JP3470404B2 - ポリエステルポリオール組成物、それを用いたポリウレタン樹脂組成物及びその製造法 - Google Patents

ポリエステルポリオール組成物、それを用いたポリウレタン樹脂組成物及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、耐湿熱性、耐
黴性などに優れたポリウレタン樹脂の得られる原料ポリ
エステルポリオール組成物及びそれを用いたポリウレタ
ン樹脂組成物、及びその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン樹脂には、ポリエーテル系
ポリウレタンとポリエステル系ポリウレタンなどがあ
り、フィルム、合皮、エラストマー、弾性繊維及び塗料
などに広く使用されている。ポリエーテル系ポリウレタ
ンは、耐水性に優れるが耐熱性が低く、ポリエステル系
ポリウレタンは耐熱性に優れるが耐加水分解性が低いと
いう欠点をそれぞれ有している。
【0003】これらの欠点を改良する目的で種々の試み
がなされているが、いずれも充分に満足出来るものが得
られていない。例えば、特開平5−112713号公報
に紹介された長鎖ジオールを原料とするポリエステルポ
リオールを用いたポリウレタンは耐湿熱性に優れている
が、高価である。特開平4−106116号公報には、
イソフタル酸及び/またはフタル酸と炭素数α,ω−ジ
オールからなる芳香族ポリエステルポリオールを使用し
たポリウレタンエラストマーが記載されているが、この
様なポリウレタンは耐熱性に優れるものの、粘度が高く
作業性に問題がある。
【0004】特公平5−31570号公報には、環状酸
無水物と1分子中に1個のエポキシ基を含有するモノマ
ーとグリコールを反応させてなる分子量のコントロール
されたポリエステルポリオールの製法が記載されている
が、ポリウレタンとしての評価は不明である。また環状
酸無水物を用いるため、酸成分が限定され、ポリウレタ
ンの設計に適した分子構造を得にくい難点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの欠
点の解消された耐熱性、耐湿熱性及び耐黴性に優れた安
価なポリウレタン樹脂組成物及びその原料ポリエステル
ポリオール組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
目的を達成するために鋭意研究した結果、ポリウレタン
樹脂の原料ポリエステルポリオールの成分として、
レフタル酸を含まない二塩基酸成分、グリコール成分、
炭素数6〜36のα−オレフィンオキサイドを必須成分
として反応して得られるポリエステルポリオールであっ
前記α−オレフィンオキサイドをポリエステルポリ
オールの1〜30重量%含有することにより目的とする
耐熱性、耐湿熱性及び耐黴性に優れたポリウレタン樹脂
が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った
ものである。
【0007】即ち、本発明は、テレフタル酸を含まない
二塩基酸成分、グリコール成分及び炭素数6〜36のα
オレフィンオキサイドを必須成分として反応して得ら
れるポリエステルポリオールであって前記α−オレフ
ィンオキサイドをポリエステルポリオールの1〜30重
量%含有することを特徴とするポリウレタン樹脂原料用
ポリエステルポリオール組成物、それを用いたポリウレ
タン樹脂組成物、及びその製造法を提供するものであ
る。
【0008】 (構成) 本発明に用いられるポリエステルポリオールを構成する
炭素数が6〜36であるα−オレフィンオキサイド成分
としては、具体例として、1,2−エポキシヘキサン、
1,2−エポキシオクタン、1,2−エポキシノナン、
1,2−エポキシデカン、1,2−エポキシウンデカ
ン、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシトリ
デカン、1,2−エポキシテトラデカン、1,2−エポ
キシペンタデカン、1,2−エポキシヘキサデカン、
1,2−エポキシヘプタデカン、1,2−エポキシオク
タデカン、1,2−エポキシノナデカン、1,2−エポ
キシエイコサン、1,2−エポキシドコサン、1,2−
エポキシテトラコサン、1,2−エポキシヘキサコサ
ン、1,2−エポキシ−2−ブチルオクタン、1,2−
エポキシ−2−メチルウンデカン、1,2−エポキシ−
2−オクチルドデカン、1,2−エポキシ−2−ドデシ
ルヘキサデカン、1,2−エポキシ−2−テトラデシル
オクタデカン、1,2−エポキシ−2−ヘキサデシルエ
イコサン、1,2−エポキシ−4−デシルヘキサデカン
などのα−オレフィンオキサイドが挙げられる。これら
のオレフィンオキサイドは、単独または2種以上の混合
物として使用されるがこれらに限定されるものではな
い。オレフィンオキサイドの炭素数が6未満であると求
める耐熱性、耐湿熱性及び耐黴性が十分でなく、36を
超えると強度、モジュラスの低下が大きい。
【0009】本発明に用いられるポリエステルポリオー
ルを構成するグリコール成分としては、好ましくは炭素
数2〜18の脂肪族グリコール、ポリアルキレングリコ
ール、EO/PO付加グリコールが挙げられる。脂肪族
グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、2−メチル1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−
ペンタンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチ
ル1,3−ペンタンジオール、2−エチル1,3−ヘキ
サンジオール、2−メチル1,8−オクタンジオール、
1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、
1,12−オクタデカンジオールなどが挙げられる。
【0010】ポリアルキレングリコールとしては、例え
ばジエチレングリコール、ジプロピレングリコールなど
が挙げられる。EO/PO付加グリコールとしては、シ
クロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノールあるいはビスフェノールA等のエ
チレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物等
が挙げられる。これらのグリコールは、単独または2種
以上の混合物として使用されるがこれらに限定されるも
のではない。又、少量のグリセリン、トリメチロールプ
ロパン等の多官能のポリオールを併用することもでき
る。
【0011】本発明のポリエステルに使用される二塩基
酸成分としては、好ましくは炭素数4〜12の脂肪族二
塩基酸、芳香族二塩基酸、脂環式二塩基酸が挙げられ
る。炭素数4〜12の脂肪族二塩基酸としては、例えば
コハク酸、グルタール酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などが挙げられる。
【0012】芳香族二塩基酸としては、例えばフタル
酸、またはイソフタル酸ど、さらに脂環式二塩基酸と
しては、例えばテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸などが挙げられ、これらの無水物、エステル化物
が挙げられる。これらの二塩基酸は、単独または2種以
上の混合物として使用されるが、これらに限定されるも
のではない。
【0013】本発明のポリエステルポリオールの製造
は、オレフィンオキサイド、グリコール成分及び二塩基
酸成分を一括仕込、若しくはオレフィンオキサイド、グ
リコール成分を反応させて、次いで二塩基酸成分を仕込
む或いはオレフィンオキサイド、二塩基酸成分を反応さ
せて、次いでグリコール成分を仕込む等の二段仕込法等
により、公知の脱水縮合やエステル交換反応を使用する
ことにより得られる。このポリエステルポリオールの数
平均分子量は、好ましくは600〜10000、特に好
ましくは1000〜5000のものが好適に用いられ
る。
【0014】オレフィンオキサイドはポリエステルポ
リオール中1〜30重量%好ましくは2〜20重量%
が好適に用いられる。オレフィンオキサイドの使用量
が、1重量%未満の場合、ポリウレタン樹脂の耐熱性、
耐湿熱性及び耐黴性が不足し、また30重量%を超える
場合、反応時間が長くなると共に、ポリウレタン樹脂の
強度、モジュラスが低下し、好ましいポリウレタン樹脂
が得られない。
【0015】本発明のポリウレタン樹脂組成物は、前記
のポリエステルポリオールと有機ジイソシアネート及び
鎖伸長剤との反応によって得られる。
【0016】本発明のポリウレタン樹脂に使用される有
機ジイソシアネートとしては、芳香族、脂環族、脂肪族
のいずれでもよく、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリ
レンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネ
ートの混合物、キシレン−1,4−ジイソシアネート、
キシレン−1,3−ジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、o−トリジンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、テトラメ
チレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、水添化トリレンジ
イソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、シクロヘキサンジイソシアネート等を挙げること
ができる。これらの有機ジイソシアネートは、併用して
もよく、またこれらに限るものではない。これらの有機
ジイソシアネートは希望する樹脂物性に応じて選択され
る。
【0017】鎖伸長剤としては、好ましくは数平均分子
量500以下低分子ジオールであり、好ましくは炭素数
2〜18の脂肪族グリコール、ポリアルキレングリコー
ル、EO/PO付加グリコールが挙げられる。脂肪族グ
リコールとしては、例えばエチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、2−メチル1,3−プロパンジオール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペン
タンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル
1,3−ペンタンジオール、2−エチル1,3−ヘキサ
ンジオール、2−メチル1,8−オクタンジオール、
1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、
1,12−オクタデカンジオールなどが挙げられる。
【0018】ポリアルキレングリコールとしては、例え
ばジエチレングリコール、ジプロピレングリコールなど
が挙げられ、EO/PO付加グリコールとしては、シク
ロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,
4−ジメタノールあるいはビスフェノールAのエチレン
オキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物等が挙げ
られる。これらのグリコールは、単独または2種以上の
混合物として使用されるが、これらに限るものではな
い。
【0019】ポリウレタン樹脂の製造方法としては、各
々の成分を溶融状態で反応せしめるバルク重合法、単独
または混合溶剤中で反応せしめる溶液重合法等のよく知
られた方法を用いることができる。この場合には、NC
O/OH比を当量で、好ましくは1/0.98〜1.0
2で反応させる。
【0020】溶液重合に用いられる溶剤としては、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、
シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエ
ン、キシレン、ジメチルホルムアミド等が単独または混
合して用いることができる。なおウレタン化反応では、
有機スズ化合物、有機チタン化合物等の有機金属化合物
やトリエチルアミン等の第3級アミンを反応促進剤とし
て用いても良い。
【0021】この様な方法によって得られるポリウレタ
ン樹脂の分子量は、好ましくは重量平均分子量10,0
00〜400,000であり、より好ましくは50,0
00〜300,000である。この分子量が10,00
0より小さくなると強度、伸度が不足し、分子量が40
0,000より大きくなると粘度が高くなり加工性が著
しく低下する。
【0022】また本発明のポリウレタン樹脂を得るにあ
たり、オレフィンオキサイドを含むポリエステルポリオ
ールと組み合わせて、他のポリエステルポリオール、ポ
リエーテルポリオールやポリカーボネートポリオールな
どを併用してもよい。ポリエーテルポリオールとして
は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレンエーテル
ポリオール、ポリテトラメチレンエーテルポリオール等
が挙げられる。
【0023】ポリカーボネートポリオールとしては、多
価アルコールとジエチルカーボネートの脱エタノール縮
合反応、あるいは多価アルコールとジフェニルカーボネ
ートの脱フェノール縮合反応、あるいは多価アルコール
とエチレンカーボネートの脱エチレングリコール反応に
よって得られるポリカーボネートポリオール等が挙げら
れる。これらの数平均分子量は、好ましくは1000〜
10000である。
【0024】これらは一例であり、これらに限るもので
はない。尚、本発明のポリウレタン樹脂組成物には、必
要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、充
填剤等の添加剤が配合されてもよい。
【0025】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、これらに限定されるものではない。なお、文中
「部」「%」は断りのない限り重量基準を示すものであ
る。
【0026】
【実施例】
実施例 1 <オレフィンオキサイドを使用したポリエステルポリオ
ールの製造>反応容器にアジピン酸1022部、エチレ
ングリコール456部、エポサイザーM−68(大日本
インキ化学工業株式会社製:1,2−エポキシオクタデ
カン、1,2−エポキシドデカンの混合物)155部及
び触媒としてイソプロピルチタネート0.082部を一
括して仕込み、窒素気流中で、攪拌下に200℃で生成
する水を留去しながら20時間反応を行い、次の性状を
有するポリエステルポリオールAを得た。
【0027】酸価 ;0.19 水酸基価 ;54.2
【0028】実施例 2 <ポリウレタン樹脂の製造>反応容器にポリエステルポ
リオールA77.8部、1,4−ブタンジオール9.7
部、ジメチルホルムアミド125部、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイオシアネート37.5部を仕込み70℃
で反応させた。経時的に粘度が上昇するので適時ジメチ
ルホルムアミドを追加し反応を続ける。不揮発分36%
で溶液粘度が2700〜3600(cps)に到達した
時点で、メタノール0.5部を加え、最終的に不揮発分
が30%になるようにジメチルホルムアミドを加えた。
得られたポリウレタン樹脂溶液は、透明な粘稠液体であ
った。このポリウレタン樹脂の配合比を表1に、物性試
験結果を表2に示した。
【0029】実施例 3 <ポリウレタン樹脂の製造>原料にポリエステルA3
8.7部、ポリエチレンプロピレンアジペート(エチレ
ングリコール/プロピレングリコール=1/9モル比、
分子量2000)39.1部、1,4−ブタンジオール
9.7部、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト37.5部、ジメチルホルムアミドを用いた以外は、
実施例1と同じ方法にてポリウレタン樹脂溶液を得た。
このポリウレタン樹脂の配合比を表1に、物性試験結果
を表2に示した。
【0030】比較例 1 <ポリウレタン樹脂の製造>原料にポリエチレンプロピ
レンアジペート(エチレングリコール/プロピレングリ
コール=1/9モル比、分子量2000)77.8部、
1,4−ブタンジオール9.7部、4,4’−ジフェニ
ルメタンジイオシアネート37.5部、ジメチルホルム
アミドを用いた以外は、実施例1と同じ方法にてポリウ
レタン樹脂溶液を得た。このポリウレタン樹脂の配合比
を表1に、物性試験結果を表2に示した。
【0031】比較例 2 <ポリウレタン樹脂の製造>原料にポリエチレンアジペ
ート(分子量2000)77.8部、1,4−ブタンジ
オール9.7部、4,4’−ジフェニルメタンジイオシ
アネート37.5部、ジメチルホルムアミドを用いた以
外は、実施例1と同じ方法にてポリウレタン樹脂溶液を
得た。このポリウレタン樹脂の配合比を表1に、物性試
験結果を表2に示した。
【0032】比較例 3 <ポリウレタン樹脂の製造>原料にポリテトラメチレン
エーテルグリコール(分子量2000)77.8部1,
4−ブタンジオール9.7部、4,4’−ジフェニルメ
タンジイオシアネート37.5部、ジメチルホルムアミ
ドを用いた以外は、実施例1と同じ方法にてポリウレタ
ン樹脂溶液を得た。このポリウレタン樹脂の配合比を表
1に、物性試験結果を表2に示した。
【0033】<ポリウレタン樹脂フィルムの作製>実施
例1〜2及び比較例1〜2で得られたポリウレタン樹脂
溶液を離型紙上にアプリケーターで塗布した後、100
℃乾燥器中に1時間投入して乾燥させ、厚さ約0.1mm
のフィルムを作製した。
【0034】<物性試験> 1)破断強度・破断伸度;前述のポリウレタンフィルム
より幅0.5cm、長さ約6cm、厚さO.1mmの試験片を
作製し、23℃、RH65%の環境下で、島津製作所製
オートグラフIM−100を用いて、引張速度300mm
/分で測定した。
【0035】2)耐熱性;1)で作製したものと同じ形
状の試験片を120℃乾燥器に28日間投入後、破断強
度を測定し、1)で測定した値に対する保持率を耐熱性
とした。
【0036】3)耐湿熱性;1)で作製したものと同じ
形状の試験片を70℃RH95%の恒温恒湿槽に28日
間投入後、破断強度を測定し、1)で測定した値に対す
る保持率を耐湿熱性とした。
【0037】4)耐黴性;1)で作製したものと同じ形
状の試験片を土中に50日間埋没した後、破断強度を測
定し、1)で測定した値に対する保持率を耐黴性とし
た。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明は、オレフィンオキサイドを使っ
たポリエステルポリオールを原料ポリオールとすること
により、そのポリウレタン樹脂は、従来のポリウレタン
樹脂では得られなかった優れた耐熱性、耐湿熱性及び耐
黴性をバランス良く有するため、弾性繊維、合成皮革、
エラストマー、フォーム用等多くの産業分野で利用価値
が高いものである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 C08G 63/00 - 63/91

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸を含まない二塩基酸成分、
    グリコール成分及び炭素数6〜36のα−オレフィンオ
    キサイドを必須成分として反応して得られるポリエステ
    ルポリオールであって前記α−オレフィンオキサイド
    をポリエステルポリオールの1〜30重量%含有する
    とを特徴とするポリウレタン樹脂原料用ポリエステルポ
    リオール組成物。
  2. 【請求項2】 α−オレフィンオキサイドをポリエステ
    ルポリオールの2〜20重量%含有することを特徴とす
    る請求項1記載のポリウレタン樹脂原料用ポリエステル
    ポリオール組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリウレタン樹脂原料用
    ポリエステルポリオール組成物を必須のポリオール成分
    とすることを特徴とするポリウレタン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のポリウレタン樹脂原料用
    ポリエステルポリオール組成物を必須のポリオール成分
    として反応させることを特徴とするポリウレタン樹脂の
    製造法。
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