JP3470162B2 - 配線・配管材用受具及び配線・配管材用受具本体 - Google Patents

配線・配管材用受具及び配線・配管材用受具本体

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JP3470162B2
JP3470162B2 JP29500098A JP29500098A JP3470162B2 JP 3470162 B2 JP3470162 B2 JP 3470162B2 JP 29500098 A JP29500098 A JP 29500098A JP 29500098 A JP29500098 A JP 29500098A JP 3470162 B2 JP3470162 B2 JP 3470162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線や信号線等の
ケーブルや、湯、水、ガス等の流体管を布設する際に使
用する配線・配管材用受具及び配線・配管材用受具本
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋内の天井付近に配線・配管
材用受具を取付け、この受具の中に、電線や信号線等の
ケーブルや、湯、水、ガス等の流体管を布設することが
なされている。この場合において、配線・配管材の布設
作業は、例えば受具上に引き込みロープを架け渡す作
業、引き込みロープにて配線・配管材を引き込み、次い
で、受具上にて整列する作業、そして、引き込まれた配
線・配管材を子桁などに固定する作業など、様々なユニ
ット作業を行う必要があった。
【0003】而して、これら受具は、作業者が自身の目
で確認しながら作業し得ない高所に設置されることが多
いため、上述した各ユニット作業を行うためには、足場
を据え付けるか、或いは床から足場を組み上げ、これら
足場の上を作業者が移動しながら作業する必要があっ
た。
【0004】このような観点から、作業用足場を備えた
配線・配管材用受具が案出されており、例えば、特開昭
57−9211号公報に形成された技術を図21に示
す。図において、この作業用足場を備えた配線・配管材
用受具は、受具本体2に着脱自在な係合部42を上端部
に有する吊持部材41を備え、この吊持部材41に上下
方向に取付位置の調整が可能な足場板支持部材43を水
平方向に突設し、この足場板支持部材43上に足場板4
4を載置したものであり、作業用足場は受具本体2の側
方に布設方向に沿って形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
作業用足場を備えた配線・配管材用受具によると、高所
にて足場板支持部材43を組み付けること自体が困難且
つ面倒であるとともに、大変危険な作業であった。
【0006】また、作業用足場を組み付けるための相当
のスペースを要するため、該スペースを確保しながら受
具本体2を設置することになり、設置できる場所が制限
されるという不具合があった。
【0007】更に、受具本体2が巾広の場合には、作業
用足場側から離れた配線・配管材に対して手が届かない
ために、作業が困難であった。
【0008】そこで、本発明は、作業用足場を簡易な構
成で簡単に形成でき、当該作業用足場形成用のスペース
が不要で、その設置場所の拡大が図れ、しかも、巾広の
配線・配管材用受具に対しても当該配線・配管材の布設
作業を簡単に行なうことができる配線・配管材用受具
配線・配管材用受具本体の提供を課題とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る配線・配
管材用受具は、配線・配管材が布設し得る少なくとも一
の布設路を備え、前記少なくとも一の布設路を形成する
立設部の間に架設されて該布設路の上方に形成された作
業用足場を備え、前記作業用足場は適宜間隔離間して前
記布設路に沿って設けられ、前記作業用足場の間には作
業用空間が形成されたものである。
【0010】請求項2に係る配線・配管材用受具は、配
線・配管材が布設し得る少なくとも一の布設路を備えた
受具本体と、前記受具本体の少なくとも一の布設路を形
成する立設部の間に架設され、該布設路の上方に作業用
足場を形成する作業用足場形成部材とを具備し、前記受
具本体の立設部は、親桁で形成されるとともに、この親
桁に上方に開口する溝部が形成され、前記作業用足場形
成部材は、前記親桁の溝部に取付ねじが螺着されること
によって前記受具本体に取付けられたものである。
【0011】請求項3に係る配線・配管材用受具は、
線・配管材が布設し得る少なくとも一の布設路を備えた
受具本体と、前記受具本体の少なくとも一の布設路を形
成する立設部の間に架設され、該布設路の上方に作業用
足場を形成する作業用足場形成部材とを具備し、前記作
業用足場は、適宜間隔離間して前記布設路に沿って設け
られ、前記作業用足場の間に作業用空間が形成された
のである。
【0012】
【0013】請求項4に係る配線・配管材用受具は、請
求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の作業用足場
が、布設路に沿って適宜間隔で設けられて配線・配管材
を支持する支持桁に対して、布設路に沿って交互に配設
されたものである。
【0014】請求項5に係る配線・配管材用受具は、
求項4に記載の作業用足場が、支持桁よりも巾広に形成
されたものである。
【0015】請求項6に係る配線・配管材用受具は、請
求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の作業用足場
が、滑り止め手段を有するものである。
【0016】請求項7に係る配線・配管材用受具は、請
求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の配線・配管
材用受具が、作業用足場を移動する作業者が把持し得る
手摺りを備えたものである。
【0017】
【0018】
【0019】請求項8に係る配線・配管材用受具本体
は、配線・配管材を布設し得る少なくとも一の布設路を
備え、少なくとも一の布設路を形成する親桁に、上方開
口溝からなり、作業用足場を形成する作業用足場形成部
材が取付けられる取付部が設けられたものである。
【0020】請求項9に係る配線・配管材用受具本体
は、配線・配管材を布設し得る少なくとも一の布設路を
備え、少なくとも一の布設路を形成する親桁に、上方開
口溝からなり、作業用足場を形成する作業用足場形成部
材が取付けられる足場用取付部が設けられているととも
に、作業用足場を移動する作業者が把持し得る手摺りを
形成する手摺形成部材が取付けられる手摺用取付部が設
けられたものである。
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】〈第一実施例〉以下、本発明の第
一実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。図におい
て、受具1における受具本体2は左右一対の親桁3の下
端部に複数の支持桁4が配線・配管材であるケーブルC
の布設方向に適宜間隔をおいて架設され、全体が梯子状
に形成されたものである。そして、前記受具本体2の上
部には布設方向に沿って作業用足場11が形成されてい
る。この作業用足場11は前記支持桁4の略中間位置に
おいて前記左右一対の親桁3の上端部に作業用足場形成
部材12が架設されることによって形成されている。即
ち、受具1は前記受具本体2と前記作業用足場11とに
よって構成されており、支持桁4と作業用足場形成部材
12とは布設方向に交互に配設されている。但し、本発
明を実施する場合にはこの配列に限る必要はなく、作業
用足場形成部材12は作業用足場としての機能を発揮す
れば、コスト、重量等を考慮して最適な位置に配設すれ
ばよい。なお、前記作業用足場形成部材12の相互間は
支持桁4上のケーブルCを取扱うための作業用空間を形
成する。前記受具1は吊ボルト31によって天井等に吊
下げられている。
【0023】前記親桁3はアルミニウム材や鋼材等の金
属材や合成樹脂材を押出加工や切削加工などによって図
2に示すような一定断面形状に形成されている。この親
桁3の下端部には図3に示す一定断面形状に形成された
支持桁4を取付けることができるようになっている。こ
こで、前記支持桁4は親桁3の外方から側壁3aの貫通
孔に挿入した取付ねじ5を前記支持桁4のねじ取付孔4
a内に螺着することによって親桁3の下端部に取付けら
れるようになっており、その上面にはケーブルCが載置
されるようになっている。なお、前記支持桁4の略中央
部には長さ方向に後述のケーブルCの止め具であるサド
ルに取付けられるねじを挿入し、螺着するためのねじ取
付溝4bが設けられている。前記親桁3の高さ方向にお
ける略中間部には図示しないケーブルの布設具を挿通す
るためのシュータ3bが布設方向に沿って連続して形成
されている。更に、前記親桁3の上端部には作業用足場
形成部材12を取付けるための取付ねじ13が螺着され
るねじ取付溝3cが布設方向に沿って連続して形成され
ている。前記取付ねじ13は親桁3のねじ取付溝3cの
側壁を螺刻しながらこのねじ取付溝3c内に挿入され
る。したがって、前記作業用足場形成部材12は布設方
向における任意の位置に架設することができる。
【0024】受具本体2相互の連結部は、図2及び図4
に示すように、連結部材6が使用されている。前記親桁
3の側面には外方に突出する係合段部3fが設けられて
いるとともに、連結部材6の側面には前記親桁3の係合
段部3fと対応する位置に係合段部6aが設けられてお
り、これらの係合段部が相互に係合することによって親
桁3同士の端面形状が正確に一致した状態で連結するよ
うになっている。前記連結部材6はねじ孔6bを挿通す
る固定ねじ7を介して親桁3に固定されている。
【0025】前記作業用足場形成部材12は、アルミニ
ウム材や鋼材等の金属材や合成樹脂材を押出加工や切削
加工することによって図6に示すような断面一定の形状
に形成されており、その巾寸法は上面に作業者が乗って
作業したり、歩行できるよう支持桁4よりも大きく形成
されている。なお、支持桁4はケーブルCの支持強度さ
え確保できれば、ケーブルCの引込抵抗を小さくする観
点から、できる限り細巾に形成されているのが好まし
い。作業用足場形成部材12の巾方向における中央に
は、図6に示すように、凹部12aが長さ方向全体に至
って形成され、更に、その凹部12aにおける左右両端
部にはねじ取付孔12bが穿設されており、作業用足場
形成部材12は前記ねじ取付孔12b内を貫通した取付
ねじ13が親桁3のねじ取付溝3c内に螺着されること
により、左右一対の親桁3の上面に架設されるようにな
っている。取付ねじ13の取付後は、この取付ねじ13
の頭部は作業用足場形成部材12の凹部12a内に収納
された状態となり、取付ねじ13の頭部が作業用足場形
成部材12の上面から上方に突出して作業者の歩行の妨
げとなるのが防止される。また、作業用足場形成部材1
2の上面には作業者の滑り防止用の複数の突条12cが
長さ方向に沿って一体に設けられている。この突条12
cは請求項の滑り止めに相当するものである。
【0026】次に、このように構成された本実施例の受
具における作業について説明する。まず、受具1上への
ケーブルC等の配線・配管材を布設する作業は、図示し
ない引込ロープを親桁3のシュータ3b内に引き込み、
次いで、この引込ロープにケーブルCを接続して支持桁
4上の布設路に布設する。或いは、引込ロープにケーブ
ルCを接続した状態で、引込ロープをシュータ3b内に
引き込むことによって引込ロープと同時にケーブルCを
布設する。布設路上にケーブルCを引き込んだ後は、作
業者はこの作業用足場11上を移動しながら、図7に示
すように、配線・配管材を一側に寄せて整列させる。或
いは、必要に応じて、作業用足場11に乗り、引込ロー
プによって引き込まれたケーブルCを支持桁4等に固定
する。ケーブルCを支持桁4の所定位置に固定するに
は、止め具としてのサドルをケーブルCに外嵌し、図3
に示す支持桁4のねじ取付溝4bにねじを挿入し、螺着
することによって行なうことができる。
【0027】次に、本実施例の受具における作業用足場
の作用について説明する。受具本体2には、作業用足場
11が設けられているので、受具1が高所に設置された
場合などにおいても、作業者はこの作業用足場11に沿
って移動し、引込ロープによって引き込まれたケーブル
Cを受具1上で整列させる作業や引込ロープによって引
き込まれたケーブルCを支持桁4に固定する作業など各
種の作業を楽に行なうことができる。
【0028】そして、特に、作業用足場11は受具本体
2の上部のスペースに設けられるので、受具1の側方に
専用の作業用足場形成用のスペースを設けるなどの必要
がなく、作業用足場の設置場所に拘束されることがな
い。また、作業用足場のスペースを確保すべく受具1の
設置場所も拘束されてしまうのを回避できる。更に、受
具本体2の親桁3間に作業用足場形成部材12を架設す
るだけでよいから、簡単に作業用足場11を形成でき
る。加えて、受具1の巾が広い場合であっても作業用足
場11が形成されているので、巾全体に手が届き、作業
を楽に行なうことができる。また、受具本体2の親桁3
に作業用足場形成部材12を架設した構造となっている
から、受具1全体の強度が高まる。そして、受具1全体
の安定化に伴い、作業者は作業用足場11上を安全に移
動できる。
【0029】〈第二実施例〉次に、本発明の第二実施例
を図8乃至図19に基づいて説明する。図において、受
具1は受具本体2に作業用足場11が設けられ、更に、
前記受具本体2の上方両側に、布設方向に沿って作業用
足場11上を作業者が歩行するときに使用する手摺り2
1が設けられたものである。前記手摺り21は親桁3へ
の取付部を下端として立設された複数の垂直材22の上
端部に、布設方向に沿って横設されている。また、前記
手摺り21と垂直材22との間には斜材23が取付けら
れて、これらの手摺り21、垂直材22及び斜材23に
よってトラスを形成し、手摺りとして必要な強度を確保
している。
【0030】前記親桁3の上部には、図10に示すよう
に、図11或いは図12に示すようなナット体24を外
側方から挿入できる開口3dが布設方向に沿って形成さ
れ、その内部に前記開口3dから挿入されたナット体2
4を収容するナット体収容部3eが布設方向に沿って設
けられている。前記親桁3のナット体収容部3eの外壁
は前記垂直材22の下端部側面と面一に当接すべく同一
垂直線上に形成されている。前記ナット体24は垂直材
22及び斜材23の取付数に応じて、取付ボルト25の
螺着されるねじ孔24aの数の異なる複数種類が用意さ
れている。図9に示す受具1の場合、垂直材22のみが
親桁3に取付けられる部分には図11に示す、ねじ孔2
4aが1個のナット体24が、また、1本の垂直材22
及び2本の斜材23が手摺り21に取付けられる部分に
は図12に示す、ねじ孔24aが3個のナット体24が
使用される。
【0031】前記垂直材22の下端部は、図10に示す
ように、親桁3の開口3dからナット体24を傾けなが
ら挿入し、ナット体収容部3e内に収容した後、垂直材
22の下端部に設けた貫通孔に取付ボルト25を挿通
し、前記ナット体24に設けたねじ孔24aに螺着すれ
ば、ナット体24が垂直材22側に引き寄せられた取付
ボルト25の頭部とで垂直体22を挟持するので、これ
によって、親桁3に取付けられる。このとき、ナット体
24は布設方向の任意の位置において親桁3の開口3d
から挿入できるため、垂直材22も布設方向の任意の位
置において親桁3に取付けることができる。
【0032】一方、手摺り21は作業者が手で把持して
作業用足場11上を伝い歩きできるよう全体が図10に
示すような形状に形成されている。そして、ナット体2
4を外側方から挿入できる開口21aが布設方向に沿っ
て形成され、その内部に前記開口21aから挿入された
ナット体24を収容するナット体収容部21bが布設方
向に沿って設けられている。前記手摺り21のナット体
収容部21bの側壁は前記垂直材22の上端部側面と面
一に当接すべく同一垂直線上に形成されている。
【0033】この手摺り21は、図10に示すように、
開口21aからナット体24を傾けながら挿入し、ナッ
ト体収容部21b内に収容した後、垂直材22の上端部
に設けた貫通孔に取付ボルト25を挿通し、前記ナット
体24に設けたねじ孔24aに螺着すれば、ナット体2
4が垂直材22側に引き寄せられ、取付ボルト25の頭
部とで垂直材22を挟持するので、これによって複数の
垂直材22の上端部に水平に取付けられる。
【0034】なお、図10では、垂直材22の取付けの
場合を示したが、斜材23の場合についても、ナット体
24を使用して同様にして取付けることができる。
【0035】この第二実施例の受具1においても、受具
本体2に作業用足場11が設けられているので、第一実
施例と同様に、作業者はこの作業用足場11に沿って移
動し、引込ロープを受具1に架け渡す作業や引込ロープ
によって引き込まれたケーブルCを受具1上で整列させ
る作業など各種の作業を楽に行なうことができる。そし
て、作業用足場11は受具本体2の上部のスペースに設
けられるので、作業用足場11の設置場所に拘束される
ことがなく、また、作業用足場11のスペースを確保す
るために受具1の設置場所も拘束されてしまうのを回避
することができるとともに、受具本体2の親桁3間に作
業用足場形成部材12を架設するだけでよいから、簡単
に作業用足場11を形成できる。加えて、受具1の巾が
広い場合であっても作業用足場11が形成されているの
で、巾全体に手が届き、作業を楽に行なうことができ
る。
【0036】特に、第二実施例の受具1においては、受
具本体2及び作業用足場11の上方両側に手摺り21が
取付けられているので、受具1が高所に設置されていて
も、作業者は安全に作業用足場11上を移動し、各種作
業を行なうことができる。
【0037】次に、第二実施例における別の手摺り21
を図13乃至図15に示す。図13において、受具1は
手摺り21の補強として、親桁3と手摺り21との間に
おいて垂直材22に水平材26を布設方向に沿って架設
し、この水平材26と親桁3との間にV字形状の板材か
らなるV字補強材27を取付けたものである。ここで、
水平材26も親桁3及び手摺り21と同じくナット体収
容部が設けられている。したがって、この水平材26及
びV字補強材27の取付けもナット体24を使用するこ
とによって親桁3及び手摺り21への垂直材22の取付
けと同様にして行なうことができる。
【0038】なお、V字補強材27は、常に図13に示
すような複数個を連結状態で取付ける必要はなく、手摺
りとしての所要の補強効果を得ることができれば、水平
材26の取付孔への取付位置を適宜変更することによっ
て、例えば、図14或いは図15に示すように、隣合う
V字補強材27の間をあけてもよい。ここで、図13の
場合は、ナット体24はねじ孔24aが1個のもの、2
個のもの及び3個のものが使用され、図14の場合は、
1個のものと2個のものとが使用され、図15の場合は
1個のものと3個のものとが使用される。
【0039】これらの手摺り21においても、水平材2
6とV字補強材27によって手摺りとしての所要の強度
を得ることができる。
【0040】ところで、上記各実施例においては、作業
用足場11は、受具本体2の巾全体即ち左右一対の親桁
3間に作業用足場形成部材12を架設したものを示して
いるが、本発明を実施する場合には、これに限られるも
のではなく、図16に示すように、支持桁4の中央部に
足場用支持桁14を立設し、作業用足場形成部材12を
一方の親桁3と前記足場用支持桁14との間に架設した
ものとしてもよい。図16に示す場合には、作業用足場
11の架設されていない右側部分については作業用足場
11上から手を伸ばしてケーブルCの整列作業などを行
なうことができる。或いは、図18に示すように、支持
桁4の2箇所に足場用支持桁14を立設し、この2つの
足場用支持桁14に作業用足場形成部材12を架設した
ものとしてもよい。
【0041】ここで、前記足場用支持桁14にもシュー
タ14aが形成されている。したがって、このシュータ
14aに引込ロープを引き込むことによって支持桁4上
にケーブルCを引き込むことができる。なお、この足場
用支持桁14は複数のケーブルCを仕切る仕切壁として
の機能を兼用させることもできる。更に、作業用足場形
成部材12は手摺形成部材としての垂直材22に架設す
ることもできる。したがって、請求項の立設部には、親
桁3、足場用支持桁14、垂直材22等各種の部材があ
る。
【0042】なお、作業用足場形成部材12は、図17
に示すように、足場用支持桁14の上端にヒンジ14b
を設け、このヒンジ14bを軸として上下方向に180
度回動可能に架設することもできる。この場合は、作業
用足場11の架設位置を適宜切替えることができる。
【0043】また、手摺り21は、図19に示すよう
に、一側のみを低いものに形成してもよく、或いは、一
側のみに設けたものとしてもよい。
【0044】更に、上記各実施例では、作業用足場形成
部材12や手摺り形成用の垂直材22は親桁3に直接取
付けているが、図20に示すように、別体の金具8を介
して親桁3に取付けるようにしてもよい。図において、
金具8の上端部には作業用足場形成部材12を取付ける
ためのねじ取付溝8aが、側壁上部には垂直材22を取
付けるためのナット体収容部8bが設けられている。
【0045】加えて、作業用足場形成部材12には、作
業者の滑り防止のため、上面に突条12bを形成してい
るが、別途に滑り防止用のシート等を貼着したものとし
てもよい。
【0046】そして、作業用足場11は作業用足場形成
部材12を布設方向に沿って適宜間隔をおいて架設した
ものを示しているが、本発明を実施する場合には、これ
に限られるものではなく、例えば、図16などで示すよ
うな片側部分のみに作業用足場11を形成するものにあ
っては、受具本体2の上方開口の片側部分全体を板材等
で覆ったものとすることもできる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明は、配線・配管
が布設し得る少なくとも一の布設路を備え、少なくとも
一の布設路を形成する立設部の間に架設されて該布設路
の上方に形成された作業用足場を備えている。したがっ
て、配線・配管材用受具が高所に設置された場合などに
おいても、作業者はこの作業用足場に沿って移動し、配
線・配管材の布設における各種の作業を楽に行なうこと
ができる。そして、特に、作業用足場は布設路の上部の
スペースに設けられるので、作業用足場及び配線・配管
材用受具の設置場所に拘束されることがない。また、布
設路を形成する立設部の間に架設するだけでよいから、
簡単に作業用足場を形成できる。更に、作業用足場によ
って、配線・配管材用受具の巾が広い場合であっても、
作業を楽に行なうことができる。
【0048】また、作業用足場に手摺りを備えたもので
は、特に、配線・配管材用受具が高所に設置されていて
も、作業者は安全に作業用足場上を移動し、各種作業を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例の配線・配管材用受具を
示す斜視図である。
【図2】 図1の配線・配管材用受具を正面から見た断
面図である。
【図3】 図2の支持桁を示す断面図である。
【図4】 図1の受具本体の連結部を示す側面図であ
る。
【図5】 図1の配線・配管材受具を示す側面図であ
る。
【図6】 図1のA−A切断線による断面図である。
【図7】 図1の配線・配管材用受具の作業用足場に乗
ってケーブルの整列作業を行なう状態を示す斜視図であ
る。
【図8】 本発明の第二実施例の配線・配管材用受具を
示す正面図である。
【図9】 図8の配線・配管材用受具を示す側面図であ
る。
【図10】 図9の垂直材及び手摺りの取付状態を示す
部分拡大図である。
【図11】 図10のナット体を示す斜視図である。
【図12】 図10の別のナット体を示す斜視図であ
る。
【図13】 本発明の第二実施例における別の手摺りを
示す側面図である。
【図14】 本発明の第二実施例における更に別の手摺
りを示す側面図である。
【図15】 本発明の第二実施例における更に別の手摺
りを示す側面図である。
【図16】 本発明の第二実施例における別の配線・配
管材用受具を示す正面図である。
【図17】 図16の別の作業用足場を示す正面図であ
る。
【図18】 図16の更に別の作業用足場を示す正面図
である。
【図19】 図16の更に別の作業用足場を示す正面図
である。
【図20】 本発明の配線・配管材用受具における作業
用足場形成部材及び垂直材取付用の金具を取付けた親桁
を示す断面図である。
【図21】 従来の作業用足場を備えた配線・配管材用
受具を示す正面図である。
【符号の説明】
1 受具 2 受具本体 3 親桁 3b シュータ 3c ねじ取付溝 3e ナット体収容部 4 支持桁 11 作業用足場 12 作業用足場形成部材 12c 突条 13 取付ねじ 14 足場用支持桁 21 手摺り 22 垂直材 23 斜材 26 水平材 27 V字補強材 C ケーブル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線・配管材が布設し得る少なくとも一
    の布設路を備え、前記少なくとも一の布設路を形成する
    立設部の間に架設されて該布設路の上方に形成された作
    業用足場を備え 前記作業用足場は、適宜間隔離間して前記布設路に沿っ
    て設けられ、 前記作業用足場の間に作業用空間が形成された ことを特
    徴とする配線・配管材用受具。
  2. 【請求項2】 配線・配管材が布設し得る少なくとも一
    の布設路を備えた受具本体と、 前記受具本体の少なくとも一の布設路を形成する立設部
    の間に架設され、該布設路の上方に作業用足場を形成す
    る作業用足場形成部材とを具備し、 前記受具本体の立設部は、親桁で形成されるとともに、
    この親桁に上方に開口する溝部が形成され、 前記作業用足場形成部材は、前記親桁の溝部に取付ねじ
    が螺着されることによって前記受具本体に取付けられた
    ことを特徴とする配線・配管材用受具。
  3. 【請求項3】 配線・配管材が布設し得る少なくとも一
    の布設路を備えた受具本体と、 前記受具本体の少なくとも一の布設路を形成する立設部
    の間に架設され、該布設路の上方に作業用足場を形成す
    る作業用足場形成部材とを具備し、 前記作業用足場は、適宜間隔離間して前記布設路に沿っ
    て設けられ、 前記作業用足場の間に作業用空間が形成されたことを特
    徴とする 配線・配管材用受具。
  4. 【請求項4】 前記布設路に沿って適宜間隔で配線・配
    管材を支持する支持桁が設けられるとともに、前記作業
    用足場は、前記支持桁に対して、布設路に沿って交互に
    配設されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載の配線・配管材用受具。
  5. 【請求項5】 前記作業用足場は、前記支持桁よりも巾
    広に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の配線
    ・配管材用受具。
  6. 【請求項6】 前記作業用足場は、滑り止め手段を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項に記載の配線・配管材用受具。
  7. 【請求項7】 前記作業用足場を移動する作業者が把持
    し得る手摺りを備えたことを特徴とする請求項1乃至
    求項6のいずれか1項に記載の配線・配管材用受具。
  8. 【請求項8】 配線・配管材を布設し得る少なくとも一
    の布設路を備え、 少なくとも一の布設路を形成する親桁に、上方開口溝か
    らなり、作業用足場を形成する作業用足場形成部材が取
    付けられる取付部が設けられたことを特徴とする配線・
    配管材用受具本体。
  9. 【請求項9】 配線・配管材を布設し得る少なくとも一
    の布設路を備え、 少なくとも一の布設路を形成する親桁に、上方開口溝か
    らなり、作業用足場を形成する作業用足場形成部材が取
    付けられる足場用取付部が設けられているとともに、作
    業用足場を移動する作業者が把持し得る手摺りを形成す
    る手摺形成部材が取付けられる手摺用取付部が設けられ
    たことを特徴とする配線・配管材用受具本体。
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