JP3470077B2 - 放電発光装置 - Google Patents

放電発光装置

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JP3470077B2 JP2000041131A JP2000041131A JP3470077B2 JP 3470077 B2 JP3470077 B2 JP 3470077B2 JP 2000041131 A JP2000041131 A JP 2000041131A JP 2000041131 A JP2000041131 A JP 2000041131A JP 3470077 B2 JP3470077 B2 JP 3470077B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J65/00Lamps without any electrode inside the vessel; Lamps with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J65/04Lamps in which a gas filling is excited to luminesce by an external electromagnetic field or by external corpuscular radiation, e.g. for indicating plasma display panels
    • H01J65/042Lamps in which a gas filling is excited to luminesce by an external electromagnetic field or by external corpuscular radiation, e.g. for indicating plasma display panels by an external electromagnetic field
    • H01J65/046Lamps in which a gas filling is excited to luminesce by an external electromagnetic field or by external corpuscular radiation, e.g. for indicating plasma display panels by an external electromagnetic field the field being produced by using capacitive means around the vessel

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キセノン等の放電
ガスを電極間に封入し、該電極間における気体放電によ
り発光する放電発光装置にする。
【0002】
【従来の技術】従来から、様々な発光装置が考案され、
光源として使用されている。その中の1つに、図形等の
内容を読み取る密着イメージセンサ(CIS:Contact
ImageSensor)用の光源として利用されるものがある。
【0003】図11および図12に、従来の光源が組み
込まれたCIS100の一例を示す。図11は特開平4
−360458号(特許第2953595号)に開示さ
れたCIS100の平面図であり、図12は図11に示
すCIS100の断面図である。
【0004】図11および図12に示すように、CIS
100は、光源としての発光ダイオード(LED:Ligh
t emitting diode)アレイ101と、筐体102と、セ
ンサIC(Integrated circuit)103と、ロッドレン
ズアレイ104と、ガラス板105とを備える。
【0005】LEDアレイ101により、プラテン10
7とガラス板105との間に挟まれた原稿106に光が
照射され、反射光がロッドレンズアレイ104を通過し
てセンサIC103に達する。そして、このセンサIC
103により反射光が電気信号に変換され、原稿106
の内容が読み取られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにLEDアレイ101を密着イメージセンサの光源
として用いることにより、次のような様々な問題が生じ
ていた。
【0007】LEDを光源として使用する場合、必要と
なる光源の光量は、ラインセンサではイメージセンサが
1ラインの読取りを行なう時間により変化する。これは
センサの信号出力Iが読取り速度(1ライン当りの読取
り時間T)と光源の輝度Bに対してI∝T×Bの関係に
あることを意味する。したがって、LEDアレイ101
でも、読取り時間Tが大きい場合(ファクシミリなどの
原稿の読取りは、〜10ms/ライン)、使用上問題の
ないセンサからの出力が得られる。
【0008】しかし、0.5ms/ライン以下となる高
速の読取りに対しては、読取り時間Tが非常に小さくな
るので、十分なセンサ出力が得られないという問題が生
じた。
【0009】また、LEDチップを配列する場合、LE
Dチップの光出力には強い指向性があり、前方への光量
と斜め前への光量では大きく異なっているので、次のよ
うな問題も生じる。まず、LEDチップを配列してライ
ン光源を製作する場合、実装ピッチの制約によりLED
チップ間にギャップが存在し、LEDチップ上とギャッ
プ上とで光量差が生じる。そのため、LEDチップの配
列方向に、LED実装ピッチでの光量のうねりが発生す
る。
【0010】さらに、LEDの実装精度(LEDの発光
中心が1ライン上に並ぶ精度)にばらつきがあることお
よび上記の光量の指向性により、前述のうねりがさらに
大きくなる。
【0011】さらに、LEDチップ自体の輝度のばらつ
きが大きく、LEDチップを配列することで、その輝度
のばらつきがライン上の輝度分布となる。そのため、照
明全長に亘って均一な光量が得難いという問題もある。
【0012】高輝度を得ようとする場合、LEDチップ
を高密度に実装し、発光に寄与する電流を増加させる必
要があるが、いずれも光源の発熱要因となり、LEDチ
ップの寿命低下となる。
【0013】CISの光源としては、熱陰極管(蛍光
灯)、冷陰極管などの従来照明として使用されている円
筒形のランプを使用する場合もある。この場合、光源の
輝度としては十分な量が得られる。
【0014】しかし、CISの内部形状を円筒形の光源
が入る形状としなければならず、断面形状が大きくな
る。また、このようなランプは両端に電極を有するの
で、陰極暗部と呼ばれる輝度の低い部分が必ず数cm発
生する。そのため、光源の全長に対する光量の安定した
領域の割合が小さくなるという問題が生じる。
【0015】そこで、本願発明者等は、鋭意検討を重
ね、密着イメージセンサの光源として放電により発光す
るタイプの光源を使用することを着想し、かかるタイプ
の光源の開発に成功した。図1に、該光源として使用可
能な放電発光装置1の構造例を示す。
【0016】図1に示すように、放電発光装置1は、基
板2と、透明基板3と、内部電極4と、外部電極5と、
金属母線6と、絶縁層(誘電体層)7と、第1蛍光体8
と、第2蛍光体9と、封止層10と、放電空間11とを
備える。
【0017】基板2および透明基板3は、たとえばガラ
ス等で構成される。透明基板3は、基板2上に重ねら
れ、基板2に向かって延びる壁部3aを有する。該壁部
3aは封止層10および絶縁層7を介して基板2と接続
される。それにより、基板2および透明基板3間に放電
空間11が形成される。この放電空間11内に、キセノ
ン等の放電ガスが封入される。なお、上記封止層10
は、たとえばフリットを溶融して形成されたガラス層で
構成される。
【0018】内部電極4は、基板2上に形成され、絶縁
層7により覆われる。絶縁層7は、たとえばガラス層に
より構成される。絶縁層7上に第1蛍光体8を形成し、
透明基板3の表面上に第2蛍光体9を形成する。
【0019】外部電極5は、たとえばITO(Indium Ti
n Oxide)やSnO2等で構成され、透光性を有する。こ
の外部電極5は透明基板3の外表面上に形成され、外部
電極5の周縁部上に金属母線6を形成する。
【0020】上述の構造を有する放電発光装置1を発光
させるには、内部電極4と外部電極5間に所定の電圧
(たとえば1000V程度)を印加する。それにより、
放電ガスが電離して紫外線を放出し、該紫外線が第1お
よび第2蛍光体8、9に照射され、第1および第2蛍光
体8、9が発光する。
【0021】このようにして得られる光の輝度は、LE
Dを用いていた従来例の場合よりも高くなることを本願
発明者等は確認した。また、輝度分布も均一であり、放
電発光装置1の寿命もLEDの場合よりも格段に長くな
った。さらに、有効照明長の割合もかなり高めることが
でき、長手方向におけるサイズ縮小も容易となる。その
上、水銀等の有害物質を使用していないので、環境破壊
も回避することができる。
【0022】以上のように図1に示す放電発光装置1に
よれば、従来例よりも優れた様々な効果が得られるが、
本願発明者等は、さらに研究を進め、かかる放電発光装
置1について次のような新たな課題を発見した。その課
題について以下に説明する。
【0023】図2に、上記放電発光装置1の発光時にお
ける放電空間11内の放電経路12aを示す。なお、図
2における矢印は光の出る方向を示している。
【0024】図2に示すように、内部電極4と外部電極
5とが対向配置されているので、放電経路12aは、各
基板2,3の主面と垂直方向を向くこととなる。そのた
め、放電経路12aの長さは、基板2,3間の最短距離
となり、短くなる。
【0025】ところが、一般にガス放電を用いた光源で
は、放電経路長が長いほど輝度および発光効率が向上す
る。そのため、上記のように放電経路長が短くなること
により、放電発光装置1における輝度および発光効率が
低下するという問題があった。
【0026】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものである。本発明の目的は、輝度を向上すること
ができ、輝度分布も均一となり、寿命も長く、有効照明
長の割合をも高めることができ、長手方向のサイズ縮小
も容易となり、環境破壊も回避することができ、さらに
発光効率をも向上することができる放電発光装置を提供
することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放電発光装
置は、第1および第2基板と、第1および第2蛍光体
と、第1および第2電極とを備える。第2基板は、第1
基板との間に放電ガスが封入される放電空間を形成する
ように第1基板上に重ねられ、透光性を有する。第1お
よび第2蛍光体は、放電空間内に設置される。第1電極
は、第1基板側に設けられ、第2電極は、第2基板側に
設けられる。そして、第1と第2電極が重ならないよう
に、第1電極に対して第2電極をずらせて配置する。
【0028】このように第1電極に対して第2電極をず
らせて配置することにより、第1および第2基板の主面
の垂直方向から放電経路を所定角度傾けることができ
る。つまり、第1および第2基板の主面に対し斜め方向
に放電経路向けることができる。それにより、図1に示
す例よりも放電経路長(放電ギャップ)を長くすること
ができ、輝度および発光効率を向上することができる。
また、第1電極と第2電極を結んだ方向で放電発光が発
生するので、電極直下で発光領域が発生しにくくなり、
すべての発光を外部に取出すことができる。このこと
も、発光効率の改善に寄与し得る。さらに、放電を利用
して放電光を取出す場合には、一般に、放電の際に流れ
る電流密度が小さいほど発光効率が上昇する。そこで、
上記のように、第1電極に対して第2電極をずらせて配
置することにより、第1電極と第2電極を結んだ方向で
は放電が強く発生するが、それ以外の領域では弱い放電
となる。このため、電流密度に分布が生じ、電流密度の
低い領域が発生し、トータルとして発光効率を向上する
ことができる。
【0029】第1基板は第1蛍光体を有し第2基板は第
2蛍光体を有する。このとき、第1蛍光体の厚みは、第
2蛍光体の厚みよりも大きい。それにより、第2基板を
通して光を出射することができる。
【0030】第1基板における放電空間側の表面上に第
1電極を配置し、第2基板において放電空間側と反対側
に位置する外表面上に第2電極を配置する。この場合、
第2電極を接地電位とする。
【0031】このように外部と接触の可能性のある第2
電極を接地電位とすることにより、第2電極に触れて感
電することを回避でき、作業の安全が図れる。また、放
電発光装置の筐体を接地電位とした場合に、筐体と第2
電極との絶縁設計が不要となり、構造の複雑化、筐体の
大型化を回避できる。さらに、光取出し部からのEMI
(輻射ノイズ)に対しシールド効果を持たせることもで
きる。発光のための駆動周期数は、50KHz〜100
KHzでありその波長は光源(放電発光装置)の開口よ
りも長くなるため、このような構造でもシールド効果が
望める。
【0032】第2基板は、第1基板に向かって延びる壁
部(スペーサ)を有し、第2電極を、第2基板の壁部よ
りも内側に配置することが好ましい。
【0033】電極間に放電ガス以外に比誘電率の大きい
物質が存在すると、その物質と電極間にコンデンサが形
成される。このコンデンサは、放電ガス空間より容量の
大きいコンデンサとなる。発光を生じさせる電圧を外部
から印加する際、放電空間に対して電圧を上げるべく充
電する電荷よりも、上記のコンデンサに充電する発光に
寄与しない電荷の方が大きくなり、全体としての効率
(投入電力に対する光量の割合)が低下する。ここで、
上記の壁部の比誘電率は大きいものであるので、第2電
極を壁部よりも内側に配置することにより、壁部に電圧
が印加されるのを回避でき、効率の低下を阻止すること
ができる。それにより、発光にとって無効な電力を削減
することができ、発光効率を改善することができる。
【0034】第1基板における放電空間側と反対側に位
置する外表面上に第1電極を配置し、第2基板において
放電空間側の表面上に第2電極を配置してもよい。この
場合、第1電極を接地電位とする。
【0035】第2電極を覆い透光性を有する絶縁層を備
えることが好ましい。それにより、絶縁層を通して光を
外部に出射することができる。
【0036】上記絶縁層に、第2基板に達する開口を設
け、この開口内に位置する第2基板の表面上に第2蛍光
体を形成してもよい。
【0037】絶縁層側から光を外部に出射する際に、上
記の開口を設けることにより、この開口を通して光を外
部に出射することができる。それにより、絶縁層を通し
て光を外部に出射する場合よりも輝度を向上することが
できる。また、絶縁層の透明度を向上する必要もなくな
る。
【0038】第1基板側に、第2基板に向かって延びる
壁部を設けてもよい。この場合、第1電極を、第1基板
の壁部よりも内側に配置する。この場合にも、発光効率
を向上することができる。
【0039】第1電極を平板状(短冊状)とし、第2電
極を環状とする。この場合には、第1電極の両側で放電
が発生し、輝度および発光効率をさらに向上することが
できる。また、環状の第2電極で囲まれた領域内で放電
発光が発生するので、電極直下で発光領域が発生しにく
くなり、すべての発光を外部に取出すことができる。さ
らに、この場合にも、電流密度の低い領域を積極的に発
生させることができ、トータルとして発光効率を向上す
ることができる。また、第2電極の片側が断線しても不
良にならず、電極の断線に対するマージンを向上するこ
とができる。また、光の出口を第2電極で明確に規定す
ることができる。
【0040】本発明に係る放電発光装置は、密着イメー
ジセンサ用の光源として特に有用である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図3〜図9を用いて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0042】(実施の形態1)図3は、本発明に係る放
電発光装置1を示す断面図である。なお、図1に示す例
と同一の構成には同一番号を付し、重複説明は省略す
る。
【0043】図3に示すように、本実施の形態における
放電発光装置1では、図1に示す外部電極5を省略し、
新たに外部電極13を設けている。この外部電極13
は、透明基板3の外表面(放電空間11側と反対側に位
置する表面)上に選択的に形成され、接地電位とされ
る。
【0044】上記のように図1に示す外部電極5の光の
透過率は、80%程度であるので、この外部電極5を省
略することにより、図1に示す場合よりも約20%の効
率の改善が図れる。
【0045】外部電極13は、たとえばCu,Al,A
g,Au,Ni等の金属もしくはその混合物で構成さ
れ、図4に示すように環状の形状を有する。この外部電
極13の外周形状は、典型的には矩形であるが、他の任
意の形状を選択することができる。外部電極13は、接
着層(図示せず)を介して透明基板3に接着されてもよ
いが、粘着性を有する透明シート(図示せず)で外部電
極13を覆い、このシートを透明基板3に貼り付けるこ
とにより透明基板3に外部電極13を取付けてもよい。
【0046】図3に示すように、外部電極13は壁部3
aよりも内側に配置され、外部電極13の外周と基板3
の壁部3aとは離隔している。具体的には、外部電極1
3の外周と壁部3a間の間隔D4は、0.5mm以上と
することが好ましい。このように外部電極13の外周と
壁部3aとを離隔させることにより、壁部3aに電圧が
印加されることを抑制することができ、無効な電力消費
を回避することができる。
【0047】内部電極4は、基板2における放電空間1
1側の表面上に形成され、その幅を図1に示す場合より
も小さくしている。それにより、外部電極13の内周と
内部電極4の外周との間に水平方向に間隙を設けること
ができ、外部電極13と内部電極4とが重なるのを阻止
することができる。つまり、外部電極13と内部電極4
とを互いに水平方向にずらせることができる。
【0048】それにより、放電経路12bを基板2の主
面に対し斜め方向に向けることができ、放電経路長を増
大することができ、発光効率を向上することができる。
また、発光領域を外部電極13で囲まれた領域内に配置
することができるので、放電により発生した紫外光を有
効利用することができる。
【0049】放電を利用して放電光を取出す場合、放電
の際に流れる電流密度が小さいほど発光効率が向上する
ことが知られている。図1に示す構造では、放電の際の
電流密度は均一であり、その大きさを変化させるには、
外部から印可する電圧を変化させればよい。しかし、図
1に示す構造では、電流密度を低下させるべく印可電圧
を下げた場合、放電が不安定となり、一様な発光が得ら
れない現象が発生した。そのため、最低印可電圧は制限
されていた。
【0050】それに対し、上記のように外部電極13と
内部電極4とをずらして配置することにより、外部電極
13と内部電極4とを結んだ方向で放電が強く発生し、
それ以外の領域では弱い放電となる。そのため、電流密
度に分布ができ、電流密度の低い領域を積極的に設ける
ことができる。その結果、トータルとして発光効率を向
上することができる。
【0051】なお、放電経路長を増大することができる
ものであれば、たとえば図6に示すように透明基板3の
右側の端部近傍に外部電極13を配置し、基板2の左側
の端部近傍に内部電極4を配置してもよい。それによ
り、図3に示す場合よりもさらに放電経路長を増大する
ことができる。
【0052】次に、本願発明者等は外部電極13と内部
電極4間の間隔D2と、内部電極4の幅D3と、放電空
間11の高さHとの間の好ましい関係を見出したので、
その内容について説明する。
【0053】具体的には、間隔D2と高さHは、D2≧
(H/2)の関係を満たすことが好ましい。以下その根
拠について図5を用いて説明する。図5は、高さHが1
mmである場合における、外部電極13と内部電極4間
の間隔D2と、内部電極4の幅D3と、相対効率との関
係を示す図である。
【0054】図5に示すように、間隔D2が0.5m
m、幅D3mmが1.0の時に相対効率が最大となり、
外部電極13と内部電極4が重なるにつれて相対効率が
低下するのがわかる。この結果より、高さHが1mmで
ある場合に間隔D2を0.5mm以上とすること、つま
りD2≧(H/2)の関係を満たすことにより、相対効
率を向上することができるものと考えられる。
【0055】なお、外部電極13間の間隔D1は、D1
=2×D2+D3で表され、相対効率が最大の時に2m
mとなる。つまり、相対効率が最大の時に、間隔D1
は、高さHの2倍となっている。
【0056】次に、第1および第2蛍光体8,9につい
て説明する。通常、光源の発光色は、真空紫外光で励起
される蛍光体によって決められる。たとえば、緑黄色の
高輝度の光源用にはLaPO4:Ce,Tb系の蛍光
体、白色光用には緑黄色蛍光体と,赤色蛍光体((Y,
Gd,Eu)BO3、(Y,Gd,Eu)23等)と、
青色蛍光体((Ba,Eu)MgAl10BO17,(S
r,Ca,Ba,Mg)10Cl2:Eu,Sr10(P
4)Cl2:Eu等)と、緑色蛍光体((Zn2Si
2:Mn,(Zn,Mg)2SiO2等)とを混合す
る。
【0057】上記の蛍光体の粒子径は、2〜10μm程
度であり、紫外光で発光する部分はその粒子の表層部分
のみである。したがって、蛍光体を形成する場合、その
膜厚、粒子密度は、発光強度を決定する重要なパラメー
タとなる。
【0058】図3に示すように、本発明の放電発光装置
1では、背面側に位置する基板2上に形成され透明基板
3側に光を出す第1蛍光体8と、前方に位置する透明基
板3に形成され光を透過するとともに自己も発光する第
2蛍光体9を設けている。
【0059】そして、本願発明者等は、第1および第2
蛍光体8,9の厚みと、相対輝度との関係についても検
討した。その結果について図9および図10を用いて説
明する。図9は、第1および第2蛍光体8,9の厚み
と、相対輝度との関係を示す図である。図10は、第1
および第2蛍光体8,9の厚みと、絶縁層7の厚みと、
相対効率との関係を示す図である。
【0060】図9に示すように、第1および第2蛍光体
8,9の厚みが、相対輝度に影響を及ぼすことがわか
る。つまり、第1および第2蛍光体8,9の厚みが所定
範囲内にあるときに相対輝度を高く維持することができ
るのがわかる。
【0061】具体的には、第1蛍光体8の厚みは、好ま
しくは、40μm以上60μm以下であり、第2蛍光体
9の厚みは、好ましくは、3μm以上10μm以下であ
る。さらに好ましくは、第1蛍光体8の厚みは、50μ
mであり、第2蛍光体9の厚みは、5μmである。それ
により、放電発光装置1の輝度を向上することができ
る。
【0062】また、図10に示すように、第2蛍光体9
は薄いほど効率が良く、第1蛍光体8および絶縁層7は
厚いほど効率が良くなるのがわかる。
【0063】具体的には、第2蛍光体9については、蛍
光体の粒子径や実現可能性等に鑑み、上述のように5μ
m程度であることが好ましい。しかし、第2蛍光体9の
厚みは10μm程度であっても、図10に示すように、
効率はそれほど低下していない。よって、上述のように
第2蛍光体9の厚みは10μm以下であればよい。
【0064】第1蛍光体8は絶縁層7ほど緻密ではない
ので、膜厚変化による放電電圧変化はあまりなく、第1
蛍光体8の膜厚は大きいほど輝度は得られる。しかし、
第1蛍光体8の膜厚を40μm以上としても効率改善の
度合いはあまり大きくならないので、この値以上とすれ
ば良い。
【0065】絶縁層7については、その厚みが大きい方
が内部電極4を有効に保護することができる。しかし、
絶縁層7の厚みを大きくするにつれて電圧も上昇したの
で、現実的な値として絶縁層7の厚みは50μm程度以
下であることが好ましい。また、絶縁層7は、あまりに
薄くすると絶縁破壊のあそれがあるので、30μm以上
であることが好ましい。なお、絶縁層7の厚みが30μ
m以上であれば、内部電極4を有効に保護することがで
きる。
【0066】(実施の形態2)次に、図7および図8を
用いて、本発明の実施の形態2について説明する。図7
は、本発明の実施の形態2における放電発光装置1の断
面図である。図8は、図7に示す放電発光装置1の変形
例の断面図である。
【0067】図7に示すように、本実施の形態は、図3
に示す放電発光装置1を上下に反転させた構成を有して
いる。より詳しくは、内部電極4側の基板を透明基板3
0とし、基板20側に外部電極13を形成している。
【0068】前述の実施の形態1では、外部電極13の
形成は、基板2と透明基板3との貼り合わせ後に実施す
ることが現実的である。放電発光装置1は細長い形状を
有し、かかる細長い構造物に細い電極パターンである外
部電極13を貼り付けることは、電極を印刷により形成
する場合も、テープ等で貼り付ける場合でも、位置決め
が困難である。しかし、外部電極13は、光を外部に出
射する際の窓の役割も果たしているので、その位置精度
は重要である。
【0069】そこで、本実施の形態では、内部電極4
を、透明基板30に一括して印刷により形成しておき、
該透明基板30を基準として他の要素の位置決めを行な
う。それにより、各要素の位置決めが容易となる。ま
た、外部電極13は短冊状であり、光の窓の役割を担わ
ないので、作業上の位置決めが容易となる。
【0070】また、内部電極4を環状とし、外部電極1
3を平板状とする。壁部20aは、基板20側に設けら
れる。外部電極13は、壁部20aよりも内側に配置さ
れ、本実施の形態においても接地電位とされる。
【0071】本実施の形態では、図7に示すように発光
光が絶縁層7を透過するので、透光性を有する材質で絶
縁層7を構成する。この絶縁層7としては、印刷ガラス
等を使用することができる。
【0072】次に、図8を用いて、図7に示す放電発光
装置1の変形例について説明する。図8に示すように、
上記絶縁層7に、透明基板30に達する開口14を設
け、この開口14内に位置する透明基板30の表面上に
第1蛍光体8を形成してもよい。
【0073】上記のように開口14を設けることによ
り、この開口14を通して光を外部に出射することがで
きる。それにより、絶縁層7の透明度を向上させる必要
がなくなる。
【0074】以上のようにこの発明の実施の形態につい
て説明を行なったが、本発明は上述の実施の形態に限定
されるものではない。
【0075】たとえば、内部電極4と外部電極13の配
置については、これらが重なならなければ、上記以外の
任意の配置とすることができる。また、内部電極4と外
部電極13の形状についても上記以外の任意の形状とす
ることができる。さらに、本発明に係る放電発光装置
は、密着イメージセンサ用の光源として有用であるが、
それ以外の用途に使用することもできる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放電発光
装置によれば、発光光の輝度が高くなり、輝度分布も均
一となり、寿命も長く、有効照明長の割合をも高めるこ
とができ、長手方向のサイズ縮小も容易となり、環境破
壊も回避することができるばかりでなく、発光効率をも
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明者等が考案した放電発光装置の断面
図である。
【図2】 図1の放電発光装置が発光している状態を示
す断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における放電発光装置
の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における放電発光装置
の平面図である。
【図5】 相対効率と、電極間の間隔および内部電極の
電極幅との関係を示す図である。
【図6】 図3に示す放電発光装置の変形例の断面図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態2における放電発光装置
の断面図である。
【図8】 図7に示す放電発光装置の変形例の断面図で
ある。
【図9】 相対輝度と蛍光体の厚みとの関係を示す図で
ある。
【図10】 相対効率と、蛍光体および絶縁層の厚みと
の関係を示す図である。
【図11】 従来のCISの平面図である。
【図12】 図11に示すCISの断面図である。
【符号の説明】
1 放電発光装置、2,20 基板、3,30 透明基
板、3a,20a 壁部、4 内部電極、5,13 外
部電極、6 金属母線、7 絶縁層(誘電体層)、8
第1蛍光体、9 第2蛍光体、10 封止層、11 放
電空間、12a,12b 放電経路、14 開口。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、 前記第1基板との間に放電ガスが封入される放電空間を
    形成するように前記第1基板上に重ねられ、透光性を有
    する第2基板と、 前記放電空間内に設置される第1および第2蛍光体と、 前記第1基板側に設けられた第1電極と、 前記第2基板側に設けられた第2電極とを備え、 前記第1と第2電極が重ならないように、前記第1電極
    に対して前記第2電極をずらせて配置し、 前記第1基板は前記第1蛍光体を有し、 前記第2基板は前記第2蛍光体を有し、 前記第1蛍光体の厚みが前記第2蛍光体の厚みよりも大
    きい、 放電発光装置。
  2. 【請求項2】 第1基板と、 前記第1基板との間に放電ガスが封入される放電空間を
    形成するように前記第1基板上に重ねられ、透光性を有
    する第2基板と、 前記放電空間内に設置される第1および第2蛍光体と、 前記第1基板側に設けられた第1電極と、 前記第2基板側に設けられた第2電極とを備え、 前記第1と第2電極が重ならないように、前記第1電極
    に対して前記第2電極をずらせて配置し、 前記第1基板における前記放電空間側の表面上に前記第
    1電極を配置し、 前記第2基板において前記放電空間側と反対側に位置す
    る外表面上に前記第2電極を配置し、 前記第2電極を接地電位とする、 放電発光装置。
  3. 【請求項3】 第1基板と、 前記第1基板との間に放電ガスが封入される放電空間を
    形成するように前記第1基板上に重ねられ、透光性を有
    する第2基板と、 前記放電空間内に設置される第1および第2蛍光体と、 前記第1基板側に設けられた第1電極と、 前記第2基板側に設けられた第2電極とを備え、 前記第1と第2電極が重ならないように、前記第1電極
    に対して前記第2電極をずらせて配置し、 前記第2基板は、前記第1基板に向かって延びる壁部を
    有し、 前記第2電極を、前記第2基板の壁部よりも内側に配置
    した、 放電発光装置。
  4. 【請求項4】 第1基板と、 前記第1基板との間に放電ガスが封入される放電空間を
    形成するように前記第1基板上に重ねられ、透光性を有
    する第2基板と、 前記放電空間内に設置される第1および第2蛍光体と、 前記第1基板側に設けられた第1電極と、 前記第2基板側に設けられた第2電極と、 前記第2電極を覆い透光性を有する絶縁層とを備え、 前記第1と第2電極が重ならないように、前記第1電極
    に対して前記第2電極をずらせて配置し、 前記第1基板における前記放電空間側と反対側に位置す
    る外表面上に前記第1電極を配置し、 前記第2基板において前記放電空間側の表面上に前記第
    2電極を配置し、 前記第1電極を接地電位とした、 放電発光装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層に、前記第2基板に達する開
    口を設け、 前記開口内に位置する前記第2基板の表面上に前記第2
    蛍光体を形成した、請求項に記載の放電発光装置。
  6. 【請求項6】 第1基板と、 前記第1基板との間に放電ガスが封入される放電空間を
    形成するように前記第1基板上に重ねられ、透光性を有
    する第2基板と、 前記放電空間内に設置される第1および第2蛍光体と、 前記第1基板側に設けられた第1電極と、 前記第2基板側に設けられた第2電極とを備え、 前記第1と第2電極が重ならないように、前記第1電極
    に対して前記第2電極をずらせて配置し、 前記第1電極を平板状とし、 前記第2電極を環状とする、 放電発光装置。
  7. 【請求項7】 密着イメージセンサ用光源として用いる
    ことを特徴とする、請求項1から請求項のいずれかに
    記載の放電発光装置。
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