JP3467490B2 - 水性液体試料のpHおよびアミンの検査器具および膣感染症の診断への応用 - Google Patents

水性液体試料のpHおよびアミンの検査器具および膣感染症の診断への応用

Info

Publication number
JP3467490B2
JP3467490B2 JP2002119748A JP2002119748A JP3467490B2 JP 3467490 B2 JP3467490 B2 JP 3467490B2 JP 2002119748 A JP2002119748 A JP 2002119748A JP 2002119748 A JP2002119748 A JP 2002119748A JP 3467490 B2 JP3467490 B2 JP 3467490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indicator
test
lamina
gas
thin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002119748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002372542A (ja
Inventor
ポール, ジェイ. ローレンス,
ピーター, ユー. ライ,
デービッド, アール. ショッキー,
Original Assignee
リトマス コンセプツ,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リトマス コンセプツ,インコーポレイテッド filed Critical リトマス コンセプツ,インコーポレイテッド
Publication of JP2002372542A publication Critical patent/JP2002372542A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3467490B2 publication Critical patent/JP3467490B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • G01N31/22Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators
    • G01N31/221Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators for investigating pH value
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/84Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving inorganic compounds or pH
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/17Nitrogen containing
    • Y10T436/173845Amine and quaternary ammonium

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、臨床に用いる検
査器具(テストデバイス)に関し、特に、水性体液のp
Hの異常により特徴付けられる状態および揮発性アミン
類の存在により特徴付けられる状態についての検査器具
に関する。これらの検査を使う特に関心の深い領域は、
膣疾患の診断である。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】細菌
性膣症(BV)についての初期の頃の研究では、BVに
かかっていることが分かっている女性とBVにかかって
いないことが分かっている女性の膣液のpHの比較が行
われた。Gardner,H.L.他、Am. J. Obstet. Gynecol.6
9巻:962頁(1955年)。その研究でBV陽性の
女性の全員が、膣液のpHが4.5より大であると測定
され、かつこれら女性の91%が、膣液のpHが5.0
より大きかった。その研究における正常な(疾患にかか
っていない)女性のうち、92%は、膣液のpHが4.
0から4.7の間であることが見出された。その研究か
ら得られた結論は、膣のpHが5.0以上(等しいか、
より大きい)であることは、他の臨床基準と相俟って、
BVの存在を示しているということであった。Amsel,R.
(アムセル,R)他の報告、Am.J.Med.74巻:14〜
22頁(1983年)で完成したその後の研究の結果、
BVについてのpHの域値が4.5まで下げられ、そし
てその他の基準、すなわち膣液の均一性、臭気検査(wh
iff test)(アルカリで処理した後にアミン臭を検出す
る嗅覚検査)、およびクルー細胞(clue cell)の存在
などの基準が確立された。これらの基準は、通常、BV
のアムセル臨床基準と呼ばれている。この結論は、39
7名の女性からなる研究対象グループに基づいたもので
あり、このグループ中のBV陽性の女性の81%の膣液
のpHが4.5より大であり、一方、正常な女性のうち
の僅か23%が膣液のpHが4.5より大であった。
【0003】アムセル他の報告以降の研究により、現
在、pHの域値は4.7に修正されている。これらの研
究の一つは、Holst,E.の研究、J. Clin. Microbiol.2
8巻:2035〜2039頁(1990年)、であり、
この研究では、アムセル基準によってBV陽性と診断さ
れた女性の100%が、膣液pHが4.7より大であっ
たと報告されている。別の一つは、Eschenbach,D.A.、A
m. J. Obstet. Gynecol.158(4)巻:819〜82
8頁(1988年)の研究であり、その研究では、少な
くとも20%のクルー細胞を有する研究対象女性257
名の全員の膣液のpHが4.7以上を示したので、域値
4.7はBVの他の臨床上の実証と最良の相関関係があ
るという結論に達した。Krohn,M.A.他、J. Clin. Micro
biol.27(6)巻:1266〜1271頁(1989
年)も、膣液pHの域値4.7とクルー細胞の存在との
相関関係を立証しており、そして Holmes,K.K.および協
同研究者たちは、さらにpHの域値4.7をBVの指標
であることを確認した。−−Holmes,K.K.他編、「Sexua
lly Transmitted Diseases」、McGraw-Hill 社、米国ニ
ューヨーク(1990年)、第46章:527〜545
頁(Holmes,K.K.他)および第47章:547〜559
頁(Hillier,S.L.他)。
【0004】膣液の上昇したpHの比色試験に、指示薬
としてニトラジンイエローが用いられてきている。ニト
ラジンイエローは、pH6.0で鮮やかな黄色を呈し、
pH7.2で鮮やかな青色を呈し、そしてpH6.6で
灰緑色の中点(ミッドポイント)を有するモノアゾ色素
である。しかし、膣液を検査するのに関心のある範囲
は、約3.5〜6.0であるが、このpH範囲では、色
の変化が灰緑色で微妙に推移して、解釈が困難である。
【0005】pH域値は、ヒトと動物の両者において、
他の種々の生体状態を診断するのに有用な指標であり、
多数の比色測定法用の指示薬が知られており市販されて
いる。しかしながら、適切な指示薬の選択は、必ずしも
簡単ではなく、選択はしばしば限られ、特に、特定の色
変化が所望されるときと、指示薬の安定性を配慮しなけ
ればならないときは、そうである。
【0006】例えば、正常なウシの牛乳は、pHが6.
5〜6.8であり、そしてpHが6.8より大きい牛乳
は、ウシ乳房炎の存在を示す可能性があると報告されて
いる(N. Z. J. Sci. Technol.27巻:258頁(19
45年))。従来の紙製指示薬片を用いてこのような小
さな量のpH値の差を検出することの困難なことが、上
記に述べられている。ウシ乳房炎に特に向けられた研究
が、J. Dairy Sci.68巻:1263〜1269頁(1
985年)に報告されている。その研究の目的は、無症
状のウシ乳房炎を検出する方法として、牛乳のpHを検
査するため、pH指示薬のブロモチモールブルーを含浸
させた吸取り紙を使うことが適切であるかどうかを決定
することであった。牛乳を、上記指示薬で処理した紙に
付けて、このpH指示薬のスポットの色を、次の1〜4
の等級で採点した。すなわち、1(淡緑色)は正常(陰
性)と評価し、2、3および4(ほどよい緑色から暗青
緑色へと色が濃くなる)は異常である(陽性)と評価し
た。また、牛乳のpHは、慎重に較正されたpHメータ
で電子的に測定された。それらの検査結果は、上記検査
領域の色を正確に定義することが困難なことを示した。
すなわち、陽性の比色測定試験結果の予測値(predicti
ve value)は、49%〜52%の範囲内であった(すな
わち、検査結果の51%〜48%は、偽の陽性(false
positives)であった。
【0007】予想どおり、この検査の採点が増大するに
つれて、他の診断方法によって定義されている乳房炎の
重症度が高くなった。しかし、症状のより軽い乳房炎の
動物の乳の場合、検査結果が著しくオーバーラップし
て、指示薬の得点の解釈に誤りの可能性があることを強
調している。各BTB(プロモチモールブルー色)の得
点内にある牛乳のpHを電子的に測定したところ広範囲
にわたって変化して、指示薬による検査結果がpHと密
接には関連していないことを示した。研究者達は、利用
されているpHの実測法にできるだけ近いカラーコンパ
レーター(colorcomparator)を使用することが重要で
あることを主張した。牛乳の比色pH検査結果を直ちに
解釈しなければならない場合、牛乳で濡れているコンパ
レーターを使用することが重要であった。牛乳の比色p
H検査結果を、牛乳のスポットが乾燥した後に測定しな
ければならない場合、乾燥コンパレーターを用いること
が有利であった。
【0008】細菌性膣症に戻って、アムセル判断基準の
一つである臭気検査は、Pheifer他、N. Engl. Med.29
8巻:1429〜1434頁(1978)による研究で
始まったが、この文献には、BVにかかっている女性由
来の膣液試料に10%のKOHを添加すると特徴的な魚
のアミン臭がすると報告されている。この臭気は、BV
にかかっている女性の膣液中に見られるアミン塩類がア
ルカリによって揮発することによって生じる。あいに
く、この検査は、著しく主観的であり、保健医療職員を
生物学的危険にさらす可能性があるし、そして顕微鏡ス
ライドガラス上で実施するが、アミン臭の過渡的性質の
ため、鼻の真下に置いて、KOHを添加したのち直ちに
嗅がなければならないから、不快でありかつ誤りを犯し
やすい。
【0009】臭気検査の代わりの方法としては、高電圧
電気泳動法(Chen,K.C.S.他、J. Clin. Invest.63
巻:828〜835頁(1979年)、薄層クロマトグ
ラフィー(Chen,K.C.S.他、J. Infect. Dis.145巻:
337〜345頁(1982年)および Sanderson,B.
E.他、Br. J. Vener. Dis.59巻:302〜305頁
(1983年)、ガスクロマトグラフィー(Gravett,M.
G.他、Obstet. Gynecol.67巻:229〜237頁(1
986年)および Dravenieks,A.他、J. Pharma. Sc.5
9巻:495〜501頁(1970年))、並びに高性
能液体クロマトグラフィー(Cook,R.L.他、J. Clin. Mi
crobiol.30巻:870〜877頁(1992年))の
ような分析手法がある。これらの手法は、臭気検査より
正確でかつ信頼性が高いけれども、高価であり、時間が
かかり、かつ医師診察室や診療所で現場検査を行うのに
適していない。
【0010】クルー細胞は、さらに他のアムセル判定基
準を構成しているが、独立してBVと相関関係があり、
熟練した顕微鏡測定者が実施すると、この感染症に対し
て高感度で特異的な指標である。クルー細胞は、BVが
存在している場合、膣液内に見られる鱗片状の膣上皮細
胞である。これらの細胞は、多数の細菌に覆われている
ので、斑点状または顆粒状の外観を呈し、そして多数の
桿菌または球菌が付着しているため、その境界が不明瞭
かまたは不鮮明である。標準的な臨床医療によれば、B
Vの診断は、検出可能な上皮細胞の少なくとも20%が
クルー細胞であるとき、確定される。Holmes 他著、「S
exually Transmitted Diseases」、第2版、McGraw-Hil
l, Inc.社、米国ニューヨーク、1990年。
【0011】付着細菌が細胞の端縁を完全に不明瞭にし
ている真のクルー細胞と、単に少数の付着細菌を有する
細胞とを識別するには、訓練と経験が必要である。誤り
の一因は、クルー細胞と、トリコモナス原虫、白血球お
よび他の膣液成分とが外観で似ていることであり、これ
らの細胞をクルー細胞であると間違って同定して、偽の
陽性検査結果をもたらすことが多い。もう一つの原因
は、クルー細胞が、存在している場合、多数の膣液成分
によって不明瞭にされて、臨床検査員がクルー細胞を完
全に見逃してしまうかまたは実際のレベルより低く定量
してしまうことである。これは、偽の陰性検査結果にな
る。したがって、正確に簡便に監視されかつその存在が
クルー細胞と相関関係のある明確な分析対象が強く要望
される。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、この発明自
体による価値あるいくつかの発見および膣感染症の診断
にこの発明を使用することを含む特定の応用における価
値あるいくつかの発見にある。
【0013】これら発見のうちの一つは、イオン化可能
なフェノール基と陰電荷の基の両者を含有するタイプの
pH指示薬の配合方法およびこの方法で配合したpH指
示薬にある。この発見によれば、このタイプの指示薬
は、第四級アンモニウム基を含有する固体ポリマーのマ
トリックスに固定化することができ、以下の二つの有用
な結果が得られる。すなわち、(1)指示薬は、水性液
体の試料に濡れた場合、マトリックスに固定化されたま
ま留まる。すなわち、その指示薬は、マトリックスから
にじみ出したり、マトリックスに隣接する領域へ滲み出
したりすることに抵抗し、そして(2)指示薬の転移
点、すなわち目視可能な変色が起こるpH値が、前記ポ
リマー中の第四級アンモニウム基の濃度およびポリマー
濃度の指示薬濃度に対する比率に応じた程度に低めら
れ、転移がpHのより狭い範囲で起こるように鋭敏化さ
れる。したがって、指示薬は、選択されたpH値で転移
するように調節することができ、如何なる選択された転
移点についてもその転移点に対して適切な指示薬の範囲
を広げることができ、そして、好ましい指示薬を選択し
て特定の用途に適応させることができる。
【0014】関連する発見は、4.6〜4.8の範囲内
(好ましくは、約4.7)の臨界点以上(等しいか、よ
り大きい)のpHについて、水性液体の試料(通常、生
物試料)を検出可能な転移により分析する検査器具であ
って、より低いpHで同様に検出可能な転移を示す正の
対照(positive control)を組み合わせて用いて分析
し、二つの変化がその検査器具上で独立して目視できる
ものである。前記正の対照は、指示薬が、前記器具の製
造上の誤差などの理由で誤動作をしていないこと、およ
び、この器具が、試料が実際に陽性であれば読取り値を
示すのに十分な試料に暴露(露出)されていることを保
証するのに有用である。好ましい諸実施態様において、
この発明の検査器具は、指示薬の変化が試料を加えるこ
とによって起こらずそれ自体の分解または劣化で起こる
指示薬を含有する、独立して目視可能な、負の対照も含
有している。
【0015】さらなる発見は、水性液体試料(やはり、
通常は生物試料)中の揮発性アミン類の塩を検出する検
査器具である。この器具は、水性液体が透過できないマ
トリックス中に保持されているアミン指示薬に加えて、
乾燥した固体の気体アミン放出物質を含有している。こ
の気体アミン放出物質は、検査の実行者がアルカリ水溶
液を扱う必要をなくす。関連する発見は、この検査は、
膣液の試料に実施すると、膣液中にクルー細胞が存在す
ることを示す信頼性の高い指標として役立ち、クルー細
胞を顕微鏡で観察して計数する必要がなくなることであ
る。
【0016】もっとさらなる発見は、単一の水性液体試
料における、先に挙げた臨界点以上(臨界点およびそれ
より上)のpHの検査と揮発性アミンの塩類の検査を組
み合わせて、各独立して目視可能に示す検査器具であ
る。この器具は、細菌性膣症を診断するのに特に有用で
ある。関連する発見は、この器具が細菌性膣症に対する
アムセル基準の四つの検査のうち二つを検査するのに使
用できることである。さらなる関連した発見は、この器
具における検査は、それ自体で、アムセル検査の二つの
追加の基準なしで細菌性膣症を診断する手法として使用
できることである。
【0017】以下に詳細に説明するように、この発明の
諸概念の一実行形態は、pH4.7において目視可能な
転移を示しかつBVを示すアミン類の存在の信頼性の高
い目に見える指標を提供する、膣液中のBVを検査する
組合せ検査器具である。特に好ましいpH指示薬は、ニ
トラジンイエローであり、これは、第四級アンモニウム
基と組み合わさったとき、pHが上昇するにつれて、約
4.7のpHを中心として転移し、約0.1のpH単位
の狭いpH範囲で緑色がかった黄色から青色へ直接変色
する。独立して目視可能な正の対照は、BVが存在する
かしないかに拘わらず、液体の試料が付いたときに遭遇
するさらに低いpHで変色する。二つの転移は独立して
目視可能なので、両者が起こるとpHが4.7以上であ
ることを示し、一方、より低いpHでの転移だけが起こ
れば(正の対照)、pHが4.7より低いことを示す。
これら二つの転移は、幾何的なパターンに配置して、検
査結果の表示をさせることができる。特に好ましいパタ
ーンは、プラス記号を形成する一対の直交バーであり。
その水平バーは、低いpHで変色する指示薬を含有し、
垂直バーはニトラジンイエローと第四級アンモニウム基
を含有している。これにより、pHが4.7より低い試
料は、水平バーだけが変色してマイナス記号を生じ、一
方pHが4.7より高い試料は水平および垂直のバーの
両者が変色してプラス記号を生じる。背景領域(地の部
分)は、負の対照としての役をする。
【0018】前記アミン検査は、試料に接近し得る固体
アルカリ、液体試料に接近し得る指示薬及び試料が発生
する気体にのみ接近し得る指示薬を、同一の器具内に組
み入れることによって、アルカリで揮発するアミンとア
ルカリで揮発しないアミンを識別する。したがって、試
料をまず固体のアルカリと接触させ、次に両方の指示薬
に触れさせると、一方の指示薬は揮発性アミンの有無に
かかわらず変色し、そして他方の指示薬は揮発性アミン
が存在する場合だけ変色する。pH検査の場合と同様
に、これら二つの指示薬を幾何学的な(幾何学図形をな
す)パターンに配置することができ、好ましくは容易に
認識できる要領で検査結果を表徴するアイコンの形のも
のがよい。pH検査と同様に、一対の直交バーを使用す
ることができ、液体に接近し得る指示薬を水平バー中に
存在させ(正の対照)、気体にのみ接近し得る指示薬を
前記水平バーと交差する垂直バー中に存在させることが
できる。このようにして、揮発性アミンなしの試料は、
水平バーにのみ色変化を起こしてマイナス記号を生じ、
一方揮発性アミンを含有する試料は、水平バーと垂直バ
ーの両方に色変化を起こしてプラス記号を生じる。両バ
ーを取り囲む地の領域は、負の対照として役立つ。好ま
しい検査器具は、器具の別個の領域に、pH検査とアミ
ン検査の両方を含有する。一つの試料を、これら二つの
検査領域に別々に付け、好ましくはpH検査を最初に、
アミン検査を二番目にする。
【0019】この発明およびその好ましい実施態様につ
いて、以上のおよび他の特徴と利点は、以下の説明によ
って、より一層容易に理解されるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】<pH配合物と検査法>イオン化
可能のフェノール基と陰電荷の基を有するpH指示薬
は、各種のものが多数ある。好ましい陰電荷の基は、硫
酸基とスルホン酸基である。イオン化可能なフェノール
基と陰電荷の基を有する指示薬の例は、次のとおりであ
る。
【0021】アシッドブルー(acid blue)92(アナ
ゾレンナトリウム、CAS No.3861−73−
2) アシッドブルー29(CAS No.5850−35−
1) アシッドアリザリンバイオレットN(CAS No.2
092−55−9) ブロモフェノールブルー(3’,3”,5’,5”−テ
トラブロモフェノールスルホンフタレイン、CAS N
o.155−39−9) ブロモクロロフェノールブルー(3’,3”−ジブロモ
−5’,5”−ジクロロフェノールスルホンフタレイ
ン、CAS No.102185−52−4) ブロモクレゾールグリーン(3’,3”,5’,5”−
テトラブロモ−m−クレゾールスルホンフタレイン、C
AS No.76−60−8) クロロフェノールレッド(3’,3”−ジクロロフェノ
ールスルホンフタレイン、CAS No.4430−2
0−0) ブロモクゾールパープル(5’,5”−ジブロモ−o−
クレゾールスルホンフタレイン、CAS No.115
−40−2) アリザリンコンプレキソン二水和物((3,4−ジヒド
ロキシ−2−アントラキノリル)メチルイミノ−二酢
酸、CAS No.3952−78−1) アリザリンレッドS一水和物(3,4−ジヒドロキシ−
9,10−ジオキソ−2−アントラセンスルホン酸,ナ
トリウム塩、CAS No.130−22−3) ブロモチモールブルー(3’,3”−ジブロモチモール
スルホンフタレイン、CAS No.76−59−5) ブリリアントイエロー(CAS No.3051−11
−4) フェノールレッド(フェノールスルホンフタレイン、C
AS No.34487−61−1) クレゾールレッド(3’,3”−ジメチルフェノールス
ルホンフタレイン、CAS No.1733−12−
6) m−クレゾールパープル(2’,2”−ジメチルフェノ
ールスルホンフタレイン、CAS No.2303−0
1−7) チモールブルー(2’,2”−ジメチル−3’、3”−
ジイソプロピルフェノールスルホンフタレイン、CAS
No.76−61−9) ニトラジンイエロー(2−(2,4−ジニトロフェニル
アゾ)ナフトール−3,6−ジスルホン酸,二ナトリウ
ム塩、CAS No.5423−07−4) こらの指示薬は、全て商業的供給者から容易に入手でき
る。好ましい指示薬は、ブロモフェノールブルー、ブロ
モクロロフェノールブルー、ブロモクレゾールグリー
ン、ブロモクレゾールパープル、ブロモチモールブル
ー、フリリアントイエローおよびニトラジンイエローで
ある。
【0022】前記ポリマー中の第四級アンモニウム基
は、試示薬の陰電荷の基とイオン結合を形成するのに十
分な正の電荷を主張できるいずれの基でもよい。好まし
い第四級アンモニウム基は、アルキル基がC1〜C4アル
キル基である低級アルキルアンモニウム基である。トリ
メチルアンモニウム基が特に好ましい。これらの第四級
アンモニウム基は、前記イオン化可能なフェノール基の
脱ブロトン化を容易に行わせて、その脱ブロトン化を、
したがって色変化を、より低いpHで、そしてpHが高
くなるにつれてより急峻に(すなわち、より狭い転移領
域で)起こすを考えられる。
【0023】ポリマー配合物中の第四級アンモニウム基
の量は、色の転移点をどの程度低くするかおよび転移に
所望の鋭敏度をどの程度にするかによって、大幅に変わ
り得る。この発明の多くの応用において、第四級アンモ
ニウム基の量を選択して、指示薬の中央範囲の転移点
を、約1.0〜約3.0pH単位で、好ましくは約1.
5〜約2.5pH単位で、さらに好ましくは約2.0p
H単位で、低下させる。また、第四級アンモニウム基の
量は、得られたポリマーのアルカリ値によって表すこと
もできる。この値は、乾燥ポリマー1gが含有している
第四級アンモニウム基の塩基性度と当量のKOHのmg
値を表す。この発明を実施する大部分の場合、そのアル
カリ値は約5〜約50の範囲内にあり、約15〜約40
の範囲内の値が好ましい。
【0024】好ましい実施態様においては、これら第四
級アンモニウム基は、多孔質(さもなければ、透水性)
でかつ親水性であることにより水性液体の試料に対して
透過性であるポリマーに結合されている。このポリマー
が親水性であるのは、そのポリマー構造に、第四級アン
モニウム基または他の基が存在していることによる。そ
のポリマー自体は、被検試料の成分に対して不活性で、
固体であって、そして薄い層、コーティングまたは薄層
に成形できるポリマーであれば、如何なるポリマーでも
よい。このポリマーは、一般的に水性媒体に不溶性でな
ければらず、そして膣液検査用に設計されているこの発
明の実施態様については、膣液に不溶性でなければなら
ない。適切なポリマーの例は、透明なポリマーであり、
例えば、アクリル酸ポリマー類、特にアクリル酸エステ
ルとメタクリル酸エステルのコポリマーおよびジエチル
アミノエチルセルロースがある。商業的供給者から容易
に入手できる現時点で好ましい二つのポリマーは、EU
DRAGIT(登録商標)RL POとEUDRAGI
T(登録商標)RS POのアンモニオメタクリレート
コポリマー類であり、これらは、塩酸塩としての、アク
リル酸とメタクリル酸のメチル、エチルおよびトリメチ
ルアンモニオエチルエステル類のコポリマーである。そ
の第四級アンモニウム基は、これらのポリマーの10.
4重量%(RLPO)または5.6重量%(RS P
O)を構成するメタクリレート単位のトリメチルアンモ
ニオエチルエステルとして、これらポリマーに存在して
いる。そのアルカリ値は、それぞれ28.1と15.2
である。これらのポリマーは、米国、マサチューセッツ
州メイドン所在の Rohm Tech Inc.社から入手できる。
【0025】一例をあげれば、ニトラジンイエローを指
示薬として使用し、かつEUDRAGIT RL POの
トリメチルアンモニオエチルエステル類を使用すること
が有用である。第四級アンモニウム基がない場合のニト
ラジンイエローの転移点は、約6.6のpHである。ニ
トラジンイエローとこの特定のポリマーの相対量を変え
ることによって、転移点を、選択した値だけ下げること
ができる。前記ポリマー指示薬混合物を、ポリマーが2
5.0重量%を構成しそして前記指示薬が0.1〜0.
6重量%の範囲で変化する量を構成する液体溶液として
塗布すると、その指示薬の転移点は、ニトラジンイエロ
ーの濃度が0.2%と0.34%のときpH4.7まで
下がり、ニトラジンイエローの濃度が0.36%のとき
pH4.4まで、0.4%のときpH4.3まで、そし
て0.6%のときpH4.2まで下がる。
【0026】一般に、最良の結果は、指示薬と第四級ア
ンモニウム基の比率が特定の範囲において得られること
が多い。ニトラジンイエローとEUDRAGIT RL
POの場合、ポリマー中のKOH当量のニトラジンイエ
ローに対する重量比として表される比率は、好ましい範
囲が約1.0〜約6.0であり、より好ましい範囲が約
1.5〜約3.5である。EUDRAGIT RL PO
の場合、ポリマーのニトラジンイエローに対する重量比
の好ましい範囲は、約50〜約250であり、より好ま
しくは約75〜約125である。基礎薄層に塗布される
同ポリマーと指示薬の液体溶液については、その溶液中
のポリマーの好ましい範囲は約12〜約35重量%であ
り、ニトラジンイエローの好ましい範囲は約0.05〜
約1.0重量%である。
【0027】この発明による検査器具において、ポリマ
ーと指示薬は、固体の薄い、そして好ましくは均一で透
明な、透水性の層(pH指示薬薄層と称し得る)を形成
しており、この層は、水性液体で飽和されたとき、固体
で無傷の(すなわち、溶解したり崩壊して粉末になった
りしない)まま留まる。このpH指示薬薄層、またはそ
の薄層が形成されている組成物中に、種々の目的のため
に、追加の成分を任意に含有させてもよい。そのような
成分の例は、前記薄層の成分を表面に広げたり塗布した
りするのに用いるビヒクル、乾燥剤、浸透剤、ポリマー
を試料に濡れやすくする薬剤、および前記混合物を固体
支持体の表面に堆積または付着しやすくする薬剤であ
る。さらにその他の任意成分とそれを含有させる理由
は、当業技術者にとっていとも明白なことであろう。こ
れら添加成分として典型的なものは、低分子量のアルコ
ール類、浸透剤類および界面活性剤類である。ソルビト
ールが適切な浸透剤の一例である。
【0028】上記に提案したように、pH指示薬の薄層
は、その薄層を安定させるためおよび製造をし易くする
ために、支持基体または基礎薄層の表面をおおって形成
することができる。代表的な例は、MYLAR(商標登
録)(米国デラウェア州ウィルミントン所在の Du Pont
de Nemours & Co.社)のようなポリエチレンテレフタ
レートフィルムであり、これは、pH指示薬薄層の成分
の固体支持体への付着を改善するため、エチルセルロー
スまたは類似のコーティングでコートしてもよい。
【0029】この発明の好ましい検査器具にあっては、
所望の転移点で変色するように改変された指示薬が検査
器具の一つの幾何学的(幾何学図形をなす)領域を占
め、別の幾何学的領域の指示薬が前記第一の領域のpH
指示薬より少なくとも約0.7pH単位だけ低いpHで
変色する。この第二の領域が、二つの領域の転移点の間
にあるpHの液体に接触して変色すると、第二領域の指
示薬が機能する状態にあることを使用者に知らせ、この
情報は、器具中の両指示薬について論理的に拡張され
る。このように、第二領域は、試料によって活性化され
る正の対照の薄層として、すなわち、試料のpHが検査
領域の転移点より高いか低いかに拘わらず、試料が付く
と変色を示す領域として働く。したがって、この正の対
象領域の変色は、試料のpHがその転移点を超えて十分
に高くても検査領域(すなわち、pH指示薬薄層)内の
指示薬が変色を呈するということと、十分な試料が付け
られて検査器具の表面を濡らしているということを示す
ことになる。
【0030】転移点をpH4.7に調整したニトラジン
イエローを含有するpH指示薬薄層と膣液を一例として
使用する場合、正の対照薄層は、好ましくは、4.7よ
り0.7pH単位以上(等しいか、より大きい)低いp
Hの転移点を有する指示薬、より好ましくは、その転移
点が4.0以下のpHである指示薬、そして最も好まし
くは、3.5以下のpHの指示薬を含有している。その
変色は、pH4.7で変色する指示薬が行う変色と同じ
かまたは類似していることが特に好ましい。
【0031】pH指示薬薄層の転移点が4.7であると
きに正の対照用に有用な指示薬の例は、ニトラジンイエ
ローとブロモクレゾールグリーンの混合物である。この
ような混合物中のニトラジンイエローとブロモクレゾー
ルグリーンの重量比は変えることができ、そして異なる
比率によって異なる転移点が作られる。しかし、一般
に、重量比(ブロモクレゾールグリーン対ニトラジンイ
エロー)が約0.05〜約20.0で、そして好ましく
は、約0.5〜約5.0で最良の結果が得られる。この
指示薬または指示薬の組合せは、同様に、透水性ポリマ
ーに固定化され、そしてpH4.7の指示薬を含浸され
たのと同じポリマーをより低いpH指示薬用にも用いる
ことができるが、この発明は、両領域に同じポリマーを
使用する検査器具に限定されない。ポリマーと指示薬が
液体溶液として塗布される場合、その溶液中の指示薬の
好ましい量は、約0.05重量%〜約1.0重量%であ
る。
【0032】これら指示薬(すなわち、pH指示薬薄層
と正対照薄層)は、二つの変色が独立して目視できるよ
うに、検査器具に配置することが好ましく、さらに、そ
の器具に第三の指示薬領域を設け、その領域は、目視可
能なままであるが、試料自体の塗布によってその指示薬
が変色しないように試料から保護されているようにする
ことが好ましい。このようにして、この非変色領域は、
負のバックグランド対照として働く。というのは、その
元の色からの色ずれは、その指示薬自体が分解したか、
またはその検査中にその有効性に悪影響を与える別の化
学的転化を受けたか、または製造段階で指示薬に欠陥が
入り込んだか、または不適当な量の試料が塗布されたこ
とを示すからである。
【0033】上記に示したように、これら指示薬の好ま
しい配置形態は、プラス記号を形成する二つの交差バー
である。図1、2および3は、この配置形態を有する積
層体を示す。基礎薄層11は、pH指示薬薄層12(そ
の転移点は、pH4.7である)を、検査器具の下面に
向けて支持している。中間薄層すなわち液体チャンネリ
ング薄層13がpH4.7の指示薬薄層の上に付けられ
(塗布され)、その液体チャンネリング薄層は、透明で
液体を透過しないが、液体が通過することができかつ前
記プラス記号の垂直バーを形成する垂直バー形の細長い
間隙14を中央部に備えている。次いで、正の対照薄層
15(より低いpH指示薬を含有している)が、プラス
記号の水平部分として働くバーの形で、中間薄層の上に
付けられ(塗布され)る。
【0034】したがって、器具の上面全体に付けられ
(塗布され)た試料は、正の対照薄層全体を濡らし、そ
れとその周りを通過して、前記間隙を通ってしか貫通さ
せない中間薄層に至り、その結果、その下側に位置する
pH4.7指示薬薄層に前記間隙の下側の領域16のと
ころに到達する。pH4.7指示薬の変色は、前記間隙
の下の垂直バー16領域に限定される。pH4.7指示
薬層17の残りの部分(プラス記号を囲む領域)は、試
料から保護されているため、変色しない。pHが4.7
より低い膣液試料は、器具にマイナス記号を生じ(正の
対照の指示薬バー15だけが見える)、一方、pHが
4.7以上(等しいか、より大きい)の試料は、プラス
記号(バー15とバー16が見える)を生じる。
【0035】この発明の最も基礎的で基本的な概念を使
用することによって、試料に濡れたときに指示薬が移行
しないように指示薬を器具に固定化し、かつ指示薬が比
較的鋭敏なpH範囲内で転移をするように指示薬を改質
しながら、器具の画定された幾何学的領域の変色によっ
て、水性液体試料のpHが選択された域値を越えている
かどうかを測定できるpH検査器具が用意される。その
域値は、第一に、指示薬を選択することによって、第二
に、マトリックス中に第四級アンモニウム基を組み込む
ことにより指示薬の転移点を調整することによって選択
される。この器具で検査できる水性液体としては、連続
相が水または水溶液である懸濁液と乳濁液はもとより水
溶液が含まれる。いかなるソースからの水性液体でも使
用できるが、この発明の第一の関心対象は生物液であ
り、尿、唾液、血液及び膣液などである。膣液の場合、
上記に示したように、この発明を使用する第一の例は、
細菌性膣症の検出である。膣液は、例えば羊膜破裂に伴
うpHの変化(4.5から7.0以上まで上昇)の検査
のような、他の目的のためにも、この発明により検査で
きる。この発明は、ヒトの体液のみならず、家畜やペッ
トのような動物由来の液体の検査も関心対象である。一
つの例は、牛乳のpHが約6.8という域値に到達した
かまたはそれを越えたかどうかを測定することにより、
畜牛の乳房炎の検出をすることである。
【0036】<アミン検査>この発明のpH検査器具と
同様に、アミン検査器具または両方の検査を組み合わせ
た検査器具のアミン検査部分は、積層構造体である。そ
の構造体の個々の薄層は、別個の相補的機能を果たし、
これらの薄層は、集合的に協働して、検査結果全体が目
視可能な表示で読みとられる正確でかつ再現性のある検
査法を提供する。二つの主要薄層は、液体試料に直ちに
接触可能な固体の気体放出薄層と、気体透過性でありか
つ水性液体試料自体または気体の形態でない試料の成分
を透過しない気体透過性の指示薬薄層である。その気体
放出薄層は、試料中のアミン塩と反応してアミン塩を揮
発性アミンに転化するアルカリの固体薄層である。その
揮発したアミンは、次いで前記気体透過性指示薬薄層を
透過し、その薄層で指示薬の変色を起こさせる。
【0037】用語「揮発性アミン」および「揮発したア
ミン」には、十分に揮発性で、大気中にかなりの速度で
流入するアミンのみならず、ごく僅かに揮発性であるに
すぎないアミンも含まれる。ごく僅かに揮発性のアミン
は、大気中に有意な量が拡散することなく液面に気体の
ごく薄い層を形成するのみのアミンである。しかし、こ
の気体の薄い層は、前記気体透過性指示薬薄層を透過す
るのに十分である。
【0038】気体放出薄層のための固体アルカリの選択
は、微妙ではなく、変えることができる。一般に、アル
カリ金属およびアルカリ土類金属のアルミン酸塩類、炭
酸塩類および水酸化物類を使用できる。最良の結果は、
アルミン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは水酸化マ
グネシウムを使用したとき得られることが最も多い。ア
ルミン酸ナトリウムが特に好ましい。
【0039】気体透過性指示薬薄層の気体だけ透過する
性能は、試料の性質に応じて、各種の方法で達成するこ
とができる。水性試料に対して便利な方法は、多孔質の
疎水性ポリマーを使用することである。適切性ポリマー
は、固体で、水性体液、特に膣液に不溶性であり、そし
て、それら体液と接触したときに、溶解したり、分散し
て粒子形になったり、または別の具合に崩壊したりする
ことがない層やコーティングや薄層に容易に形成できる
ポリマーである。そのようなポリマーの例は、エチルセ
ルロース、酢酸セルロースおよび硝酸セルロースであ
る。エチルセルロースが特に好ましい。あるいは、指示
薬は、親水性の透水性ポリマー中に入れて、疎水性薄層
で被覆してもよい。
【0040】アミン類に、そして好ましくはさもなくば
酸性を呈するであろう体液試料中のアミン類に暴露され
たときに変色するいかなる指示薬でも用いることができ
る。ブロモクレゾールグリーンが一例であり、pH検査
はもちろん、ここのアミン検査にも使用できる。他の例
は、ブロモフェノールブルー、ブロモクレゾールパープ
ル、ブロモクロロフェノールブルー、ニトラジンイエロ
ーおよび先に列挙した中の他の各種指示薬である。
【0041】気体放出薄層と気体透過性指示薬薄層は、
気体放出薄層中のアルカリと気体透過性薄層中の指示薬
が、体液試料が存在しないときには接触することがない
ように、検査器具内に配置される。その配置は、使用者
が最初に気体放出薄層を試料と接触させ(好ましくは、
綿棒を用いて)、次に気体透過性指示薬薄層を同じ試薬
に接触させ、その結果、試料中に存在する気体が気体指
示薬薄層を透過するような配置である。
【0042】したがって、気体透過性指示薬薄層は、上
記器具の最も下方に位置する薄層で、試料が塗布される
表面から最も離れていて、試料の作用を受ける最後の薄
層であってもい。この薄層は、pH指示薬薄層における
ように、基礎薄層すなわち支持薄層の上に覆って任意選
択的に塗布する(付ける)ことができる。しかしなが
ら、薄層マトリックスとしてエチルセルロースのような
ポリマーを使用することによって、その薄層は、裏打ち
用の基礎薄層を使用することなしに、構造が安定し、か
つ性能の信頼性が高くなる。
【0043】これら二つの薄層の相互の配置に加えて、
変色が起こる幾何学的領域を画定する役割も果たすこと
のできる介在薄層を使用することによって、この器具に
よる揮発性アミンの発生およびこれらアミンの指示薬へ
の浸透が促進されるとともに、pH検査によって提供さ
れたの同じタイプの情報が得られる。
【0044】pH検査の場合と同様に、アミン検査にお
ける変色は、平素は見えない特定の幾何学的しるしを現
れさせるような具合に配置することが好ましい。これを
達成する一つの手法は、揮発性アミンが、気体透過性指
示薬薄層中の画定された幾何学的領域中に近づくのを制
限し、その薄層の残りの領域が依然として見えるように
することである。これは、気体チャネリング薄層を気体
透過性薄層の上に直接付け(塗布し)、気体チャネリン
グ薄層は光透過性または透明であり、その境界部分の内
の開口部または流路部以外が気体不透過性材料製である
ことによって達成される。そうすることにより、揮発性
アミンは、その開口部を通してチャネリングを行うの
で、変色を示す気体透過性指示薬薄層の唯一の部分は、
その開口部の直下の領域である。気体を透過しない光透
過性の材料の例としては、種々のポリマーがあり、特に
ポリアミド類、ポリアクリレート類、セラック類および
ワニス類である。
【0045】気体透過性薄層中の指示薬を液体のアミン
類からさらに保護するため、気体を透過するが液体を透
過しない薄層を、気体チャネリング薄層の上に直接配置
してもよい。便宜上、この保護薄層は、気体透過性指示
薬薄層に用いるのと同じポリマーで作ってもよい。この
場合も、エチルセルロースが好ましい。
【0046】試料中に、揮発性もしくは揮発させること
が可能なアミンが存在しているかまたは存在していない
かに拘わらず、試料の存在に応答するように、第二の指
示薬領域をアミン検査器具に設けてもよい。pH検査の
場合と同様に、この第二の指示薬領域は、試料によって
活性化される正の対照として働き、正の対照の薄層と呼
ばれる別の薄層として塗布できる。この薄層中の指示薬
は、体液試料が透過可能なマトリックス中に固定化して
もよく、そして指示薬自体は、試料を塗布したときに変
色する指示薬であれば如何なるものでもよい。その変色
が起こる原因は、試料中の非揮発性アミンか、またはア
ルカリをアプリケーターの綿棒を使って試料中に入れる
ときの気体放出薄層中の固体アルカリである。固定化マ
トリックスは親水性ポリマーでよく、そして卓越した例
は、pH検査のpH指示薬薄層に使用することが好まし
いと先に引用したのと同じポリマーである。指示薬は、
気体透過性指示薬薄層に使用するのと同じ指示薬でよい
が、試料と接触したときに変色するいずれの指示薬も使
用できる。
【0047】pH検査の場合と同様に、前記二つの指示
薬(すなわち、揮発させられたアミン類だけが近づき得
る指示薬および正の対照の薄層の指示薬でアルカリ処理
された試料はもちろん揮発させられたアミン類と揮発さ
せられないアミン類の両者が近づき得る指示薬)は、こ
れら二つの変色が独立して目視可能であるように配置さ
れる。この検査器具は、目視可能のままではあるが、如
何なる環境下でも変色しないように試料から保護されて
いる第三の指示薬領域を有しているのがさらに好まし
い。かくして、この非変色領域は、pH検査における負
の対照の場合と同じ理由で、負のバックグランド対照の
役を果たす。
【0048】この場合も、これら指示薬の好ましい配置
形態はプラス記号を形成する二つの交差バーである。図
4、5および6を参照して、これは、下部薄層としての
気体透過性指示薬薄層21と、その層の上に直接付けら
れ(塗布され)た透明の気体チャネリング薄層22によ
って達成することができる。気体チャネリング薄層中の
細長い間隙23がこの薄層を二つの分離した領域に分割
する。この間隙は、揮発させられたアミンを通過させ、
前記プラス記号の垂直バーを形成する。液体バリヤーの
保護薄層24(透明)が、ガスチャネリング薄層22を
覆っており、間隙23も覆っている。次いで、正対照の
薄層25(液体試料が透過可能)を液体バリヤー薄層2
4の上に付ける(塗布する)。その正対照薄層は、プラ
ス記号の水平部分を形成するバーの形をしている。最後
に、気体放出薄層26を、この器具の別個の層として、
保護液体バリヤー24の上側か、薄層全部の外側に付け
る(塗布する)。図面に示す配置構造の気体放出薄層
は、正対照薄層の水平バーを囲み、好ましくは、そのバ
ーに接触しないリングを形成している。そのリングとバ
ーの間の小さな間隙によって、そのバーの時期尚早の変
色が防止される。
【0049】上記パラグラフに記載されている配置形態
を有するアミン検査器具を使うには、膣液で濡らした綿
棒を気体放出リング26にこすりつけ、次にそのリング
の内側の円形領域全体に亘ってこすりつけて、正対照の
水平バー25とその上下の領域とに接触させる。水平バ
ー25は、試料と接触すると変色し、そして綿棒と気体
放出リングの接触によって放出された如何なる揮発性ア
ミンも、液体バリヤー薄層24を透過し、そして気体チ
ャネリング薄層の垂直バーの間隙23を通過して、気体
透過性指示薬薄層21に至る。指示薬薄層21の変色
は、垂直バー27の領域に限定され、一方、気体透過性
薄層(プラス記号を囲む領域28)中の残りの指示薬
は、試料から保護されていて、変色しない。したがっ
て、揮発化可能なアミンを含有しない膣液試料は、器具
にマイナス記号を生じ(水平バー25にのみ変色を起こ
すことによって)、他方、揮発化可能なアミンを含有す
る試料は、プラス記号を生じる(水平バー25と垂直バ
ー27の両方で変色を起こすことによって)。
【0050】pH検査とアミン検査の両者に関連して上
述した指示薬は、可視指示薬であり、肉眼で検出可能な
色変化を生じる。別のやり方として、この発明は、さら
に、機械で読取り可能な指示薬または励起されると検出
可能になる指示薬、例えば蛍光読取り可能な指示薬を企
図している。
【0051】この発明の好ましい実施態様では、上記二
つの検査が図7、8に示す単一の検査カード30上に組
み合わされている。これら二つの検査は、上記カードの
一つの表面上に別個の領域31、32として設けられ
る。各々は、使用者によく見えるように、暗色の円3
3、34で縁取ることができる。アミン検査領域を囲む
暗色円34は、アミン検査を実施するのに必要な気体放
出薄層を含んでいるので、より幅広にすることができ
る。このカードは、使用するための情報と指示を同定す
るような印を含むことができる。このカードの上面35
は、貯蔵中と輸送中に保護するために保護シートで覆っ
てもよく、しかし使用する直前に容易に取り外すことが
できるものとする。単一の生物試料を上記カード上の両
検査領域へ塗布するには、試料を保持してそれを表面に
塗布できるような、綿を先端につけたスティックまたは
如何なる綿棒によっても容易に達成できる。この発明の
典型的な検査カードは、ほぼクレジットカードの大き
さ、つまり約2インチ(5.1cm)×3インチ(7.
6cm)であり、検査領域は円形で、直径が約0.25
インチ(0.635cm)である。
【0052】
【実施例】以下の実施例は、例解のみを目的として提示
するものである。これらの実施例では、諸図に示した配
置形態を有するこの発明の検査要素(エレメント)を使
用した。pH検査要素において、その薄層は、図1の参
照番号を使用して説明すると、以下のとおりである。
【0053】基礎薄層11:n−プロパノールに15重
量%のエチルセルロースを溶解した溶液として塗布した
エチルセルロースコーティングを有するMylarの支
持体であり、 pH指示薬薄層12:以下の組成、すなわち、25.0
重量%のEUDRAGIT RL PO、0.34重量%
のニトラジンイエロー、8.6重量%のソルビトール
(湿潤透過剤、70重量%水溶液)、10.0重量%の
2−エトキシエタノール、12.4重量%の脱イオン
水、43.66重量%の1−プロパノールを有する水溶
液として塗布したEUDRAGIT RL POとニトラ
ジンイエローであり、 液体チャネリングバリヤー薄層13:30重量%n−プ
ロパノールに溶解した15重量%溶液として塗布したエ
チルセルロースであり、但し、間隙14が設けられてお
り、 正の対照薄層15:以下の組成、すなわち、22.8重
量%のn−プロパノール、12.40重量%の脱イオン
水、30.00重量%の2−エトキシエタノール、8.
60重量%のソルビトール(70重量%の水溶液)、2
5.0重量%のEUDRAGIT RL PO、0.17
重量%のニトラジンイエロー、0.30重量%のブロモ
クレゾールグリーンおよび0.65重量%の無水2−ス
ルホ安息香酸(防湿性を得るため)を有する溶液として
塗布した、ニトラジンイエローとブロモクレゾールグリ
ーンを含有するEUDRAGIT RL POである。
【0054】アミン検査要素において、その薄層は、図
4の参照番号を使用して説明すると、以下のとおりであ
る。
【0055】気体透過性指示薬薄層21:下記組成、す
なわち、1.8重量%のブロモクロゾールグリーン、1
2重量%のエチルセルロースおよび86.2重量%のn
−プロパノールを有する溶液で形成したブロモクゾール
クリーンを含有エチルセルロースであり、 気体チャネリング薄層22:20重量%のポリアミド樹
脂、50重量%の酢酸n−プロピルおよび30重量%の
n−プロパノールの溶液として塗布した透明なポリアミ
ドであり、 液体バリャー24:n−プロピルアルコールに10重量
%のエチルセルロースを溶解した溶液として塗布したエ
チルセルロースであり、 正対照薄層25:以下の組成、すなわち、25.0重量
%のEUDRAGITRL PO、0.1重量%のブロ
モクレゾールグリーン、30.0重量%の2−エトキシ
エタノール、6.0重量%の脱イオン水、36.9重量
%の1−プロパノール、2.0重量%の無水スルホ安息
香酸を有する溶液として塗布したEUDRAGIT R
L POとブロモクゾールクリーンであり、 気体放出薄層26:28重量%のアルミン酸ナトリウ
ム、18重量%のポリエチレン、3重量%のモルトデキ
ストリンおよび51重量%の脱イオン水の溶液として塗
布したアルミン酸ナトリウムである。
【0056】これらの検査要素を従来技術の要素および
手順と比較するため、以下の二つの手順を使用した。一
つの手順では、内科医師用に現在販売されている、米国
ニュージャージー州ギブズタウン所在のEM Science 社
製のCOLORPHAST(登録商標)pH検査ストリ
ップを使用した。もう一つの手順は、前記の発明の背景
の項で述べた臭気検査、すなわち、試料の一部を顕微鏡
のスライドガラスに塗布し、10%KOH水溶液を1滴
塗布し、次いで臭覚測定を行う検査であった。
【0057】<実施例1>607個の膣液試料について
pH検査施して、この発明のpH検査要素を、COLO
RPHAST pH検査ストリップと比較した。
【0058】607個の試料のうち、298個がCOL
ORPHAST検査ストリップによって陰性(pH<
4.7)であり、そしてこれら298個の試料のうち2
58個がこの発明の検査要素によって陰性であった。こ
の結果は、陰性が86.6%一致していることを表し、
標準偏差は2.0%で、片側95%の信頼区間は83.
3%であった。
【0059】COLORPHASTの検査ストリップで
陽性(pH≧4.7)であった試料は、309の数に及
び、これら309個の試料のうち263個が、この発明
の検査要素によっても同様に陽性であった。この結果
は、陽性が85.1%一致したことを示し、標準偏差が
2.0%で、片側95%の信頼区間は81.8%であっ
た。
【0060】全体は、85.8%一致し、標準偏差が
1.4%で、信頼区間は83.5%であった。
【0061】<実施例2>この実施例では、アムセルの
判断基準を使用して、実施例1で実施した検査で一致し
なかった試料の矛盾解消を計った。四つのアムセルの基
準は、上昇したpH、臭気検査によるアミンの存在、膣
液の均一性およびクルー細胞の存在である。この検査の
裏付けになっている理論は、膣液のpHが膣の感染症の
ために上昇したのであれば、細菌性膣症(BV)の臨床
診断と一致して、残りの三つのアムセルの基準のうち少
なくとも二つは陽性になるであろうという理論である。
【0062】検査結果が一致しなかった86個の試料
(一方のpH検査が陽性を示し、他方のpH検査が陰性
を示した試料)を、残りの3種のアムセルの基準の検査
に付した。COLORPHAST検査ストリップによる
検査結果が陰性でこの発明の検査ストリップによる検査
結果が陽性であった40個の試料のうち、2個だけが、
アムセルの基準によって臨床上、BVについて陽性であ
った。COLORPHAST検査ストリップによって陽
性の検査結果を示し、この発明の検査ストリップによっ
て陰性であった46個の試料のうち、42個がアムセル
の基準によってBVについて臨床上陰性であった。これ
は、不一致の検査結果をアムセルの基準を用いて調整
(確認修正)した結果、陽性について98.5%一致
し、陰性について88.8%一致し、全体で93.1%
一致したことを示している。
【0063】<実施例3>この実施例では、この発明の
アミン検査要素を臭気検査と比較する。両検査を、合計
617個の膣液試料で実施した。
【0064】検査した試料の全数のうち196個が臭気
検査で陽性であり、その196個の試料のうち166個
がこの発明の検査要素でも陽性であった。この結果は、
陽性について84.7%一致していることを表し、標準
偏差は2.5%で、片側95%信頼区間は80.5%で
あった。
【0065】検査した試料全数のうち421個は臭気検
査結果が陰性であり、その421個の試料のうち385
個がこの発明の検査要素でも陰性であった。この結果
は、陰性が91.4%一致したことを表し、標準偏差は
1.4%で、片側95%の信頼区間は89.2%であっ
た。
【0066】全体では89.3%一致し、標準偏差が
1.2%で、片側95%信頼区間は87.3%であっ
た。
【0067】<実施例4>アミン検査で一致しなかった
試料の矛盾解消を計るために、再びアムセルの基準を使
用した。この場合も同様に、膣の感染症のためアミンが
検出されたのであれば、残りの三つのアムセルの基準の
うち少なくとも二つが陽性であると見込まれよう。
【0068】検査結果が一致しなかったアミン検査試料
66個を、残りの三つのアムセル基準の検査に付した。
陽性の一致度は91.2%まで上昇し、陰性の一致度は
91.7%まで上昇し、全体の一致度は91.6%まで
上昇した。
【0069】<実施例5>この実施例では、この発明の
pH検査およびアミン検査を組み合わせた結果と、CO
LORPHASTpH検査ストリップおよび標準の臭気
検査(参照検査)を組み合わせた結果とを比較する。こ
の検査の場合、この発明を用いて得た結果は、pH検査
とアミン検査の両者の検査が陽性であったときのみ陽性
とみなし、それ以外の場合、すなわちpH検査とアミン
検査のいずれか一方または両方が陰性であったときは全
て陰性とみなした。上記参照検査も同じ要領で表現し
た。すなわち、両者が陽性のときは陽性とみなし、そし
て一方または両者が陰性のときは陰性とみなした。
【0070】604個の膣液試料のうち、184個の試
料が参照検査で陽性であり、175個がこの発明の検査
で陽性であった。また、420個の試料が参照検査で陰
性であり、429の試料がこの発明の検査で陰性であっ
た。不一致は、僅か45個の試料で起こった。このこと
は、陽性が85.3%一致し、標準偏差が2.6%で、
片側95%信頼区間が81.0%であることを表し、陰
性が95.7%一致し、標準偏差が1.0%で、片側9
5%信頼区間が94.1%であることを表し、そして全
体で92.5%一致し、標準偏差が1.1%で、片側9
5%信頼区間が90.8%であることを表している。
【0071】<実施例6>個々の検査要素の場合と同様
に、この発明の組合せ検査と組合せ参照検査との間で相
違する検査結果を、アムセル基準を用いて矛盾解消し
て、推定でBVを診断した。組合せ参照検査で陰性であ
ったがこの発明の組合せ検査では陽性であった18個の
試料のうち、アムセル基準によって2個だけがBVにつ
いて臨床上陽性であった。参照検査で陽性であったがこ
の発明の検査で陰性であった27個の試料のうち、10
個がアムセル基準によってBVについて臨床上陰性であ
った。このように、アムセル基準を使って前記の相違す
る検査結果を調整した結果、陽性の一致度は90.3%
まで上昇し、標準偏差が2.2%で、片側95%信頼区
間が86.7%であった。また、陰性の一致度は96.
3%まで上昇し、標準偏差が0.9%で、片側95%信
頼区間が94.8%であった。そして、全体での一致度
は94.5%まで上昇し、標準偏差が0.9%で、片側
95%信頼区間が93.0%であった。
【0072】<実施例7>この実施例は、細菌性膣症
(BV)の存在の有無を決定するのに、この発明を二つ
の追加のアムセル基準と併せて用いて使用した場合を例
解する。上記に示したように、アムセル法を用いる診断
は、四つの基準、すなわち(1)pHの測定、(2)揮
発性アミン類の臭気検査、(3)膣液の均一性の検査、
および(4)クルー細胞の存在についての膣液の顕微鏡
検査に基づいている。検査結果を評価する伝統的方法に
よれば、前記四つの基準のうち少なくとも三つを満たし
ている女性はBV陽性とされる。第一に、検査グループ
の全女性を、pH検査にCOLORPHASTpH検査
ストリップを用いそしてアミン類については臭気検査を
用いて、四つの基準全てについて検査した。次いで、同
じグループの女性について、同じ四つの基準を用いて分
析を繰り返したが、前記COLORPHAST検査と臭
気検査の代わりにこの発明のpH検査とアミン検査を使
用した。
【0073】この検査グループは、604名の女性由来
の膣液試料で構成されている。pHとアミンの測定のた
めCOLORPHASTと臭気検査を用いるアムセル基
準に基づいて、前記女性のうち161名(26.6%)
がBV陽性と分類され、443名(73.4%) がB
V陰性と分類された。陽性であった前記161名中、1
53名は、この発明のpH検査とアミン検査を用いて前
記基準の検査を再び行ったところ、やはり陽性と分類さ
れた。陰性であった前記443名中、433名は、この
発明のpH検査とアミン検査を用いて前記基準の検査を
再び行ったところ、やはり陰性と分類された。これは、
陽性について、95.0%が一致し、標準偏差が1.7
%で、片側95%信頼区間が92.2%であることを表
す。また、陰性の一致度は97.7%で、標準偏差が
0.7%で、片側95%信頼区間が96.6%であっ
た。全体での一致度は97.0%であり、標準偏差が
0.7%で、片側95%信頼区間が95.9%であっ
た。そして、カッパ係数は0.92であり、標準偏差が
0.02で、片側95%信頼区間が0.90であった。
【0074】前記18個の相違する検査結果を、BV診
断の独立した手段としてのグラム(Gram)染色検査によ
って矛盾解消した。この場合、グラム染色法での採点が
7以上のときBV陽性とした。COLORPHASTと
臭気検査を用いたときアムセル基準でBV陰性であって
この発明のpH検査とアミン検査を用いたときアムセル
基準でBV陽性であった10個の試料のうち、8個の試
料がグラム染色検査で臨床上BV陽性であった。逆に、
COLORPHAST検査と臭気検査を用いたときアム
セル基準でBV陽性であってこの発明のpH検査とアミ
ン検査を用いたときBV陽性であった8個の試料のう
ち、1個の試料がグラム染色検査で臨床上陰性であっ
た。このように、相違する検査結果を、グラム染色検査
で調整することによって、陽性の一致度は95.8%ま
で上昇し、陰性の一致度は99.5%まで上昇し、そし
て全体での一致度は98.5%まで上昇した。そして、
カッパ係数は0.96%であり、標準偏差が0.01%
で、片側95%信頼区間は0.94であった。
【0075】<実施例8>この実施例は、BVの検査基
準として、この発明のpH検査とアミン検査自体を使用
する場合を例解する。アムセル基準(pH検査にCOL
ORPHASTストリップを、アミン検査に臭気検査を
使用)に対して比較を行い、そして不一致の検査結果を
調整するために、ここでもグラム染色検査法を使用し
た。なお、グラム染色の採点が7以上のものをBV陽性
とした。この発明のpH検査とアミン検査については、
両方の検査結果が陽性であったときのみ陽性であると診
断した。一方または両方の検査結果が陰性であったとき
は、陰性であると診断した。
【0076】検査した607個の膣液試料のうち、16
2個がアムセルの基準で陽性であった。これら162個
の試料のうち、139個がこの発明のpH検査とアミン
検査でも陽性であった(85.8%の一致度、標準偏差
2.7%、片側95%信頼区間81.3%)。上記アム
セル基準で陰性と評価された試料は445個であり、こ
れら445個のうち、408(91.7%の一致度、標
準偏差1.3%、片側95%信頼区間89.5%)がこ
の発明のpH検査とアミン検査でも陰性であった。この
ことは、陽性の予測値が79.0%であり、標準偏差が
3.1%で、片側95%信頼区間が73.9%であるこ
とを示し、陰性の予測値が94.7%であり、標準偏差
が1.1%で、片側95%信頼区間が92.9%である
ことを示し、そして効率(efficiency)は90.1%で
あり、標準偏差が1.2%で、片側95%信頼区間が8
8.1%であることを示す。
【0077】次いで、上記60個の相違する検査結果を
グラム染色検査で調整した。アムセル基準でBV陰性で
あって、この発明の両検査で陽性であった37個のう
ち、24個がグラム染色検査で臨床上陽性であった。ア
ムセル基準でBV陽性であって、この発明の両検査で陰
性であった23個のうち、4個がグラム染色法によって
臨床上陰性であった。
【0078】このように、相違する検査結果をグラム染
色検査法で調整することによって、182個の試料が、
グラム染色法で調整したアムセル基準でBV陽性であ
り、これら182個の試料のうち、163個はこの発明
の二つの検査でも陽性であった。同様に、425個がグ
ラム染色法で調整したアムセル基準で陰性であり、これ
ら425個のうち、412個はこの発明の二つの検査で
も陰性であった。その結果、陽性の一致度は89.6%
まで上昇し、標準偏差が2.3%で、片側95%信頼区
間が85.8%であり、そして陰性の一致度は96.9
%まで上昇し、標準偏差が0.8%で、片側95%信頼
限界が95.6%であった。これらの検査結果は、陽性
の予測値が92.6%であり、標準偏差が2.0%で、
片側95%信頼区間が89.4%であること、陰性の予
測値が95.6%であり、標準偏差が1.0%で、片側
95%信頼区間が94.0%であること、そして効率が
94.7%であり、標準偏差が0.9%で、片側95%
信頼区間が93.2%であることを示している。
【0079】<実施例9>この実施例は、クルー細胞の
検査法としてこの発明のアミン検査を使用した場合を例
解する。クルー細胞の顕微鏡による検出法に対して比較
し、相違する検査結果をグラム染色検査を用いて調整し
た。クルー細胞の顕微鏡検査は、クルー細胞が、膣液試
料中に存在する膣上皮細胞の20%を越えたとき陽性と
判断した。前実施例と同様に、この発明を代表するアミ
ン検査は、アミン検査要素が青色のプラス記号を生じた
とき、陽性と判断した。代わりに、この発明を代表する
アミン検査は、アミン検査要素が青色のマイナス記号を
生じたとき、陰性と判断した。
【0080】検査した625個の膣液試料のうち、16
7個が顕微鏡法によってクルー細胞について陽性と判定
された。これら167個のクルー細胞陽性試料のうち、
135個はこの発明のアミン検査でも陽性であった(一
致度80.8%)。顕微鏡法でクルー細胞について陰性
であった試料は、数にして458個であった。これら4
58個のうち、388個はこの発明のアミン検査で陰性
であった(一致度84.7%)。この検査結果は、陽性
の一致度が80.8%であり、陰性の一致度が84.7
%であり、そして効率が83.7%であることを示して
いる。
【0081】上記102個の相違する検査結果を、次い
でグラム染色検査で調整した。顕微鏡法でクルー細胞陰
性であってこの発明のアミン検査で陽性であった70個
の試料のうち、36個がグラム染色分析法によって臨床
上BV陽性であった。このように、前記70個の相違す
るクルー細胞陰性の検査結果を、グラム染色法で調整す
ることによって、194個の試料が、グラム染色法で調
整した顕微鏡法判断基準によってクルー細胞陽性であ
り、これら194個の試料のうち171個がこの発明の
アミン検査でも陽性であった。
【0082】同様に、顕微鏡法の基準で陽性であってこ
の発明のアミン検査で陰性であった32個の試料のう
ち、9個の試料がグラム染色検査によって臨床上BV陽
性であった。このように、前記32個の相違する32個
のクルー細胞陽性の検査結果を、グラム染色法で調整す
ることによって、431個の試料がグラム染色法で調整
された顕微鏡法基準によってクルー細胞陰性であり、そ
してこれら431個の試料のうち、397個がこの発明
のアミン検査でも陰性であった。
【0083】この結果、陽性の一致度は88.1%まで
上昇し、陰性の一致度は92.1%まで上昇し、そして
全体での一致度は90.9%まで上昇した。
【0084】
【付言】以上は、主として例解を目的として提供するも
のである。この発明の配置形態、寸法、試薬その他の物
質、手順ステップおよび他のパラメータは、この発明の
精神と範囲から逸脱することなく、種々のやり方で、さ
らに変形または置換することができることは、当業技術
者にとって難なく明白であろう。また、以上の各実施例
により説明したこの発明のうち、この出願において、特
許を受けようとする発明は、特許請求の範囲の記載によ
ってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明におけるpH検査要素の一実施例に
おける数枚の薄層の各々を示す平面図であり、各薄層は
それらが付けられる順に離して示してある。
【図2】 図1の諸薄層から形成した積層体の平面図で
ある。
【図3】 図2に示す各種薄層のB−B線に沿った断面
図である。
【図4】 この発明におけるアミン検査要素の一実施例
における数枚の薄層の各々を示す平面図であり、各薄層
はそれらが付けられる順に離して示してある。
【図5】 図4の諸薄層から形成した積層体の平面図で
ある。
【図6】 図5に示す各種薄層のB−B線に沿った断面
図である。
【図7】 前記諸図に示すpH検査要素とアミン検査要
素の両者を組み込んだこの発明による検査カードの平面
図である。
【図8】 図7に示す検査カードの各種薄層の断面図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ショッキー, デービッド, アール. アメリカ合衆国 95014 カリフォルニ ア州 クペルティーノ ランチョンベン トゥーラ 22445−エイ (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/84 G01N 33/50 G01N 33/52

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)4.6〜4.8の範囲内の第一の
    選択された転移点以上のpHおよび(b)揮発性アミン
    類の塩の存在の両者について水性液体の試料を分析する
    検査器具であって、 第一と第二の検査領域を備えてなり、 前記第一の検査領域は、 イオン化可能なフェノール基と陰電荷の基を含有する第
    一の指示薬を含浸させた親水性の流体透過性ポリマーで
    できたpH指示薬薄層を備え、前記ポリマーは、水性液
    体試料に濡れたときに拡散しないように前記第一の指示
    薬を固体化しかつ前記第一の選択された転移点で前記指
    示薬を変色させるのに十分な量で、第四級アンモニウム
    基を含有し、 前記pH指示薬薄層の上を覆う水性液体非透過性の材料
    でできた液体チャネリング薄層を備え、その液体チャネ
    リング薄層は、その中に、前記pH指示薬薄層の第一の
    幾何学的領域を露出する開口を有し、そして前記液体チ
    ャネリング薄層の第二の幾何学的領域の上を覆う第一の
    正対照薄層を備え、その正対照薄層は、前記第一の選択
    された転移点より少なくとも約0.7pH単位低いpH
    で変色するよう選択された第二の指示薬を含有し、前記
    第一と第二の幾何学的領域は、それらの変色が独立して
    目視可能であるように配置されており、そして前記第二
    の検査領域は、 気体透過性であるが水性液体非透過性の材料でできてい
    て、アミンと接触すると変色する第三の指示薬を含浸さ
    せた気体透過性指示薬薄層を備え、 前記気体透過性薄層の上を覆いかつ水性液体には透過性
    で気体には非透過性の第三の幾何学的領域を内部に定義
    された気体チャネリング薄層を備え、その気体チャネリ
    ング薄層の残り部分は水性液体と気体の両者に非透過性
    であり、 前記気体チャネリング薄層の第四の幾何学的領域の上を
    覆いかつアルカリと接触すると変色する第四の指示薬を
    含有する第二の正対照薄層を備え、前記第三と第四の幾
    何学的領域が、それらの中での検出可能な転移が独立し
    て目視可能であるように配置されており、 前記第一、第二、第三または第四の幾何学的領域の少な
    くとも一部を気体放出薄層で覆わないで残したままで前
    記検査器具の第五の幾何学的領域を形成するような気体
    放出薄層を備え、前記気体放出薄層は固体のアルカリを
    含有するものであることを特徴とする検査器具。
  2. 【請求項2】 請求の範囲1に記載の検査器具であっ
    て、 前記気体チャネリング薄層は、その中にある開口が気体
    の透過を導くことを除いて気体に対して非透過性で、前
    記第三の幾何学的領域を前記開口が定義しており、そし
    てこの検査器具は、さらに、水性液体に対して非透過性
    であるが気体に対して透過性で、前記気体チャネリング
    薄層の上を覆う液体バリヤー薄層を備えていることを特
    徴とする検査器具。
  3. 【請求項3】 請求の範囲1に記載の検査器具であっ
    て、 前記気体透過性指示薬薄層の第七の幾何学的領域を、前
    記第三と第四の幾何学的領域とは独立して目視可能でか
    つアミンを含有する水性液体試料がこの検査器具に付い
    ても変色しないよう保護されて残すように、前記第三と
    第四の幾何学的領域が配置されていることを特徴とする
    検査器具。
JP2002119748A 1996-08-13 2002-04-22 水性液体試料のpHおよびアミンの検査器具および膣感染症の診断への応用 Expired - Fee Related JP3467490B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/689,758 US5660790A (en) 1996-08-13 1996-08-13 PH and amine test elements
US08/689,758 1996-08-13

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50970698A Division JP3349157B2 (ja) 1996-08-13 1997-07-10 水性液体試料のpHの検査器具および膣感染症の診断への応用

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002372542A JP2002372542A (ja) 2002-12-26
JP3467490B2 true JP3467490B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=24769798

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50970698A Expired - Fee Related JP3349157B2 (ja) 1996-08-13 1997-07-10 水性液体試料のpHの検査器具および膣感染症の診断への応用
JP2002119748A Expired - Fee Related JP3467490B2 (ja) 1996-08-13 2002-04-22 水性液体試料のpHおよびアミンの検査器具および膣感染症の診断への応用
JP2002119742A Expired - Fee Related JP3442068B2 (ja) 1996-08-13 2002-04-22 水性液体試料中のアミンの検査器具および膣感染症の診断への応用
JP2002119754A Expired - Fee Related JP3650759B2 (ja) 1996-08-13 2002-04-22 クルー細胞の存在について膣液試料を分析する方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50970698A Expired - Fee Related JP3349157B2 (ja) 1996-08-13 1997-07-10 水性液体試料のpHの検査器具および膣感染症の診断への応用

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002119742A Expired - Fee Related JP3442068B2 (ja) 1996-08-13 2002-04-22 水性液体試料中のアミンの検査器具および膣感染症の診断への応用
JP2002119754A Expired - Fee Related JP3650759B2 (ja) 1996-08-13 2002-04-22 クルー細胞の存在について膣液試料を分析する方法

Country Status (9)

Country Link
US (6) US5660790A (ja)
EP (1) EP0925501B1 (ja)
JP (4) JP3349157B2 (ja)
AT (1) ATE434179T1 (ja)
AU (1) AU3654297A (ja)
BR (1) BR9711139A (ja)
CA (2) CA2263293A1 (ja)
DE (1) DE69739461D1 (ja)
WO (1) WO1998007027A1 (ja)

Families Citing this family (98)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6117090A (en) * 1994-08-25 2000-09-12 Caillouette; James C. Method and apparatus for detecting amine producing organisms in the vagina
US6390991B1 (en) 1994-08-25 2002-05-21 James C. Caillouette Vaginal moisture test apparatus and method
US5660790A (en) * 1996-08-13 1997-08-26 Litmus Concepts, Inc. PH and amine test elements
US20020035071A1 (en) * 1997-07-08 2002-03-21 Josef Pitha Mimicking the metabolic effects of caloric restriction by administration of glucose antimetabolites
US8563522B2 (en) * 1997-07-08 2013-10-22 The Iams Company Method of maintaining and/or attenuating a decline in quality of life
US20060116330A1 (en) * 1997-07-08 2006-06-01 The Iams Company Methods of mimicking the metabolic effects of caloric restriction by administration of mannoheptulose
US6451607B1 (en) 1998-05-07 2002-09-17 Litmus Concepts, Inc. External dried-reagent control for analytical test devices
US6126597A (en) * 1998-07-22 2000-10-03 Smith; Ramada S. System for identifying premature rupture of membrane during pregnancy
US20010025140A1 (en) * 1998-07-22 2001-09-27 Torok Brian A. System for identifying premature rupture of membrane during pregnancy
US7640083B2 (en) 2002-11-22 2009-12-29 Monroe David A Record and playback system for aircraft
US5998161A (en) * 1998-09-28 1999-12-07 Caillouette; James C. Amine detection by color change, in human body moisture
US6562297B1 (en) * 1999-08-12 2003-05-13 Common Sense Ltd. pH sensor for indicating the pH of a sample
US6391626B1 (en) * 1999-08-23 2002-05-21 3M Innovative Properties Company Culture medium and device using ballasted pH indicators for detection and enumeration of microorganisms
US20030003203A1 (en) * 1999-12-22 2003-01-02 David Williams Animal feed additive containing humates and a method of using this additive
US6255066B1 (en) 2000-02-08 2001-07-03 Allan L. Louderback Bacterial vaginosis screening technique and a diagnostic kit for use therein
WO2001071318A1 (en) * 2000-03-21 2001-09-27 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Colorimetric artificial nose having an array of dyes and method for artificial olfaction
US20010053876A1 (en) * 2000-06-15 2001-12-20 Torok Brian A. System for identifying premature rupture of membrane during pregnancy
US6500665B2 (en) 2001-03-13 2002-12-31 John H. Deegan Disposable caffeine testing device
WO2002090951A1 (en) * 2001-05-04 2002-11-14 Sensors For Medicine And Science, Inc. Electro-optical sensing device with reference channel
US7947467B2 (en) * 2001-07-19 2011-05-24 Common Sense Ltd. Methods for monitoring pathological conditions in a female subject
US6627394B2 (en) * 2001-07-19 2003-09-30 Common Sense Ltd. Diagnostic pad
US6921647B2 (en) * 2001-07-19 2005-07-26 Common Sense Ltd. Secretion-monitoring article
US20070134740A1 (en) * 2005-12-12 2007-06-14 David Brusilovsky Compositions and articles for detection of analytes exceeding a pre-set threshold
DK1419268T3 (da) * 2001-07-19 2013-03-04 Common Sense Ltd Sekretionsmonitoreringsartikel
US7314752B2 (en) * 2001-07-19 2008-01-01 Common Sense, Ltd. Secretion-monitoring article
AU2007203374C1 (en) * 2001-07-19 2009-05-21 Common Sense Ltd. Secretion-monitoring article
US7238213B2 (en) * 2001-10-26 2007-07-03 Atto Bioscience Cell-based assays employing voltage and calcium dyes
US20030120180A1 (en) * 2001-12-21 2003-06-26 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method and apparatus for collecting and testing biological samples
US20030119203A1 (en) 2001-12-24 2003-06-26 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Lateral flow assay devices and methods for conducting assays
US8367013B2 (en) 2001-12-24 2013-02-05 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Reading device, method, and system for conducting lateral flow assays
CA2474458A1 (en) * 2002-01-31 2003-08-07 Mitchell C. Sanders Method for detecting microorganisms
US7063983B2 (en) * 2002-05-31 2006-06-20 Owens Corning Fiberglas Technology, Inc. Method for determining cure in a polycarboxylic acid bindered material
US20040110196A1 (en) * 2002-08-21 2004-06-10 Kadushin James M. Method and composition for forming a protective coating on an assay substrate and substrate produced by the same
US7285424B2 (en) 2002-08-27 2007-10-23 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Membrane-based assay devices
US20040053417A1 (en) * 2002-09-14 2004-03-18 Sinsky Jerome L. Diagnostic device and method of using same
US20040071679A1 (en) * 2002-10-15 2004-04-15 Claudio De Simone Identifying and treating vaginal infections
US7723118B2 (en) 2002-10-18 2010-05-25 Alt Bioscience, Llc. Compositions and methods for simultaneous detection of volatile sulfur compounds and polyamines
US7247500B2 (en) * 2002-12-19 2007-07-24 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Reduction of the hook effect in membrane-based assay devices
US20040197819A1 (en) 2003-04-03 2004-10-07 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Assay devices that utilize hollow particles
US7851209B2 (en) 2003-04-03 2010-12-14 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Reduction of the hook effect in assay devices
US20040204661A1 (en) * 2003-04-10 2004-10-14 Epler Gary R. Genomics home test kit
CA2538587A1 (en) * 2003-09-19 2005-03-31 Quidel Corporation Iconic colorimetric test device with reduced susceptibility to false positive and false negative readings
US20050112547A1 (en) * 2003-09-22 2005-05-26 Florida Atlantic University Vaginal infection test system and method
US7767876B2 (en) * 2003-10-30 2010-08-03 The Procter & Gamble Company Disposable absorbent article having a visibly highlighted wetness sensation member
ATE554099T1 (de) * 2003-10-30 2012-05-15 Atto Bioscience Inc Assays auf zellbasis unter anwendung von spannung und calciumfarbstoffen
US20050100559A1 (en) * 2003-11-07 2005-05-12 The Procter & Gamble Company Stabilized compositions comprising a probiotic
US20050112703A1 (en) 2003-11-21 2005-05-26 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Membrane-based lateral flow assay devices that utilize phosphorescent detection
US7713748B2 (en) 2003-11-21 2010-05-11 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method of reducing the sensitivity of assay devices
US7943395B2 (en) 2003-11-21 2011-05-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Extension of the dynamic detection range of assay devices
GB2408330B (en) * 2003-11-22 2008-12-03 Advanced Gel Technology Ltd Polymeric materials comprising pH indicators for use in wound dressings
US7592020B2 (en) * 2003-12-05 2009-09-22 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Personal care products with visual indicator of vaginitis
US7785635B1 (en) 2003-12-19 2010-08-31 The Procter & Gamble Company Methods of use of probiotic lactobacilli for companion animals
US7943089B2 (en) 2003-12-19 2011-05-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Laminated assay devices
US8877178B2 (en) 2003-12-19 2014-11-04 The Iams Company Methods of use of probiotic bifidobacteria for companion animals
US8894991B2 (en) * 2003-12-19 2014-11-25 The Iams Company Canine probiotic Lactobacilli
US20050152884A1 (en) * 2003-12-19 2005-07-14 The Procter & Gamble Company Canine probiotic Bifidobacteria globosum
US20050158294A1 (en) * 2003-12-19 2005-07-21 The Procter & Gamble Company Canine probiotic Bifidobacteria pseudolongum
US20050191704A1 (en) * 2004-03-01 2005-09-01 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Assay devices utilizing chemichromic dyes
US7101342B1 (en) 2004-05-24 2006-09-05 Caillouette James C Detection of menopause status and treatment thereof
US7137779B2 (en) * 2004-05-27 2006-11-21 Siemens Power Generation, Inc. Gas turbine airfoil leading edge cooling
GB0412949D0 (en) * 2004-06-10 2004-07-14 Inverness Medical Switzerland Improvements in or relating to lateral flow assay devices
GB0414222D0 (en) * 2004-06-24 2004-07-28 Univ Cardiff pH sensor
US7521226B2 (en) 2004-06-30 2009-04-21 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. One-step enzymatic and amine detection technique
US20060154375A1 (en) * 2004-12-09 2006-07-13 Edelman Kenneth E Vaginal discharge evaluation kit
US7727770B2 (en) * 2005-04-18 2010-06-01 University Of South Florida System and method for spectrophotometric measurement of total alkalinity using a liquid core waveguide
BRPI0611492B1 (pt) * 2005-05-31 2021-10-13 Mars, Incorporated Bifidobactéria probiótica felina
WO2006130187A1 (en) * 2005-05-31 2006-12-07 The Iams Company Feline probiotic lactobacilli
JP2009501715A (ja) * 2005-07-13 2009-01-22 イーシーアイ バイオテック インコーポレイティッド 女性の状態を評価するための基質、センサー、および方法
CA2670403A1 (en) * 2005-11-22 2007-05-31 Common Sense Ltd. Diagnostic composition and article for monitoring intravaginal infections
CN101711158A (zh) 2007-02-01 2010-05-19 爱默思公司 使用葡萄糖抗代谢物、鳄梨或鳄梨提取物减轻哺乳动物炎症和应激反应的方法
US7998089B2 (en) * 2007-11-08 2011-08-16 Radi Medical Systems Ab Method of making a guide wire based assembly and reusing an energy source
US9771199B2 (en) 2008-07-07 2017-09-26 Mars, Incorporated Probiotic supplement, process for making, and packaging
JP5385380B2 (ja) * 2008-06-13 2014-01-08 エーエルティー バイオサイエンス, エルエルシー. 疾患に関連するチオール化合物の迅速な測定のためのデバイス
US9279140B2 (en) 2009-02-06 2016-03-08 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Personal care products with visual indicator of vaginitis
DE102009023460B3 (de) * 2009-06-02 2010-11-04 Dima Diagnostika Gmbh Testvorrichtung für Vaginalfluid
US10104903B2 (en) 2009-07-31 2018-10-23 Mars, Incorporated Animal food and its appearance
FR2954911A1 (fr) * 2010-01-04 2011-07-08 Commissariat Energie Atomique Procede de detection d'un analyte dans un fluide corporel
US8945936B2 (en) 2011-04-06 2015-02-03 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Measuring chemical properties of a sample fluid in dialysis systems
SE536400C2 (sv) * 2012-02-22 2013-10-08 Peas Inst Ab Ny metod för snabb detektion av hepatocyttillväxtfaktor i biologiska vätskor
US9700286B2 (en) 2012-04-25 2017-07-11 Kph Diagnostics Inc. Fluid sample collection and testing device
GB201317746D0 (en) * 2013-10-08 2013-11-20 Smith & Nephew PH indicator
CA2849482C (en) 2013-08-23 2021-05-18 Michael J. Schuster Seals for closet collars
CN109613177B (zh) 2014-07-01 2021-08-20 科蒙森斯公司 用于鉴定羊水的诊断组合物
KR101730033B1 (ko) 2015-04-03 2017-04-27 한양대학교 에리카산학협력단 비색법을 이용한 종이 pH 센서 및 이의 제조방법
WO2016159488A1 (ko) * 2015-04-03 2016-10-06 한양대학교 에리카산학협력단 비색법을 이용한 종이 ph 센서 및 이의 제조방법
US10473610B2 (en) * 2016-10-17 2019-11-12 Akubic (Cayman) Limited Planar ammonia selective sensing electrode and manufacturing method thereof
KR20180056235A (ko) * 2016-11-18 2018-05-28 삼성전자주식회사 색상 변화로 대상물질의 농도를 측정하기 위한 센서, 이를 포함하는 센싱 시스템 및 센서의 제작 방법
CN108802018B (zh) * 2017-04-28 2022-02-22 利多(香港)有限公司 一种可直观读取检测结果的方法及检测装置的制造方法
CN113295680A (zh) * 2017-04-28 2021-08-24 利多(香港)有限公司 一种具有标识的检测装置
WO2018196802A1 (zh) * 2017-04-28 2018-11-01 利多(香港)有限公司 一种检测装置和可直观读取检测结果的样本检测方法
CN107576653B (zh) * 2017-06-24 2023-03-17 中瀚利加(北京)科技有限公司 一种用于鉴定孕妇羊水的组合物
CA3091698C (en) * 2018-04-03 2024-04-02 Framatome Gmbh Method and device for the determination of film forming amines in a liquid
CN109060798A (zh) * 2018-08-23 2018-12-21 杭州元研细胞生物科技有限公司 一种用于阴道内感染的诊断试剂
US11698344B2 (en) 2018-09-05 2023-07-11 University Of South Carolina PH indicator swabs for biomonitoring and diagnostics
US11471335B2 (en) 2018-09-05 2022-10-18 University Of South Carolina Gel-within-gel wound dressing
CN116879204A (zh) * 2019-01-15 2023-10-13 精密种植有限责任公司 土壤分析组合物和方法
TWI712785B (zh) * 2019-11-15 2020-12-11 台灣奈米碳素股份有限公司 化學感測器
WO2022174203A2 (en) * 2021-01-11 2022-08-18 Trustees Of Tufts College Bioresponsive interfaces for the oral cavity

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2567445A (en) * 1946-08-21 1951-09-11 Elizabeth W Parker Method of measuring the ph of aqueous liquids, moist foodstuffs, and the like
US2643230A (en) * 1950-09-12 1953-06-23 American Cyanamid Co Universal ph indicator
US2770530A (en) * 1953-09-08 1956-11-13 Shell Dev Method of oil testing and composition therefor
US3051661A (en) * 1956-07-03 1962-08-28 Miles Lab ph indicator units in tablet form
US2915373A (en) * 1959-07-20 1959-12-01 Wenker Henry Indicator papers
US3146070A (en) * 1960-04-18 1964-08-25 Miles Lab ph indicator unit
US3933594A (en) * 1974-08-16 1976-01-20 Polaroid Corporation Method and device for determining the concentration of a substance in a fluid
JPS5392195A (en) * 1977-01-25 1978-08-12 Dojindo Lab Simple rapid determination method and apparatus for volatile matter in aqueous solution
US4194877A (en) * 1977-11-28 1980-03-25 United States Of America Dye-containing polymer composition
US4174292A (en) * 1978-03-20 1979-11-13 J. T. Baker Chemical Company Spill control composition and use thereof
EP0114316B1 (en) * 1982-12-27 1987-09-30 Miles Laboratories, Inc. Test means, test device and method for determining the ionic strength or specific gravity of a liquid sample
US4481296A (en) * 1983-02-15 1984-11-06 Great Lakes Chemical Corporation Color indicator system for pH measurement
JPH0623764B2 (ja) * 1984-02-24 1994-03-30 大日本印刷株式会社 pH測定用インキ組成物およびそれを用いて形成された検査体
JPS61245057A (ja) * 1985-04-23 1986-10-31 Fuji Photo Film Co Ltd 一体型多層分析要素
JPS61278761A (ja) * 1985-06-04 1986-12-09 Fuji Photo Film Co Ltd アンモニア生成基質分析用一体型多層分析要素
TW203120B (ja) * 1985-10-04 1993-04-01 Abbott Lab
US4916056A (en) * 1986-02-18 1990-04-10 Abbott Laboratories Solid-phase analytical device and method for using same
US4728499A (en) * 1986-08-13 1988-03-01 Fehder Carl G Carbon dioxide indicator device
US4793977A (en) * 1987-04-09 1988-12-27 Cape Cod Research, Inc. Colorimetric detector for monitoring oil degradation
IL84443A (en) * 1987-11-11 1993-01-14 Schoenfeld A Vaginal tampon
US5536743A (en) * 1988-01-15 1996-07-16 Curatek Pharmaceuticals Limited Partnership Intravaginal treatment of vaginal infections with buffered metronidazole compositions
US4925268A (en) * 1988-07-25 1990-05-15 Abbott Laboratories Fiber-optic physiological probes
US4906249A (en) * 1989-02-23 1990-03-06 Medtronic, Inc. Terpolymer composition with bound indicator dye for fiber optic probe
KR910014706A (ko) * 1990-01-10 1991-08-31 원본미기재 세척이 필요없는 개량된 이뮤노어세이(immunoassay)장치
US5700636A (en) * 1990-10-19 1997-12-23 Becton Dickinson And Company Methods for selectively detecting microorganisms associated with vaginal infections in complex biological samples
IL97318A0 (en) * 1991-02-20 1992-05-25 Diagnostic Markers Inc Method for the very rapid detection of polyamines
JP2951127B2 (ja) * 1992-10-08 1999-09-20 三光純薬株式会社 細菌性膣症検査法
US5425377A (en) * 1994-08-25 1995-06-20 Caillouette; James C. pH measurement of body fluid
US5571684A (en) * 1994-11-07 1996-11-05 Litmus Concepts, Inc. Assay for proline iminopeptidase and other hydrolytic activities
US5660790A (en) * 1996-08-13 1997-08-26 Litmus Concepts, Inc. PH and amine test elements
US5958786A (en) * 1997-08-05 1999-09-28 Bayer Corporation Fluorescent polymeric sensor for the detection of creatinine

Also Published As

Publication number Publication date
EP0925501A1 (en) 1999-06-30
EP0925501B1 (en) 2009-06-17
CA2497724A1 (en) 1998-02-19
US6099801A (en) 2000-08-08
US5910447A (en) 1999-06-08
JP3650759B2 (ja) 2005-05-25
ATE434179T1 (de) 2009-07-15
BR9711139A (pt) 2000-01-11
US6113856A (en) 2000-09-05
JP2002372524A (ja) 2002-12-26
JP2002372542A (ja) 2002-12-26
JP2001503132A (ja) 2001-03-06
US5897834A (en) 1999-04-27
JP2002372529A (ja) 2002-12-26
JP3349157B2 (ja) 2002-11-20
WO1998007027A1 (en) 1998-02-19
US5660790A (en) 1997-08-26
AU3654297A (en) 1998-03-06
CA2263293A1 (en) 1998-02-19
DE69739461D1 (de) 2009-07-30
JP3442068B2 (ja) 2003-09-02
US6200817B1 (en) 2001-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3467490B2 (ja) 水性液体試料のpHおよびアミンの検査器具および膣感染症の診断への応用
US20080032411A1 (en) Iconic Colorimetric Test Device with Reduced Susceptibility To False Positive and False Negative Readings
US10383564B2 (en) Indicator panels for incontinence products
IL148108A (en) A pH sensor that indicates the pH of a sample, its production and use
CA1338588C (en) Composition and method of assaying liquids for specific gravity
US11517221B2 (en) Indicator panels for incontinence products
JP4354403B2 (ja) マロンジアルデヒドを検出するための試薬、その製造方法及びそれを使用するための検査キット
WO2009050711A2 (en) A diagnostic device for identifying rupture of membrane during pregnancy
JPH0619345B2 (ja) 水溶液試料の比重試験用具
MXPA99001460A (en) pH AND AMINE TEST ELEMENTS AND APPLICATIONS TO DIAGNOSIS OF VAGINAL INFECTIONS
JPH03100462A (ja) 溶液のイオン濃度、比重または浸透圧の測定器具

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030819

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees