが、集光手段としては、蛍光灯19aの本数
を、例えば4本に増やしても同じ効果が得られる。ま
た、図5に示すように、凸レンズ30や凹レンズ31で
構成したコンデンサレンズ32を照明部19と透明陽画
原稿15との間に配置しても同じ効果が得られる。ま
た、コンデンサレンズ32の代わりに、フレネルレンズ
を用いれば、装置自体の光軸方向の厚みを更にコンパク
トにできる。
【0029】上記実施例では、照明部19に蛍光灯19
aを用いているが、前述したような集光手段を用いれ
ば、蛍光灯19aの代わりに、赤、青、緑の3色LED
により白色をつくり出す照明手段や水銀灯を用いてもよ
い。
【0030】上記実施例では、シェーディング補正を行
うために、周辺部減光補正フィルター14を配置してい
るが、本発明ではこれに限らず、周辺部減光補正フィル
ター14の代わりに、図6及び図7に示すように、周辺
部よりも中央部の厚みを厚くした蒲鉾型の拡散板35を
照明部19と透明陽画原稿15との間に配置しても周辺
部減光補正が行える。
【0031】また、周辺部減光補正フィルター14の代
わりに、図8に示すように、照明部19と透明陽画原稿
15との間に拡散板37と反射板38とを配置し、反射
板38の開口38aを通過して透明陽画原稿15を照明
する範囲のうち周辺部よりに反射面38bからの反射光
を集光させ、中心部よりも周辺部の照度を高めるように
してもよい。
【0032】さらに、周辺部減光補正フィルター14の
代わりに、図9に示すように、4本の蛍光灯19aを矩
形状に沿って配置した照明部39を用いて、透明陽画原
稿15の周辺部の照度を高めるようにしてもよい。
【0033】ところで、工場で予め陽画原稿を写し込ん
だ写真フイルムは、現像までに長期的に放置されると、
潜像退行が生じる恐れがある。特に、カラー画像の場合
には、三原色分のそれぞれの潜像退行の変化が異なる
ため、カラーバランスが崩れてしまう。そこで、カラー
画像の三原色成分のうちの一色成分を、他の二色成分よ
りも強調して写真フイルム21に写し込むようにしたプ
レ露光装置を図10に示す。
【0034】このプレ露光装置は、カラー画像である透
明陽画原稿15の画像をレンズ付きフイルムユニット1
1のカラー用の写真フイルム21に結像させている。透
明陽画原稿15と拡散板37との間には、色補正フィル
ター40が配置されている。この色補正フィルター40
は、原稿15のカラー画像の三原色成分のうちの一色成
分を、他の二色成分よりも強調して写真フイルム21に
写し込むためのフィルターである。
【0035】例えば、カラー写真フイルム21に緑色成
分が著しく減感する特性がある場合には、緑色補正フィ
ルターを用い、緑色成分を他の青色及び赤色成分よりも
強調して写し込むようにする。これによれば、工場での
プレ露光時には、原稿15の画像の三原色成分のうち緑
色成分が他の二色成分よりも強調して写真フイルム21
に写し込まれる。その後、レンズ付きフイルムユニット
11が工場から出荷され、店頭に並べられた後に、ユー
ザーに提供される。
【0036】ユーザーは、購入したレンズ付きフイルム
ユニット11で撮影を行い、プレ露光したコマ以降のコ
マに露光を行い、全部のコマに露光が完了した後に現像
所に提出する。ユーザーによる露光コマはそれほど長期
的に放置されることはないのに対し、プレ露光したコマ
は現像されるまで、店頭などで陳列されているから、長
期的に放置された状態となっている。この間にプレ露光
したコマの画像は、緑色成分の潜像退行の変化が他の色
成分よりも著しく生じている。したがって、現像時には
適正なカラーバランスで現像されることになる。
【0037】なお、色補正フィルター40の配置として
は、原稿15と拡散板37との間に限ることはなく、例
えば、拡大レンズ13とレンズ付きフイルムユニット1
1との間、また、拡大レンズ13と原稿15との間、さ
らに、拡散板37と照明部39との間でもよい。
【0038】また、カラー写真フイルム21に二色成分
が著しく減感する特性がある場合には、この二色成分を
補正する2つの補正フィルター40を用い、他の一色成
分よりも強調して写し込むようにしてもよいし、他の一
色成分を減光させる減光フィルターを用いてこの一色成
分を減光して写し込むようにしてもよい。
【0039】さらに、潜像退行を考慮して適正なカラー
バランスを得る手段としては、フィルターに限ることは
なく、例えば照明部19の照明光で補正するようにして
もよいし、また原稿15のカラー画像を、予め三原色成
分のうちの一又は二の色成分を、他の色成分よりも強調
補正した画像とすることでも同様の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプレ露光
装置では、照明された原稿の画像を周辺部よりも中心部
を減光して撮影レンズに入射させる周辺部減光補正手段
を備えたから、写真フイルムに結像される光は撮影レン
ズを透過した際に生じるシェーディングにより全域にわ
たって略一定となり、ムラのない鮮明な画像を露光させ
ることができる。
【0041】請求項記載の発明では、予め原稿のカラ
ー画像をプレ露光する際に、カラー画像の三原色成分の
うちの潜像退行の変化が他の成分よりも早い一又は二の
色成分を、他の色成分よりも強調して写真フイルムに写
し込む手段を備えたから、プレ露光したコマが現像まで
長い期間放置され、コマの画像を構成する三原色成分の
うち一又は二の色成分の潜像退行の変化が他の色成分よ
りも進んで生じても、現像時にはカラーバランスが均一
となり、適正な色再現性を得ることができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレ露光装置の断面図である。
【図2】周辺部減光補正フィルターの説明図である。
【図3】周辺部減光補正フィルターを透過した光の照度
と、撮影レンズを透過した光の照度とを比較したグラフ
である。
【図4】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図5】集光手段としてコンデンサレンズを用いたプレ
露光装置を示す断面図である。
【図6】周辺部減光補正手段として中央部の厚みを厚く
した拡散板を用いたプレ露光装置を示す断面図である。
【図7】図6で説明した拡散板を示す斜視図である。
【図8】周辺部減光補正手段として反射板と拡散板とを
用いたプレ露光装置を示す断面図である。
【図9】周辺部減光補正手段として4本の蛍光灯を矩形
状に沿って配置したプレ露光装置を示す斜視図である。
【図10】潜像退行を考慮してカラー画像をプレ露光す
る装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 プレ露光装置 11 レンズ付きフイルムユニット 12 撮影レンズ 13 拡大レンズ 14 周辺部減光補正フィルター 15 透明陽画原稿 16,38 反射板 17,35,37 拡散板 19,39 照明部 19a 蛍光灯 21 写真フイルム 32 コンデンサレンズ 40 補正フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 埴原 寛二 東京都港区西麻布2ー26ー30 富士写真 フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−208166(JP,A) 特開 昭55−81337(JP,A) 実開 昭63−76844(JP,U) 実開 昭63−73743(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/24 G03B 17/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ付きフイルムユニットの製造時に、
    1コマサイズの陽画原稿の画像を、撮影レンズを備えた
    レンズ付きフイルムユニットに内蔵の写真フイルムに前
    記撮影レンズで結像して予め全面露光する露光装置であ
    って、 前記陽画原稿を照明する照明手段と、前記撮影レンズと
    陽画原稿との間に配され、陽画原稿の画像を拡大する拡
    大レンズと、前記拡大レンズと陽画原稿との間に配さ
    れ、照明された陽画原稿の画像を周辺部よりも中心部を
    減光して前記撮影レンズに入射させる周辺部減光補正手
    段とを備えたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニ
    ット用プレ露光装置。
  2. 【請求項2】 前記周辺部減光補正手段を、撮影レンズ
    のシューディング現象に合わせるように、周辺部から撮
    影レンズの光軸に向けて段階的又は連続的に減光する減
    光部を備えたフィルタとしたことを特徴とする請求項1
    記載のレンズ付きフイルムユニット用プレ露光装置
  3. 【請求項3】 レンズ付きフイルムユニットの製造時
    に、1コマサイズの陽画原稿のカラー画像を、撮影レン
    ズを備えたレンズ付きフイルムユニットに内蔵の写真フ
    イルムに前記撮影レンズで結像して予め全面露光する露
    光装置であって、 前記カラー画像の三原色成分のうちの潜像退行の変化が
    他の成分よりも早い一又は二の色成分を、他の色成分よ
    りも強調して写真フイルムに写し込む手段を備えたこと
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニット用プレ露光装
    置。
JP09846495A 1995-02-22 1995-04-24 レンズ付きフイルムユニット用プレ露光装置 Expired - Fee Related JP3471116B2 (ja)

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