JPH01237030A - トランスファープレスの送り駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、トランスファープレスの送り駆動装置に関す
るものである。

［従来の技術］ 一般にトランスファープレスは、第２図及び第３図に示
すように、ライン方向に並設した図示しない複数の金型
の列に対し両側部にライン方向に延びる一対の昇降フレ
ーム１．２を配設し、該昇降フレーム１．２にライン方
向移動可能な可動台３，４を複数基設け、該各回動台３
．４を金型間の間隔と路間−な間隔を保持して互いに連
結し図示しない送り駆動装置に接続して一体的にライン
方向往復駆動可能とし、前記各可動台３゜４にライン方
向に近接離反可能な一対の支持台５．６を設け、昇降フ
レーム１，２上の対向する支持台５．５及び８．６間に
クロスパー７．８を連接し、各クロスパー７．８に吸着
及び吸着解除可能なバキュームカップ９を取付けたもの
である。

尚、ＩＯはトランスファープレスで成形されるワークで
ある。

このトランスファープレスでは、例えば上流の金型設置
位置Ａでワーク１０をプレスすると、次に、昇降フレー
ム１．２を上昇して中間位置Ｃに近接した状態で待避し
ていたクロスパー７．８を相互に離反しつつ可動台３．
４を位置Ａまで移動し、昇降フレーム１．２を下降して
クロスパー７．８を位置ＡにあるワークｌＯ上におろし
、バキュームカップ９を作動してワークＩＯをクロスパ
ー７．８に吸着する。ワーク１０を吸着するとその後昇
降フレーム１．２を上昇し可動台３．４を移動してワー
ク１０を下流の金型設置位置Ｂ上まで搬送し、昇降フレ
ーム１．２を下降しバキュームカップ９を吸着解除して
ワークｌＯを位置Ｂにおろす。ワーク１０をおろすと更
に昇降フレーム１．２を上昇してクロスバー７．８を近
接させつつ再び可動台３，４を中間位置Ｃまで移動し、
昇降フレーム１．２を下降してクロスバー７．８を待避
させた後、ワーク１０を位置Ｂでプレスする。

このように昇降フレーム１．２と可動台３．４及び支持
台５．６の周期的な作動によりクロスバー７．８を昇降
及び送り・戻り並に拡縮させて全てのワークｌＯを下流
へ順送りしながら複数回に亘ってプレスして行く。

上記のトランスファープレスは、可動台３．４をライン
方向に往復移動することによりクロスバー７．８に送り
・戻り動作をさせる前記送り駆動装置を偏えているが、
従来の送り駆動装置は、第４図に示すような、２個のカ
ムフォロワ１１゜１２を備えて支軸１３を中心に揺動自
在な二叉式アーム１４を、送りカム１５及び戻りカム１
６の二枚のカムで揺動駆動するようにしたものと、第５
図に示すような、１個のカムフォロワ１７を備えて支軸
１８を中心に揺動自在なアーム１９を、−枚の送り・戻
りカム２０で揺動駆動し、このときエア式の拘束シリン
ダでアーム１９を常時送り・戻りカム２０に圧接させる
ようにしたものと、第６図に示すような、１個のカムフ
ォロワ２２を備えて支軸２３を中心に揺動自在なメイン
アーム２４を一枚の送り・戻りカム２５で揺動駆動し、
このとき、該送り・戻りカム２５により同時に揺動駆動
されるサブアーム２６に拘束シリンダ２７の一端を接続
して、移動する拘束シリンダ２７でメインアーム２４を
常時送り・戻りカム２５に圧接させるようにしたものが
知られている。

尚、２８は各アーム１４．１９．２４の揺動をライン方
向の往復移動に変更して前記クロスバ−等に伝える送り
バー、第４図中２９は偏心軸を示す。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来のトランスファープレスの送り
駆動装置では、以下のような技術的課題があった。

即ち、第４図に示すものは、二叉式アーム１４が特殊な
形状をしているので、送りカム１１及び戻りカム１２の
加工が難しく、これらをガタつきが起らないよう加工す
るためには高い加工精度か要求されていた。更に、加工
誤差により生じたガタつきをなくすため一方のカムフォ
ロワ１１を偏心軸２９で支示するようにし、偏心軸２９
の位相を変えカムフォロワ【１の位置を勤がして隙間１
週節を行わなければならなかった。

又、第５図に示すものは、拘束シリンダ２１の作用に打
ち勝ってアーム１９を揺動させなければならないので送
り・戻りカム２ｏに大きなトルクが必要であった。従っ
て大きなトルクに耐えるよう装置全体の強度を上げなけ
ればならず、しかもトルク軽減を図ろうとした場合にも
別にトルク軽減カムやシリンダ等を設けなければならな
いので装置の大型化が避けられなかった（尚、拘束シリ
ンダ２１にはサージタンク等各種付帯設備が必要となる
ので一層大型化してしまう）。

又、作動を高速化しようとすると、拘束シリンダ２１が
撮動したり発熱したりパツキン寿命が低下したりするの
で、高速化できなかった。

第６図に示すものは、拘束シリンダ２７を送り・戻りカ
ム２５により揺動するサブアーム２６に取付けて移動さ
せ送り・戻りカム２５のトルクを第５図のものに比べて
軽減し得るようにしたものであるが、依然として送り・
戻りカム２５には拘束シリンダ２７の作用に打ち勝つた
けのトルクが必要となるので、装置が大型化し、又作動
の高速化を図れない等第５図のものと同様の問題を抱え
ていた。しかも、サブアーム２６は、メインアーム２４
を揺動駆動するための送り・戻りカム２５によりメイン
アーム２４と無関係に揺動駆動されているため、メイン
アーム２４に対して離反する方向に揺動することがあり
、−時的には第５図のものより大きなトルクが必要にな
ることが避けられなかった。

本発明は上述の実情に鑑み、小さなトルクで駆動するこ
とができ、加工誤差によるガタつきの問題がなく、しか
も作動の高速化が可能なトランスファープレスの送り駆
動装置を提供することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、支軸を中心に揺動する送りアームと戻りアー
ムを、戻りリンクで連結し、前記送りアームと戻りアー
ムを同期駆動する送りカムと戻りカムを設けたトランス
ファープレスの送り駆動装置に係るものである。

［作　　　用］ 従って本発明では、送り動作をする送りアームと、戻り
動作をする戻りアームを戻りリンクで連結して、送りア
ームと戻りアームが両者の戻りリンク連結部の間隔を常
に戻りリンクの長さと同一の間隔に保って揺動するよう
に夫々形成された送りカムと戻りカムにより、送りアー
ムと戻りアームが同期して揺動するようにしたので、小
さなトルクで駆動することができ、又送りカムと戻りカ
ムの加工が容易でガタつきなく送りアームと戻りアーム
を揺動駆動することができ、更に拘束シリンダを用いて
いないので作動の高速化が図れる。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例の説明図である。

１個のカムフォロワ３０を備えて支軸３１を中心に揺動
自在な送りアーム３２を送りカム３３により揺動駆動可
能に設け、１個のカムフォロワ３４を備えて支軸３５を
中心に揺動自在な戻りアーム３６を戻りカム３７（送り
カム３３と一体に回転する）により揺動駆動可能に設け
、該戻りアーム３Ｂと送りアーム３２を常に両者が平行
状態を保持して揺動し得るように支軸３１．３５を結ん
だ線と平行で且つ支軸３１．３５間の間隔と路間−長さ
の戻りリンク３８で連結する。

前記送りカム３３と戻りカム３７は、夫々互いに１８０
度位相のずれた位置に、送りアーム３２の送り動作を案
内する送り面と、戻りアーム３６の戻り動作を案内する
戻り面を形成し、送りカム３３の残りのカム面に送りア
ーム３２が戻りアーム３６の戻り動作に同調して平行に
揺動するよう案内する同調面を形成し、戻りカム３７の
残りのカム面に戻りアーム３６が送りアーム３２の送り
動作に同調して平行に揺動するよう案内する同調面を形
成し、結果として送りカム３３と戻りカム３２の２枚の
カムの同一位相における回転中心からカム面までの距離
の和が略一定となるよう形成する。

前記戻りリンク３８は、伸縮しない一体物としても良い
か、図では万一、送りカム３３及び戻りカム３７の加工
誤差のために送りアーム３２及び戻りアーム３６の揺動
にガタつきが生じた場合でも確実にガタつきを吸収し得
るよう、ケース３９内にスプリング４０により付勢され
て僅かに（例えば±１＋ｎｍ程度）伸縮可能なロッド４
１を収納したアブソーバリンクとしている。該戻りリン
ク３８にはロッド４１のストロークを規制するためのス
トッパー４２を適宜設けるようにする。

次に作動について説明する。

送りカム３３と戻りカム３７を一体的に回転すると、先
ず、送りカム３３の送り面に沿って送りアーム３２が支
軸３１を中心に揺動し送りバー２８を駆動してクロスバ
−に送り動作を行わせる。このとき戻りアーム３６は戻
りリンク３８によって送りバー２８と平行に揺動するよ
う力を受けると共に、自らも戻りカム３７の同調面に沿
って送りアーム３２と平行に揺動するので、戻りリンク
３８が送りアーム３２の揺動を妨げるように作用するこ
とがない。従って小さなトルクで送りアーム３２を揺動
駆動することができる。

次に、送りカム３３と戻りカム３７の回転が１８０度位
相を進めると、戻りカム３７の戻り面に沿って戻りアー
ム３６が支軸３５を中心に揺動し、該揺動を戻りリンク
３８を介して送りアーム３２に伝えることにより送りバ
ー２８を駆動してクロスバ−に戻り動作を行わせる。こ
のとき送りアーム３２は送りカム３３の同調面に沿って
戻りアーム３Ｇに平行に揺動するので、送りアーム３２
が戻りリンク３８の作用を妨げることがない。従って、
拘束シリンダを用いてアームをカムに圧接させるように
したものに比べて小さなトルクで送りアーム３２及び戻
りアーム３６を揺動駆動することができる。

又、送りアーム３２と戻りアーム３６を戻りリンク３８
で平行に保持されるよう連結し、送りアームと戻りアー
ム３６を送りカム３３及び戻りアーム３７を用いて平行
に移動するようにしているので、送りカム３３と戻りカ
ム３７の加工が容易でガタつきの問題がほとんどなく、
万一ガタッキが生じた場合にもトルク変動が僅かなため
隙間調整が不要となる。

更に、拘束シリンダを使用していないので、振動や発熱
がなく、作動を高速化することができる。

尚、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、
要するに送りアームと戻りアームの戻りリンク連結部の
間隔が常に戻りリンクの長さと等しくなるように送りア
ームと戻りアームを同期駆動できれば良いこと、その他
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得る
ことは勿論である。

［発明の効果］ 上記したように本発明のトランスファープレスの送り駆
動装置によれば、戻りリンクを用いて送りアームと戻り
アームとを連結し、クロスバ−の送り動作を送りアーム
と送りカムで行いクロスバ−の戻り動作を戻りアームと
戻りカムで行うようにして、しかも送りカムと戻りカム
により送りアームと戻りアームが同期して揺動するよう
にしたので小さなトルクで送りアームと戻りアームを駆
動することができて装置全体の小型化を図り得、送りカ
ムと戻りカムを挾持するように配した両アームをガタつ
きなく送りアームと戻りアームを駆動し得、しかも拘束
シリンダ等を使用しないため振動や発熱等の問題がなく
なり作動の高速化を図り得る等の種々の優れた効果を奏
し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の説明図、第２図は一般的な
トランスファープレスの説明図、第３図は第２図の作動
説明図、第４図は従来例の説明図、第５図は他の従来例
の説明図、第６図は別の従来例の説明図である。 図中−，３０・３４はカムフォロワ、３１．３５は支軸
、３２は送りアーム、３３は送りカム、３６は戻りアー
ム、３７は戻りカム、３８は戻りリンクを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）支軸を中心に揺動する送りアームと戻りアームを、
   戻りリンクで連結し、前記送りアームと戻りアームを同
   期駆動する送りカムと戻りカムを設けたことを特徴とす
   るトランスファープレスの送り駆動装置。