JP3468385B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP3468385B2
JP3468385B2 JP03412295A JP3412295A JP3468385B2 JP 3468385 B2 JP3468385 B2 JP 3468385B2 JP 03412295 A JP03412295 A JP 03412295A JP 3412295 A JP3412295 A JP 3412295A JP 3468385 B2 JP3468385 B2 JP 3468385B2
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芳明 岡本
正樹 中農
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風呂釜等に好適な燃焼
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス管中に配設される元電磁弁と、副ガ
ス路及び主ガス路に配設される第1、第2開閉弁と、摘
みの点火位置で前記第1開閉弁を開弁状態にするととも
に前記元電磁弁を強制開弁する操作機構と、パイロット
バーナに点火する圧電式の点火器と、摘みの燃焼位置で
第2開閉弁が開きガス管から主ガス管を介してガスが供
給されパイロットバーナにより点火して燃焼するメイン
バーナと、該メインバーナにより加熱され、浴槽内の水
を昇温させる熱交換器と、パイロットバーナの燃焼炎に
より熱起電力を発生し、該熱起電力により前記元電磁弁
を開弁保持する熱電対とを有するガス風呂釜が従来より
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガス風呂釜
は、点火操作に手間がかかるという欠点がある為、発明
者らは、下記に示す改良形のガス風呂釜を試作し検討し
た。
【0004】改良形のガス風呂釜は、ガス管から分岐
し、メインバーナ、パイロットバーナに、夫々、ガスを
供給する主ガス管、副ガス管と、前記ガス管の途中に配
設される電池電磁弁と、前記主ガス管、副ガス管の途中
に配設されるメインバルブ、パイロットバルブと、モー
タの回転により、上記各バルブを開閉操作するモータ式
駆動機構と、前記パイロットバーナに点火する為の点火
器と、前記パイロットバーナの燃焼状態を検知する燃焼
状態検出手段と、各バルブの開・閉位置を検出するバル
ブ位置検出手段と、点火が指示されると、前記バルブ位
置検出手段が前記パイロットバルブの開位置を検出する
までモータに通電するとともに、前記電池電磁弁に通電
し、前記パイロットバーナの燃焼を検知すると前記メイ
ンバルブの開位置を検出するまで前記モータに通電し、
又、消火が指示されると、前記電池電磁弁への通電を停
止するとともに、前記バルブ位置検出手段が各バルブの
閉位置を検出するまで前記モータに通電する制御器とを
有する。
【0005】上記改良形のガス風呂釜において、電池電
磁弁が正常ならば、消火指示により前記電池電磁弁への
通電が停止すると閉弁状態になる。しかし、固着等によ
り、電池電磁弁が開弁状態で故障する可能性もあり、こ
の場合、ガス管路は、メインバルブやパイロットバルブ
により遮断される状態となる。
【0006】本発明の目的は、電池電磁弁が正常である
か否かの機能確認ができる燃焼装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)燃焼装置は、ガス管から分岐し、メインバーナ、
パイロットバーナに、夫々、ガスを供給する主ガス管、
副ガス管と、前記ガス管の途中に配設される電池電磁弁
と、前記主ガス管、副ガス管の途中に配設されるメイン
バルブ、パイロットバルブと、モータの回転により、上
記各バルブを開閉操作するモータ式駆動機構と、前記パ
イロットバーナに点火する為の点火器と、前記パイロッ
トバーナの燃焼状態を検知する燃焼状態検出手段と、各
バルブの開・閉位置を検出するバルブ位置検出手段と、
点火が指示されると、前記バルブ位置検出手段が前記パ
イロットバルブの開位置を検出するまでモータに通電す
るとともに、前記電池電磁弁に通電し、前記パイロット
バーナの燃焼を検知すると前記メインバルブの開位置を
検出するまで前記モータに通電し、又、消火が指示され
ると、前記電池電磁弁への通電を停止し、前記燃焼状態
検出手段が前記パイロットバーナの消火を検知すると前
記バルブ位置検出手段が各バルブの閉位置を検出するま
で前記モータに通電し、消火が指示されてから所定時間
が経過しても消火を検知しない場合には、前記電池電磁
弁が故障していると判別して各バルブの閉位置を検出す
るまで前記モータに通電する制御器とを有する。
【0008】
【0009】(2)上記(1)の構成を有し、前記制御
器が前記電池電磁弁の故障を検知すると報知する報知手
段を設けた。
【0010】
【作用】〔請求項1について〕 点火が指示されると、制御器は、バルブ位置検出手段が
パイロットバルブの開位置を検出するまでモータに通電
するとともに、電池電磁弁に通電する。これにより、電
池電磁弁及びパイロットバルブが開弁状態になり、パイ
ロットバーナはガス管- 副ガス管を介してガスが供給さ
れ、点火器の作動により点火する。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】燃焼状態検出手段がパイロットバーナの燃
焼を検知すると、制御器は、バルブ位置検出手段がメイ
ンバルブの開位置を検出するまでモータに通電する。こ
れにより、メインバルブが開弁状態になり、メインバー
ナにはガス管- 主ガス管を介してガスが供給され、パイ
ロットバーナにより点火して燃焼を開始する。
【0015】消火が指示されると、制御器は、電池電磁
弁への通電を停止し、燃焼状態検出手段がパイロットバ
ーナの消火を検知するとバルブ位置検出手段が各バルブ
の閉位置を検出するまで制御器がモータに通電する。こ
れにより、電池電磁弁及び各バルブが共に閉弁する{電
池電磁弁が正常の場合}。
【0016】しかし、電池電磁弁が開弁状態で故障した
場合は、消火が指示され、電池電磁弁への通電が停止さ
れても電池電磁弁が開弁状態を維持するのでバーナは燃
焼を継続する。そこで、所定時間が経過しても、消火状
態が検知できない場合、電池電磁弁が故障していると判
別する。尚、故障と判断した後は、各バルブの閉位置を
検出するまでモータに通電するので各バルブが閉弁し、
各バーナは消火する。
【0017】〔請求項2について〕 電池電磁弁が故障していると制御器が判断した場合には
報知手段が報知する。
【0018】
【発明の効果】〔請求項1について〕 消火が指示されると、制御器は、燃焼状態検出手段が燃
焼器の消火{電池電磁弁への通電停止により電池電磁弁
が閉弁する}を検知してからモータに通電してバルブを
閉弁駆動する構成である。
【0019】
【0020】
【0021】この為、電池電磁弁が正常である{消火が
指示されると燃焼器が消火する}か開弁ロック故障して
いる{消火が指示されても燃焼器が消火しない}かをチ
ェックする事ができる。尚、電池電磁弁が開弁ロック故
障している場合は、消火が指示されてから所定時間経過
後に電池開閉弁がモータによって閉弁状態になり消火す
るので問題がない。
【0022】〔請求項2について〕 電池電磁弁が故障していると制御器が判断した場合には
報知手段が報知する構成であるので、燃焼器が燃焼して
いるか否かが容易に判らない構造の燃焼装置であって
も、電池電磁弁が故障しているか否かが容易に判る。
【0023】
【実施例】本発明の一実施例(請求項1、2に対応)を
図1〜図8に基づいて説明する。図1、図2に示す様
に、屋外設置用のガス風呂釜Aは、ガス管1から分岐し
メインバーナ11、パイロットバーナ12にガスを供給
する主ガス管111、副ガス管112と、ガス管1中に
配設される電池電磁弁2と、主ガス管111及び副ガス
管112中に配設されるメインバルブ3及びパイロット
バルブ4と、ギアドモータ51の回転により、メインバ
ルブ3及びパイロットバルブ4を開閉操作するモータ式
駆動機構5と、パイロットバーナ12を点火する為の電
極31と、パイロットバーナ12の点・消火を検知する
サーモカップル32と、各バルブの開・閉位置{ギアド
モータ51の回転位置}を検出するバルブ位置検出機構
6と、マイクロコンピュータ71を有する電装ユニット
7とを有する。又、8は電装ユニット7に接続線81に
より繋がれるリモコン、91は熱交換器、92は排気
筒、93は乾電池、113はガス圧を一定にするための
ガバナである。
【0024】メインバーナ11は、ブンゼン燃焼式(1
2000kcal/h)であり、浴槽の水が通過する熱
交換器91の下方に複数配設されて、熱交換器91を加
熱する。パイロットバーナ12は、メインバーナ11を
点火させるためのものである。
【0025】電池電磁弁2は、乾電池93(単一×2
本)の起電力(3V)で作動する電磁弁であり、電池電
磁弁駆動回路72を介して吸引電流(230mA×0.
3秒)が流されて吸着し、吸着後、保持電流(1.6m
A)により保持される。
【0026】メインバルブ3、パイロットバルブ4は、
モータ式駆動機構5に連設され、後述するカムの回転に
よりロッドが押圧・押圧解除され、図3に示す各カムの
回転位置で開弁・閉弁する。
【0027】モータ式駆動機構5は、ギアドモータ5
1、ギアドモータ51の回転を減速する減速歯車群、減
速歯車群により減速回転するカム等により構成され、ギ
アドモータ51の回転により、図3に示す各カムの回転
位置でメインバルブ3及びパイロットバルブ4を開弁・
閉弁する。尚、ギアドモータ51はモータ駆動回路75
を介してマイクロコンピュータ71により制御される。
【0028】電極31は、点火タイミング時にイグナイ
タ回路73により高電圧が印加され、スパーク放電す
る。サーモカップル32は、燃焼炎に晒されて熱起電力
を発生し、該熱起電力は燃焼状態検出回路74を介して
マイクロコンピュータ71に入力される。
【0029】バルブ位置検出機構6は、上記カムに形成
された二組の凹溝と、これら凹溝にバネ片を弾着させた
マイクロスイッチMS1、MS2とにより構成される。
尚、カムの回転位置によりマイクロスイッチMS1、M
S2は、図3に示す様にオン・オフする。
【0030】電装ユニット7は、マイクロコンピュータ
71、電池電磁弁駆動回路72、イグナイタ回路73、
燃焼状態検出回路74、タイマー回路741、モータ駆
動回路75、処理回路76、電源回路77、分圧回路7
8、及びLED駆動回路79を具備する。
【0031】電池電磁弁駆動回路72は、マイクロコン
ピュータ71の指示により、図4、図5に示すタイムチ
ャートに示す様に、電池電磁弁2に、吸着電流、保持電
流を流す。イグナイタ回路73は、マイクロコンピュー
タ71の指示により、図4、図5に示すタイムチャート
に示す期間、電極31に高電圧を印加する。タイマー回
路741は、各時定数を有し、タイムアップすると、電
池電磁弁駆動回路72に、電池電磁弁2の保持停止等を
指示する。
【0032】モータ駆動回路75は、マイクロコンピュ
ータ71の指示により、図4、図5に示すタイムチャー
トに示す様にギアドモータ51に通電する。処理回路7
6は、マイクロスイッチMS1、MS2の接点状態を、
Hi、Loレベルに変換し、マイクロコンピュータ71
に出力する。
【0033】電源回路77は、電池電圧が低下しても出
力電圧がDC3Vを維持する昇圧形安定化回路や、電源
を遮断する遮断回路等を有する。分圧回路78は、タイ
マーボリューム82の抵抗値に対応する分圧電圧を出力
し、該分圧出力をマイクロコンピュータ71に入力す
る。尚、タイマーボリューム82の抵抗値に応じて、燃
焼タイマーTnのタイマー時間がマイクロコンピュータ
71により0分〜80分に決定される。
【0034】LED駆動回路79は、マイクロコンピュ
ータ71の指示により、LED83、84をパルス駆動
し、図4、図5に示す様に、LED83、84を点灯、
消灯、又は所定タイミングで点滅させる。
【0035】マイクロコンピュータ71は、電源回路7
7、分圧回路78、処理回路76、及び燃焼状態検出回
路74の各出力に基づき、図6〜図8に示す様に動作が
行われる様に、LED駆動回路79、イグナイタ回路7
3、電池電磁弁駆動回路72、モータ駆動回路75に指
示する。
【0036】リモコン8は、80分迄の燃焼時間を設定
するタイマーボリューム82(20KΩ)、電池確認用
のLED83(緑色発光)、燃焼確認用のLED84
(赤色発光)、点火又は消火を指示する点火スイッチ8
5(常開形の押ボタンスイッチ)により構成される。
【0037】次に、ガス風呂釜Aの作動を、図6〜図8
に示すフローチャート、図3〜図5のタイムチャート等
に基づいて説明する。尚、図3、図4は、夫々、電池電
磁弁2の正常時、図5は開弁ロック故障時におけるタイ
マ消火(又は手動消火)のタイムチャートである。
【0038】燃焼タイマーTnが3分以上となる様に、
タイマーボリューム82の摘み821を回す{図3の状
態861}。尚、燃焼タイマーTnが3分未満の場合
は、燃焼タイマーTnの設定がないものと見なす。ステ
ップs1で、マイクロコンピュータ71は、点火スイッ
チ85が押圧操作されたか否か電源回路77からの信号
に基づいて判別し、押圧操作を検知した場合{(YE
S);図4、5の“点火操作”}はステップs2に進
む。ステップs2で、マイクロコンピュータ71は、燃
焼タイマーTnが3分以上であるか否か判別し、Tn≧
3分の場合(YES)はステップs3に進み、Tn<3
分の場合(NO)はステップs1に戻る。
【0039】ステップs3で、マイクロコンピュータ7
1は、イグナイタ回路73を作動させ、ステップs4に
進む。
【0040】ステップs4で、マイクロコンピュータ7
1は、ギアドモータ51が回転する様にモータ駆動回路
75に指示し、ステップs5に進む。これにより、パイ
ロットバルブ4が閉→開になる。
【0041】ステップs5で、マイクロコンピュータ7
1は、パイロットバルブ4が開位置になったか否か、マ
イクロスイッチMS1、MS2の接点状態を処理回路7
6を介して判別し、開位置になっていると判別した場合
(YES)はステップs6に進む。
【0042】ステップs6で、マイクロコンピュータ7
1は、ギアドモータ51の停止をモータ駆動回路75に
指示してギアドモータ51を停止させ{図3の状態86
2}、ステップs7に進む。
【0043】ステップs7で、マイクロコンピュータ7
1は、電池電磁弁2に吸引電流(230mA×0.3秒
間)を流し、吸引後、保持電流(1.6mA)が継続し
て流れる様に電池電磁弁駆動回路72に指示する。ステ
ップs8で、マイクロコンピュータ71は、パイロット
バーナ12が着火しているか否かを、燃焼状態検出回路
74を介してサーモカップル32の熱起電力が所定値以
上であるか否かにより判別し、着火を検知した場合
{(YES);図4、5の“TC着火検知”}はステッ
プs10に進み、検知しない場合(NO)はステップs
9に進む。
【0044】ステップs9で、イグナイタ回路73の作
動から25秒経過したか否か判別し、経過した場合(Y
ES)はステップs27に進み、経過していない場合
(NO)はステップs8に戻る。
【0045】ステップs10で、マイクロコンピュータ
71は、イグナイタ回路73を停止させ、ステップs1
1に進む。ステップs11で、マイクロコンピュータ7
1は、ギアドモータ51が回転する様にモータ駆動回路
に指示し、ステップs12に進む。これにより、メイン
バルブ3が閉→開になる。
【0046】ステップs12で、マイクロコンピュータ
71は、メインバルブ3が開位置になったか否か、マイ
クロスイッチMS1、MS2の接点状態を処理回路76
を介して判別し、開位置になっていると判別した場合
(YES)はステップs13に進む。
【0047】ステップs13で、マイクロコンピュータ
71は、ギアドモータ51の停止をモータ駆動回路75
に指示してギアドモータ51を停止させ{図3の状態8
63;図4、図5の“MV全開”}、ステップs14に
進む。
【0048】ステップs14で、メインバーナ11によ
る燃焼を継続し、ステップs15に進む。ステップs1
5で、燃焼タイマーTnが0分であるか否か判別し、T
n=0分の場合{(YES);図4、図5の“消火指
示”}はステップs16に進み、Tn>0の場合はステ
ップs14に戻ってメインバーナ11による燃焼を継続
する。尚、燃焼タイマーTnは時間経過により0分にな
る以外に、タイマーボリューム82を左端に回し切って
も0分となる。
【0049】ステップs16で、マイクロコンピュータ
71は、電池電磁弁2への保持電流が遮断される様に電
池電磁弁駆動回路72に指示し、ステップs17に進
む。これにより、電池電磁弁2が閉弁する(正常時)。
【0050】ステップs17で、マイクロコンピュータ
71は、パイロットバーナ12が消火しているか否か
を、燃焼状態検出回路74を介してサーモカップル32
の熱起電力が所定値未満であるか否かにより判別し、検
知しない場合(NO)はステップs18に進み、消火を
検知した場合{(YES);図4の“TC消火検知”}
はステップs23に進む。
【0051】ステップs18で、電池電磁弁2への保持
電流遮断から120秒が経過したか否か判別し、経過し
ていない場合(NO)はステップs17に戻り、経過し
ている場合(YES)はステップs19に進む。尚、1
20秒は、電池電磁弁2が閉弁して消火してもサーモカ
ップル32の熱起電力が所定値未満になるのに数秒〜数
十秒かかるため、誤判別防止のため、余裕をもって決め
てある。
【0052】ステップs19で、マイクロコンピュータ
71は、ギアドモータ51が回転する様にモータ駆動回
路75に指示し、ステップs20に進む。これにより、
メインバルブ3が開→閉になり、パイロットバルブ4も
遅れて開→閉になる。
【0053】ステップs20で、マイクロコンピュータ
71は、メインバルブ3及びパイロットバルブ4が共に
閉位置になったか否か、マイクロスイッチMS1、MS
2の接点状態を処理回路76を介して判別し、共に閉位
置になっていると判別した場合(YES)はステップs
21に進む。
【0054】ステップs21で、マイクロコンピュータ
71は、ギアドモータ51の停止をモータ駆動回路75
に指示してギアドモータ51を停止させ、ステップs2
2に進む。
【0055】ステップs22で、マイクロコンピュータ
71は、電池電磁弁2の故障を、駆動回路79を介して
LED83、84を同期点滅(1秒間点灯- 1秒間消
灯)させる事により報知する{乾電池93が切れるまで
継続}。尚、電池電磁弁2の故障が検知されると点火ス
イッチ85を受け付けなくなる。
【0056】ステップs23で、マイクロコンピュータ
71は、ギアドモータ51が回転する様にモータ駆動回
路に指示し、ステップs24に進む。これにより、メイ
ンバルブ3が開→閉になり、パイロットバルブ4も遅れ
て開→閉になる。
【0057】ステップs24で、マイクロコンピュータ
71は、メインバルブ3及びパイロット4が共に閉位置
になったか否か、マイクロスイッチMS1、MS2の接
点状態を処理回路76を介して判別し、共に閉位置にな
っていると判別した場合(YES)はステップs25に
進む。
【0058】ステップs25で、マイクロコンピュータ
71は、ギアドモータ51の停止をモータ駆動回路75
に指示してギアドモータ51を停止させ{図3の状態8
64;図4の“停止”}、ステップs26に進む。ステ
ップs26で、マイクロコンピュータ71は、電源回路
77に指示して電源を遮断する。
【0059】ステップs27で、マイクロコンピュータ
71は、電池電磁弁2への保持電流が遮断される様に電
池電磁弁駆動回路72に指示し、ステップs28に進
む。これにより、電池電磁弁2が閉弁する。ステップs
28で、マイクロコンピュータ71は、イグナイタ回路
73を停止させ、ステップs29に進む。
【0060】ステップs29で、マイクロコンピュータ
71は、ギアドモータ51が回転する様にモータ駆動回
路75に指示し、ステップs30に進む。これにより、
メインバルブ3が開→閉になり、パイロットバルブ4も
遅れて開→閉になる。
【0061】ステップs30で、マイクロコンピュータ
71は、メインバルブ3及びパイロット4が共に閉位置
になったか否か、マイクロスイッチMS1、MS2の接
点状態を処理回路76を介して判別し、共に閉位置にな
っていると判別した場合(YES)はステップs31に
進む。
【0062】ステップs31で、マイクロコンピュータ
71は、ギアドモータ51の停止をモータ駆動回路75
に指示してギアドモータ51を停止させ、ステップs3
2に進む。ステップs32で、マイクロコンピュータ7
1は、電源回路77に指示して電源を遮断する。
【0063】次に、本実施例のガス風呂釜Aの利点を述
べる。 〔ア〕燃焼タイマーTnが0分となって消火が指示され
ると、マイクロコンピュータ71は、電池電磁弁2への
保持電流の遮断を最初に指示し(ステップs16)、こ
れにより電池電磁弁2が閉弁する(正常の場合)か否
(開弁ロック故障の場合)かの電磁弁メカチェックを、
ステップs17とステップs18により実施している。
【0064】そして、開弁ロック故障であると判別され
た場合{ステップs18でYESの場合}は、パイロッ
トバーナ12及びメインバーナ11の消火後{ギアドモ
ータ51への通電指示により、パイロットバルブ4及び
メインバルブ3が閉弁する}に、電池電磁弁2の故障を
報知する(ステップs22)構成である。この為、使用
者は、消火指示時にガス風呂釜Aの近傍から離れていて
も、電池電磁弁2の故障発生を容易に知る事ができる
{図5の“報知”以降}。
【0065】〔イ〕又、電池電磁弁2が故障すると、点
火スイッチ85を受け付けなくなるので、使用者は、必
ず、サービスセンターへ修理を依頼する。この為、電池
電磁弁2が故障状態でガス風呂釜Aが使用されない。
【0066】〔ウ〕電池電磁弁2が故障した場合には、
LED83、84の同期点滅を行う構成である。このた
め、異常報知用の素子を新たに設ける必要が無いととも
に、注意をひくので使用者に強く故障を報知する事がで
きる。
【0067】本発明は、上記実施例以外に、次の実施態
様を含む。a.燃焼装置が、元止式のガス湯沸器や、ガ
スこんろ等の場合は、燃焼器の燃焼状態が、燃焼音や燃
焼炎により確認できるので、請求項2の報知手段は必ず
しも必要では無い。
【0068】b.電池電磁弁2の異常に伴う異常報知
は、その他、ブザー、合成音声、図形表示等でも良い。 c.燃料は、ガス以外に、石油等の液体燃料であっても
良い。尚、燃料がガスの場合が特に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガス風呂釜の構成を示
す説明図である。
【図2】そのガス風呂のブロック図である。
【図3】そのガス風呂において、カムの回転位置と、バ
ルブ位置、マイクロスイッチ等との関係を示す状態説明
図である。
【図4】そのガス風呂において、経過時間に伴う各部材
の作動を示すタイムチャートである{電池電磁弁の正常
時}。
【図5】そのガス風呂において、経過時間に伴う各部材
の作動を示すタイムチャートである{電池電磁弁の故障
時}。
【図6】そのガス風呂釜の作動を示すフローチャートで
ある。
【図7】そのガス風呂釜の作動を示すフローチャートで
ある。
【図8】そのガス風呂釜の作動を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ガス管(燃料供給管路) 2 電池電磁弁(元電磁弁) 3 メインバルブ(開閉弁) 4 パイロットバルブ(開閉弁) 5 モータ式駆動機構 6 バルブ位置検出機構(弁位置検出手段、バルブ位置
検出手段) 7 電装ユニット(制御器) 11 メインバーナ(燃焼器) 12 パイロットバーナ(燃焼器) 31 電極(点火器) 32 サーモカップル(燃焼状態検出手段) 51 ギアドモータ 73 イグナイタ回路(点火器) 74 燃焼状態検出回路(燃焼状態検出手段) 111 主ガス管 112 副ガス管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 厚史 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナ イ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−221671(JP,A) 特開 平5−256512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/10 320 F23N 1/00 102 F23N 5/24 F23N 5/24 105

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス管から分岐し、メインバーナ、パイ
    ロットバーナに、夫々、ガスを供給する主ガス管、副ガ
    ス管と、 前記ガス管の途中に配設される電池電磁弁と、 前記主ガス管、副ガス管の途中に配設されるメインバル
    ブ、パイロットバルブと、 モータの回転により、上記各バルブを開閉操作するモー
    タ式駆動機構と、 前記パイロットバーナに点火する為の点火器と、 前記パイロットバーナの燃焼状態を検知する燃焼状態検
    出手段と、 各バルブの開・閉位置を検出するバルブ位置検出手段
    と、 点火が指示されると、前記バルブ位置検出手段が前記パ
    イロットバルブの開位置を検出するまでモータに通電す
    るとともに、前記電池電磁弁に通電し、前記パイロット
    バーナの燃焼を検知すると前記メインバルブの開位置を
    検出するまで前記モータに通電し、 又、消火が指示されると、前記電池電磁弁への通電を停
    止し、前記燃焼状態検出手段が前記パイロットバーナの
    消火を検知すると前記バルブ位置検出手段が各バルブの
    閉位置を検出するまで前記モータに通電し、消火が指示
    されてから所定時間が経過しても消火を検知しない場合
    には、前記電池電磁弁が故障していると判別して各バル
    ブの閉位置を検出するまで前記モータに通電する制御器
    とを有する燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記制御器が前記電池電磁弁の故障を検
    知すると報知する報知手段を設けた請求項1記載の燃焼
    装置。
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