JP3470234B2 - スパイラル刃物 - Google Patents

スパイラル刃物

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電動式鉛筆削り器、電
動式毛玉取り器、あるいはロータリ式電気かみそりの内
刃などに用いられ、刃先ラインがスパイラル状を成した
刃物に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のスパイラル刃物として、たとえ
ば、実開昭50−25790号公報に開示されるように
シリンダ状のホルダの周面に螺旋溝を設け、この螺旋溝
に線状刃体をバネ部材を介して埋込んだものがある。ま
た、実開平2−67969号公報に開示されるようにホ
ブ盤を使って管状または棒状の刃物素材から切刃を削り
出してスパイラル刃物を一個ずつ製作するものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前出した二つ
の従来例のうち前者の場合は、一本の長い線状刃体を螺
旋溝の全長にわたってねじれ角をつけながら埋込む加工
を要し、この加工は容易ならず、特に、その線状刃体が
コイルばねからなる場合そのばね性に抗して真っ直ぐに
伸ばしながら螺旋溝に埋めて行かねばならないため、そ
の作業が非常に困難であり、量産化に不向きであり、コ
スト高となる。 【0004】また、後者のホブ切り加工では一個のスパ
イラル刃物を製作するのに多くの時間を要し、生産性が
低く、コスト高となり、また工具の寿命が短いなどの欠
点があり、前出したいずれの従来例においても生産性が
低く、コスト高となるという欠点がある。 【0005】本発明の目的は、刃先ラインが回転軸の長
手方向に沿ってスパイラル状を成したシリンダ状のスパ
イラル刃物において、一対の半割り刃物体を構成し、こ
れを一体的に突き合わせ結合してシリンダ状に完成させ
る構造を採ることにより、生産性の向上、コストダウン
を図る点にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、図示例のよう
に、円を半割りする形状に二分割された一対の半割り
刃物体1・1と、突き合わせ結合した一対の半割り刃物
体1・1の中心に通された回転軸2とからなり、半割り
刃物体1は、一体的に突き合わせ結合される断面半円形
状の小刃保持体3と、小刃保持体3の周面に回転軸2の
軸心に対して所定のねじれ角βをつけて保持固定される
複数枚の小刃4とを含み、各小刃4は、これの刃先4a
が回転軸2の軸心方向から見たとき投影線が半円形にな
るような半楕円の平板状に形成されており、一方の半割
り刃物体1の小刃4のねじれ方向の端と他方の半割り刃
物体1の小刃4のねじれ方向の端どうしを互いに突き合
わせ若しくは重合させることにより、小刃4の刃先4a
が回転軸2の長手方向に沿って連続するスパイラル状の
刃先ラインを形成していることを特徴とする。 【0007】 【作用】小刃保持体3に保持する前の状態の小刃4はプ
レス加工やエッチング加工により量産可能となる。 【0008】各小刃4は刃先4aが軸方向から見て半円
形になるような半楕円形状を成す形に形成しているの
で、この小刃4を持つ半割り刃物体1・1どうしを合体
させることにより連続するスパイラル状の刃先ラインを
得ることができ、この回転により被切削物の切断機能に
支障を来たすようなことがない。 【0009】また、各小刃4は、コイルばねのような巻
き癖が付いておらず、半楕円の平板状のものであるか
ら、小刃保持体3への埋込み加工や挿通加工も容易に行
える。 【0010】 【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図4に基づき
説明する。図1はスパイラル刃物の組立て完了後のもの
を示しており、これは二つの半割り刃物体1・1を突き
合わせて一体的に結合し、その中心に回転軸2を通して
なる。半割り刃物体1は、図4に示すように断面半円形
状の小刃保持体3の周面に複数枚の小刃4を軸心に対し
て所定の傾き角(ねじれ角β)をつけて埋設してなり、
半割り刃物体1・1どうしは、図1および図2に示すよ
うに、各小刃保持体3・3どうしを突き合わせるととも
に、両小刃保持体3上の小刃4のねじれ方向の端どうし
を突き合わせることによりスパイラル状の刃先ラインを
得る。小刃4のねじれ方向の端どうしは互いに突き合わ
せる継ぎ合わせ方式に代えて、その端どうしを重合させ
ることもできる。図示例のスパイラル刃物では、片方の
小刃保持体3の周面に小刃4を6枚ずつ埋設することに
より全体的に3条のスパイラル状の刃先ラインを形成し
ている。 【0011】上記半割り刃物体1の小刃保持体3は、例
えば、PBT樹脂、好ましく滑性に優れたポリアセター
ルやナイロンなどの樹脂で断面半円形状に射出成形する
と同時に、その周面に小刃4をインサート成形する。こ
の場合、小刃4は、成形金型のキャビティの内周に設け
た螺旋溝に、ねじり変形させて内部応力が残留した状態
に挿入保持してセットする。すると、小刃4はねじり弾
性変形した状態のままで小刃保持体3にインサート成形
されることになるため、その刃先4aが被切削物から受
ける切削抵抗でたわむ方向に逆らう方向のねじれ応力が
作用することになり、このため切削時の小刃4のたわみ
を小さく抑えることができて切れ味を高めることができ
る。 【0012】上記1枚の小刃4は、例えば、SUS40
3J2のようなステンレス鋼板をプレス加工するのであ
るが、刃先4aが図2に示すごとく軸方向から見て投影
線半円形になるような、図3に示すごとき半楕円形状に
形成する。小刃4の刃元側端4bは小刃保持体3の周面
に所定深さに埋設される場合、図3に示すごとくその刃
元側端4b寄りに透孔や切欠などからなる抜け止め部5
をその全長にわたって、または部分的に設けるが、その
埋設状態でねじれ変形を部分的に緩和しない程度の大き
さおよび配置に設定することが好ましい。このためには
図2に示すごとく透孔などが全て埋設されてしまえば最
も安定する。 【0013】上記のようにして得た半割り刃物体1・1
どうしは小刃保持体3・3どうしを突き合わせてその接
合面を一体的に結合する。その結合手段としては、図2
および図4に示すごとく一方の小刃保持体3の接合面に
設けた凹部6を、他方の小刃保持体3の接合面に設けた
凸部7に圧入嵌合する以外に、超音波溶着や接着剤など
で一体的に結合することもできる。この結合に際しては
小刃4のねじり方向の端どうしを突き合わせて連続した
スパイラル状になるようにする。次いで、小刃4を焼入
れ処理した後、センタレス研摩もしくは円筒研摩するこ
とにより刃付けする。最後に小刃保持体3・3の接合面
間の中心に形成される軸穴9に回転軸2を圧入して最終
製品となる。 【0014】上記実施例では、互いに突き合わせる半割
り刃物体1の双方に、小刃4を同じねじれ角βで埋設す
るが、これに代えて、図5に示すように一方の半割り刃
物体1の小刃4のねじれ角βと他方のそれとは異ならせ
ることもできる。 【0015】小刃保持体3は、上記した材料のほかに、
例えば、鉄粉などの金属粉を充てんした高比重の複合プ
ラスチックで成形したり、アルミニウム合金や亜鉛など
の溶融金属でダイキャスティングすることもできる。こ
のように小刃保持体3を高比重の複合プラスチックや溶
融金属で成形すれば、この刃物の細径化を図る場合もこ
れの高速回転時の慣性力を高め、小刃4の刃先による被
切削物の衝撃切り作用を高めることができる。小刃4は
インサート成形に代えて、小刃保持体3の周面にスパイ
ラル状の溝を形成したうえで、この溝に小刃4を挿入固
定することもできる。 【0016】図6ないし図8は更に他の実施例を示す。
この実施例では半割り刃物体1の小刃保持体3として、
複数本の連結管10を用い、上記実施例の場合と同様に
半楕円形状に形成された小刃4は複数の穴11を有し、
この穴11に連結管10を挿通することにより半割り刃
物体1を構成する。連結管10は小刃4に比べて軟質な
アルミニウム、真ちゅう、ステンレスなどの金属からな
り、この連結管10の中空内部を、機械的あるいは流圧
的な拡管手段、例えば機械的手段としてバニシ棒P(図
8参照)を押し込み、連結管10を直径方向に膨張させ
て小刃4を連結管10の外周に固定させる。 【0017】こうした一対の半割り刃物体1は互いに突
き合わせて一体的に結合することにより、図6に示すご
とく刃先ラインが連続したスパイラル状を成すシリンダ
状の刃物体を得ることは上記実施例の場合と同様であ
る。その結合手段としては、連結管10の端に半円形の
結合板12を前記小刃4の場合と同様に挿入固定し、こ
の結合板12・12どうしを突き合わせて結合すればよ
い。なお、連結管10は1本または2本以上用いること
ができ、固着強度、管径、小刃径を考慮して設定すれば
よい。小刃4の枚数も任意に変更することができる。小
刃4の形成手段としてはプレス加工のほかに、エッチン
グ加工などを採用することもできる。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、多数枚の小刃4を量産
できるとともに、小刃4の小刃保持体3への埋込みや挿
通加工が容易に行えるため、ホブ盤を使って管状または
棒状の刃物素材から削り出すものなどに比べて、その加
工工数は変わらないか、少なく、単位時間当りの刃物生
産量を大幅に上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】スパイラル刃物の正面図である。 【図2】図1におけるY−Y線断面図である。 【図3】小刃の正面図である。 【図4】スパイラル刃物の分解斜視図である。 【図5】他の実施例を示すスパイラル刃物の正面図であ
る。 【図6】更に、他の実施例を示すスパイラル刃物の正面
図である。 【図7】(A)は図6に示すスパイラル刃物の側面図、
(B)はスパイラル刃物を分離した状態で示す側面図で
ある。 【図8】図6に示すスパイラル刃物の半割り刃物体の斜
視図である。 【符号の説明】 1 半割り刃物体 2 回転軸 3 小刃保持体 4 小刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26B 19/00 - 19/48 B43L 23/06 D06C 13/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 円を半割りする形状に二分割された一
    対の半割り刃物体(1)・(1)と、突き合わせ結合し
    た一対の半割り刃物体(1)・(1)の中心に通された
    回転軸(2)とからなり、 半割り刃物体(1)は、一体的に突き合わせ結合される
    断面半円形状の小刃保持体(3)と、小刃保持体(3)
    の周面に回転軸(2)の軸心に対して所定のねじれ角
    (β)をつけて保持固定される複数枚の小刃(4)とを
    含み、 各小刃(4)は、これの刃先(4a)が回転軸(2)の
    軸心方向から見たとき投影線が半円形になるような半楕
    円の平板状に形成されており、 一方の半割り刃物体(1)の小刃(4)のねじれ方向の
    端と他方の半割り刃物体(1)の小刃(4)のねじれ方
    向の端どうしを互いに突き合わせ若しくは重合させるこ
    とにより、小刃(4)の刃先(4a)が回転軸(2)の
    長手方向に沿って連続するスパイラル状の刃先ラインを
    形成していることを特徴とするスパイラル刃物。
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