JP3467769B2 - ポリカーボネートジオールの製造方法 - Google Patents

ポリカーボネートジオールの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
ジオールの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ポリウレタン樹脂は、硬質フォーム、軟
質フォーム、塗料、接着剤、コーティング剤、エラスト
マー、繊維等、多くの分野に使用されいる。このポリウ
レタン樹脂の主原料としては、ポリイソシアネートとポ
リオールが用いられている。 【0003】そのうち、ポリオールとしては、ポリエス
テルポリオール、ポリエーテルポリオール等が用いら
れ、その要求性能により選択されている。しかしなが
ら、ポリエーテルポリオールをベースにしたポリウレタ
ン樹脂は、耐熱性が不十分であり、ポリエステルポリオ
ールは、耐加水分解性が不十分である。 【0004】これらの欠点を改良するために、ポリオー
ルにポリカーボネートポリオールを用いることが検討さ
れている。現在、最も広く用いられているポリカーボネ
ートポリオールは、1,6−ヘキサンジオールをベース
としたもので、これを用いたポリウレタン樹脂は、機械
的強度、耐熱性、耐加水分解性等に優れたものになって
いる。 【0005】しかしながら、1,6−ヘキサンジオール
をベースとしたポリカーボネートポリオールは結晶性が
強いため、これを用いたポリウレタン樹脂は低温特性に
劣るという欠点を有している。この点を解消するため
に、特開平2−175721号公報では、(1)分子量
400〜2,000のポリテトラメチレングリコール及
び/又はポリプロピレングリコールが20〜80重量
%、(2)前記ポリオール以外で、炭素数20以下の多
価アルコール80〜20重量%、の混合ポリオールを用
いて得られるポリカーボネートジオールが提案されてい
る。 【0006】しかしながら、特開平2−175721号
公報記載のポリカーボネートジオールでは、ポリオール
中のエーテル基含有量が多いため、これを用いたポリウ
レタン樹脂は、まだ耐熱性、耐候性が不十分となる可能
性がある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの欠
点を解決し、機械的強度、耐熱性、耐候性、耐加水分解
性、低温特性、他のポリオールとの相溶性等に優れたポ
リウレタン樹脂を製造し得るポリカーボネートジオール
の製造方法を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
研究した結果、特定のジオール化合物を用いることを特
徴とするポリカーボネートジオールの製造方法が、上記
問題を解決できることを見いだし、本発明を完成させる
に至った。 【0009】すなわち本発明は、アルキレンカーボネー
ト、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート
からなる低分子カーボネート化合物のうち少なくとも1
種と、ジオール化合物とを反応させるポリカーボネート
ジオールの製造方法において、該ジオール化合物が、数
平均分子量が150以上250以下のポリ(オキシテト
ラメチレン)ジオールであることを特徴とする、前記ポ
リカーボネートジオールの製造方法である。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は、アルキレンカーボネート、ジアルキルカーボ
ネート、ジアリールカーボネートからなる低分子カーボ
ネート化合物のうち少なくとも1種と、ジオール化合物
とを脱アルコール反応、脱フェノール反応等の(低分子
の)水酸基含有化合物を脱離させる反応によるポリカー
ボネートジオールの製造方法である。 【0011】このアルキレンカーボネートとしては、エ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネート等が挙げられる。 【0012】ジアルキルカーボネートとしては、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート等の対称のジア
ルキルカーボネートの他、メチルエチルカーボネート等
の非対称のジアルキルカーボネートが挙げられる。 【0013】ジアリールカーボネートとしては、ジフェ
ニルカーボネート、ジナフチルカーボネート等の対称の
ジアリールカーボネートの他、フェニルナフチルカーボ
ネート等の非対称のジアリールカーボネートが挙げられ
る。 【0014】なお、本発明では、上記のカーボネート化
合物は、単品でも混合物でもよい。 【0015】本発明に用いられるジオール化合物として
は、数平均分子量が100以上400未満、好ましくは
150以上350以下のポリ(オキシテトラメチレン)
ジオールである。数平均分子量が100未満の場合は、
得られるポリカーボネートジオールに結晶性が生じてし
まい、これを用いたポリウレタン樹脂は低温特性が不十
分となりやすい。また、400以上の場合は、得られる
ポリカーボネートジオールに含有するエーテル基含有量
が多くなり、これを用いたポリウレタン樹脂は耐熱性、
耐候性が不十分となりやすい。 【0016】本発明においては、ジオール化合物が、ポ
リ(オキシテトラメチレン)ジオール(以後、PTMG
と称する)であるということも重要な要素の一つであ
る。PTMG以外の化合物では、低温特性、機械的強
度、耐候性等の様々な要求性能を満足するポリウレタン
樹脂が得られにくい。 【0017】続いて、具体的な反応について説明する。
本発明における反応は、公知のエステル交換反応と同様
な反応メカニズムである。 【0018】反応の際、エステル交換反応で用いられる
触媒を用いることが好ましい。この触媒としては、リチ
ウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウ
ム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマニ
ウム、スズ、鉛、アンチモン、セリウム等の金属、金属
アルコキシド、金属塩、金属酸化物等が挙げられる。本
発明で好ましい触媒は、アルカリ金属・アルカリ土類金
属・亜鉛・チタン・鉛の、炭酸塩・カルボン酸塩・ホウ
酸塩・ケイ酸塩・炭酸塩・酸化物・有機金属化合物であ
り、特に有機チタン化合物が好ましい。 【0019】触媒使用量としては、出発原料の総質量の
0.0001〜1%、好ましくは0.001〜0.1%
である。触媒量が少なすぎる場合は、反応時間が長くな
るため、得られるポリカーボネートジオールが着色しや
すくなる。また、多すぎる場合は、このポリカーボネー
トジオールを用いたポリウレタン樹脂の耐加水分解性が
低下する可能性がある。 【0020】反応温度としては、70〜250℃、好ま
しくは80〜220℃である。 【0021】反応初期は、アルキレンカーボネート、ジ
アルキルカーボネート、ジアリールカーボネートの沸点
近辺、具体的には100〜150℃で行い、反応が進行
するにつれて、徐々に温度を上げて、更に反応を進行さ
せる。 【0022】生成したポリカーボネートジオールと低分
子カーボネート化合物との分離が可能な装置は、通常は
蒸留塔付反応器であり、低分子カーボネート化合物を還
流させながら反応を行い、反応の進行とともに生成して
くるアルコール、フェノール等の低分子の水酸基含有化
合物を溜出させる。この時、溜出されるアルコール等と
ともに、低分子カーボネート化合物が一部共沸して散逸
する場合には、原料を計量して仕込む際にこの散逸量を
見込むのが好ましい。すなわち、低分子カーボネート化
合物nモルに対して、ジオール化合物(n+1)モルが
理論モル比であるが、実際には低分子カーボネート化合
物は、理論モル比に対して1.1〜1.3倍とするのが
好ましい。 【0023】反応は常圧で行なうことができるが、反応
後半に減圧下、例えば(0.13kPa(1mmHg)
〜26.6kPa(200mmHg)で行ない、反応の
進行を速めることができる。 【0024】本発明におけるポリカーボネートジオール
の数平均分子量は、原料のジオール化合物と、ジアルキ
ルカーボネート、ジアルキレンカーボネート等との反応
モル比を変えることにより調節することができる。すな
わち、前述のnを調節することで、数平均分子量の制御
が可能となる。 【0025】 【発明の効果】このようにして得られた本発明によって
得られるポリカーボネートジオールは、他のポリオール
との相溶性が良好である。また、このポリカーボネート
ジオールを原料として用いたポリウレタン樹脂は低温特
性、機械的強度、耐湿熱性等バランスのとれたものであ
り、硬質フォーム、軟質フォーム、塗料、接着剤、コー
ティング剤、エラストマー、繊維、磁気テープ用バイン
ダー、各種シール材等、種々の工業的用途に広く用いる
ことができる。 【0026】 【実施例】以下に実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
例中における「部」とは質量部、「%」は質量%をそれ
ぞれ示す。 【0027】[ポリカーボネートジオールの製造] 実施例1 攪拌機、温度計、加熱装置、蒸留塔を組んだ反応装置
に、ジエチルカーボネートを1,590部、数平均分子
量250のPTMGを3,000部、反応触媒としてテ
トラブチルチタネートを0.25部仕込み、窒素気流下
にて、常圧で135℃から、1.3〜6.0℃/時間の
割合で昇温しながら200℃まで加熱して反応を行い、
エタノールを留去させた。エタノール留出量が理論量の
90%を越えたところで減圧を開始して、徐々に1.3
kPaまで減圧して、エタノール及び未反応のジエチル
カーボネートを留去させて、ポリカーボネートジオール
を得た。得られたポリカーボネートジオールは粘稠液体
であり、水酸基価は56.9mgKOH/gであった。 【0028】実施例2 実施例1と同様な反応装置に、ジメチルカーボネートを
1,310部、数平均分子量250のPTMGを3,0
00部、反応触媒としてテトラブチルチタネートを0.
21部仕込み、窒素気流下にて、常圧で135℃から、
1.3〜6.0℃/時間の割合で昇温しながら200℃
まで加熱して反応を行い、メタノールを留去させた。メ
タノール留出量が理論量の90%を越えたところで減圧
を開始して、徐々に1.3kPaまで減圧して、メタノ
ール及び未反応のジメチルカーボネートを留去させて、
ポリカーボネートジオールを得た。得られたポリカーボ
ネートジオールは粘稠液体であり、水酸基価は55.6
mgKOH/gであった。 【0029】実施例 実施例1と同様な反応装置に、エチレンカーボネートを
1,062部、数平均分子量150のPTMGを1,7
48部、反応触媒としてテトラステアリルチタネートを
0.16部仕込み、窒素気流下にて、常圧で200℃か
ら、1.3〜6.0℃/時間の割合で昇温しながら22
0℃まで加熱して反応を行い、エチレングリコールを留
去させた。エチレングリコール留出量が理論量の90%
を越えたところで減圧を開始して、徐々に1.3kPa
まで減圧して、エチレングリコール及び未反応のエチレ
ンカーボネートを留去させて、ポリカーボネートジオー
ルを得た。得られたポリカーボネートジオールは粘稠液
体であり、水酸基価は55.3mgKOH/gであっ
た。 【0030】比較例1 実施例1と同様な反応装置に、ジエチルカーボネートを
1,590部、1,6−ヘキサンジオールを1,416
部、反応触媒としてテトラブチルチタネートを0.15
部仕込み、窒素気流下にて、常圧で135℃から、1.
3〜6.0℃/時間の割合で昇温しながら200℃まで
加熱して反応を行い、エタノールを留去させた。エタノ
ール留出量が理論量の90%を越えたところで減圧を開
始して、徐々に1.3kPaまで減圧して、エタノール
及び未反応のジエチルカーボネートを留去させて、ポリ
カーボネートジオールを得た。得られたポリカーボネー
トジオールは結晶性固体であり、水酸基価は56.7m
gKOH/gであった。 【0031】比較例2 実施例1と同様な反応装置に、ジエチルカーボネートを
523部、数平均分子量850のPTMGを2,477
部、反応触媒としてテトラブチルチタネートを0.15
部仕込み、窒素気流下にて、常圧で135℃から、1.
3〜6.0℃/時間の割合で昇温しながら200℃まで
加熱して反応を行い、エタノールを留去させた。エタノ
ール留出量が理論量の90%を越えたところで減圧を開
始して、徐々に1.3kPaまで減圧して、エタノール
及び未反応のジエチルカーボネートを留去させて、ポリ
カーボネートジオールを得た。得られたポリカーボネー
トジオールは粘稠液体であり、水酸基価は56.5mg
KOH/gであった。 【0032】[ポリカーボネートジオールの相溶性評
価] 実施例1〜、及び比較例1、2で得られたポリカーボ
ネートジオールと表1に示すポリオールとを60℃に加
熱しながら混合した後、60℃にて1時間静置後の外観
を観察した。結果を表1に示す。 混合比:ポリカーボネートジオール/他のポリオール=
1/1(質量比) 【0033】 【表1】 【0034】表1において BA−2000 :1,4−ブタンジオールとア
ジピン酸から得られるポリエステルポリオール 数平均分子量=2,000 PTMG−1000 :ポリ(オキシテトラメチレ
ン)ジオール 数平均分子量=1,000 HD−PCD−2000:ポリ(ヘキサメチレンカーボ
ネート)ジオール 数平均分子量=2,000 PCL−1000 :ポリカプロラクトンジオール 数平均分子量=1,000 PP−1000 :ポリ(オキシプロピレン)ジ
オール 数平均分子量=1,000 ○:均一に混合している ×:相分離が確認される 【0035】本発明によって得られたポリカーボネージ
オールは、多種類のポリオールと相溶するが、1,6−
ヘキサンジオール系ポリカーボネートジオールや、原料
PTMGの分子量の大きいポリカーボネートジオール
は、相溶しないポリオールが存在した。 【0036】[熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造・評
価] 応用実施例1 押し出し機のホッパー付近温度170℃、中間部180
℃、先端部200℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
ら実施例1で得られたポリカーボネートジオールを1,
968g/分、1,4−ブタンジオール:90g/分、
MDI:510g/分を定量的に供給し、スクリュー回
転数200rpmにて、押し出し機のシリンダー系内で
高分子ウレタン化反応を行い、押し出し機先端部に取り
付けたストランドダイにて吐出させ熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を得た。 【0037】応用実施例2 押し出し機のホッパー付近温度170℃、中間部180
℃、先端部200℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
ら実施例2で得られたポリカーボネートジオールを2,
014g/分、1,4−ブタンジオール:90g/分、
MDI:510g/分を定量的に供給し、スクリュー回
転数200rpmにて、押し出し機のシリンダー系内で
高分子ウレタン化反応を行い、押し出し機先端部に取り
付けたストランドダイにて吐出させ熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を得た。 【0038】応用実施例 押し出し機のホッパー付近温度170℃、中間部180
℃、先端部200℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
ら実施例で得られたポリカーボネートジオールを2,
025g/分、1,4−ブタンジオール:90g/分、
MDI:510g/分を定量的に供給し、スクリュー回
転数200rpmにて、押し出し機のシリンダー系内で
高分子ウレタン化反応を行い、押し出し機先端部に取り
付けたストランドダイにて吐出させ熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を得た。 【0039】応用比較例1 押し出し機のホッパー付近温度170℃、中間部180
℃、先端部200℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
ら比較例1で得られたポリカーボネートジオールを1,
975g/分、1,4−ブタンジオール:90g/分、
MDI:510g/分を定量的に供給し、スクリュー回
転数200rpmにて、押し出し機のシリンダー系内で
高分子ウレタン化反応を行い、押し出し機先端部に取り
付けたストランドダイにて吐出させ熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を得た。 【0040】応用比較例2 押し出し機のホッパー付近温度170℃、中間部180
℃、先端部200℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
ら比較例2で得られたポリカーボネートジオールを1,
982g/分、1,4−ブタンジオール:90g/分、
MDI:510g/分を定量的に供給し、スクリュー回
転数200rpmにて、押し出し機のシリンダー系内で
高分子ウレタン化反応を行い、押し出し機先端部に取り
付けたストランドダイにて吐出させ熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を得た。 【0041】得られたポリウレタン樹脂の機械的物性
(25℃、−10℃)、耐水性、耐熱性の測定結果を表
2〜4に示す。 【0042】 【表2】 【0043】 【表3】 【0044】 【表4】 【0045】表2は25℃の機械的物性、表3は耐水性
試験及び耐熱性試験、表4は−10℃での機械的物性の
測定結果である。 機械的物性:JIS K7311に準じた方法で測定し
た。 耐水性試験:85℃の温水系内に15日浸積後にJIS
K7311に準じた方法で測定した。 耐熱性試験:ギヤーオーブン温度120℃に15日間経
時した後、JIS K7311に準じた方法で測定し
た。 表3中、TBは引張強度を示す。 【0046】表2、3から、本発明によって得られたポ
リカーボネートジオールを用いたポリウレタン樹脂の機
械的物性、耐水性、耐熱性は、従来の1,6−ヘキサン
ジオール系ポリカーボネートジオールを用いたポリウレ
タン樹脂と比較して遜色ないものであった。また、PT
MGの分子量の大きいポリカーボネートジオールを用い
た熱可塑性ポリウレタン樹脂は、耐熱性が劣るものであ
った。表4から、低温特性においては、本発明のポリカ
ーボネートジオールを用いたポリウレタン樹脂は、従来
の1,6−ヘキサンジオール系ポリカーボネートジオー
ルを用いた熱可塑性ポリウレタン樹脂より格段に向上し
ていることが判明した。 【0047】本発明によって得られるポリカーボネート
ジオールを用いた熱可塑性ポリウレタン樹脂は、他のポ
リオールとの相溶性が良好であり、また耐加水分解性や
耐熱性が優れ、従来の1,6−ヘキサンジオール系ポリ
カーボネートジオールから得られる熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂で不足していた低温特性と柔軟性が改良されたも
のであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/44 C08G 64/00 - 64/42

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アルキレンカーボネート、ジアルキルカ
    ーボネート、ジアリールカーボネートからなる低分子カ
    ーボネート化合物のうち少なくとも1種と、ジオール化
    合物とを反応させるポリカーボネートジオールの製造方
    法において、該ジオール化合物が、数平均分子量が15
    0以上250以下のポリ(オキシテトラメチレン)ジオ
    ールであることを特徴とする、前記ポリカーボネートジ
    オールの製造方法。
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