JP3467823B2 - 板状ヒータおよび定着装置ならびに画像形成装置 - Google Patents

板状ヒータおよび定着装置ならびに画像形成装置

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JP3467823B2 JP03050594A JP3050594A JP3467823B2 JP 3467823 B2 JP3467823 B2 JP 3467823B2 JP 03050594 A JP03050594 A JP 03050594A JP 3050594 A JP3050594 A JP 3050594A JP 3467823 B2 JP3467823 B2 JP 3467823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、OA機器,家庭用電
気機器や精密製造設備などの小形機器類に装着されて用
いられる薄形の板状ヒータおよびこの板状ヒータを実装
した複写機やファクシミリなどのトナー定着に用いられ
る定着装置ならびにこの定着装置を用いた画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子式複写機においては、トナ
ー画像を形成した複写用紙を定着用の板状ヒータと加圧
ローラとの間を直接または耐熱シートを介して間接に挟
圧しながら通過させ、このヒータの加熱によって複写用
紙上のトナーが加熱,溶融し定着するようになってい
る。
【0003】この種の従来の定着用の板状ヒータとして
は図8,図9に示すような構成のものが実用化されてい
る。このヒータHはアルミナ(Al2 3 )セラミック
スなどからなる細長の耐熱性・電気絶縁性基板1の表面
1a上に、銀・パラジウム合金(Ag・Pd)粉末など
をガラス粉末(無機結着剤),有機結着剤と混練して調
合したペーストを印刷塗布して焼成し、細長い帯状厚膜
の抵抗発熱体2を形成し、この抵抗発熱体2の両端部分
に銀あるいは銀・白金(Ag・Pt)合金,銀・パラジ
ウム合金(Ag・Pd)等の良導電体からなる膜を形成
して一対の給電端子部3a,3bを構成し、さらにこの
抵抗発熱体2の外表面をガラス質のオーバーコート層4
で被覆して、耐摩耗性や耐衝撃性などの機械的強度の向
上および硫化や酸化等からの耐蝕保護と加圧ローラ等と
の電気的絶縁を図っている。
【0004】そして、複写機の定着装置は図10に示す
ように上記板状ヒータHと加圧ローラ5とを対向させて
平行に配設し、回転軸を有する加圧ローラ5の表面の耐
熱性弾性材料で構成したローラ部分と板状ヒータHのオ
ーバーコート層4とが直接、あるいは環状無端耐熱性シ
ート6を介して間接的に弾接するようになっている。そ
して、複写用紙Pが板状ヒータHの無端耐熱性シート6
と加圧ローラ5との間に入側inから供給されると、加
圧ローラ5の回転により、複写用紙PがヒータHのオー
バーコート層4上を耐熱シート6を介して滑りながら圧
送され、この間にヒータHの熱によって複写用紙P上の
トナーTが加熱されて溶融し、紙Pに定着されて、出側
outから排出されるようになっている。
【0005】しかし、トナーTが溶融すると、粘着性が
発生するので、紙Pが出側outで耐熱性シート6に接
着してヒータH側に巻き込まれる可能性がある。
【0006】そこで、従来のヒータHでは、図9にも示
すように、基板1の出側outの表面に、右下がりの傾
斜面1bを形成し、この傾斜面1b上にオーバーコート
層4をスクリーン印刷により形成することにより、この
オーバーコート層4の出側端部に、右下がりの傾斜面4
aを形成し、出側outにおける紙Pと、オーバーコー
ト層4の外面との耐熱シート6を介しての接触面積を縮
小させることにより、耐熱シート6と紙Pとの離れ性、
つまり、紙排出性の向上を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のヒータHでは、図9に示すように基板1の出
側out端部の右下がりの傾斜面1bを研磨により形成
しているので、作業性が低い上に、所要の寸法精度が出
しにくいために、紙排出効果が必ずしも良好ではないと
いう課題がある。
【0008】そこでこの発明はこのような事情を考慮し
てなされたもので、その目的は簡単な構成により紙離れ
性の向上を図った板状ヒータおよび定着装置ならびに画
像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次のように構成される。
【0010】本願の請求項1に記載の発明は、耐熱性電
気絶縁性材料からなる基板と、この基板上に形成された
帯状の抵抗発熱体と、この抵抗発熱体の外面を被覆して
電気的に絶縁するように前記基板上に形成されて、移動
中の被加熱体に前記抵抗発熱体からの発熱を伝熱せしめ
るコート層とを具備し、このコート層の一方の基板縁側
の端部を、前記基板の角部から端面まで延在するように
スクリーン印刷により連成してなることを特徴とする。
【0011】
【0012】さらに、本願の請求項2に記載の発明は、
基板の一方の角部を、外方に凸の円弧面により面取りし
たことを特徴とする。
【0013】さらにまた、本願の請求項3に記載の発明
は、基板の一方の角部に段部を形成したことを特徴とす
る。
【0014】また、本願の請求項4に記載の発明は、
求項1〜3のいずれか1項に記載の板状ヒータと、加圧
ローラとを対向配置したことを特徴とする。
【0015】さらに、本願の請求項5に記載の発明は、
請求項4記載の定着装置を具備していることを特徴とす
る。
【0016】
【作用】コート層における一方の基板縁側の端部、つま
り、紙等被加熱体の移動方向出側端部を、基板の出側角
部から端面まで延在するようにスクリーン印刷により
成したので、このコート層の出側端部に外方に凸の湾曲
面が必然的に形成される。この湾曲面には、出側方向に
向けて次第に下がる傾斜面が含まれる。
【0017】したがって、基板上にコート層を単にスク
リーン印刷により形成することにより、コート層の出側
端部に、下り傾斜面を含む湾曲部を容易に形成すること
ができるので、コート層の出側端部に下り傾斜面を形成
する工程、例えば従来例のように基板の出側端部の研磨
等により下り傾斜面を形成する工程等を省略することが
できる。
【0018】また、このコート層の外面を直接、または
耐熱シート等を介して間接に移動する紙等の被加熱体
は、コート層の出側湾曲端部において、その下り傾斜面
から徐々に離れて自然冷却され、トナーを固化させるこ
とにより粘着性を低下せしめて排出されるので、紙離れ
性、つまり紙排出性が向上する。
【0019】また、基板の出側角部を、外方に凸の円弧
面で面取りする場合には、この基板上にコート層を単に
スクリーン印刷により形成することにより、コート層の
出側端部を、基板の出側湾曲部に沿って必然的に湾曲面
に形成することができる。つまり、コート層の出側端部
に湾曲面を容易に形成することができる。
【0020】さらに、基板の出側角部に段部を形成する
場合も、この段部を含む基板上に、コート層をスクリー
ン印刷により形成することにより、コート層の出側端部
に湾曲部を容易に形成することができる。
【0021】また、前記各基板には傾斜面を形成しない
ので、その傾斜面を形成するために基板を研磨する等の
作業を省略することができ、基板形成の作業性の向上を
図ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図7に基づい
て説明する。なお、図1〜図7中、同一または相当部分
には同一符号を付している。
【0023】図1は図2のI−I線断面図、図2は本発
明に係る板状ヒータの一実施例の平面図であり、これら
の図において、板状ヒータ11は、耐熱性電気絶縁性材
料、例えばアルミナ(Al2 3 )セラミックスからな
る長さ約300mm,幅約8mm,厚さ約0.6〜約1mmの
大きさの細長の基板12の平面状の表面12a上に、そ
の長手方向に沿って、長さ約230mm,幅約2mm,厚さ
約10μmの銀・パラジウム(Ag・Pd)合金やニッ
ケル・錫(Ni・Sn)合金等を主体とする帯状の抵抗
発熱体13を同心状に形成している。
【0024】この抵抗発熱体13の両端部には、長さ約
15mm,幅約6mmの幅広な銀(Ag),白金(Pt),
金(Au)や銀・白金(Ag・Pt)合金,銀・パラジ
ウム(Ag・Pd)合金等を主体とする良導電体膜から
なる一対の給電用の端子部14a,14bを重層して形
成している。
【0025】また、基板12の表面12a上には、一対
の給電端子部14a,14bと基板12の長手方向両端
部を除くほぼ全面を覆うように、ガラス粉末等からなる
層厚さが20〜100μmのガラス質のオーバーコート
層15を形成している。
【0026】オーバーコート層15は図1に示すよう
に、その図中上面上に、被加熱体である複写用紙等の紙
Pを直接、または耐熱シート等を介して間接に入側in
から出側outに向けて滑動させ、その際に、抵抗発熱
体13の発熱により紙Pの一面に付着されたトナー像T
を加熱することにより、この紙Pにトナー像Tを定着さ
せるものである。
【0027】そして、オーバーコート層15は、その出
側out端部15aを、その出側角部から出側端面上部
まで延在するように形成している。このために、オーバ
ーコート層15の出側端部15aには、外方に凸の円弧
面、つまり、図中、右下がりの傾斜面を含むアールが必
然的に形成される。
【0028】したがって、基板12の出側out角部を
含む平面状の表面12a上に、オーバーコート層15を
単にスクリーン印刷により形成することにより、その出
側端部15aにアールを形成することができる。このた
めに、この出側端部15aに右下がりの傾斜面を形成す
るための工程、例えば図9等で示す従来の板状ヒータH
のように、基板1に右下がりの傾斜面1bを形成するた
めの研磨工程等を省略することができる。
【0029】そして、このように構成された板状ヒータ
11のオーバーコート層15の図中上面上を、図1に示
すようにトナー像Tを形成した複写用紙Pが入側inか
ら出側outに向けて滑動する場合には、その滑動の際
に、抵抗発熱体13からの発熱がオーバーコート層15
により複写用紙Pに伝熱され、そのトナー像Tが加熱さ
れて溶融し、オーバーコート層15のアール状出側端部
15aで、その右下がり傾斜面から徐々に離れて自然冷
却されて固化し、トナーの粘着性を減少させて出側ou
tから排出される。したがって、オーバーコート層15
の紙離れ性(紙排出性)が向上する。
【0030】なお、オーバーコート層15の出側端部1
5aにアール(湾曲部)を形成する方法は前記実施例に
限定されるものではなく、例えば図3に示す板状ヒータ
11aのように基板12の出側角部に、面取り等によ
り、外方に凸の円弧面状のアール12aを形成すること
により、オーバーコート層15の出側端部に円弧状のア
ール部15bを形成してもよい。つまり、このアール部
12aまで含む基板12の表面12a上に、オーバーコ
ート層15をスクリーン印刷により形成すると、オーバ
ーコート層15の出側端部15bは、その下底面のアー
ル部12aに沿って円弧面、すなわち、アールに形成さ
れる。このアール部15bにも下り傾斜面が含まれるの
で、本実施例によっても、前記実施例とほぼ同様の作用
効果を奏することができる。
【0031】また、図4に示す板状ヒータ11bのよう
に、まず、基板12の出側out角部に、その表面12
aより一段低い段部12cを形成し、次に、この段部1
2cの図中上面を含む基板12の表面12a上に、オー
バーコート層15をスクリーン印刷することにより、こ
のオーバーコート層15の出側端部にアール部15cを
形成してもよい。
【0032】さらに、図5に示す板状ヒータ11cのよ
うに、まず抵抗発熱体13を、その入側inから出側o
ut方向、つまり、幅方向中心Oaを基板12の同幅方
向中心Obから出側outへ偏心させ、抵抗発熱体13
の出側端面を基板12の出側端面の近傍に位置させ、次
に、この基板12の表面12a上に、その出側端面まで
含めて、オーバーコート層15をスクリーン印刷により
形成することにより、このオーバーコート層15の出側
端部に円弧状のアール部15dを形成してもよい。
【0033】これによれば、オーバーコート層15上を
直接または間接に移動する複写用紙Pのトナー像Tを抵
抗発熱体13からの発熱により加熱して溶融させ、ま
だ、トナーの粘着性が極めて低いうちに、オーバーコー
ト層15の出側outのアール部15dから複写用紙P
を徐々に離していくので、紙離れ性を高めることができ
る。
【0034】さらにまた、オーバーコート層15の膜厚
を100μm以上に増厚することにより、このオーバー
コート層15の各出側outのアール部15a〜15d
の曲率半径を増大させてもよい。これによれば、各アー
ル部15a〜15dに含まれる下り傾斜面の角度が縮小
し、出側outの紙離れ開始点が早まり、トナーの自然
放熱の開始が早まるので、その分、紙離れ性の向上を図
ることができる。
【0035】図6はこのように構成された各板状ヒータ
11〜11cのうちの例えば11を組み付けた定着装置
21であり、これは軸方向両端面に回転軸22を突設し
た円筒形ローラ本体23の外面に耐熱性弾性材料、例え
ばシリコーンゴム層24を嵌合して加圧ローラ25を形
成している。
【0036】この加圧ローラ25は、その回転軸22と
対向して板状ヒータ11を並設しており、板状ヒータ1
1は図示しない基台に取り付けられている。
【0037】そして、板状ヒータ11を含む基台の周囲
にはポリイミド樹脂のような環状無端耐熱シート26が
巻装されていて、抵抗発熱体13の真上のオーバーコー
ト層15外表面はこの耐熱シート26を介し加圧ローラ
25のシリコーンゴム層24と弾性的に接している。
【0038】そして、板状ヒータ11は給電端子部14
a,14bに接触した燐青銅板等からなる弾性が付与さ
れたコネクタ(図示せず)を通じて通電され、発熱した
抵抗発熱体13のオーバーコート層15上に設けた耐熱
シート26の外面とシリコーンゴム層24との間で、ト
ナー像Tを形成した複写用紙Pを板状ヒータ11でもっ
て加熱することにより、未定着トナー像Tを溶融し、複
写用紙Pに定着させている。
【0039】つまり、加圧ローラ25の複写用紙Pの入
側inでは、複写用紙P上の未定着トナー像Tがまず耐
熱シート26を介して板状ヒータ11により加熱溶融さ
れ、少なくともその表面部は融点を大きく上回り完全に
軟化溶融する。しかる後、加圧ローラ25の複写用紙P
の出側outでは、複写用紙Pが板状ヒータ11から離
れ、トナー像Tは自然放熱して再び冷却固化し、耐熱シ
ート26も複写用紙Pから離反される。
【0040】このようにトナー像Tは一旦完全に軟化溶
融された後、加圧ローラ25の用紙出側outで再び冷
却固化するので、トナー像Tの凝縮力は非常に大きくな
っている。
【0041】そして、複写用紙Pの出側outでは、複
写用紙Pがオーバーコート層15の出側アール部15a
〜15dに含まれる下り傾斜面から徐々に離れて行くに
連れて、徐々に自然放熱して行き、トナー像Tを冷却固
化させて粘着性を低下して出側outから排出される。
このために、オーバーコート層15の紙離れ性が向上す
るので、複写用紙Pが板状ヒータ11側へ巻き込まれる
のを低減ないし防止することができる。
【0042】図7はこのように構成された定着装置21
を組み込んだ電子式複写機31の構成を示しており、こ
の複写機31は筺体32の上面に設けた透明ガラスなど
の透明部材からなる原稿載置台33を図中矢印方向に往
復動して原稿34を走査するようになっている。
【0043】筺体32内の上部には光照射用のランプ3
5が設けられており、このランプ35により照射された
原稿34からの反射光線が短焦点小径結像素子アレイ3
6によって感光ドラム37上にスリット露光される。感
光ドラム37は例えば酸化亜鉛感光層あるいは有機半導
体感光層が被覆されたものであり、矢印方向に回転す
る。
【0044】また、帯電器38は感光ドラム37上に一
様に帯電を行なうものであり、この帯電器38により帯
電された感光ドラム37には、結像素子アレイ36によ
って画像露光が行なわれた静電画像が形成される。この
静電画像は、現像器39による加熱で軟化溶融する樹脂
等から成るトナーを用いて顕像化される。
【0045】一方、カセット40内に収納されている複
写用紙Pは、給送ローラ41と感光ドラム37上の画像
と同期するようにタイミングをとって上下方向で圧接し
て回転される対の搬送ローラ42によって、感光ドラム
37上に送り込まれる。そして、転写放電器43によっ
て感光ドラム37上に形成されているトナー像Tは複写
用紙P上に転写される。
【0046】この後、感光ドラム37上から離れた複写
用紙Pは、搬送ガイド44によって前述した定着装置2
1に導かれ、ここで加熱定着処理された後にトレイ45
に排出される。なお、トナー像を転写後、感光ドラム3
7上の残留トナーはクリーナ46によって除去される。
【0047】上記定着装置21は複写用紙Pの移動方向
と直交する方向に、この複写機31が複写できる最大判
用紙の幅(長さ)に合せた有効長、すなわち最大判用紙
の幅(長さ)よりも長い抵抗発熱体13(図1,図2参
照)を延在させた板状ヒータ11を配置しており、耐熱
シート26を介して板状ヒータ11と加圧ローラ25と
の間を送られる複写用紙P上の未定着トナー像Tは、抵
抗発熱体13からの熱を受けて溶融し、複写用紙P面上
に文字,英数字,図面等の複写像を現出させる。
【0048】このような、定着装置21による複写像は
抵抗発熱体12が、複写機31が許容する最大判用紙の
長さ(幅)以上に亘り細長に連続形成してあり、その延
在方向にほぼ均一な温度分布が得られ、複写用紙Pに
は、全面に亘り転写むら等が無い同一コントラストの鮮
明な高品質の複写が得られる。
【0049】また、この定着装置21は前記したよう
に、複写用紙Pの紙離れ性が良好であるので、紙詰まり
等を低減ないし防止することができる。
【0050】なお、この発明は上記実施例に限定され
ず、例えば板状ヒータ11の基板12の材質はアルミナ
(Al2 3 )セラミックスに限らず、他の材質のセラ
ミックスやガラス,ポリイミド樹脂のような耐熱性の高
い合成樹脂部材などであってもよい。
【0051】また、抵抗発熱体12や基板11を覆うオ
ーバーコート層15の形成は必須のものではなく、しか
も、これを形成する場合でも、そのガラスの材質は実施
例のものに限らず、発熱温度やそれぞれ使用する状況に
応じて適宜選べることはいうまでもない。
【0052】さらに、前記各実施例では、オーバーコー
ト層15の抵抗発熱体13を被覆する部分と、基板12
の出側端面まで延在する部分とを1回のスクリーン印刷
により一体に形成する場合について説明したが、本発明
は、このオーバーコート層15の両部分を個別の印刷に
よりそれぞれ個別に形成してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、コート
層の一方の端部、つまり、紙等被加熱体の移動方向出側
端部を、基板の出側角部から端面まで延在するように連
成したので、このコート層の出側端部に外方に凸の湾曲
面が必然的に形成される。この湾曲面には、出側方向に
向けて次第に下がる傾斜面が含まれる。
【0054】したがって、基板上にコート層を単にスク
リーン印刷により形成することにより、コート層の出側
端部に、下り傾斜面を含む湾曲部を容易に形成すること
ができるので、コート層の出側端部に下り傾斜面を形成
する工程、例えば従来例のように基板の出側端部の研磨
等により下り傾斜面を形成する工程等を省略することが
できる。
【0055】また、このコート層の外面を直接、または
耐熱シート等を介して間接に移動する紙等の被加熱体
は、コート層の出側湾曲端部において、その下り傾斜面
から徐々に離れて自然冷却され、トナーを固化させるこ
とにより粘着性を低下せしめて排出されるので、紙離れ
性、つまり紙排出性が向上する。
【0056】また、基板の出側角部を、外方に凸の円弧
面で面取りする場合には、この基板上にコート層を単に
スクリーン印刷により形成することにより、コート層の
出側端部を、基板の出側湾曲部に沿って必然的に湾曲面
に形成することができる。つまり、コート層の出側端部
に湾曲面を容易に形成することができる。
【0057】さらに、基板の出側角部に段部を形成する
場合も、この段部を含む基板上に、コート層をスクリー
ン印刷により形成することにより、コート層の出側端部
に湾曲部を容易に形成することができる。
【0058】また、前記各基板には傾斜面を形成しない
ので、その傾斜面を形成するために基板を研磨する等の
作業を省略することができ、基板形成の作業性の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線断面図。
【図2】本発明に係る板状ヒータの一実施例の平面図。
【図3】本発明に係る板状ヒータの他の実施例の縦断面
図。
【図4】本発明に係る板状ヒータのさらに他の実施例の
縦断面図。
【図5】本発明に係る板状ヒータの他の実施例の縦断面
図。
【図6】図1,図2で示す板状ヒータを具備した定着装
置の縦断面図。
【図7】図6で示す定着装置を具備した複写機の縦断面
図。
【図8】従来の板状ヒータの平面図。
【図9】図8のIX−IX線断面図。
【図10】図8等で示す従来の板状ヒータを具備した定
着装置の縦断面図。
【符号の説明】
11 板状ヒータ 12 基板 12a 基板の表面 12b 基板のアール部 12c 基板の段部 13 抵抗発熱体 14a,14b 給電用端子部 15 オーバーコート層 15a〜15d 出側アール部 21 定着装置 22 回転軸 23 ローラ本体 25 加圧ローラ 26 環状無端耐熱シート 31 複写機 35 ランプ 36 結像素子アレイ 37 感光ドラム P 複写用紙 T トナー像

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性電気絶縁性材料からなる基板と、 この基板上に形成された帯状の抵抗発熱体と、 この抵抗発熱体の外面を被覆して電気的に絶縁するよう
    に前記基板上に形成されて、移動中の被加熱体に前記抵
    抗発熱体からの発熱を伝熱せしめるコート層とを具備
    し、 このコート層の一方の基板縁側の端部を、前記基板の角
    部から端面まで延在するようにスクリーン印刷により連
    成してなることを特徴とする板状ヒータ。
  2. 【請求項2】 基板の一方の角部を、外方に凸の円弧面
    により面取りしたことを特徴とする請求項1記載の板状
    ヒータ。
  3. 【請求項3】 基板の一方の角部に段部を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の板状ヒータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の板
    状ヒータと、加圧ローラとを対向配置したことを特徴と
    する定着装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の定着装置を具備している
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP03050594A 1994-02-28 1994-02-28 板状ヒータおよび定着装置ならびに画像形成装置 Expired - Fee Related JP3467823B2 (ja)

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