JP3470628B2 - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置に
関し、特にホログラムカラーフィルタを用いた空間光変
調素子を有する投射型液晶表示装置の照明光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、本願出願人等はホログラムレ
ンズアレイをカラーフィルタとして用いた投射型カラー
液晶表示装置の開発を行ってきた。このカラーフィルタ
は、ホログラムの回折分光機能を利用して白色光からR
GBの各色光を所定方向に取り出すことができるもので
ある。色素や顔料を用いた通常のカラーフィルタのよう
な吸収による光の損失がほとんどないため、原理的に高
い光利用効率を得ることができる。よって、明るさの改
善が特に求められている投射型カラー液晶表示装置にお
いて有効である。
【0003】図3は、本願出願人による先願の公開公報
(特開平9−189809)に開示された投射型カラー
液晶表示装置に用いられる空間光変調素子の構造を模式
的に表した装置断面図である。
【0004】液晶パネル111は、シリコン基板121
と、そのシリコン基板121上に形成されたアクティブ
マトリクス駆動回路122と、そのアクティブマトリク
ス駆動回路122によって選択的に制御駆動される画素
電極123r、123g、123bを規則的に配列せし
めた画素電極層123と、誘電体ミラー膜124と、配
向膜125と、スペーサで液晶を封止した光変調層12
6と、配向膜127と、透明な共通電極層128とを順
に積層させた構造を有している。
【0005】ホログラムカラーフィルタ113は、単位
ホログラムレンズを規則的に配列したいわゆるホログラ
ムレンズアレイで構成されており、R、G、Bの三原色
を含んだ読み出し光(白色光)を各色光毎に回折分光
し、液晶パネル111内のR、G、Bに対応する画素電
極123r、123g、123bの位置へ略垂直に集光
する機能を有する。即ち、光束の主光線を画素電極12
3r、123g、123bに対して略垂直に入射させ、
且つそのレンズ作用によって光束を画素電極123r、
123g、123bに集束させることができる。従っ
て、入射光を無駄なく利用した投射型カラー液晶表示装
置を提供することができる。なお、同図に示すように、
画素電極123上に誘電体ミラー膜124を備える場合
は、集光先は誘電体ミラー膜124となる。
【0006】図4は、図3に示す従来の投射型カラー液
晶表示装置における照明光学系を含めた全体構成を示す
概略図である。光変調機能を有する液晶層を光シャッタ
ーとして用いる液晶表示装置では、高いコントラストを
有する画像を得るため、光変調層に対し、偏光波面が揃
った直線偏光の光、例えばS偏光波のみもしくはP偏光
波のみを入射する必要がある。
【0007】そこで従来は、図4において示すように、
光源211から射出された白色光をまず偏光変換手段2
12によって不定偏光状態の光からS偏光若しくはP偏
光を主とする偏光に変換し、さらに入射側偏光板214
(偏光選択手段)で一軸方向の波面を有するほぼ完全な
直線偏光にしていた。
【0008】ここで、偏光変換手段212とは、例えば
S偏光をそのまま透過するとともにP偏光についてはS
偏光に変換して射出する機能を有する光学部品をいう。
液晶表示装置で良好な表示特性を得るために必要とされ
る入射光の偏光選択比(S偏光/P偏光)は、通常数百
対1とされているが、偏光変換手段212で得られるS
偏光とP偏光の選択比率(S/P)は、せいぜい10〜
20対1であり、射出する光には数%〜十数%のP偏光
が残る。そこで、偏光変換手段212に加えて、偏光選
択手段(入射側偏光板214)を途中に介在させ入射光
をより完全なS偏光の光束に近づけている。
【0009】ところで、色素や顔料を用いた一般的なカ
ラーフィルタを使った従来の投射型液晶表示装置では、
フィルタや液晶層の面に対し略垂直な方向から読み出し
光を入射する照明光学系が用いられている。これに対
し、ホログラムカラーフィルタを用いた投射型液晶表示
装置の場合は、同図に示すように、読み出し光をフィル
タ面に対し略60度の入射角で入射する照明光学系を使
用している。
【0010】これは、上記公開公報(特開平9−189
809)中で本願出願人等が開示するように、ホログラ
ムカラーフィルタへの読み出し光の入射角を略60度に
設定する場合において、最も高い光利用効率を達成でき
るからである。
【0011】読み出し光は、偏光変換手段212を出た
後、レンズ213によってホログラムカラーフィルタの
一定領域に照射するため集光され、さらにカップリング
プリズム215の手前で入射側偏光板214によりS偏
光のみが選択的に透過される。ほぼS偏光のみとなった
読み出し光は、カップリングプリズム215を通り、ホ
ログラムカラーフィルタ216に入射される。
【0012】読み出し光は、ホログラムカラーフィルタ
216によって、RGBの色光ごとに分光され、そこか
ら光変調層である液晶層217に入射される。ここで画
素情報に基づく所定の光変調が加えられた後、アクティ
ブマトリクス基板218上の画素電極面で反射される。
【0013】反射光は、液晶層217、ホログラムカラ
ーフィルタ216、カップリングプリズム215を通り
外部に射出され、さらに射出側偏光板219を介して、
光変調層で所定の変調を受けた偏光のみ、もしくは変調
を受けなかった偏光のみが選択的に透過され、投射レン
ズ220を介してスクリーン221上に拡大照射され
る。
【0014】図5は、吸収型の偏光板214による偏光
状態の変化を示す図である。通常入射光は様々な波面の
偏光を含む不定偏光であるが、ここでは水平方向の振動
軸(波面)を有するS偏光と縦方向の振動軸(波面)を
有するP偏光を含む入射光からS偏光のみを選択的に透
過する偏光板の例を示す。この場合、偏光板が透過する
水平方向の振動軸を偏光板の透過軸、吸収する縦方向の
振動軸を偏光板の吸収軸と呼んでおり、吸収軸透過率は
偏光板の偏光選択性を示すひとつの指標となる。通常、
偏光板は入射する光の進行軸に対し板面が垂直になるよ
うに配置して用いる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す従来の投射
型表示装置においても、読み出し光の進行軸に対して偏
光板214は垂直に配置する態様で使用していた。しか
し、この構成では、光変調層を介して得られる画像のコ
ントラストは十分なものとはいえなかった。
【0016】これに対し、最近本願出願人等は、図6に
示すように、入射側偏光板214を光変調層である液晶
層217の面にほぼ平行となるように設置することで、
光変調層を介して得られる画像のコントラスト特性が大
幅に改善されることを見いだした。
【0017】一方、このような投射型の液晶表示装置で
は、明るい画面を得るため、100W〜数百Wの高い出
力を持つ光源を使用する必要がある。このため、読み出
し光の照明光学系に介在する入射側偏光板214が受け
る読み出し光の光量は相当なものであり、吸収されるP
偏光により入射側偏光板214はかなりの高温となる。
特に、光変調層と平行になるように配置された偏光板2
14は、読み出し光の進行方向に対して傾斜しているた
め、部分的に照射密度の高い領域(領域A)ができ、そ
の領域で焼き付けが起こり易いという問題があった。
【0018】本発明の目的は、上述のような問題点に鑑
み、偏光板の焼けを回避するとともに高いコントラスト
画像が得られる投射型表示装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の投射型表示装置の特徴は、ホログラムカラーフィル
タ、光変調層および画素電極を少なくとも有する空間光
変調素子と、前記空間光変調素子への入射光を生成およ
び調整する読み出し光の照明光学系と、前記空間光変調
素子からの射出光をスクリーン面に投影する出射光の照
明光学系とを有する投射型表示装置において、前記読み
出し光の照明光学系が、光源と、前記光源より射出され
た不定偏光から主に該所定一方向の波面を有する偏光を
取り出す偏光変換手段と、前記光源から直接もしくは前
記偏光変換手段を介して射出される光を前記空間光変調
素子の所定領域に集光照射する集光手段と、前記集光手
段と前記空間光変調素子との間の光路中に配置され、該
所定一方向の波面を有する偏光のみを選択的に透過する
複数の偏光選択手段とを有しており、前記複数の偏光選
択手段は、少なくとも前記集光手段に近接して配置され
る第1の偏光選択手段と、前記空間光変調素子に近接し
て光変調層面に略平行に配置される第2の偏光選択手段
とを有することである。
【0020】なお、ここで偏光変換手段とは、所定一方
向の波面を有する偏光についてはそのまま、他方向の波
面を有する偏光については該所定一方向の波面を有する
偏光に変換して出射しうる光学部品をいう。
【0021】上記請求項1の特徴によれば、読み出し光
の照明光学系において複数の偏光選択手段を使用するこ
とにより、各偏光選択手段が偏光波選択の際吸収する光
量を各偏光選択手段で分散できる。このため、各偏光選
択手段で焼き付けの問題を回避できる。また、空間光変
調素子に近接配置する第2の偏光選択手段を光変調素子
面に平行に配置することにより、光変調層を介して得ら
れる画像について高いコントラスト比を得ることができ
る。
【0022】請求項2に記載の本発明の投射型表示装置
の特徴は、請求項1に記載の投射型表示装置において、
前記第1の偏光選択手段と前記第2の偏光選択手段のい
ずれもが吸収型の偏光板であり、前記第1の偏光選択手
段である一の偏光板は、吸収軸透過率が前記第2の偏光
選択手段である他の偏光板より低いことである。
【0023】上記請求項2の特徴によれば、集光手段に
近接する側に吸収軸透過率の低い偏光板を配置してい
る。吸収軸透過率が低いとは、不要な偏光軸の光をより
多く吸収し、偏光選択性が高いことを意味するが、集光
手段に近接する位置では、読み出し光の照射密度が低い
ため、そもそも焼き付けが起こりにくい。そのため、光
の照射密度が低い位置には不要光をより多く吸収する偏
光板を配置すれば、各偏光板での焼き付けを効果的に回
避できる。
【0024】請求項3に記載の本発明の投射型表示装置
の特徴は、請求項1に記載の投射型表示装置において、
前記第1の偏光選択手段が偏光ビームスプリッタであ
り、前記第2の偏光選択手段が吸収型の偏光板であり、
前記偏光ビームスプリッタの反射軸透過率が前記第2の
偏光手段である該偏光板の吸収軸透過率より低いことで
ある。
【0025】上記請求項3の特徴によれば、第一の偏光
選択手段として偏光ビームスプリッタを用いているが、
この偏光ビームスプリッタは上述する吸収型偏光板等と
は異なり、多層膜による干渉作用を利用して不要な偏光
軸の光の透過を阻止する偏光選択手段である。よって、
吸収型の偏光板と異なり焼き付きの問題が少ない。
【0026】また、偏光ビームスプリッタの反射軸透過
率が低いとは、不要な波面の偏光をより阻止し易く、偏
光選択性が高いことを意味する。よって、前記偏光ビー
ムスプリッタの反射軸透過率を前記第2の偏光手段であ
る該偏光板の吸収軸透過率より低くすれば、不要な偏光
軸の光の多くを偏光ビームスプリッタで阻止できるた
め、他の偏光選択手段の焼き付きの問題を回避できる。
【0027】一方、第2の偏光選択手段を、高いコント
ラストを得るために光変調層と平行に配置すると、第2
の偏光選択手段に対しては読み出し光が斜めから入射さ
れることとなる。吸収型の偏光板は、多層膜による干渉
作用を利用した偏光ビームスプリッタに較べ斜めから入
射する光に対しての偏光選択性が高い。そこで、第2の
偏光選択手段については吸収型偏光板を用いることによ
り光変調層を介して得られる画像については高いコント
ラスト比を確保できる。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、第
1の実施の形態に係る液晶表示装置の構成図である。以
下、図1を参照しながら第1の実施の形態について説明
する。
【0029】第1の実施の形態に係る投射型液晶表示装
置も図3に示した従来の液晶表示と同様にカップリング
プリズム6、ホログラムカラーフィルタ7、液晶層8と
アクティブマトリクス基板9を備えた空間光変調素子を
有する。
【0030】また、読み出し光の照明光学系も従来と同
様に、光源1と、不定偏光中のP偏光をS偏光に変換し
て、全体としてS偏光を主とする偏光に揃える偏光変換
手段2と、読み出し光を一定領域の空間光変調素子に集
光照射するレンズ3と、偏光選択手段4A、5とを備え
ている。
【0031】但し、本実施の形態における投射型液晶表
示装置は、従来の場合と異なり複数の偏光選択手段、例
えばここに示すように2枚の偏光板を有している。この
ように、本実施の形態における投射型液晶表示装置にお
いては、従来1枚のみ使用していた偏光板を2枚に増や
すことにより、各偏光板で吸収すべき不要な偏光軸の光
を分散して吸収させることができる。即ち、各偏光板の
吸収による熱負担を軽減し、偏光板の焼き付けを防止で
きる。
【0032】また、この2枚の偏光板を光源側から第1
偏光選択手段、第2偏光選択手段とする場合において、
光源近くに配置する偏光板4A(第1偏光選択手段)
は、偏光板5(第2偏光選択手段)より偏光選択性の高
いものを用い、偏光板5(第2偏光選択手段)は、偏光
板4A(第1偏光選択手段)より偏光選択性が低い偏光
板を用いる。即ち偏光板5(第2偏光選択手段)として
は、吸収軸の偏光光をあまり吸収しない吸収軸透過率が
高いものを選択する。
【0033】図1に示すように、光源1から発せられる
読み出し光はレンズ3によって集光されるため、レンズ
3に近い程読み出し光の照射密度が小さく吸収による偏
光板の焼き付けが起こりにくい。このため、焼き付けが
起こりにくい照射密度の小さい領域でより多くの不要光
を吸収しようとするものである。
【0034】一方、光変調層に入る読み出し光の最終的
な偏光状態を調整する偏光板5(第2偏光選択手段)
は、光変調層の面に平行となるように配置する。本願出
願人等の知見によれば、偏光板を光変調層である液晶層
の面に対し平行になるように設置した場合において、光
変調層を介して得られる画像について十分なコントラス
ト比を得られるからである。
【0035】なお、偏光板4A(第1偏光選択手段)に
ついては光変調層面に対し平行となるように傾けると、
偏光板上の照射密度の違いから照射密度が高い部分では
焼き付きが起こり易くなるので、専ら焼き付けが起こら
ない範囲で不要波面の光を多く吸収することを目的とし
て可能な範囲で傾ける。即ち、この傾斜角θ1を、焼け
が生じない範囲で傾斜させるものとする。この角度θ1
は偏光板に入射する光量と偏光板の耐熱性により定めら
れる。
【0036】上述の例では、偏光選択手段として2枚の
偏光板を用いているが、偏光板の数をさらに増やせば、
さらに各偏光板の熱負担を軽減できる。但し、むやみに
増やせば、コスト負担の増大、装置構成の複雑化、組立
工程の負担をもたらすこととなる。
【0037】(第2の実施の形態)図2は、第2の実施
の形態に係る液晶表示装置の構成図である。以下、図2
を参照しながら第2の実施の形態について説明する。
【0038】第2の実施の形態に係る投射型液晶表示装
置も第1の実施の形態と同様に、読み出し光の照明光学
系中に偏光変換手段とは別に2枚の偏光選択手段を備え
ている。第1の実施の形態においてはいずれの偏光選択
手段も吸収型の偏光板を用いているが、第2に実施の形
態においては、第1偏光選択手段として板状の偏光ビー
ムスプリッタ(PBS)4Bを用い、第2偏光選択手段
として第1の実施の形態と同様に吸収型の偏光板5を用
いている点が特徴である。なお、これ以外の空間光変調
素子および投射光学系の構成は第1の実施の形態におけ
る液晶表示装置と共通する。
【0039】PBS4Bは、上述する吸収型の偏光板と
同様にS偏光もしくはP偏光のいずれかを選択的に透過
する機能を有するものであるが、吸収型の偏光板と違っ
て一般に誘電体多層膜で構成されており、不要な偏光軸
の光を選択的に反射する性質を有する。このため、吸収
型の偏光板と異なり吸収による焼き付けがほとんど問題
とならない。しかし、その一方で偏光選択特性は、読み
出し光の入射角に依存し易く、斜めから入射する光に対
しては良好な偏光選択性を発揮できない。
【0040】そこで、第2の実施の形態における液晶表
示装置では、上述する偏光ビームスプリッタ(PBS)
の特徴を考慮し、光源1に近接して配置する第1偏光選
択手段としてはPBS4Bを用い、焼き付けの問題と切
り離して多くの不要な波面の偏光をまずここでカットす
る。
【0041】一方、光変調層に入る読み出し光の最終的
な偏光状態を調整する第2偏光選択手段としては、光変
調層の面に平行となるように偏光選択手段を配置する必
要がある。即ち、読み出し光の光軸に対して偏光選択手
段の面は大きく傾斜させる必要がある。よって、偏光選
択性の傾斜依存性が偏光ビームスプリッタより少ない吸
収型の偏光板を第2偏光選択手段として用いることによ
り良好な選択特性が得られる。
【0042】偏光板5(第2偏光選択手段)は、すでに
偏光ビームスプリッタ(第1偏光選択手段)によって不
要な波面の偏光の多くがカットされているので、当該偏
光板5の吸収による焼き付けの問題は回避できる。
【0043】例えば、本願発明者等の実験によれば、偏
光板5として吸収軸透過率が53.3%、透過軸透過率
が95.1%の吸収型の偏光板を用いた場合、これを図
4に示す従来のように光変調層に平行に一枚のみ配置す
ると、偏光板表面温度は75℃に達して焼き付けの虞が
ある。しかし、本実施の形態に示すように、光源に近接
する位置に第1偏光選択手段として読み出し光の光軸に
対し面が約30度の傾斜になるように偏光ビームスプリ
ッタ4Bを配置し、第2偏光選択手段として上記特性を
有する偏光板5を選択すると、該偏光板5の表面温度は
43℃にまで低下し、焼き付けの問題が回避できること
を確認した。
【0044】また、偏光選択手段として偏光ビームスプ
リッタのみを用いた場合であって、その面を読み出し光
の光軸に対し30度傾斜させて使用した場合、液晶層を
射出する画像のコントラストは350対1であるのに対
し、第2の実施の形態に示すように、第1偏光選択手段
として偏光ビームスプリッタ4Bを用い、第2偏光選択
手段として上記特性を有する偏光板を組み合わせて用い
た場合は、液晶層を射出する画像のコントラストを50
0対1にまで向上させることができることを確認した。
尚、偏光ビームスプリッタとして、板状のPBSのみな
らずプリズム形状のものを用いてもよい。
【0045】
【発明の効果】このように、本発明の投射型液晶表示装
置においては、従来1枚のみ使用していた偏光選択手段
を複数にすることにより、各偏光選択手段で吸収すべき
不要な偏光軸の光を分散して吸収させることができる。
即ち、各偏光手段の吸収による焼き付きの問題を回避で
きる。
【0046】また、光変調層に近接して配置する偏光選
択手段については、光変調層の面に平行に設置するた
め、光変調層を介して得られる画像について十分なコン
トラスト比を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る投射型液晶表示装置の
概略構成を示す構成図である。
【図2】第2の実施の形態に係る投射型液晶表示装置の
概略構成を示す構成図である。
【図3】従来のホログラムフィルターを用いた空間光変
調素子の構成を示す図である。
【図4】従来の一般的な投射型液晶表示装置の概略構成
を示す構成図である。
【図5】吸収型偏光板による偏光状態の変化の様子を示
す図である。
【図6】本願発明者等による投射型液晶表示装置の概略
構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 光源 2 偏光変換手段 3 レンズ 4A、4B、5 偏光選択手段 6 カップリングプリズム 7 ホログラムフィルタ 8 液晶層 9 アクティブマトリクス基板 10 射出側偏光板 11 投射レンズ 12 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02F 1/13357 G03B 21/00 D G03B 21/00 G02F 1/1335 530

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラムカラーフィルタ、光変調層お
    よび画素電極を少なくとも有する空間光変調素子と、 前記空間光変調素子への入射光を生成および調整する読
    み出し光の照明光学系と、 前記空間光変調素子からの射出光をスクリーン面に投影
    する投射光の照明光学系とを有する投射型表示装置にお
    いて、 前記読み出し光の照明光学系が、 光源と、 前記光源より射出された不定偏光から主に所定一方向の
    波面を有する偏光を取り出す偏光変換手段と、 前記光源から直接もしくは前記偏光変換手段を介して射
    出される光を前記空間光変調素子の所定領域に集光照射
    する集光手段と、 前記集光手段と前記空間光変調素子との間の光路中に配
    置され、該所定一方向の波面を有する偏光を選択的に透
    過する複数の偏光選択手段とを有しており、 前記複数の偏光選択手段は、少なくとも前記集光手段に
    近接して配置される第1の偏光選択手段と、前記空間光
    変調素子に近接して光変調層面に略平行に配置される第
    2の偏光選択手段とを有することを特徴とする投射型表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の偏光選択手段と前記第2の偏
    光選択手段のいずれもが吸収型の偏光板であり、 前記第1の偏光選択手段である一の偏光板は、吸収軸透
    過率が前記第2の偏光手段である他の偏光板より低いこ
    とを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の偏光選択手段が偏光ビームス
    プリッタであり、前記第2の偏光選択手段が吸収型の偏
    光板であり、 前記偏光ビームスプリッタは、反射軸透過率が前記第2
    の偏光手段である該偏光板の吸収軸透過率より低いこと
    を特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
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