JP3467720B2 - 熱電装置 - Google Patents

熱電装置

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thermoelectric
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イヴァノヴィッチ アナティチュク ルキャン
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有限会社サーモエレクトリックディベロップメント
インスチトゥート チェルモエレクトリーチェストヴァ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は熱電装置、より詳
細に述べると、冷却、加熱、電気エネルギの発生、温度
測定および熱量の測定などに使用する熱電装置に関す
る。
【0002】この発明は日常生活、取引き、計測工学、
エレクトロニックス、コンピュータ・エンジニアリング
その他の技術分野の各種の物体の冷却および調節装置、
温度制御装置の熱電加熱、ならびに温度測定および熱量
測定などの測定工学の技術分野における諸目的の熱電源
として使用することができるものである。
【0003】
【従来の技術】n−型およびp−型導電素子、n−型お
よびp−型導電素子と電気回路および拡散防止層構造体
とを接続する接合板を具備する熱電装置は周知である。
【0004】これらについては、たとえば米国特許第
3,210,216号、同第3,650,844号、同
第3,859,143号、同第5,441,576号、
英国特許第1,202,199号、旧ソビエト発明者証
第1,207,347号および同第3,611,747
号等に開示されている。
【0005】周知の熱電装置においては、隣接する素子
を電気回路に接続し、n−型とp−型の各素子の両面を
ハンダ付けまたは溶接して構成している。周知の熱電装
置の素子は、その端部において、中間温度にされ、拡散
防止層を配設して信頼性を向上させている。この種の拡
散防止層は熱電装置の諸構成部材の熱膨張に基づく機械
的ストレスを減衰し、素子と素子構成物質とにハンダの
物質が拡散するのを阻止する。
【0006】米国特許第3,210,216号によれ
ば、鉄(Fe),ニッケル(Ni),コバルト(C
o),モリブデン(Mo)が拡散防止層用の物質として
利用されており、米国特許第3,650,844号で
は、鉄(Fe),モリブデン(Mo)およびタングステ
ン(W)が使用され、米国特許第5,441,576
号、英国特許第1,202,199号および発明者証第
1,207,347号と同第3,611,747号で
は、ニッケル(Ni)が使用されている。
【0007】この発明に最も近似する熱電装置は米国特
許第3,859,143号に開示されている。この熱電
装置は鉛−テルル,スズ−テルル,鉛−テルルとスズ−
テルルの合金の半導体素子と、ステンレススティール,
ニッケルまたはクロムの接合板とを含んでいる。半導体
素子と接合板とについての拡散防止層としてはタングス
テン(W),モリブデン(Mo),炭化タングステン,
カーボランドまたは黒鉛の層が用いられている。拡散防
止層を半導体素子および接合板と接続するのにはニッケ
ル含有物質が使用されている。このニッケル含有物質は
拡散防止層と半導体との間に合金を形成する。その合金
層の厚みは12.7乃至25.4ミクロンである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】周知の熱電装置で拡散
防止層としてニッケルを使用するものでは、その層の厚
みは通常数ミクロンである。このように薄いものでは拡
散を的確に阻止することができない。拡散防止層の効果
を高めるために、この層を厚くすることができる。しか
し、周知の熱電装置において、ニッケル(Ni)の厚い
層を用いたものでは、分離した繊維状のブロックを素子
の端部に対して垂直方向に配列した形式の構造にしてあ
る。Niの厚い層はブロックの境界層に沿って拡散を強
力に阻止するけれども、Niの厚い層と熱電素子との接
触強度に劣るものである。拡散防止層の効果が不十分
で、拡散防止層と素子の熱電物質との接触強度が低いと
いうことで、周知の熱電装置は、その信頼度を弱めてい
るわけである。
【0009】この発明の基本的概念は、この拡散防止の
効果を一段と向上させ、拡散防止層の構造の強度を高め
て熱電装置の信頼性を増長させることを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上に述べ
た課題を解決するために、n−型とp−型の導体素子
と、n−型およびp−型の導体素子を電気回路に接続す
る接合板とを具備する熱電装置の拡散防止層構造を金属
間化合物NiSn製の50ないし3000ミクロンの少
くとも一層とするものである。
【0011】さらに、この発明では、その信頼性の向上
に当って、拡散防止層の構造を金属間化合物NiSnの
層とスズを含有する接続層とから成る金属層とする。
【0012】この発明の実施態様においては、スズを含
有する接続層をスズ製としている。また、別の実施態様
では、スズを含有する接続層をスズ合金製とするもので
ある。
【0013】
【実施例】図1に示すように、この発明の熱電装置は、
n−型の導体の素子1とp−型の導体の素子2とを備え
ている。素子1と2とは、例えば、テルル化ビスマスの
半導体を基本とする熱電材料製のものである。素子1と
2の端部は金属間化合物NiSnの50ないし3000
ミクロンの厚さの層3で被覆してある。
【0014】素子1と2とは接合板4で電気回路に接続
してある。接合板4は、例えば銅のような、高電導性の
物質にニッケル(Ni)の層5が被覆してある。図2は
1対の素子1と2とを具備する熱電装置の一例を示すも
のである。電力の如何によって、必要であれば、電気回
路に接続する素子1と2との数を幾つにしても差し支え
ない。
【0015】金属間化合物NiSnの層7と接続層8と
に添えて設けてある金属層6を具備する拡散防止層構造
体が接合板4と素子1,2の間に配してある。金属層6
はニッケルで、接続層はスズまたはスズの合金である。
金属間化合物NiSn7の厚みは、50ないし3000
ミクロンの範囲である。
【0016】図面に示すこの発明の実施態様のものは3
段の層、すなわち層6,7,8を備えている。しかし必
要に応じて、拡散防止効果を高めるために、層の構成を
より多数の層、たとえば、層6,層7,層8に重ねて、
さらに層6,層7,層8というように6層とすることも
できる。
【0017】熱電装置には外部回路と接続する2本のリ
ード線を備える。
【0018】
【作用】この発明の熱電装置の作用は周知の熱電装置の
作用と同様である。
【0019】冷却または加熱モードにおいては、その作
用は、電流が熱電装置のモジュールを流れるときに、素
子1,2と接合板4との接触部位に生ずるペルチェ効果
により熱吸収または熱の発生にもとづくものである。発
電モードにおいては、素子1,2における温度差によっ
てリード線に熱起電力が発生する。
【0020】
【発明の効果】この発明において、金属間化合物NiS
nの層を備える拡散防止層構造を用いることによって、
熱電装置のモジュールの信頼度を高め、その有効寿命を
延ばし、故障がなく作動する可能性を向上させる。金属
間化合物NiSnの拡散係数は、周知の拡散防止層のそ
れに比較して数倍も低い値である。したがって、この発
明による熱電装置における素子1,2と接合板4との接
触部位における拡散防止性能はすこぶる良好なものとな
り、このことが、熱電装置の安定性と信頼性を一段と高
めるものである。
【0021】この発明によって構成した熱電装置を周知
の装置と同一の作動条件でテストしたところ、その故障
度は実に数倍も低率であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱電装置の断面図である。
【図2】この発明の熱電装置の一部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 n−型素子 2 p−型素子 3 金属間化合物NiSnの層 4 接合板 5 被覆層 6 金属層 7 金属間化合物NiSnの層 8 層 9 層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 登録実用新案3007904(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 35/32 H01L 35/16 G01K 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n−型とp−型の電導体素子と、n−型
    とp−型の電導体素子を電気回路に接続する接合板と、
    拡散防止層構造とから成る熱電装置において、前記拡散
    防止層構造を金属間化合物NiSnから成る少くとも1
    層を有するものとし、その層の厚みを50ないし300
    0ミクロンとすることを特徴とする熱電装置。
  2. 【請求項2】 前記拡散防止層構造が金属間化合物Ni
    Snの層とスズを含有する接続層を伴う金属層を具備す
    るものとする請求項1に記載の熱電装置。
  3. 【請求項3】 前記スズを含有する接続層をスズとする
    請求項2に記載の熱電装置。
  4. 【請求項4】 前記スズを含有する接続層をスズ合金と
    する請求項2に記載の熱電装置。
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JP3007904U (ja) 1994-08-17 1995-02-28 有限会社サーモエレクトリックディベロップメント 熱電池

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