JP3469197B2 - 単一・三・双胴構造を有した船舶用船体 - Google Patents
単一・三・双胴構造を有した船舶用船体Info
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- B63B1/02—Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving lift mainly from water displacement
- B63B1/04—Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving lift mainly from water displacement with single hull
- B63B1/042—Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving lift mainly from water displacement with single hull the underpart of which being partly provided with channels or the like, e.g. catamaran shaped
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- B63B1/16—Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces
- B63B1/18—Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces of hydroplane type
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一・三・双胴構
造 (a mono-three-catamaran architecture) を有した
船舶用船体に関する。
造 (a mono-three-catamaran architecture) を有した
船舶用船体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】船の前
進運動に対するトータルの摩擦は、基本的に、スキン摩
擦(動き方向における全船体表面の接線応力を積分して
得られる)、粘性抵抗(粘性効果によるエネルギー損失
に関係する)、及び残差抵抗、の総和である。残差抵抗
の大部分は波抵抗であり、それは船体が重力波を作るこ
とで消散されるエネルギーに関連する。
進運動に対するトータルの摩擦は、基本的に、スキン摩
擦(動き方向における全船体表面の接線応力を積分して
得られる)、粘性抵抗(粘性効果によるエネルギー損失
に関係する)、及び残差抵抗、の総和である。残差抵抗
の大部分は波抵抗であり、それは船体が重力波を作るこ
とで消散されるエネルギーに関連する。
【0003】前進する船体は包括的な波形成 (global w
ave formation) を生ずる。この波形成は、二つの明確
な、ただし相互に作用する波系によって構成されてい
る。すなわち、分散波系 (diverging wave system) と
交差波系 (transverse wave system) である。前記総括
的な波形成は分散波の境界線と称される二つのライン内
に含まれる。各境界線は、船体の長手方向に延びる対称
面に対して19.5度の角度を形成する。交差波の波頂
線は、船体近傍において船体の動きに対して直角であ
り、かつ該交差波が前記分散波に接近し同分散波系に合
流するまで後方に曲がる。船のへさきの前方には圧力の
高い領域が存在する、この高圧領域は、交差波系及び分
散波系の一部として隆起波先 (prominent wave front)
を生ずる。船体の船首側部及び船尾側部近傍にはさらな
る波系が形成される。
ave formation) を生ずる。この波形成は、二つの明確
な、ただし相互に作用する波系によって構成されてい
る。すなわち、分散波系 (diverging wave system) と
交差波系 (transverse wave system) である。前記総括
的な波形成は分散波の境界線と称される二つのライン内
に含まれる。各境界線は、船体の長手方向に延びる対称
面に対して19.5度の角度を形成する。交差波の波頂
線は、船体近傍において船体の動きに対して直角であ
り、かつ該交差波が前記分散波に接近し同分散波系に合
流するまで後方に曲がる。船のへさきの前方には圧力の
高い領域が存在する、この高圧領域は、交差波系及び分
散波系の一部として隆起波先 (prominent wave front)
を生ずる。船体の船首側部及び船尾側部近傍にはさらな
る波系が形成される。
【0004】得られる波系は次の四つの波系によって形
成されると考えることができる。 ・船体の前進時にへさき近傍に発生する高圧領域による
船首波系; ・船首側方近傍に形成される低圧力領域による船首側方
部から前方への波系; ・船体の船尾側方部に存在する低圧領域による、船尾側
方部に沿って形成される波系; ・船尾領域に形成される高圧領域による船尾波系。
成されると考えることができる。 ・船体の前進時にへさき近傍に発生する高圧領域による
船首波系; ・船首側方近傍に形成される低圧力領域による船首側方
部から前方への波系; ・船体の船尾側方部に存在する低圧領域による、船尾側
方部に沿って形成される波系; ・船尾領域に形成される高圧領域による船尾波系。
【0005】船首波系および船尾波系双方の波頂の正確
な位置を予知することは極めて困難である。同様に、船
首及び船首側方部の近傍に発生した高圧ピークによって
それら船体の船首及び船尾側方部に形成された波系の谷
の位置を予知することも困難である。
な位置を予知することは極めて困難である。同様に、船
首及び船首側方部の近傍に発生した高圧ピークによって
それら船体の船首及び船尾側方部に形成された波系の谷
の位置を予知することも困難である。
【0006】全体的な波系を形成する四つの前記波系
は、船体の前進運動に対する抵抗にとって幾分好都合な
方法で互いに干渉し合う。しかし、この波抵抗は総抵抗
に大きく影響するから、船の最高速度は変化させず船に
与える推進力は減少できるよう前記波抵抗を減じる手段
を講じることで波抵抗に対して対処しなければならな
い。
は、船体の前進運動に対する抵抗にとって幾分好都合な
方法で互いに干渉し合う。しかし、この波抵抗は総抵抗
に大きく影響するから、船の最高速度は変化させず船に
与える推進力は減少できるよう前記波抵抗を減じる手段
を講じることで波抵抗に対して対処しなければならな
い。
【0007】近年設計者達は、前進する船体によって生
ずる波形成をできるだけ減少させることを目指さなけれ
ばならない。
ずる波形成をできるだけ減少させることを目指さなけれ
ばならない。
【0008】他方、船首波形成を利用し、船首波形成を
船体の底部で抑制してより優れた船尾波系を作り出すこ
とによって前方移動に対する摩擦状態を向上させるとい
う設計がある。その他では、1995年4月4日付けで
Holderman 氏に付与された「深チャイン船体設計 (Dee
p chine hull design) 」と題された米国特許 No. 5,40
2,743 は、船体の船首から船尾に延びた二つの細長いチ
ャンネルを形成する底部構造を有した船体を開示してい
る。上記特許では、回転運動によりアシストされかつ所
定の手段により制御される船首波がこれらチャンネル内
に導かれる。この船首波は、ベンチュリ管状を呈す前記
チャンネルの形態によって制御される。上記特許の発明
者は、数ある条件の一つとして、船体の船首の空気を前
記チャンネル内に取り入れられる前に排除することを挙
げている。また、この条件は、船体形状に、側部が曲線
を描くものでなければならないという制限を設ける。す
なわち、船体はその断面において、船首及び船尾に向け
てテーパを形成して、船首から船尾方向に連続するキー
ルと接する一対の反転チャンネルによって長さ方向に沿
ってベンチュリ管構造を構成するものとなっている。
船体の底部で抑制してより優れた船尾波系を作り出すこ
とによって前方移動に対する摩擦状態を向上させるとい
う設計がある。その他では、1995年4月4日付けで
Holderman 氏に付与された「深チャイン船体設計 (Dee
p chine hull design) 」と題された米国特許 No. 5,40
2,743 は、船体の船首から船尾に延びた二つの細長いチ
ャンネルを形成する底部構造を有した船体を開示してい
る。上記特許では、回転運動によりアシストされかつ所
定の手段により制御される船首波がこれらチャンネル内
に導かれる。この船首波は、ベンチュリ管状を呈す前記
チャンネルの形態によって制御される。上記特許の発明
者は、数ある条件の一つとして、船体の船首の空気を前
記チャンネル内に取り入れられる前に排除することを挙
げている。また、この条件は、船体形状に、側部が曲線
を描くものでなければならないという制限を設ける。す
なわち、船体はその断面において、船首及び船尾に向け
てテーパを形成して、船首から船尾方向に連続するキー
ルと接する一対の反転チャンネルによって長さ方向に沿
ってベンチュリ管構造を構成するものとなっている。
【0009】本発明は、前進移動により形成される船首
波を船体下部に導き入れるという点のみにおいては上記
特許に近いものである。
波を船体下部に導き入れるという点のみにおいては上記
特許に近いものである。
【0010】しかし本発明は、船首波系を形成するのに
費やされたエネルギーの一部を船体の流体力学的支持
(hydrodynamic sustentation) を向上させるために用い
る船体を実現することを目的としている点で上記特許と
は異なっている。
費やされたエネルギーの一部を船体の流体力学的支持
(hydrodynamic sustentation) を向上させるために用い
る船体を実現することを目的としている点で上記特許と
は異なっている。
【0011】本発明の他の目的は、摩擦及び粘性による
両現象で損失されるエネルギーを低減することである。
両現象で損失されるエネルギーを低減することである。
【0012】本発明のさらなる目的は、最終的な船尾波
形成を制限し、かつそれにより損失エネルギーを制限で
きる船体を提供することである。
形成を制限し、かつそれにより損失エネルギーを制限で
きる船体を提供することである。
【0013】本発明の別の目的は、形状の安定性を持っ
た船体、つまり、どのような航行速度にあっても、また
限度はあるものの、海の状態によらず確実にバランス位
置をとることのできる船体を実現することである。
た船体、つまり、どのような航行速度にあっても、また
限度はあるものの、海の状態によらず確実にバランス位
置をとることのできる船体を実現することである。
【0014】本発明のさらなる目的は、収容能力が等し
い他の船体又は船よりも全長の小さい船体を実現するこ
とである。
い他の船体又は船よりも全長の小さい船体を実現するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ため、本発明は、単一・三・双胴構造を有した船舶のた
めの深チャイン船体であって、船尾にて終端する中心線
に対称的に対向した垂直平行面内に位置した船体側部に
接続されたへさき部と、前記中心線の側方に配置される
一対のチャインであって、各チャインが、前記船体側部
の下端を規定し、水線の下方で前記へさき部に近い所要
の断面部から開始し、かつその後前記船尾に向かって後
方に連続的に延びる細長い線を形成する、一対のチャイ
ンと、前記へさき部から始まり、かつ前記船体の下部に
おいて、前記中心線に沿って、前記へさき部と船体中央
部との間の距離よりも短く船尾方向に延在したキール
と、前記両チャイン間、及び前記キールの存在している
個所においては各チャインと前記キールとの間に横方向
に延在した底部であって、前記中心線に対して直交する
断面を有し、該断面は凸状の底部構造を形成しており、
該底部構造は、前記キールの側方に延在する一対の反転
した長手方向底部チャンネルを橋渡しており、前記一対
のチャンネルは、前記キールの船尾側で、徐々に船尾断
面が傾斜してゆきかつ船尾において前記船体側部と平行
となるチャンネル側部を有した形状の単一の底部チャン
ネルに合流する底部と、を備えることを特徴とする。
ため、本発明は、単一・三・双胴構造を有した船舶のた
めの深チャイン船体であって、船尾にて終端する中心線
に対称的に対向した垂直平行面内に位置した船体側部に
接続されたへさき部と、前記中心線の側方に配置される
一対のチャインであって、各チャインが、前記船体側部
の下端を規定し、水線の下方で前記へさき部に近い所要
の断面部から開始し、かつその後前記船尾に向かって後
方に連続的に延びる細長い線を形成する、一対のチャイ
ンと、前記へさき部から始まり、かつ前記船体の下部に
おいて、前記中心線に沿って、前記へさき部と船体中央
部との間の距離よりも短く船尾方向に延在したキール
と、前記両チャイン間、及び前記キールの存在している
個所においては各チャインと前記キールとの間に横方向
に延在した底部であって、前記中心線に対して直交する
断面を有し、該断面は凸状の底部構造を形成しており、
該底部構造は、前記キールの側方に延在する一対の反転
した長手方向底部チャンネルを橋渡しており、前記一対
のチャンネルは、前記キールの船尾側で、徐々に船尾断
面が傾斜してゆきかつ船尾において前記船体側部と平行
となるチャンネル側部を有した形状の単一の底部チャン
ネルに合流する底部と、を備えることを特徴とする。
【0016】本発明による形態を有する船体を単一・三
・双胴 (mono-three-catamaran) と称することができ
る。
・双胴 (mono-three-catamaran) と称することができ
る。
【0017】底部の反転構造は、ディフューザとして形
成された底部を規定する水線を有している。このディフ
ューザは、船首及び船尾にかけて前記チャンネル組及び
前記単一チャンネルの変化する断面を有し、船首から運
ばれる流れの運動エネルギーが圧力エネルギーに転換さ
れる。
成された底部を規定する水線を有している。このディフ
ューザは、船首及び船尾にかけて前記チャンネル組及び
前記単一チャンネルの変化する断面を有し、船首から運
ばれる流れの運動エネルギーが圧力エネルギーに転換さ
れる。
【0018】このような船体によって、摩擦及び粘性の
両現象により損失するエネルギーは減少する。何故な
ら、上述のとおり、空気が船体下部のチャンネル内に運
ばれ、連続空気層を生成してホーバークラフト効果を利
用するのではなく、境界泡層 (boundary foamy layer)
を生成するために空気を水中に取り込むからである。下
記の事項から、境界泡層をつくることが重要である:i
)連続空気層がつくられると、摩擦低減の見地から最
適な状態が得られる。しかし、競技船は例外として、船
体の速度は、空気層をそのようなレベル、すなわち船体
に伝達される空気力学的引き上げ効果が大きくなるよう
に圧縮する程には高くはならない。ii )もし、チャン
ネルを構成する底部表面が水に直接接触すれば、船体の
流体力学的支持の見地から最良の状態となる。ただし、
濡れ面幅の拡大による摩擦及び粘性現象が増加するた
め、船の前進に対する抵抗の見地からは最悪である。ii
i)泡層が、摩擦抵抗をできるだけ低減する必要性を低
め、かつ流体力学的支持の利用可能性を高める。泡は通
常、空気又は気体(例えば排気ガス)を含んだ非常に小
さい球形チャンバとして形成されるため剛性を有する。
この剛性は、前進移動に対する低減された抵抗に抗して
流体力学的支持が船体と同じ速度で伝達されるのに十分
なものである。
両現象により損失するエネルギーは減少する。何故な
ら、上述のとおり、空気が船体下部のチャンネル内に運
ばれ、連続空気層を生成してホーバークラフト効果を利
用するのではなく、境界泡層 (boundary foamy layer)
を生成するために空気を水中に取り込むからである。下
記の事項から、境界泡層をつくることが重要である:i
)連続空気層がつくられると、摩擦低減の見地から最
適な状態が得られる。しかし、競技船は例外として、船
体の速度は、空気層をそのようなレベル、すなわち船体
に伝達される空気力学的引き上げ効果が大きくなるよう
に圧縮する程には高くはならない。ii )もし、チャン
ネルを構成する底部表面が水に直接接触すれば、船体の
流体力学的支持の見地から最良の状態となる。ただし、
濡れ面幅の拡大による摩擦及び粘性現象が増加するた
め、船の前進に対する抵抗の見地からは最悪である。ii
i)泡層が、摩擦抵抗をできるだけ低減する必要性を低
め、かつ流体力学的支持の利用可能性を高める。泡は通
常、空気又は気体(例えば排気ガス)を含んだ非常に小
さい球形チャンバとして形成されるため剛性を有する。
この剛性は、前進移動に対する低減された抵抗に抗して
流体力学的支持が船体と同じ速度で伝達されるのに十分
なものである。
【0019】泡層は、キールおよびチャインの双方によ
って発生された船首波をチャンネル内に運び入れるこ
と、及び適正な設計に基づいて推進装置を選択、構成す
ることで好適に得られる。
って発生された船首波をチャンネル内に運び入れるこ
と、及び適正な設計に基づいて推進装置を選択、構成す
ることで好適に得られる。
【0020】船体が前進する際に発生する波系に対する
本発明による船体の応答という立場から見ると、この船
体は、船首部に波頂に関連した高圧領域と、波の谷に関
連した続く低圧領域と、それに続く、船体底部の最大喫
水点を超えてキールから船尾に形成される低圧領域とを
有することになる。船体速度が変化すると、上述した圧
力分布に起因する浮力中心が船舶の重力中心に対して船
首側又は船尾側に位置する可能性がある。しかし、船体
の長手位置の変化は瞬間的なものである。何故なら、船
首及び船体側部の喫水が変わることによって前記高圧領
域及び続く低圧領域も変化し、結果的に瞬時に流体力学
的にバランスされるからである。船尾喫水が大きく又は
低くなると、チャインの内側部とともにキールよりも船
尾側に存在して上行する平坦な底部によって構成された
前記ディフューザの断面が変化し、このバランスが保た
れるようになるからである。平坦な底部は、船舶のため
の定常支持として機能する。結局、本発明による船体
は、キール後部から船尾部分におけるチャイン間に取り
込まれかつ船首及びキールによって前方でガイドされる
波の上を一定に航行することになる。
本発明による船体の応答という立場から見ると、この船
体は、船首部に波頂に関連した高圧領域と、波の谷に関
連した続く低圧領域と、それに続く、船体底部の最大喫
水点を超えてキールから船尾に形成される低圧領域とを
有することになる。船体速度が変化すると、上述した圧
力分布に起因する浮力中心が船舶の重力中心に対して船
首側又は船尾側に位置する可能性がある。しかし、船体
の長手位置の変化は瞬間的なものである。何故なら、船
首及び船体側部の喫水が変わることによって前記高圧領
域及び続く低圧領域も変化し、結果的に瞬時に流体力学
的にバランスされるからである。船尾喫水が大きく又は
低くなると、チャインの内側部とともにキールよりも船
尾側に存在して上行する平坦な底部によって構成された
前記ディフューザの断面が変化し、このバランスが保た
れるようになるからである。平坦な底部は、船舶のため
の定常支持として機能する。結局、本発明による船体
は、キール後部から船尾部分におけるチャイン間に取り
込まれかつ船首及びキールによって前方でガイドされる
波の上を一定に航行することになる。
【0021】さらに、船首からキールの船尾側に延びる
チャンネルに沿った圧力振動によって、船首波の水流
は、左側チャンネル内では右手螺旋運動を、また右側チ
ャンネル内では左手螺旋運動をすることになり、これら
双方が、気泡の形成に役立ち、かつ泡層を増加させ、粘
性抵抗を低減する。
チャンネルに沿った圧力振動によって、船首波の水流
は、左側チャンネル内では右手螺旋運動を、また右側チ
ャンネル内では左手螺旋運動をすることになり、これら
双方が、気泡の形成に役立ち、かつ泡層を増加させ、粘
性抵抗を低減する。
【0022】一つ又は二つのプロパルサーによって船体
下部の圧力パターンを、そしてさらに浮力中心の位置、
及び上記の螺旋運動を、変化させることができる。
下部の圧力パターンを、そしてさらに浮力中心の位置、
及び上記の螺旋運動を、変化させることができる。
【0023】本発明による船体形状によれば、伝達され
た船首波形成が、船体背部に、増大された形態の流体力
学的支持エネルギーの一部を与える。また、かかる形態
を有する船体によれば、両チャイン間の船体寸法を適正
に選択しかつ推進装置を適正に配置構成することによっ
て、船の動きにより発生した波系の相互作用によって生
じる最終的な波の高さを制御することができる。この波
の最終的な高さは、前記泡層の緩衝効果にも依存する。
た船首波形成が、船体背部に、増大された形態の流体力
学的支持エネルギーの一部を与える。また、かかる形態
を有する船体によれば、両チャイン間の船体寸法を適正
に選択しかつ推進装置を適正に配置構成することによっ
て、船の動きにより発生した波系の相互作用によって生
じる最終的な波の高さを制御することができる。この波
の最終的な高さは、前記泡層の緩衝効果にも依存する。
【0024】さらに、既に述べたように凸状の断面を持
つチャンネル底面は、船が静止状態あるいは通常航行状
態 (navigating in a displacement way) にあるとき、
及び船が波上を滑走状態で航行 (navigating in a glid
ing way) しているときの何れの場合にもトリム振動を
発生しないように、前記流体力学的支持による推進力の
合力がほぼ浮力中心を通るように形成することができ
る。
つチャンネル底面は、船が静止状態あるいは通常航行状
態 (navigating in a displacement way) にあるとき、
及び船が波上を滑走状態で航行 (navigating in a glid
ing way) しているときの何れの場合にもトリム振動を
発生しないように、前記流体力学的支持による推進力の
合力がほぼ浮力中心を通るように形成することができ
る。
【0025】本発明は添付の図面を参照することによっ
てさらによく理解することができる。
てさらによく理解することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施形態を示した
図面を参照すれば、図1及び図2はそれぞれ、十個の番
号を付された縦断面位置を示している。本発明の船舶
(「ボート」とも称される)の船体はへさき部 (bow po
int) 11すなわち船首 (stem) と、船尾 (stern) すな
わちトランソム (transom) 12と、キール (keel) 1
3と、船体側部14,15と、底部16と、チャイン
(chine) 17,18と、を備えている。チャイン17,
18は、側部14,15が底部16と合わさる部分であ
る。静止時水線は符号19にて示してある。
図面を参照すれば、図1及び図2はそれぞれ、十個の番
号を付された縦断面位置を示している。本発明の船舶
(「ボート」とも称される)の船体はへさき部 (bow po
int) 11すなわち船首 (stem) と、船尾 (stern) すな
わちトランソム (transom) 12と、キール (keel) 1
3と、船体側部14,15と、底部16と、チャイン
(chine) 17,18と、を備えている。チャイン17,
18は、側部14,15が底部16と合わさる部分であ
る。静止時水線は符号19にて示してある。
【0027】図1ないし図3に示すように、へさき部1
1は、良好に接続された凸形状部を介して船体側部1
4,15に凸状を描いて接続されている。船体側部1
4,15は、中心線X−Xで示される長手平面に対して
対称的に対向しかつ船尾12で終端する垂直な平行面内
に位置している。船尾12は平らである。ただし、船尾
は異なる形状としてもよい。
1は、良好に接続された凸形状部を介して船体側部1
4,15に凸状を描いて接続されている。船体側部1
4,15は、中心線X−Xで示される長手平面に対して
対称的に対向しかつ船尾12で終端する垂直な平行面内
に位置している。船尾12は平らである。ただし、船尾
は異なる形状としてもよい。
【0028】船体側部14,15の下端はそれぞれ、前
記長手平面に対して横方向に配されかつ該船体側部1
4,15の下端を形成するチャイン17,18で終端し
ている。各チャイン17,18は、断面位置9と断面位
置10との間に位置する部分20から船尾方向に向かっ
て長手方向に曲線を描いて延び、点21にて終端してい
る。
記長手平面に対して横方向に配されかつ該船体側部1
4,15の下端を形成するチャイン17,18で終端し
ている。各チャイン17,18は、断面位置9と断面位
置10との間に位置する部分20から船尾方向に向かっ
て長手方向に曲線を描いて延び、点21にて終端してい
る。
【0029】キール13は、へさき部11と船体位置6
との間の船体下面に、中心線X−X線に沿って、船首−
船尾方向に延在している。好ましくは、該キール13は
下方に傾斜しており、前縁24と後縁25とが良好に接
続された、対称をなす二重凸状部22,23を有してい
る。該二重凸状部22,23は、へさき部11から該キ
ール13の三分の二だけ船尾側に寄った位置に最大コー
ド長を有している。ただし、この形状は、設計上のパラ
メータを最適なものするために変更可能なものである。
キール13の位置に関して言えば、前記前縁24がへさ
き部11に位置し、かつ前記後縁25が、断面位置6、
すなわち船体中央部5から該船体の水線上の長さの約十
分の一だけ船首側に寄った位置に位置するのが好まし
い。ただし、後縁25の位置は要求に応じて変更可能で
ある。図示の実施形態において、キール13は水平面に
位置する下端を有しており、前記チャイン17,18の
点21もその部分に位置している。喫水の高低により別
の突出形態とされる場合もある。
との間の船体下面に、中心線X−X線に沿って、船首−
船尾方向に延在している。好ましくは、該キール13は
下方に傾斜しており、前縁24と後縁25とが良好に接
続された、対称をなす二重凸状部22,23を有してい
る。該二重凸状部22,23は、へさき部11から該キ
ール13の三分の二だけ船尾側に寄った位置に最大コー
ド長を有している。ただし、この形状は、設計上のパラ
メータを最適なものするために変更可能なものである。
キール13の位置に関して言えば、前記前縁24がへさ
き部11に位置し、かつ前記後縁25が、断面位置6、
すなわち船体中央部5から該船体の水線上の長さの約十
分の一だけ船首側に寄った位置に位置するのが好まし
い。ただし、後縁25の位置は要求に応じて変更可能で
ある。図示の実施形態において、キール13は水平面に
位置する下端を有しており、前記チャイン17,18の
点21もその部分に位置している。喫水の高低により別
の突出形態とされる場合もある。
【0030】底部16すなわち本発明による船体の下面
は、断面部0ないし断面部6の間においてチャイン1
7,18間に横方向に延在し、かつ断面部6とへさき部
11との間においてはチャイン17,18と前記キール
13との間に延在した面を有している。この底部16の
面は中心線X−Xと直角をなす断面平面を有しており、
この断面平面は、チャイン17,18どうし及びチャイ
ン17,18とキール13とをつなぐ凸状の底部構造を
形成している。これら凸状底部構造は、キール13の両
形状部22,23に沿って延びた一対の細長い反転チャ
ンネル (invertedchannel) 26,27を形成してい
る。図4Dに示すように、各長手チャンネル26,27
は、船首におけるチャイン17,18の前記開始点20
の近傍で深く弧状にえぐられた形状を有している。そこ
から船首方向に移った例えば図4Cでは、この凸状底部
チャンネルの両側部は、外側のチャンネル側部におい
て、キール13によって構成されたチャンネル側部に対
してより傾きの小さい角度の付与されたものとされてい
る。C−Cセクションにおいては、チャンネル26,2
7の両底部は、キールからの船尾にかけて単一の逆凸状
底部チャンネル28に合流する。図4Bに示すように、
チャンネル28は、船尾に向かう断面において、さらに
角度的に傾斜を付与されたチャンネル側部を有した形状
となっている。船尾12では、チャンネル側部は船体側
部14,15と平行となり、従って底部16に対して直
角となっている。
は、断面部0ないし断面部6の間においてチャイン1
7,18間に横方向に延在し、かつ断面部6とへさき部
11との間においてはチャイン17,18と前記キール
13との間に延在した面を有している。この底部16の
面は中心線X−Xと直角をなす断面平面を有しており、
この断面平面は、チャイン17,18どうし及びチャイ
ン17,18とキール13とをつなぐ凸状の底部構造を
形成している。これら凸状底部構造は、キール13の両
形状部22,23に沿って延びた一対の細長い反転チャ
ンネル (invertedchannel) 26,27を形成してい
る。図4Dに示すように、各長手チャンネル26,27
は、船首におけるチャイン17,18の前記開始点20
の近傍で深く弧状にえぐられた形状を有している。そこ
から船首方向に移った例えば図4Cでは、この凸状底部
チャンネルの両側部は、外側のチャンネル側部におい
て、キール13によって構成されたチャンネル側部に対
してより傾きの小さい角度の付与されたものとされてい
る。C−Cセクションにおいては、チャンネル26,2
7の両底部は、キールからの船尾にかけて単一の逆凸状
底部チャンネル28に合流する。図4Bに示すように、
チャンネル28は、船尾に向かう断面において、さらに
角度的に傾斜を付与されたチャンネル側部を有した形状
となっている。船尾12では、チャンネル側部は船体側
部14,15と平行となり、従って底部16に対して直
角となっている。
【0031】図2ないし図3には、底部チャンネルの側
部の最大曲率を示す軌跡を符号29で示してある。底部
16はまた、船首から船尾にかけて漸次増加する断面、
すなわち第一の組のチャンネル26,27から単一チャ
ンネル28へと変化する断面を有している。
部の最大曲率を示す軌跡を符号29で示してある。底部
16はまた、船首から船尾にかけて漸次増加する断面、
すなわち第一の組のチャンネル26,27から単一チャ
ンネル28へと変化する断面を有している。
【0032】このようにして、静穏水中にキールが進入
することによって生ずる船首波系の形成を制限する目的
が達成される。波系は、へさき部11から適当な距離地
点で水線19より下方に位置する二つの船体側部14,
15間に運ばれる。
することによって生ずる船首波系の形成を制限する目的
が達成される。波系は、へさき部11から適当な距離地
点で水線19より下方に位置する二つの船体側部14,
15間に運ばれる。
【0033】図5〜図8及び図9E〜図9Iは、単一・
三・双胴構造を有した船体の第二の実施形態を示してい
る。これらの図において、図1ないし図4Dに示した第
一実施形態のものと同様の構成要素には同様の符号を付
してある。
三・双胴構造を有した船体の第二の実施形態を示してい
る。これらの図において、図1ないし図4Dに示した第
一実施形態のものと同様の構成要素には同様の符号を付
してある。
【0034】図5ないし図7に示すように、船体側部1
40,150が、第一の実施形態のものと同じように、
中心線X−Xで示される長手平面に対して対称的に対向
し、垂直な平行な面に位置している。ただし、へさき部
110は、前方に凸となるよう接続された後、船体側部
140,150には凹部を形成して接続されており、そ
のため、船首部は第一の実施形態の船体よりもより広く
延びたものとなっている。
40,150が、第一の実施形態のものと同じように、
中心線X−Xで示される長手平面に対して対称的に対向
し、垂直な平行な面に位置している。ただし、へさき部
110は、前方に凸となるよう接続された後、船体側部
140,150には凹部を形成して接続されており、そ
のため、船首部は第一の実施形態の船体よりもより広く
延びたものとなっている。
【0035】船体側部140,150はそれぞれ、位置
08(図5)における断面において符号200で示す位
置から始まるチャイン170,180で終端し、その
後、チャイン17,180は、船尾120に向けて船尾
方向に連続し、符号210で示す部分にて終端する長手
方向に延びたラインを形成する。このように幅広とされ
た船首部の機能については後述する。
08(図5)における断面において符号200で示す位
置から始まるチャイン170,180で終端し、その
後、チャイン17,180は、船尾120に向けて船尾
方向に連続し、符号210で示す部分にて終端する長手
方向に延びたラインを形成する。このように幅広とされ
た船首部の機能については後述する。
【0036】キール130は、該船体の下面で、中心線
X−Xに沿って船首−船尾方向に延在している。好まし
くは、このキール130は、下方に傾斜しており、前縁
240及び後縁250を備えた二重凸状部220,23
0を備えている。このキール130は、紡錘状断面形状
を有している。
X−Xに沿って船首−船尾方向に延在している。好まし
くは、このキール130は、下方に傾斜しており、前縁
240及び後縁250を備えた二重凸状部220,23
0を備えている。このキール130は、紡錘状断面形状
を有している。
【0037】前記二重凸状部220,230は、該キー
ル130の長さ方向ほぼ中間部に最大弦部を持ってい
る。このキール130の位置に関して説明すれば、キー
ルの前縁240はへさき部110の近傍に位置し、かつ
後縁250は、断面部06と船体中央部05との間の断
面であって、該ビーム断面部から、水線上部の船舶長さ
の約二十分の一だけ前方に位置した断面に位置してい
る。ただし、後縁250の位置は必要に応じて変えられ
るものである。この第二の実施形態では、キール130
は水平面内に位置される下端を有しており、かつ、チャ
イン170,180の点210も同水平面内に位置して
いる。喫水の高低により別の形態とされる場合もある。
ル130の長さ方向ほぼ中間部に最大弦部を持ってい
る。このキール130の位置に関して説明すれば、キー
ルの前縁240はへさき部110の近傍に位置し、かつ
後縁250は、断面部06と船体中央部05との間の断
面であって、該ビーム断面部から、水線上部の船舶長さ
の約二十分の一だけ前方に位置した断面に位置してい
る。ただし、後縁250の位置は必要に応じて変えられ
るものである。この第二の実施形態では、キール130
は水平面内に位置される下端を有しており、かつ、チャ
イン170,180の点210も同水平面内に位置して
いる。喫水の高低により別の形態とされる場合もある。
【0038】この第二の実施形態によるものでは、底部
160は、該船体の00位置と前記キール130の後縁
250の間において両チャイン170,180間に、ま
た、前記後縁250と船体の08位置との間において両
チャイン170,180とキール130との間に、そし
てキールに近接した船首に向かって延在する面を有して
いる。
160は、該船体の00位置と前記キール130の後縁
250の間において両チャイン170,180間に、ま
た、前記後縁250と船体の08位置との間において両
チャイン170,180とキール130との間に、そし
てキールに近接した船首に向かって延在する面を有して
いる。
【0039】底部160を形成する構造は、キール13
0の両形状部220,230に沿って延びた一対の反転
長手チャンネル260,270を形成している。図9I
に示すように、各長手チャンネル260,270は非常
に平坦なチャンネル側部を持った形状より開始してい
る。位置08から船尾に向かうと、図9Hに示すよう
に、船体側部140,150は鋭く潜り込み、チャイン
170,180は一気に最大喫水位置に位置する。H−H
断面からG−G断面(図9G)にかけて、底部は、キー
ルの後縁250の部分と凸状の底部チャンネルの側部が
キール130によって形成される凹部に対して外側で凸
状に接続されるまで下方に曲がる。後縁250の断面に
おいて底部160は、00位置における水線190まで
再度上昇し始める。このキール130の後縁250の同
断面から、両チャンネル260,270の底部は、一つ
の逆凸状底部チャンネル280に合流していく。
0の両形状部220,230に沿って延びた一対の反転
長手チャンネル260,270を形成している。図9I
に示すように、各長手チャンネル260,270は非常
に平坦なチャンネル側部を持った形状より開始してい
る。位置08から船尾に向かうと、図9Hに示すよう
に、船体側部140,150は鋭く潜り込み、チャイン
170,180は一気に最大喫水位置に位置する。H−H
断面からG−G断面(図9G)にかけて、底部は、キー
ルの後縁250の部分と凸状の底部チャンネルの側部が
キール130によって形成される凹部に対して外側で凸
状に接続されるまで下方に曲がる。後縁250の断面に
おいて底部160は、00位置における水線190まで
再度上昇し始める。このキール130の後縁250の同
断面から、両チャンネル260,270の底部は、一つ
の逆凸状底部チャンネル280に合流していく。
【0040】図9GにおけるG−G断面に示す如く、チャ
ンネル280は、中心線まで、凸状−平坦−凹状−平坦
と連続した形状を形成してなる。船体の04位置から底
部は平坦になって上昇していき、かつ該底部チャンネル
の側部は、船体側部140,150と平行となりかつそ
の後底部160に対して直角をなすように徐々に傾斜し
ていく。図5及び図6には、底部チャンネル側部の最大
曲がり部の軌跡を符号290で示してある。
ンネル280は、中心線まで、凸状−平坦−凹状−平坦
と連続した形状を形成してなる。船体の04位置から底
部は平坦になって上昇していき、かつ該底部チャンネル
の側部は、船体側部140,150と平行となりかつそ
の後底部160に対して直角をなすように徐々に傾斜し
ていく。図5及び図6には、底部チャンネル側部の最大
曲がり部の軌跡を符号290で示してある。
【0041】本発明の第二の実施形態では、凸状−平坦
−凹状−平坦となる部分を持った特定の底部形状によっ
て、船体下部の圧力分布のための不連続点が生ずるよう
になっている。これによって、該船体は、上記第一実施
形態のものよりも優れた安定性を備えたものとなってい
る。
−凹状−平坦となる部分を持った特定の底部形状によっ
て、船体下部の圧力分布のための不連続点が生ずるよう
になっている。これによって、該船体は、上記第一実施
形態のものよりも優れた安定性を備えたものとなってい
る。
【0042】さらに、第一の実施形態のものよりも長く
かつより平坦な船首によって、船首波は鋭く後方に傾斜
した方向に維持される。チャンネル260,270の入
り口は、底部160のキール130の縁部がずっと厚く
されているために、第一実施例のものよりもずっと狭い
ものとなっている。これにより、船体底部のディフュー
ザ機能が向上する。この船首形態によって、荒れた海に
おいて、船首波は船首の頂部を通過し、船体はより優れ
た安定性を得ることになる。何故なら、船首を通過する
波は、船首下部を通過する波の静水推進力によってバラ
ンスされるからである。
かつより平坦な船首によって、船首波は鋭く後方に傾斜
した方向に維持される。チャンネル260,270の入
り口は、底部160のキール130の縁部がずっと厚く
されているために、第一実施例のものよりもずっと狭い
ものとなっている。これにより、船体底部のディフュー
ザ機能が向上する。この船首形態によって、荒れた海に
おいて、船首波は船首の頂部を通過し、船体はより優れ
た安定性を得ることになる。何故なら、船首を通過する
波は、船首下部を通過する波の静水推進力によってバラ
ンスされるからである。
【0043】このような構造によって船体は、例えば1
5ないし25ノットといった高速向けに改良される。
5ないし25ノットといった高速向けに改良される。
【0044】また、本発明による船体側部は、航行中に
おける船首波の分散及び交差系を自然に形成するものと
なる。ただし、前記船体側部の非対称性により、この船
首波系において、船体から離れる波部分は僅かな重要性
しか持たない。一方、中心線に向かう部分は底部チャン
ネルに運ばれ、空気−水の混合を推進し、そしてさらに
この泡を多く含んだ層 (foamy layer) の形成を推進す
る。
おける船首波の分散及び交差系を自然に形成するものと
なる。ただし、前記船体側部の非対称性により、この船
首波系において、船体から離れる波部分は僅かな重要性
しか持たない。一方、中心線に向かう部分は底部チャン
ネルに運ばれ、空気−水の混合を推進し、そしてさらに
この泡を多く含んだ層 (foamy layer) の形成を推進す
る。
【0045】また、二つのチャンネルと、キールから船
尾にかけて一つのチャンネルとを有した底面構成、さら
に上記泡層の形成によって、上記したように、前記船首
波系の形成に費やされるエネルギーの一部を流体力学的
支持を向上させるのに活用させることができる。
尾にかけて一つのチャンネルとを有した底面構成、さら
に上記泡層の形成によって、上記したように、前記船首
波系の形成に費やされるエネルギーの一部を流体力学的
支持を向上させるのに活用させることができる。
【0046】さらに、二つのチャンネルと、キールから
船尾にかけて一つのチャンネルとを有した底面構成は、
前記流体力学的支持による推進の結果が浮力の中心を通
過するようにすることもできる。そうすることで、船が
静止状態又は通常航行状態にあるとき及び船が滑走的な
航行状態にあるときの何れの場合にも、トリム振動が生
じないものとなる。双方の状態にあって、船の走行中に
船の位置は一定、すなわち船首又は船尾が沈み込んだり
することがなく、船体位置は唯一水線レベルのみが変化
するものとなる。つまり、水線レベルがより低いものと
なる。
船尾にかけて一つのチャンネルとを有した底面構成は、
前記流体力学的支持による推進の結果が浮力の中心を通
過するようにすることもできる。そうすることで、船が
静止状態又は通常航行状態にあるとき及び船が滑走的な
航行状態にあるときの何れの場合にも、トリム振動が生
じないものとなる。双方の状態にあって、船の走行中に
船の位置は一定、すなわち船首又は船尾が沈み込んだり
することがなく、船体位置は唯一水線レベルのみが変化
するものとなる。つまり、水線レベルがより低いものと
なる。
【0047】従来よりも非常に優れた安定性によって、
ピッチングが、従ってスラミング (slamming) 、すなわ
ち船首底部が水を撃つ衝撃が、低減する。底部下方に生
じた圧力が、浅瀬から反射された圧力波として現れるこ
の周知の現象のために障害を構成することとなる。
ピッチングが、従ってスラミング (slamming) 、すなわ
ち船首底部が水を撃つ衝撃が、低減する。底部下方に生
じた圧力が、浅瀬から反射された圧力波として現れるこ
の周知の現象のために障害を構成することとなる。
【0048】上述したように、上記の如き形状とされた
船体は、前記泡層の緩衝効果によって、船の遷移した後
の残留波系をより減少されるものとなる。
船体は、前記泡層の緩衝効果によって、船の遷移した後
の残留波系をより減少されるものとなる。
【0049】前記泡層の調和度及び量を増して前記底部
チャンネル内での水流をアシストために、キールの船尾
側部分には一つ又は複数のプロパルサー (propulsor)
を設けるのが適当である。このように、空気−水の混合
による上記した効果に加え、船体底部に形成したチャン
ネルの入り口には吸引現象が生ずる。この吸引現象は水
の流れがブロックされるのを防止する。水流のブロック
は、泡層の減少を招き、延いては前進運動の抵抗増加の
原因となり、それは制御できない。
チャンネル内での水流をアシストために、キールの船尾
側部分には一つ又は複数のプロパルサー (propulsor)
を設けるのが適当である。このように、空気−水の混合
による上記した効果に加え、船体底部に形成したチャン
ネルの入り口には吸引現象が生ずる。この吸引現象は水
の流れがブロックされるのを防止する。水流のブロック
は、泡層の減少を招き、延いては前進運動の抵抗増加の
原因となり、それは制御できない。
【0050】上述した、船体底部に位置されるプロパル
サーは、底部の二つのチャンネルの入り口における低圧
領域を拡大し、波の流れを助け、よって悪条件の海での
航行にも都合がよい。
サーは、底部の二つのチャンネルの入り口における低圧
領域を拡大し、波の流れを助け、よって悪条件の海での
航行にも都合がよい。
【0051】上記プロパルサーに関し、中型トン数の船
舶において、前記プロパルサーは、好ましく、キールと
船体側部との間の底部チャンネルに位置しかつ吸引効果
を助けるラム式取り入れ口、すなわち船首入り口の凹所
を持ったジェットドライブとすることができる。このジ
ェットドライブの出口は、ちょうどキールの船尾側に位
置していると好ましく、それにより、上述した如き泡層
を形成する一方、二つの船体側部間の単一底部チャンネ
ル内の速度を増加し、これにより流体力学的支持及び該
チャンネルを通る水流速度が増加する。
舶において、前記プロパルサーは、好ましく、キールと
船体側部との間の底部チャンネルに位置しかつ吸引効果
を助けるラム式取り入れ口、すなわち船首入り口の凹所
を持ったジェットドライブとすることができる。このジ
ェットドライブの出口は、ちょうどキールの船尾側に位
置していると好ましく、それにより、上述した如き泡層
を形成する一方、二つの船体側部間の単一底部チャンネ
ル内の速度を増加し、これにより流体力学的支持及び該
チャンネルを通る水流速度が増加する。
【0052】よりトン数の大きい船舶では、水流に対し
て、従って船舶の効率に対して同じ機能を発揮する一つ
又は複数のプロペラをキールの船尾側に設けることがで
きる。
て、従って船舶の効率に対して同じ機能を発揮する一つ
又は複数のプロペラをキールの船尾側に設けることがで
きる。
【0053】プロパルサーが帆である場合、中央のキー
ルは大きな喫水を有し、しかも低い潜在速度のために、
該キールの低い部分の形状は、その船尾側を、該キール
に対して直角をなす翼形状とすることができる。この翼
形状部の底部はほとんどフラットである一方、上部は凹
状である。低圧領域を船尾方向に延長し、最大喫水点に
ある船底を波が容易に乗り越えられる。
ルは大きな喫水を有し、しかも低い潜在速度のために、
該キールの低い部分の形状は、その船尾側を、該キール
に対して直角をなす翼形状とすることができる。この翼
形状部の底部はほとんどフラットである一方、上部は凹
状である。低圧領域を船尾方向に延長し、最大喫水点に
ある船底を波が容易に乗り越えられる。
【0054】本発明の優位点は次の如くまとめることが
できる。優位点の一つは、従来よりも設計の自由度が増
すということである。すなわち、船体をより広い速度範
囲に適応させることができる。
できる。優位点の一つは、従来よりも設計の自由度が増
すということである。すなわち、船体をより広い速度範
囲に適応させることができる。
【0055】さらに、本明細書中で造語として使用した
単一・三・双胴船 (a mono-three-catamaran hull)
は、波系に関して、三つの構成、すなわち単一船体、双
胴、及び三胴、による優位点を有する。本発明による船
体は、単一船体のように波上に支持されたビームの如き
挙動を示すものではなく、また、多胴船体が通常そうで
あるようにねじり応力にさらされるものでもない。多胴
船体は、このねじり応力によって可能性と収容能力が制
限されている。従って、この単一・三・双胴構造は、単
一船体でありながら、上述の船体の構造的欠点を解消
し、一方、流体力学的性能に関して優位点を得る。 [図面の簡単な説明]
単一・三・双胴船 (a mono-three-catamaran hull)
は、波系に関して、三つの構成、すなわち単一船体、双
胴、及び三胴、による優位点を有する。本発明による船
体は、単一船体のように波上に支持されたビームの如き
挙動を示すものではなく、また、多胴船体が通常そうで
あるようにねじり応力にさらされるものでもない。多胴
船体は、このねじり応力によって可能性と収容能力が制
限されている。従って、この単一・三・双胴構造は、単
一船体でありながら、上述の船体の構造的欠点を解消
し、一方、流体力学的性能に関して優位点を得る。 [図面の簡単な説明]
【図1】 本発明による船体の第一の実施形態を示す側
面図である。
面図である。
【図2】 上半分はキール及びチャインを示しかつ下半
分は水線を示した、図1に示す船体の底面図である。
分は水線を示した、図1に示す船体の底面図である。
【図3】 本発明の第一の実施形態による船体の九つの
ステーションを示す断面図である。
ステーションを示す断面図である。
【図4】 4A,4B,4C,4Dはそれぞれ、第一の実
施形態に係る図1及び図2におけるA−A線、B−B
線、C−C、D−D線に沿った断面図である。
施形態に係る図1及び図2におけるA−A線、B−B
線、C−C、D−D線に沿った断面図である。
【図5】 本発明の第二の実施形態に係る船舶の側面図
である。
である。
【図6】 上半分はキール及びチャインを示しかつ下半
分は水線を示した、図5に示す船体の底面図である。
分は水線を示した、図5に示す船体の底面図である。
【図7】 十のステーションを示した本発明の第二の実
施形態による船体の断面図である。
施形態による船体の断面図である。
【図8】 十のステーションを示した本発明の第二の実
施形態による船体の断面図である。
施形態による船体の断面図である。
【図9】 9E,9F,9G,9H,9Iはそれぞれ、
第二の実施形態に係る図5及び図6におけるE−E線,
F−F線,G−G線,H−H線,I−I線に沿った断面
図である。
第二の実施形態に係る図5及び図6におけるE−E線,
F−F線,G−G線,H−H線,I−I線に沿った断面
図である。
5,05 ビーム断面部
11,110 へさき部
12,120 船尾
13,130 キール
14,15,140,150 船体側部
16,160 底部
17,18,170,180 チャイン
19,190 水線
22,23,220,230 二重凸状部
26,27,160,270 底部チャンネル
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(56)参考文献 特開 昭55−91480(JP,A)
特開 平6−179390(JP,A)
実開 昭60−124393(JP,U)
米国特許5402743(US,A)
米国特許2735392(US,A)
西独国特許出願公開19538563(DE,
A1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B63B 1/00 - 1/40
Claims (6)
- 【請求項1】 単一・三・双胴構造を有した船舶のため
の船体であって、 船尾(12;120)にて終端する中心線(X−X)に
対称的に対向した垂直平行面内に位置した船体側部(1
4,15;140,150)に接続されたへさき部(1
1;110)と、 前記中心線(X−X)の側方に配置される一対のチャイ
ンであって、各チャイン(17,18;170,18
0)が、前記船体側部(14,15;140,150)
の下端を規定し、水線(19;190)の下方で前記へ
さき部(11;110)に近い所要の断面部から開始
し、かつその後前記船尾(12;120)に向かって後
方に連続的に延びる細長い線を形成する、一対のチャイ
ン(17,18;170,180)と、 前記へさき部(11;110)から始まり、かつ前記船
体の下部において、前記中心線(X−X)に沿って、前
記へさき部(11;110)と船体中央部(5;05)
との間の距離よりも短く船尾方向に延在したキール(1
3;130)と、 前記両チャイン(17,18;170;180)間、及
び前記キール(13;130)の存在している個所にお
いては各チャイン(17,18;170,180)と前
記キール(13;130)との間に横方向に延在した底
部であって、前記中心線(X−X)に対して直交する断
面を有し、該断面は凸状の底部構造を形成しており、該
底部構造は、前記キール(13;130)の側方に延在
する一対の反転された長手方向底部チャンネル(26,
27;260,270)を橋渡しており、前記一対のチ
ャンネル(26,27;260,270)は、前記キー
ル(13;130)の船尾側で、徐々に船尾断面が傾斜
してゆきかつ船尾(12;120)において前記船体側
部と平行となるチャンネル側部を有した形状の単一の底
部チャンネル(28,280)に合流する底部(16;
160)と、 を備えることを特徴とする単一・三・双胴構造を有した
船舶のための船体。 - 【請求項2】 請求項1記載の船舶のための船体におい
て、各チャンネル(26,27)は、前記へさき部(1
1)から前記船体側部(14,15)にかけて前記チャ
イン(17,18)の開始点まで曲線によって接続され
ており、各チャンネルはチャンネル側部が深い弧を描く
形状とされ、前記船尾(12)に向かう前記チャンネル
側部の断面は、傾斜部によって中心平坦部に角度を形成
して接続されていることを特徴とする船体。 - 【請求項3】 請求項1記載の船舶のための船体におい
て、各チャンネル(260,270)は、前記へさき部
(110)から前記船体側部(140,150)にかけ
て前記チャイン(170,180)の開始点まで曲線に
よって接続されており、各チャンネルは非常に急勾配の
チャンネル側部を有しており、前記船尾(120)に向
かう該チャンネル側部の断面は、中心平坦部に凸状に接
続されていることを特徴とする船体。 - 【請求項4】 請求項1記載の船舶のための船体におい
て、前記キール(13;130)は下方に傾斜してお
り、対称を成す二重凸状部(22,23;220,23
0)と、前縁(24;240)と、後縁(25,25
0)とを有していることを特徴とする船体。 - 【請求項5】 請求項4記載の船舶のための船体におい
て、前記二重凸状部(22,23)は、前記へさき部
(11)から前記キール(13)の長さの三分の二の部
分に最大コード長を有していることを特徴とする船体。 - 【請求項6】 請求項4記載の船舶のための船体におい
て、前記二重凸状部(220,230)は、前記キール
(130)の中間長さ部において最大コード長を有して
いることを特徴とする船体。
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