JP3005494B2 - 湯沸器 - Google Patents
湯沸器Info
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- JP3005494B2 JP3005494B2 JP9121791A JP12179197A JP3005494B2 JP 3005494 B2 JP3005494 B2 JP 3005494B2 JP 9121791 A JP9121791 A JP 9121791A JP 12179197 A JP12179197 A JP 12179197A JP 3005494 B2 JP3005494 B2 JP 3005494B2
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- Japan
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- motor
- safety valve
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- Regulation And Control Of Combustion (AREA)
- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湯沸器に関し、詳し
くはモータ駆動で電磁安全弁と器具栓とを開弁して出湯
する湯沸器に関する。
くはモータ駆動で電磁安全弁と器具栓とを開弁して出湯
する湯沸器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、湯沸器のガス流路に電
磁安全弁と器具栓(ガス開閉弁)とを一軸上に設け、モ
ータの駆動により両者の弁軸を同時に押してガス流路を
開くものが知られている。
磁安全弁と器具栓(ガス開閉弁)とを一軸上に設け、モ
ータの駆動により両者の弁軸を同時に押してガス流路を
開くものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た電磁安全弁と器具栓とを一軸上に設け、モータの駆動
により両者の弁軸を同時に押してガス流路を開く湯沸器
にあっては、開弁途中で電池外れのように電源供給が断
たれたり、モータが異常ロックした場合(以下モータ異
常という)には、器具栓だけでなく電磁安全弁も強制的
に押し開かれた状態が続いてしまい、ガスを遮断する機
能が全くなくなってしまう。従って、燃焼開始後であれ
ば燃焼を停止させることができず、また、燃焼開始前で
あれば生ガスが流出してしまい、いずれにしても危険で
ある。本発明の湯沸器は上記課題を解決し、ガス流路の
電磁安全弁と器具栓とを単一のモータでタイミングを変
えて開弁することにより、上記従来の問題点を解消する
ことを目的とする。
た電磁安全弁と器具栓とを一軸上に設け、モータの駆動
により両者の弁軸を同時に押してガス流路を開く湯沸器
にあっては、開弁途中で電池外れのように電源供給が断
たれたり、モータが異常ロックした場合(以下モータ異
常という)には、器具栓だけでなく電磁安全弁も強制的
に押し開かれた状態が続いてしまい、ガスを遮断する機
能が全くなくなってしまう。従って、燃焼開始後であれ
ば燃焼を停止させることができず、また、燃焼開始前で
あれば生ガスが流出してしまい、いずれにしても危険で
ある。本発明の湯沸器は上記課題を解決し、ガス流路の
電磁安全弁と器具栓とを単一のモータでタイミングを変
えて開弁することにより、上記従来の問題点を解消する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1の湯沸器は、ガスバーナの燃焼熱により、
通水される水を加熱する熱交換器と、上記ガスバーナへ
のガス供給路を開閉する器具栓と、上記ガスバーナへの
ガス供給路に設けられ、閉弁方向に付勢され電磁力によ
り開弁状態を保持する電磁安全弁と、出湯指令を受けて
上記器具栓および電磁安全弁を開弁制御する開弁制御部
とを備えた湯沸器において、上記開弁制御部は、上記器
具栓と上記電磁安全弁とを単一のモータによって、該モ
ータと連動する作動体を介してそれぞれの動作タイミン
グをずらして開弁駆動するように構成し、上記器具栓を
開弁する前に、先に上記電磁安全弁を開弁し電磁石に通
電して電磁力により開弁保持状態にすることを要旨とす
る。
明の請求項1の湯沸器は、ガスバーナの燃焼熱により、
通水される水を加熱する熱交換器と、上記ガスバーナへ
のガス供給路を開閉する器具栓と、上記ガスバーナへの
ガス供給路に設けられ、閉弁方向に付勢され電磁力によ
り開弁状態を保持する電磁安全弁と、出湯指令を受けて
上記器具栓および電磁安全弁を開弁制御する開弁制御部
とを備えた湯沸器において、上記開弁制御部は、上記器
具栓と上記電磁安全弁とを単一のモータによって、該モ
ータと連動する作動体を介してそれぞれの動作タイミン
グをずらして開弁駆動するように構成し、上記器具栓を
開弁する前に、先に上記電磁安全弁を開弁し電磁石に通
電して電磁力により開弁保持状態にすることを要旨とす
る。
【0005】上記課題を解決する本発明の請求項2の湯
沸器は、上記請求項1記載のモータが過負荷状態にある
か否かを監視し、過負荷状態を検出した場合に上記モー
タへの通電を停止すると共に、上記電磁安全弁への開弁
保持用通電を停止することを要旨とする。
沸器は、上記請求項1記載のモータが過負荷状態にある
か否かを監視し、過負荷状態を検出した場合に上記モー
タへの通電を停止すると共に、上記電磁安全弁への開弁
保持用通電を停止することを要旨とする。
【0006】上記構成を有する本発明の請求項1の湯沸
器は、器具栓を開弁する前に、先に電磁安全弁の開弁動
作を行なうため、電磁安全弁の開弁中にモータ異常を生
じた場合でも器具栓でガス遮蔽が行われており、一方、
器具栓開弁中にモータ異常が生じた場合では電磁安全弁
への通電を停止することにより閉弁可能であるので安全
である。特に、モータのように機械的駆動力により開弁
するシステムでは、停電や過負荷異常等により開弁中に
モータロックした場合には、閉弁不能になりガス遮断で
きなくなる恐れがあるが、本発明では、このような問題
が解消され安全なシステムを構成することができる。ま
た、駆動源として電気エネルギーの機械エネルギーへの
変換効率のよい単一のモータを用いて器具栓および電磁
安全弁を駆動させるため、電力消費が少なく、しかも、
両者をタイミングをずらして駆動させるため、モータ負
荷が少なくなり突入電流を抑えることができ一層電力消
費の抑制に有効である。また、突入電流による電源電圧
降下を抑え、電源電圧が最低作動保証電圧を下回らない
使用可能期間を長くする事ができ、低電力消費とあわせ
て電池寿命(電池交換サイクル)を延ばすことができ
る。また、モータの出力も小さくてすむ。しかも、従来
より一般に用いられている複数の駆動源を用いて開閉制
御するものに比べ、構成が簡単になり低コストにて製造
できる。
器は、器具栓を開弁する前に、先に電磁安全弁の開弁動
作を行なうため、電磁安全弁の開弁中にモータ異常を生
じた場合でも器具栓でガス遮蔽が行われており、一方、
器具栓開弁中にモータ異常が生じた場合では電磁安全弁
への通電を停止することにより閉弁可能であるので安全
である。特に、モータのように機械的駆動力により開弁
するシステムでは、停電や過負荷異常等により開弁中に
モータロックした場合には、閉弁不能になりガス遮断で
きなくなる恐れがあるが、本発明では、このような問題
が解消され安全なシステムを構成することができる。ま
た、駆動源として電気エネルギーの機械エネルギーへの
変換効率のよい単一のモータを用いて器具栓および電磁
安全弁を駆動させるため、電力消費が少なく、しかも、
両者をタイミングをずらして駆動させるため、モータ負
荷が少なくなり突入電流を抑えることができ一層電力消
費の抑制に有効である。また、突入電流による電源電圧
降下を抑え、電源電圧が最低作動保証電圧を下回らない
使用可能期間を長くする事ができ、低電力消費とあわせ
て電池寿命(電池交換サイクル)を延ばすことができ
る。また、モータの出力も小さくてすむ。しかも、従来
より一般に用いられている複数の駆動源を用いて開閉制
御するものに比べ、構成が簡単になり低コストにて製造
できる。
【0007】上記構成を有する本発明の請求項2の湯沸
器は、モータの過負荷状態が検出された場合には、モー
タへの通電および電磁安全弁への開弁保持用の通電を停
止するため、異常状態での継続使用が防止されるととも
に、器具栓の開弁動作中にモータ異常が生じたような場
合であっても電磁安全弁の閉弁によりガス遮断すること
ができる。この結果、非常に安全性の高いものとなる。
器は、モータの過負荷状態が検出された場合には、モー
タへの通電および電磁安全弁への開弁保持用の通電を停
止するため、異常状態での継続使用が防止されるととも
に、器具栓の開弁動作中にモータ異常が生じたような場
合であっても電磁安全弁の閉弁によりガス遮断すること
ができる。この結果、非常に安全性の高いものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の湯沸器の好適
な実施例について説明する。図1は一実施例としてのミ
キシング型の元止式湯沸器の概略を示した展開構成図で
あって、WVは水栓で、該水栓としてダイヤフラム式給
水弁を用い、給水経路4の上流側に装備され、その構造
はダイヤフラム弁5の弁孔6に発条7によって閉止方向
に付勢されたパイロット弁8を接離可能に設け、該パイ
ロット弁8を進退させて弁孔6を開閉することによりダ
イヤフラム弁5を給水圧で開閉し熱交換器9への給水と
給水停止及び出水が行いうるようになっている。前記水
栓WVたるダイヤフラム式給水弁の後流側に水圧応動装
置Dを隣接し、該水圧応動装置Dのダイヤフラム10に
定流量弁V3 と水圧自動ガス弁V4 を連設せしめて
定流量弁V3 と水圧自動ガス弁V4 がダイヤフラム
10を介して給水圧に応動しガスバーナ11への供給ガ
ス量と熱交換器9への給水量とが自動制御されるように
なっている。
を一層明らかにするために、以下本発明の湯沸器の好適
な実施例について説明する。図1は一実施例としてのミ
キシング型の元止式湯沸器の概略を示した展開構成図で
あって、WVは水栓で、該水栓としてダイヤフラム式給
水弁を用い、給水経路4の上流側に装備され、その構造
はダイヤフラム弁5の弁孔6に発条7によって閉止方向
に付勢されたパイロット弁8を接離可能に設け、該パイ
ロット弁8を進退させて弁孔6を開閉することによりダ
イヤフラム弁5を給水圧で開閉し熱交換器9への給水と
給水停止及び出水が行いうるようになっている。前記水
栓WVたるダイヤフラム式給水弁の後流側に水圧応動装
置Dを隣接し、該水圧応動装置Dのダイヤフラム10に
定流量弁V3 と水圧自動ガス弁V4 を連設せしめて
定流量弁V3 と水圧自動ガス弁V4 がダイヤフラム
10を介して給水圧に応動しガスバーナ11への供給ガ
ス量と熱交換器9への給水量とが自動制御されるように
なっている。
【0009】MVは電磁安全弁で、ガス供給経路12の
上流側に装備され、その構造は発条13で閉止方向に付
勢された安全弁V5 が電磁石14に通電されると、そ
の電磁力により開放吸着保持され、電磁石14への通電
が解かれると安全弁V5 が自動閉止されるようになっ
ている。Gは緩点火機構で、ガス供給経路12の下流側
に装備され、器具栓V1 の弁軸15に発条16で閉止
方向に付勢された緩点火バルブV2 を弁軸15に固定
した係止板17と一定の遊びを存して備え、点火時に器
具栓V1 と一定の時間差を存して連動するようにな
し、かつ、ガス供給経路12の器具栓V1 と緩点火バ
ルブV2 間から分岐した緩点火ガス通路18を能力切
替弁V6 の下流側に開口し、緩点火ガス通路18には
緩点火ニードル弁V7 を設けた構造となっている。な
お、19は戻し発条である。
上流側に装備され、その構造は発条13で閉止方向に付
勢された安全弁V5 が電磁石14に通電されると、そ
の電磁力により開放吸着保持され、電磁石14への通電
が解かれると安全弁V5 が自動閉止されるようになっ
ている。Gは緩点火機構で、ガス供給経路12の下流側
に装備され、器具栓V1 の弁軸15に発条16で閉止
方向に付勢された緩点火バルブV2 を弁軸15に固定
した係止板17と一定の遊びを存して備え、点火時に器
具栓V1 と一定の時間差を存して連動するようにな
し、かつ、ガス供給経路12の器具栓V1 と緩点火バ
ルブV2 間から分岐した緩点火ガス通路18を能力切
替弁V6 の下流側に開口し、緩点火ガス通路18には
緩点火ニードル弁V7 を設けた構造となっている。な
お、19は戻し発条である。
【0010】Mは上記水栓WV、電磁安全弁MV、緩点
火機構G等の機能部を駆動する単一のモータで、たとえ
ば、減速ギヤー20付きのギャードモータ等を用い、該
モータMと連動する作動体Kを介して前記各機能部をそ
れぞれの動作タイミングを変えて駆動する。すなわち、
作動体Kとして図2に例示したようなカム体1を用い、
該カム体1をモータMの出力軸に固定してモータMによ
りカム体1を所定の角度だけ間歇的に回転させることに
よって各機能部の駆動をタイミングを変えて行うもので
ある。カム体1としては、水栓WVを駆動するためのカ
ム1aと電磁安全弁MVを駆動するためのカム1b及び
緩点火機構Gを駆動するためのカム1cを同一軸心を保
って並設するほか、釦表示カム1d、カム体1の位置を
検出する2つのカムスイッチS3 、S4 を作動する
カム1e等をも一体に備えた構造とし、水栓駆動用カム
1aに上記ダイヤフラム式給水弁WVのパイロット弁8
の弁軸21に先端部を係合させた作動レバー22の基端
部22bを、また、電磁安全弁駆動用カム1bには電磁
安全弁MVの安全弁V5 と同軸上に発条23で復帰方
向に付勢して設けた押圧杆24を、さらに、緩点火機構
駆動用カム1cには緩点火機構Gの弁軸15をそれぞれ
関連させ、各々のカム1a、1b、1cのカム面の形状
はカム体1がモータMによって所定の角度だけ間歇的に
回転することにより上記各機能部がタイミングを変えて
的確に駆動されるように設定するものである。なお、釦
表示カム1dには表示杆25を、カムスイッチ作動用カ
ム1eにはそのスイッチ杆26,27をそれぞれ関連さ
せるものである。
火機構G等の機能部を駆動する単一のモータで、たとえ
ば、減速ギヤー20付きのギャードモータ等を用い、該
モータMと連動する作動体Kを介して前記各機能部をそ
れぞれの動作タイミングを変えて駆動する。すなわち、
作動体Kとして図2に例示したようなカム体1を用い、
該カム体1をモータMの出力軸に固定してモータMによ
りカム体1を所定の角度だけ間歇的に回転させることに
よって各機能部の駆動をタイミングを変えて行うもので
ある。カム体1としては、水栓WVを駆動するためのカ
ム1aと電磁安全弁MVを駆動するためのカム1b及び
緩点火機構Gを駆動するためのカム1cを同一軸心を保
って並設するほか、釦表示カム1d、カム体1の位置を
検出する2つのカムスイッチS3 、S4 を作動する
カム1e等をも一体に備えた構造とし、水栓駆動用カム
1aに上記ダイヤフラム式給水弁WVのパイロット弁8
の弁軸21に先端部を係合させた作動レバー22の基端
部22bを、また、電磁安全弁駆動用カム1bには電磁
安全弁MVの安全弁V5 と同軸上に発条23で復帰方
向に付勢して設けた押圧杆24を、さらに、緩点火機構
駆動用カム1cには緩点火機構Gの弁軸15をそれぞれ
関連させ、各々のカム1a、1b、1cのカム面の形状
はカム体1がモータMによって所定の角度だけ間歇的に
回転することにより上記各機能部がタイミングを変えて
的確に駆動されるように設定するものである。なお、釦
表示カム1dには表示杆25を、カムスイッチ作動用カ
ム1eにはそのスイッチ杆26,27をそれぞれ関連さ
せるものである。
【0011】上記モータMには、たとえば、フェザータ
ッチ式の操作釦2と連動する点火スイッチS1 を接続
して、点火時に操作釦2をタッチ操作する(僅かに押圧
する)ことにより点火スイッチS1 がON保持されて
モータMが起動する構造となすほか、第7図に示されて
いるようにキッチンシャワー3に備えた、たとえば、タ
ッチ式の操作スイッチS2 をモータMと前記点火スイ
ッチS1 を介して接続し、点火スイッチS1 を予め
ON保持しておき、以後キッチンシャワー3に備えたタ
ッチ式の操作スイッチS2 をON、OFFするだけで
モータMの起動停止が行いうる構造等とするものであ
る。また、モータMの起動に対応してモータMの過負荷
監視シーケンスを前記各機能部に設けて、モータMに必
要以上の負荷がかかったときシーケンス制御によってモ
ータMを停止する構造を付加している。さらに、前記水
栓WV、電磁安全弁MV、緩点火機構G等の各機能部に
監視シーケンスを設けて、各機能部の動作を該監視シー
ケンスで常時監視し、異常発生時はシーケンス制御で当
該動作を直ちにやり直す構造としている。
ッチ式の操作釦2と連動する点火スイッチS1 を接続
して、点火時に操作釦2をタッチ操作する(僅かに押圧
する)ことにより点火スイッチS1 がON保持されて
モータMが起動する構造となすほか、第7図に示されて
いるようにキッチンシャワー3に備えた、たとえば、タ
ッチ式の操作スイッチS2 をモータMと前記点火スイ
ッチS1 を介して接続し、点火スイッチS1 を予め
ON保持しておき、以後キッチンシャワー3に備えたタ
ッチ式の操作スイッチS2 をON、OFFするだけで
モータMの起動停止が行いうる構造等とするものであ
る。また、モータMの起動に対応してモータMの過負荷
監視シーケンスを前記各機能部に設けて、モータMに必
要以上の負荷がかかったときシーケンス制御によってモ
ータMを停止する構造を付加している。さらに、前記水
栓WV、電磁安全弁MV、緩点火機構G等の各機能部に
監視シーケンスを設けて、各機能部の動作を該監視シー
ケンスで常時監視し、異常発生時はシーケンス制御で当
該動作を直ちにやり直す構造としている。
【0012】なお、図1において、S5 は水圧スイッ
チで、水圧応動装置Dのダイヤフラム10と連動する水
圧自動ガス弁V4 の弁軸28に備えたカム29によっ
て作動されるようになっている。従って、熱交換器9に
水が流れている時にのみONするように作動する。V
9 は湯温調節バルブで、前記操作釦2と歯車30、3
1を介して連動し、操作釦2を回動操作することで、熱
交換器9へ給水管34を介して供給される給水量とミキ
サーHへ給水管35を介して供給される給水量が調整さ
れて出湯温度の調節が行いうるほか、水だけの出水経路
も構成するようになっており、出水時は操作釦2を「出
水」の位置に回動すると歯車31に設けたカム31aで
出水スイッチS6 を作動して湯沸かしに必要な各機能
部をすべてOFFし、出水だけが確実に行えるようにし
ている。36は出湯管、32はストレーナ、V8 はガ
スガバナ、33は緩点火ガス通路18から分岐したパイ
ロットガス通路、4aは給水経路4の水入口、12aは
ガス供給経路12のガス入口である。
チで、水圧応動装置Dのダイヤフラム10と連動する水
圧自動ガス弁V4 の弁軸28に備えたカム29によっ
て作動されるようになっている。従って、熱交換器9に
水が流れている時にのみONするように作動する。V
9 は湯温調節バルブで、前記操作釦2と歯車30、3
1を介して連動し、操作釦2を回動操作することで、熱
交換器9へ給水管34を介して供給される給水量とミキ
サーHへ給水管35を介して供給される給水量が調整さ
れて出湯温度の調節が行いうるほか、水だけの出水経路
も構成するようになっており、出水時は操作釦2を「出
水」の位置に回動すると歯車31に設けたカム31aで
出水スイッチS6 を作動して湯沸かしに必要な各機能
部をすべてOFFし、出水だけが確実に行えるようにし
ている。36は出湯管、32はストレーナ、V8 はガ
スガバナ、33は緩点火ガス通路18から分岐したパイ
ロットガス通路、4aは給水経路4の水入口、12aは
ガス供給経路12のガス入口である。
【0013】上記構成において、以下にその作用を図3
の作動説明図及び図4ないし図7のフローチャートに基
づいて説明する。基本的な作動原理は、図3に示されて
いるように、点火及び出湯にあたり、操作釦2を操作し
て点火スイッチS1 がON保持されると、モータMが
起動してカム体1が一定の角度回転する間にA→B→C
→D→Eの順に各機能部が一定のタイミングを保って作
動し、点火及び出湯動作に入り、カムスイッチS3 ,
S4 がカム体1の各々の作動位置を検出するとモータ
Mは一旦停止し再び起動する。次に、消火及び出湯停止
にあたり、点火スイッチS1 のON保持が解かれ、モ
ータMが起動してカム体1を元位置に戻しE→Aへとス
トレートに各機能部を元位置に復帰せしめリセットする
ことで消火及び出湯停止をする。
の作動説明図及び図4ないし図7のフローチャートに基
づいて説明する。基本的な作動原理は、図3に示されて
いるように、点火及び出湯にあたり、操作釦2を操作し
て点火スイッチS1 がON保持されると、モータMが
起動してカム体1が一定の角度回転する間にA→B→C
→D→Eの順に各機能部が一定のタイミングを保って作
動し、点火及び出湯動作に入り、カムスイッチS3 ,
S4 がカム体1の各々の作動位置を検出するとモータ
Mは一旦停止し再び起動する。次に、消火及び出湯停止
にあたり、点火スイッチS1 のON保持が解かれ、モ
ータMが起動してカム体1を元位置に戻しE→Aへとス
トレートに各機能部を元位置に復帰せしめリセットする
ことで消火及び出湯停止をする。
【0014】上記動作において、出湯中に図示しない元
水栓を閉じることにより出湯を一旦停止した場合は点火
スイッチS1 がONの状態で水圧スイッチS5 がO
FFしてE→A→Bと作動して止まり、元水栓が開にな
ると(出湯する場合)、点火スイッチS1 がONの状
態で水圧スイッチがONになりB→C→D→Eと作動す
る。(図3参照)。また、D→E間においては緩点火の
ため器具栓が開放されると、モータMがある時間(たと
えば、1秒間位)停止し、時間差をおいて、緩点火バル
ブを開く。なお、モータM、すなわち、カム体1の位置
検出用の2つのカムスイッチS3,S4 はA,B,
D,Eにおいて次の表1のとおり作動する。
水栓を閉じることにより出湯を一旦停止した場合は点火
スイッチS1 がONの状態で水圧スイッチS5 がO
FFしてE→A→Bと作動して止まり、元水栓が開にな
ると(出湯する場合)、点火スイッチS1 がONの状
態で水圧スイッチがONになりB→C→D→Eと作動す
る。(図3参照)。また、D→E間においては緩点火の
ため器具栓が開放されると、モータMがある時間(たと
えば、1秒間位)停止し、時間差をおいて、緩点火バル
ブを開く。なお、モータM、すなわち、カム体1の位置
検出用の2つのカムスイッチS3,S4 はA,B,
D,Eにおいて次の表1のとおり作動する。
【表1】上記表1において、○はON、×はOFFを表
す。
す。
【0015】上記基本原理に基づき点火シーケンスを図
4のフローチャートによって説明する。まず、ステップ
100で操作釦2を点火操作すると、点火スイッチS
1 がON保持され次にステップ101で点火スイッチ
S1 がOFF操作されなかったか否かの確認、器具の
電源となる乾電池電圧が一定電圧V1 以上あるか否か
の確認、出水スイッチS6 がOFFしているか否かの
確認をした後、すべてがYESであると、ステップ10
2に至ってモータMが起動し、1つでもNOがあると、
ステップ101の「止」シーケンスが働き点火動作を中
止する。従って、出湯を開始するにあたって電池電圧が
不足している場合には、次のシーケンスに進まないた
め、出湯中に水栓WVや各ガス弁をモータMにより駆動
制御できなくなるといった不具合が防止される。この
「止」シーケンスは最優先のシーケンスとなっており、
また、ステップ101には監視シーケンスが組込まれ、
上記動作を常時監視している。従って、出湯中に電池電
圧が不足してきた場合には、「止」シーケンスが働いて
出湯を停止するため、そのまま使用し続けて電池電圧が
モータ制御不能レベルになってしまうといった事が防止
される。ステップ102でモータMが起動されると、カ
ム体1が回転し、先ず、水栓駆動用カム1aで水栓WV
を開きカムスイッチS3 ,S4 がB位置(表1参照
以下同じ)にあってステップ103でこれを検出すると
モータMは一端停止し、ステップ104で水圧スイッチ
S5 のON、OFFを確認後、水圧スイッチS5 が
ONの場合、つまり熱交換器9へ通水されていることを
確認した場合、ステップ105に至り再びモータMは起
動し、カム体1は回転して電磁安全弁駆動用カム1bで
電磁安全弁MVの安全弁V5 を押し開く。このとき、
モータMの起動と同時にイグナイタIGのON、クイッ
クのON及び電磁石14への保持電流をON状態にす
る。その後、ステップ106に至り、カム体1の緩点火
機構駆動用カム1cで器具栓V1 を開き緩点火ガス通
路18を介して緩点火ニードル弁V7 で調整されたガ
スをメインバーナ11に供給すると同時にパイロットガ
ス通路33を介してパイロットバーナ(図示せず)にも
ガスを供給し、先のイグナイタIGによるプラグからの
スパークでパイロットバーナに点火し、続いてメインバ
ーナ11に緩点火する。このとき、カムスイッチ
S3 ,S4 によりカムがD位置にあることを検出す
ると、モータMは一旦停止するが、ステップ107で器
具栓V1 が開いてから一定の緩点火時間(T2 秒)
の経過を確認した後、モータMは再び起動しカム体1の
緩点火機構駆動用カム1cで緩点火バルブV2 を開
き、ステップ108で緩点火バルブV2 の全開をカム
スイッチS3,S4 によりカム位置がE位置にあるこ
とを検出すると、モータMは一旦停止し一連の点火動作
は完了する。
4のフローチャートによって説明する。まず、ステップ
100で操作釦2を点火操作すると、点火スイッチS
1 がON保持され次にステップ101で点火スイッチ
S1 がOFF操作されなかったか否かの確認、器具の
電源となる乾電池電圧が一定電圧V1 以上あるか否か
の確認、出水スイッチS6 がOFFしているか否かの
確認をした後、すべてがYESであると、ステップ10
2に至ってモータMが起動し、1つでもNOがあると、
ステップ101の「止」シーケンスが働き点火動作を中
止する。従って、出湯を開始するにあたって電池電圧が
不足している場合には、次のシーケンスに進まないた
め、出湯中に水栓WVや各ガス弁をモータMにより駆動
制御できなくなるといった不具合が防止される。この
「止」シーケンスは最優先のシーケンスとなっており、
また、ステップ101には監視シーケンスが組込まれ、
上記動作を常時監視している。従って、出湯中に電池電
圧が不足してきた場合には、「止」シーケンスが働いて
出湯を停止するため、そのまま使用し続けて電池電圧が
モータ制御不能レベルになってしまうといった事が防止
される。ステップ102でモータMが起動されると、カ
ム体1が回転し、先ず、水栓駆動用カム1aで水栓WV
を開きカムスイッチS3 ,S4 がB位置(表1参照
以下同じ)にあってステップ103でこれを検出すると
モータMは一端停止し、ステップ104で水圧スイッチ
S5 のON、OFFを確認後、水圧スイッチS5 が
ONの場合、つまり熱交換器9へ通水されていることを
確認した場合、ステップ105に至り再びモータMは起
動し、カム体1は回転して電磁安全弁駆動用カム1bで
電磁安全弁MVの安全弁V5 を押し開く。このとき、
モータMの起動と同時にイグナイタIGのON、クイッ
クのON及び電磁石14への保持電流をON状態にす
る。その後、ステップ106に至り、カム体1の緩点火
機構駆動用カム1cで器具栓V1 を開き緩点火ガス通
路18を介して緩点火ニードル弁V7 で調整されたガ
スをメインバーナ11に供給すると同時にパイロットガ
ス通路33を介してパイロットバーナ(図示せず)にも
ガスを供給し、先のイグナイタIGによるプラグからの
スパークでパイロットバーナに点火し、続いてメインバ
ーナ11に緩点火する。このとき、カムスイッチ
S3 ,S4 によりカムがD位置にあることを検出す
ると、モータMは一旦停止するが、ステップ107で器
具栓V1 が開いてから一定の緩点火時間(T2 秒)
の経過を確認した後、モータMは再び起動しカム体1の
緩点火機構駆動用カム1cで緩点火バルブV2 を開
き、ステップ108で緩点火バルブV2 の全開をカム
スイッチS3,S4 によりカム位置がE位置にあるこ
とを検出すると、モータMは一旦停止し一連の点火動作
は完了する。
【0016】上記ステップ103、104には水圧スイ
ッチS5 の状態を常時監視する監視シーケンスを組込
み、例えば、水圧スイッチS5 が一度ONになってシ
ーケンス進行中に水圧スイッチS5 がOFFになった
場合には水圧スイッチS5のOFFを優先させ、図3に
示すようにモータをE→A→Bと作動して止まり、元水
栓が開になると(出湯する場合)、点火スイッチS1
がONの状態で水圧スイッチがONになりB→C→D→
Eと作動させて、一旦出湯を停止した後水栓WVを開弁
してカムスイッチS3 ,S4 のB位置を確認しつ
つ、再度水圧スイッチS5 がONするまで待機し、水
圧スイッチS5 のON検知により次のシーケンスに進
行するようにしている。従って、最初に操作釦2による
出湯操作を行なった後は、元水栓の開閉操作に出湯動作
を連動させることができる。つまり、操作釦2を操作す
ることなく、給水配管に設けられた元水栓を開くだけで
出湯が開始され、元水栓を閉じることによりバーナが消
火して出湯が停止するように動作させることが可能とな
る。同様に給湯管に水栓を設けて、先止湯沸器のように
先止操作に出湯動作を連動させることができる。この結
果、いろいろな態様で出湯操作できるため使用者にとっ
て使い勝手のよいものとなる。
ッチS5 の状態を常時監視する監視シーケンスを組込
み、例えば、水圧スイッチS5 が一度ONになってシ
ーケンス進行中に水圧スイッチS5 がOFFになった
場合には水圧スイッチS5のOFFを優先させ、図3に
示すようにモータをE→A→Bと作動して止まり、元水
栓が開になると(出湯する場合)、点火スイッチS1
がONの状態で水圧スイッチがONになりB→C→D→
Eと作動させて、一旦出湯を停止した後水栓WVを開弁
してカムスイッチS3 ,S4 のB位置を確認しつ
つ、再度水圧スイッチS5 がONするまで待機し、水
圧スイッチS5 のON検知により次のシーケンスに進
行するようにしている。従って、最初に操作釦2による
出湯操作を行なった後は、元水栓の開閉操作に出湯動作
を連動させることができる。つまり、操作釦2を操作す
ることなく、給水配管に設けられた元水栓を開くだけで
出湯が開始され、元水栓を閉じることによりバーナが消
火して出湯が停止するように動作させることが可能とな
る。同様に給湯管に水栓を設けて、先止湯沸器のように
先止操作に出湯動作を連動させることができる。この結
果、いろいろな態様で出湯操作できるため使用者にとっ
て使い勝手のよいものとなる。
【0017】また、それぞれのステップにおけるモータ
Mの起動に対応してモータの過負荷監視シーケンスによ
りモータの過負荷を監視し必要以上の負荷がかかった場
合はモータを直ちに停止せしめるようになしている。さ
らに、ステップ105において、イグナイタIGがON
すると、電池確認ランプが点灯しその確認を容易とし、
その確認方法としては、電池電圧が低くなるとランプが
徐々に暗くなるようにするのがよい。
Mの起動に対応してモータの過負荷監視シーケンスによ
りモータの過負荷を監視し必要以上の負荷がかかった場
合はモータを直ちに停止せしめるようになしている。さ
らに、ステップ105において、イグナイタIGがON
すると、電池確認ランプが点灯しその確認を容易とし、
その確認方法としては、電池電圧が低くなるとランプが
徐々に暗くなるようにするのがよい。
【0018】次に、消火シーケンスを図5のフローチャ
ートによって説明すると、ステップ200で操作釦2を
消火操作すると、ステップ202で点火スイッチS1
のON保持解除、電磁安全弁MVの保持電流OFFと同
時にモータMが起動してカム体1を元位置(A位置)に
戻し、ステップ203でこれをカムスイッチS3 ,S
4 によりA位置にあることを検出すると、ステップ2
04でモータMは停止し、すべてのシーケンスを元位置
に復帰せしめリセットする。従って、水圧スイッチS
5 による通水停止の確認をすることなく、操作釦2の
消火操作により直接電磁安全弁MVへの通電を停止して
ガス遮断するため、万が一水栓WVが閉弁不能となって
水圧スイッチS5 がON維持しても消火でき安全であ
る。
ートによって説明すると、ステップ200で操作釦2を
消火操作すると、ステップ202で点火スイッチS1
のON保持解除、電磁安全弁MVの保持電流OFFと同
時にモータMが起動してカム体1を元位置(A位置)に
戻し、ステップ203でこれをカムスイッチS3 ,S
4 によりA位置にあることを検出すると、ステップ2
04でモータMは停止し、すべてのシーケンスを元位置
に復帰せしめリセットする。従って、水圧スイッチS
5 による通水停止の確認をすることなく、操作釦2の
消火操作により直接電磁安全弁MVへの通電を停止して
ガス遮断するため、万が一水栓WVが閉弁不能となって
水圧スイッチS5 がON維持しても消火でき安全であ
る。
【0019】上記消火シーケンスにおいて、「止」シー
ケンス動作中にON操作しても「止」シーケンスが完了
するまで「止」操作を優先させるようになっており、こ
のシーケンスにもモータMの起動に対応する過負荷監視
シーケンスが備えられている。上記点火及び消火シーケ
ンスにおけるモータMの起動に対応するモータ過負荷監
視シーケンスとしては、たとえば、図6に例示されてい
るように、ステップ300でモータMを起動してから一
定時間T5 秒経過後に該モータMに流れる電流を確認
し、一定値A1 以上の場合はステップ301でモータ
Mを停止し、ステップ302のMg保持電流OFF、ボ
タンスイッチON保持解除へ移行せしめるようになすも
のである。
ケンス動作中にON操作しても「止」シーケンスが完了
するまで「止」操作を優先させるようになっており、こ
のシーケンスにもモータMの起動に対応する過負荷監視
シーケンスが備えられている。上記点火及び消火シーケ
ンスにおけるモータMの起動に対応するモータ過負荷監
視シーケンスとしては、たとえば、図6に例示されてい
るように、ステップ300でモータMを起動してから一
定時間T5 秒経過後に該モータMに流れる電流を確認
し、一定値A1 以上の場合はステップ301でモータ
Mを停止し、ステップ302のMg保持電流OFF、ボ
タンスイッチON保持解除へ移行せしめるようになすも
のである。
【0020】以上説明した本実施例の湯沸器によれば、
以下のような効果を生じる。 1 駆動源として電気エネルギーの機械エネルギーへの
変換効率のよい単一のモータを用いて水栓WV、緩点火
機構G、電磁安全弁MVを駆動させるため、電力消費が
少なく、しかも、それぞれをタイミングを変えて駆動さ
せるため、モータ負荷が少なくなり突入電流を抑えるこ
とができ一層電力消費の抑制に有効である。また、突入
電流による電源電圧降下を抑えるため、電源電圧が最低
作動保証電圧を下回らない使用可能期間を長くする事が
でき、低電力消費とあわせて電池寿命(電池交換サイク
ル)を延ばすことができる。また、モータMの出力も小
さくてすむ。また、複数の駆動源を用いてガス側と水側
とを開閉制御するものに比べ、構成が簡単でコンパクト
になり低コストにて製造できる。更に、モータMをタイ
ミングを変えて駆動するため、モータ駆動の都度制御位
置を確認でき、異常動作を十分監視することができ、非
常に安全である。 2 ガス流路の緩点火機構Gを開弁する前に、電磁安全
弁MVの開弁動作を行なうため、電磁安全弁MVの開弁
中にモータ異常が生じた場合でも緩点火機構Gでガス遮
断されており、緩点火機構G開弁中にモータ異常が生じ
た場合は電磁安全弁MVにて閉弁可能であるため、どの
様なケースであっても確実にガス遮断でき非常に安全で
ある。 3 カム体1を用いてガス側水側の各制御弁を開弁する
ため、単一のモータMであってもカム形状や回転角度を
設定するだけで、それらをタイミングよく順次確実に動
作させることが可能となり、構成が簡単になる。 4 出湯を開始するにあたって電池電圧が不足している
場合及び出湯中に電池電圧が不足してきた場合には、
「止」シーケンスが働いて出湯を停止するため、出湯中
に水栓WVや各ガス弁をモータMにより駆動制御できな
くなるといった不具合が防止され安全性が向上する。 5 操作釦2の消火操作時には、水圧スイッチS5 に
よる通水停止の確認をすることなく直接電磁安全弁MV
への通電を停止してガス遮断するため、万が一水栓WV
が閉弁不能となって水圧スイッチS5 がON維持して
も消火でき安全である。 6 出湯途中で元水栓を閉じた場合には、一旦停止した
のち水栓を開弁位置で待機し(図3参照)、熱交換器へ
の通水が再度確認されたとき点火動作に入って燃焼開始
するため、元水栓の手動操作といった使われ方にも安全
に対応し、使い勝手がよい。また、出湯口に水栓を設け
れば、先止式湯沸器のような使い方も可能である。 7 カムスイッチS3 、S4 により水栓WVの全開
状態を検知し、かつ水圧スイッチS5 により熱交換器
9への通水を検知して点火動作に入るため、水栓WV開
弁途中でモータ異常が生じた場合には点火動作に入らな
い。このため、水栓WVの半開状態でロックし所期の流
量が得られない場合に、出湯温度が設定温度を上回って
火傷をするといったこともなく安全である。 8 モータMの過負荷状態が検出された場合には、モー
タMへの通電および電磁安全弁MVへの開弁保持用の通
電を停止するため、モータロック等の異常状態での継続
使用が防止される。 9 点火時には、モータMにより緩点火バルブV2 と
器具栓V1 とが一定の時間差を存して開弁するため、
水圧やガス圧の高低等に影響されることなく、常時確実
な緩点火を行なうことができる。 10 図7の実施例にあっては、点火スイッチS1 を
キッチンシャワー3等に備えた操作スイッチS2 に置
き換えることにより手元操作が可能となり操作性が向上
する。なお、操作スイッチS2 は本実施例においては
マイクロスイッチ等のような機械的スイッチを使用して
いるが赤外線センサー等のような非接触型の電子的スイ
ッチを用いることも自由である。
以下のような効果を生じる。 1 駆動源として電気エネルギーの機械エネルギーへの
変換効率のよい単一のモータを用いて水栓WV、緩点火
機構G、電磁安全弁MVを駆動させるため、電力消費が
少なく、しかも、それぞれをタイミングを変えて駆動さ
せるため、モータ負荷が少なくなり突入電流を抑えるこ
とができ一層電力消費の抑制に有効である。また、突入
電流による電源電圧降下を抑えるため、電源電圧が最低
作動保証電圧を下回らない使用可能期間を長くする事が
でき、低電力消費とあわせて電池寿命(電池交換サイク
ル)を延ばすことができる。また、モータMの出力も小
さくてすむ。また、複数の駆動源を用いてガス側と水側
とを開閉制御するものに比べ、構成が簡単でコンパクト
になり低コストにて製造できる。更に、モータMをタイ
ミングを変えて駆動するため、モータ駆動の都度制御位
置を確認でき、異常動作を十分監視することができ、非
常に安全である。 2 ガス流路の緩点火機構Gを開弁する前に、電磁安全
弁MVの開弁動作を行なうため、電磁安全弁MVの開弁
中にモータ異常が生じた場合でも緩点火機構Gでガス遮
断されており、緩点火機構G開弁中にモータ異常が生じ
た場合は電磁安全弁MVにて閉弁可能であるため、どの
様なケースであっても確実にガス遮断でき非常に安全で
ある。 3 カム体1を用いてガス側水側の各制御弁を開弁する
ため、単一のモータMであってもカム形状や回転角度を
設定するだけで、それらをタイミングよく順次確実に動
作させることが可能となり、構成が簡単になる。 4 出湯を開始するにあたって電池電圧が不足している
場合及び出湯中に電池電圧が不足してきた場合には、
「止」シーケンスが働いて出湯を停止するため、出湯中
に水栓WVや各ガス弁をモータMにより駆動制御できな
くなるといった不具合が防止され安全性が向上する。 5 操作釦2の消火操作時には、水圧スイッチS5 に
よる通水停止の確認をすることなく直接電磁安全弁MV
への通電を停止してガス遮断するため、万が一水栓WV
が閉弁不能となって水圧スイッチS5 がON維持して
も消火でき安全である。 6 出湯途中で元水栓を閉じた場合には、一旦停止した
のち水栓を開弁位置で待機し(図3参照)、熱交換器へ
の通水が再度確認されたとき点火動作に入って燃焼開始
するため、元水栓の手動操作といった使われ方にも安全
に対応し、使い勝手がよい。また、出湯口に水栓を設け
れば、先止式湯沸器のような使い方も可能である。 7 カムスイッチS3 、S4 により水栓WVの全開
状態を検知し、かつ水圧スイッチS5 により熱交換器
9への通水を検知して点火動作に入るため、水栓WV開
弁途中でモータ異常が生じた場合には点火動作に入らな
い。このため、水栓WVの半開状態でロックし所期の流
量が得られない場合に、出湯温度が設定温度を上回って
火傷をするといったこともなく安全である。 8 モータMの過負荷状態が検出された場合には、モー
タMへの通電および電磁安全弁MVへの開弁保持用の通
電を停止するため、モータロック等の異常状態での継続
使用が防止される。 9 点火時には、モータMにより緩点火バルブV2 と
器具栓V1 とが一定の時間差を存して開弁するため、
水圧やガス圧の高低等に影響されることなく、常時確実
な緩点火を行なうことができる。 10 図7の実施例にあっては、点火スイッチS1 を
キッチンシャワー3等に備えた操作スイッチS2 に置
き換えることにより手元操作が可能となり操作性が向上
する。なお、操作スイッチS2 は本実施例においては
マイクロスイッチ等のような機械的スイッチを使用して
いるが赤外線センサー等のような非接触型の電子的スイ
ッチを用いることも自由である。
【0021】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例
ではガス流路の開閉を水圧自動ガス弁V4 、電磁安全
弁MV、器具栓V1 と緩点火バルブV2 からなる緩
点火機構Gとにより行っているが、緩点火バルブを設け
ない構成であってもよい。
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例
ではガス流路の開閉を水圧自動ガス弁V4 、電磁安全
弁MV、器具栓V1 と緩点火バルブV2 からなる緩
点火機構Gとにより行っているが、緩点火バルブを設け
ない構成であってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の湯沸器に
よれば、ガス流路の電磁安全弁と器具栓とを単一のモー
タでタイミングを変えて開弁(安全弁を先)するので、
モータ異常が生じた場合でも電磁安全弁又は器具栓のい
ずれかでガス流路を確実に遮断し、また、モータの異常
状態での継続使用をも防止するから、非常に安全性の高
い湯沸器が提供できる。
よれば、ガス流路の電磁安全弁と器具栓とを単一のモー
タでタイミングを変えて開弁(安全弁を先)するので、
モータ異常が生じた場合でも電磁安全弁又は器具栓のい
ずれかでガス流路を確実に遮断し、また、モータの異常
状態での継続使用をも防止するから、非常に安全性の高
い湯沸器が提供できる。
【図1】一実施例としての湯沸器の概略展開構成図であ
る。
る。
【図2】カム体の斜視図である。
【図3】作動説明図である。
【図4】点火シーケンスを表わすフローチャートであ
る。
る。
【図5】消火シーケンスを表わすフローチャートであ
る。
る。
【図6】モータ過負荷監視シーケンスを表わすフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】別の実施例の湯沸器の概略展開構成図である。
MV…電磁安全弁、V1 …器具栓、M…モータ、K…
作動体、1…カム体、2…操作釦。
作動体、1…カム体、2…操作釦。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−66055(JP,A) 特開 昭56−49817(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/22 F23N 1/08 101 F24H 1/10 303 F23N 5/24
Claims (2)
- 【請求項1】 ガスバーナの燃焼熱により、通水される
水を加熱する熱交換器と、 上記ガスバーナへのガス供給路を開閉する器具栓と、上記ガスバーナへのガス供給路に設けられ、閉弁方向に
付勢され電磁力により開弁状態を保持する電磁安全弁
と、 出湯指令を受けて上記器具栓および電磁安全弁を開弁制
御する開弁制御部とを備えた湯沸器において、 上記開弁制御部は、上記器具栓と上記電磁安全弁とを単
一のモータによって、該モータと連動する作動体を介し
てそれぞれの動作タイミングをずらして開弁駆動するよ
うに構成し、上記器具栓を開弁する前に、先に上記電磁
安全弁を開弁し電磁石に通電して電磁力により開弁保持
状態にすることを特徴とする湯沸器。 - 【請求項2】 上記モータが過負荷状態にあるか否かを
監視し、過負荷状態を検出した場合に上記モータへの通
電を停止すると共に、上記電磁安全弁への開弁保持用通
電を停止することを特徴とする請求項1記載の湯沸器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9121791A JP3005494B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 湯沸器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9121791A JP3005494B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 湯沸器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2331649A Division JP2994738B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 湯沸器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1054552A JPH1054552A (ja) | 1998-02-24 |
JP3005494B2 true JP3005494B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=14819999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9121791A Expired - Fee Related JP3005494B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 湯沸器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005494B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5081108B2 (ja) * | 2008-09-03 | 2012-11-21 | リンナイ株式会社 | 湯沸器 |
JP5477048B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2014-04-23 | 株式会社ノーリツ | 燃焼装置および風呂釜装置 |
JP5935191B2 (ja) * | 2013-08-06 | 2016-06-15 | リンナイ株式会社 | 火力調節装置 |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP9121791A patent/JP3005494B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1054552A (ja) | 1998-02-24 |
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Legal Events
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