JP3469623B2 - シート材裁断機 - Google Patents

シート材裁断機

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JP3469623B2
JP3469623B2 JP00775294A JP775294A JP3469623B2 JP 3469623 B2 JP3469623 B2 JP 3469623B2 JP 00775294 A JP00775294 A JP 00775294A JP 775294 A JP775294 A JP 775294A JP 3469623 B2 JP3469623 B2 JP 3469623B2
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昇 川上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、布地、合成樹脂シー
トなどの柔軟なシート材を多数を積層した状態で、これ
らのシート材を裁断刃により同時に裁断するシート材裁
断機、とくに吸気テーブルを改良した裁断機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記のシート材裁断機として、特
開平3−26496号公報、および特公平5−3789
6号公報に示すものがあった。前者の特開平3−264
96号公報に示されたシート材裁断機は、機枠と、この
機枠に設けた無端コンベアとによって吸気テーブルを構
成し、無端コンベアに多数の横架体を前後方向に並設
し、これらに設けた横架部材の前記コンベア外側に左,
右複数に分割した剛毛体を着脱可能に固定し、コンベア
の上部に位置する剛毛体の下方から吸気する吸気室を前
記機枠に固定し、剛毛体上に載置したシート材の積層物
を前記吸気室からの吸気によって吸引固定し、上部に位
置する横架体上に引き込んで停止させ、前記コンベアの
上方に配置した裁断刃を下降させてシート材の積層物に
貫通させ、裁断刃の前後および左右移動により、所要形
状に積層物を裁断するものである。
【0003】また、後者の特公平5−37896号公報
に示されたシート材裁断機は、無端コンベアに設けた多
数の横架体に横架部材を設け、これらを角筒状とし、こ
れらの横架部材内にそれぞれ吸気室を設け、前記コンベ
アの上部に位置する吸気室から吸気することで、横架部
材上の剛毛体上に載置したシート材の積層物を吸引固定
する以外、前者のシート材裁断機とほぼ同様な構成、動
作である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシート材裁断機
のうち、前者は吸気室が前後方向に長いなど大面積で、
横架体と別設してあるため、工場から裁断機の設置現場
まで輸送するのに、トラックに載せて運ぶことが困難で
ある。そこで、吸気室を分解して運び設置現場で組み立
てることが考えられるが、これは分割した各部を気密に
連結して固定する作業が面倒であるという問題点があっ
た。
【0005】また、従来のシート材の裁断機のうち、後
者は無端コンベアの横架部材内にそれぞれ吸気室を設け
たことで、裁断機の設置現場への輸送が容易になるが、
横架部材を角筒状にしているので、横架部材が重くなる
と共にこれらの製造が面倒で高価になるという問題点が
あった。
【0006】さらに、前者のシート裁断機は吸気室の
前,後端部から吸気漏れが生じ、積層したシート材の剛
毛体上面に対する吸引、圧縮が不充分となり、剛毛体上
に載置したシート材の積層物の前,後端部では裁断刃に
よる良好な裁断ができず、このことは剛毛体の有効長の
短縮による裁断能率の低下や、裁断機の前後方向長さの
増加につながるという問題点があった。
【0007】さらに、後者のシート裁断機は、角筒状の
吸気室の密閉を確保するために、吸気室と吸気室の間に
通気性の無い部材を取付けているが、裁断刃が移動した
時、この部材を切断する事により吸引力が落ち、良好な
裁断ができないと共に、切断された部材を定期的に取り
替えなければならないという問題点があった。
【0008】そして、前述した従来のシート裁断機は、
いずれも剛毛体の下方のみから吸気しているので、剛毛
体の基板に多数の吸気小孔を形成する必要があり、剛毛
体が製作しにくくなると共に、シート材の裁断時に発生
する布屑によって吸気小孔が目詰りして、シート材の積
層物の吸引力が低下するので、目詰りを解消する装置の
取付けが必要になり、構造が複雑になる。また、剛毛体
の取付けをボルトまたはアンカにより固定しているため
剛毛体の脱着が面倒であったりするという問題点もあっ
た。
【0009】この発明は、前述した従来の両シート裁断
機の問題点を解決して、吸気室を構成する部材の工場か
ら設置現場へのトラックなどによる輸送および設置現場
での組み立てが容易でありながら、横架部材が軽量で比
較的安価に得られ、また吸気室の前,後両端部からの吸
気漏れを低減させて、これらの端部上でも積層したシー
ト材の剛毛体上面に対する吸引固定、圧縮が充分にで
き、裁断刃による正確で良好な裁断ができるようにし、
裁断能率の低下や、裁断機の前後方向長さの短縮ができ
るシート材裁断機を提供することを目的としている。
【0010】そして、請求項2の発明は、剛毛体の基板
に形成した吸気小孔を使用しないことで、剛毛体の製造
が容易で安価に供給できると共に、吸気小孔があるもの
に比べて、機械構造を単純、かつ安価に製造する事がで
きることも目的としている。
【0011】さらに、請求項3の発明は、複数の剛毛体
に製作誤差があっても、これらを左右方向に隙間なく、
この方向の中央に対して左右対称に位置決めでき、剛毛
体の横架部材に容易に脱着できるシート材裁断機を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、機枠
と、この機枠内に設けて前,後端部で下,上に折り返す
無端コンベアとによって吸気テーブルを構成し、前記無
端コンベアに多数の横架体を並設し、上部に位置する横
架体の剛毛体上に多数のシート材を重ね合せた積層物を
引き込み、無端コンベアの上方に設けた昇降可能な裁断
刃の前後および左右移動によって前記積層物を裁断する
シート材裁断機において、各横架台に設けた横断面エ字
状の横架部材の外側板に左右に並べた複数の剛毛体の基
板を着脱可能に保持させ、横架部材の左,右両端部を覆
い剛毛体群の左,右両端に接する覆い部材と端板とから
なる左,右ジョイントを固定し、前後に隣接する横架体
間をシールする端部パッキンおよび底部パッキンを、隣
接する一方の横架体の左,右端板および横架部材の内側
板にそれぞれ固定し、前記端部パッキンおよび底部パッ
キンを他方の横架体の左,右端板および横架部材の内側
板に抜き差し可能に支持させ、前記機枠内の前,後端部
に配設した前,後シャッタ装置のシリンダ機構に、上部
に位置する前,後端の横架体に設けた剛毛体の剛毛前,
後面のほぼ全体を閉時に塞ぎ開時に横架体の通過を可能
にするシャッタープレートを連結し、上部に位置する水
平な各横架体と、これらの横架体間をシールする前記端
部パッキンおよび底部パッキンと、前,後の前記シャッ
タプレートとによって1つの吸気室を形成し、さらに各
横架体の端面または底面にそれぞれ設けた吸気孔に連通
可能な吸気ダクトを吸気装置に接続したものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1のシート材裁
断機において、左,右ジョイントの端板に吸気孔をそれ
ぞれ形成し、これらの吸気孔を横架部材の外側板に支持
した剛毛体の基板の両側に跨らせて配置し、上部に位置
する横架体の左,右両側方に前後方向に延びる吸気ダク
トをそれぞれ配設し、これらの吸気ダクトに前記吸気孔
とそれぞれ合致する吸気筒を設けたものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または2のシ
ート材裁断機において、横架部材の外側板を、剛毛体の
基板とこの基板の剛毛反対側に突出させた複数の足とに
よって、左右方向に移動可能に挾持させ、前記外側板に
剛毛体の足の出し入れ可能な複数の切欠部を形成し、
左,右ジョイントの端板と左,右両端の剛毛体の基板と
の間にこれらの基板を左右方向中央に向かって押し付け
るコイルばねを介在させ、前記端板を横架部材に対し着
脱可能に固定したものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明は、上部に位置する水平な各横
架体と、これらの横架体間をシールする端部パッキンお
よび底部パッキンと、前,後端の横架体の前,後面を塞
ぐシャッタプレートとによって1つの吸気室を形できる
ので、従来の前者の裁断機のように大型の吸気室を横架
体と別に設ける必要がなく、各部材を分解して裁断機の
設置現場にトラックなどで容易に輸送でき、設置現場で
の部品の組み立てもとくに面倒な点もない。また、横架
体の横架部材が横断面エ字状であるため、従来の後者の
裁断機の横架部材が横断面角筒状であるのに比べて、軽
量で安価にできる。
【0016】さらに、前,後シャッタ装置のシャッタプ
レートは、これらの閉時に、前,後端の横架部材に設け
た剛毛体の剛毛前,後面のほぼ全体を塞ぐので、形成し
た吸気室の前,後両端部からの吸気漏れを低減させるこ
とができる(図9参照)。なお、シャッタプレートは、
これらの開時に、横架体の通過を可能にする(図10参
照)ので、横架部材に吸着した積層物の移動に支障を生
じることがない。
【0017】請求項2の発明は、各横架体に設けた左,
右ジョイントの端板に設けた吸気孔を、横架部材の外側
板に支持した剛毛体の基板の両側に跨らせたので、上部
に位置する横架体の左,右両側方に設けた吸気ダクトの
吸気筒から吸気孔を経て吸気すると、基板上の剛毛上面
からこれらの間を経て前記ジョイント内に吸気でき、前
記基板に吸気小孔を設ける必要がない。
【0018】請求項3の発明は、左,右ジョイントの端
板と左,右両端の剛毛体の基板との間にコイルばねを設
け、これらのばね力によって各剛毛体を左右方向中央に
向かって押し付けているので、剛毛体に製作誤があって
も、これらの間に隙間が生じてがたつくことなく、左右
方向の中央に対して左右対称に位置決めでき、また、ジ
ョイントの端板を取り外すことで、コイルばねによる押
し付けをなくすことができるので、剛毛体を左右方向に
移動させ、その足を横架部材の外側板に設けた切欠部に
合致させて引き抜くことで、短い移動距離で剛毛体を外
側板から取り外すことができる。そして、前述した取り
外し時とは逆の操作で剛毛体を外側板に取り付けること
ができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例につき図を参照し
て説明する。図1ないし図4の各図において、1は吸気
テーブルであり、吸気テーブル1の機枠2は上面が開口
した箱状に形成してある。機枠2の前,後端部上に前,
後補助テーブル3がそれぞれ水平に固定してあり、機枠
2は脚9によって上下方向に位置調整可能に床面上に固
定するためのものである。
【0020】機枠2内には、これと共に吸気テーブル1
を構成すると共に前後方向に長い無端コンベア4が設け
てある。無端コンベア4は、機枠2内の前,後部に駆動
軸5、従動軸6を水平に横架し、駆動軸5、従動軸6の
左,右端部にコンベアスプロケット7をそれぞれ嵌合固
定してあり、駆動軸5、従動軸6が機枠2内にそれぞれ
固定した左,右1組の前,後軸受8に回転自在に軸支し
てある。駆動軸5に嵌合固定した駆動用スプロケット1
0と電動機11の回転軸11aに嵌合固定した電動機ス
プロケット12とに駆動用無端チェーン13を噛み合せ
て掛けてある。なお、電動機11は機枠2内の後下部に
固定してある。
【0021】前記駆動軸5に嵌合固定した左,右コンベ
アスプロケット7と従動軸6に嵌合固定した左,右コン
ベアスプロケット7とに、無端の左,右コンベアチェー
ン14をそれぞれ噛み合せて掛けてある。
【0022】図5ないし図7にも示すように、左,右コ
ンベアチェーン14の各リンク15の外側には、横架体
59を構成する横断面エ字状の横架部材16の内側板1
6a左,右端部を連結部材56を介して第1のボルト1
7で固定してある。
【0023】図8にも示すように、横架部材16の内側
板16aの左,右端面には、ジョイント57の左,右端
板18を第2のボルト19で固定してある。左,右端板
18は、外側縁が横架部材16の外側に突出し、中央部
に横架部材16の外側板16b内外両側に跨がる吸気孔
18aを形成してあり、対向端面に前,後ばね座20を
第3のボルト21で固定してある。前,後ばね座20に
は左,右方向に摺動可能にガイドピン22を嵌挿し、ガ
イドピン22にコイルばね23を遊び嵌めし、コイルば
ね23は一端をばね座20を介して端板18に、他端を
ガイドピン22の頭部22aにそれぞれ支持してある。
【0024】内向きに開口する横断面凹字状の左,右覆
い部材24が、端板18と共にジョイント57を構成
し、覆い部材24は外側辺24aを横架部材16の外側
板16bの左,右端部に第4のボルト25で締め付け、
覆い部材24の前,後辺24bを横架部材16の内側板
16aに当接させ、覆い部材24の左,右端面を左,右
端板18に当接させてある。
【0025】横架部材16の外側板16bの外側には平
面が正方形(または長方形)の剛毛体26が横架部材1
6の長手方向である左右方向に10枚など所定数ずつそ
れぞれ保持させてある。剛毛体26は、基板26aの外
側に多数の剛毛26bを直角に突出させた可撓性合成樹
脂の一体形成品からなり、基板26aの内側面には前,
後に対向するアングル状の足26cが左,右2組ずつ基
板26aと一体に形成してある。
【0026】前記横架部材16の外側板16bの左,右
端部近くに前,後に対向させて左,右2つずつ合計4つ
の切欠部16cを形成し、これらの切欠部16cに外側
から剛毛体26の足26cを挿入し、剛毛体26を横架
部材16の長手方向に移動させることで、足26cの屈
曲した先端部26dを外側板16bの内側面(裏面)に
係合させ、剛毛体26の基板26aを外側板16bの外
側面に保持させてある。左,右ガイドピン22の頭部2
2aの先端に剛毛体26群の左,右両端の剛毛体26に
設けた基板26aの左,右端面の外側板16b前,後に
突出した部分を当接させ、コイルばね23のばね力によ
って各剛毛体26の基板26aを左,右方向中央に向か
い隙間なく挾持させてある。
【0027】なお、剛毛体26の外側面は、前記端板1
8の外側縁および覆い部材24の外側辺24aの外側面
と同一平面上に位置させてある。また、剛毛体26は、
横架部材16の外側板16bに形成した切欠部16cに
足26cが合致するように移動させて外側に足26cを
引き抜くことで、外側板16bから取り外すことができ
る。なお、剛毛体26の着脱時には端板18またはこれ
らと覆い部材24とを取り外して、コイルばね23のば
ね力による基板26aの押し付けをなくす。
【0028】左,右端板18の前,後端部には内外方向
の全長にわたって凹溝18b,18cを形成し、隣接す
る前方の横架部材16の端板18に設けた後側の凹溝1
8cに左,右端部パッキン27の前側部を嵌合させて、
接着、ビス止めなどの手段で固定し、左,右端部パッキ
ン27の端板18から突出した後側部を後方の横架部材
16の端板18に設けた前側の凹溝18bに対し抜き差
し可能に嵌挿支持するようにしてある。
【0029】また、前後に隣接する前方の横架部材16
の内側板16aの内側面後部に左右方向の全長にわたっ
て底部パッキン28の前側部を当接させて、接着、ビス
止めなどの手段で固定し、底部パッキン28の内側板1
6aから突出した後側部を後方の横架部材16の内側板
16bの内面に抜き差し可能に当接支持するようにして
ある。
【0030】前記端板18と覆い部材24とを主要部材
として横架部材16および剛毛体26群の左,右両端を
塞ぐ、左,右ジョイント57を構成すると共に、横架部
材16、左,右ジョイント57、剛毛体26、左,右コ
イルばね23、左,右端部パッキン27、および底部パ
ッキン28を主要部材として横架体59を構成してあ
る。また、左,右端板18に設けた吸気孔18aは剛毛
体26の基板26aの剛毛26b側と横架部材16の内
側板16a側とに跨がらせて配置してある。
【0031】さらに、横架体59はコンベアチェーン1
4の各リンク15にそれぞれ正対して配置し、各リンク
15を連結するリンクピン58を中心として前,後に隣
接する横架体59の横架部材16およびジョイント57
間には僅かな隙間を設けてある。
【0032】図2,図4,図9,図10に示すように、
機枠2内の前,後補助テーブル3下面には、左,右シリ
ンダ機構29のシリンダ29aを前後方向に沿ってそれ
ぞれ固定し、左,右シリンダ機構29のピストンロッド
29bを機枠2の前後方向中央に向かって突出させ、
左,右ピストンロッド29bの先端部に連結金具30を
介して固定したシャッタレバー31の基端部を水平軸3
2によって枢着し、シャッタレバー31に設けた長孔3
1aに機枠1側に設けた支点ピン33を摺動可能に係合
させ、左,右のシャッタレバー31の先端部をシャッタ
シャフト34によって連結し、シャッタシャフト34に
シャッタプレート35を回動可能に連結し、これらのプ
レート35は上部に位置する前,後端の横架体59と対
向としてこれらの前,後面の剛毛26bを含むほぼ全体
を閉時に塞ぐ大きさにすることで、前,後シャッタ装置
36を構成してある。
【0033】機枠1の左,右両側部には前後方向に沿っ
て延びる左,右吸気ダクト37を、機枠2の上部に水平
に位置して前後方向に並ぶ多数の横架体59の端板18
と対向させて配設してある。左,右吸気ダクト37に
は、機枠1の上部に位置する水平な各横架部材16の
左,右両端部に固定した左,右端板18の吸気孔18a
と吸気ダクト37内とをそれぞれ連通する吸気筒38を
固定し、吸気筒38の外周には先端部が端板18に当接
するチューブパッキン39を嵌合固定してある。
【0034】左,右吸気ダクト37は、前後複数箇所に
連通する縦パイプ40を介して前後方向に延びる吸気パ
イプ41に連通させ、吸気パイプ41を基端側で1本化
して、機枠2外に設置すると共に真空ポンプ(図示省
略)などを備えた従来公知の吸気装置42の吸込側に接
続してある。
【0035】機枠2には前後方向に水平に延びる上,下
支持部材43,44を左,右2本ずつ固定してあり、上
支持部材43上に上部に位置する横架体59の横架部材
16を前後方向に摺動可能に支持し、下支持部材44上
に下部に位置する横架体59の左,右覆い部材24を前
後方向に摺動可能に支持してある。
【0036】機枠2の左,右側辺部には前後方向に水平
に延びるカッタレール45をそれぞれ固定し、これらの
カッタレール45には、後述するカッタ装置46のキャ
リッジ47の左,右垂直部47aが前後方向に往復移動
可能に係合支持させてある。前記カッタ装置46は、キ
ャリッジ47の左,右垂直部47aの上端部を連結する
水平部47bにカッタヘッド48を左右方向に往復移動
可能に支持させ、カッタヘッド48に昇降および操向可
能なナイフ状の裁断刃49を装着したものである。
【0037】なお、前記端部パッキン27、底部パッキ
ン28、チューブパッキン39、およびシャッタプレー
ト35はすべて合成ゴムまたは非通気性素材からなる弾
性物質で構成してある。また、図1において、50はカ
ッタ装置46のキャリッジ47に設けた操作部、51は
電動機11、吸気装置42およびカッタ装置46の制御
装置であり、図2において、52は吸気装置42の下面
に設けた複数の脚(一部は図示省略)であり、脚52は
機枠2の脚9と同様に構成し、吸気装置42を上下方向
に位置調整可能に床面上に固定するためのものであり、
図4において、53は支点ピン33を機枠2に固定する
ための取付台である。
【0038】次に、前述した実施例のシート材裁断機の
動作について説明する。後部の補助テーブル3上に布
地、合成樹脂シートなどの柔軟なシート材54aを多数
枚上下に重ね合せた積層物54を、これの上面、左,右
側面および前端を可撓性がある合成樹脂フィルム55で
覆って移動させ、積層物54の前端部を後端部の横架体
59に設けた剛毛体26の剛毛26b上に載せた状態
で、電動機11を動作させて回転軸11aを回転させ
る。
【0039】なお、この際、前,後シャッタ装置36
は、図10に示すように、シリンダ機構29のピストン
ロッド29bを退込させてシャッタレバー31およびシ
ャッタプレート35が補助テーブル3とほぼ平行な水平
に近い位置にし、前,後端に位置する横架体59の横架
部材16およびこれらに取り付けた剛毛体26の後,前
側面がそれぞれ開いた非動作状態にしてある。
【0040】前記回転軸11aの回転によって、電動機
スプロケット12、駆動用無端チェーン13、駆動用ス
プロケット10を介して駆動軸5が反時計方向に回転す
ることで、駆動軸5に固定した左,右コンベアスプロケ
ット7が反時計方向に回転し、これらに噛み合った無端
状の左,右コンベアチェーン14、従動軸5に固定した
左,右コンベアスプロケット7も反時計方向に回転す
る。
【0041】このため、左,右コンベアチェーン14の
リンク15にそれぞれ連結部材56を介して固定した横
架部材16とこれらに取り付けた剛毛体26および端板
18とジョイント57とを主要部材とする横架体59が
上部では図2の右方に前進し、剛毛26b上に載せた積
層物54がこれを覆う合成樹脂フィルム55と共に前進
する。なお、下部では横架体59が図2の左方に後退す
る。
【0042】そして、前進する横架体59は前方のもの
から順次、前方に位置する駆動側のコンベアスプロケッ
ト7の外周に沿って下方に折り返し、後退する横架体5
9も順次後方に位置する従動側のコンベアスプロケット
7の外周に沿って上方に折り返すが、前,後部での折り
返し時に、コンベアチェーン14の各リンク15にそれ
ぞれ正対して横架体59の横架部材16が配置してあ
り、横架体59の回転半径の外周側に僅かな隙間を有し
てシャッタ装置36の開いているシャッタプレート35
およびシャッタレバー31が位置しているので、これら
に干渉することなく、横架体59が下方および上方に折
り返せる。
【0043】なお、横架体59は下方および上方への折
り返し時に、端部パッキン27および底部パッキン28
が、隣接する前方の横架体59の端板18および横架部
材16に固着してあり、後方の横架体59の端板18お
よび底部パッキン28に対して抜き差し可能であるた
め、前記パッキン27、28が後方の横架体59の端板
18、横架部材16から抜き出されても、横架体59が
折り返しを終って水平移動になると、再び後方の端板1
8、横架部材16に差し込まれる。しかし、横架体59
の折り返し時に前記パッキン27,28は、これらの全
体が後方の端板18、横架部材16から離間しない幅寸
法にしておくことが好ましい。
【0044】そして、横架体59の移動時に、上部に位
置する横架体59は横架部材16の大部分が上支持部材
43に支持され、下部に位置する横架体59はジョイン
ト57の全部が支持されるので、折り返し部以外では横
架体59が確実に水平移動する。
【0045】上部に位置する横架体59の水平移動によ
って、これらの剛毛体26の剛毛26b上に載せた積層
物54と前記フィルム55とが前部の補助テーブル3に
達するまで前進させて電動機11を停止させることで、
積層物54と前記フィルム55との前進を停止させる。
【0046】この停止状態は、上部の各横架体59の
左,右端板18に設けた吸気孔18aと左,右吸気ダク
ト37に設けた吸気筒38とがそれぞれ合致し、吸気筒
38に装着したチューブパッキン39の先端部が端板1
8の吸気孔18a外周側部分に当接する。
【0047】続いて、前,後シャッタ装置36のシリン
ダ機構29を閉動作させ、図9に示すようにピストンロ
ッド29bを進出させることで、シャッタレバー31が
これらの長孔31aと支点ピン33との係合によって進
出すると共に先下がりに傾斜し、前部のシャッタプレー
ト35を垂直にして上部前端に位置する横架体59の前
面に押し付けそのほぼ全体を塞ぎ、後部のシャッタプレ
ート35を上部の後端に位置する横架体59の後面に押
し付けてこれらのほぼ全体を塞ぐ。そして、上部の前後
に隣接する各横架体59の左,右端板18間、横架体5
9の底面(内側面)間は、端部パッキン27、底部パッ
キン28によってそれぞれ塞ぎ、さらに左,右ジョイン
ト57の端板18の吸気孔18a外周側部分を左,右吸
気ダクト37の吸気筒38に装着してあるので、前,後
シャッタプレート35、上部の各横架体59で囲まれた
これらの剛毛体26下方および左,右側方部分に一体の
大面積の吸気室60を形成する。なお、この状態で、
左,右ジョイント57の覆い部材24は剛毛26bの
左,右両端に接している。
【0048】この状態で、吸気装置42を作動させ、吸
気パイプ41、縦パイプ40、左,右吸気ダクト37お
よび、これらのダクト37に設けた吸気筒38、上部に
位置する各横架体59の左,右端板18に設けた吸気孔
18aを経て、前記吸気室60から吸気することで、上
部の各横架体59に設けた剛毛体26上に積層物54を
吸引固定させると共に、積層物54を構成するシート材
54aを下方に吸引して積層物54を圧縮固定する。
【0049】この吸気動作中に、前記吸気筒38、吸気
孔18bは横架体59に設けた剛毛体26の基板26a
の上下に跨がっているので、これらの基板26aに吸気
小孔を設けなくても、剛毛体26の剛毛26b上面から
積層物54を下方に確実に吸引できる。また、吸気室6
0内の剛毛体26に設けた基板26a下方部分からも吸
気できるので、可撓性がある端部、底部パッキン27,
28を端板18、横架部材16に吸着でき、前,後シャ
ッタ装置36の可撓性があるシャッタプレート35を吸
気室60内からの吸気によって前,後端の横架体59の
前,後面側に吸引されて、これらの面を塞ぐことができ
るので、チューブパッキン39の端板18への当接もあ
って、吸気室60の吸気漏れ、とくにその前,後両端か
らの吸気漏れを低減させることができる。
【0050】吸気装置42を動作させたまま、カッタ装
置46のキャリッジ47を機枠2に対して前後方向に移
動させ、カッタヘッド48をキャリッジ47に対して左
右方向に移動させることで、裁断刃49を積層物54上
方の裁断開始位置に移動させてキャリッジ47、カッタ
ヘッド48の移動を停止させる。
【0051】次に、裁断刃49を下降させ、積層物54
およびこれを覆う合成樹脂フィルム55に貫通させ、裁
断刃49の先端部を剛毛体26の剛毛26cがある部分
に挿入し、再びキャリッジ47を前後方向に、カッタヘ
ッド48を左右方向にそれぞれ移動させると共に、裁断
刃49を上下運動させ、裁断刃49の刃先縁を常にこれ
が前進する方向に操向して積層物54を前記フィルム5
5と共に、所要形状に裁断する。
【0052】この裁断が終了した後、裁断刃49の操向
動作を停止させて、裁断刃49を上昇復帰させた後、前
述したように前後および左右方向に移動させて次の裁断
開始位置で停止させ、前述した裁断刃49の下降、前
後、左右方向への移動と操向とを行なうことを繰り返
す。なお、前述したカッタ装置46の動作は、従来のシ
ート裁断機のカッタ装置の裁断動作と同様である。
【0053】上部に位置する水平な横架体59の剛毛2
6b上に吸着保持した積層物54を所要回数裁断した
後、前,後シャッタ装置36を開動作させ、シリンダ機
構29のピストンロッド29bを退入させ、シャッタプ
レート35を、上部に位置する前,後端の横架体59か
ら離して図10に示す水平に近い状態にする。
【0054】その後、前述したように電動機11を動作
させることで、上部の横架体59を右方に前進させ、裁
断した積層物を前部の補助テーブル3上やこれの前方で
取り出すと共に、積層物54の裁断してない部分(また
は別の新しい積層物)を上部の横架体59の剛毛体26
上面に載せて停止させ、以下、前述した動作を繰り返
す。
【0055】そして、前述した各動作は、制御装置51
の操作によるこれから指令によって、電動機11、シリ
ンダ機構29、吸気装置42、カッタ装置46を全自動
または半自動方式によって行なう。
【0056】なお、この実施例において、無端コンベア
4の動作による積層物54の剛毛26b上での前進と共
に、吸気装置42を動作させることで、その吸気ダクト
37に設けた吸気筒38との内径寸法を、上部に位置し
て移動する前,後横架体59の端板18に設けた吸気孔
18a間の前後方向間隙寸法より大きくしてあること
で、吸気筒38と吸気孔18aとが一部で常に連通して
おり、横架体59側からの吸気が遮断しないので、上部
に位置する横架体59の剛毛体26の上面に積層物54
が吸着して、横架体59と積層物54とが一体に前進
し、横架体59のみが積層物54を残して移動すること
がない。そして、無端コンベア4の停止時には全部の吸
気筒38に吸気室60を形成する全部の吸気孔が合致し
て連通する。
【0057】また、裁断刃49による積層物54の裁断
は、剛毛体26の剛毛26b間を裁断刃49の先端部が
移動する時に、剛毛26bを切断することがある。この
ため、剛毛26bが切断した剛毛体26は剛毛26bが
切断していない新しい剛毛体26と交換する必要があ
る。
【0058】そして、剛毛体26の交換は、電動機1
1、吸気装置42、裁断刃49を上昇させたカッタ装置
46およびシャッタプレート35を開いたシャッタ装置
36がそれぞれ停止した状態で、上部に位置する横架体
59の左,右端板18の一方または両方をコイルばね2
3と共に取り外し、剛毛26bが切断した剛毛体26
を、横移動させて足26cを横架部材16の外側板16
bの切欠部16cと合致させ、上方に引き抜くことで取
り外し、その後、新しい剛毛体26の足26cを切欠部
16cから下方に入れて横移動させ、外側板16bに係
合させ、取り外した端板18をこれらにコイルばね23
を組み込んで横架部材16に固定することで、剛毛体2
6の移動距離が短いので、剛毛体26の交換が容易にで
きる。
【0059】なお、上部に位置する剛毛体26を交換し
た後、電動機11を動作させ、コンンベアチェーン14
を時計回りに回転させて、下部に位置する剛毛体26を
上部に移動させ、電動機11を停止させて前述した操作
を行ない、3〜4回に分けて全部の剛毛体26の交換を
行なうことができる。また、端板18と共に覆い部材2
4を脱着して剛毛体26の交換を行なってもよく、端板
18と覆い部材24とを一体化したジョイントを横架部
材16を横架部材16の左,右両端部に着脱可能に固定
してもよい。
【0060】横架体59は左,右端板18と左,右両端
の剛毛体26の基板26aとの間にコイルばね23をそ
れぞれ介在させ、これらのばね23のばね力によって複
数の剛毛体26を左右方向中央側に押し付けているの
で、基板26aの左右方向寸法に誤差があっても、剛毛
体26をがたつくことなく、基板23aを互いに密接さ
せて横架部材16の外側板16bに保持させることがで
きる。
【0061】以上詳述したように、この実施例では、上
部に位置する横架体59と、前後に隣接する横架体59
の一方に固定して他方に当接する端部パッキン27およ
び底部パッキン28と、機枠2に設けた前,後シャッタ
装置36のシャッタプレート35とによって、機枠2の
上部に吸気室60を形成したので、従来の大面積の吸気
室を上部に位置する横架体の下方に機枠に固定して横架
体と別個に設けるものに比べて、シート材裁断機の各部
材を工場から設置現場へ輸送することが容易であり、設
置現場で吸気室を組み立てる必要もないので、各部材の
組み立ても容易である。
【0062】また、横架体59は、横断面エ字状の横架
部材16に複数の剛毛体26の基板26aを着脱可能に
保持させたので、従来の角筒状の横架部材を用い、これ
らの部材の内部に独立した多数の吸気室を形成するもの
に比べ、横架部材を軽量で安価にできる。
【0063】さらに、機枠2に前,後シャッタ装置36
を設け、これらの装置36のシャッタプレート35を閉
じて吸気室60の前,後端に位置する横架体59の前,
後面を塞ぐようにしたので、吸気室60の前,後端部に
おける吸気漏れを低減でき、上部の前,後部の横架体5
9上に積層物54の前,後部を確実に吸引、圧縮でき、
これらの前,後部での裁断刃49による裁断を正確で良
好にでき、これによって上部における裁断可能な有効寸
法を大きくでき、裁断能率の向上や吸気テーブル1の前
後方向寸法の短縮が可能になる。
【0064】そして、横架体59の左,右端板18に設
けた吸気孔18によって剛毛体26の基板26aの上,
下から吸気できるようにしたので、基板26aに通気小
孔を設ける必要がなく、剛毛体26の製造が容易になる
と共に、裁断時の切屑が前記通気小孔に詰って目詰りし
た場合の切屑を除去する機構が不必要となり、機械の複
雑化を避けることができる。
【0065】なお、この発明において、上部に位置する
横架体の下方に吸気ダクトを配設し、この吸気ダクトの
上面に設けた吸気筒に横架体を構成する横架部材の底面
に設けた吸気孔を合致させ、吸気室から吸気孔、吸気筒
を経て前記ダクトに吸気するなど、横架体の底面から吸
気してもよいが、これよりも前記実施例および請求項2
の構成にすることが好ましい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明
は、上部に位置する水平な各横架体と、これらの横架体
間をシールする端部パッキンおよび底部パッキンと、
前,後端の横架体の前,後面を塞ぐシャッタプレートと
によって1つの吸気室を形できるので、従来の前者の裁
断機のように大型の吸気室を横架体と別に設ける必要が
なく、各部材を分解して裁断機の設置現場にトラックな
どで容易に輸送でき、設置現場での部品の組み立てもと
くに面倒な点もない。また、横架体の横架部材が横断面
エ字状であるため、従来の後者の裁断機の横架部材が横
断面角筒状であるのに比べて、軽量で安価にできる。
【0067】さらに、前,後シャッタ装置のシャッタプ
レートは、これらの閉時に、前,後端の横架部材に設け
た剛毛体の剛毛前,後面のほぼ全体を塞ぐので、形成し
た吸気室の前,後両端部からの吸気漏れを低減させるこ
とができる(図9参照)。従って、上部に位置する前,
後端部の横架体上でも積層物の剛毛体上面に対する吸引
固定、圧縮が充分にでき、裁断刃による裁断が正確で良
好にでき、上部における裁断可能な有効寸法を大きくで
き、裁断能率の向上やエアテーブルの前後方向寸法の短
縮が可能になるという効果がある。
【0068】また、吸気漏れを防ぐための通気性のない
部材を定期的に取替えねばならないという保守作業が不
必要となり、吸気密閉を保つための装置がすべてメンテ
ナンスフリーで使用できる効果がある。なお、シャッタ
プレートは、これらの開時に横架体の通過を可能にする
(図10参照)ので、横架部材に吸着した積層物の移動
に支障を生じることがない。
【0069】請求項2の発明は、前述した請求項1の発
明の効果に加えて、各横架体に設けた左,右ジョイント
の端板に設けた吸気孔を、横架部材の外側板に支持した
剛毛体の基板の両側に跨らせたので、上部に位置する横
架体の左,右両側方に設けた吸気ダクトの吸気筒から吸
気孔を経て吸気すると、基板上の剛毛上面からこれらの
間を経て前記ジョイント内に吸気でき、前記基板に吸気
小孔を設ける必要がない。従って、剛毛体の製造が容易
になると共に、吸気小孔があるものに比べ、切屑除去の
手間を省くことができ、裁断機の稼動率がよいという効
果がある。
【0070】請求項3の発明は、前述した請求項1また
は2の発明の効果に加えて、左,右ジョイントの端板と
左,右両端の剛毛体の基板との間にコイルばねを設け、
これらのばね力によって各剛毛体を左右方向中央に向か
って押し付けているので、剛毛体に製作誤があっても、
これらの間に隙間が生じてがたつくことなく、左右方向
の中央に対して左右対称に位置決めでき、また、ジョイ
ントの端板を取り外すことで、コイルばねによる押し付
けをなくすことができるので、剛毛体を左右方向に移動
させ、その足を横架部材の外側板に設けた切欠部に合致
させて引き抜くことで、短い移動距離で剛毛体を外側板
から取り外すことができる。そして、前述した取り外し
時とは逆の操作で剛毛体を外側板に取り付けることがで
きる。従って、剛毛が切断した剛毛体を新しい剛毛体に
交換するなど、剛毛体の交換作業が容易にできるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るシート材裁断機を示
した概略斜視図
【図2】図1に示したシート材裁断機の吸気テーブルの
一部切り欠き側面図
【図3】図2のA−A線断面説明図
【図4】図1に示したシート材裁断機の吸気テーブルの
平面説明図
【図5】図2に示した吸気テーブルの無端コンベアの部
分拡大平面説明図
【図6】図2に示した吸気テーブルの無端コンベアの部
分拡大側面説明図
【図7】図3の部分拡大詳細図
【図8】図2に示した吸気テーブルの無端コンベア左端
部の部分拡大分解斜視図
【図9】図2に示した吸気テーブルのシャッタプレート
閉時の拡大側面説明図
【図10】図2に示した吸気テーブルのシャッタプレー
ト開時の拡大側面説明図
【符号の説明】
1 吸気テーブル 2 機枠 3 補助テーブル 4 無端コンベア 6 コンベアスプロケット 10 駆動用スプロケット 11 電動機 14 コンベアチェーン 15 リンク 16 横架部材 18 端板 19 ボルト 22 ガイドピン 23 コイルばね 24 覆い部材 26 剛毛体 26a 基板 26b 剛毛 26c 足 27 端部パッキン 28 底部パッキン 29 シリンダ機構 29b ピストンロッド 30 連結金具 31 シャッタレバー 31a 長孔 33 支点ピン 34 シャッタシャフト 35 シャッタプレート 36 シャッタ装置 37 吸気ダクト 38 吸気筒 39 チューブパッキン 42 吸気装置 43 上支持部材 44 下支持部材 46 カッタ装置 48 カッタヘッド 49 裁断刃 54 積層物 55 合成樹脂フィルム 56 連結部材 57 ジョイント 59 横架体 60 吸気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 7/02 D06H 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠と、この機枠内に設けて前,後端部
    で下,上に折り返す無端コンベアとによって吸気テーブ
    ルを構成し、前記無端コンベアに多数の横架体を並設
    し、上部に位置する横架体の剛毛体上に多数のシート材
    を重ね合せた積層物を引き込み、無端コンベアの上方に
    設けた昇降可能な裁断刃の前後および左右移動によって
    前記積層物を裁断するシート材裁断機において、 各横架台に設けた横断面エ字状の横架部材の外側板に左
    右に並べた複数の剛毛体の基板を着脱可能に保持させ、
    横架部材の左,右両端部を覆い剛毛体群の左,右両端に
    接する覆い部材と端板とからなる左,右ジョイントを固
    定し、前後に隣接する横架体間をシールする端部パッキ
    ンおよび底部パッキンを、隣接する一方の横架体の左,
    右端板および横架部材の内側板にそれぞれ固定し、前記
    端部パッキンおよび底部パッキンを他方の横架体の左,
    右端板および横架部材の内側板に抜き差し可能に支持さ
    せ、前記機枠内の前,後端部に配設した前,後シャッタ
    装置のシリンダ機構に、上部に位置する前,後端の横架
    体に設けた剛毛体の剛毛前,後面のほぼ全体を閉時に塞
    ぎ開時に横架体の通過を可能にするシャッタープレート
    を連結し、上部に位置する水平な各横架体と、これらの
    横架体間をシールする前記端部パッキンおよび底部パッ
    キンと、前,後の前記シャッタプレートとによって1つ
    の吸気室を形成し、さらに各横架体の端面または底面に
    それぞれ設けた吸気孔に連通可能な吸気ダクトを吸気装
    置に接続したことを特徴とするシート材裁断機。
  2. 【請求項2】 左,右ジョイントの端板に吸気孔をそれ
    ぞれ形成し、これらの吸気孔を横架部材の外側板に支持
    した剛毛体の基板の両側に跨らせて配置し、上部に位置
    する横架体の左,右両側方に前後方向に延びる吸気ダク
    トをそれぞれ配設し、これらの吸気ダクトに前記吸気孔
    とそれぞれ合致する吸気筒を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載のシート材裁断機。
  3. 【請求項3】 横架部材の外側板を、剛毛体の基板とこ
    の基板の剛毛反対側に突出させた複数の足とによって、
    左右方向に移動可能に挾持させ、前記外側板に剛毛体の
    足の出し入れ可能な複数の切欠部を形成し、左,右ジョ
    イントの端板と左,右両端の剛毛体の基板との間にこれ
    らの基板を左右方向中央に向かって押し付けるコイルば
    ねを介在させ、前記端板を横架部材に対し着脱可能に固
    定したことを特徴とする請求項1または2に記載のシー
    ト材裁断機。
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