JP3467365B2 - 磁気ヘッドスライダ及びそれを用いた磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ヘッドスライダ及びそれを用いた磁気ディスク装置Info
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- JP3467365B2 JP3467365B2 JP03658396A JP3658396A JP3467365B2 JP 3467365 B2 JP3467365 B2 JP 3467365B2 JP 03658396 A JP03658396 A JP 03658396A JP 3658396 A JP3658396 A JP 3658396A JP 3467365 B2 JP3467365 B2 JP 3467365B2
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Description
適用される磁気ヘッドに関わり、特に磁気ディスク装置
の高記録密度化を実現するのに最適なヘッドの構造に関
する。
気ヘッドは、一般にスライダと呼ばれる部位に形成さ
れ、磁気ディスク装置は、磁気ディスク上に記録されて
いるサ−ボ情報を利用し、スライダ上に形成された磁気
ヘッドを磁気ディスク上の任意の位置に位置付ける制御
を行う。
型化が進み、薄膜で形成されているものもある。薄膜で
形成された磁気ヘッドは、大きく二つのタイプがあり、
記録及び再生兼用の素子からなる磁気ヘッドと、記録素
子と再生素子が独立して形成された複合型磁気ヘッドが
ある。これらの薄膜磁気ヘッドは、通常、基材となり、
かつ、ヘッド支持機構に保持されるスライダ本体に形成
されている。
ィスク装置内に設けられたアクチュエ−タにヘッド支持
機構を介し固定され、そのアクチュエ−タを制御するこ
とによって、磁気ディスク上の任意の位置に位置付けら
れており、将来の高記録密度化に対し、磁気ヘッドの高
精度な位置決め技術について種々の提案がなされてい
る。
4)、867頁、Fig.8には、ヘッドスライダが固
定されるヘッド支持機構がアクチュエ−タに対して揺動
する構造が記載されている。この論文では、記録密度を
上げるために、磁気ディスク装置のトラック密度の向上
に対して着目しており、Fig.8ではヘッドスライダ
が固定されているヘッド支持機構のアクチュエ−タとの
固定部であるヘッドマウントブロックの回転中心をはさ
んで一対のプレ−ナ−型ピエゾ素子を組み込み、それら
を差動させることによりヘッド支持機構を微小に揺動さ
せ、ヘッド支持機構の先端に固定されたヘッドスライダ
及びヘッド素子を微小変位させることができるようにし
たものである。
ヘッド支持機構の微小な揺動によるヘッドスライダ及び
ヘッド素子の微小な位置決めを連動して行うことによ
り、ヘッド素子のトラック方向の位置決め精度が向上
し、トラック密度を高くできると記載されている。同様
に、ヘッド素子の微小な位置決めを行う他の手段を設
け、やはり、アクチュエ−タと連動して位置決めするこ
とによりヘッド素子のトラック方向の位置決め精度が向
上し、トラック密度を高くできた例が数件記載されてい
る。
gnetic Society of Japan V
ol.18,Supplement,No.S1(19
94),36頁、Figure5には、ヘッドスライダ
とヘッド支持機構の間にピギ−バックと呼ばれるヘッド
スライダがヘッド支持機構に対して揺動する構造が記載
されている。
ィスク装置のアクチェ−タに対し、記録及び再生素子を
搭載するスライダが揺動運動を行うが、その角度は第一
の公知例においてはヘッドマウントブロックの大きさは
一般に5mm角で、ヘッドの変位ストロ−クが8倍に拡
大されて4.6μmなので、揺動角度は1度にも満たな
い。第2の公知例においても長さ2mmのスライダの位
置決めのストロ−クが200マイクロインチなので、や
はり揺動角度は1度にも満たない。
ッドスライダを支持機構およびそれを固定するアクチュ
エ−タのヘッドア−ムの長手方向が一致し、その軸線上
のある点を中心に揺動運動を行うインラインタイプのロ
−タリ−アクチュエ−タを具備した磁気ディスク装置に
おいては、ヘッドスライダの円板上の半径位置によっ
て、円板に同心円状に設けられているトラックとヘッド
スライダとのなす角度が異なってしまう。トラックとヘ
ッドスライダとのなす角度をヨ−角という。一般的にヨ
−角の範囲は20度程度である。
る。
学的な減少である。円板上のある位置において、記録素
子位置におけるヨ−角をθとする。記録素子の幅をwと
すると、その円板上の位置で円板の径方向に記録される
トラック幅は、w・cosθとなり記録素子の幅wより
小さくなり、再生出力が小さくなるという問題点であ
る。例えば、ヨー角が20度ついた場合、実効的なトラ
ック幅はヨー角がつかない場合の94%になってしま
う。
に角度が付くことである。一般に円板は円周方向に磁化
されるよう配向されていることが多い。第1の問題点と
同じ角度θについて考えると、記録時は記録素子からの
磁束のcosθ分の磁束で円板が磁化され、再生時は円
板からの磁束のcosθ分の磁束を再生素子で検出する
ことになり、円板の磁化の方向と素子とに角度が付くこ
とにより再生出力が小さくなるという問題点である。
角がつかない場合に比べ、実効的なトラック幅が94%
になってしまうのに加え、記録時の効率が94%、さら
に再生時の効率が94%になってしまい、総合的には効
率が83%になってしまう。
素子からなる磁気ヘッドと、記録素子と再生素子が独立
して形成された複合型磁気ヘッドの両方における問題点
であるが、第3の問題点は複合型磁気ヘッドに関わるも
のである。記録素子と再生素子が独立して形成された複
合型磁気ヘッドの場合、ヨ−角により、記録素子と再生
素子のディスク上の半径位置が微小にずれて位置決めさ
れてしまう。そのため、再生素子を用いて読みだしたサ
−ボ情報を使用して位置決めを行う際、記録時は目標位
置を再生時とずらす必要が生じる。
上に記録素子と再生素子が3μmの距離をもって配され
たスライダでヨー角が20度ついた場合、記録素子と再
生素子の円板の径方向の位置ずれ距離は1μmにもなっ
てしまう。1μmという数値は25kTPIの磁気ディ
スク装置の場合の1トラック分に匹敵する。この場合、
記録時と再生時に異なったトラックにヘッドを位置決め
しなければいけないことを意味し、記録時には記録した
いトラックに隣接するトラックのサーボ情報を用いヘッ
ドの位置決めを行うため、位置決め制御の方式が複雑に
なるばかりか、通常の位置決め誤差に隣接トラック間距
離の誤差が加わり、ヘッドの位置決め精度が著しく劣化
する。
び再生素子を保持する部位をヘッドスライダのヘッド支
持機構に保持される部位に対して揺動運動させる手段を
設け、素子の円板上での位置に関わらず、記録及び再生
素子の幅方向と円板の径方向がほぼ一致するようにヘッ
ドスライダの記録及び再生素子を保持する部位の角度を
決定する。
素子を保持する部位を記録及び再生素子の幅方向に微動
させる手段を設け、ヘッドスライダがヘッド支持機構を
介し固定されている磁気ディスク装置のアクチュエ−タ
の位置決め動作と連動して記録及び再生素子の位置を決
定する。
本発明は次のような機能を達成することができる。
らず、素子の幅方向と円板の径方向がほぼ一致するの
で、ヨ−角によって発生する前述の、実効的なトラック
幅の減少、円板の磁化方向と素子のなす角度の問題点、
複合型磁気ヘッドの記録素子と再生素子のトラック方向
の位置ずれ等の問題点が発生しない。
の微小な位置決めが磁気ディスク装置のアクチュエ−タ
の位置決め動作と連動して行われるので、第一の公知例
に記載のごとくヘッド素子のトラック方向の位置決め精
度が向上し、トラック密度を高くできる。
独立して設置したスライダである場合、ヨー角の大小に
関わらず磁気ディスクの情報記録領域全域に亘って、前
記記録素子と再生素子が同一円周上に位置決めされるよ
うに制御できる。
図面を用いて説明する。
ダ本体、3は記録及び再生素子、4は素子部、5は形状
記憶アクチュエ−タ、6は中心部、7はMPU、8は目
標速度、9は円板、10はサ−ボ情報、11は変換器、
12はヘッド速度、13は目標速度とヘッド速度の差、
14はVCM制御器、15はアンプ、16は磁気ディス
ク装置のアクチュエ−タ、17はVCM、18は形状記
憶アクチュエ−タの制御信号、19は揺動アクチュエ−
タの制御器、20はアンプ、21はプレ−ト、22は微
動アクチュエ−タ、23は電極、24は積層型ピエゾ圧
電素子、25はスライダ本体と素子部との結合部、26
は上部電極、27は下部電極、28は平行平板型静電ア
クチュエ−タ、29は支点、30は縦櫛歯型静電アクチ
ュエ−タ、31は上部櫛歯、32は下部櫛歯、33は回
転子、34は電極、35は回転ピンである。
1の斜視図、図2は図1のA−A断面図である。
スライダ本体2と記録及び再生素子3を保持する素子部
4とにより構成され、素子部4はスライダ1の幅方向の
両端でスパッタや電子ビ−ム蒸着により形成することの
できるTiNiベ−スの薄膜合金による形状記憶アクチ
ュエ−タ5により保持されていると同時にスライダ1の
幅方向の中心部6で支持されている。
スライダ本体2に沿って平坦になるよう形状が記憶され
ている。図2において素子部4を右回りに回転させる場
合、形状記憶アクチュエ−タ5bを加熱する。そうする
と、形状記憶アクチュエ−タ5bは平坦になろうと動作
し、素子部4の右端に下向きの力が加わる。形状記憶合
金は、加熱され形状が回復したときの剛性が加熱されず
変形させられているときの剛性に比べ大きいため、形状
記憶アクチュエ−タ5aは引っ張って伸ばされる。
状記憶アクチュエ−タ5bの引っ張る力と5bの力と形
状記憶アクチュエ−タ5aが引っ張られて発生するばね
力の釣り合う位置に位置決めされる。素子部4を左回り
に回転させる場合は形状記憶アクチュエ−タ5a、5b
の役割が逆になる。加熱の方法としては形状記憶アクチ
ュエ−タ5に直接電流を流せばよい。また、形状記憶ア
クチュエ−タ5の付近にヒ−タを設け、形状記憶アクチ
ュエ−タ5を加熱してもよい。
アクチュエ−タ5の片方の形状回復力と、片方のばね力
とにより素子部4の位置決めを行っていたが、両方の形
状回復力の差によって位置決めを行ってもよい。すなわ
ち、図2において素子部4を右方向に回転させたい場
合、形状記憶アクチュエ−タ5a、5bとも加熱する
が、形状記憶アクチュエ−タ5bの回復力を形状記憶ア
クチュエ−タ5aの回復力より大きくすればよい。
5に直接電流を流す場合、形状記憶アクチュエ−タ5b
の回復力を形状記憶アクチュエ−タ5aの回復力より大
きくするためには、形状記憶アクチュエ−タ5bに流す
電流を形状記憶アクチュエ−タ5aに流す電流より大き
くするほか、形状記憶アクチュエ−タ5a、5bともに
同じ大きさの電流を形状記憶アクチュエ−タ5が機械的
に追従できる周波数以上の周波数で断続的に流し、その
デュ−ティ−比により制御してもよい。
により素子部4を駆動しているが、本実施形態と同じ構
成で形状記憶アクチュエ−タ5の代わりにバイメタル型
の熱アクチュエ−タを用いても同じ動作を行うことがで
きる。また、バイモルフ又はユニモルフ型の圧電アクチ
ュエ−タを使用してもよい。圧電アクチュエ−タを用い
る場合は熱の代わりに電圧によりアクチュエ−タが動作
するので、電圧の制御を行う。
スク装置内での制御方法を示したブロック図の一例であ
る。磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御は例えば小
野他著「記憶と記録」オ−ム社(1995)、63頁、
図31記載の様に、記録及び再生素子3がトラックから
トラックに移動する時に適用されるアクセス系と1つの
トラックに追従する位置決め追従系があるが、図3はア
クセス系について説明したものである。形状記憶アクチ
ュエ−タ5a、5bの両方に電流を流し、双方の形状回
復力の差によって回転運動が発生し位置決めが行われる
場合について説明する。
のトラックに移動する時、MPU7は形状記憶アクチュ
エ−タ5によってなされる回転運動により発生する記録
及び再生素子3のトッラク方向の変位速度を考慮に入れ
た目標速度8を出力する。記録及び再生素子3は円板9
上のサ−ボ情報10を読み取り、変換器11によりヘッ
ド速度12が求まる。目標速度8とヘッド速度12の差
13はVCM制御器14に入力され、目標速度8とヘッ
ド速度12の差13が0になるよう制御されるVCM制
御器14の出力電流はアンプ15を介し、磁気ディスク
装置のアクチュエ−タ16の駆動源であるVCM17に
入力される。記録素子と再生素子を別々に具備する複合
型ヘッドの場合、サ−ボ情報10は再生素子によって読
み取られる。
に、記録及び再生素子3の幅方向が円板9の径方向が目
標トッラクで一致するよう、形状記憶アクチュエ−タ5
a、5bの制御信号18を出力する。形状記憶アクチュ
エ−タ5a、5bの制御信号18は円板9上スライダ1
の位置により、スライダ本体2とトッラクのなす角が定
まるため、目標トラックヘの移動前及び移動後のスライ
ダ本体2に対する素子部4の角度が一意的に求まるた
め、制御量を計算、または、あらかじめ計算して作成し
ておいたテ−ブルを参照することにより求め、出力され
る。
器19に入力され、揺動アクチュエ−タの制御器19の
出力電流はアンプ20を介し形状記憶アクチュエ−タ5
a、5bに入力され、形状記憶アクチュエ−タ5a、5
bが動作し記録及び再生素子3の幅方向が円板9の径方
向が目標トッラクで一致する。
位置決め系においては、磁気ディスク装置のアクチュエ
−タ16の制御は前記小野他著「記憶と記録」の図31
の通りであるので省略するが、形状記憶アクチュエ−タ
5a、5bの制御は図3においてそのトラックにおける
記録及び再生素子3の幅方向が円板9の径方向が目標ト
ッラクで一致するよう、形状記憶アクチュエ−タ5a、
5bの制御信号18がMPU7より出力され制御され
る。
の円板9上での位置に関わらず、記録及び再生素子3の
幅方向と円板9の径方向がほぼ一致するので、ヨ−角に
よって発生する前述の、実効的なトラック幅の減少、円
板9の磁化方向と記録及び再生素子3のなす角度の問題
点が発生せず、円板9の周方向の記録密度を高くするこ
とができるという効果がある。
適用した場合、記録素子と再生素子のトラック方向の位
置ずれの問題点が発生しないため、トラックの幅を小さ
くし、トラック方向の記録密度を高くすることができる
という効果もある。
図4は本発明の第2の実施形態を示したスライダ1の斜
視図である。先の実施形態の素子部4の代わりにプレ−
ト21を設け、プレ−ト21の上に記録及び再生素子3
の幅方向に水平運動をする微動アクチュエ−タ22、そ
の上に記録及び再生素子3を保持する素子部4を設けた
ものである。
クチュエ−タを用いている。素子部4を電気的グランド
に落しておき、微動アクチュエ−タ22の右側の電極2
3aに電圧を印加すると素子部4との間に静電力が働
き、素子部4は右側に動く。逆に、微動アクチュエ−タ
22の右側の電極23bに電圧を印加すると素子部4と
の間に静電力が働き、素子部4は左側に動く。
ク装置のアクチュエ−タ16とにより2段アクチュエ−
タを構成することができる。2段アクチュエ−タを構成
することにより第1の公知例の文献に記載されているよ
うトッラクの高密度化を図ることができる。加えて、第
1の実施形態と同様の効果もある。本実施形態によれ
ば、微動アクチュエータ22により微細なトラッキング
制御が可能であり、形状記憶アクチュエータ5によりヨ
ー角制御が可能となるのである。
図5は本発明の第3の実施形態を示したスライダ1の斜
視図である。第1の実施形態の形状記憶アクチュエ−タ
5の代わりに積層型ピエゾ圧電素子24を素子部4の両
端に配したものである。一般に縦型歪効果を用いるピエ
ゾ圧電素子は積層型に限らずに大きな変位を得るために
は圧電素子の長さを長くする必要があるが、本実施形態
ではスライダ本体2の一部をくりぬき積層型ピエゾ圧電
素子24を埋め込むことにより長さを確保している。本
実施形態においても第1の実施形態と同様の効果があ
る。
圧電素子は形状記憶効果、バメタル効果、モルフ型のピ
エゾ圧電素子などに比べ応答速度が速いので、第1の実
施形態に比べ速い応答速度を得ることができる。本実施
形態における積層型ピエゾ圧電素子24の代りにプレ−
ナ型のピエゾ圧電素子を用いても同様の効果を得ること
ができる。さらに、前記圧電素子24を素子部4の中心
部に寄せて配置することにより、前記圧電素子の小さな
変位でも大きな揺動角を得ることができる。
図6は本発明の第4の実施形態を示したスライダ1の素
子部4付近の斜視図である。スライダ本体2と素子部4
との結合部25がスライダ1の幅方向の片端にに配さ
れ、記録及び再生素子3との間に積層型ピエゾ圧電素子
24が配されている。第3の実施形態と同様に、スライ
ダ本体2の一部をくりぬき積層型ピエゾ圧電素子24を
埋め込むことにより積層型ピエゾ圧電素子24の長さを
確保している。
様の効果がある。さらに支点となるスライダ本体2と素
子部4との結合部25と動作点になる記録及び再生素子
3の間に作用点である積層型ピエゾ圧電素子24が配さ
れているので、第3の実施形態に比べ積層型ピエゾ圧電
素子24の変位が小さくて済み、積層型ピエゾ圧電素子
24を短くできる。
1個なので、配線が容易であり、スライダ本体2の溝加
工も1ヶ所でよく、積層型ピエゾ圧電素子24の材料費
も半分で済むので、第3の実施形態と同様の効果を安価
に実現できる。以上の効果は、第3の実施形態と同様に
積層型ピエゾ圧電素子24の代りにプレ−ナ型のピエゾ
圧電素子を用いても得ることができる。さらに、前記圧
電素子24に代えて渦巻型の形状記憶素子を用いること
もできる。
図7は本発明の第5の実施形態を示したスライダ1の素
子部4付近の斜視図である。図7には駆動電源も模式的
に記してある。スライダ本体2の幅方向の片端に、わず
かなすきまを保った平行な上部電極26と下部電極27
とにより構成される平行平板型静電アクチュエ−タ28
を配している。図中で破線で示した下部電極27はスラ
イダ本体2に固定されており、上部電極26は支点29
を介し素子部4と結合している。支点29の下面の1ヶ
所以上は、少なくとも平行平板型静電アクチュエ−タ2
8に電圧が加えられている間はスライダ本体2と接して
いる構造となっている。
を加えると、上部電極26は下部電極27に静電気力に
より引き付けられる。その結果、支点29を中心にして
素子部4は左回りに回転する。上部電極26の変位は加
える電圧によって制御でき、素子部4を揺動運動させる
ことができる。本実施形態によると、第1の実施形態と
同様の効果がある。
図8は本発明の第6の実施形態を示したスライダ1の素
子部4付近の斜視図である。図8には駆動電源も模式的
に記してある。スライダ本体2と素子部4との結合部2
5がスライダ1の幅方向の片端にに配され、もう一方の
端に縦櫛歯型静電アクチュエ−タ30が配され、その間
に記録及び再生素子3が配されている。縦櫛歯型静電ア
クチュエ−タ30は第2の実施形態の微動アクチュエ−
タ22に用いた櫛歯型静電アクチュエ−タと動作原理は
同じで、縦方向に動作するものである。
で示した上部櫛歯31とスライダ本体2に固定された下
部櫛歯32の間に電圧を印加すると上部櫛歯31が下部
櫛歯32に引き付けられる。スライダ本体2と素子部4
との結合部25はヒンジ構造となってい、上部櫛歯31
が下部櫛歯32に引き付けられるとスライダ本体2と素
子部4との結合部25を中心に素子部4は右回りに回転
運動をする。上部櫛歯31の変位は加える電圧によって
制御でき、素子部4を揺動運動させることができる。
と同様の効果を得ることができる。さらに、作用点であ
る縦櫛歯型静電アクチュエ−タ30と動作点である記録
及び再生素子3は支点であるスライダ本体2と素子部4
との結合部25を支点に対して同一側にあるので、縦櫛
歯型静電アクチュエ−タ30と記録及び再生素子3は同
相の回転運動を行う。そのため、回転に伴う力によって
支点であるスライダ本体2と素子部4との結合部25が
スライダ本体2に対して並進力を受けても、その影響は
記録及び再生素子3の角度の位置決めには影響を与え
ず、第5の実施形態に比べ高精度な角度の位置決めを行
うことができるという効果もある。
図9は本発明の第7の実施形態を示したスライダ1の斜
視図である。図10は図9のA−A断面図である。図9
には駆動電源も模式的に記してある。記録及び再生素子
3は回転子33、電極34からなる静電ワブルモ−タの
回転子33に端面を設け、配されている。回転子33は
回転ピン35で保持されており、回転ピン35は少なく
とも一端がスライダ本体2に保持されている。
気的グランドに落し、複数の電極34に順次電圧を加え
ることにより、回転子33が電極34に静電引力で吸い
つけられ回転していく。または、回転子33を電気的グ
ランドに落とす代わりに回転子33と電極34の間に電
圧を加え、電圧を加える電極34を順次切り替えていく
方式がとられる。本実施形態においては電圧を加える電
極34を切り替えるのではなく、電極34の各電極の電
圧を制御することにより、静電引力が釣合う位置に回転
子33の角度を位置決めする。従って、記録及び再生素
子3を揺動運動させることができる。
と同様の効果がある。さらに、第1から第6の実施形態
にくらべ、大きな揺動角度を得ることができるという効
果もある。
おいて、素子部4または回転子33に微動アクチュエ−
タ22を設け、その上に記録及び再生素子3を配し、微
動アクチュエ−タ22と磁気ディスク装置のアクチュエ
−タ16とにより2段アクチュエ−タを構成することに
より、第2の実施形態と同様の効果を得ることもでき
る。
をするアクチュエータの揺動範囲を30度程度に設計す
ることが可能である。インライン型ロータリータイプの
磁気ディスク装置のヨー角の範囲は一般に20度程度で
あるので、前述の実施形態の効果は磁気ディスク装置の
記録領域全域においてカバーするものである。
幅方向と円板9の径方向を一致させることができるの
で、ヨ−角による実効的なトラック幅の幾何学的減少、
円板9の磁化の向きと記録及び再生素子3のなす角度に
よる問題点、複合型ヘッドにおける記録素子と再生素子
のトラック方向のずれが解決でき、磁気ディスク装置の
記録密度を向上できるという効果がある。
タ16と微動アクチュエ−タ22により2段アクチュエ
−タを構成できるので、記録及び再生素子3のトッラク
方向の位置決め精度が向上し、磁気ディスク装置のトッ
ラク方向の記録密度をより一層向上できるという効果が
ある。
である。
法を示したブロック図の一例である。
視図である。
視図である
子部付近の斜視図である。
子部付近の斜視図である。
子部付近の斜視図である。
視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 記録及び再生素子を有する素子部とスラ
イダ本体とからなるスライダと、前記スライダを保持す
るヘッド支持機構と、前記ヘッド支持機構を駆動制御し
て第1の揺動をさせるインライン型のロータリーアクチ
ュエータと、を含む磁気ディスク装置であって、 前記素子部は、前記スライダ本体に対して変位し、 前記変位は、磁気ディスクの情報記録領域全域に亘っ
て、前記記録及び再生素子の幅方向と磁気ディスクの径
方向とが略一致するように、第2の揺動をしてヨー角制
御を行うとともに、更に、 前記素子部を前記記録及び再生素子の幅方向に水
平移動して微細なトラッキング制御を行うことを特徴と
する磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記記録及び再生素子を前記素子部の中央部に配置し、
前記素子部の両側に形状記憶アクチュエータ又はピエゾ
圧電素子を設けて、前記素子部に前記第2の揺動をさせ
ることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記水平移動は、 前記スライダ本体に対する水平移動の
ための微動アクチュエータにより為され、前記微動アク
チュエータ上に前記素子部を配置することを特徴とする
磁気ディスク装置。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記微動アクチュエータは櫛歯型静電アクチュエータで
あることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項5】 請求項1において、 前記素子部の端部を前記スライダ本体に対して回動自在
に結合させ、前記素子部と前記スライダ本体の間に形状
記憶アクチュエータ又はピエゾ圧電素子を設けて、前記
素子部に前記第2の揺動をさせることを特徴とする磁気
ディスク装置。 - 【請求項6】 請求項1において、 前記スライダ本体に固定された下部電極と、前記素子部
と支点を介して結合された上部電極と、からなる平行平
板型静電アクチュエータを設け、前記上部電極の変位に
よって前記素子部に前記第2の揺動をさせることを特徴
とする磁気ディスク装置。 - 【請求項7】 請求項1において、 前記素子部の一端部を前記スライダ本体に対して回動自
在に結合させ、 前記素子部の他端部に固定された上部櫛歯と前記スライ
ダ本体に固定された下部櫛歯とからなる縦櫛歯型静電ア
クチュエータを設け、前記上部電極の変位によって前記
素子部に前記第2の揺動をさせることを特徴とする磁気
ディスク装置。 - 【請求項8】 請求項1において、 静電ワブルモータの固定子電極を前記スライド本体に設
け、前記素子部を静電ワブルモータの回転子に設けて、
前記素子部に前記第2の揺動をさせることを特徴とする
磁気ディスク装置。 - 【請求項9】 請求項2において、 前記形状記憶アクチュエータは、その付近に設けたヒー
タの加熱によって前記素子部に前記第2の揺動をさせる
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項10】 請求項2において、 前記形状記憶アクチュエータに直接、電流を流して加熱
する場合に、前記形状記憶アクチュエータが機械的に追
従できる周波数以上の周波数の電流を断続的に流すこと
を特徴とする磁気ディスク装置。
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---|---|---|---|
JP03658396A JP3467365B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 磁気ヘッドスライダ及びそれを用いた磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03658396A JP3467365B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 磁気ヘッドスライダ及びそれを用いた磁気ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09231538A JPH09231538A (ja) | 1997-09-05 |
JP3467365B2 true JP3467365B2 (ja) | 2003-11-17 |
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ID=12473803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03658396A Expired - Lifetime JP3467365B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 磁気ヘッドスライダ及びそれを用いた磁気ディスク装置 |
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JP (1) | JP3467365B2 (ja) |
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1996
- 1996-02-23 JP JP03658396A patent/JP3467365B2/ja not_active Expired - Lifetime
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