JP3467349B2 - ブロー型の型締め装置 - Google Patents

ブロー型の型締め装置

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JP3467349B2
JP3467349B2 JP12884995A JP12884995A JP3467349B2 JP 3467349 B2 JP3467349 B2 JP 3467349B2 JP 12884995 A JP12884995 A JP 12884995A JP 12884995 A JP12884995 A JP 12884995A JP 3467349 B2 JP3467349 B2 JP 3467349B2
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晃一 佐藤
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロー型の型締め装置
に関し、特に、型開閉や型締めを偏心させることなく行
うことができるブロー型の型締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブロー型の型締め装置と
しては、例えば、特公平5ー32211号公報に示され
るようなものが知られている。
【0003】このブロー型の型締め装置は、ブローキャ
ビティ型を構成する一対の割型を、機台上にスライド可
能に対向配置された一対の型締め板に取付け固定し、一
方の型締め板に隣接して移動可能に配設した可動板と他
方の型締め板とを、前記一方の型締め板を貫通させた状
態で連結固定し、この可動板に駆動装置を取付け固定
し、この駆動装置により一方の型締め板を型締め方向に
押圧し、その反力にて可動板を前記一方の型締め板と反
対方向に移動させることで、この可動板とタイロッドを
介して連結された他方の型締め板を型閉じ方向に移動さ
せることにより、型閉じを行い、かつ型締めを行うよう
にしている。
【0004】また、ブローキャビティ型を型開きする場
合には、前述の動作と反対に駆動装置を駆動させること
により行われるようになっている。
【0005】このようなブロー型の型締め装置において
は、型締め時に、割型同士が同時に型締め位置に到達す
るようにしなければ、ネック型や底型に片側のブローキ
ャビティ型が先にぶつかると、ネック型や底型を破損す
るおそれがあるため、ブローキャビティ型の型締め時に
おける同期を取る必要がある。
【0006】そこで、このような型締め装置では、ラッ
ク・アンド・ピニオンを一方の型締め板と可動板との間
に配置し、これら一方の型締め板と可動板とを同期させ
て移動させることにより、割型同士の型開閉時における
同期を取るようにしている。
【発明が解決しようとする課題】前記従来のブロー型の
型締め装置にあっては、ラック・アンド・ピニオンを用
いて一方の型締め板と可動板との同期を図るようにして
いるが、このようなラック・アンド・ピニオンによる場
合には、例えば、一方の型締め板と可動板との間の機台
上にピニオンを設置し、その両側部に一対のラックをピ
ニオンと噛合させて配設し、一方のラックを一方の型締
め板、他方のラックを可動板に連結固定することで、一
方の型締め板および可動板の同期を取るようにしてお
り、この場合、それぞれのラックはピニオンを中心にそ
の両側に配設されるため、ピニオンを型締め板や割型の
幅方向中央位置、あるいは型締め板の幅方向における一
対のタイロッド間中央位置等の延長線上に配設したとし
ても、それぞれのラックは一方の型締め板や可動板に対
し前記中央位置の延長線上から片側にずれた位置に配設
されることとなり、駆動装置の駆動力を前記中央位置上
で伝達することができず、そのため、ブローキャビティ
型の型締め時における型締め力が前記中央位置から偏心
した位置で付与されることとなるので、ラック・アンド
・ピニオンに偏荷重が加わり、ラック・アンド・ピニオ
ンを破損するおそれがあるという問題があった。
【0007】とくに、生産性を向上させるために、一度
に成形する成形品の数を多くすると、タイロッド間の距
離が離れ、型締め板も長くなり、前記偏荷重の生じる傾
向が大きくなるものであった。
【0008】また、ラック・アンド・ピニオンを用いる
場合には、ピニオンとラックの位置合わせを行いなが
ら、ピニオンとラックを噛合させた状態で取付けなけれ
ばならず、その設置に要する手間がかかり、作業も煩雑
となるという問題があった。
【0009】さらに、ピニオンやラックの製造に際して
は歯の形成が必要となるため、コストが高くなってしま
うという問題があった。
【0010】本発明は、前記従来の問題点に着目してな
されたもので、その目的は、型締め板や割型の幅方向中
央位置、あるいは型締め板の幅方向における一対のタイ
ロッド間中央位置に対し偏心しない位置で型締め板を同
期駆動させることができ、かつ、設置も容易で、製造コ
ストも低く押さえることができるブロー型の型締め装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の発明は、駆動装置の駆動力により、割型から
構成されるブローキャビティ型を、機台上で型締めする
ブロー型の型締め装置において、前記機台上に少なくと
も一対スライド可能に対向配置され、前記割型がそれぞ
れ取り付けられる第1および第2の型締め板と、少なく
とも前記第1の型締め板に対し、第2の型締め板と反対
側の位置に対向させて、スライド可能に、前記機台上に
配置された可動板と、前記第1の型締め板を貫通して、
前記可動板および第2の型締め板に連結固定され、前記
第1の型締め板を前記可動板と第2の型締め板との間で
移動可能に支持する複数のタイロッドと、一対のリンク
アームをその中心位置で回転可能に連結したX字状をな
し、前記回転中心が、前記第1の型締め板の幅方向に位
置する一対の前記タイロッド間略中央位置の延長線上に
おける機台上に、前記回転中心が取り付けられて支点と
され、前記一対のリンクアームの両端部が、前記可動板
および第1の型締め板に対して、前記タイロッド間略中
央位置の延長線上から等距離の位置に取り付けられ、前
記駆動装置の駆動力により、前記可動板および第1の型
締め板を同期させて駆動させるリンク機構と、を備える
ことを特徴としている。
【0012】第2の発明は、駆動装置の駆動力により、
割型から構成されるブローキャビティ型を機台上で型締
めするブロー型の型締め装置において、前記機台上に少
なくとも一対スライド可能に対向配置され、前記割型が
それぞれ取り付けられる第1および第2の型締め板と、
少なくとも前記第1の型締め板に対し、第2の型締め板
と反対側の位置に対向させて、前記機台上にスライド可
能に配置された可動板と、前記第1の型締め板を貫通し
て、前記可動板および第2の型締め板に連結固定され、
第1の型締め板を前記可動板と第2の型締め板との間で
移動可能に支持する複数のタイロッドと、一対のリンク
アームをその中心位置で回転可能に連結したX字状をな
し、前記第1の型締め板の幅方向に位置する一対のタイ
ロッド間の略中央位置の延長線上における前記機台上
に、前記回転中心が取り付けられて支点とされ、前記一
対のリンクアームの両端部が、前記可動板および第1の
型締め板に対して、前記一対のタイロッド間中央位置の
延長線上から等距離の位置に取り付けられ、前記可動板
および第1の型締め板を同期させるリンク機構とを備
え、前記駆動装置は、前記可動板に固定されて前記第1
の型締め板に駆動力を伝達し、その反力を可動板に伝達
することを特徴としている。
【0013】第3の発明は、第1の発明または第2の発
明の状態に加え、前記前記ブローキャビティ型を構成す
る割型は、複数のキャビティ面が配列形成され、前記リ
ンク機構は、前記リンクアームの両端部が、前記一対の
タイロッド間略中央位置から前記キャビティ面の配列方
向で等しく離れた位置の前記第1の型締め板および可動
板に取り付けられることを特徴としている。
【0014】第4の発明は、第1、2または3の発明の
状態に加え、前記リンク機構は、各リンクアームの両端
部に回転運動を直線運動に変換する軌跡修正手段を有
し、前記軌跡修正手段は、前記可動板と前記第1の型締
板に係合されていることを特徴としている。
【0015】
【作用】前記構成の第1の発明にあっては、タイロッド
を介して連結された可動板と第2の型締め板との間でス
ライド可能にされた第1の型締め板と、前記可動板との
間に、回転中心が第1の型締め板の幅方向における一対
のタイロッド間略中央位置の延長線上に取り付けられて
支点とされたリンク機構を設け、このリンク機構の両端
部をそれぞれ可動板、第1の型締め板の前記一対のタイ
ロッド間中央位置から等距離の位置に取付け、駆動装置
の駆動力により可動板および第1の型締め板を同期させ
ることにより、可動板および第1の型締め板の前記中央
位置から偏心しない位置で駆動力を伝達することができ
るので、リンク機構への偏荷重がなく、破損の心配をな
くすことができる。
【0016】また、従来のようにラック・アンド・ピニ
オンを用いる場合に比し、リンク機構による場合には、
噛合位置の位置合わせ等の必要がなく、割型の型締め時
におけるパーティング面位置からX字状のリンク機構の
回転中心までの距離さえ設定すればよく、他の調整は必
要がないため、煩雑な作業を要することなく容易に設置
することができる。
【0017】さらに、駆動装置は型締め方向に沿って駆
動力を作用させるようになっており、これに対しX字状
のリンク機構はこの駆動力による可動板及び第1の型締
め板の移動バランスが崩れた場合に前記移動に対して一
方には規制力、他方には増進力として作用することで、
同調をとるようになっているため、リンク機構の強度は
それほど要求されず、したがって簡略な構成とすること
ができる。
【0018】そしてさらに、リンク機構による場合に
は、ラック・アンド・ピニオンのような歯の加工を必要
としないため、製造コストの削減を図ることができる。
【0019】第2の発明にあっては、リンク機構により
第1の型締め板と連結された可動板に駆動装置を固定
し、この駆動装置により第1の型締め板に駆動力を伝達
し、その反力を可動板に伝達することで、簡単な構成で
効率良く駆動力を伝達することができ、しかも割型に対
し偏心しない位置で型締め力を付与することができ、ま
たリンク機構の設置も容易にでき、さらには製造コスト
も削減することができる。
【0020】第3の発明にあっては、一度に成形する成
形品の数が多く、タイロッド間の距離が離れ、型締め板
も長くなったとしても、前記一対のタイロッド間の中央
位置からキャビティ面の配列方向で等しく離れた位置で
リンク機構により駆動力が付与されるため、型締め板に
傾く方向で力が加わることがなく、リンク機構に偏荷重
がかかるのを防止して、破損を防止することができる。
【0021】第4の発明にあっては、リンク機構に回転
駆動を直線運動に変換する軌跡修正手段を設けること
で、リンク機構の確実な動作状態を確保することができ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0023】図1〜図4は、本発明の一実施例にかかる
ブロー型の型締め装置を用いたブロー成形装置を示す図
である。
【0024】このブロー成形装置は、耐熱容器を成形す
るためのもので、予め他のブロー成形装置で容器形状に
ブロー成形された中間成形品を本ブロー成形装置に搬入
して、耐熱容器を成形して取出すものである。
【0025】このブロー成形装置は、図2に示すよう
に、機台10上に立設したタイロッド12の上端を上部
固定板14によって連結固定し、この上部固定板14の
下方で上部基盤16がタイロッド12に対しスライド可
能に支持され、この上部基盤16が図示せぬ昇降駆動手
段を介し昇降可能にされている。
【0026】この上部基盤16の下面側に回転板18が
図示せぬ回転駆動手段によって所定角度毎に間欠的に回
転可能に設けられ、かつ上部基盤16の昇降に伴って昇
降するようにされている。
【0027】回転板18の下面には、割型で構成された
複数(本実施例では4個)のネック型20,20を開閉
可能に支持する分割板から構成されたネック型支持板2
2,22が中心から所定角度の間隔をおいて配設され、
この複数のネック型20,20にネック部が支持された
状態で複数(本実施例では4個)の中間成形品が回転板
18の回転に伴って所定角度毎に間欠駆動し、所定角度
位置で停止できるようにされている。
【0028】また、ネック型20,20に保持された中
間成形品の回転板18による回転搬送軌跡に沿って、そ
の停止位置にそれぞれ図示せぬ供給・取出ステーショ
ン、熱処理ステーションおよび図1および図2に示すブ
ロー成形ステーション24等の複数の処理ステーション
が配設され、耐熱容器を成形し得るようになっている。
【0029】ブロー成形ステーション24では、回転板
18の下方に位置する機台10上に、一対の割型26,
26で構成されるブローキャビティ型28がブロー型の
型締め装置30により型締め、型開閉可能に配設されて
いる。
【0030】また、ブロー成形ステーション24におけ
る上部基盤16上には、4本のブローコア型32が一対
のブローコア昇降駆動装置34,34により昇降可能と
され、上部基盤16および回転板18を貫通してブロー
コア型32がネック型20,20内に挿入可能にされる
と共に、回転板18の回転駆動時にはブローコア型32
が回転板18の位置よりも上方に退避できるようにされ
ている。
【0031】そして、ネック型20,20に保持された
中間成形品にブローコア型32を挿入した状態でブロー
キャビティ型28をブロー型の型締め装置30により型
締めし、ブローコア型32により中間成形品内にブロー
エアを導入することによりブロー成形を行って、熱処理
された中間成形品を4個同時に耐熱容器36(図1参
照)の形状に成形するようになっている。
【0032】ブロー型締め装置30は、第1および第2
の型締め板40,42と、可動板44と、4本のタイロ
ッド45、リンク機構46と、駆動装置としての型締め
駆動シリンダ48,48とから構成されている。
【0033】第1の型締め板40および第2の型締め板
42は、機台10上に固定した受け台50上に平行に配
設したレール52,52、54,54に、それぞれ下部
側面より突出させた係合部56,56、58,58を係
合させ、前記レール52,52、54,54を介し、機
台10上でスライド可能に対向配置され、それぞれの対
向面に割型26,26が取付けられるようになってい
る。
【0034】割型26,26は、それぞれ背面に取付板
60,60が取付けられ、この取付板60,60を介し
第1の型締め板40および第2の型締め板42に取付固
定されるようになっている。なお、この割型26、26
には、それぞれ4個のキャビティ面が幅方向に配列形成
されている。
【0035】また、この割型26,26には、各キャビ
ティ面間の下部に、底型62が組合わせられるようにな
っており、第1の型締め板40および第2の型締め板4
2は、この底型62の中心位置から等距離の位置に配設
されるようになっている。
【0036】可動板44は、第2の型締め板42と反対
側の位置で、第1の型締め板40に隣接対向させた状態
で、受け台50上に配設したレール52,52にその側
面下部より突出させた係合部64を係合させ、機台10
上でスライド可能に配置されている。
【0037】4本のタイロッド45は、第1および第2
の型締め板40,42および可動板44、隅部4箇所に
貫通して設けられ、それぞれのタイロッド45は、可動
板44および第2の型締め板42に連結固定され、第1
の型締め板40はタイロッド45によって連結された可
動板44と第2の型締め板42との間でタイロッド45
により移動可能に支持された状態となっている。
【0038】リンク機構46は、図2,図3および図4
に示すように、可動板44と第1の型締め板40との間
に配設され、可動板44と第1の型締め板40との同期
をとるもので、一対のリンクアーム66,66をその長
さ方向の中心位置で回転可能に連結したX字状をなし、
その回転中心で、取付けピン68を介し、機台10の受
け台50に取付け支持され、この回転中心の取付けピン
68が支点とされた状態となっている。
【0039】また、この取付けピン68によってリンク
機構46の回転中心は、機台10側における第1の型締
め板40の幅方向における一対のタイロッド45、45
の中央位置の延長線A上に設定され、各リンクアーム6
6,66の両端部は、軌跡修正手段としての回転アーム
72を介し、可動板44および第1の型締め板40に対
して前記延長線A位置からキャビティ面の幅方向におい
て等距離離れた位置に回転可能に取付けられるようにな
っている。
【0040】すなわち、各リンクアーム66,66の両
端部は、可動板44および第1の型締め板40の下面に
対して取付けピン70を介し回転可能にされた回転アー
ム72と、連結ピン74を介して、回転可能に連結さ
れ、リンクアーム66の回転運動を可動板44および第
1の型締め板40のスライド直線運動に変換する際のリ
ンクアーム66,66の両端部の軌跡修正を行うように
している。
【0041】駆動装置としての型締め駆動シリンダ48
は、可動板44に2本併設されるようになっており、そ
れぞれの駆動シリンダ48,48がそれぞれ可動板44
に取付け固定され、かつ、それぞれのピストン78,7
8が可動板44を貫通して第1の型締め板40に連結固
定された状態となっている。
【0042】型締め装置を前述のように構成することに
より、型締め駆動シリンダ48,48によりピストン7
8,78を駆動させることで、第1の型締め板40を型
締め方向(矢示B方向)に押しつけ移動させると、その
ピストンの押しつけ力に対する反力が可動板44に作用
して、可動板44が(矢示C方向)に移動することとな
り、この可動板44とタイロッド45を介して連結され
た第2の型締め板42も型締め方向(矢示D方向)に移
動することとなる。
【0043】この場合、X字状のリンク機構46がその
回転中心を機台10上における前記一対のタイロッド4
5、45間の中央位置の延長線A上に支持され、各リン
クアーム66,66の両端部が回転アーム72を介して
可動板44および第1の型締め板40に対して前記延長
線A位置から等距離離れた位置に取付けられていること
から、前記延長線A位置から偏心しない位置で可動板4
4と第1の型締め板40、ひいては第1の型締め板40
と第2の型締め板42とを同期させた状態で移動させる
ことができ、また、型締め駆動シリンダ48,48によ
り、ピストン78,78を逆方向に駆動させることで、
第1の型締め板40および第2の型締め板42を型開き
方向に同期させて移動させることができ、割型26,2
6の型開閉動作を割型26,26に対し偏心しない位置
で確実に行うことができる。
【0044】さらに、リンク機構46の取付けに際して
は、取付けピン68,70,74を取付けるだけでよ
く、複雑な位置合わせ作業を行う必要がないためその設
置作業が容易となり、しかも複雑な加工を必要としない
ため、コストも削減することが可能となる。
【0045】また、各リンクアーム66,66の回転運
動を回転アーム72の回転により修正して可動板44お
よび第1の型締め板40をスライド方向の直線運動に変
換することができるため、確実な変換動作を得ることが
できる。
【0046】さらに、本実施例においては、ブローキャ
ビティ型28で一度に成形する耐熱容器の数を4個とし
ているため、ブローキャビティ型28が幅方向に長くな
り、型締め板も長くなって、タイロッド45間の距離が
離れた状態となるが、前記一対のタイロッド45間の中
央位置からキャビティ面の配列方向において等しく離れ
た位置でリンク機構46により駆動力が付与されるた
め、型締め板46に傾く方向で力が加わることがなく、
リンク機構に偏荷重がかかるのを防止して、破損を防止
することができる。
【0047】図5〜図7には、本発明の他の実施例を示
す。
【0048】この実施例では、2個のブローキャビティ
型28,28を2列に併設した場合を示しており、図1
〜図4の実施例に示す第1および第2の型締め板40,
42に加え、第3の型締め板82および第4の型締め板
84を第1および第2の型締め板40,42に隣接させ
て対向配置した状態となっている。
【0049】可動板44および第1〜第4の型締め板4
0,42,82,84は角部の4本のタイロッド86お
よび側部2本のタイロッド88により連結されている。
【0050】角部4本のタイロッド86は、可動板44
と第2の型締め板42と第4の型締め板84とを連結
し、第1の型締め板40および第3の型締め板82はタ
イロッド86に対しスライド可能にされている。
【0051】また、側部の2本のタイロッド88は第1
の型締め板40と第3の型締め板82とを連結し第2の
型締め板42はタイロッド88に対しスライド可能にさ
れた状態となっている。
【0052】なお、各ブローキャビティ型28,28は
容器1個取りとされ、型締め駆動シリンダ48は1個用
いられる状態となっている。
【0053】この状態で、可動板44に取付け固定され
た型締め駆動シリンダ48によりピストン78を駆動さ
せて、第1の型締め板40を型締め方向(B方向)に移
動させると、タイロッド88を介して第1の型締め板4
0と連結された第3の型締め板82が型締め方向(B方
向)に移動すると共に、ピストン78の押しつけ反力に
よって、可動板44がX字状のリンク機構46(図6,
図7参照)を介して第1の型締め板40および第3の型
締め板82と同期しつつC方向に移動し、この可動板4
4とタイロッド86を介して連結された第2の型締め板
42および第4の型締め板84が型締め方向(D方向)
に移動して型閉じ動作を行い、かつ、型締め駆動シリン
ダ48によりピストン78を逆方向に駆動させることに
より型開動作が同期した状態で確実に行われることとな
る。
【0054】また、型締め時には、X字状のリンク機構
46によって割型26,26に対し偏心しない位置で同
期駆動力を付与することができる。
【0055】図8には、本発明のさらに他の実施例を示
す。
【0056】この実施例では、可動板44と第1の型締
め板40とを同期させるためのX字状のリンク機構46
を構成するリンクアーム66,66の両端部に設けたピ
ン90を、例えばピン90に取り付けたカムフォロアを
介して、可動板44および第1の型締め板40の下面に
それぞれ設けた軌跡修正手段としてのカム溝92に係合
させることで、リンクアーム66,66の回転運動を可
動板44および第1の型締め板40の直線スライド移動
に変換させるようにしている。この場合、前記実施例に
おける回転アームを省略でき、部品点数の削除が可能と
なる。
【0057】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。
【0058】例えば、前記実施例においては、上部基盤
および回転板を昇降させるブロー成形装置について説明
したが、この例に限らず上部基盤を固定状態としたもの
あるいは上部基盤を有しないブロー成形装置にも適用す
ることができる。
【0059】また、回転板により中間成形品を回転搬送
する場合について説明したが、回転板に限らず、回転ア
ームやチェーン搬送手段を用いて搬送する場合であって
も良くあるいは回転搬送を行わないようなブロー成形機
についても適用することが可能である。
【0060】さらに、軌跡修正手段としては、前記各実
施例のほか、型締め板よりピンを突出させ、このピンと
係合するカム溝をリンクアーム側に設けるようにするこ
とも可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、タイロッドを介して連結された可動板と第2の型締
め板との間でスライド可能にされた第1の型締め板と、
前記可動板との間に、回転中心が第1の型締め板の幅方
向における一対のタイロッド間略中央位置の延長線上に
取り付けられて支点とされたリンク機構を設け、このリ
ンク機構の両端部をそれぞれ可動板、第1の型締め板の
前記一対のタイロッド間中央位置から等距離の位置に取
付け、駆動装置の駆動力により可動板および第1の型締
め板を同期させることにより、可動板および第1の型締
め板の前記中央位置から偏心しない位置で駆動力を伝達
することができるので、リンク機構への偏荷重がなく、
破損の心配をなくすことができるという効果がある。
【0062】また、従来のようにラック・アンド・ピニ
オンを用いる場合に比し、リンク機構による場合には、
噛合位置の位置合わせ等の必要がなく、割型の型締め時
におけるパーティング面位置からX字状のリンク機構の
回転中心までの距離さえ設定すればよく、他の調整は必
要がないため、煩雑な作業を要することなく容易に設置
することができるという効果がある。
【0063】さらに、駆動装置は型締め方向に沿って駆
動力を作用させるようになっており、これに対しX字状
のリンク機構はこの駆動力による可動板及び第1の型締
め板の移動バランスが崩れた場合に前記移動に対して一
方には規制力、他方には増進力として作用することで、
同調をとるようになっているため、リンク機構の強度は
それほど要求されず、したがって簡略な構成とすること
ができるという効果がある。
【0064】そしてさらに、リンク機構による場合に
は、ラック・アンド・ピニオンのような歯の加工を必要
としないため、製造コストの削減を図ることができると
いう効果がある。
【0065】第2の発明によれば、リンク機構により第
1の型締め板と連結された可動板に駆動装置を固定し、
この駆動装置により第1の型締め板に駆動力を伝達し、
その反力を可動板に伝達することで、簡単な構成で効率
良く駆動力を伝達することができ、しかも割型に対し偏
心しない位置で型締め力を付与することができ、またリ
ンク機構の設置も容易にでき、さらには製造コストも削
減することができるという効果がある。
【0066】第3の発明によれば、一度に成形する成形
品の数が多く、タイロッド間の距離が離れ、型締め板も
長くなったとしても、前記一対のタイロッド間の中央位
置からキャビティ面の配列方向で等しく離れた位置でリ
ンク機構により駆動力が付与されるため、型締め板に傾
く方向で力が加わることがなく、リンク機構に偏荷重が
かかるのを防止して、破損を防止することができるとい
う効果がある。
【0067】第4の発明にあっては、リンク機構に回転
駆動を直線運動に変換する軌跡修正手段を設けること
で、リンク機構の確実な動作状態を確保することができ
るという効果がある。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブロー型の型締め装置
を用いたブロー成形装置を示す正面図である。
【図2】図1の左側方からみたブロー成形装置の側面図
である。
【図3】図1および図2の第1および第2の型締め板と
可動板、さらにはリンク機構の取付け状態を示す型開き
状態の底面図である。
【図4】図3の状態から型閉じ状態にした状態を示す底
面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るブロー型の型締め装
置を示す概略平面図である。
【図6】図5のブロー型の型締め装置の概略底面図であ
る。
【図7】図5および図6のブロー型の型締め装置の概略
側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例に係るブロー型の型
締め装置の概略底面図である。
【符号の説明】
10 機台 26 割型 28 ブローキャビティ型 30 ブロー型締め装置 40 第1の型締め板 42 第2の型締め板 44 可動板 45,86,88 タイロッド 46 リンク機構 48 型締め駆動シリンダ 66 リンクアーム 68,70 取付ピン 72 回転アーム 74 連結ピン 82 第3の型締め板 84 第4の型締め板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80 B29C 33/00 - 33/76 B29C 39/26 - 39/36 B29C 41/38 - 41/44 B29C 43/36 - 43/42 B29C 43/50,45/26 - 45/44 B29C 45/64 - 45/68 B29C 45/73,51/31 - 51/40 B29C 51/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置の駆動力により、割型から構成
    されるブローキャビティ型を、機台上で型締めするブロ
    ー型の型締め装置において、 前記機台上に少なくとも一対スライド可能に対向配置さ
    れ、前記割型がそれぞれ取り付けられる第1および第2
    の型締め板と、 少なくとも前記第1の型締め板に対し、第2の型締め板
    と反対側の位置に対向させて、スライド可能に、前記機
    台上に配置された可動板と、 前記第1の型締め板を貫通して、前記可動板および第2
    の型締め板に連結固定され、前記第1の型締め板を前記
    可動板と第2の型締め板との間で移動可能に支持する複
    数のタイロッドと、 一対のリンクアームをその中心位置で回転可能に連結し
    たX字状をなし、前記回転中心が、前記第1の型締め板
    の幅方向に位置する一対の前記タイロッド間略中央位置
    の延長線上における機台上に、前記回転中心が取り付け
    られて支点とされ、前記一対のリンクアームの両端部
    が、前記可動板および第1の型締め板に対して、前記タ
    イロッド間略中央位置の延長線上から等距離の位置に取
    り付けられ、前記駆動装置の駆動力により、前記可動板
    および第1の型締め板を同期させて駆動させるリンク機
    構と、 を備えることを特徴とするブロー型の型締め装置。
  2. 【請求項2】 駆動装置の駆動力により、割型から構成
    されるブローキャビティ型を機台上で型締めするブロー
    型の型締め装置において、 前記機台上に少なくとも一対スライド可能に対向配置さ
    れ、前記割型がそれぞれ取り付けられる第1および第2
    の型締め板と、 少なくとも前記第1の型締め板に対し、第2の型締め板
    と反対側の位置に対向させて、前記機台上にスライド可
    能に配置された可動板と、 前記第1の型締め板を貫通して、前記可動板および第2
    の型締め板に連結固定され、第1の型締め板を前記可動
    板と第2の型締め板との間で移動可能に支持する複数の
    タイロッドと、 一対のリンクアームをその中心位置で回転可能に連結し
    たX字状をなし、前記第1の型締め板の幅方向に位置す
    る一対のタイロッド間の略中央位置の延長線上における
    前記機台上に、前記回転中心が取り付けられて支点とさ
    れ、前記一対のリンクアームの両端部が、前記可動板お
    よび第1の型締め板に対して、前記一対のタイロッド間
    中央位置の延長線上から等距離の位置に取り付けられ、
    前記可動板および第1の型締め板を同期させるリンク機
    構とを備え、 前記駆動装置は、前記可動板に固定されて前記第1の型
    締め板に駆動力を伝達し、その反力を可動板に伝達する
    ことを特徴とするブロー型の型締め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記前記ブローキャビティ型を構成する割型は、複数の
    キャビティ面が配列形成され、 前記リンク機構は、前記リンクアームの両端部が、前記
    一対のタイロッド間略中央位置から前記キャビティ面の
    配列方向で等しく離れた位置の前記第1の型締め板およ
    び可動板に取り付けられることを特徴とするブロー型の
    型締め装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記リンク機構は、各リンクアームの両端部に回転運動
    を直線運動に変換する軌跡修正手段を有し、 前記軌跡修正手段は、前記可動板と前記第1の型締板に
    係合されていることを特徴とするブロー型の型締め装
    置。
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